JP2505863B2 - 弾性表面波コンボルバ - Google Patents
弾性表面波コンボルバInfo
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- JP2505863B2 JP2505863B2 JP19996988A JP19996988A JP2505863B2 JP 2505863 B2 JP2505863 B2 JP 2505863B2 JP 19996988 A JP19996988 A JP 19996988A JP 19996988 A JP19996988 A JP 19996988A JP 2505863 B2 JP2505863 B2 JP 2505863B2
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- acoustic wave
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- acoustoelectric
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は弾性表面波コンボルバに関し、特に遅延特性
を有する弾性表面波コンボルバに関する。
を有する弾性表面波コンボルバに関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 第3図は、「中川他,電子通信学会論文誌'86/2,Vo1.
J69−c,No.2,pp190〜198」に記載されている、従来の弾
性表面波コンボルバの構成を示す概略平面図である。
J69−c,No.2,pp190〜198」に記載されている、従来の弾
性表面波コンボルバの構成を示す概略平面図である。
第3図において、1は圧電基板であり、2,3は該基板
1の表面状にx方向に適宜距離隔てて対向配置され形成
されている1対の弾性表面波励振用櫛型電極である。4
−1,4−2,4−3,・・・・・,4−nはこれら電極2,3間に
おいてx方向に延びて互いに平行に基板1の表面に形成
されている導波路である。また、5は基板1の表面上に
上記導波路からy方向に適宜距離隔てて配置され形成さ
れている音響電気交換器である。該音響電気変換器は櫛
型電極からなる。
1の表面状にx方向に適宜距離隔てて対向配置され形成
されている1対の弾性表面波励振用櫛型電極である。4
−1,4−2,4−3,・・・・・,4−nはこれら電極2,3間に
おいてx方向に延びて互いに平行に基板1の表面に形成
されている導波路である。また、5は基板1の表面上に
上記導波路からy方向に適宜距離隔てて配置され形成さ
れている音響電気交換器である。該音響電気変換器は櫛
型電極からなる。
この弾性表面波コンボルバにおいて、櫛型電極2,3に
対し角周波数ωの電気信号を入力すると該周波数の弾性
表面波が励振され、該弾性表面波は導波路4−1〜4−
nをx軸方向に互いに反対向きに伝搬し、該導波路にて
パラメトリック・ミキシング現象によりy軸方向に伝搬
する角周波数2ωの弾性表面波が発生する。この弾性表
面波が音響電気変換器5に到達し、ここで上記2つの入
力信号のコンボリューション電気信号を得ることができ
る。
対し角周波数ωの電気信号を入力すると該周波数の弾性
表面波が励振され、該弾性表面波は導波路4−1〜4−
nをx軸方向に互いに反対向きに伝搬し、該導波路にて
パラメトリック・ミキシング現象によりy軸方向に伝搬
する角周波数2ωの弾性表面波が発生する。この弾性表
面波が音響電気変換器5に到達し、ここで上記2つの入
力信号のコンボリューション電気信号を得ることができ
る。
しかして、弾性表面波コンボルバで得られるコンボリ
ューション信号はしばしば遅延処理された上で利用され
る。この場合、上記従来の弾性表面波コンボルバを用い
ると、該コンボルバ以外に遅延素子が必要となり、素子
点数が増加するとともに素子間の配線接続が増え作業が
面倒であるという難点がある。
ューション信号はしばしば遅延処理された上で利用され
る。この場合、上記従来の弾性表面波コンボルバを用い
ると、該コンボルバ以外に遅延素子が必要となり、素子
点数が増加するとともに素子間の配線接続が増え作業が
面倒であるという難点がある。
そこで、本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、遅延
回路を具備した弾性表面波コンボルバを提供することを
目的とする。
回路を具備した弾性表面波コンボルバを提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、以上の如き目的は、 圧電基板に弾性表面波を励振する少なくとも1対の励
振電極と該励振電極から励振される弾性表面波を互いに
反対向きに伝搬させる導波路と該導波路にて発生し上記
弾性表面波の進行方向を横切る方向に伝搬する弾性表面
波を電気信号に変換する複数の音響電気変換器とが設け
られており、該音響電気変換器のうち少なくとも2つは
上記導波路からの距離が異なることを特徴とする、弾性
表面波コンボルバ、 により達成される。
振電極と該励振電極から励振される弾性表面波を互いに
反対向きに伝搬させる導波路と該導波路にて発生し上記
弾性表面波の進行方向を横切る方向に伝搬する弾性表面
波を電気信号に変換する複数の音響電気変換器とが設け
られており、該音響電気変換器のうち少なくとも2つは
上記導波路からの距離が異なることを特徴とする、弾性
