JPH0799318B2 - 近接信管 - Google Patents

近接信管

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JPH0799318B2
JPH0799318B2 JP2171788A JP17178890A JPH0799318B2 JP H0799318 B2 JPH0799318 B2 JP H0799318B2 JP 2171788 A JP2171788 A JP 2171788A JP 17178890 A JP17178890 A JP 17178890A JP H0799318 B2 JPH0799318 B2 JP H0799318B2
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慶記 日高
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は,航空機等の目標が,砲弾,ミサイル等の飛
しょう体の弾頭の有効範囲内に入ったことを検出する近
接信管に関するものである。
[従来の技術] 第4図は,例えば特開昭63−318500号公報に示された従
来の近接信管の構成を示す図であり,図において(1)
は発振器,(2)はこの発振器(1)の出力の一部を取
り出すための方向性結合器,(3)は符号発生器(9)
の出力を1ビット遅らせた信号により方向性結合器
(2)の出力を変調するための変調器,(5)はこの変
調器(3)の出力をサーキュレータ(4)を通した後,
空中に放射するためのアンテナ,(6)はアンテナ
(5)から送信された信号が目標に当たって反射され,
再びアンテナ(5)で受信された信号をサーキュレータ
(4)を通した後,方向性結合器(2)の出力と混合す
るためのミキサ,(7)はビデオ増幅器であり,この出
力信号は2分され,第1及び第2の相関器(10a)及び
(10b)で符号発生器(9)の出力及びこの出力を1ビ
ットずつ計2ビット遅らせた第2の1ビット遅延回路
(11b)の出力とで相関をとる。(12a)及び(12b)
は,これらの相関器の出力のうち目標と飛しょう体との
相対速度に相当するドップラ周波数のみが通過するよう
にされた第1及び第2のドップラフィルタ,(13a)〜
(13b)は,これらのドップラフィルタの出力の振幅を
検波するための第1及び第2の検波器,(15)は第1の
検波器(13a)の出力にバイアス加算器(14)で一定の
電圧を加算し,この加算出力と第2の検波器(13b)の
出力を比較する比較器,(16)はこの比較結果により飛
しょう体の弾頭を炸裂させる点火回路である 次に動作について説明する。
アンテナ(5)より送信された信号は,目標に照射さ
れ,その反射信号は再びアンテナ(5)で受信され,サ
ーキュレータ(4)を通り,ミキサ(6)で方向性結合
器(2)の出力の一部と混合され,ビデオ増幅器(7)
で増幅される。スペクトル拡散符号は,M系列,ゴールド
符号等が考えられるが,いずれも自符号と位相の合った
信号に対しては,高い相関出力を発生し,他符号又は1
ビット以上位相のずれた符号に対しては極端に低い相関
出力しか発生しない。
この実施例はこの原理を用いたものである。
符号発生器(9)の出力より1ビット遅れた第1の1ビ
ット遅延回路(11a)の出力により変調器(3)におい
て,送信信号に変調をかけ,送信する。目標からの反射
波は,アンテナ(5),サーキュレータ(4)を介して
ミキサ(6)でホモダイン検波され,ビデオ増幅器
(7)で増幅され,第1及び第2の相関器(10a)及び
(10b)で送信信号と同じ符号で相関が取られる。しか
し,第1の相関器(10a)は,送信信号よりも1ビット
進んだ位相の符号と相関を取るため,その出力は,受信
機ノイズと妨害信号が上記の符号により逆拡散された信
号しか発生しない。この信号を第1のドップラフィルタ
(12a)と第1の検波器(13a)を通した後,バイアス加
算器(14)で一定バイアスを加算することにより,近接
信管の内外の電波環境に応じたアダブティブなスレッシ
ョールドが設定できる。
また,第2の相関器(10b)の出力は,変調された送信
波より1ビット遅れた符号により相関がとられるため,
送信波より1ビット遅れた符号の前後1ビットの範囲に
目標からの反射波が現れたときのみに強い相関出力を発
生する。この信号は目標と飛しょう体との相対速度に相
当するドップラ周波数を含むため,第2のドップラフィ
