JPH10291109A - 工作機械の主軸ヘッド - Google Patents

工作機械の主軸ヘッド

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JPH10291109A
JPH10291109A JP11876297A JP11876297A JPH10291109A JP H10291109 A JPH10291109 A JP H10291109A JP 11876297 A JP11876297 A JP 11876297A JP 11876297 A JP11876297 A JP 11876297A JP H10291109 A JPH10291109 A JP H10291109A
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JP
Japan
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shaft
slide
slide bases
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Application number
JP11876297A
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English (en)
Inventor
Mamoru Akiyama
守 秋山
Takayuki Furukawa
隆幸 古川
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Kyushu Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段取りよく軸芯間調整作業を行うことがで
き、軸芯間調整作業を短時間にかつ精密に行うことがで
きる工作機械の主軸ヘッドを提供する。 【解決手段】 垂直コラム10の一側面に沿って単一板
からなる共通サドル11が昇降自在に取付けられ、共通
サドル11に複数の横長のスライドベース12〜14が
上下方向に間隔を開けて並列状態に取付けられ、各スラ
イドベース12〜14の前後部にそれぞれ横長の穴加工
軸15〜17の前後部を回転自在かつ進退自在に支持す
る圧力台18〜20と主軸台21〜23とが取付けら
れ、かつ、共通サドル11に、スライドベース12〜1
4間の間隔を調整することによって穴加工軸15〜17
の軸芯間の間隔を調整可能な軸芯間調整機構24が取付
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、BTA方式や、ガ
ンドリル方式や、エジェクタドリル方式によって深穴を
穿設するために用いる複数の穴加工軸の軸芯間隔を調整
することができる工作機械の主軸ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、復水器においては、内部
に配設される多数の配管の両端を支持するため、その両
端に管板が設けられており、管板にはこれらの配管の各
端を嵌入支持するため多数の配管支持穴が、縦横方向に
所定の間隔を開けて整然と設けられている。ここに、配
管支持穴間の間隔は、復水器の大きさの相違によって配
管の取付数が変わるので、必然的に変わることになる。
そして、このような多数の配管支持穴を効率よく穿孔で
き、かつ、配管支持穴間の間隔が変わった場合でも、穴
加工軸の軸芯間の間隔を調整して配管支持穴を穿孔する
ことができる工作機械の主軸ヘッドとして、図9及び図
10に示す形態の工作機械の主軸ヘッドBがある。
【0003】図示するように、工作機械の主軸ヘッドB
は、床面上に強固に立設された垂直コラム70の一側面
に、昇降ガイド71、72に沿って、複数のスライドベ
ース73〜75を昇降自在に取付け、各スライドベース
73〜75に、それぞれ、横長の穴加工軸76〜78の
前後部を支持する圧力台79〜81と主軸台82〜84
を取付けている。また、工作機械の主軸ヘッドBは、ス
ライドベース73〜75を一体的に昇降するためのスラ
イドベース昇降機構として、最下段のスライドベース7
5に、図示しない回転モータに連動連結されている雄ね
じ軸85に螺合する雌ねじ筒86を取付けている。
