JPH0625740Y2 - 歯車変速装置におけるクラッチ機構 - Google Patents

歯車変速装置におけるクラッチ機構

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JPH0625740Y2
JPH0625740Y2 JP4168388U JP4168388U JPH0625740Y2 JP H0625740 Y2 JPH0625740 Y2 JP H0625740Y2 JP 4168388 U JP4168388 U JP 4168388U JP 4168388 U JP4168388 U JP 4168388U JP H0625740 Y2 JPH0625740 Y2 JP H0625740Y2
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gear
sliding
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rotation
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正則 江川
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、歯車を用いた変速装置において、回転グリッ
プを回転操作することにより入力軸から出力軸への回転
伝達を遮断するクラッチ機構に関する。
(従来の技術) 従来、爪付きクラッチにより回転を断続する歯車変速装
置は公知である。その一例を第2図(a)(b)により説明す
る。
電動機31の回転軸がケース32内に挿入され、該回転
軸が入力軸33となっている。該入力軸33には入力外
歯歯車34が嵌合して固定され、該入力外歯歯車34が
遊嵌外歯歯車35と噛合して入力軸33の回転が変速
(減速あるいは増速)される。該遊嵌外歯歯車35は、
出力軸35に遊嵌されており、その一端面には固定ボル
ト37により環状の定置クラッチ構成体38が螺着され
ている。一方、該定置クラッチ構成体38に対向して、
摺動クラッチ構成体39が出力軸36に嵌入され、両ク
ラッチ構成体38、39によりクラッチが構成されてい
る。摺動クラッチ構成体39は、滑りキー部40とキー
溝41により、出力軸36の軸方向に摺動可能且つ出力
軸36に対し回転不可能となっている。また、摺動クラ
ッチ構成体39の外周には後記シフト機構に係合する嵌
合溝42が形成されている。また、両クラッチ構成体3
8、39の互いに対向する端面には、それぞれ第2図
(b)に示しているように数個の円弧状の凹部43と凸部
44とを交互に同一円周上に形成してなる噛合爪45が
設けられている。摺動クラッチ構成体38、39をシフ
ト機構により摺動させて、両クラッチ構成体38、39
の噛合爪45を嵌入、離脱する。クラッチが噛合(入)
されると遊嵌外歯歯車45と一体的に出力軸36が回転
することになり、クラッチが噛合を離脱(切)すると遊
嵌外歯歯車35から出力軸36への回転伝達は遮断され
る。
前記出力軸36と入力軸33は互いに平行に配置されて
おり、出力軸36とケース32、カバー46との間には
軸受47、48が介装され、該軸受47、48により出
力軸36が回転可能に支承されている。
シフト機構は、次のように構成されている。
カム軸49がケース32に挿通され回転可能に装着され
ており、該カム軸49のケース内端部にカム軸49の軸
心から偏心してローラシャフト50が螺着され、該ロー
ラシャフト50にブッシュ51を介してローラ52が遊
嵌されている。該ローラ52が前記摺動クラッチ構成体
39の嵌合溝42に回転自在に嵌合されている。
従って、カム軸49のケース外端近傍に螺着された回転
グリップ53を回転させることにより、摺動クラッチ構
成体39を出力軸36の軸方向に摺動させる。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記従来のクラッチ機構では、次のような問題
点があった。
即ち、ローラ52が摺動クラッチ構成体39の嵌合溝4
2に常に嵌合して接触しているので、摺動クラッチ構成
体39とローラ52との間の摩耗が激しく、頻繁に部品
交換が必要であると共に常に接触音を発していた。
本考案の目的は、嵌脱部の嵌入を離脱させる時にのみ嵌
脱操作部が摺動嵌脱部材に接触するようにして部品の摩
耗と接触音を低減した歯車変速装置の回転断続機構を提