ルタ(12b)を通過して第2の検波器(13b)で検波さ
れ,比較器(15)でバイアス加算器(14)の出力と比較
される。第2の相関器(10b)では1ビット遅延回路(1
1b)の出力により相関がとられるため,無相関の受信機
内部雑音や,外部からの妨害波による信号は逆拡散され
て,第2のドップラフィルタ(12b)の通過帯域のみの
信号が第2の検波器(13b)に送られ,目標からのドッ
プラ周波数成分による出力と加算されて,第2の検波器
(13b)の出力に現れる。従って,比較器(15)の出力
は,受信機の内部雑音及び外部の妨害信号成分が差し引
かれ,純粋に目標信号成分のみが現れる。
従来の近接信管は上記のように構成され,送信波より1
ビット遅れた符号の前後1ビットの範囲に目標が現れた
ときのみに目標を検出し,作動するようになっている。
[発明が解決しようとする課題] しかるに上記のように目標検出範囲は,送信波より1ビ
ット遅れた符号の前後1ビットの範囲に限定されている
ため,飛しょう体に搭載されている弾頭の有効範囲と整
合をとりにくいという問題点があり,また,飛しょう体
が低空を飛しょうすると,地面又は海面からの反射波に
より誤動作したり,受信系が飽和してしまうという問題
点があつた。更に,弾頭の起爆タイミングを最適に設定
できないという問題点もあった。
この発明は上記のような課題を解消するためになされた
ものであり,目標検出範囲を弾頭の有効範囲と整合をと
れるようにし,また,地面又は海面からの反射波による
誤動作や受信系の飽和をなくすとともに,目標の検出か
ら弾頭の起爆までの時間を制御する機能を持った近接信
管を得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係る近接信管は,受信信号のビデオ増幅器の
出力を相関器で送信変調信号よりも1ビット後の符号と
相関をとることの他に,送信変調信号より3ビット後の
符号との相関をとり,上記2つの相関出力をそれぞれド
ップラフィルタを通した後,検波することにより,目標
検出範囲を変調符号と1ビットしかずれていない電波の
往復時間に相当する距離を中心にその前後1ビットずつ
の電波の往復時間に相当する距離範囲に加えて変調符号
と3ビットずれている電波の往復時間に相当する距離を
中心にその前後1ビットずつの電波の往復時間に相当す
る距離範囲に限定できるようにし,かつ,符号発生器を
駆動するクロック発振器の発振周波数を地面又は海面ま
での距離に応じて変えることにより,上記距離範囲が地
面又は海面までの距離に応じて変化するようにし,上記
距離範囲が飛しょう体の弾頭の有効範囲と整合をとれる
ようにしたものであり,なお,かつ,地面又は海面から
の反射波の信号強度は飛しょう体と地面又は海面までの
距離の自乗に反比例するため,減衰量がこの距離の自乗
に反比例する可変減衰器を用いることにより,この反射
波によるミキサへの受信信号入力を地面又は海面までの
距離によらず一定にしたものであり,更に,第1及び第
2の比較器の出力を飛しょう体搭載の誘導装置等の出力
信号により,それぞれの検出範囲に応じて,第1及び第
2の遅延回路において,独立に遅延時間を制御できるよ
うにし,弾頭の起爆タイミングを最適化したものであ
る。
[作用] この発明における近接信管は,発振器の出力をスペクト
ル拡散符号発生器の出力を1ビット遅らせた第1の遅延
回路の出力によりスペクトル拡散変調してアンテナから
送信し,この信号の目標からの反射信号をアンテナで受
信し,これと上記発振器の出力の一部とを混合すること
によりホモダイン検波する。検波出力はビデオ増幅器で
増幅された後,4等分され,それぞれ,第1〜第4の相関
器において,符号発生器の出力,この符号発生器より2
ビット遅れた第2の1ビット遅延回路の出力,上記第2
の1ビット遅延回路の出力より更に2ビット遅れた2ビ
ット遅延回路の出力及び上記2ビット遅延回路の出力よ
り1ビット以下の微小時間ΔTだけ遅れたΔT遅延回路
の出力とで相関がとられる。第1〜第4の相関器の出力
は,それぞれ第1〜第4のドップラフィルタにおいて,
予め設定された目標と飛しょう体の相対速度範囲に相当
するドップラ周波数帯域波のみが通過させられ,第1〜
第4の検波器に入力される。第1の検波器の出力は,バ
イアス加算回路において一定電圧が加算され,これと第
2の検波器の出力が第1の比較器で比較され,また,こ
れと第3の検波器の出力が第2の比較器で比較され,第