表面波コンボルバ、 により達成される。
本発明弾性表面波コンボルバにおいては、導波路を平
行な複数の要素から構成することができる。
行な複数の要素から構成することができる。
[実施例] 以下、図面を参照しながら本発明の具体的実施例を説
明する。
明する。
第1図は本発明による弾性表面波コンボルバの第1の
実施例を示す概略平面図である。
実施例を示す概略平面図である。
第1図において、1は圧電基板である。該圧電基板と
してはたとえばニオブ酸リチウム等の従来知られている
圧電基板を用いることができる。2,3は該基板1の表面
上にx方向に適宜距離隔てて対向配置され形成されてい
る1対の弾性表面波励振用櫛型電極である。該電極はた
とえばアルミニウム等の導電体からなり、電極指は弾性
表面波がx方向に伝搬する様に設けられている。4−1,
4−24−3,・・・・・,4−nはこれら電極2,3間において
x方向に延びて互いに平行に基板1の表面に形成されて
いる導波路である。該導波路はたとえばアルミニウム等
の導電体を付することにより形成される。また、5は基
板1の表面上に上記導波路からy方向に距離L1隔てて配
置され形成されている音響電気変換器である。該音響電
気変換器は櫛型電極であり、たとえばアルミニウム等の
導電体からなり、電極指はy方向に伝搬する弾性表面波
を効率よく電気信号に変換できる様に設けられている。
してはたとえばニオブ酸リチウム等の従来知られている
圧電基板を用いることができる。2,3は該基板1の表面
上にx方向に適宜距離隔てて対向配置され形成されてい
る1対の弾性表面波励振用櫛型電極である。該電極はた
とえばアルミニウム等の導電体からなり、電極指は弾性
表面波がx方向に伝搬する様に設けられている。4−1,
4−24−3,・・・・・,4−nはこれら電極2,3間において
x方向に延びて互いに平行に基板1の表面に形成されて
いる導波路である。該導波路はたとえばアルミニウム等
の導電体を付することにより形成される。また、5は基
板1の表面上に上記導波路からy方向に距離L1隔てて配
置され形成されている音響電気変換器である。該音響電
気変換器は櫛型電極であり、たとえばアルミニウム等の
導電体からなり、電極指はy方向に伝搬する弾性表面波
を効率よく電気信号に変換できる様に設けられている。
本実施例では、更に上記音響電気変換器5と同様な音
響電気変換器6が基板1の表面上に形成されている。該
音響電気変換器6は基板1の表面に上記導波路からy方
向に音響電気変換器5と反対側に距離L2(L2≠L1)隔て
て配置され形成されている。
響電気変換器6が基板1の表面上に形成されている。該
音響電気変換器6は基板1の表面に上記導波路からy方
向に音響電気変換器5と反対側に距離L2(L2≠L1)隔て
て配置され形成されている。
本実施例の弾性表面波コンボルバにおいて、櫛型電極
2,3に対し角周波数ωの電気信号を入力すると、該周波
数の弾性表面波が励振され、該弾性表面波は導波路4−
1〜4−nをx方向に互いに反対向きに伝搬し、該導波
路にてパラメトリック・ミキシング現象によりy方向に
伝搬する角周波数2ωの弾性表面波が発生する。この弾
性表面波はy方向に双方の向きに伝搬して、音響電気変
換器5,6に到達し、これらにおいてそれぞれ上記2つの
入力信号のコンボリューション電気信号を得ることがで
きる。
2,3に対し角周波数ωの電気信号を入力すると、該周波
数の弾性表面波が励振され、該弾性表面波は導波路4−
1〜4−nをx方向に互いに反対向きに伝搬し、該導波
路にてパラメトリック・ミキシング現象によりy方向に
伝搬する角周波数2ωの弾性表面波が発生する。この弾
性表面波はy方向に双方の向きに伝搬して、音響電気変
換器5,6に到達し、これらにおいてそれぞれ上記2つの
入力信号のコンボリューション電気信号を得ることがで
きる。
但し、上記の様に音響電気変換器5,6は互いに導波路
からの距離が異なるので、これら音響電気変換器からは
時間差ΔT=(L1−L2)/V(ここで、Vはy方向に伝搬
する弾性表面波の速度である)でコンボリューション電
気信号が出力される。たとえば、上記時間差ΔTが1デ
ータビットの時間となる様にL1,L2を設定することによ
り、1ビット遅延差のある2つの信号が得られる。
からの距離が異なるので、これら音響電気変換器からは
時間差ΔT=(L1−L2)/V(ここで、Vはy方向に伝搬
する弾性表面波の速度である)でコンボリューション電
気信号が出力される。たとえば、上記時間差ΔTが1デ
ータビットの時間となる様にL1,L2を設定することによ
り、1ビット遅延差のある2つの信号が得られる。
かくして、本実施例弾性表面波コンボルバによれば、
同時に遅延コンボリューション信号も得られる。特に、
入力信号をDPSK信号とした場合には、2つの音響電気変
換器5,6の出力をハイブリッド回路に入力して和信号及
び差信号を取り出せば、簡単に復調することができる。
同時に遅延コンボリューション信号も得られる。特に、
入力信号をDPSK信号とした場合には、2つの音響電気変
換器5,6の出力をハイブリッド回路に入力して和信号及
び差信号を取り出せば、簡単に復調することができる。
本実施例では、導波路を複数(n個)平行に配置して
いるので、該導波路の配列ピッチを適当に選ぶことによ
り該導波路で発生するコンボリューション弾性表面波が
同一位相で重畳され、かくしてy方向に伝搬するコンボ
リューション弾性表面波を効率よく形成することができ
