JP2559296Y2 - 多板式サイドクラッチ構造 - Google Patents

多板式サイドクラッチ構造

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JP2559296Y2
JP2559296Y2 JP3407092U JP3407092U JP2559296Y2 JP 2559296 Y2 JP2559296 Y2 JP 2559296Y2 JP 3407092 U JP3407092 U JP 3407092U JP 3407092 U JP3407092 U JP 3407092U JP 2559296 Y2 JP2559296 Y2 JP 2559296Y2
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佐一郎 森田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、走行車両のミッション
装置における多板式サイドクラッチ装置の配置構成に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行車両の駆動装置としてミッシ
ョンケース内に設けられているサイドクラッチ機構とサ
イドブレーキ機構から成る多板式サイドクラッチ装置に
関する技術は、公知とされているのである。例えば、図
6に示す如く、サイドクラッチ機構は、ブレーキケース
C’に嵌合されている軸受け16にサイドクラッチ軸6
が嵌装支持され、中央部にセンターギア12が固設さ
れ、該サイドクラッチ軸6上にクラッチ摺動体53とサ
イドギア13を遊嵌し、前記サイドギア13と一体構造
のハウジング52の内周部とサイドクラッチ軸6にスプ
ライン嵌合されている摩擦板保持部65にサイドクラッ
チ摩擦板7・8を交互に重合配設し、前記クラッチ摺動
体53の外周内側端部のテーパー部53aと前記ハウジ
ンク52内周部に板バネ66に付勢されて配設されてい
るボールプレート63・64との間にクラッチボール5
6を脱落しないように挟持し、油圧ポンプからの圧油に
てクラッチ摺動体53を摺動させて、前記テーパー部5
3a、クラッチボール56を介してボールプレート63
・64を押し開き、サイドクラッチ摩擦板7・8を押圧
して圧接することにより、センターギア12からの動力
をサイドギア13を介してファイナルギア14に伝達す
ることができるように構成している。
【0003】そして、サイドブレーキ機構は、前記クラ
ッチ摺動体53の外周部とブレーキケースC’の摩擦板
保持部67にサイドブレーキ摩擦板9・10を交互に重
合配設し、前記ブレーキケースC’にサイドブレーキカ
ム軸51を挿嵌し、ブレーキアクチュエータ54を嵌合
し、該ブレーキアクチュエータ54とブレーキケース
C’の間にボールアクチュエータ55を配設し、前記サ
イドブレーキ軸51のカム51aの働きにてボールアク
チュエータ55にブレーキアクチュエータ54が乗り上
げ押し出されて、サイドブレーキ摩擦板9・10を押圧
することにより、駆動軸の回動を制動し、容易に旋回す
ることができるように構成しているのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記のような
構成であると、サイドクラッチ軸両端を軸受にて支持し
ているので、軸受けスパンが長くなり、ブレーキケース
C’がミッションケースMから出っ張った状態になり、
該ミッションケースMを機体に搭載したときに余分なス
ペースを必要とし、機体の小型化を図る上での難点とな
っていたのである。そこで、本考案は、サイドクラッチ
軸の軸受けスパンの短い多板式サイドクラッチ装置を構
成し、ミッションケースのコンパクト化を図ることを目
的とするのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するための手段として、本考案は、多板式サイドクラッ
チ装置において、ミッションケースに嵌装固着したブレ
ーキケースに軸受けされたサイドクラッチ軸に、油圧に
て押圧されるサイドクラッチ摩擦板と、カムの働きにて
押圧されるサイドブレーキ摩擦板を設け、サイドギアと
一体構造のハウジングの内周部にサイドクラッチ摩擦板
とサイドブレーキ摩擦板を組み込み、サイドクラッチ軸
上にサイドクラッチ摩擦板の保持部を設け、ブレーキケ
ースのハウジング内の外周部にサイドブレーキ摩擦板の
保持部を設け、該保持部の内側端部とサイドクラッチ軸
の間に軸受けを介装したものである。
【0006】
【作用】次に、作用について説明すると、サイドクラッ