2又は第3の検波器の出力がバイアス加算回路の出力よ
り大きくなったとき,第1又は第2の遅延回路とOR回路
を介して点火回路を作動させ,弾頭を炸裂させる。
また,上記第4の検波器の出力は上記バイアス加算器の
出力と第3の比較器で比較され,その出力が積分器で積
分された後,符号発生器を駆動するクロック発振器の発
振周波数を制御するとともに関数発生器を駆動し,飛し
ょう体と地面又は海面までの距離の自乗に反比例する減
衰量を可変減衰器に発生させる。
[実施例] 以下,この発明の一実施例を図について説明する。
第1図において,(1)は発振器,(2)はこの発振器
(1)の出力の一部を取り出すための方向性結合器,
(3)は符号発生器(9)の出力を1ビット遅らせた信
号により方向性結合器(2)の出力を変調するための変
調器,(5)はこの変調器(3)の出力をサーキュレー
タ(4)を通した後,空中に放射するためのアンテナ,
(6)はアンテナ(5)から送信された信号が目標に当
たって反射され,再びアンテナ(5)で受信された信号
をサーキュレータ(4)を通した後,方向性結合器
(2)の出力と混合するためのミキサ,(7)はビデオ
増幅器,(8)はクロック発振器,(9)は符号発生
器,(10a)〜(10d)は第1〜第4の相関器,(11a)
及び(11b)は第1及び第2の1ビット遅延回路(12a)
〜(12d)は第1〜第4のドップラフィルタ,(13a)〜
(13d)は第1〜第4の検波器,(14)はバイアス加算
器,(15a)〜(15c)は第1〜第3の比較器,(16)は
点火回路,(17)は可変減衰器,(18)は2ビット遅延
回路,(19)はΔT遅延回路,(20)はOR回路(21)は
積分器,(22)は関数発生器,(23a)及び(23b)は第
1及び第2の遅延回路である。また,Aは飛しょう体搭載
の誘導装置等の近接信管外部の器材からの出力信号であ
る。
次にこの発明の動作を説明する。
符号発生器(9)の出力より1ビット遅れた第1の1ビ
ット遅延回路(11a)の出力により変調器(3)におい
て,送信信号に変調をかけ,送信する。目標からの反射
波は,ミキサ(6)でホモダイン検波されビデオ増幅器
(7)で増幅され,第1〜第4の相関器(10a)〜(10
d)で送信信号と同じ符号で相関が取られる。しかし,
第1の相関器(10a)は,送信信号よりも1ビット進ん
だ位相の符号と相関を取るためその出力は,受信機ノイ
ズと妨害信号が上記の符号により逆拡散された信号しか
発生しない。この信号を第1のドップラフィルタ(12
a)と第1の検波器(13a)を通した後,バイアス加算器
(14)で一定バイアスを加算することにより,近接信管
の内外の電波環境に応じたアダプティブなスレッショー
ルドが設定できる。
また,第2の相関器(10b)の出力は,変調された送信
波より1ビット遅れた信号により相関がとられるため,
送信波より1ビット遅れた符号の前後1ビットの範囲に
目標からの反射波が現れたときのみに強い相関出力を発
生する。
次に,第3の相関器(10c)の出力は,変調された送信
波より3ビット遅れた符号により相関がとられるため,
送信波より3ビット遅れた符号の前後1ビットの範囲に
目標からの反射波が現れたときのみに強い相関出力を発
生する。
これらの信号は目標と飛しょう体との相対速度に相当す
るドップラ周波数を含むため,第2及び第3のドップラ
フィルタ(12b)及び(12c)を通過して第2及び第3の
検波器(13b)及び(13c)で検波され,第1及び第2の
比較器(15a)及び(15b)でバイアス加算器(14)の出
力と比較される。第2及び第3の相関器(10b)及び(1
0c)ではそれぞれ第2の1ビット遅延回路(11b)の出
力及び2ビット遅延回路(18)の出力により相関がとら
れるため,無相関の受信機内部雑音や,外部からの妨害
波による信号は逆拡散されて,第2及び第3のドップラ
フィルタ(12b)及び(12c)の通過帯域のみの信号が第
2及び第3の検波器(13b)及び(13c)に送られ,目標
からのドップラ周波数成分による出力と加算されて,第
2及び第3の検波器(13b)及び(13c)の出力に現れ
る。従って,第1及び第2の比較器(15a)及び(15b)
の出力は,受信機の内部雑音及び外部の妨害信号成分が
差し引かれ,純粋に目標信号成分のみが現れる。
更に第4の相関器(10d)では,変調された送信波より,
3ビット+ΔT遅れた符号により相関が取られるため,