る。
いるので、該導波路の配列ピッチを適当に選ぶことによ
り該導波路で発生するコンボリューション弾性表面波が
同一位相で重畳され、かくしてy方向に伝搬するコンボ
リューション弾性表面波を効率よく形成することができ
る。
第2図は本発明による弾性表面波コンボルバの第2の
実施例を示す概略平面図である。本図において、上記第
1図におけると同様の部材には同一の符号が付されてい
る。
実施例を示す概略平面図である。本図において、上記第
1図におけると同様の部材には同一の符号が付されてい
る。
本実施例においては、音響電気変換器5と音響電気変
換器6とが導波路4−1〜4−nに対しy方向に同一側
にそれぞれ距離L3,L4(L3≠L4)隔てて配置され形成さ
れている点のみ、上記第1実施例と異なる。
換器6とが導波路4−1〜4−nに対しy方向に同一側
にそれぞれ距離L3,L4(L3≠L4)隔てて配置され形成さ
れている点のみ、上記第1実施例と異なる。
本実施例においても、上記第1実施例と同様の作用効
果が得られる。
果が得られる。
上記実施例では、音響電気変換器が2つ用いられてい
るが、該音響電気変換器を3つ以上設け、それらのうち
の少なくとも2つに関し導波路からの距離を異ならせて
おくことにより、所望の遅延回路を具備せしめることが
できる。
るが、該音響電気変換器を3つ以上設け、それらのうち
の少なくとも2つに関し導波路からの距離を異ならせて
おくことにより、所望の遅延回路を具備せしめることが
できる。
[発明の効果] 以上の様に、本発明によれば、導波路からの距離の異
なる複数の音響電気変換器からコンボリューション信号
を出力させることにより、所望の遅延特性を得ることの
できる弾性表面波コンボルバが提供される。
なる複数の音響電気変換器からコンボリューション信号
を出力させることにより、所望の遅延特性を得ることの
できる弾性表面波コンボルバが提供される。
第1図及び第2図は本発明による弾性表面波コンボルバ
を示す概略平面図である。 第3図は従来の弾性表面波コンボルバを示す概略平面図
である。 1:基板、2,3:弾性表面波励振用電極、4−1〜4−n:導
波路、5,6:音響電気変換器。
を示す概略平面図である。 第3図は従来の弾性表面波コンボルバを示す概略平面図
である。 1:基板、2,3:弾性表面波励振用電極、4−1〜4−n:導
波路、5,6:音響電気変換器。
Claims (4)
- 【請求項1】圧電基板に弾性表面波を励振する少なくと
も1対の励振電極と該励振電極から励振される弾性表面
波を互いに反対向きに伝搬させる導波路と該導波路にて
発生し上記弾性表面波の進行方向を横切る方向に伝搬す
る弾性表面波を電気信号に変換する複数の音響電気変換
器とが設けられており、該音響電気変換器のうちの少な
くとも2つは上記導波路からの距離が異なることを特徴
とする、弾性表面波コンボルバ。 - 【請求項2】上記導波路が平行な複数の要素からなる、
請求項1に記載の弾性表面波コンボルバ。 - 【請求項3】上記導波路の平行な複数の要素の配列ピッ
チを、該複数の要素それぞれにて発生する弾性表面波が
同一位相で重畳されるように設定した、請求項2に記載
の弾性表面波コンボルバ。 - 【請求項4】上記音響電気変換器のうちの少なくとも2
つの上記導波路からの距離を、該音響電気変換器それぞ
れで互いに1ビット遅延した信号が得られるように異な
らせた、請求項1乃至3のいずれかに記載の弾性表面波
コンボルバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19996988A JP2505863B2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | 弾性表面波コンボルバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19996988A JP2505863B2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | 弾性表面波コンボルバ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0250610A JPH0250610A (ja) | 1990-02-20 |
JP2505863B2 true JP2505863B2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=16416609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19996988A Expired - Fee Related JP2505863B2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | 弾性表面波コンボルバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2505863B2 (ja) |
-
1988
- 1988-08-12 JP JP19996988A patent/JP2505863B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0250610A (ja) | 1990-02-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |