JP2000040408A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

Info

Publication number
JP2000040408A
JP2000040408A JP10205700A JP20570098A JP2000040408A JP 2000040408 A JP2000040408 A JP 2000040408A JP 10205700 A JP10205700 A JP 10205700A JP 20570098 A JP20570098 A JP 20570098A JP 2000040408 A JP2000040408 A JP 2000040408A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bulb socket
light bulb
contact
lamp body
connector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10205700A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Yagi
隆之 八木
Hirotoku Tsukamoto
広徳 塚本
Kazuto Nitta
和人 新田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10205700A priority Critical patent/JP2000040408A/ja
Publication of JP2000040408A publication Critical patent/JP2000040408A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 灯具ボディに取着される電球ソケットやコネ
クタと電気コードとの接続構造における部品点数を削減
するとともに、組立作業の簡易化を図り、しかも大幅な
設計変更の必要がない車両用灯具を提供する。 【解決手段】 灯具ボディ101に対して電球109〜
111を取着するための電球ソケット106〜108の
取付構造において、灯具ボディ101には少なくとも電
球ソケット106〜108を取着する部分において導電
面が露呈された配線部材(金属ワイヤ)112が延設さ
れ、電球ソケット106〜108は灯具ボディ101に
設けられた電球ソケット取付穴103〜105に取着さ
れたときに、電球ソケット106〜108に内装された
コンタクト141が配線部材112の導電面に接触さ
れ、相互に電気接続する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等の車両に装
備される車両用灯具に関し、特に灯具ボディに取着され
る電球ソケット及びコネクタに対して電気接続を行うた
めの電気配線構造の簡易化、及び電気配線作業の簡易化
を図った車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に装備される灯具は、基本的には
灯具ボディと、灯具ボディの前面開口に取着されるレン
ズと、前記灯具ボディの背面開口に取着されて光源とし
ての電球を保持する電球ソケットとを備えており、前記
電球ソケットに対して電力を供給するための電気コード
が接続され、さらに、この電気コードを車載電源側の電
源コードに電気接続するためのコネクタが設けられる。
前記電球ソケットは、電球を保持する一方で、電球の電
極と電気コードとを電気接続することが要求されるた
め、従来では樹脂製のソケット本体内に導電性のコンタ
クトが内装されており、このコンタクトに対して電球の
電極が接触され、かつまた電気コードが電気接続される
構成とされている。同様に、前記コネクタにおいても、
樹脂製のコネクタ本体内に導電性のコンタクトが内装さ
れており、前記車載電源側の電源コードに接続されてい
る電源側コネクタが嵌合されたときに、その電源側コネ
クタに内装されているコンタクトに接触されて前記電気
コードに電源電力が供給される構成とされている。
【0003】このように、従来の車両用灯具では、電球
ソケットの組み立てにおいては、コンタクトに対して電
気コードを接続し、かつそのコンタクトをソケット本体
内に内挿する作業が必要となる。また、コネクタの組み
立てにおいても、コンタクトに対して電気コードを接続
し、かつそのコンタクトをコネクタ本体内に内挿する作
業が必要となる。特に、複数個の電球ソケットが配設さ
れるコンビネーション型の灯具では、電球ソケットの数
だけ前記した作業が必要であり、結局、電球ソケット及
びコネクタの組み立て工数が多く、灯具の組み付け性が
悪いという問題が生じる。そのため、本件出願人は、先
に灯具ボディの背面に沿って配線部材を延設するととも
に電球ソケットの取着箇所に前記配線部材に電気接続さ
れた接続片を配設しておき、前記電球ソケットを灯具ボ
ディに装着したときに、電球ソケット内のコンタクトが
前記接続片に接触され、この接続片を介して配線部材と
コンタクトとが自動的に電気接続される技術を提案して
いる。この技術によれば、コンタクトが内装されている
電球ソケットを灯具ボディに取着すれば、それだけでコ
ンタクトと配線部材との電気接続が自動的行われるた
め、少なくともコンタクトと配線部材とを接続する工程
が不要となり、電気接続のための作業を省略することが
可能となる。また、コネクタにおいても同様に電気接続
のための作業を省略することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の灯具では、配線部材として被覆付コードを用い
ているため、配線部材における電気的な短絡を防止する
上では有効であるが、電球ソケットやコネクタとの電気
接続に際しては、電球ソケットやコネクタの取着箇所に
予め電球ソケットやコネクタのコンタクトに接触される
導電性の接続片を配設し、かつこの接続片を被覆付コー
ドに対して電気接続する必要があり、部品点数を低減す
る面ではそれほど有効ではなく、また組立作業工程を簡
略化することが難しい。このため、他の構成として、前
記した接続片を廃止し、電球ソケットやコネクタのコン
タクトに鋭利な片を一体に形成しておき、電球ソケット
やコネクタを灯具ボディに取着したときにその鋭利な片
が被覆付コードの被覆内に切り込まれ、内部の導電性の
芯線に電気接触して電気接続を行う構成も提案されてい
る。しかしながら、この構成ではコンタクトの構造が複
雑になり、製造が難しくなるとともに、既存の電球ソケ
ットやコネクタを大幅に設計変更する必要が生じること
になる。
【0005】本発明の目的は、前記したような電球ソケ
ットやコネクタと電気コードとの接続構造における部品
点数を削減するとともに、組立作業の簡易化を図り、し
かも大幅な設計変更を不要とした車両用灯具を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、灯具ボディ
と、前記灯具ボディ内に配設される電球と、前記灯具ボ
ディの前面開口を覆うように配設されるレンズと、前記
灯具ボディに支持されて前記電球を保持するとともにそ
の内部に前記電球に電気接続されるコンタクトを有する
電球ソケットを備え、前記灯具ボディには少なくとも前
