JP2506594Y2 - 車両用室外ランプの通気構造 - Google Patents

車両用室外ランプの通気構造

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JP2506594Y2
JP2506594Y2 JP1990021563U JP2156390U JP2506594Y2 JP 2506594 Y2 JP2506594 Y2 JP 2506594Y2 JP 1990021563 U JP1990021563 U JP 1990021563U JP 2156390 U JP2156390 U JP 2156390U JP 2506594 Y2 JP2506594 Y2 JP 2506594Y2
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lamp
cylindrical boss
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lamp body
ventilation
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Inventor
雅彦 寺添
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株式会社豊田自動織機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両用室外ランプの通気構造に係り、詳し
くは防水効果の良好な通気構造に関する。
(従来の技術) 一般に、車両のヘッドライトやターンシグナルランプ
あるいはテールランプ等の室外ランプ(ただし、シール
ドビーム式は除く)では、ランプ内部の電球熱による圧
力変化を防止し、又ランプ内部の水分をランプ外へ放出
することを目的としてランプボデーに通気孔を設けてい
る。
第5図は室外ランプの一例を図示している。図におい
て21は反射鏡を兼用するランプボデーを示しており、光
を上下に拡散用するインナレンズ22と、光を左右に拡散
するアウタレンズ23とが取付けられている。また、ラン
プボデー21にはバルブソケット24を介して電球25が取付
けられている。このような室外ランプにおいて、電球25
の熱影響でランプ内圧力が変化すると、ランプボデー21
に対するバルブソケット24との嵌合面あるいはバルブソ
ケット24とコネクタ26との嵌合面等から空気が出入り
し、そして外気の侵入時に周辺の水分が外気と一緒にラ
ンプ内に入り込んでランプが曇ることがある。
そのため、従来はこのような不具合を除去するため
に、図示のようにランプボデー21の一部に内圧変化防止
用としての小孔を有するボス27を突設し、そしてこのボ
ス27の先端にゴム製のU字管28を外から被せるように取
付けて雨水や洗浄水等の水がランプボデー21内に侵入す
ることを防止している。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上述したゴム製のU字管28による従来の防
水構造では、高圧洗車による洗浄水あるいは雨天走行時
の跳上げ水等が飛び込むおそれがあり、防水性能に関し
て未だ十分ではなかった。また、U字管28はボス27に対
して外から被せるよう嵌合されて外に突出しており、外
力が作用し易い状況下にあるため、ランプの車両への組
付時あるいはその前の取扱いの段階でU字管28が外力に
よって比較的簡単に脱落するという問題がある。そし
て、脱落防止のために接着剤を用いたときは、組付工数
が増える上にコストも高く付くことになり、またランプ
ボデー21は一般に樹脂製である場合が多く、中にはポリ
プロピレンのように接着剤が利かないものもある。
そこで本考案は、上述した従来の不具合を除去すべく
改良された車両用室外ランプの通気構造を提供すること
を、その目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記課題を解決するために次のように構成し
ている。すなわち、本考案に係る車両用室外ランプの通
気構造は、ランプボデーの外面側に、底面部にランプ内
と連通する通気用の孔と取付孔とを備えた筒状ボスを突
設し、この筒状ボス内には所定間隔を置いて連接する複
数枚のセパレータにより形成した迷路状通気孔の構成部
材を嵌入するとともに、その構成部材の先端部に設けた
クリップを前記取付孔に対して弾性的に挿入して固定し
たことを特徴とする。
(作用) 上述の構成によれば、筒状ボス内のセパレータにより
構成される迷路状の通気路によって水がランプ内に侵入
することを効果的に阻止することができる。また、セパ
レータを筒状ボス内に収容し、かつクリップ止めするこ
とにより安定状態に保持することができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明
する。
〈実施例1〉 まず、第1図及び第2図に示す実施例1について説明
する。本実施例における室外ランプの通気孔構造は、ラ
ンプボデー1に横向きに一体に突設されたほぼ楕円形の