チ軸6上のセンターギア12の両側にサイドギア13と
一体構造のハウジング22を設け、該ハウジング22内
に、サイドブレーキ機構を構成するサイドクラッチ摩擦
板7・8、サイドクラッチ軸1にスプライン嵌合されて
いる摩擦板保持部15、スプリング11にて付勢されて
いるピストン3を配設するとともに、サイドブレーキ機
構を構成するサイドブレーキ摩擦板9・10を配設し、
該サイドブレーキ摩擦板9・10の摩擦板保持部17と
前記摩擦板保持部15が分割されて、別々に分解してメ
ンテナンスができ、前記摩擦板保持部17は内側端部に
おいて軸受け16を介してサイドクラッチ軸6を支持す
るようになり、該軸受け16がミッションケースM中央
側に位置するようになって軸受けスパンを短くすること
ができるのである。
【0007】
【実施例】本考案の解決すべき課題及び解決する手段は
以上の如くであり、次に添付の図面に示した実施例につ
いて説明すると、図1は、本考案の実施例を示すミッシ
ョンケースMのサイドクラッチ軸の断面図、図2は、ミ
ッションケースMの後面断面図、図3は、サイドブレー
キカム1aとブレーキアクチュエータ4の部分を示す略
側面図、図4は、ボールアクチュエータ5の部分の展開
断面図、図5は、他の実施例を示すサイドクラッチ摩擦
板7・8とサイドブレーキ摩擦板9・10の係止部の後
面部分断面図である。
【0008】図1・図2において、ミッションケースM
は、左右二つ割りのケースを接合して構成されており、
該ミッションケースMの上部側面には、HST式変速装
置Hが付設されている。該HST式変速装置Hの油圧ポ
ンプ軸38には、入力軸30が連結され、該入力軸30
には、入力プーリー37が固設されており、該入力プー
リー37には、ベルトを介してエンジンからの動力が伝
達されるのである。そして、HST式変速装置H内の油
圧ポンプから吐出した圧油にて油圧モーターを駆動する
ことにより、油圧モーター軸39から変速回転として出
力されるのである。
【0009】前記油圧モーター軸39上のギア40は、
PTO軸31上のギア41と噛合されており、該ギア4
1は、副変速軸32上の固設ギア44と噛合されてい
る。前記PTO軸31がミッションケースMの外部に突
出した部分には、作業機を駆動するPTOプーリー36
が固着されている。前記副変速軸32上には、摺動ギア
42・43が摺動可能に設けられており、該摺動ギア4
2・43がカウンタ軸33上の固設ギア45・47に択
一的に噛合することにより、副変速を得ることができる
のであり、該副変速された動力はカウンタ軸33上のギ
ア46を介してサイドクラッチ軸6に固設されているセ
ンターギア12に伝達されるのである。
【0010】前記サイドクラッチ軸6は、ミッションケ
ースMの側面開口部に嵌装固着されているブレーキケー
スCに軸受け支持されており、該サイドクラッチ軸6の
中央部には、前記センターギア12が固設されている。
該センターギア12両側のサイドクラッチ軸6上には、
サイドギア13が遊嵌されており、該サイドギア13
は、ハウジング22と一体に構成されている。該ハウジ
ング22の内側は、サイドクラッチシリンダ2として構
成されており、該サイドクラッチシリンダ内には、ピス
トン3とサイドクラッチ軸6にスプライン嵌合されてい
る摩擦板保持部15が配設されている。前記ピストン3
と摩擦板保持部15との間には、スプリング11が配設
されており、該スプリング11によりピストン3は、解
除方向へ付勢されて所定位置に維持されている。
【0011】前記ハウジング22の内周部には、サイド
クラッチ摩擦板7が配設されており、前記摩擦板保持部
15の外周部には、サイドクラッチ摩擦板8がスプライ
ン嵌合されている。前記サイドクラッチ摩擦板7・8
は、ハウジング22の内周部に嵌合されている止め輪2
0にて係止されて交互に重合配設されており、油圧ポン
プからサイドクラッチシリンダ2内に供給される圧油に
てピストン3が摺動することにより押圧されるのであ
る。このようにサイドクラッチ摩擦板7・8が押圧され
ることにより、サイドクラッチ機構が接合されて、前記
センターギア12からの回転がサイドギア13を介して
スプロケット軸35上のファイナルギア14に伝達さ
れ、駆動スプロケット34に伝達されるのである。
【0012】ブレーキケースCには、戻しバネ等にて解
除方向に付勢されているサイドブレーキカム軸1が回動
可能に挿嵌されており、該サイドブレーキカム軸1の先
端部には、サイドブレーキカム1aが設けられている。
該サイドブレーキカム1aは、図3に示す如く、サイド
ブレーキカム軸1のブレーキケースC外側に固設されて