【0004】さらに、工作機械の主軸ヘッドBは、穴加
工軸76〜78間の軸芯間の間隔を調整する軸芯間調整
機構として、上段及び中段のスライドベース73、74
を貫通する状態に一対の雄ねじ軸87、88を設け、雄
ねじ軸87、88の下端を下段のスライドベース75に
取付けると共に回転モータ89によって回転駆動される
動力伝達軸90に減速兼方向変換機構91、92を介し
て連動連結し、雄ねじ軸87、88の上部及び中途部
を、それぞれ、上段及び中段のスライドベース73、7
4に設けた雌ねじ筒93、94に螺合し、スライドベー
ス73、74間、及び、スライドベース74、75間
に、それぞれ、スペーサ95〜98を着脱自在に挿入し
ている。なお、雄ねじ軸87、88の上部及びこの上部
に螺合される雌ねじ筒93のリードは、それぞれ、雄ね
じ軸87、88の中途部及びこの中途部に螺合される雌
ねじ筒94のリードより2倍大きく設定されている。
【0005】このような工作機械の主軸ヘッドBを用い
て管板に多数の配管支持穴を穿孔するに際しては、ま
ず、穿孔しようとする配管支持穴の軸芯間の間隔に穴加
工軸76〜78間の間隔を合わせる必要がある。そのた
めには、回転モータ89を駆動して、スライドベース7
3、74間、及び、スライドベース74、75間に、そ
れぞれ、上記した配管支持穴の軸芯間の間隔よりわずか
に大きい間隔を設け、その後、スライドベース73、7
4間、及び、スライドベース74、75間に、それぞ
れ、配管支持穴の軸芯間の間隔と等しい厚みを有するス
ペーサ95〜98を挿入し、その後、回転モータ89を
逆転することによって、穿孔しようとする配管支持穴の
軸芯間の間隔に穴加工軸76〜78間の間隔を合わせる
ことができる。
【0006】その後、穴加工軸76〜78を管板に向け
て回転しながら進出することによって管板に同時に3つ
の配管支持穴を設けることができる。このようにして配
管支持穴を設けた後は、雄ねじ軸85を回転してスライ
ドベース73〜75を一体的に上方又は下方に移動した
後、上記した作業を繰り返すことによって管板に新たな
配管支持穴を3つ同時に設けることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した工作
機械の主軸ヘッドBは、未だ、以下の解決すべき課題を
有していた。即ち、上述した工作機械の主軸ヘッドBに
おいては、スライドベース73〜75はそれぞれ垂直コ
ラム70に直接的に取付けなければならず、この取付け
に際しては、図10に示すように、平面視において、昇
降ガイド71、72の摺動面から各穴加工軸76〜78
の軸芯までの芯高さ(奥行き)hを全て一定にすると共
に、正面視において、昇降ガイド71、72の垂直基準
面と各穴加工軸76〜78の軸芯との間のなす角度を9
0°にする、即ち、直角度を正確に出すことが必要にな
る。しかし、垂直コラム70が十分な剛性を確保するた
め幅が大きく、一方、各スライドベース73〜75はそ
の十分な横方向長さ(幅)に対して、昇降ガイド71、
72と嵌合する垂直方向長さ(高さ)が短いので、垂直
コラム70に各スライドベース73〜75を取付けなが
ら上記した芯高さhや直角度の調整を行うことは困難で
あり、スライドベース73〜75が重量物であることに
も鑑み、スライドベース73〜75の取付け作業は極め
て煩雑なものとなっていた。
【0008】また、軸芯間調整機構を駆動してスライド
ベース73、74をスライドベース75に対して相対的
に移動させるだけでは軸芯間の正確な調整を行うことが
できず、その後、スライドベース73、74間、及び、
スライドベース74、75間に、それぞれ、配管支持穴
の軸芯間の間隔と等しい厚みを有するスペーサ95〜9
8を挿入し、さらに、回転モータ89を逆転することに
よって、穿孔しようとする配管支持穴の軸芯間の間隔に
穴加工軸76〜78間の間隔を合わせる作業が必要とな
る。即ち、軸芯間調整作業は段取りが複雑となり多大の
時間を要することになる。軸芯間調整機構は、対の雄ね
じ軸87、88、一対の雌ねじ筒93、94、回転モー
タ89等のスライドベース73、74の移動のために用
いられる構成部材の他に、別途、スペーサ95〜98を
必要とし、しかも、スペーサ95〜98は、想定される