記電球ソケットを取着する領域において導電面が露呈さ
れた配線部材が延設され、前記電球ソケットは前記灯具
ボディに取着されたときに前記コンタクトが前記配線部
材の導電面に接触されることを特徴とする。また、前記
灯具ボディの背面にはコネクタが配設されており、前記
配線部材は少なくとも前記コネクタが配設された領域に
おいて導電面が露呈されており、前記コネクタは前記灯
具ボディに取着された状態でその内部に設けられたコン
タクトが前記配線部材の導電面に接触されることを特徴
とする。
【0007】また、本発明の前記構成において、前記配
線部材は、金属ワイヤを曲げ加工した構成として、ある
いは、前記配線部材は、細幅の金属ストリップを曲げ加
工した構成とする。さらに、本発明においては、前記配
線部材は、前記灯具ボディにインサート成形される構成
としてもよい。
【0008】本発明によれば、電球ソケットやコネクタ
と配線部材との電気接続に際しては、電球ソケットやコ
ネクタの取着箇所に予め導電性の接続片を配設する必要
がなく、少なくともこれらの接続片を不要とすることに
より部品点数を低減することが可能となる。また、これ
らの接続片を組み付ける必要もなく、組立作業工程を簡
略化することも可能であり、あるいは、被覆付コードの
被覆内に切り込むための鋭利な片を電球ソケットやコネ
クタに設ける必要もなく、構成を簡易化することも可能
となる。これにより、本発明では、部品点数を削減する
とともに、組立作業の簡易化を図り、かつその一方で大
幅な設計変更の必要がない車両用灯具を実現することが
可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明を自動車のリアコンビ
ネーションランプRCLに適用した第1の実施形態の背
面の一部を分解した斜視図であり、前記リアコンビネー
ションランプRCLは、テール&ストップランプT&S
L、バックアップランプBUL、ターンシグナルランプ
TSLが横一列に配置されており、樹脂成形された灯具
ボディ101の内部は各ランプのランプ室として区画形
成されている。また、前記灯具ボディ101の前面開口
には、前記各ランプ室を覆うようにレンズ102が封止
状態で一体的に取着される。また、前記灯具ボディ10
1の各ランプ室側の背面には電球ソケット取付穴10
3,104,105が開口され、この電球ソケット取付
穴103,104,105には前記ランプ室内にそれぞ
れ電球109,110,111を保持するための電球ソ
ケット106,107,108が取着される。なお、前
記電球109,110,111として、ここでは口金を
有していないウェッジベース型の電球が用いられる。ま
た、前記3つのランプのうち、ここでは前記テール&ス
トップランプT&SLの前記電球ソケット106はコネ
クタ一体型の電球ソケットとして構成されている。そし
て、前記灯具ボディ101の背面には複数本の配線部材
112が延設された状態で支持されており、前記配線部
材112の一部又は複数部位は前記電球ソケット取付穴
103,104,105に臨む位置に配設されている。
前記配線部材112は、後述するように前記電球ソケッ
ト取付穴103,104,105にそれぞれ前記各電球
ソケット106,107,108が取着されたときに、
各電球ソケット106,107,108に設けられた詳
細を後述するコンタクトが接触され、コンタクトと配線
部材112とが相互に電気接続されるように構成され
る。
【0010】前記配線部材112は、この第1の実施形
態においては導電性のある材料でかつその表面には被覆
が存在していない例えば銅等の細い金属棒あるいは金属
ワイヤで構成されており、前記灯具ボディ101の背面
の凹凸形状に沿うにように曲げ加工された上で灯具ボデ
ィ101の背面に沿って延設され、かつ支持されてい
る。この配線部材112、ここでは金属ワイヤを前記灯
具ボディの背面に支持する構成としては、例えば、図2
(a)のように、樹脂成形された灯具ボディ101の背
面から一対の支持片121を突出形成し、これら支持片
121の対抗面に設けた円弧状の凹溝121a内に金属
ワイヤ112を圧入する構造が採用できる。あるいは、
図2(b)のように、灯具ボディ101の背面から突出
形成される一対の支持片122のうち、一方の支持片に
内側に向けて突出された係止片122aを設け、この係
止片122aの弾性変形力を利用して金属ワイヤ112
を弾性支持する構造が採用される。また、図2(c)の
ように、灯具ボディ101の背面に2本の小径ロッド1
23を立設し、これらの小径ロッド間123に金属ワイ
ヤ112を挿通した後、各小径ロッド123の先端を溶
融しながら押し潰し、両小径ロッド123間の間隙を閉
じて金属ワイヤ112の支持を行う構造が採用できる。
【0011】あるいは、図2(d)のように、灯具ボデ
ィ101の背面に一対の支持壁124,125を立設
し、一方の支持壁125の上縁には先端に係止爪125
aを有するヒンジカバー125bを設け、他方の支持壁
124には前記係止爪125aが係合される係止穴12
4aを設け、両支持壁間124,125に金属ワイヤ1
12を挿通した上でヒンジカバー125bを曲げて係止
爪125aを係止穴124aに係合させ、ヒンジカバー
125bにより金属ワイヤ112を支持する構造でもよ
い。あるいは、図2(e)のように、灯具ボディ101
の背面にボス126を突設し、このボス126の先端面
にねじ穴126aを開口するとともに、このねじ穴12
6aの開口に沿って前記ボス先端面に凹溝126bを設
け、金属ワイヤ112を前記凹溝126b内に挿通する
とともに、前記ねじ穴126aに係止ねじ127を螺合
し、この係止ねじ127の頭部において金属ワイヤ11
2を前記ボス126に支持する構造としてもよい。
【0012】一方、図1に示したように、前記電球ソケ
ット取付穴103,104,105においては、各電球
ソケット取付穴の周辺に沿って配線架設部113が設け
られており、この配線架設部113により前記配線部材
(金属ワイヤ)112は各電球ソケット取付穴の両側に
沿って延設される。図3は前記電球ソケット取付穴のう
ち、前記テール&ストップランプT&SLの電球ソケッ
ト取付穴103と電球ソケット106の詳細構成を示す
斜視図である。この電球ソケット取付穴103において
は、前記配線架設部113は、電球ソケット取付穴10
3の周辺3箇所においてそれぞれ灯具ボディ101の背
面から突出された1対のL字状の支持片114で構成さ
れる。そして、前記各対の支持片114と灯具ボディ1
01との間に金属ワイヤ112が挿通され、かつ必要に
応じて支持片114の先端部をかしめ溶融して金属ワイ
ヤ112が支持片114から脱落することを防止してい
る。なお、この場合、図示は省略するが、前記支持片1
14の先端部に内側を向けたフックを形成し、フックの
逆止構造を利用して金属ワイヤ112の脱落を防止する
構成としてもよい。また、以上のように、前記テール&
ストップランプT&SLでは、3組の配線架設部113
が設けられて3本の配線部材112が架設支持されてい
るが、他のランプ、すなわちバックアップランプBUL
とターンシグナルランプTSLには2組の配線架設部1
13が設けられて2本の金属ワイヤ112が架設支持さ
れている。また、前記各電球ソケット取付穴103,1
