JP2506264B2 - 鋼板屋根構造における鋼板屋根材及びその鋼板屋根材の締結用工具 - Google Patents

鋼板屋根構造における鋼板屋根材及びその鋼板屋根材の締結用工具

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JP2506264B2
JP2506264B2 JP18827193A JP18827193A JP2506264B2 JP 2506264 B2 JP2506264 B2 JP 2506264B2 JP 18827193 A JP18827193 A JP 18827193A JP 18827193 A JP18827193 A JP 18827193A JP 2506264 B2 JP2506264 B2 JP 2506264B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】請求項1に記載の発明(以下、第
1の発明と称する)は、鋼板屋根構造における鋼板屋根
材に係り、特に鋼板屋根材の葺き上げ作業をさらに簡単
に行なうことができる鋼板屋根材に関するものである。
また、請求項2に記載の発明(以下、第2の発明と称す
る)は、上述の鋼板屋根材をさらに効率良く葺き上げる
ことができる鋼板屋根材の締結用工具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の鋼板屋根構造は、一般に、屋根下
地構造体に取り付けた取付金具と、その取付金具にシー
ム溶接または巻はぜなどにより取り付けて屋根下地構造
体に葺き上げた鋼板屋根材とからなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の鋼板屋根構造は、屋根下地構造に固定した取付金具に
鋼板屋根材をシーム溶接または巻はぜなどにより取り付
けるものであるから、シーム溶接は高価で、かつ高価な
シーム溶接機が必要であり、しかもシーム溶接技術が難
しい。また、巻はぜはその施工作業が面倒であるなどの
問題がある。
【0004】そこで、本出願人は、施工作業が簡単で、
かつ安価に施工作業を行なうことができる鋼板屋根構造
における鋼板屋根材(実願平2−68514号(実開平
4−27014号))を先に出願した。第1の発明は上
述の鋼板屋根材の改良に係り、この第1の発明の目的と
するところは鋼板屋根材の葺き上げ作業をさらに簡単に
行なうことができる鋼板屋根材を提供することにある。
また、第2の発明の目的は、上述の鋼板屋根材をさらに
効率良く葺き上げることができる鋼板屋根材の締結用工
具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、上記の問
題を解決するために、屋根下地構造体に固定した取付金
具の掛け止め部に取り付けて屋根下地構造体に葺き上げ
る鋼板屋根材であって、一側部を立上げてかつその先端
を折返して形成し、前記取付金具の掛け止め部の内側に
おいて掛け止められる第1掛け止め部と、その第1掛け
止め部の先端から前記取付金具の掛け止め部の先端より
下方に延設した係合部と、他側部を立上げてかつその先
端を折返して形成し、前記取付金具の掛け止め部の外側
において掛け止められる第2掛け止め部と、その第2掛
け止め部の先端から前記取付金具の掛け止め部の先端よ
り下方に延設し、前記係合部に弾性係合する弾性係合部
と、前記一側部の立上部を前記係合部側から反対側に凹
ませて形成し、前記第2掛け止め部を前記取付金具の掛
け止め部側に押圧して前記弾性係合部を前記係合部に弾
性係合させる際に、前記押圧に対する受けとなる工具の
作用端が係合する係合凹部と、を備えたことを特徴とす
る。
【0006】また、第2の発明は、一対の一端側の操作
端と、中間部の支点部と、一方が鋼板屋根材の第2掛け