全ての配管支持穴の軸芯間の間隔に合わせて予め用意し
ておかなければならず、部品管理を含めたメンテナンス
の面でも煩雑となっていた。
【0009】雄ねじ軸87、88、及び、その上部及び
中途部と螺合する雌ねじ筒93、94は、スライドベー
ス73、74の重量を支持するために台形ねじによって
形成されているため、精度が出せず、従って、段取り後
にさらに精度チェックを必要とし、この点からも軸芯間
調整作業は時間を要することになっていた。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、段取りよく軸芯間調整作業を行うことがで
き、軸芯間調整作業を短時間にかつ精密に行うことがで
きる工作機械の主軸ヘッドを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の工作機械の主軸ヘッドは、床面上に立設されてい
る垂直コラムの一側面に沿って単一板からなる共通サド
ルが昇降自在に取付けられ、該共通サドルに複数の横長
のスライドベースが上下方向に間隔を開けて並列状態に
取付けられ、各該スライドベースの前後部にそれぞれ横
長の穴加工軸の前後部を支持する圧力台と主軸台とが取
付けられ、かつ、前記共通サドルに、前記スライドベー
ス間の間隔を調整することによって前記穴加工軸の軸芯
間の間隔を調整可能な軸芯間調整機構が取付けられる。
【0012】請求項2記載の工作機械の主軸ヘッドは、
請求項1記載の工作機械の主軸ヘッドにおいて、前記ス
ライドベースは、前記共通サドルの中央部に固定状態に
取付けられる中段のスライドベースと、前記共通サドル
の上下部に前記中段のスライドベースに対して上下方向
に移動自在に取付けられる上、下段のスライドベースと
から構成され、前記軸芯間調整機構は、前記全てのスラ
イドベースを貫通する状態で前記共通サドルに取付けら
れる垂直ボールねじと、前記上、下段のスライドベース
にそれぞれ取付けられると共に該垂直ボールねじの逆ね
じ関係にある上、下雄ねじ部に螺合される上、下ボール
雌ねじ筒と、前記垂直ボールねじの一端に連動連結され
るサーボモータからなるスライドベース移動用モータを
具備する。
【0013】請求項3記載の工作機械の主軸ヘッドは、
請求項2記載の工作機械の主軸ヘッドにおいて、前記垂
直ボールねじは左右方向に平行間隔を開けて2本以上設
けられ、前記上、下段のスライドベースの左右側部に、
それぞれ、前記上、下ボール雌ねじ筒が取付けられる。
【0014】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0015】図1〜図8に示すように、本実施の形態に
係る工作機械の主軸ヘッドAは、床面上に立設されてい
る垂直コラム10の一側面に沿って単一板からなる共通
サドル11の裏面が昇降自在に取付けられ、共通サドル
11の表面に複数の横長のスライドベース12〜14の
裏面が上下方向に間隔を開けて並列状態に取付けられ、
各スライドベース12〜14の表面の前後部にそれぞれ
横長のBTA方式の穴加工軸15〜17の前後部を回転
自在かつ進退自在に支持する圧力台18〜20と主軸台
21〜23とが取付けられ、かつ、共通サドル11に、
スライドベース12〜14間の間隔を調整することによ
って穴加工軸15〜17の軸芯間の間隔を調整可能な軸
芯間調整機構24が取付けられている。
【0016】次に、上記した全体構成を有する工作機械
の主軸ヘッドAの各部の構成について詳細に説明する。
図1、図2及び図8に示すように、垂直コラム10は床
面上に強固に立設されているものであり、十分な剛性を
確保するため、略正方形の断面形状を有している。垂直
コラム10の一側面の左右側には、垂直方向に伸延する
一対の鳩尾状の案内ガイド25、26が取付けられてい
る。
【0017】図1、図2及び図8に示すように、上記し
た垂直コラム10の一側面には、案内ガイド25、26
を介して、横長矩形状の鋼板からなる共通サドル11
が、昇降自在に取付けられている。共通サドル11の右
側部をサドル昇降用ボールねじ27が上下方向に貫通し
ており、このサドル昇降用ボールねじ27のねじ部は共
通サドル11の上端部に取付けられているボール雌ねじ
筒28に螺着されている。従って、図示しないサドル昇