送信信号より3ビット+ΔT遅れた符号の前後1ビット
の範囲に反射波が現れたときのみに強い相関出力を発生
する。第2図は時間とバイアス加算器(14),第2〜第
4の検波器(13b)〜(13d)の出力電圧との関係を示す
図であり,図中(イ)はバイアス加算器(14)の出力電
圧,(ロ)は第2の検波器(13b)の出力電圧,(ハ)
は第3の検波器(13c)の出力電圧,(ニ)は第4の検
波器(13d)の出力電圧,(ホ)は追尾距離を示す。第
2図に示すように第4の検波器(13d)は飛しょう体よ
り最も遠い距離で相関出力が得られるため,飛しょう体
が低空を飛しょうし,地面又は海面からの反射波が上記
範囲内に相当する電波の往復距離内に得られたとき,相
関出力が発生することとなる。この信号は飛しょう体の
速度に相当するドップラ周波数を含むため,第4のドッ
プラフィルタ(12d)を通過して第4の検波器(13d)で
検波され,第3の比較器(15c)でバイアス加算器(1
4)の出力と比較される。第4の相関器(10d)ではΔT
遅延回路(19)の出力により相関がとられるため,無相
関の受信機内部雑音や,外部からの妨害波や,相関のと
れない送信信号による信号は逆拡散されて,第4のドッ
プラフィルタ(12d)の通過帯域のみの信号が第4の検
波器(13d)に送られ,反射波のドップラ周波数成分に
よる出力と加算されて,第4の検波器(13d)の出力に
現れる。従って,第3の比較器(15c)の出力は,受信
機の内部雑音,外部の妨害信号成分及び相関のとれない
送信信号成分が差し引かれ,純粋に反射信号成分のみが
現れる。この信号は積分器(21)で積分され,クロック
発振器(8)に入力されてその発振周波数を制御する。
クロック発振器(8)の入力電圧と出力の発振周波数の
関係は,第3図に示すとおりであるから,飛しょう体が
十分高空を飛しょうしているときは,第4の検波器(13
d)の出力電圧は小さく,積分器(21)の出力は0Vであ
り,クロック発振器(8)の出力発振周波数は,これに
対応する周波数fLを出力する。しかし飛しょう体が低空
を飛しょうして,第4の検波器(13d)に出力を生じ,
バイアス加算器(14)の出力電圧を上まわるようになる
と,第3の比較器(15c)は,両者の差電圧を出力する
ようになる。この出力電圧は積分器(21)で積分され,
クロック発振器(8)に入力されるため,その出力周波
数は,第3図に示すように上昇する。符号発生器(9)
は,このクロック発振器(8)により駆動されているの
で,周波数が上昇するということは1ビットの周期が短
くなり,これに相当する電波の往復距離も短くなって,
第2図の(ニ)に示す第4の検波器(13d)の出力時間
幅が狭くなり,このため,第4の検波器(13d)の出力
電圧が下がり,この電圧が第2図に示す追尾距離(ホ)
の点でつりあうことになる。すなわち,クロツク発振器
(8),符号発生器(9),第1及び第2の1ビット遅
延回路(11a)及び(11b),2ビット遅延回路(18),Δ
T遅延回路(19),第4の相関器(10d),第4のドッ
プラフィルタ(12d),第4の検波器(13d),第3の比
較器(15c)及び積分器(21)により,ビデオ増幅器
(7)から入力される地面又は海面からの反射波を追尾
するループを組むことになり,この追尾距離は,飛しょ
う体の飛しょう高度に応じて自動的に変わることにな
る。
ところで,上記積分器(21)の出力は追尾ループにより
飛しょう体と地面又は海面までの距離の情報を含むこと
になる。従って,関数発生器(22)により可変減衰器
(17)の減衰量が飛しょう体と地面又は海面までの距離
の自乗に反比例するように制御することで,ミキサ
(6)への地面又は海面からの反射波による受信入力
は,可変減衰器(17)の働きにより,飛しょう体と地面
又は海面からの距離の自乗に反比例する減衰を与えられ
ることになる。しかるに,地面又は海面からの反射波の
受信強度は,その距離の自乗に反比例するため,可変減
衰器(17)の使用により,ミキサ(6)へのこの反射波
による受信電力は飛しょう体と地面又は海面との距離に
より変化することがなくなる。
第2及び第3の相関器(10b)及び(10c)では,第4の
相関器(10d)より2ビット+ΔT及びΔTだけ前の符
号により相関が取られているため,第2及び第3の検波
器(13b)及び(13c)に相関出力が得られる距離範囲
も,飛しょう高度に応じて変動しかつ,第2図に示すよ
うに第4の検波器(13d)の相関出力範囲よりも内側に
