JPH0128574Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車輌用灯具、詳しくはアース端子板
を一体に成形した所謂カーリングソケツトを使用
した車輌用灯具に関するものである。

〔従来の技術〕

従来の車輌用灯具は、ソケツトにアース端子板
をスポツト溶接などにより取付け、一方ソケツト
ホルダーにソケツト収納部およびアース端子収納
部を設け、そのソケツト収納部およびアース端子
収納部にソケツトおよびアース端子板をそれぞれ
収納し、そのソケツトにバルブを支持し、そのバ
ルブの端子にグロメツトを介してソケツト中に導
入した電源コードの端子を接続し、一方アース端
子板にアースコードを接続している。

ところが、上述の車輌用灯具は、ソケツトにア
ース端子板をスポツト溶接により取付けるもので
あるから、アース端子板がソケツトから剥れてバ
ルブが点灯しないと言う事故が発生することがあ
つた。

そこで、アース端子板を一体に成形した所謂カ
ーリングソケツトが開発され、上述の事故を未然
に防ぐことができるようになつた。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、上述のカーリングソケツトを使
用した車輌灯具であつても、アース端子板の部分
の防水構造は全然考えられていない。

本考案の目的は、アース端子板の部分にも防水
構造を施した車輌用灯具を提供するところにあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、ソケツトホルダーにソケツト収納部
とアース端子収納部とを設け、そのソケツトホル
ダーのソケツト収納部およびアース端子収納部中
にソケツトおよびそのソケツトと一体に成形され
たアース端子板をそれぞれ収納し、そのソケツト
にバルブを支持すると共にバルブの端子にグロメ
ツトを介してソケツト中に導入した電源コードの
端子を接続し、アース端子板にアースコードを接
続してなる車輌用灯具において、アースコードに
リツプ部を有するグロメツトを挿通すると共に、
そのアースコードの芯線とグロメツトとをアース
端子にかしめ付けてアースコードとグロメツトと
アース端子とを一体となし、かつ該グロメツトお
よびアース端子をアース端子収納部に収納し、ソ
ケツトのアース端子板とアースコードのアース端
子とを接続すると共にグロメツトのリツプ部によ
りアース端子収納部を密閉したことを特徴とす
る。

〔作用〕

アースコードにリツプ部を有するグロメツトを
一体となしたので、そのグロメツトをソケツトホ
ルダーのアース端子収納部に収納すると、グロメ
ツトのリツプ部がアース端子収納部を密閉し、ア
ース端子収納部への雨水等の侵入を防ぐことがで
きる。

〔実施例〕

以下、本考案に係る車輌用灯具の一実施例を添
付図面を参照して説明する。

図中、１はハウジングであつて、このハウジン
グ１の前面開口部にレンズ１０を取付ける。２は
ハウジング１の後部中央に取付けたソケツトホル
ダーである。このソケツトホルダー２は、円筒形
状をなし、上端部に鍔部２２を設け、内部に円形
のソケツト収納部２０とそれに隣接する円形のア
ース端子収納部２１を設け、ソケツト収納部２０
の底部の内側に係合鍔２３を突設する。

３はソケツトであつて、このソケツト３は所謂
カーリングソケツトで、薄鋼板をプレス加工し
て、両端に係合突起３０と係合溝３１、さらにア
ース端子板３２を一体に形成し、かつ一端縁に切
込３３を設け、この薄鋼板を円筒形状に丸めて係
合突起３０と係合溝３１とを係合させてソケツト
本体３４を形成すると共に、切込３３を設けた一
端縁を内側に折曲して底部３５を形成し、さら
に、ソケツト本体３４の側面にアース端子板３２
が一体に突設されている。このソケツト３の本体
３４およびアース端子板３２をソケツトホルダー
２のソケツト収納部２０およびアース端子収納部
２１にそれぞれ収納してソケツト３をソケツトホ
ルダー２に装着する。

４はソケツト収納部用のグロメツトであつて、
円板形状をなし、外周面に係合溝４０を設け、中
央部寄りに２個の小円形の透孔４１を設け、この
グルメツト４の係合溝４０をソケツトホルダー２
の係合鍔２３に係合させる。