供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために、本考案は、入力軸と出力軸
とが互いに平行にケースの内部に配置され、該入力軸に
入力外歯歯車が固定され、該入力外歯歯車と直接噛合す
るか又は中間に別の歯車を介して回転伝達される摺動歯
車が出力軸の軸方向に摺動可能に出力軸に嵌入され、摺
動外歯歯車の嵌入穴の内周面と出力軸の外周面とにスプ
ライン又はギアが形成され、摺動外歯歯車の他端面側を
摺動外歯歯車と出力軸とが嵌合する方向に常時押圧する
押圧スプリングが装着され、ケースにカム軸が回転可能
に挿通されて装着され、該カム軸のケース内端部に回転
アームがカム軸の回転により摺動外歯歯車の一端面側を
押圧するように設けられ、カム軸のケース外端部に回転
グリップが設けられて構成されている。
(実施例) 以下に、本考案の実施例を第1図(a)(b)(c)(d)(e)を参
照して説明する。
第1図(a)(b)を参照して、電動機1の回転軸がケース2
内に挿入され、該回転軸が入力軸3となっている。該入
力軸3に入力外歯歯車4が嵌合され固定されている。該
入力外歯歯車4は、入力摺動歯車4よりも歯数の多い摺
動外歯歯車5と噛合して入力軸3の回転が減速されるも
のとなっている。尚、入力摺動歯車4よりも歯数の少な
い摺動外歯歯車5として入力軸3の回転が増速される増
速機とすることもできる。該摺動外歯歯車5は出力軸6
の軸方向に摺動可能に出力軸6に嵌入されている。そし
て、摺動外歯歯車5の嵌入穴の内周面と出力軸6の外周
面にはそれぞれスプライン7、8が形成され、摺動外歯
歯車5を摺動させることにより出力軸6と嵌脱可能とな
っている。第1図(c)には、出力軸6に形成されたスプ
ライン8の一例が示されている。スプライン8は出力軸
6の外周に軸方向に延びて多数形成されている。また、
摺動外歯歯車5と出力軸6のスプライン7、8の嵌合を
離脱している状態でも、摺動外歯歯車5と入力外歯歯車
4とは噛合状態にあるようになっている。
ケース2と該ケース2を閉塞するカバー9とによりギヤ
ケース10が構成され、該ギヤケース10の内部に出力
軸6が入力軸3と平行に配置されている。出力軸6とケ
ース2、カバー9との間には軸受11、12が介装さ
れ、該軸受11、12により出力軸6が回転可能に支承
されている。
摺動外歯歯車5の一端面側の出力軸6にはスラスト軸受
13と該スラスト軸受13に基端が支持されたスプリン
グ受け14が遊嵌され、該スプリング受け14には前記
出力軸6に嵌装された押圧スプリング15の一端が当接
され、押圧スプリング15の他端は摺動外歯歯車5の側
面に当接している。従って、押圧スプリング15により
前記摺動外歯歯車5は、該摺動外歯歯車5と出力軸6に
それぞれ設けたスプライン7、8が互いに嵌合する方向
に常時押圧されている。
一方、前記ギヤケース10にカム軸16が回転可能に挿
通され、押さえ板17を介して固定ボルト18により抜
止めされている。該カム軸16のケース内端部には回転
アーム19が連設されている。該回転アーム19は一端
部にフォーク部19Aを有しており、他端部はピン20
により前記カム軸16に固定されている。回転アーム1
9はカム軸16の回転により回転され、フォーク部19
Aが出力軸6の軸方向に変位し、摺動外歯歯車5の他端
面を押圧するようになっている。カム軸16のケース外
端部には、回転グリップ21が設けられている。また、
カム軸16の中間外周面には、該カム軸16の軸心に対
して所定回転角度の間隔をおいて停止位置を定めるボー
ル係合窪み22が2箇所形成され、該ボール係合窪み2
2の一方に選択的に係合するボール23と該ボール23
をボール係合窪み22に押圧するスプリング24とがケ
ース2に挿入されており、該スプリング24の他端は調
圧ボルト25に当接して、該調圧ボルト25により加圧
力を調節されるものとなっている。
以上のように構成された実施例は、次のように作用す
る。
クラッチ機構が接続されいる状態が、第1図(a)(b)に示
されている。即ち、回転グリップ21を手動により回転
してカム軸16を回転させて回転アーム19を摺動外歯
歯車5の他端面から離すと、摺動外歯歯車5は押圧スプ
リング15により押圧されているので摺動外歯歯車5と
出力軸6のスプライン7、8が互いに嵌合され、出力軸
6が摺動外歯歯車5と一体的に回転し、入力軸3の回転
が出力軸6に伝達される。