ある。これにより,飛しょう体が低高度を飛しょうして
も,地面又は海面からの反射波により第2又は第3の検
波器(13b)又は(13c)の出力が大きくなり第1又は第
2の比較器(15a)又は(15b)においてバイアス加算器
(14)の出力を越えることはなくなり,目標が飛しょう
体と地面又は海面との距離以内に出現したときのみ,第
2又は第3の検波器(13b)又は(13c)に出力が得られ
ることになる。
また,飛しょう体には,近接信管の他に誘導装置が搭載
されており,これが目標を命中直前まで追尾しており,
目標と飛しょう体との相対距離の変化率,すなわち相対
接近速度信号が得られているが,この信号を第1図にお
ける近接信管外部の信号Aとして入力することにより,
第1及び第2の遅延回路(23a)及び(23b)において,
飛しょう体と目標との相対接近速度が大きいときには,
短い遅延時間を,相対接近速度が小さいときには,長い
遅延時間を付与するとともに,第2の検波器(13b)の
出力距離範囲は,第3の検波器(13c)の出力距離範囲
より内側にあるため,第2の遅延回路(23b)の遅延時
間を第1の遅延回路(23a)の遅延時間よりも長く設定
することで,弾片をうまく目標に命中させるようにする
ことができる。
なお,上記実施例では,送信及び受信で同じアンテナ
(5)を共用するものについて示したが,送信と受信
で,送受別々のアンテナを使用してもよい。
また,第2の1ビット遅延回路は,第1の1ビット遅延
回路の出力を1ビット遅延させるようにしているが符号
発生器のスペクトル拡散符号を2ビット分遅らせるよう
にしてあれば良く,同様に2ビット遅延回路は,第2の
1ビット遅延回路の出力を2ビット遅延させるようにし
ているが、符号発生器のスペクトル拡散符号を4ビット
分遅らせるようにしてあればよい。
更に,上記実施例では可変減衰器(17)を方向性結合器
(2)と変調器(3)との間に設けたが,変調器(3)
とアンテナ(5)あるいはミキサ(6)の入力端とアン
テナ(5)との間など方向性結合器(2)からミキサ
(6)の入力に到るまでの経路に設けてあれば良い。
なお,上記実施例では,2ビット遅延回路を1つしか使用
していないが,所要の目標検出距離範囲を満足するため
に,2つ以上の複数個の2ビット遅延回路とこれに対応す
る数の相関器,ドップラフィルタ,検波器及び比較器を
組合わせて使用してもよい。
また,上記実施例では,飛しょう体搭載の誘導装置で得
られる相対接近速度信号により,第1及び第2の遅延回
路の遅延時間を変化させているが赤外線等を利用した誘
導装置で相対接近速度信号が得られない場合は,第1及
び第2の遅延回路で一定の固定遅延時間を付与するよう
にしてもよい [発明の効果] 以上のように,この発明によれば,目標検出範囲を弾頭
の有効範囲と整合をとることができ,かつ,飛しょう体
が低高度を飛しょうした場合にはクロック発振器の発振
周波数が高度に応じて変化して,地面又は海面からの反
射波の距離を自動的に追尾することができ,上記有効目
標検出範囲を地面又は海面までの距離よりも少なく設定
できるので,地面又は海面からの反射波による誤動作を
防ぐことができる。また,可変減衰器を使用することに
より飛しょう体と地面又は海面までの距離の変化によら
ず地面又は海面からの反射波によるミキサへの受信入力
電力が一定となるため,受信系の飽和を防ぐことができ
るとともに,受信系のダイナミックレンジを小さくする
ことができ,弾頭の起爆タイミングを最適化できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による近接信管の構成を示
す図,第2図は時間とバイアス加算器並びに第2〜第4
の検波器の出力電圧の関係を示す図,第3図はクロック
発振器の入力電圧と出力発振周波数の関係を示す図,第
4図は従来の近接信管の構成を示す図である。 図において,(1)は発振器,(2)は方向性結合器
(3)は変調器,(4)はサーキュレータ,(5)はア
ンテナ,(6)はミキサ,(7)はビデオ増幅器,
(8)はクロツク発振器,(9)は符号発生器,(10)
は相関器,(11)は1ビット遅延回路,(12)はドップ
ラフィルタ,(13)は検波器,(14)はバイアス加算
器,(15)は比較器,(16)は点火回路,(17)は可変
減衰器,(18)は2ビット遅延回路,(19)はΔT遅延
回路,(20)はOR回路,(21)は積分器,(22)は関数
