JP2506841Y2 - 花器の口当り具 - Google Patents

花器の口当り具

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JP2506841Y2
JP2506841Y2 JP1992065089U JP6508992U JP2506841Y2 JP 2506841 Y2 JP2506841 Y2 JP 2506841Y2 JP 1992065089 U JP1992065089 U JP 1992065089U JP 6508992 U JP6508992 U JP 6508992U JP 2506841 Y2 JP2506841 Y2 JP 2506841Y2
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vase
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公洋 佐野
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SANOKIKO LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、草花の生け込み深さを
有する花器の開口部内に装着して使用する花器の口当り
具であり、特に詳しくは、嵌め付けが予定される花器の
開口部の口径に応じて拡開又は縮み込み自在とされ、且
つ花器に生けた鑑賞用草花の保護および生長促進を図り
得る花器の口当り具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鑑賞用草花を草花の生け込み深さ
を有する花器に生けるにあたっては、当該草花をなるべ
く長く保たせるため、水分の吸収促進を図ることが重視
され、草花の花茎最下部を斜めに切って水分の吸収断面
積を拡大したり、水分吸収のよくない例えば薔薇等の花
の場合には花茎最下部を焼いて細胞を露出させるなどの
策と共に、花器内の水を小まめに取り替えることが必要
とされていた。しかしながら、これらの方策は、いずれ
も生け花などで伝承される経験的実践の域を出るもので
はなく、花器に生けた草花につき、科学的な視野に立っ
て長期の生長を図る方策は立案されておらず、そのため
の器具類も存在しなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案者は、草花の生
け込み深さを有する花器内における草花の生長を科学的
に観察分折し研究した結果、花器に生けられた草花の生
長を妨げる次のような不都合が存することを見いだし
た。花器内に生けられた草花は、生け花用に切断された
花茎最下部から水分を吸収してその生長を行うものであ
るが、その際、特に問題となるのは、吸収される水その
ものの質である。すなわち、花器内に入れられた水は、
通常の状態では水分子がいわゆる水素結合によって結び
ついているため、非活性化した分子状態にあり、このよ
うな水が草花に吸収されても、活性化された水分子が有
するせっかくの抗菌作用、植物等の生長促進作用がほと
んど生かされない。この水素結合は、激しく水をかき混
ぜる等により水分子を互いに衝突させてある程度立切る
ことも可能であるが、それでは短時間の経過により再び
結合するため、水の入替等の通常の手段では恒常的な水
分子の活性化は図れない。よって、草花に吸収される水
分子のいわゆる水素結合を解き水分子を恒常的に活性化
させることのできない従来のままでは、花器内に生けら
れた草花の生長を長期に保持できないという不都合があ
った。また、草花は花茎の表面で呼吸しているが、花器
内に生けられた草花では、特に花器の開口部縁と接触し
ている花茎部分の呼吸が不全となって、当該花茎部分の
細胞が腐食し易い。こうなると、当該腐食した花茎部分
がネックになって水分を上方の花茎部分及び花部分まで
吸い上げられないため、草花の生長が止まって枯れてし
まうことになる。よって、花器の開口部縁と接触してい
る花茎部分の細胞を維持する方策を持たない従来のまま
では、花器内に生けられた草花の生長を長期に保持する
ことができないという不都合があった。
【0004】そこで、本考案は、花器の開口部縁との接
触により鑑賞用草花の花茎部分の細胞を腐食させること
なく、かつこの鑑賞用草花に吸収された水分子を活性化
させて生長を促進することができる、花器の口当り具を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案にかかる花器の口
当り具は、上記の目的を達成するものとして草花の生け
込み深さを有する花器の開口部内に嵌め付けられる銅又
は銅成分を含む金属材よりなる口当り具であって、この
口当り具が、前記開口部の少なくとも内周壁面に外周面
を接するように嵌め付けられる環状をなす板状本体部
と、この環状をなす板状本体部の上端に備えられて前記
花器の開口部の上端側に当接する外向きの鍔部とを有