降用モータを駆動してサドル昇降用ボールねじ27を回
転することによって、共通サドル11を、精密に昇降か
つ停止することができる。
【0018】図1及び図8に示すように、共通サドル1
1上には上下方向に平行間隔を開けて横長の板から形成
される上、中、下段のスライドベース12〜14が取付
けられている。中段のスライドベース13は共通サドル
11の中央部に固定状態に取付けられており、上、下段
のスライドベース12、14は、共通サドル11の上、
下部に、中段のスライドベース13に対して上下方向に
移動自在に取付けられている。これらのスライドベース
12〜14の前後部には、図1、図2及び図6に示すよ
うに、それぞれ、圧力台18〜20と回転モータ内蔵の
主軸台21〜23とが取付けられている。主軸台21〜
23には穴加工軸15〜17の基部が回転自在に支持さ
れており、圧力台18〜20には穴加工軸15〜17の
先部が進退・回転自在に支持されている。
【0019】図1及び図2に示すように、スライドベー
ス12〜14の左側端には、それぞれ主軸台進退用モー
タ29〜31が取付けられており、これらの主軸台進退
用モータ29〜31の出力軸には、スライドベース12
〜14に表面に沿って前後方向に伸延する状態に配設さ
れると共に軸線周りに回転自在に取付けられたねじ軸2
9a〜31aの一端が連動連結されている。また、ねじ
軸29a〜31aは、各主軸台21〜23内に一体的に
設けられたねじ筒に螺合されている。従って、主軸台進
退用モータ29〜31を駆動することによって主軸台2
1〜23を前後方向に進退させることができ、この進退
によって、穴加工軸15〜17も一体的に被加工物Wに
向けて進退することができる。
【0020】軸芯間調整機構24は、本実施の形態で
は、以下の構成としている。即ち、図1、図2及び図5
に示すように、全てのスライドベース12〜14を貫通
する状態で、2本の垂直ボールねじ32、33が、幅方
向に平行間隔を開けて、共通サドル11に取付けられて
いる。
【0021】そして、図3〜図5に示すように、垂直ボ
ールねじ32、33の中途部分は共通サドル11の中間
部に固定されている中段のスライドベース13内に取付
けられた軸受34、35によって回転自在に支持されて
いる。また、垂直ボールねじ32、33の上、下部分に
は、逆ねじ関係にある上、下雄ねじ部36〜39が形成
されており、上、下雄ねじ部36〜39には、上段のス
ライドベース12の左右側部の下端部と下段のスライド
ベース14の左右側部の上端部にそれぞれ固着されてい
る上、下ボール雌ねじ筒40〜43が螺合されている。
【0022】また、垂直ボールねじ32、33の上端部
は、ウオーム減速装置44、45及び同期作動軸46を
介して、サーボモータからなるスライドベース移動用モ
ータ47に連動連結されている。なお、ウオーム減速装
置44、45、同期作動軸46及びスライドベース移動
用モータ47は、共に、共通サドル11の上端部に前方
に向けてオーバハング状に取付けられたモータ等搭載板
48上に取付けられている。ここで、サーボモータから
なるスライドベース移動用モータ47は数値制御装置に
よって制御されることになる。
【0023】かかる構成によって、数値制御装置からの
制御信号に基づいてスライドベース移動用モータ47を
駆動して垂直ボールねじ32、33を回転すると、上、
下雄ねじ部36〜39と上、下ボール雌ねじ筒40〜4
3との螺合によって、上、下段のスライドベース12、
14は中段のスライドベース13に対してそれぞれ上下
方向に移動し、この移動によって、スライドベース1
2、13間の間隔及びスライドベース13、14間の間
隔、即ち、穴加工軸15、16の軸芯間の間隔及び穴加
工軸16、17の軸芯間の間隔を同時に調整することが
できる。
【0024】また、図示の実施の形態に係る工作機械の
主軸ヘッドAのその他の構成について説明すると、図3
及び図7に示すように、各スライドベース12、14に
は、それぞれクランプ用シリンダ49、50が幅方向に
間隔を開けて取付けられており、これらのクランプ用シ
リンダ49、50の先部に取付けられている摺動係合片
は、共通サドル11の対応する個所に上下方向に設けら
れている摺動係合溝51、52に摺動自在に係合されて
いる。かかる構成によって、軸芯間調整機構24による