発生器,(23)は遅延回路である。 なお,図中,同一符号は同一,又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水崎 勝生 神奈川県鎌倉市上町屋325番地 三菱電機 株式会社鎌倉製作所内 (56)参考文献 特開 平3−156300(JP,A) 特開 平2−37300(JP,A)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロック発振器と,上記クロック発振器の
    出力により駆動され,スペクトル拡散符号を発生する符
    号発生器と,上記符号発生器の出力を1ビット遅延させ
    て発生する第1の1ビット遅延回路と,上記第1の1ビ
    ット遅延回路の出力更に1ビット遅延させて発生する第
    2の1ビット遅延回路と,上記第2の1ビット遅延回路
    の出力を更に2ビット遅延させて発生する2ビット遅延
    回路と,送信信号を発生する発振器と,上記発振器の出
    力の一部を分岐する方向性結合器と,上記方向性結合器
    の出力を上記第1の1ビット遅延回路の出力で拡散変調
    する変調器と,上記変調器の出力を目標方向に送信し,
    目標からの反射波を受信するアンテナと,上記アンテナ
    で受信した信号と上記方向性結合器により分岐された上
    記発振器の出力の一部とを混合するミキサと,上記ミキ
    サの出力を増幅するビデオ増幅器と,上記ビデオ増幅器
    の出力と上記符号発生器の出力との相関をとる第1の相
    関器と,上記ビデオ増幅器の出力と上記第2の1ビット
    遅延回路の出力との相関をとる第2の相関器と上記ビデ
    オ増幅器の出力と上記2ビット遅延回路の出力との相関
    をとる第3の相関器と,上記第1,第2及び第3の相関器
    の出力をそれぞれ第1,第2及び第3のドップラフィルタ
    を通して入力する第1,第2及び第3の検波器と,上記第
    1の検波器の出力に一定の電圧を加算するバイアス加算
    器と,上記第2の検波器の出力と上記バイアス加算器の
    出力とを比較する第1の比較器と,上記第3の検波器の
    出力と上記バイアス加算器の出力とを比較する第2の比
    較器と上記第1又は第2のどちらかの比較器の比較結果
    に応じて点火回路を作動させるOR回路とを具備した近接
    信管。
  2. 【請求項2】上記2ビット遅延回路の出力を1ビット以
    下の微小時間ΔT遅延させて発生するΔT遅延回路と,
    上記ビデオ増幅器の出力と上記ΔT遅延回路の出力との
    相関をとる第4の相関器と,上記第4の相関器の出力を
    第4のドップラフィルタを通して入力する第4の検波器
    と,上記バイアス加算器の出力と上記第4の検波器の出
    力とを比較する第3の比較器と,上記第3の比較器の出
    力を積分する積分器とを具備し,上記積分器の出力によ
    り上記クロック発振器の発振周波数を制御するようにし
    たことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の近
    接信管。
  3. 【請求項3】上記方向性結合器から上記アンテナを介し
    上記ミキサの入力に到る経路に可変減衰器を設け,上記
    可変減衰器の減衰量を上記積分器の出力により関数発生
    器を介して制御するようにしたことを特徴とする特許請
    求の範囲第(2)項記載の近接信管。
  4. 【請求項4】上記第1の比較器と上記OR回路の間及び上
    記第2の比較器と上記OR回路の間にそれぞれ第1及び第
    2の遅延回路を挿入し,上記第1又は第2の比較器の比
    較結果を遅延させて点火回路を作動させるようにしたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第(1)項,第(2)項
    又は第(3)項記載の近接信管。
  5. 【請求項5】上記第1及び第2の遅延回路において,外
    部からの信号により,その遅延時間をそれぞれ独立に制
    御するようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第
    (4)項記載の近接信管。
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