04,105の周縁部の前記各配線架設部113の間の
円周位置にはフック溝115が形成されており、前記電
球ソケット106,107,108を係合支持すること
ができるようになっている。
【0013】すなわち、図3においては、前記したよう
に、前記テール&ストップランプT&SLに用いられて
いるコネクタを一体化した電球ソケット106が図示さ
れているが、この電球ソケット106は樹脂成形により
成形された電球ソケット本体131を有し、この電球ソ
ケット本体131内にばね性のある金属板を曲げ加工し
た3本のコンタクト141を内装している。前記電球ソ
ケット本体131は、前記電球109を支持するための
角筒状の電球支持部132と、前記電球ソケット取付穴
103に嵌入される円筒状の嵌合部133と、前記嵌合
部133の背面側に突出された角筒状のコネクタ部13
4とで構成される。そして、前記各コンタクト141の
内側端部は前記電球支持部132内にまで延長配置され
て前記電球109のベース部109aに設けられた電極
109bに接触されて、電気接続されるソケット片14
2として構成される。また、前記コンタクト141の背
面側の端部は前記コネクタ部134内に配設されてコネ
クタのコネクタ端子143として構成され、図1に示す
ように、このコネクタに嵌合される電源側コネクタ11
6の図外のコネクタ端子に電気接続される構成とされて
いる。される。また、前記電球ソケット本体の嵌合部1
33の外面の周方向の3箇所、すなわち前記3組の配線
架設部113に対応する位置には外側に向けて突出さ
れ、かつその内端側が開口された袖部135が一体に形
成されており、この袖部135内に前記コンタクト14
1の一部が延長配置され、この部分が配線接触片144
として構成されている。前記配線接触片144は前記金
属ワイヤ112の断面形状に対応して接触面が凹状に曲
げ形成される。さらに、前記嵌合部133の外周面に
は、前記袖部135の間、すなわち前記電球ソケット取
付穴103の外周部に設けたフック溝115にそれぞれ
対応する位置に、先端を内端側に向けたフック片136
が一体に形成されている。
【0014】このように構成されたコネクタ一体型の電
球ソケット106をテール&ストップランプT&SLの
電球ソケット取付穴103に取着するときには、灯具ボ
ディ101の背面側から電球ソケット106を電球ソケ
ット取付穴103に嵌入する。なお、この場合には予め
電球ソケット106の電球支持部132内に電球109
のベース部109aを挿入して支持させておく。この電
球109の挿入により、そのベース部109aに設けら
れている電極109bにコンタクト131のソケット片
142が自身のばね力によって接触し、電気接続され
る。前記したように、電球ソケット106を電球ソケッ
ト取付穴103内に嵌入することにより、電球ソケット
本体131の外周部に設けられたフック片136が、電
球ソケット取付穴103の周縁部に設けられているフッ
ク溝115に係合し、これにより電球ソケット106が
灯具ボディ101に取着支持される状態となる。また、
前記電球ソケット106の取着に伴って、図4に断面構
造を示すように、外周部に設けられた3つの袖部135
はそれぞれコード架設部113に当接され、各配線架設
部113に架設支持されている金属ワイヤ112が各袖
部135内のコンタクト141の配線接触片144に接
触し、相互に電気接続される。したがって、この取付状
態では、電球ソケット106内の3本のコンタクト14
1は、それぞれの配線接触片144を介して金属ワイヤ
112に電気接続される。また、同時に、各コンタクト
142はソケット片143において電球109の電極1
09bに電気接続され、さらにコネクタ部134におい
てコネクタ接触片143に電気接続されることになる。
【0015】一方、前記バックアップランプBUL及び
ターンシグナルランプTSLの電球ソケット取付穴10
4,105に取着される電球ソケットは、図5に示すよ
うに、樹脂成形により角筒状に形成された電球ソケット
本体137内に、前記コンタクト141と同様に金属板
を曲げ加工した2本のコンタクト145が内装されてお
り、その一部は前記電球ソケット本体137内に挿入さ
れる前記電球110,111の電極110b,111b
に接触して、これらの電極と電気接続されるソケット片
146として構成される。また、前記電球ソケット本体
137の外面の対向する2箇所、すなわち電球ソケット
取付穴104,105に設けられた前記2組の配線架設
部113に対応する位置には、外側に向けて突出されか
つその内端側が開口された袖部138が一体に形成され
ており、この袖部138内に前記コンタクト145の他
の一部が内装配置され、配線接触片147として構成さ
れている。
【0016】この構成の電球ソケット107,108を
バックアップランプBUL、ターンシグナルランプTS
Lの各電球ソケット取付穴104,105に取着すると
きには、灯具ボディ101の背面側から各電球ソケット
107,108をそれぞれ電球ソケット取付穴104,
105に嵌入すればよい。この場合にも、予め各電球ソ
ケット107,108に電球110,111のベース部
を挿入して支持させることにより、電球110,111
の電極110b,111bにソケット片146がばね力
によって接触し、電気接続される。また、図5には示さ
れないが、電球ソケット本体の外周部に設けられたフッ
ク片が、電球ソケット取付穴の周縁部に設けられている
フック溝に係合することにより、各電球ソケット10
7,108が灯具ボディ101に取着される。さらに、
電球ソケット107,108の嵌入支持と同時に、袖部
138が配線架設部113に当接され、配線架設部11
3に架設支持されている配線部材112が袖部138内
の配線接触片147に接触し、相互に電気接続される。
これにより、電球ソケット内の2本のコンタクト145
は、配線接触片147を介して金属ワイヤ112に電気
接続される。
【0017】したがって、この実施形態では、配線部材
としての金属ワイヤ112を灯具ボディ101の背面形
状に沿って曲げ形成した上で、この金属ワイヤ112を
図2に示した種々の支持構造によって灯具ボディ101
の背面に沿って支持し、特に電球ソケット取付穴10
3,104,105の箇所においては、配線架設部11
3に沿って延設支持しておくことにより配線が形成され
る。これにより、電球及び電球ソケットを灯具ボディに
取着する際には、電球109,110,111をそれぞ
れ装着した電球ソケット106,107,108を灯具
ボディ101の背面側から電球ソケット取付穴103,
104,105に挿入すれば、各電球ソケット、例えば
電球ソケット106に設けたフック片136がフック溝
115に係合して灯具ボディ101に対して一体的に取
着されるとともに、電球ソケット106,107,10
8内のコンタクト141,145の配線接触片144,
147が金属ワイヤ112に接触し、電気接続される。
このため、前記3つのランプの各電球109,110,
111は電球ソケット106,107,108を介して
それぞれ金属ワイヤ112に対して電気接続されること
になる。そして、前記テール&ストップランプT&SL
においては、電球ソケット106にコネクタ部が一体に
設けられており、このコネクタ部のコネクタ片143は
コンタクト141として配線接続片144と一体である
