JP2506396Y2 - 大型自動穿孔装置のガ―ダ支持構造 - Google Patents
大型自動穿孔装置のガ―ダ支持構造Info
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- JP2506396Y2 JP2506396Y2 JP6168091U JP6168091U JP2506396Y2 JP 2506396 Y2 JP2506396 Y2 JP 2506396Y2 JP 6168091 U JP6168091 U JP 6168091U JP 6168091 U JP6168091 U JP 6168091U JP 2506396 Y2 JP2506396 Y2 JP 2506396Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、大型鋼板の所定位置
に孔を穿設する大型自動穿孔装置において、主軸頭が配
設されるガーダに歪や曲り等が生ずるのを防止して、常
に主軸頭の高精度の位置決めを達成し得るガーダ支持構
造に関するものである。
に孔を穿設する大型自動穿孔装置において、主軸頭が配
設されるガーダに歪や曲り等が生ずるのを防止して、常
に主軸頭の高精度の位置決めを達成し得るガーダ支持構
造に関するものである。
【0002】
【従来技術】大型鋼板等の被加工物に多数の孔を穿孔す
る装置として、X方向に走行自在なガーダに、ドリル等
の工具を装着した主軸頭をY方向および垂直方向に移動
自在に配設した大型自動穿孔装置が知られている。例え
ば図6に示す大型自動穿孔装置10は、被加工物12が
固定されるテーブル14を挟む両側の床面に、一対のレ
ール16,16がX方向に沿って平行に敷設されてい
る。また各レール16に台車18が走行自在に載架され
ると共に、両台車18,18間にガーダ20がY方向に
沿って平行に架設されている。そしてガーダ20に、該
ガーダ20に沿うY方向に移動自在にサドル22が配設
されると共に、このサドル22にドリル(図示せず)を装
着した主軸頭24が昇降自在に配設されるようになって
いる。
る装置として、X方向に走行自在なガーダに、ドリル等
の工具を装着した主軸頭をY方向および垂直方向に移動
自在に配設した大型自動穿孔装置が知られている。例え
ば図6に示す大型自動穿孔装置10は、被加工物12が
固定されるテーブル14を挟む両側の床面に、一対のレ
ール16,16がX方向に沿って平行に敷設されてい
る。また各レール16に台車18が走行自在に載架され
ると共に、両台車18,18間にガーダ20がY方向に
沿って平行に架設されている。そしてガーダ20に、該
ガーダ20に沿うY方向に移動自在にサドル22が配設
されると共に、このサドル22にドリル(図示せず)を装
着した主軸頭24が昇降自在に配設されるようになって
いる。
【0003】すなわち、前記テーブル14に固定した被
加工物12の所定位置に穿孔する場合は、先ず前記台車
18,18をレール16,16に沿ってX方向に移動さ
せ、ガーダ20に配設した主軸頭24のX方向の位置決
めを行なう。次いで、サドル22をガーダ20に沿って
Y方向に移動し、主軸頭24のY方向の位置決めを行な
う。そして位置決め完了後に、主軸頭24をサドル22
に沿って下降させることにより、該主軸頭24に装着し
たドリルにより被加工物12の所定位置に穿孔が施され
る。
加工物12の所定位置に穿孔する場合は、先ず前記台車
18,18をレール16,16に沿ってX方向に移動さ
せ、ガーダ20に配設した主軸頭24のX方向の位置決
めを行なう。次いで、サドル22をガーダ20に沿って
Y方向に移動し、主軸頭24のY方向の位置決めを行な
う。そして位置決め完了後に、主軸頭24をサドル22
に沿って下降させることにより、該主軸頭24に装着し
たドリルにより被加工物12の所定位置に穿孔が施され
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記大型自動穿孔装置
10において、被加工物12の穿孔位置に対して主軸頭
24のX−Y方向の位置決めを高精度で行なうには、前
記レール16,16の平行度および台車18,18とガー
ダ20との直角度を正確に設定する必要がある。しかる
に、長尺なレール16,16をその長手方向の全長に亘
って平行を保った状態で敷設するには、位置決めや調整
に極めて時間が掛かり、煩雑な作業となっていた。また
台車18,18とガーダ20とは移動不能に固定されて