止め部に係合し、他方が鋼板屋根材の係合凹部に係合
し、てこの原理で鋼板屋根材の第2掛け止め部を取付金
具の掛け止め部側に押圧して鋼板屋根材の弾性係合部を
係合部に弾性係合させる一対の他端側の作用端と、を備
えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】第1の発明は、上記の構成により、屋根下地構
造体に固定した取付金具の掛け止め部の内側において一
の鋼板屋根材の第1掛け止め部を掛け止め、かつ他の鋼
板屋根材の第2掛け止め部を前記取付金具の掛け止め部
の外側において仮に掛け止め、それから一の鋼板屋根材
の係合凹部に工具の作用端を係合させ、かつ他の鋼板屋
根材の第2掛け止め部を前記取付金具の掛け止め部側に
押圧して、その他の鋼板屋根材の第2掛け止め部を前記
取付金具の掛け止め部の外側において掛け止めると共
に、前記他の鋼板屋根材の弾性係合部を前記一の鋼板屋
根材の係合部に弾性係合させる。このとき、工具の作用
端を係合させた一の鋼板屋根材の係合凹部が、鋼板屋根
材の第2掛け止め部を取付金具の掛け止め部側に押圧す
る際の受けとなるので、前記弾性係合部を前記係合部に
確実にかつ簡単に弾性係合させることができる。
【0008】また、第2の発明は、上記の構成により、
屋根下地構造体に固定した取付金具の掛け止め部の内側
において一の鋼板屋根材の第1掛け止め部を掛け止め、
かつ他の鋼板屋根材の第2掛け止め部を前記取付金具の
掛け止め部の外側において仮に掛け止め、それから工具
の一方の作用端を前記他の鋼板屋根材の第2掛け止め部
に係合させ、かつその工具の他方の作用端を前記一の鋼
板屋根材の係合凹部に係合させて、工具の操作端を操作
させる。すると、一対の作用端がてこの原理で作用し、
鋼板屋根材の第2掛け止め部が取付金具の掛け止め部側
に押圧されて、その鋼板屋根材の第2掛け止め部が取付
金具の掛け止め部に掛け止められ、一方工具の他方の作
用端が係合する係合凹部が鋼板屋根材の第2掛け止め部
を取付金具の掛け止め部側に押圧する際の受けとなるの
で、弾性係合部が係合部に簡単にかつ確実に弾性係合す
ることができる。
【0009】
【実施例】以下、第1の発明の一実施例及び第2の発明
の一実施例を添付図面を参照して説明する。図1乃至図
6は第1の発明の鋼板屋根材の一実施例を示し、図1は
施工状態の一部断面図、図2は鋼板屋根材の締結状態を
示した一部拡大図、図3は要部の寸法を示した説明図、
図4は第1の発明の鋼板屋根材の斜視図、図5は吊り子
の斜視図、図6はタイトフレームの斜視図である。図に
おいて、1は屋根下地構造体である。この屋根下地構造
体1は、例えば、建造物のH鋼などのはりからなり、ま
たは建造物の屋上のコンクリートスラブと、その上に敷
設したアスファルトフェルトや断熱材などの下葺とから
なる。
【0010】図において、2は取付金具としての吊り子
である。この吊り子2は、図5に示すように、前記屋根
下地構造体1に固定する水平板状の固定部20と、その
固定部20の一側から垂直に立上げた立上がり部21
と、その立上がり部21の先端部を固定部20と反対側
に若干傾斜させた傾斜部24と、その傾斜部24の先端
を固定部20と反対側に逆U字形に折返して形成した掛
け止め部22とからなる。前記固定部20にボルト挿通
用の透孔23を設ける。
【0011】図において、5は例えば金属板等からなる
タイトフレームである。このタイトフレーム5は、図6
に示すように、水平板状の取付部50と、その取付部5
0の一側を垂直に立上げて形成した立上がり部51とそ
の立上がり部51の先端を水平に折り曲げて形成した載
置部52と、その載置部52の先端を斜下方に折り曲げ
て形成した第1傾斜部53と、その第1傾斜部53の先
端を水平に折り曲げて形成した第1固定部54と、前記
取付部50の他側を斜下方に折り曲げて形成した第2傾