ため、コネクタ部に嵌合される電源側コネクタ116を
介してコネクタ部が給電されたときには、コンタクト1
41を介して金属ワイヤ112に電源が供給されること
になり、さらに金属ワイヤ112を介して全てのランプ
の電球ソケット106,107,108乃至電球10
9,110,111に電源が供給されて点灯が可能とな
る。このように、本実施形態では、個々の電球ソケット
に対して配線部材を接続する必要がなく、部品点数を削
減し、かつ組立作業工程を簡略化することができる。ま
た、配線部材としての金属ワイヤは被覆の無い裸金属ワ
イヤであるため、被覆を切り込むための鋭利な片を電球
ソケットに設ける必要もなく、コンタクトの構造を複雑
にすることがなく、かつ容易に製造することも可能とな
る。
【0018】なお、前記第1の実施形態では、一部の電
球ソケットにコネクタ部を一体に設けた、いわゆるコネ
クタ一体化電球ソケットを用いた例を示しているが、コ
ネクタを電球ソケットとは別体に構成してもよい。この
場合には、図6に示すように、灯具ボディ101の背面
の一部にコネクタ取着部151を設けておき、このコネ
クタ取着部151においてコネクタ161を灯具ボディ
に対して取着する構成とすればよい。すなわち、前記コ
ネクタ取着部151は、灯具ボディ101の背面の一部
に角筒状の支持壁152を一体に形成し、この支持壁1
52の内面の対向する位置にそれぞれ係止溝153を形
成する。また、支持壁152で囲まれる領域の底面に
は、前記電球ソケット取付穴に設けた配線架設部113
と同様な配線架設部154を支持片155によって形成
し、前記支持壁152に設けたスリット156を挿通す
る金属ワイヤ112を前記配線架設部154において架
設支持する。また、前記コネクタ161は前記支持壁1
52の内法寸法に略等しい外形寸法の角筒状に形成した
コネクタ本体162の内部に金属板を加工したコンタク
ト163を内装し、このコンタクト163の内端部を配
線接触片164として、外端部をコネクタ片165とし
てそれぞれ形成する。また、コネクタ本体162の両側
の外面には前記係止溝153に対応して係止突起166
を形成する。
【0019】そして、図7に示すように、前記コネクタ
161をコネクタ取着部151内に挿入すると、コネク
タ本体161に設けた係止突起166が係止溝153内
において係合し、コネクタ161がコネクタ取着部15
1、すなわち灯具ボディ101に取着される。また、こ
れと同時にコネクタ本体161内のコンタクト163の
配線接触片164が配線架設部154に架設支持されて
いる金属ワイヤ112に接触し、相互に電気接続され
る。これにより、コンタクト163は、配線接触片16
4を介して金属ワイヤ112に電気接続される。したが
って、コネクタ161に対して図1に示したような電源
側コネクタ116を嵌合し、その電源側コネクタのコネ
クタ片を前記コネクタ161のコネクタ片165に接触
して相互に電気接続することにより、コンタクト163
を介して前記金属ワイヤ112に対して電源を供給する
ことが可能となる。したがって、この実施形態では、電
球ソケットとコネクタとが別体であるため、前記第1の
実施形態の電球ソケット106のようなコネクタ一体型
の電球ソケットを用いることができない場合、あるいは
電球ソケットの装着が不完全であるためにコネクタ部を
介して金属ワイヤ112に電源が供給されなくなること
が生じるという問題が回避できる。
【0020】図8は本発明の第2の実施形態の概略斜視
図であり、ここでは前記第1の実施形態のリアコンビネ
ーションランプRCLのターンシグナルランプTSLに
本発明を適用した例を示している。なお、前記第1の実
施形態と等価な部分には同一符号を付してある。この第
2の実施形態では、前記実施形態の配線部材として、金
属ワイヤに代えて細幅の金属板を曲げ加工した金属スト
リップ171で形成したものであり、この金属ストリッ
プ171は灯具ボディ101の背面の凹凸に沿って板厚
方向に曲げ加工し、灯具ボディ101の背面に沿って延
設した上で複数箇所において灯具ボディ101に支持し
ている。この金属ストリップ171の支持構造として
は、図2に示した各種支持構造の一部を設計変更するこ
とにより、同等の支持構造を得ることができる。また、
電球ソケット取付穴105においても、第1の実施形態
とほぼ同様な構造の配線架設部172により金属ストリ
ップ171を架設支持することができる。ただし、この
金属ストリップ171に対する配線架設部172では、
金属ストリップ171が板厚方向に直角に捩じり加工さ
れており、架設される金属ストリップ171の幅方向が
前記灯具ボディ101の背面とほぼ垂直な方向であるた
め、配線架設部172としては、一対の支持片173を
金属ストリップ171の厚さ寸法で並列状態に立設し、
かつこれを2つを1組として構成したものを用いてい
る。なお、前記配線架設部172の支持片173は、図
9のようにその先端部を溶融して金属ストリップ171
の脱落を防止するように構成してもよい。また、この実
施形態では、電球ソケット取付穴105の径方向に対向
する位置の灯具ボディ101の背面にそれぞれフック壁
174を立設している。
【0021】この第2の実施形態においては、前記電球
ソケット取付穴105に取着される電球ソケット108
Aは、電球ソケット本体175の外周位置に、前記フッ
ク壁174に係合されるフック片176を一体に形成し
ている。また、前記フック片176に隣接する両側位置
にそれぞれ袖部177を一体に形成している。そして、
前記電球ソケット本体175内には、図10に示すよう
に、コンタクト178を内装している。ここで、配線部
材としての金属ストリップ171が細幅の金属片で構成
されていることから、前記コンタクト178の一端部の
形状、特に金属ストリップ171に接触を行うための配
線接触片179の構造が若干相違されており、金属スト
リップ171の平坦面に対して良好に接触することがで
きるように凸状に曲げ形成された構成とされている。な
お、前記金属ストリップ171を進入させるために、前
記袖部177はその外径方向の突出幅が小さくされてい
る。なお、前記コンタクト178の他端部はソケット片
180として構成され、電球111の電極111bに電
気接続される。
【0022】この構成によれば、金属ストリップ171
を灯具ボディ101の背面に沿って支持し、特に電球ソ
ケット取付穴105においては、金属ストリップ171
を配線架設部172に沿って延設支持しておき、電球1
11を灯具ボディ101に取着する際には、電球111
を予め電球ソケット108に装着した上で、この電球ソ
ケット108Aを灯具ボディ101の背面側から電球ソ
ケット取付穴105に挿入すれば、灯具の組立てが完了
する。このとき、電球ソケット108Aに設けたフック
片176がフック壁174に係合するため、電球ソケッ
ト108Aは灯具ボディ101に対して一体的に取着さ
れるとともに、電球ソケット108A内のコンタクト1
78の配線接触片179が金属ストリップ171に接触
し、電気接続される。したがって、この第2の実施形態
においても、個々の電球ソケットに対して配線部材を接
続する必要がなく、部品点数を削減し、かつ組立作業工
程を簡略化することができる。また、金属ストリップ1
71には被覆が存在していないため、その被覆を切り込