いるため、レール16,16が平行となっていなかった
り、レール16自体に歪みや曲りがあると、該レール1
6,16に沿って走行する台車18,18が蛇行した際に
ガーダ20に負荷が加わって歪や曲りを生じ、主軸頭2
4の正確な位置決めをなし得なくなる欠点も指摘され
る。
10において、被加工物12の穿孔位置に対して主軸頭
24のX−Y方向の位置決めを高精度で行なうには、前
記レール16,16の平行度および台車18,18とガー
ダ20との直角度を正確に設定する必要がある。しかる
に、長尺なレール16,16をその長手方向の全長に亘
って平行を保った状態で敷設するには、位置決めや調整
に極めて時間が掛かり、煩雑な作業となっていた。また
台車18,18とガーダ20とは移動不能に固定されて
いるため、レール16,16が平行となっていなかった
り、レール16自体に歪みや曲りがあると、該レール1
6,16に沿って走行する台車18,18が蛇行した際に
ガーダ20に負荷が加わって歪や曲りを生じ、主軸頭2
4の正確な位置決めをなし得なくなる欠点も指摘され
る。
【0005】前記穿孔装置10の各部材は、周囲の雰囲
気温度等により熱影響を受けて伸縮することがある。こ
の場合において、前記ガーダ20と台車18,18とは
移動不能に固定されているため、例えばガーダ20の長
手方向の伸縮は台車18,18により規制されてしま
い、該ガーダ20に歪や曲りを生ずると共に、台車1
8,18にはこれを離間または近接する方向の負荷が加
わることとなる。この結果、ガーダ20に沿って移動す
る主軸頭24のY方向の位置決め精度が低下すると共
に、台車18がレール16に沿って円滑に移動しなくな
る問題を招来する。また台車18の円滑な走行に支障を
生ずることに起因して、主軸頭24のX方向の位置決め
精度が低下すると共に、台車18の駆動モータ(図示せ
ず)に荷大な負荷を与えて故障の原因となる欠点も指摘
される。
気温度等により熱影響を受けて伸縮することがある。こ
の場合において、前記ガーダ20と台車18,18とは
移動不能に固定されているため、例えばガーダ20の長
手方向の伸縮は台車18,18により規制されてしま
い、該ガーダ20に歪や曲りを生ずると共に、台車1
8,18にはこれを離間または近接する方向の負荷が加
わることとなる。この結果、ガーダ20に沿って移動す
る主軸頭24のY方向の位置決め精度が低下すると共
に、台車18がレール16に沿って円滑に移動しなくな
る問題を招来する。また台車18の円滑な走行に支障を
生ずることに起因して、主軸頭24のX方向の位置決め
精度が低下すると共に、台車18の駆動モータ(図示せ
ず)に荷大な負荷を与えて故障の原因となる欠点も指摘
される。
【0006】
【考案の目的】本考案は、前述した大型自動穿孔装置に
内在する前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、ガーダに配設された主軸頭を常
に高精度で位置決め可能とするガーダ支持構造を提供す
ることを目的とする。
内在する前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、ガーダに配設された主軸頭を常
に高精度で位置決め可能とするガーダ支持構造を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を達成するため本考案は、被加工物の固定用
テーブルを挟む両側に一対のレールが敷設され、両レー
ル間にガーダが走行自在に架設されると共に、該ガーダ
にドリル等の工具が装着された主軸頭を移動自在に配設
した大型自動穿孔装置において、前記一方のレールに走
行自在に載架され、その走行方向と交差して前記ガーダ
の長手方向一端が位置決め固定される第1の台車と、前
記他方のレールに走行自在に載架され、その上面におい
て水平方向に回転自在に配設した保持部材の上部に、前
記ガーダをその長手方向に移動自在に保持した第2の台
車とから構成したことを特徴とする。
所期の目的を達成するため本考案は、被加工物の固定用
テーブルを挟む両側に一対のレールが敷設され、両レー
ル間にガーダが走行自在に架設されると共に、該ガーダ
にドリル等の工具が装着された主軸頭を移動自在に配設
した大型自動穿孔装置において、前記一方のレールに走
行自在に載架され、その走行方向と交差して前記ガーダ
の長手方向一端が位置決め固定される第1の台車と、前