し、該口当り具の嵌め込み用いられる花器の開口部の内
周壁面に、前記本体部の外周面を密着して嵌め付けられ
るように該本体部を拡開又は縮み込み方向に変形可能と
してある。
【0006】
【作用】本考案にかかる花器の口当り具は、該口当り具
の口径を嵌め付けを予定する花器の開口部の口径に応じ
て拡開又は縮み込み方向に変形可能としてあるので、例
えば花瓶など草花の生け込み深さを有する花器の上方か
らその開口部内へ嵌め込むように降ろすだけで、一体に
有する鍔部によって花器の開口部上端側に当接して係止
され、花器の開口部の少なくとも内周壁にそって環状を
なす板状本体部が取り付けられる。よって、この口当り
具を取り付けた状態で鑑賞用草花を花器に生けると、鑑
賞用草花の花茎は、花器の内周壁でなく、この口当り具
の本体部に当接する。なお、鑑賞用草花を生け変える場
合や、花器内を掃除したり水を入れ替える場合には、鍔
部を掴んで引き上げれば、口当り具を簡単に取り外すこ
とができる。
【0007】そして、本考案にかかる花器の口当り具
は、本体部が銅又は銅成分を含む金属材からなっている
ので、鑑賞用草花の花茎が花茎表面で呼吸を行う際に、
この銅又は銅成分を含む金属材からなる本体部と当接す
る花茎部分から銅イオン又は他の金属イオンが鑑賞用草
花内の水分子に取り込まれる。この銅イオン又は他の金
属イオンは、水分子の水素結合を解き分子集団を小さく
して水分子を活性化させる作用を有するので、鑑賞用草
花の体内に循環する水分子が活性化され、水分子の活性
化による作用で、鑑賞用草花の生長促進をもたらす。同
時に、この口当り具と当接する花茎部分の細胞をも生長
させるので、当接に伴う呼吸不全による花茎細胞の腐食
を防ぎ、草花の水分吸収を妨げる要素を除外できる。な
お、銅イオン又は他の金属イオンが取り入れられること
で、水中に澱を生じさせない作用をも生じる。
【0008】
【実施例】本考案にかかる花器の口当り具の典型的な実
施例を、添付の図1ないし図3について以下説明する。
【0009】図1は本考案の一実施例にかかる花瓶用の
花器の口当り具1を示す斜視図であり、図2は同花器の
口当り具1の使用状態を示す一部を切り欠いた斜視図、
図3は同花器の口当り具1の動作を説明するための部分
斜視図である。
【0010】本実施例にかかる花瓶30用の花器の口当
り具1は、草花の生け込み深さを有する花瓶30の開口
部31の少なくとも内周壁32にそって取り付けられる
環状をなす板状本体部10を有する口当り具1であっ
て、銅成分からなり、前記開口部31の上端33側に当
接する鍔部15を一体に有する構成としてある。
【0011】ここで、口当り具1の本体部10は、薄肉
銅板の両端部11,12を互いに係止して、前記開口部
31の少なくとも内周壁32にそって取り付けられる環
状のものとしてある。また、本体部10に一体に有する
鍔部15は、本体部10の上端縁から外方に向かって略
鍔状をなすように設けてある。尚、図1ないし図2に示
すように、その上面部16に、複数の切欠き突起17を
突出させ、この切欠き突起17を結ぶように銅線18を
交差状に張りめぐらすことがある。
【0012】そして、前記本体部10の両端部11,1
2の係止手段は、本実施例では、図3に拡大して示すよ
うに、銅板の一端部11に係止爪13を突出させると共
に他端部12にも係止突起14を設け、この係止爪13
と係止突起14とが互いに引っ掛かるように一方を折曲
げて係止されるようにしたものである。したがって、花
瓶30の開口部31の内径に合わせて本体部10を若干
撓ませ、係止爪13と係止突起14の離間位置を調節す
ることで、本体部10の両端部11,12が一部分重な
って本体部10の口径が若干小さくなるので、開口部3
1の口径の個体差にかかわらず口当り具1を花瓶30に
装着することが可能となる。なお、本体部10の撓みに
伴い、一体に有する鍔部15も同様に撓んで一部分が重
なり径が同様に若干小さくなる。
【0013】次に、上記実施例にかかる花瓶30用の花
器の口当り具1の花瓶30への取付方法並びに作用、使
用方法について説明する。実施例にかかる口当り具1
は、草花の生け込み深さを有する花瓶30の上方からそ
の開口部31内へ嵌め込むように降ろすだけで、一体に
有する鍔部15によって花瓶30の開口部31の上端3
3側に当接して係止され、花瓶30の開口部31の少な
くとも内周壁32にそって環状をなす板状本体部10が
取り付けられる。よって、この口当り具1を取付けた状
態で鑑賞用草花40を花瓶30に生けると、鑑賞用草花
40の花茎41は、花瓶30の内周壁32でなく、口当
り具1の本体部10に当接する。なお、鑑賞用草花40
を生け変える場合や、花瓶30内を掃除したり水を入れ
替える場合には、鍔部15を掴んで引き上げるだけで口
当り具1を簡単に取り外すことができる。
【0014】そして、この口当り具1は、本体部10が
銅成分からなっているので、鑑賞用草花40の花茎41