斜部55と、その第2傾斜部55の先端を水平に折り曲
げて形成した第2固定部56とからなる。前記取付部5
0にボルト挿通用の透孔57を設ける。
【0012】図において、6は鋼板屋根材である。この
鋼板屋根材6は、折板葺き屋根用の屋根材で、金属板
(例えば鋼板や銅板、またはステンレス板にふっ素樹脂
をラミネートしたものなど)からなる。この鋼板屋根材
6は、水平板状の底部60を有し、その底部60の一側
を斜上方に折り曲げて形成した第1傾斜部61を形成
し、その第1傾斜部61の先端をやや水平に折り曲げて
第1水平部62を形成し、その第1水平部62の先端を
垂直に立上げて第1立上がり部63を形成し、その第1
立上がり部63の先端を内側(底部60側)に下方垂直
に逆U字形に折返してその折り返し部分に前記吊り子2
の掛け止め部22の内側において掛け止められる第1掛
け止め部32を形成し、その第1掛け止め部32の先端
(前記吊り子2の掛け止め部22の先端より下方の部
分)を内側に斜下方に折り曲げかつその先端を下からU
字形に折返してその折り返し部分に係合部33を設け
る。前記鋼板屋根材6の底部60の他側を斜上方に折り
曲げて第2傾斜部64を形成し、その第2傾斜部64の
先端をやや水平に折り曲げて第2水平部65を形成し、
その第2水平部65の先端を垂直に立上げて第2立上が
り部66を形成し、その第2立上がり部66の先端を傾
斜して傾斜部67を形成し、その傾斜部67の先端を外
側(底部60と反対側)に斜下方に折り曲げてその折り
曲げ部分に前記吊り子2の掛け止め部22の外側におい
て掛け止められる第2掛け止め部35を形成し、その第
2掛け止め部35の先端(前記吊り子2の掛け止め部2
2の先端より下方の部分)を外側に斜下方に折り曲げか
つその先端を斜に内側に折り曲げその折り曲げ部分に弾
性係合部36を設け、その弾性係合部36の先端を外側
に斜下方に折り曲げかつその先端を下から内側に折り返
す。
【0013】そして、前記鋼板屋根材6の第1立上がり
部63の第1水平部62側の部分を、内側から外側に凹
ませて係合凹部3を設ける。なお、この係合凹部3の下
面の高さは、図2に示すように、弾性係合部36を係合
部33に弾性係合させた際のその弾性係合部36側の最
下端と、ほぼ同じ高さかあるいは若干低い方が、工具3
0を前記係合凹部3に係合させて弾性係合部36を係合
部33に弾性係合させる際にその工具30に弾性係合部
36側の最下端が当って弾性係合部36が係合部33に
弾性係合する妨げとならず、好ましい。
【0014】かかる鋼板屋根材6及び吊り子2の寸法を
下記の通りとする。すなわち、図3に示すように、鋼板
屋根材6の第1掛け止め部32を吊り子2の掛け止め部
22の内側において掛け止めた状態において、吊り子2
の掛け止め部22の上面から鋼板屋根材6の係合部33
の下面までの高さをT1とし、吊り子2の立上がり部2
1の外側面から鋼板屋根材6の係合部33の内側面まで
の幅をW1とする。一方、鋼板屋根材6の第2掛け止め
部35の下面から弾性係合部36の上面までの高さをT
2とし、鋼板屋根材6の第2立上がり部66の外側面か
ら弾性係合部36の内側面までの幅をW2とする。この
とき、高さT1は高さT2とほぼ等しいか若しくは若干
大とし、また幅W1は幅W2とほぼ等しいか若しくは若
干大、例えば2mm程度大とする。
【0015】この実施例における第1の発明の鋼板屋根
材は、以上の如き構成からなり、以下その施工作業につ
いて説明する。まず、屋根下地構造体1の上にタイトフ
レーム5の第1固定部54及び第2固定部56を溶接等
により固定する。その屋根下地構造体1及びタイトフレ
ーム5に一の鋼板屋根材6A(6)をセットする。その
一の鋼板屋根材6Aの第1掛け止め部32に吊り子2の
掛け止め部22を外側から嵌める。その吊り子2の固定
部20を屋根下地構造体1の上のタイトフレーム5の取