記他方のレールに走行自在に載架され、その上面におい
て水平方向に回転自在に配設した保持部材の上部に、前
記ガーダをその長手方向に移動自在に保持した第2の台
車とから構成したことを特徴とする。
【0008】
【実施例】次に、本考案に係る大型自動穿孔装置のガー
ダ支持構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を
参照しながら以下説明する。なお、実施例に係る穿孔装
置の基本的な構造は従来技術と略同一であるので、図6
に関連して従来技術の項で説明した部材と同一の部材
は、同一の符号で指示するものとする。
ダ支持構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を
参照しながら以下説明する。なお、実施例に係る穿孔装
置の基本的な構造は従来技術と略同一であるので、図6
に関連して従来技術の項で説明した部材と同一の部材
は、同一の符号で指示するものとする。
【0009】図1および図2に示す如く、被加工物12
の固定用テーブル14を挟む両側の床面には、一対の支
持台26,26が夫々X方向に延在するよう敷設されて
いる。この支持台26の上面には、レール16が該支持
台26の長手方向(X方向)と平行に配設され、一方の支
持台26のレール16に第1の台車(以下「固定台車」と
称す)46が走行自在に載架され、他方の支持台26の
レール16に第2の(以下「可動台車」と称す)48が載架
されるようになっている。また支持台26の上面には、
レール16の配設位置より外側(他方の支持台26から
離間する側)に、レール16と平行にラック28が配設
されている。
の固定用テーブル14を挟む両側の床面には、一対の支
持台26,26が夫々X方向に延在するよう敷設されて
いる。この支持台26の上面には、レール16が該支持
台26の長手方向(X方向)と平行に配設され、一方の支
持台26のレール16に第1の台車(以下「固定台車」と
称す)46が走行自在に載架され、他方の支持台26の
レール16に第2の(以下「可動台車」と称す)48が載架
されるようになっている。また支持台26の上面には、
レール16の配設位置より外側(他方の支持台26から
離間する側)に、レール16と平行にラック28が配設
されている。
【0010】前記レール16,16に走行自在に載架さ
れた台車46,48には、図1に示す如く、その下面か
ら突出して前記ラック28と噛合する一対のピニオン3
0,30が夫々回転自在に配設されている。そしてこの
ピニオン30,30は、台車46,48の上面に倒立配置
された駆動モータ32,32(図1に一方のみ図示)によ
り正逆方向に回転するよう構成される。従って、両台車
46,48に配設した駆動モータ32,32を同期駆動
し、ピニオン30,30を正逆方向に回転すれば、ピニ
オン30とラック28との噛合作用下に、前記台車4
6,48はレール16,16に沿って往復走行する。
れた台車46,48には、図1に示す如く、その下面か
ら突出して前記ラック28と噛合する一対のピニオン3
0,30が夫々回転自在に配設されている。そしてこの
ピニオン30,30は、台車46,48の上面に倒立配置
された駆動モータ32,32(図1に一方のみ図示)によ
り正逆方向に回転するよう構成される。従って、両台車
46,48に配設した駆動モータ32,32を同期駆動
し、ピニオン30,30を正逆方向に回転すれば、ピニ
オン30とラック28との噛合作用下に、前記台車4
6,48はレール16,16に沿って往復走行する。
【0011】前記固定台車46(図2で左側に位置する)
の上面には、図4に示す如く、固定保持部材34を介し
てガーダ20の長手方向一端(固定端)が位置決め固定さ
れ、このガーダ20の長手方向は、固定台車46の走行
方向(X方向)と直交するY方向に延在する状態で位置決
めされている。これにより固定台車46とガーダ20と
は、常に直交する状態を保持して前記レール16上を移
動するよう構成される(図5参照)。
の上面には、図4に示す如く、固定保持部材34を介し
てガーダ20の長手方向一端(固定端)が位置決め固定さ
れ、このガーダ20の長手方向は、固定台車46の走行
方向(X方向)と直交するY方向に延在する状態で位置決
めされている。これにより固定台車46とガーダ20と
は、常に直交する状態を保持して前記レール16上を移
動するよう構成される(図5参照)。
【0012】前記可動台車48の上面には、図3に示す