が花茎41表面で呼吸を行う際に、この銅成分からなる
本体部10と当接する花茎41部分から銅イオンが鑑賞
用草花40内の水分子に取り込まれる。この銅イオン
は、水分子の水素結合を解き分子集団を小さくして水分
子を活性化させる作用を有するので、鑑賞用草花40の
体内に循環する水分子が活性化され、水分子の活性化に
よる作用で、鑑賞用草花40の生長促進をもたらす。ま
た同時に、この口当り具1と当接する花茎41部分の細
胞をも生長させるので、当接に伴う呼吸不全による花茎
41細胞の腐食を防ぎ、鑑賞用草花40の水分吸収を妨
げる要素を除外できる。
【0015】また、鍔部15の上面部16に、図1ない
し図2に示すように、切欠き突起17を結ぶように銅線
18を交差状に張りめぐらし、この交差する銅線18で
囲まれた内側に鑑賞用草花40を生けるようにすれば、
上記銅イオンによる作用を保持しつつ、鑑賞用草花40
を形を整えて花瓶30内に生け込むこともできる。な
お、銅イオンが取り入れられることで、花瓶30内の水
中に澱を生じさせないという作用をも生じる。
【0016】以上説明した実施例は、本考案にかかる花
器の口当り具1を花瓶30用に適用した場合の一実施例
を示すもので、その形状は図示したものに限らず、本体
部の高さや鍔部の大きさ等は、実施に応じて適宜変更で
きる。もちろん、上記した形状の花瓶30以外の花器に
適用する場合には、当該花器の開口部形状や寸法に合わ
せた形状、大きさを選択すればよい。また、上記実施例
では、銅成分からなるものを示したが、銅又は銅成分を
含む他の金属材からなるよう構成しても差し支えないこ
とはいうまでもない。更に、銅線18を張りめぐらせる
構成に変えて、本体部10に予め銅又は銅成分を含む金
属材からなる交差状の内枠部を設けるよう構成したり、
同様に機能する内枠アダプターを取付可能に構成するよ
うにしてもよい。なお、上記実施例では、係止爪13及
び係止突起14を用いて、口当り具1の口径を調節可能
にしてあるが、他の構造によって調節するようにしても
よい。
【0017】
【考案の効果】以上説明した本考案にかかる花器の口当
り具によれば、花器の開口部縁との接触により鑑賞用草
花の花茎部分の細胞を腐食させることなく、かつこの鑑
賞用草花に吸収された水分子を活性化させて鑑賞用草花
の生長を促進することができるという特長を有する。
【0018】又、本考案にかかる花器の口当り具にあっ
ては、該口当り具の開口部の内径に合わせて本体部を拡
開又は縮み込み方向に変形可能としてあるので、花器の
開口部の口径の個体差にかかわらず口当り具を花器に装
着することができるという特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかる花器の口当り具1を示す斜視図
である。
【図2】実施例にかかる花器の口当り具1の使用状態を
示す一部を切り欠いた斜視図である。
【図3】実施例にかかる花器の口当り具1の動作を説明
するための部分斜視図である。
【符号の説明】
1 花器の口当り具 10 本体部 11 一端部 12 他端部 13 係止爪 14 係止突起 15 鍔部 16 上面部 17 切欠き突起 18 銅線 30 花瓶 31 開口部 32 内周壁 33 上端 40 鑑賞用草花 41 花茎

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 草花の生け込み深さを有する花器の開口
    部内に嵌め付けられる銅又は銅成分を含む金属材よりな
    る口当り具であって、 この口当り具が、前記開口部の少なくとも内周壁面に外
    周面を接するように嵌め付けられる環状をなす板状本体
    部と、この環状をなす板状本体部の上端に備えられて前
    記花器の開口部の上端側に当接する外向きの鍔部とを有
    し、 該口当り具の嵌め込み用いられる花器の開口部の内周壁
    面に、前記本体部の外周面を密着して嵌め付けられるよ
    うに該本体部を拡開又は縮み込み方向に変形可能として
    あることを特徴とする花器の口当り具。
JP1992065089U 1992-08-26 1992-08-26 花器の口当り具 Expired - Lifetime JP2506841Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6015325A (ja) * 1983-07-08 1985-01-26 Motoda Electronics Co Ltd 製品搬送装置
JPS61164725A (ja) * 1985-01-11 1986-07-25 Inoue Japax Res Inc ワイヤ電極案内
JPH0512784U (ja) * 1991-07-31 1993-02-19 昭和電線電纜株式会社 振動絶縁装置

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