付部50にボルト40,ナット41,ワッシャ42など
により固定し、前記一の鋼板屋根材6Aの第1掛け止め
部32を前記吊り子2の掛け止め部22の内側において
掛け止める。なお、この例では、上述のタイトフレーム
5は、屋根下地構造体1又は取付金具の一部を構成す
る。
【0016】次に、前記吊り子2の掛け止め部22の外
側に他の鋼板屋根材6B(6)の第2掛け止め部35を
仮に掛け止める。それから、一の鋼板屋根材6Aの係合
凹部3に工具30の作用端を係合させ、その状態で他の
鋼板屋根材6Bの第2掛け止め部35を前記吊り子2の
掛け止め部22側に、前記工具30の他の作用端(図示
せず)、若しくは人力等で押圧する。すると、他の鋼板
屋根材6Bの弾性係合部36の先端が一の鋼板屋根材6
Aの係合部33上を矢印イ方向に滑動し、それに伴って
一の鋼板屋根材6Aの係合部33が矢印ロ方向に、また
他の鋼板屋根材6Bの弾性係合部36が矢印ハ方向に、
それぞれ撓む(第2の発明の鋼板屋根材の締付用工具の
一実施例を示す図9を参照)。そして、他の鋼板屋根材
6Bの弾性係合部36の折り曲げ部が一の鋼板屋根材6
Aの係合部33に達すると、その他の鋼板屋根材6Bの
第2掛け止め部35が前記吊り子2の掛け止め部22の
外側において掛け止められる(同じく図10を参照)。
一方、鋼板屋根材6の弾性復帰力により、一の鋼板屋根
材6Aの係合部33及び他の鋼板屋根材6Bの弾性係合
部36がそれぞれ矢印方向に弾性復帰して、その他の鋼
板屋根材6Bの弾性係合部36が前記一の鋼板屋根材6
Aの係合部33に弾性係合する(同じく図11を参
照)。このとき、一の鋼板屋根材6Aの第1掛け止め部
32及び係合部33、他の鋼板屋根材6Bの第2掛け止
め部35及び弾性係合部36、吊り子2の掛け止め部2
2等の寸法は、上述の関係にあるので、鋼板屋根材6の
弾性復帰力等の作用で、一の鋼板屋根材6Aと他の鋼板
根材6Bとが確固に一体に締結されることとなる。ま
た、一の鋼板屋根材6Aの第1掛け止め部32及び係合
部33と他の鋼板屋根材6Bの第2掛け止め部35及び
弾性係合部36との間において、空間37が形成される
ので、毛細管現象で水が鋼板屋根構造の内部に侵入する
のを防ぐことができる。なお、上述の空間37は必ずし
も設ける必要はない。
【0017】特に、この第1の発明の鋼板屋根材は、工
具30の作用端を係合させた一の鋼板屋根材6Aの係合
凹部3が、鋼板屋根材6の第2掛け止め部35を吊り子
2の掛け止め部22側に押圧する際の受けとなるので、
前記弾性係合部36を前記係合部33に確実にかつ簡単
に弾性係合させることができる。以下、同様にして、鋼
板屋根材6を吊り子2を介して屋根下地構造体1および
タイトフレーム5に葺き上げる。
【0018】図7乃至図11は第2の発明の鋼板屋根材
の締結用工具の一実施例を示し、図7は締結用工具の正
面図、図8は同じく側面図、図9は第2の発明の締結用
工具を使用して第1の発明の鋼板屋根材を締結する状態
を示し、他の鋼板屋根材の第2掛け止め部を前記吊り子
の掛け止め部側に押圧している状態の説明図、図10は
同じく弾性係合部が係合部に弾性係合する間際の状態の
説明図、図11は同じく弾性係合部が係合部に弾性係合
した状態の説明図である。図中、図1乃至図6と同符号
は同一のものを示す。図において、71及び72は第1
操作レバー及び第2操作レバーである。この第1操作レ
バー71の一端と前記第2操作レバー72の一端とを側
面から見て図8に示すように、二股形状に形成する。こ
の第1操作レバー71の一端と前記第2操作レバー72
の一端とを第1支点としての第1ピン70により回動可
能に取り付ける。なお、図中、73は操作レバー71及
び72の閉方向の操作を規制するストッパである。
【0019】図において、81及び82は第1作用レバ