むための鋭利な片を電球ソケットに設ける必要もなく、
コンタクトの構造を複雑にすることがなく、かつ容易に
製造することも可能となる。
【0023】図11は本発明の第3の実施形態を示す斜
視図である。ここでは、第2の実施形態と同様にターン
シグナルランプTSLにおける電球ソケットと、電球ソ
ケット取付穴に適用した例である。灯具ボディ101の
背面には、前記第1の実施形態と同様に金属棒で構成さ
れる金属ワイヤ112を延設する。この金属ワイヤ11
2の支持構造は図2に示した支持構造である。一方、電
球ソケット取付穴105は、公知のバヨネット構造の電
球ソケット取付穴として構成されており、円形をした開
口181の周辺部の複数箇所に外径方向のバヨネット溝
182が形成されている。また、前記電球ソケット取付
穴105の周辺部には、前記第1及び第2実施形態のよ
うな配線架設部は設けられておらず、開口周辺部の円周
方向の2箇所に灯具ボディ101の背面を開口側に向け
て徐々に溝深さを深くした凹溝183が形成されてい
る。そして、前記金属ワイヤ112の一部をU字型に曲
げ形成した上で、この曲げ部分112aを前記凹溝18
3内に内装している。前記凹溝183の開口181の境
界部分の深さは前記金属ワイヤ112の径寸法にほぼ等
しくされており、これにより内装される金属ワイヤ11
2の表面は灯具ボディ101の背面とほぼ同じ高さの面
に位置される。
【0024】また、電球ソケット108Bは、図12に
断面図を併せて示すように、電球ソケット本体191と
して、角筒型に形成されてウェッジベース型電球111
のベース部111aが挿入支持される電球支持部192
と、この電球支持部192の基端側に一体形成されて前
記電球ソケット取付穴105内に嵌入される円筒状の嵌
合部193と、この嵌合部193の基端側に一体形成さ
れた円形のフランジ部194と、前記嵌合部193の周
面に外径方向に突出形成されて前記フランジ部194と
でバヨネット構造を構成するバヨネット片195とを備
えている。前記電球ソケット108Bは、公知のよう
に、バヨネット片195をバヨネット溝182に対応す
るように位置決めした上で電球ソケット取付穴105内
に灯具ボディ101の背面側から嵌合部193を嵌入
し、しかる上で所要角度だけ回転させることで、バヨネ
ット片195とフランジ部194とで電球ソケット取付
穴105の周辺部を挟持し、電球ソケット108Bを電
球ソケット取付穴105に取着することが可能となる。
また、前記電球ソケット本体191内には、金属片を曲
げ加工したコンタクト196が内挿されており、このコ
ンタクト196の一端部は前記電球支持部192内に配
置され、電球支持部192内に挿入される電球111の
電極111bに接触して電気接続を行うためのソケット
片197として構成される。また、前記コンタクト19
6の他端部は配線接触片198として略90度の角度で
外径方向に曲げ形成された上で、その先端部は前記フラ
ンジ部194の内面に沿って配設支持され、かつフラン
ジ前面側に向けての弾性力が付与されている。
【0025】したがって、電球ソケット108Bを電球
ソケット取付穴105に取着したときには、フランジ部
194の内面に沿って配設支持されている配線接触片1
98が電球ソケット取付穴105の開口181の周辺部
に設けられている凹溝183に対向位置され、前記凹溝
183内に内装されている金属ワイヤ112のU字型の
曲げ部112aに当接され、金属ワイヤ112と配線接
触片198が電気接続されることになる。これにより、
金属ワイヤ112から電球ソケット108Bのコンタク
ト196に電源供給が行われ、電球111への給電が実
現される。なお、この実施形態では、凹溝183内に内
装されている金属ワイヤ112はU字型に曲げ形成され
ているため、仮に金属ワイヤ112が単に直線状に配設
されている部分に接触する場合に比較して配線接触片1
98との接触面積をほぼ2倍にすることができ、配線接
触片198と金属ワイヤ112との確実な電気接続を行
うことが可能となる。
【0026】ここで、この第3の実施形態の電球ソケッ
トにおいては、図13に示すように、電球ソケット本体
191内にコンタクト196を内装して電球ソケット1
08Bを組み立てる場合に、コンタクト196を電球ソ
ケット本体191の電球支持部192側から挿入して組
み立てている。一方、図14に示すように、フランジ部
194に径方向の溝194aを形成しておけば、電球ソ
ケット本体191の基端側からコンタクト196を挿入
して組立てることも可能である。なお、この第3の実施
形態では、コネクタ部を有しない電球ソケットの例を示
したが、前記第1の実施形態と同様にコネクタ部を一体
に有する電球ソケットについても、電球ソケット本体の
形状及びコンタクトの形状を変更するだけで同様に構成
できる。
【0027】図15は本発明の第4の実施形態の背面の
一部を分解した斜視図であり、図1或いは図11の構成
と等価な部分には同一符号を付してある。この実施形態
では、灯具ボディ101の背面に配線部材として細幅の
金属片で構成される金属ストリップ201を一体に形成
している。この金属ストリップ201を灯具ボディ10
1に一体化する構成としては、金属ストリップ201を
灯具ボディ101の背面に密接状態に接着する構成、あ
るいは灯具ボディ101の樹脂成形時にインサート成形
する構成が採用される。ここでは、前記金属ストリップ
201はインサート成形によって灯具ボディ101に一
体化されているものとする。そして、複数本の前記金属
ストリップ201の各端部は灯具ボディ101に開口さ
れている電球ソケット取付穴103,104,105の
周辺部にまで延長されている。図16にターンシグナル
ランプTSLにおける電球ソケット取付穴105と電球
ソケット108Bの詳細を示すように、電球ソケット取
付穴105の周辺部の円周方向の2箇所において、それ
ぞれ金属ストリップ201の端部が延設部202として
円周方向の所定の長さにわたって延設され、かつこの延
設部202では金属ストリップ201の導電性の表面が
灯具ボディ101の背面に露呈されている。したがっ
て、この構成の電球ソケット取付穴に対して、前記第3
の実施形態で用いられた電球ソケットと同様の電球ソケ
ット108Bを取着することで、図17に示すように、
電球ソケット108Bのコンタクト196の配線接触片
198が金属ストリップ201の延設部202の表面に
当接され、コンタクト296と金属ストリップ201と
の電気接続が実現されることになる。
【0028】ここで、前記電球ソケット取付穴105に
おける金属ストリップ201の延設部の構成としては、
図18に断面構造を併せて示すように、電球ソケット取
付穴105の内周面に沿って、しかも内周面と面一に延
設した延設部203として構成してもよい。なお、この
場合には、電球ソケット108Bの構成として、図19
に示すように、電球ソケット本体191内に内挿される
コンタクト196の配線接触片198Aを電球ソケット
本体191の嵌合部193の内面に沿うように曲げ形成
し、かつその先端部を前記嵌合部193の周面に設けた
開口193aを通して突出させ、前記嵌合部193の周
面に沿って延設した構成とする。したがって、この構成
の電球ソケット取付穴105及び電球ソケット108B
