JP2505760Y2

JP2505760Y2 - ロ―タリ―植付装置におけるロ―タリ―ケ―ス取付装置

Info

Publication number: JP2505760Y2
Application number: JP1987155404U
Authority: JP
Inventors: 陽一朗西; 茂雄残間
Original assignee: Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Current assignee: Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date: 1987-10-09
Filing date: 1987-10-09
Publication date: 1996-07-31
Anticipated expiration: 2002-10-09
Also published as: JPH0159012U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、ロータリー植付装置におけるロータリーケ
ース取付装置に関するものである。

（従来の技術）従来のロータリー植付装置は、遊星歯車機構でロータ
リー植付爪を駆動するものであるが、遊星歯車機構を内
装したロータリーケースは入力軸に固定され、苗取出し
口と植付爪の調節は、ロータリーケースと植付ケース間
で行うようになっている。

（考案が解決しようとする問題点）以上のようなロータリー植付装置は、通常、ロータリ
ーケース１個あたり、植付アームが２個取り付けられて
おり、苗取出り口と植付爪の調節を行うには、従来は、
１条当たり２つの植付アームの調節が必要であり、その
作業は煩雑であった。

また、入力軸に対するロータリーケースの取付位置を
変えると、ロータリーケースに取付けられた２本の植付
アームを同時に調節することができることとなるので、
従来２本の植付アームについて調節を必要としたのに比
べ苗取出し口と植付爪の調節が容易となるが、その場
合、ロータリーケースを入力軸に対して長手方向に調節
することとなって、伝動ケース側とは反対側のロータリ
ーケースにおける入力軸の支持を行うのに、ロータリー
ケースに軸孔を設けて、これに入力軸をスライド調節自
在に支持することになる。しかるにこれでは入力軸の支
持に精度が出ない。

そこで本考案は、苗取出し口と植付爪の調節を行うた
めの入力軸に対するロータリーケースの取付が精度よく
行うことのできるロータリー植付装置におけるロータリ
ーケース取付装置を得ることを目的とする。

（問題点を解決するための手段）本考案は以上のような目的を達成するために次のよう
なロータリー植付装置におけるロータリーケース取付装
置を提供するものである。

すなわち、ロータリー植付爪を有する植付爪ケースを
遊星歯車機構のあるロータリーケースで回転駆動するも
のであって、入力軸のロータリーケースがそのケース両
側において支持されたロータリー植付位置において、ロ
ータリーケースの伝動ケース側とは反対側に設ける、入
力軸に対するロータリーケース固定用の軸受部を、ロー
タリーケースとは別体に形成し、この軸受部の太陽歯車
側面に当接する当り面を、ロータリーケースの内面より
突出させて構成するとともに、入力軸に形成されている
スリ割部に、テーパーピンを圧接させるためのテーパー
ピン挿入孔を設けたことを特徴とするロータリー植付装
置におけるロータリーケース取付装置である。

（考案の効果）この技術的手段によれば、伝動ケース側とは反対側の
ロータリーケースにおける入力軸の軸受部をロータリー
ケースとは別体に設けたので軸受部の加工精度により、
入力軸の支持が精度よく行われ、かつ、軸受部のロータ
リーケース内面より突出した太陽歯車に対する当り面に
より太陽歯車のストッパー面を構成し、これにより太陽
歯車を所定の位置に取付けることができ、太陽歯車を確
実に保持することができる。

また、入力軸のスリ割部に対するテーパーピンの圧接
により、ロータリーケースを堅固に取付けることができ
る。

しかして軸受部を取替自在に構成することにより、軸
受部が摩耗したとき軸受部を取替えて入力軸の支持を精
度よく維持することができる。

（実施例）従来のロータリー植付装置から説明する。

第５、６図に示す伝動軸、すなわち入力軸（１）は植
付伝動ケース（２）に対して回転自在である。

入力軸（１）には太陽歯車（３）が遊嵌されている。

ただし、太陽歯車位相調節部材（４）を介して植付伝
動ケース（２）に固定されている。これは、太陽歯車
（３）の植付伝動ケース（２）に対する相対位置を変え
るものである。

入力軸（１）の端部には、中空状の２つ割りロータリ
ーケース（５）が軸架されており、植付爪の上部停止装
置との関係から位置調整して入力軸（１）にロータリー
ケース（５）が取付けられ、ボルト（６）により入力軸
（１）に固定されるものである。

回転体としてのロータリーケース（５）には、太陽用
歯車（３）と噛合し、かつ太陽歯車（３）と同歯数の中
間歯車（７）が中間軸（８）を介して回転自在に設けら
れており、植付軸としてのカム軸（９）上には前記中間
軸（８）上の中間歯車（７）に常時噛合する太陽歯車
（３）と同歯数の遊星歯車（10）が後述する支持部材
（駆動軸）を介して嵌着されている。