ー及び第2作用レバーである。この第1作用レバー81
及び第2作用レバー82の一端部をくの字形状に折り曲
げて、低い位置での鋼板屋根材6の締結作業を作業員が
屈まずに作業を行なえるようにし、その一端部を側面か
ら見て図8に示すようにT字形状に形成して係合部83
及び84をそれぞれ設け、かつ第2作用レバー82の係
合部84をほぼU字形状に湾曲させて鋼板屋根材6の第
2掛け止め部35に外嵌し得るように構成する。この第
1作用レバー81の中間部と第2作用レバー82の中間
部とを連結板80に第2支点としての第2ピン85によ
りそれぞれ回動可能に取り付ける。
【0020】かかる第1作用レバー81及び第2作用レ
バー82の他端と、前記第1操作レバー71及び第2操
作レバー72の一端とを、第3ピン78によりそれぞれ
回動可能に取り付ける。なお、第1ピン70と第3ピン
78との間の距離、第2ピン85と第3ピン78との間
の距離の比を例えば3対7とする。
【0021】この第2の発明の鋼板屋根材の締結用工具
は、以上の如き、構成からなり、以下その使用例につい
て説明する。まず、屋根下地構造体(図示せず)の上に
固定したタイトフレーム(図示せず)に一の鋼板屋根材
6A(6)をセットし、その一の鋼板屋根材6Aの第1
掛け止め部32に吊り子2の掛け止め部22を外側から
嵌め、その吊り子2をタイトフレームに固定し、その吊
り子2の掛け止め部22の外側に他の鋼板屋根材6B
(6)の第2掛け止め部35を仮に掛け止める。それか
ら、一の鋼板屋根材6Aの係合凹部3及び他の鋼板屋根
材6Bの第2掛け止め部35に、第2の発明の工具の第
1作用レバー81の係合部83及び第2作用レバー82
の係合部84を、それぞれ係合させ、その状態で第2の
発明の工具の第1操作レバー71及び第2操作レバー7
2の他端を図7中の矢印方向にそれぞれ操作する。する
と、第1ピン70を支点としてその第1操作レバー71
及び第2操作レバー72の一端と第1作用レバー81及
び第2作用レバー82の他端とがそれぞれ矢印方向に回
動し、それに伴って第2ピン85を支点として、第1作
用レバー81の係合部83及び第2作用レバー82の係
合部84がそれぞれ矢印方向に回動し、他の鋼板屋根材
6Bの第2掛け止め部35が前記吊り子2の掛け止め部
22側に押圧される。この結果、他の鋼板屋根材6Bの
弾性係合部36の先端が一の鋼板屋根材6Aの係合部3
3上を矢印イ方向に滑動し、それに伴って一の鋼板屋根
材6Aの係合部33が矢印ロ方向に、また他の鋼板屋根
材6Bの弾性係合部36が矢印ハ方向に、それぞれ撓む
(図9を参照)。そして、他の鋼板屋根材6Bの弾性係
合部36の折り曲げ部が一の鋼板屋根材6Aの係合部3
3に達すると、その他の鋼板屋根材6Bの第2掛け止め
部35が前記吊り子2の掛け止め部22の外側において
掛け止められる(図10を参照)。一方、鋼板屋根材6
の弾性復帰力により、一の鋼板屋根材6Aの係合部33
及び他の鋼板屋根材6Bの弾性係合部36がそれぞれ矢
印方向に弾性復帰して、その他の鋼板屋根材6Bの弾性
係合部36が前記一の鋼板屋根材6Aの係合部33に弾
性係合する(図11を参照)。
【0022】このように、一対の作用レバー81及び8
2の係合部(作用端)83及び84がてこの原理で作用
し、他の鋼板屋根材6Bの第2掛け止め部35が吊り子
2の掛け止め部22側に押圧されて、その他の鋼板屋根
材6Bの第2掛け止め部35が吊り子2の掛け止め部2
2に掛け止められ、一方第1作用レバー81の係合部8
3が係合する一の鋼板屋根材6Aの係合凹部3が他の鋼
板屋根材6Bの第2掛け止め部35を吊り子2の掛け止
め部22側に押圧する際の受けとなるので、弾性係合部
36が係合部33に簡単にかつ確実に弾性係合すること
ができる。しかも、鋼板屋根材6の板厚を厚くして弾性
力を大きくしも、弾性係合部36を係合部33に簡単に