では、電球ソケット108Bを電球ソケット取付穴10
5に取着したときに、配線接触片198Aは電球ソケッ
ト取付穴105の内周面に当接され、電球ソケット10
8Bを所定の回動位置に設定して取着を完了したときに
は、配線接触片198Aは金属ストリップ201の延設
部203に当接され、コンタクト196と金属ストリッ
プ201との電気接続が実現されることになる。
【0029】なお、図16ないし図19に記載した実施
形態において、金属ストリップ201を灯具ボディ10
1の背面にインサート成形した場合には、金属ストリッ
プ201の表面と灯具ボディ101の背面とが同一面と
なり、灯具ボディ101の背面の平坦性、特に電球ソケ
ット取付穴の周辺部での平坦性が確保されるため、図2
0,図21にそれぞれ示すように、電球ソケット108
Bのフランジ部194の径寸法を大径にした上で、フラ
ンジ部194の内面と灯具ボディ101の背面との間に
環状のガスケット204を介挿することで、防水型の電
球ソケットとして構成することも可能である。
【0030】また、本発明の第5実施形態としては、金
属ストリップを灯具ボディの内面側において一体化した
状態で延長配置することも可能である。すなわち、図2
2に示すように、灯具ボディ101内に別体に形成され
たリフレクタ211を内装する構成の灯具の場合には、
灯具ボディ101の内面に沿って金属ストリップ205
を接着或いはインサート成形する。そして、金属ストリ
ップの端部205を延設部206として、前記灯具ボデ
ィ101に設けられた電球ソケット取付穴103,10
4,105の周辺部に配設し、前記第4の実施形態と同
様に電球ソケット106,107,108との電気接続
を行うように構成する。この場合、各電球ソケット取付
穴103,104,105の周辺部における金属ストリ
ップ205の延設部206は、灯具ボディ101の内面
側から背面側に貫通させることで、図16の構成と同様
な構成として実現することができる。また、金属ストリ
ップ205の端部を電球ソケット取付穴の内周面にまで
延設して延設部206を構成することで図18の構成と
同様な構成としても実現できる。
【0031】あるいは、第6の実施形態としては、図2
3に示すように、金属ストリップ207を灯具ボディ1
01の厚さ方向の中間部に埋設した状態でインサート成
形してもよい。すなわち、金属ストリップ207を完全
に灯具ボディ101内に埋設することで、金属ストリッ
プ207が灯具ボディ101の背面、内面のいずれにも
露呈されないように構成する。このようにすれば、図2
2に示したような独立したリフレクタ211を有しない
灯具、すなわち灯具ボディ101の内面にアルミニウム
を塗布、或いは蒸着する等してリフレクタとして構成す
る灯具に適用することも可能である。なお、この場合に
は、前記金属ストリップ207の端部は電球ソケット取
付穴105の周辺部において灯具ボディ101の背面
側、あるいは電球ソケット取付穴105の内周面に露呈
させ、電球ソケット108Bの配線接触片198Aとの
電気接続を行うための延設部208として構成する。こ
の延設部208の構成としては、図16或いは図18の
構成が採用できることは言うまでもない。
【0032】ここで、第3及び第4の実施形態では、コ
ネクタ一体型の電球ソケットを含めた電球ソケットにつ
いて説明したが、前記したように、電球ソケットとコネ
クタとを別体に構成することも可能である。例えば、図
24に示すように、灯具ボディ101の背面の一部にコ
ネクタ本体として角筒部221を一体に形成するととも
に、この角筒部221内において前記灯具ボディ101
の背面に一体化した金属ストリップ222の端部223
を露呈し、この露呈した端部223を角筒部221の筒
軸方向に向けて曲げ起こした構成とする。そして、この
曲げ起こした端部をそのままコネクタ片223として構
成すれば、灯具ボディ101と一体にコネクタを形成す
ることが可能となる。
【0033】なお、前記実施形態の配線部材として用い
た金属ストリップは、前記第1の実施形態に示したよう
な金属棒で構成される金属ワイヤ112を採用し、これ
を灯具ボディ101にインサート成形した構成としても
よい。この場合には、電球ソケット取付穴の周辺部に配
設する部分、あるいはコネクタのコネクタ片として構成
する部分では、図25(a),(b)に示すように、金
属ワイヤ112の端部112A、あるいは中間部112
Bをプレス加工によって平坦に押し潰し、かつフォーミ
ング加工によって所要の形状に加工することで、金属ス
トリップで構成される配線部材の場合と同様に電球ソケ
ット取付穴における延設部や、コネクタにおけるコンタ
クトを構成することが可能となる。
【0034】また、本発明においては、配線部材とし
て、前記した金属ワイヤや金属ストリップに代えて、灯
具ボディの背面に沿って導電層を一体に延長形成した構
成としてもよい。この導電層としては、例えば、所要の
配線パターンとなるように灯具ボディと一体に樹脂成形
した導電性樹脂層が採用できる。あるいは、樹脂成形さ
れた灯具ボディの背面に選択メッキ法により形成した金
属メッキ層が採用できる。なお、前記導電性樹脂層を形
成する場合には、印刷法によって所望のパターンに形成
することも可能である。そして、これらの導電性樹脂層
や金属メッキ層の端部を電球ソケット取付穴の周辺部に
まで延設し、その周辺部において図16、図18に示し
た実施形態の場合と同様に、周辺部の円周一部に配設す
ることにより、電球ソケットとの電気接続を実現するこ
とができる。
【0035】なお、前記各実施形態における説明では配
線部材として被覆が全く存在していない裸構成の金属ワ
イヤ及び金属ストリップを用いた例を示しているが、必
ずしも配線部材の全長にわたって被覆が存在していない
ことが必要とされるのではなく、少なくとも電球ソケッ
ト取付穴及びコネクタのそれぞれにおける電気接続を行
う領域において被覆が存在しておらず、その領域におい
て配線部材の導電面が露呈されていれば、本発明を同様
に適用することが可能である。特に、灯具ボディの背面
に沿って配線部材が延設される状態では、当該灯具を車
両に装着したときに、車体と配線部材とが短絡し、ある
いは配線部材に雨滴や泥水等が付着して短絡する等の不
具合が生じることがある。したがって、このような場合
には、配線部材の中間部を絶縁被覆処理することが好ま
しい。あるいは、図23の実施形態のように、配線部材
を灯具ボディ内に埋設状態にインサート成形する構成が
好ましい。または、図22の実施形態のように、配線部
材を灯具ボディの内面に沿って延設することにより、配
線部材が灯具ボディの外面に露呈することが防止され、
電気短絡を防ぐことが可能となる。
【0036】以上、本発明の種々の実施形態について説
明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるもの
ではなく、各実施形態における配線部材の構成や、電球
ソケット或いはコネクタの構成についても微細な部分を
適宜に変更することは容易である。また、1つの灯具、
すなわち1つの灯具ボディに対して配線部材や電球ソケ
ットの構成は前記各実施形態のいずれか1つの構成に限
定的に用いられるものではなく、灯具の形状や材料の相
違により、前記各実施形態の一部を適宜選択してこれら
を組み合わせた構成とすることも可能である。