このように、スプライン7、8の結合によると、摺動外
歯歯車5と出力軸6との接続における嵌合点が多くな
り、従来公知のクラッチ機構のように嵌合のために出力
軸を回転操作する等の位置合わせが不要となるものであ
る。
一方、回転グリップ21を回転し、第1図(d)(e)に示す
ように、回転アーム19のフォーク部19Aにより摺動
外歯歯車5を押圧して摺動させ、摺動外歯歯車5のスプ
ライン7と出力軸6のスプライン8との嵌合を離脱させ
れば、摺動外歯歯車5から出力軸6への回転伝達は遮断
される。尚、このスプライン嵌合が離脱している状態で
も、入力外歯歯車4と摺動外歯歯車5は噛合し、回転し
ている。
摺動外歯歯車5と出力軸6のスプライン7、8は押圧ス
プリング15の付勢力により嵌合されるので、回転アー
ム19、カム軸16の回転操作角度は嵌合を離脱するた
めに必要な小さな角度でよい(例えば30゜程度)。
尚、上記実施例に本考案は限定されるものではなく、例
えば入力外歯歯車と摺動外歯歯車との中間に別の歯車を
介装させるようにしてもよい。また、スプラインとし
て、摺動外歯歯車の嵌入穴の内周面と出力軸の外周面と
にギヤを形成して嵌脱させてもよく、本考案においてス
プラインと言う場合、ギヤあるいはスベリキー等も含む
ものである。
また、外歯歯車に変えて内歯歯車等の他の歯車を使用す
ることも可能である。
(考案の効果) 本考案によれば、次の効果を奏する。
摺動外歯歯車と出力軸とがスプライン又はギヤにより嵌
合して接続するので、嵌合点が多く、嵌合のため出力軸
の回転操作が不要である。
また、スプラインやギヤの加工は大量加工に適している
ので、コスト低減となる。
さらに、嵌脱部の嵌合を離脱させる時にのみ嵌脱操作部
たる回転アームが摺動外歯歯車に接触するので部品の摩
耗を低減できると共に接触音を低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す図であり、そのうち第
1図(a)は回転伝達を接続した状態の縦断面図、第1図
(b)は第1図(a)のA−A線断面図、第1図(c)は第1図
(a)のB−B線断面図、第1図(d)は回転伝達を遮断した
状態の縦断面図、第1図(e)は第1図(d)の一部の平面図
である。 第2図は、従来技術を示す図であり、そのうち第2図
(a)は縦断面図、第2図(b)は第2図(a)のC−C線断面
図である。 2:ケース、3:入力軸、4:入力外歯歯車 5:摺動外歯歯車、6:出力軸 7、8:スプライン、9:カバー 10:ギヤケース、15:押圧スプリング 16:カム軸、19:回転アーム 21:回転グリップ、22:ボール係合窪み 23:ボール、24:スプリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の回転軸と第2の回転軸とが互いに平
    行にケースの内部に配置され、該第1の回転軸に歯車が
    固定され、該歯車と噛合して回転伝達される揺動歯車が
    前記第2の回転軸に軸方向に摺動可能に嵌入され、該摺
    動歯車の嵌入穴の内周面と前記第2の回転軸の外周面と
    にスプラインが形成され、前記摺動歯車の一端面に該ス
    プラインが互いに嵌合する方向に常時押圧する押圧スプ
    リングが装着され、前記ケースにカム軸が回転可能に挿
    通され、該カム軸のケース内端部に前記摺動歯車に対向
    して回転アームが設けられ、該回転アームは一方の回転
    位置では回転アームの先端が前記摺動歯車と接触し、こ
    れを押圧して前記スプラインの嵌合を離脱させる位置に
    該摺動歯車を前記スプリングに抗して移動させると共
    に、他方の回転位置では前記スプリングの付勢力によっ
    て前記スプラインを嵌合させる位置に前記摺動歯車を移
    動させ、回転アームの先端が前記摺動歯車と離間するも
    のとなっており、カム軸のケース外端部に回転グリップ
    が設けられ、該回転グリップの回転により前記回転アー
    ムを前記一方の回転位置と前記他方の回転位置に変更さ
    せることを特徴とする歯車変速装置におけるクラッチ。
JP4168388U 1988-03-29 1988-03-29 歯車変速装置におけるクラッチ機構 Expired - Lifetime JPH0625740Y2 (ja)

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