筒状ボス2と、この筒状ボス2内に嵌入される迷路構成
部材3とによって構成されており、そしてランプボデー
1には筒状ボス2の底板に相当する部位の中心部に円形
の取付孔4が、この取付孔4よりも上部側に通気用の小
孔5が貫設されている。
迷路構成部材3は、合成樹脂製であって、適数枚(図
は3枚の場合を示す)のセパレータ6を所定間隔を置い
てロッド部により連ねることによって構成されている。
そして各セパレータ6はほぼ楕円形、つまり前記筒状ボ
ス2の内周面形状に一致する外郭形状を有するととも
に、1枚置きにその上下いずれかの端末部分が切欠かれ
ており、筒状ボス2内に嵌入されることによって、該筒
状ボス2内に、切欠きによる開口7と、隣接するセパレ
ータ間の隙間8と、前記小孔4とにより第1図に矢印で
示す如き迷路状通気孔を構成する。
また、迷路構成部材3の先端のロッド部には取付用の
クリップ9が形成され、このクリップ9は、具体的にほ
ぼ円錐形の膨大部9aと、ランプボデー1の肉厚に対応す
る長さでかつ前記取付孔4と同径の短杆部9bと、鍔部9c
とからなり、膨大部9aには弾性力を付与するために、本
実施例では切込み部9dを設けている。従って、迷路構成
部材3はクリップ9を前記ランプボデー1の取付孔5に
挿入することにより弾性的に雌雄結合され、また膨大部
9aの短杆部9b側の端面は傾斜面に形成されて必要に応じ
て抜脱することが可能となっている。
本実施例の通気構造は上述のように構成したものであ
り、従ってランプボデー1内の電球の熱影響による内圧
変化は、筒状ボス2内の迷路状の通気孔を通してランプ
内外の空気が自由に流動することで抑えられる。そし
て、筒状ボス2内はセパレータ6によって上下に高低差
のある迷路状の通気孔が形成されているため、雨水は勿
論のこと、たとえ高圧洗浄水であってもランプ内への侵
入は確実に阻止される。
また、迷路構成部材3は筒状ボス2内に収容されて外
力から保護されており、しかもクリップ9によってラン
プボデー1に固定されているため、簡単に脱落すること
はない。
〈実施例2〉 つぎに、本考案の他の実施例を第3図及び第4図に基
づいて説明する。
この実施例2は前述の実施例1の通気構造において、
防塵用としてのスポンジフィルター10を追加したもので
ある。すなわち、スポンジフィルター10は筒状ボス2の
最も奥に位置するセパレータ6とランプボデー1との間
に介在されており、その他については実施例1と同様に
構成されている。従って、この実施例2によれば、実施
例1で説明した防水効果に加え、塵埃等の侵入を防止す
る防塵効果を奏するものである。
なお、図示の実施例では筒状ボス2を楕円形としてい
るが、その形状についてはこれに限るものではなく、要
するに筒状であれば足りる。また、セパレータ6の端末
を切欠くことで開口7を形成したが、これは小孔であっ
ても差支えなく、さらにセパレータ6の数についても必
要に応じて適宜増減しても差支えない。また、通気構造
の適用対象であるランプボデー1は、第5図に従来例と
して示すような反射鏡を兼用する一体形式あるいは反射
鏡とは別体に形成されている別体形成のいずれであって
も差支えない。
(考案の効果) 以上詳述したように、本考案によれば、セパレータに
より上下の高低差を有する通気孔を構成したことによっ
て、従来のU字管方式に比べて防水性能を向上すること
ができ、また迷路構成部材であるセパレータを筒状ボス
内に収容し、かつクリップにて固定しているため、不測
の脱落を確実に防止することが可能となる。さらに、セ
パレータはクリップ止めであることから、取付孔内に差
込むだけの作業で済み、その組付けがすこぶる簡便化さ
れるものであり、従来の接着剤による止め方式に比べて
組付け工数を低減し、コストダウンを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例1の通気構造を示す断面図、第
2図は同じく迷路構成部材の組付前の斜視図、第3図は
本考案の実施例2の通気構造を示す断面図、第4図は同
じく迷路構成部材の組付前の斜視図、第5図は従来例を
示す縦断面図である。 1……ランプボデー、2……筒状ボス 3……迷路構成部材、4……取付孔 6……セパレータ、9……クリップ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランプボデーの外面側に、底面部にランプ
    内と連通する通気用の孔と取付孔とを備えた筒状ボスを
    突設し、この筒状ボス内には所定間隔を置いて連接する
    複数枚のセパレータにより形成した迷路状通気孔の構成
    部材を嵌入するとともに、同構成部材の先端部に設けた
    クリップを前記取付孔に対して弾性的に挿入して固定し
    た車両用室外ランプの通気構造。
JP1990021563U 1990-03-02 1990-03-02 車両用室外ランプの通気構造 Expired - Lifetime JP2506594Y2 (ja)

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