軸芯間調整作業の後に、クランプ用シリンダ49、50
を作動して、各スライドベース12、14を共通サドル
11に固定することができる。
【0025】図1及び図2に示すように、穴加工軸15
〜17の後端には切削屑を切削油と共に還流する切削油
戻り管53〜55の一端が連通連結されており、切削油
戻り管53〜55の他端は切削油回収タンク56に接続
されている。また、図1において、穴加工軸15〜17
の先部には切削工具57〜59が取付けられている。
【0026】次に、上記した構成を有する工作機械の主
軸ヘッドAの作動、特に、軸芯間調整作業について、図
1〜図3、図6及び図8を参照して説明する。図示しな
いサドル昇降用モータを駆動してサドル昇降用ボールね
じ27を回転することによって、共通サドル11を設定
高さ位置まで精密に移動し、中段のスライドベース13
に取付けられている穴加工軸16の軸芯を、被加工物W
上の中間穴明け予定位置に正確に整合させる。
【0027】スライドベース移動用モータ47を作動し
て、上、下段のスライドベース12、14を中段のスラ
イドベース13に対してそれぞれ上下方向に同時に設定
間隔だけ移動し、スライドベース12、14に取付けら
れている穴加工軸15、17の軸芯を、被加工物W上の
上部及び下部穴明け予定位置に正確に整合させる。その
後、主軸台21〜23内の穴加工軸回転用モータ及び主
軸台進退用モータ29〜31を作動して、被加工物Wに
3つの透孔を同時に正確に穿設することができる。
【0028】このように、本実施の形態では、垂直コラ
ム10に単一板からなる共通サドル11が昇降自在に取
付けられ、共通サドル11に複数のスライドベース12
〜14が上下方向に間隔を開けて取付けられ、かつ、共
通サドル11に、スライドベース12〜14間の間隔を
調整することによって穴加工軸15〜17の軸芯間の間
隔を調整可能な軸芯間調整機構24が取付けられてい
る。
【0029】即ち、本実施の形態では、スライドベース
12〜14を、直接的に垂直コラム10に取付けること
なく、共通サドル11を介して取付けるようにしている
ので、予め、床面上で共通サドル11上にスライドベー
ス12〜14を取付け、その後、共通サドル11を垂直
コラム10に取付ければよく、垂直コラム10の案内ガ
イド25、26の基準面からスライドベース12〜14
上の穴加工軸15〜17の軸芯までの芯高さを容易に一
定にすることができると共に、案内ガイド25、26の
垂直基準面と各穴加工軸15〜17の軸芯との間の直角
度を正確に出すことができる。従って、スライドベース
12〜14の垂直コラム10への取付け作業を極めて容
易、精密かつ迅速に行うことができる。
【0030】また、本実施の形態では、スライドベース
12〜14は、共通サドル11の中央部に固定状態に取
付けられる中段のスライドベース13と、共通サドル1
1の上下部に中段のスライドベース13に対して上下方
向に移動自在に取付けられる上、下段のスライドベース
12、14とから構成され、かつ、軸芯間調整機構24
は、全てのスライドベース12〜14を貫通する状態で
共通サドル11に取付けられる垂直ボールねじ32、3
3と、垂直ボールねじ32、33の逆ねじ関係にある
上、下雄ねじ部36〜39に螺合される上、下段のスラ
イドベース12、14の上、下ボール雌ねじ筒40〜4
3と、垂直ボールねじ32、33の一端に連動連結され
るサーボモータからなるスライドベース移動用モータ4
7とを具備する。
【0031】従って、スライドベース移動用モータ47
を作動して垂直ボールねじ32、33を回転することに
よって、中段のスライドベース13に対して上、下方向
に同期して上、下段のスライドベース12、14をそれ
ぞ上、下方向に対称に移動することができる。この際、
上段のスライドベース12の上昇に要する位置エネルギ
ーと、下段のスライドベース14の下降に要する位置エ
ネルギーとを相殺させることができ、しかも、軸芯間調
整機構24はボールねじ嵌合を採用しているので、上、
下段のスライドベース12、14と垂直ボールねじ3
2、33との間の摩擦抵抗は著しく小さくなり、スライ
ドベース移動用モータ47の出力を著しく低減でき、そ
の小型化を図ることができる。また、軸芯間調整機構2