【0037】なお、前記実施形態では、本発明を自動車
のリアコンビネーションランプに適用しているが、配線
部材の耐圧に充分なものが得られる場合には、ヘッドラ
ンプやその他の標識灯としての適用も可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、灯具ボデ
ィには少なくとも電球ソケットを取着する部分において
導電面が露呈された配線部材が延設されており、また電
球ソケットは灯具ボディに取着されたときにその内部の
コンタクトが配線部材の導電面に接触される構成とし、
あるいは、灯具ボディの背面にはコネクタが配設されて
おり、配線部材は少なくともコネクタが配設された領域
において導電面が露呈されており、コネクタは灯具ボデ
ィに取着された状態でその内部に設けられたコンタクト
が配線部材の導電面に接触される構成としているので、
電球ソケットやコネクタとの電気接続に際しては、電球
ソケットやコネクタの取着箇所に予め導電性の接続片を
配設する必要がなく、少なくともこれらの接続片が不要
とされることにより部品点数を低減することが可能とな
る。また、これらの接続片を組み付ける必要もなく、組
立作業工程を簡略化することも可能であり、あるいは、
電気コードの被覆内に切り込まれる鋭利な片を電球ソケ
ットやコネクタに設ける必要もなく、構成を簡易化する
ことも可能となる。これにより、本発明では、部品点数
を削減するとともに、組立作業の簡易化を図り、しかも
大幅な設計変更の必要がない車両用灯具を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の全体構成を背面側か
ら見た一部を分解した斜視図である。
【図2】配線部材(金属ワイヤ)を灯具ボディに支持す
るための各種の支持構造を示す斜視図である。
【図3】電球ソケット取付穴と電球ソケットの一部の拡
大斜視図である。
【図4】コネクタ一体型の電球ソケットを電球ソケット
取付穴に取着した状態の断面図である。
【図5】電球ソケットを電球ソケット取付穴に取着した
状態の断面図である。
【図6】コネクタを別体に構成した実施形態におけるコ
ネクタの部分分解斜視図である。
【図7】図6のコネクタを装着した状態の断面図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施形態の要部の斜視図であ
る。
【図9】第2の実施形態の金属ストリップの支持構造の
断面図である。
【図10】第2の実施形態の電球ソケットを電球ソケッ
ト取付穴に取着した状態の断面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態の要部の斜視図であ
る。
【図12】第3の実施形態の電球ソケットを電球ソケッ
ト取付穴に取着した状態の断面図である。
【図13】電球ソケットにコンタクトを組み立てる方法
を示す斜視図である。
【図14】電球ソケットにコンタクトを組み立てる他の
方法を示す斜視図である。
【図15】本発明の第4の実施形態の要部の斜視図であ
る。
【図16】第4の実施形態の要部の斜視図である。
【図17】第4の実施形態の電球ソケットを電球ソケッ
ト取付穴に取着した状態の断面図である。
【図18】第4の実施形態の変形例の要部の斜視図であ
る。
【図19】第4の実施形態の変形例の電球ソケットを電
球ソケット取付穴に取着した状態の断面図である。
【図20】第4の実施形態の電球ソケットをガスケット
を用いて電球ソケット取付穴に取着した状態の断面図で
ある。
【図21】第4の実施形態の変形例の電球ソケットをガ
スケットを用いて電球ソケット取付穴に取着した状態の
断面図である。
【図22】第5の実施形態の一部を省略した部分分解斜
視図である。
【図23】第6の実施形態の要部の斜視図である。
【図24】コネクタを灯具ボディに一体化する実施形態
の斜視図である。
【図25】金属ワイヤを金属ストリップの代わりに用い
る場合のフォーミング例を示す図である。
【符号の説明】 RCL リアコンビネーションランプ T&SL テール&ストップランプ BUL バックアップランプ TSL ターンシグナルランプ 101 灯具ボディ 102 レンズ 103〜105 電球ソケット取付穴 106〜108 電球ソケット 109〜111 電球 112 金属ワイヤ(配線部材) 113 配線架設部 131 電球ソケット本体 141 コンタクト 144 配線接触片 154 配線架設部 163 コンタクト 171 金属ストリップ(配線部材) 172 配線架設部 201,205,207 金属ストリップ(配線部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新田 和人 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 Fターム(参考) 3K042 AA08 AA12 AB02 BA05 CA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灯具ボディと、前記灯具ボディ内に配設
    される電球と、前記灯具ボディの前面開口を覆うように
    配設されるレンズと、前記灯具ボディに支持されて前記
    電球を保持するとともにその内部に前記電球に電気接続
    されるコンタクトを有する電球ソケットを備え、前記灯
    具ボディには少なくとも前記電球ソケットを取着する領
    域において導電面が露呈された配線部材が延設され、前
    記電球ソケットは前記灯具ボディに取着されたときに前
    記コンタクトが前記配線部材の導電面に接触されること
    を特徴とする車両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記灯具ボディの背面にはコネクタが配
    設されており、前記配線部材は少なくとも前記コネクタ
    が配設された領域において導電面が露呈されており、前
    記コネクタは前記灯具ボディに取着された状態でその内
    部に設けられたコンタクトが前記配線部材の導電面に接
    触されることを特徴とする車両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記配線部材は、金属ワイヤを曲げ加工
    した構成である請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  4. 【請求項4】 前記配線部材は、細幅の金属ストリップ
    を曲げ加工した構成である請求項1又は2に記載の車両
    用灯具。
  5. 【請求項5】 前記配線部材は、前記灯具ボディにイン
    サート成形されている請求項3又は4に記載の車両用灯
    具。
JP10205700A 1998-07-21 1998-07-21 車両用灯具 Pending JP2000040408A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10205700A JP2000040408A (ja) 1998-07-21 1998-07-21 車両用灯具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10205700A JP2000040408A (ja) 1998-07-21 1998-07-21 車両用灯具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000040408A true JP2000040408A (ja) 2000-02-08

Family

ID=16511268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10205700A Pending JP2000040408A (ja) 1998-07-21 1998-07-21 車両用灯具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000040408A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006173135A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Patent Treuhand Ges Elektr Gluehlamp Mbh Parランプ装置
JP2008524816A (ja) * 2004-12-22 2008-07-10 パテント−トロイハント−ゲゼルシヤフト フユール エレクトリツシエ グリユーラムペン ミツト ベシユレンクテル ハフツング 少なくとも1つの発光ダイオードを備えた照明装置及び車両用ヘッドライト
JP2009252466A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Stanley Electric Co Ltd 車両用前照灯の光源取り付け構造
JP2013504160A (ja) * 2009-09-08 2013-02-04 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 低ワット数の一体型自動車用放電ランプ
WO2013108666A1 (ja) * 2012-01-18 2013-07-25 株式会社小糸製作所 車両用灯具
KR200475265Y1 (ko) * 2010-05-03 2014-11-17 한국단자공업 주식회사 벌브홀더
KR102016433B1 (ko) * 2019-05-21 2019-10-21 김관태 Led 기반의 전구를 이용한 조명장치
KR102019666B1 (ko) * 2019-07-31 2019-11-05 김관태 엘이디 전구를 이용한 광시스템

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006173135A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Patent Treuhand Ges Elektr Gluehlamp Mbh Parランプ装置
JP2008524816A (ja) * 2004-12-22 2008-07-10 パテント−トロイハント−ゲゼルシヤフト フユール エレクトリツシエ グリユーラムペン ミツト ベシユレンクテル ハフツング 少なくとも1つの発光ダイオードを備えた照明装置及び車両用ヘッドライト
US7806562B2 (en) 2004-12-22 2010-10-05 Osram Gesellschaft Mit Beschraenkter Haftung Lighting device comprising at least one light-emitting diode and vehicle headlight
JP2009252466A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Stanley Electric Co Ltd 車両用前照灯の光源取り付け構造
JP2013504160A (ja) * 2009-09-08 2013-02-04 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 低ワット数の一体型自動車用放電ランプ
KR200475265Y1 (ko) * 2010-05-03 2014-11-17 한국단자공업 주식회사 벌브홀더
WO2013108666A1 (ja) * 2012-01-18 2013-07-25 株式会社小糸製作所 車両用灯具
JP2013149412A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Koito Mfg Co Ltd 車両用灯具
KR102016433B1 (ko) * 2019-05-21 2019-10-21 김관태 Led 기반의 전구를 이용한 조명장치
KR102019666B1 (ko) * 2019-07-31 2019-11-05 김관태 엘이디 전구를 이용한 광시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0160560B1 (ko) 진동 방지 커넥터를 갖는 차량용 조명 장치
US6139334A (en) Integral socket backplate
JP2000040408A (ja) 車両用灯具
JP2001291537A (ja) 室内装備取付ブラケット
US4643504A (en) Lampholder assembly for loop-, u- or pi-shaped gas discharge or fluorescent lamps with a single lamp cap
US20040246715A1 (en) Floodlight and spotlight adapter and enclosure
JP4201445B2 (ja) リアコンビネーションランプ
KR102068701B1 (ko) 전원공급구조를 가지는 차량용 선바이저의 피봇암
JP2000021211A (ja) 車両用灯具
JPH0717584Y2 (ja) Ledハイマウントストップランプ
JP3243320B2 (ja) 照明装置
JPS6110245Y2 (ja)
JP2000021212A (ja) 車両用灯具
JP3180267B2 (ja) 車輌用灯具
JPH11283411A (ja) モジュ―ル式ランプアセンブリ及びその組立方法
KR200428948Y1 (ko) 차량의 실내 led 램프 전환 전원연결구조체
JP3250067B2 (ja) 車輌用灯具のコネクタ
US2739227A (en) Sealed beam lighting unit
JPH0132627Y2 (ja)
JP2000123609A (ja) 自動車用灯具
JP3189033B2 (ja) 車輌用灯具
JPH0973805A (ja) 車両用灯具
JP3543568B2 (ja) 2以上のバルブを有する灯具及び灯具へのバルブの取付方法
JPH09274804A (ja) 灯具保持装置
JP2574069Y2 (ja) 車両用灯具の給電部

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061212

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070220