JP2507081B2 - 光集積回路 - Google Patents

光集積回路

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JP2507081B2 JP1227724A JP22772489A JP2507081B2 JP 2507081 B2 JP2507081 B2 JP 2507081B2 JP 1227724 A JP1227724 A JP 1227724A JP 22772489 A JP22772489 A JP 22772489A JP 2507081 B2 JP2507081 B2 JP 2507081B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、デジタル光信号を電気信号に変換するため
の光受信器に用いられる光集積回路に関するものであ
る。
従来の技術 従来より、光受信器には、受光素子の出力を増幅する
増幅回路とともに、光信号がないときのこの増幅回路出
力と等しい電圧を発生する基準電圧回路を用いている
(日経エレクトロニクス,1983.7.18,p.139)。
増幅回路として、すでに第3図のものが知られてい
る。第3図中、1〜4はNPNトランジスタであって、1
はエミッタフォロアトランジスタ、2は定電流源負荷、
3はエミッタフォロアトランジスタ1のエミッタ出力を
ベースに入力するエミッタ接地として用いられるトラン
ジスタである。トランジスタ2,3により電流ミラーを構
成している。4はトランジスタ3のコレクタ出力をベー
スに入力するエミッタフォロアトランジスタで、バッフ
ァとして用いられている。5は抵抗値Rfの帰還抵抗であ
る。6〜9はそれぞれ抵抗値R1〜R4の各抵抗である。
このような増幅回路においては、良いSN比を得るため
に、帰還抵抗5の抵抗値Rfには大きな値が用いられる。
すなわち、ノイズが に比例するのに対し、出力電圧はRfに比例するので、SN
比は に比例して良くなる。
発明が解決しようとする課題 光集積回路において基準電圧回路は増幅回路と同一構
造にし、増幅回路とともに集積化するのが好ましい。集
積回路では、トランジスタや抵抗は特性のそろったもの
が得られるので、温度や電源電圧が変動しても、増幅回
路と基準電圧回路の相対的なレベル差は生じないからで
ある。
しかしながら、第3図と同一構成の基準電圧回路で
は、増幅回路同様に、大きな帰還抵抗を用いなければな
らない。光集積回路では、抵抗値が大きいほど大きな面
積が必要なので、第3図と同一構成の基準電圧回路を集
積化するというやり方は、チップ面積が大きくなり、コ
ストが高くつくという欠点があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、チッ
プ面積の小さい光集積回路を提供することを目的とす
る。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために、本発明の光集積回路は、
基準電圧回路として、出力トランジスタから、帰還抵抗
を介さずに、直接入力側トランジスタのベースに帰還す
る帰還手段と、電流源を構成する電流ミラー結合トラン
ジスタのベース電流経路に挿入されたベース抵抗を備え
ている。
作用 この構成によって、基準電圧回路を備えた光集積回路
は、増幅回路の帰還抵抗より小さな抵抗で帰還抵抗と同
じ効果を作ることができるため、チップ面積を小さくす
ることができる。
実施例 以下、本発明の一実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。
第1図は、本発明の一実施例における光集積回路の回
路図を示すものである。これは、第3図の増幅回路と、
同一半導体基板上に作成される、基準電圧回路である。
同図において、1〜4,6〜9はそれぞれ第3図のトラン
ジスタや抵抗と同一のものである。11はベース抵抗Rb
あって、トランジスタ2,3のベース電流が流れる経路中
に挿入されている。
第3図と比較したとき、V11=V1とすると、V12=V2
あり、従って、I12=I2,VBE13=VBE3,I11=I1,VBE11=V
BE1である。トランジスタの電流増幅率をβとし、I1=I
2/n,I11=I12/nとおくと、第3図において、 第1図において、 となる。V11=V1より すなわち となり、RbはRfの(n+1)分の1ですむ。通常はn≧
1(I2≧I1)であるから、RbはRfの半分以下でよい。
以下本発明の第2の実施例について、図面を参照しな
がら説明する。
第2図は、第3図の増幅回路と、同一半導体基板上に
作成される基準電圧回路である。同図において、基本的
な構成は第1図のものと同じであるが、トランジスタ3
のかわりにm個のトランジスタが並列に接続されたトラ
ンジスタ21を用いている。22はベース抵抗Rb、23,24は
それぞれ抵抗R11,R12であって、R11/R1/m,R12=R3/mで
ある。
V21=V1とするとV22=V2であるから、I22=m・I2
なる。トランジスタ21ではm個のトランジスタが並列に
接続されているから、1個のトランジスタを流れる電流
はI2であり、従ってVBE23=VBE3,I21=I1,VBE21=VBE1
となる。
であるから、V21=V1となるためには、 より となる。すなわち、RbはRfの(m・n+1)分の1です
む。
発明の効果 本発明は、ベース抵抗を設けることにより、小さいチ
ップ面積の集積回路を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による集積回路の回路図、第2図は本発
明の他の実施例による集積回路の回路図、第3図は従来
の増幅回路図である。 1〜4,21……トランジスタ、5〜9,11,22〜24……抵
抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エミッタフォロアとして用いる第1のトラ
    ンジスタと、前記第1のトランジスタの定電流負荷とし
    て用いる第2のトランジスタと、前記第1のトランジス
    タのエミッタ出力をベースに入力しエミッタ接地で用い
    る第3のトランジスタと、前記第3のトランジスタのコ
    レクタ出力を入力とする第1のバッファ手段と、第1の
    バッファ手段の出力を前記第1のトランジスタのベース
    に帰還するための帰還手段と、前記第2および第3のト
    ランジスタのベース電流が流れる経路に挿入されたベー
    ス抵抗を備えた基準電圧回路と、受光素子の出力を増幅
    する増幅回路とを同一基板上に形成したことを特徴とす
    る光集積回路。
  2. 【請求項2】基準電圧回路の第1〜第3のトランジスタ
    と同様に接続された第4〜第6のトランジスタを有する
    増幅回路とを同一基板上に集積化された光集積回路であ
    って、前記第3のトランジスタをm個並列に接続しての
    実効面積が第6のトランジスタのm倍(m>1)であ
    り、前記第3のトランジスタを流れる電流が前記第6の
    トランジスタを流れる電流のm倍であることを特徴とす
    る請求項1記載の光集積回路。
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