4はボールねじ嵌合を採用しているので、台形ねじ嵌合
を用いる場合と比較してきわめて精密な軸芯間調整が可
能となる。
【0032】さらに、本実施の形態では、垂直ボールね
じ32、33は左右方向に平行間隔を開けて2本設けら
れ、上、下段のスライドベース12、14の左右側部
に、それぞれ、上、下ボール雌ねじ筒40〜43が取付
けられている。従って、垂直ボールねじ32、33を、
昇降ガイド軸としても用いることができるので、上、下
段のスライドベース12、14のブレを無くして、より
精密な位置決め制御が可能となる。
【0033】以上、本発明を、実施の形態を参照して説
明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載
の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記
載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の
形態や変形例も含むものである。
【0034】
【発明の効果】請求項1〜3記載の工作機械の主軸ヘッ
ドにおいては、垂直コラムに単一板からなる共通サドル
が昇降自在に取付けられ、共通サドルに複数のスライド
ベースが上下方向に間隔を開けて取付けられ、かつ、共
通サドルに、スライドベース間の間隔を調整することに
よって穴加工軸の軸芯間の間隔を調整可能な軸芯間調整
機構が取付けられている。このように、複数のスライド
ベースを、直接的に垂直コラムに取付けることなく、共
通サドルを介して取付けるようにしているので、予め、
床面上で共通サドル上にスライドベースを取付け、その
後、共通サドルを垂直コラムに取付ければよく、垂直コ
ラムの案内ガイドの基準面からスライドベース上の穴加
工軸の軸芯までの芯高さを容易に一定にすることができ
ると共に、案内ガイドの垂直基準面と各穴加工軸の軸芯
との間の直角度を正確に出すことができる。従って、ス
ライドベースの垂直コラムへの取付け作業を極めて容
易、精密かつ迅速に行うことができる。
【0035】請求項2記載の工作機械の主軸ヘッドにお
いては、軸芯間調整機構は、全てのスライドベースを貫
通する状態で共通サドルに取付けられる垂直ボールねじ
と、垂直ボールねじの逆ねじ関係にある上、下雄ねじ部
に螺合される上、下段のスライドベースの上、下ボール
雌ねじ筒と、垂直ボールねじの一端に連動連結されるサ
ーボモータからなるスライドベース移動用モータとを具
備する。従って、スライドベース移動用モータを作動し
て垂直ボールねじを回転することによって、中段のスラ
イドベースに対して上、下方向に同期して上、下段のス
ライドベースをそれぞ上、下方向に対称に移動すること
ができ、この際、上段のスライドベースの上昇に要する
位置エネルギーと、下段のスライドベースの下降に要す
る位置エネルギーとを相殺させることができ、しかも、
軸芯間調整機構はボールねじ嵌合を採用しており、上、
下段のスライドベースと垂直ボールねじとの間の摩擦抵
抗は著しく小さいので、スライドベース移動用モータの
出力を著しく低減でき、その小型化を図ることができ
る。また、軸芯間調整機構はボールねじ嵌合を採用して
いるので、台形ねじ嵌合を用いる場合と比較してきわめ
て精密な軸芯間調整が可能となる。軸芯間調整機構は、
従来の軸芯間調整機構において最終的な間隔調整のため
に不可欠であったスペーサを必要としないので、メンテ
ナンスが容易であり、また、スペーサの取付け作業も不
要なので、この面からも軸芯間調整作業を効率的に行う
ことができる。
【0036】請求項3記載の工作機械の主軸ヘッドにお
いては、垂直ボールねじは左右方向に平行間隔を開けて
2本以上設けられ、上、下段のスライドベースの左右側
部に、それぞれ、上、下ボール雌ねじ筒が取付けられて
いる。従って、垂直ボールねじを、案内ガイド軸として
も用いることができるので、上、下段のスライドベース
のブレを無くして、より精密な位置決め制御が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る工作機械の主軸ヘ
ッドの正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】共通サドルへのスライドベースの取付状態を示