かつ確実に弾性係合することができる。
【0023】
【発明の効果】以上から明らかなように、第1の発明の
鋼板屋根材は、葺き上げ作業をさらに簡単に行なうこと
ができる。
【0024】また、第2の発明の鋼板屋根材の締結工具
は、上述の第1の発明の鋼板屋根材をさらに効率良く葺
き上げることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の鋼板屋根材の一実施例を示し、施
工状態の一部断面図である。
【図2】鋼板屋根材の締結状態を示した一部拡大図であ
る。
【図3】要部の寸法を示した説明図である。
【図4】第1の発明の鋼板屋根材の斜視図である。
【図5】吊り子の斜視図である。
【図6】タイトフレームの斜視図である。
【図7】締結用工具の正面図である。
【図8】同じく側面図である。
【図9】第2の発明の締結用工具を使用して第1の発明
の鋼板屋根材を締結する状態を示し、他の鋼板屋根材の
第2掛け止め部を前記吊り子の掛け止め部側に押圧して
いる状態の説明図である。
【図10】同じく弾性係合部が係合部に弾性係合する間
際の状態の説明図である。
【図11】同じく弾性係合部が係合部に弾性係合した状
態の説明図である。
【符号の説明】
1…屋根下地構造体、2…吊り子、22…掛け止め部、
3…係合凹部、30…工具、32…第1掛け止め部、3
3…係合部、35…第2掛け止め部、36…弾性係合
部、5…タイトフレーム、6…鋼板屋根材、70…第1
ピン、71…第1操作レバー、72…第2操作レバー、
81…第1作用レバー、82…第2作用レバー、83及
び84…係合部、85…第2ピン。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根下地構造体に取付金具の固定部を固
    定し、その取付金具の掛け止め部に鋼板屋根材を取り付
    けて、屋根下地構造体に鋼板屋根材を葺き上げてなる鋼
    板屋根構造において、 前記鋼板屋根材は、一側部を立上げてかつその先端を折
    返して形成し、前記取付金具の掛け止め部の内側におい
    て掛け止められる第1掛け止め部と、その第1掛け止め
    部の先端から前記取付金具の掛け止め部の先端より下方
    に延設した係合部と、他側部を立上げてかつその先端を
    折返して形成し、前記取付金具の掛け止め部の外側にお
    いて掛け止められる第2掛け止め部と、その第2掛け止
    め部の先端から前記取付金具の掛け止め部の先端より下
    方に延設し、前記係合部に弾性係合する弾性係合部と、
    前記一側部の立上部を前記係合部側から反対側に凹ませ
    て形成し、前記第2掛け止め部を前記取付金具の掛け止
    め部側に押圧して前記弾性係合部を前記係合部に弾性係
    合させる際に、前記押圧に対する受けとなる工具の作用
    端が係合する係合凹部と、を備えたことを特徴とする鋼
    板屋根構造における鋼板屋根材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の鋼板屋根材の第2掛け
    止め部を屋根下地構造体に固定した取付金具側の掛け止
    め部側に押圧して請求項1に記載の鋼板屋根材の弾性係
    合部を係合部に弾性係合させるための工具であって、 一対の一端側の操作端と、中間部の支点部と、一方が鋼
    板屋根材の第2掛け止め部に係合し、他方が鋼板屋根材
    の係合凹部に係合し、てこの原理で鋼板屋根材の第2掛
    け止め部を取付金具の掛け止め部側に押圧して鋼板屋根
    材の弾性係合部を係合部に弾性係合させる一対の他端側
    の作用端と、を備えたことを特徴とする鋼板屋根材の締
    結用工具。
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