如く、上方に向けて所定高さだけ突出する固定軸40が
配設され、この固定軸40に軸受42を介して可動保持
部材36が水平方向に回転自在に外嵌されている。この
可動保持部材36の上端には、前記可動台車46に一端
が固定されたガーダ20の他端(自由端)が、ローラガイ
ド44,44を介してY方向に摺動自在に保持されてい
る。すなわち、ガーダ20の自由端は、可動台車48に
対して水平回転およびY方向移動を自在に行ない得るよ
う連結され、ガーダ20の熱影響による伸縮や可動台車
48が蛇行することに起因する歪や曲りの発生を防止し
得るよう構成されている。なお、可動台車48における
可動保持部材36の底面と対向する部位に案内面50,
50が形成され、可動保持部材36は案内面50,50
に支持された状態で円滑に回転するようになっている。
如く、上方に向けて所定高さだけ突出する固定軸40が
配設され、この固定軸40に軸受42を介して可動保持
部材36が水平方向に回転自在に外嵌されている。この
可動保持部材36の上端には、前記可動台車46に一端
が固定されたガーダ20の他端(自由端)が、ローラガイ
ド44,44を介してY方向に摺動自在に保持されてい
る。すなわち、ガーダ20の自由端は、可動台車48に
対して水平回転およびY方向移動を自在に行ない得るよ
う連結され、ガーダ20の熱影響による伸縮や可動台車
48が蛇行することに起因する歪や曲りの発生を防止し
得るよう構成されている。なお、可動台車48における
可動保持部材36の底面と対向する部位に案内面50,
50が形成され、可動保持部材36は案内面50,50
に支持された状態で円滑に回転するようになっている。
【0013】前記両台車46,48間に架設されたガー
ダ20の前面には、図1に示す如く、上下に所定間隔離
間して一対のガイドレール38,38がガーダ20の長
手方向(Y方向)に沿って平行に配設され、該ガイドレー
ル38,38にサドル22がY方向に移動自在に配設さ
れている。またサドル22には主軸頭24が昇降自在に
配設され、該主軸頭24に設けたドリル(図示せず)によ
り被加工物12を穿孔するよう構成されている。
ダ20の前面には、図1に示す如く、上下に所定間隔離
間して一対のガイドレール38,38がガーダ20の長
手方向(Y方向)に沿って平行に配設され、該ガイドレー
ル38,38にサドル22がY方向に移動自在に配設さ
れている。またサドル22には主軸頭24が昇降自在に
配設され、該主軸頭24に設けたドリル(図示せず)によ
り被加工物12を穿孔するよう構成されている。
【0014】
【実施例の作用】次に、本考案に係る大型自動穿孔装置
のガーダ支持構造の作用につき説明する。前記テーブル
14に被加工物12を固定し、該被加工物12の所定位
置に穿孔する場合は、先ず前記固定台車46および可動
台車48に配設した駆動モータ32,32を同期駆動
し、各ピニオン30とラック28との噛合作用下に、両
台車46,48およびガーダ20をレール16,16に沿
ってX方向に移動させる。そして、ガーダ20に配設し
た主軸頭24が所定位置に到来したときに、モータ3
2,32を停止してX方向の位置決めを行なう。
のガーダ支持構造の作用につき説明する。前記テーブル
14に被加工物12を固定し、該被加工物12の所定位
置に穿孔する場合は、先ず前記固定台車46および可動
台車48に配設した駆動モータ32,32を同期駆動
し、各ピニオン30とラック28との噛合作用下に、両
台車46,48およびガーダ20をレール16,16に沿
ってX方向に移動させる。そして、ガーダ20に配設し
た主軸頭24が所定位置に到来したときに、モータ3
2,32を停止してX方向の位置決めを行なう。
【0015】次いで、ガーダ20に配設した前記サドル
22をY方向に移動し、主軸頭24のY方向の位置決め
を行なう。この状態で、主軸頭24をサドル22に沿っ
て下降させることにより、該主軸頭24に装着したドリ
ルにより被加工物12の所定位置に穿孔が施される。
22をY方向に移動し、主軸頭24のY方向の位置決め
を行なう。この状態で、主軸頭24をサドル22に沿っ
て下降させることにより、該主軸頭24に装着したドリ
ルにより被加工物12の所定位置に穿孔が施される。
【0016】ここで、例えば図5に示す如く、固定台車
46が載架される基準となるレール16に対して、可動
台車48が載架されるレール16が傾斜した状態で敷設
された場合につき説明する。このときは、基準となるレ