これら太陽歯車（３）、中間歯車（７）、遊星歯車
（10）は、回転中心から偏心した歯車である。

カム軸（９）は又、位置調節部材（11）を介してロー
タリーケース（５）に取付けられている。

そして、カム軸（９）には支持部材（駆動軸）（12）
が嵌装され、この支持部材（駆動軸）（12）に植付アー
ム（13）と前記した遊星歯車（10）とが固定されてい
る。

以上のような位置調節部材（11）を調整することによ
り、押出爪の押出タイミングを変更することができるよ
うになっている。

カム軸（９）にはカム（14）が設けられている。

カム（14）で駆動される駆動アーム（15）はリンク
（16）を介してスプリング（20）の力に抗してプッシュ
ロッド（17）を後退せしめる。

プッシュロッド（17）先端には、押出爪（18）が固定
爪（19）に対向して配置されている。

なお、（21）は駆動アーム（プッシュレバー）の軸で
あり、（22）はプッシュロッド（17）のプッシュであ
る。

次に苗取出し口と植付爪の調整を行うための入力軸に
対するロータリーケースの取付位置を変える手段につい
て述べる。

入力軸（１）の端部にスリ割部（23）が設けられてお
り、このスリ割部（23）にはこれと直交する方向から、
しかもロータリーケース（５）の側方から装着されるロ
ータリーケース（５）を固定するテーパーピン（24）が
ある。（第2,3図参照）。

そして、スリ割部（23）は入力軸（１）の長手方向に
適当な長さだけ設けられているので、ロータリーケース
（５）の固定される位置は横方向に移動可能である。

しかしてロータリーケースの側方でナット（30）を締
め付けることにより、テーパーピンのスリ割部に対する
圧接度がピンの勾配により次第に強力になるので、堅固
な取付が行われる。

次に、入力軸（１）に遊嵌する太陽ギヤ（３）は、噛
合部（25）によって植付伝動ケース（２）に対して固定
されているが、噛合部（25）は入力軸（１）の長手方向
に長めに、スライド自在に形成してある。

すなわち、ロータリーケース（５）の固定位置の移動
に伴って太陽ギヤ（３）が横に移動しても、噛合部は相
互にスライドして植付伝動ケース（２）に対する太陽ギ
ヤ（３）の固定が解かれることがない。

以上のものによれば、入力軸（１）に対するロータリ
ーケース（５）の取付位置を変えることによって、ロー
タリーケース（５）に取り付けられた２本の植付アーム
（13）（13）を同時に横に移動させることができ、しか
も、ロータリーケース（５）が移動しても、伝動ケース
（２）に対する太陽ギヤ（３）の固定は解かれることが
ない。

本考案は以上のようなものにおいて、入力軸（１）を
支持する軸受部（26）をロータリーケース（５）と別体
に設けて、これに入力軸（１）の挿通孔（29）とテーパ
ーピン（24）の挿入孔（28）を設け、太陽歯車（３）と
接する部分に当り面（27）を形成したものである。

なお、この当り面（27）は、ロータリーケースの内面
（5a）よりも突出するように形成されている。

本考案は以上の如く構成したので、軸受部（26）の加
工精度により、入力軸（１）を精度よく支持でき、軸受
部（26）のロータリーケース内面（5a）より突出した当
り面（27）により、軸受部（26）だけが太陽歯車に接触
することになり、これがストッパー面を形成し、太陽歯
車を所定の位置に確実に保持することができる。

しかして軸受部（26）を取替えることができるように
構成することにより、軸受部が摩耗した場合、取替え
て、入力軸の支持を精度よく維持することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置を示すロータリー植付装置の１部断
面図第2,3図は入力軸に対するロータリーケースの固定手段
の実施例を示す拡大図第４図は伝動ケースに対する太陽ギアの噛合部の拡大図第５図は従来技術に係るロータリーケースの断面図第６図は植付アームの断面図である。（１）……入力軸（２）……伝動ケース（３）……太陽歯車（５）……ロータリーケース（７）……中間歯車（10）……遊星歯車（13）……植付アーム（23）……スリ割り部（24）……テーパーピン（25）……噛合部（26）……軸受部（27）……当り面

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ロータリー植付爪を有する植付爪ケースを
遊星歯車機構のあるロータリーケースで回転駆動するも
のであって、入力軸にロータリーケースが、そのケース
両側において支持されたロータリー植付位置において、
ロータリーケースの伝動ケース側とは反対側に設ける、
入力軸に対するロータリーケース固定用の軸受部を、ロ
ータリーケースとは別体に形成し、この軸受部の太陽歯
車側面に当接する当り面を、ロータリーケースの内面よ
り突出させて構成するとともに、入力軸に形成されてい
るスリ割部に、テーパーピンを圧接させるためのテーパ
ーピン挿入孔を設けたことを特徴とするロータリー植付
装置におけるロータリーケース取付装置。