５はソケツト３に支持したバルブである。６は
グロメツト４の透孔４１を通してソケツト３中に
導入された電源コードであつて、この電源コード
６の先端の端子６０を円板状の絶縁板６１に取付
け、この絶縁板６１とソケツト３の底部３５との
間に圧縮ばね６２を介装し、その圧縮ばね６２に
より絶縁板６１を上方向に付勢させて電源コード
６の端子６０とバルブ５の端子５０とが接続され
るようにする。

７はアースコード、８はアース端子用のグロメ
ツトであつて、このグロメツト８は円柱形状をな
し、中心にアースコード７を通すための透孔８０
を設け、外周面に外径がソケツトホルダー２のア
ース端子収納部２１の内径よりやゝ大径の三段の
リツプ部８１と、その上方の外径がリツプ部８１
より若干小さい一段の係合鍔部８２を設けてい
る。

９はアース端子であつて、上半分にアース端子
板３２が嵌入する嵌入部９０を設け、下半分にか
しめ付部９１を上下二段に設けている。このアー
ス端子９は、グロメツト８にアースコード７を挿
通した後、アース端子９の下側のかしめ付部９１
をグロメツト８のリツプ部８１と係合鍔部８２と
の間に外嵌し、かつアース端子９の上側のかしめ
付部９１をアースコード７の芯線に外嵌し、この
上下のかしめ付部９１をかしめ付けてアースコー
ド７にグロメツト８およびアース端子９を一体的
に固定し、このアースコード７、グロメツト８お
よびアース端子９をソケツトホルダー２のアース
端子収納部２１に収納し、そのアース端子９の嵌
入部９０にアース端子板３２を嵌入させて、アー
ス端子板３２とアースコード７とを接続する。

本考案の車輌用灯具は、以上の如き構成よりな
るから、ソケツトホルダー２のアース端子収納部
２１にアース端子９およびアースコード７を収納
すると、アース端子収納部２１の底部側をグロメ
ツト８のリツプ部８１により密閉し、外部から雨
水などがアース端子収納部２１中に侵入するのを
防ぐことができる。

なお、上述の実施例において、ハウジングと別
体をなすソケツトホルダー２を使用した例を示し
たが、ハウジングと一体のソケツトホルダーであ
つても良い。

〔考案の効果〕

以上述べたように、本考案の車輌用灯具は、ア
ースコードにリツプ部を有するグルメツトとアー
ス端子とを一体的に固定し、そのアース端子とア
ースコードとをソケツトホルダーのアース端子収
納部に収納すると、アース端子収納部の底部側を
グロメツトのリツプ部により密閉して、外部から
の雨水等の侵入を防ぐことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案に係る車輌用灯具の一実施例
を示し、第１図は縦断面図、第２図は要部の分解
斜視図、第３図は要部の組付状態の断面図であ
る。 ２…ソケツトホルダー、２０…ソケツト収納
部、２１…アース端子収納部、３…ソケツト、３
２…アース端子板、４…グロメツト、５…バル
ブ、５０…端子、６…電源コード、６０…端子、
７…アースコード、８…グロメツト、８１…リツ
プ部、９…アース端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ソケツトホルダーにソケツト収納部とアース端
   子収納部とを設け、そのソケツトホルダーのソケ
   ツト収納部およびアース端子収納部中にソケツト
   およびそのソケツトと一体に成形されたアース端
   子板をそれぞれ収納し、そのソケツトにバルブを
   支持すると共にバルブの端子にグロメツトを介し
   てソケツト中に導入した電源コードの端子を接続
   し、アース端子板にアースコードを接続してなる
   車輌用灯具において、アースコードにリツプ部を
   有するグロメツトを挿通すると共に、そのアース
   コードの芯線とグロメツトとをアース端子にかし
   め付けてアースコードとグロメツトとアース端子
   とを一体になし、かつ、該グロメツトおよびアー
   ス端子をアース端子収納部に収納し、ソケツトの
   アース端子板とアースコードのアース端子とを接
   続すると共にアース端子収納部をグロメツトのリ
   ツプ部により密閉したことを特徴とする車輌用灯
   具。