ール16に載架された固定台車46に対して、傾斜する
レール16に載架された可動台車48も必然的に傾斜す
ることとなる。しかるに、可動台車48と可動保持部材
36とは回転自在に構成されているので、可動保持部材
36に対して可動台車48がレール16の傾斜角だけ相
対的に回転し、可動保持部材36に保持される前記ガー
ダ20に回転方向の負荷が加わることはない。従って、
該ガーダ20は固定台車46の走行方向と直交するY方
向に平行に臨む正常な状態で待機する。
46が載架される基準となるレール16に対して、可動
台車48が載架されるレール16が傾斜した状態で敷設
された場合につき説明する。このときは、基準となるレ
ール16に載架された固定台車46に対して、傾斜する
レール16に載架された可動台車48も必然的に傾斜す
ることとなる。しかるに、可動台車48と可動保持部材
36とは回転自在に構成されているので、可動保持部材
36に対して可動台車48がレール16の傾斜角だけ相
対的に回転し、可動保持部材36に保持される前記ガー
ダ20に回転方向の負荷が加わることはない。従って、
該ガーダ20は固定台車46の走行方向と直交するY方
向に平行に臨む正常な状態で待機する。
【0017】そして、この状態で台車46,48を対応
のレール16,16に沿って走行させると、図5の二点
鎖線で示す如く、可動台車48は固定台車46に近接し
つつ移動することとなる。このときには、前記可動保持
部材36に対してガーダ20の自由端がY方向に移動
し、該ガーダ20にY方向の負荷が加わることがないよ
うになっている。すなわち、基準となるレール16に対
して他方のレール16が傾斜していても、ガーダ20を
固定台車46の走行方向と直交する状態を保持してX方
向に移動させることができ、該ガーダ20に配設した主
軸頭24のX−Y方向の高精度の位置決めを行なうこと
ができるものである。
のレール16,16に沿って走行させると、図5の二点
鎖線で示す如く、可動台車48は固定台車46に近接し
つつ移動することとなる。このときには、前記可動保持
部材36に対してガーダ20の自由端がY方向に移動
し、該ガーダ20にY方向の負荷が加わることがないよ
うになっている。すなわち、基準となるレール16に対
して他方のレール16が傾斜していても、ガーダ20を
固定台車46の走行方向と直交する状態を保持してX方
向に移動させることができ、該ガーダ20に配設した主
軸頭24のX−Y方向の高精度の位置決めを行なうこと
ができるものである。
【0018】また、ガーダ20が熱影響により長手方向
(Y方向)に伸縮した場合であっても、該ガーダ20の自
由端が可動保持部材36に対して長手方向に移動自在に
保持されているので、ガーダ20の伸縮が規制されるこ
とにより歪や曲りが発生するのを未然に防止し得る。更
に、可動台車48が載架されるレール16自体に歪や曲
りがあり、該レール16を走行する可動台車48が蛇行
する場合であっても、ガーダ20の自由端は可動台車4
8に対して水平回転およびY方向移動が自在に構成され
ているので、該ガーダ20に負荷が加わるのを防止する
ことができる。
(Y方向)に伸縮した場合であっても、該ガーダ20の自
由端が可動保持部材36に対して長手方向に移動自在に
保持されているので、ガーダ20の伸縮が規制されるこ
とにより歪や曲りが発生するのを未然に防止し得る。更
に、可動台車48が載架されるレール16自体に歪や曲
りがあり、該レール16を走行する可動台車48が蛇行
する場合であっても、ガーダ20の自由端は可動台車4
8に対して水平回転およびY方向移動が自在に構成され
ているので、該ガーダ20に負荷が加わるのを防止する
ことができる。
【0019】
【考案の効果】以上述べたように、本考案に係る大型自
動穿孔装置のガーダ支持構造によれば、第1の台車に交
差するよう位置決め固定したガーダを、第2の台車に対
しては水平回転自在で、かつガーダの長手方向に移動自
在に連結したので、レールを高い平行度をもって敷設す
る必要がなく、該レールの敷設作業を短時間で簡単に行
なうことができる。またガーダの長手方向一端は位置規
制がなされていないので、ガーダが熱影響により伸縮し
たり、第2の台車が蛇行した場合であっても、ガーダに
歪や曲りが生ずることがなく、しかも台車に過大な負荷
が加わるのを防止し得る。すなわち、ガーダを常に正常
な状態で移動させることができ、これにより主軸頭の高
精度の位置決めを達成し得るものである。