す説明図である。
【図4】図3のI−I線による矢視図である。
【図5】軸芯間調整機構の要部の構造説明図である。
【図6】共通サドルへのスライドベースの取付状態を示
す説明図である。
【図7】共通サドルへスライドベースを固定するクラン
プ機構の説明図である。
【図8】工作機械の主軸ヘッドの概念的構成を示す斜視
図である。
【図9】従来の工作機械の主軸ヘッドの正面図である。
【図10】工作機械の主軸ヘッドの概念的構成を示す斜
視図である。
【符号の説明】
A 工作機械の主軸ヘッド W 被加工物 10 垂直コラム 11 共通サド
ル 12 スライドベース 13 スライド
ベース 14 スライドベース 15 穴加工軸 16 穴加工軸 17 穴加工軸 18 圧力台 19 圧力台 20 圧力台 21 主軸台 22 主軸台 23 主軸台 24 軸芯間調整機構 25 案内ガイ
ド 26 案内ガイド 27 サドル昇
降用ボールねじ 28 ボール雌ねじ筒 29 主軸台進
退用モータ 29a ねじ軸 30 主軸台進
退用モータ 30a ねじ軸 31 主軸台進
退用モータ 31a ねじ軸 32 垂直ボー
ルねじ 33 垂直ボールねじ 34 軸受 35 軸受 36 上雄ねじ
部 37 下雄ねじ部 38 上雄ねじ
部 39 下雄ねじ部 40 上ボール
雌ねじ筒 41 下ボール雌ねじ筒 42 上ボール
雌ねじ筒 43 下ボール雌ねじ筒 44 ウオーム
減速装置 45 ウオーム減速装置 46 同期作動
軸 47 スライドベース移動用モータ 48 モータ等
搭載板 49 クランプ用シリンダ 50 クランプ
用シリンダ 51 摺動係合溝 52 摺動係合
溝 53 切削油戻り管 54 切削油戻
り管 55 切削油戻り管 56 切削油回
収タンク 57 切削工具 58 切削工具 59 切削工具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面上に立設されている垂直コラムの一
    側面に沿って単一板からなる共通サドルが昇降自在に取
    付けられ、該共通サドルに複数の横長のスライドベース
    が上下方向に間隔を開けて並列状態に取付けられ、各該
    スライドベースの前後部にそれぞれ横長の穴加工軸の前
    後部を支持する圧力台と主軸台とが取付けられ、かつ、
    前記共通サドルに、前記スライドベース間の間隔を調整
    することによって前記穴加工軸の軸芯間の間隔を調整可
    能な軸芯間調整機構が取付けられることを特徴とする工
    作機械の主軸ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記スライドベースは、前記共通サドル
    の中央部に固定状態に取付けられる中段のスライドベー
    スと、前記共通サドルの上下部に前記中段のスライドベ
    ースに対して上下方向に移動自在に取付けられる上、下
    段のスライドベースとから構成され、前記軸芯間調整機
    構は、前記全てのスライドベースを貫通する状態で前記
    共通サドルに取付けられる垂直ボールねじと、前記上、
    下段のスライドベースにそれぞれ取付けられると共に該
    垂直ボールねじの逆ねじ関係にある上、下雄ねじ部に螺
    合される上、下ボール雌ねじ筒と、前記垂直ボールねじ
    の一端に連動連結されるサーボモータからなるスライド
    ベース移動用モータを具備することを特徴とする請求項
    1記載の工作機械の主軸ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記垂直ボールねじは左右方向に平行間
    隔を開けて2本以上設けられ、前記上、下段のスライド
    ベースの左右側部に、それぞれ、前記上、下ボール雌ね
    じ筒が取付けられることを特徴とする請求項2記載の工
    作機械の主軸ヘッド。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102126161A (zh) * 2011-02-23 2011-07-20 武汉重型机床集团有限公司 多主轴轴间距调整装置
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