JPS6110245Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両用ランプに関するものであり、特
に、配線接続用のカプラーをランプ本体に固定す
る構造の車両用ランプに関するものである。

一般に、車両用ランプの配線は接続用のカプラ
ーを介して車両側の配線に接続されており、車両
の激しい振動によつてカプラーによる接続部の接
触不良或いは配線の断線を生じることがあつた。

このため、従来の車両用ランプにおいては、ハ
ウジングにカプラー係止部或いは配線のクランプ
部を設け、カプラー或いは配線をハウジングに固
定するよう構成されていた。

ところが、上記従来の車両用ランプにおいて
は、ハウジングにカプラー係止部或いは配線のク
ランプ部を設けるために構造が複雑となり、製作
に手数が掛るばかりか高価となる欠点があり、更
に、小型の車両用ランプにおいてはハウジングに
カプラー係止部等を設けることが困難という欠点
があつた。

本考案は、上記従来の欠点を解消するためにな
されたもので、ターミナル部が一体的に形成され
たアースプレートを介在してハウジングにソケツ
トを固定し、アースプレートのターミナル部を接
続用のカプラーに取り付けることによつてカプラ
ーをハウジングに固定するよう構成したことを特
徴とするものである。

以下、本考案を第１図〜第３図に示す実施例に
基づいて詳細に説明する。

図において、１はハウジングで、ハウジング１
は略カツプ状に形成されており、その前面開口部
にはパツキン２を介在して合成樹脂製のレンズ３
が取り付けられている。４は導電性の材料から成
るアースプレートで、アースプレート４には略リ
ング状の本体部４ａと本体部４ａから突設された
ターミナル部４ｂとが一体的に形成されており、
また、ターミナル部４ｂにはカプラー係止用の切
起し４ｃが形成されている。５は筒状の公知なソ
ケツトで、ソケツト５は前記ターミナルプレート
４の本体部４ａを介在してハウジング１の底部に
カシメ固定されており、ハウジング１の内部から
電球６がソケツト５に取り付けられている。７は
ソケツト５の内部で電球６に電気的に接続された
プラス側の配線で、配線７の端末には公知なター
ミナル８が取り付けられている。

つまり、電球６は配線７を経てプラス側の電源
端子に接続され、また、ソケツト５の本体および
アースプレート４を経てマイナス側の電源端子に
接続されるようになつている。

９は公知な複数極のカプラーで、カプラー９の
一方の取付溝９ａにはターミナル８が挿入され、
ターミナル８は切起し８ａによつて取付溝９ａ内
に係止固定されている。同様に、カプラー９の他
方の取付溝９ｂには前記アースプレート４のター
ミナル部４ｂが挿入され、切起し４ｃによつてタ
ーミナル部４ｂが取付溝９ｂ内に係止固定されて
いる。１０は車両側の配線１１、の端末に取り付
けられた公知なカプラーで、カプラー１０とカプ
ラー９とを嵌合接続することにより、ターミナル
８およびアースプレート４のターミナル部４ｂが
複数の配線１１と電気的に接続されるようになつ
ている。

従つて、上記のように構成した車両用ランプに
おいては、ハウジング１に固定されたアースプレ
ート４のターミナル部４ｂをカプラー９に係止固
定することにより、マイナス側の電気配線が行な
われると共にカプラー９がハウジング１に固定さ
れるようになつている。

第４図および第５図は、カプラー９とアースプ
レート４とをより確実に固定する他の実施例を示
す図である。この実施例においては、アースプレ
ート４のターミナル部４ｂと一体に当接部４ｄが
形成され、また、当接部４ｄの先端には爪部４ｅ
が設けられている。従つて、ターミナル部４ｂを
カプラー９の取付溝９ｂに挿入すると、当接部４
ｄがカプラー９の外周面に当接し、更に、爪部４
ｅをカプラー９の窓部９ｃ内に折り曲げて係止す
れば、カプラー９とアースプレート４とが確実に
固定される。

以上の説明から明らかなように、本考案の車両
用ランプにおいては、ターミナル部を一体的に形
成したアースプレートを介在してソケツトをハウ
ジングに固定し、また、アースプレートのターミ
ナル部を接続用のカプラーに取り付けることによ
つて、接続用のカプラーをハウジングに固定する
構成となつているため、構成が簡単となり、製作
が容易でしかも安価となる利点を有する。更に、
本考案の車両用ランプにおいては、アースプレー
トのターミナル部を接続用のカプラーに直接取り
付ける構成となつているため、車両用ランプの組
み立て作業が容易となる効果も有している。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本考案の実施例を示す図であ
り、第１図は車両用ランプを示す断面図、第２図
はアースプレート４およびカプラー９を示す分解
斜視図、第３図はカプラー９の拡大断面図であ
る。第４図および第５図は他の実施例を示す図で
ある。 符号の説明、１……ハウジング、４……アース
プレート、４ａ……本体部、４ｂ……ターミナル
部、４ｃ……切起し、５……ソケツト、７，１１
……配線、８……ターミナル、８ａ……切起し、
９，１０……カプラー、９ａ，９ｂ……取付溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ターミナル部４ｂを一体的に形成したアース
   プレート４を有し、ソケツト５を前記アースプ
   レート４を介在してハウジング１にカシメ固定
   し、また、プラス側の配線７の端末に取り付け
   られたターミナル８と前記ターミナル部４ｂと
   をカプラー９の取付溝９ａおよび取付溝９ｂに
   各々係止固定したことを特徴とする、車両用ラ
   ンプ。 ２ アースプレート４のターミナル部４ｂと一体
   に爪部４ｅが設けられた当接部４ｄを形成し、
   当接部４ｄをカプラー９の外周部に当接させる
   と共に爪部４ｅがカプラー９の窓部９ｃに係止
   されるよう構成したことを特徴とする、請求範
   囲第１項記載の車両用ランプ。