動穿孔装置のガーダ支持構造によれば、第1の台車に交
差するよう位置決め固定したガーダを、第2の台車に対
しては水平回転自在で、かつガーダの長手方向に移動自
在に連結したので、レールを高い平行度をもって敷設す
る必要がなく、該レールの敷設作業を短時間で簡単に行
なうことができる。またガーダの長手方向一端は位置規
制がなされていないので、ガーダが熱影響により伸縮し
たり、第2の台車が蛇行した場合であっても、ガーダに
歪や曲りが生ずることがなく、しかも台車に過大な負荷
が加わるのを防止し得る。すなわち、ガーダを常に正常
な状態で移動させることができ、これにより主軸頭の高
精度の位置決めを達成し得るものである。
【図1】本考案の実施例に係る大型自動穿孔装置を一部
破断して示す側面図である。
破断して示す側面図である。
【図2】大型自動穿孔装置の正面図である。
【図3】ガーダと可動台車との連結部を示す縦断側面図
である。
である。
【図4】ガーダと固定台車との連結部を示す縦断側面図
である。
である。
【図5】大型自動穿孔装置の作動状態を示す説明図であ
る。
る。
【図6】従来技術に係る大型自動穿孔装置の概略説明図
である。
である。
12 被加工物 14 テーブル 16 レール 20 ガーダ 22 サドル 24 主軸頭 36 可動保持部材 46 第1の台車(固定台車) 48 第2の台車(可動台車)
Claims (1)
- 【請求項1】 被加工物(12)の固定用テーブル(14)を挟
む両側に一対のレール(16,16)が敷設され、両レール(1
6,16)間にガーダ(20)が走行自在に架設されると共に、
該ガーダ(20)にドリル等の工具が装着された主軸頭(24)
を移動自在に配設した大型自動穿孔装置において、 前記一方のレール(16)に走行自在に載架され、その走行
方向と交差して前記ガーダ(20)の長手方向一端が位置決
め固定される第1の台車(46)と、 前記他方のレール(16)に走行自在に載架され、その上面
において水平方向に回転自在に配設した保持部材(36)の
上部に、前記ガーダ(20)をその長手方向に移動自在に保
持した第2の台車(48)とから構成したことを特徴とする
大型自動穿孔装置のガーダ支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6168091U JP2506396Y2 (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | 大型自動穿孔装置のガ―ダ支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6168091U JP2506396Y2 (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | 大型自動穿孔装置のガ―ダ支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH055319U JPH055319U (ja) | 1993-01-26 |
JP2506396Y2 true JP2506396Y2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=13178222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6168091U Expired - Lifetime JP2506396Y2 (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | 大型自動穿孔装置のガ―ダ支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2506396Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010139140A1 (zh) * | 2009-06-01 | 2010-12-09 | 大连华锐股份有限公司 | 数控切割机 |
-
1991
- 1991-07-09 JP JP6168091U patent/JP2506396Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH055319U (ja) | 1993-01-26 |
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