いるブレーキアーム18を介してサイドブレーキカム軸
1が回動することにより、ブレーキアクチュエータ4に
設けられている凹部4aと係合するように構成されてい
る。前記ブレーキアクチュエータ4は、ブレーキケース
Cの内側に嵌合されており、該ブレーキケースCとブレ
ーキアクチュエータ4との間には、ボールアクチュエー
タ5・5・・・が配設されている。
【0013】前記ハウジング22の内周部には、サイド
ブレーキ摩擦板9が固設されており、ブレーキケースC
のハウジング22内に突出した部分に設けられている摩
擦板保持部17の外周部には、サイドブレーキ摩擦板1
0がスプライン嵌合されている。該サイドブレーキ摩擦
板9・10は、前記摩擦板保持部17の外周部に止め輪
21を介して嵌装されているスティールプレート受け1
9にて係止されて交互に重合配設されており、図3に示
す如く、前記サイドブレーキカム軸1のサイドブレーキ
カム1aとブレーキアクチュエータ4の凹部4aが当接
して回動し、図4に示す如く、ブレーキアクチュエータ
4が前記ボールアクチュエータ5に乗り上げ押し出され
ることにより、該ブレーキアクチュエータ4に押圧され
るのである。
【0014】前記の如くサイドブレーキ摩擦板9・10
が押圧されることにより、サイドブレーキ機構が制動さ
れ、スプロケット軸35の回動が制動されて、容易に旋
回することができるのである。なお、このとき前記油圧
ポンプからの圧油は、切換バルブが切り換えられること
によりサイドクラッチシリンダ2内へ供給されず、前記
スプリング11にて付勢されているピストン3にて作動
油がドレン回路に排出され、サイドクラッチ摩擦板7・
8の接合が解除されるのである。
【0015】前記ブレーキケースCのハウジング22内
に突出した部分の内側端部には、軸受け16が嵌合され
ており、該軸受け16には、サイドクラッチ軸6が嵌装
されている。また、前記サイドクラッチ摩擦板7・8と
サイドブレーキ摩擦板9・10は、ハウジング22内に
列設されており、外端部のサイドクラッチ摩擦板8は、
止め輪20にて係止されており、内端部のサイドブレー
キ摩擦板9は、スティールプレート受け19にて係止さ
れているのであるが、図5に示す如く、該スティールプ
レート受け19を設けずに、前記止め輪20にて外端部
のサイドクラッチ摩擦板8と内端部のサイドブレーキ摩
擦板9を係止する構成とすることも可能である。なお、
図1は、ミッションケースMの左側のみの断面図を図示
したものであり、図2に示す如く、右側にも対称的にサ
イドクラッチ機構とサイドブレーキ機構が構成されてい
るのである。
【0016】
【考案の効果】本考案は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するものである。即ち、ブレーキケース
の内側端部にサイドクラッチ軸の軸受けを配設すること
により、軸受けスパンを短くすることができるので、軸
径やギアを小さくすることができ、ミッションケースか
らの出っ張りを小さくすることができるのであり、該ミ
ッションケースを機体に搭載したときに余分なスペース
を必要とせず、機体の小型化を図ることができるのであ
る。また、ブレーキケースを取り外すと、サイドクラッ
チ軸のセンターギア以外のすべての部品を抜き出すこと
ができるので、サイドクラッチ摩擦板やサイドブレーキ
摩擦板のメンテナンスを容易に行うことができるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すミッションケースMのサ
イドクラッチ軸6部の断面図である。
【図2】ミッションケースMの後面断面図である。
【図3】サイドブレーキカム1aとブレーキアクチュエ
ータ4の部分を示す略側面図である。
【図4】ボールアクチュエータ5の部分の展開断面図で
ある。
【図5】他の実施例を示すサイドクラッチ摩擦板7・8
とサイドブレーキ摩擦板9・10の係止部の後面部分断
面図である。
【図6】従来の実施例を示すサイドクラッチ軸6の後面
部分断面図である。
【符号の説明】
1 サイドブレーキカム軸 1a サイドブレーキカム 2 サイドクラッチシリンダ 3 ピストン 4 ブレーキアクチュエータ 5 ボールアクチュエータ 6 サイドクラッチ軸 7、8 サイドクラッチ摩擦板 9、10 サイドブレーキ摩擦板 15 、17 摩擦板保持部 20、21 止め輪 C ブレーキケース M ミッションケース

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多板式サイドクラッチ装置において、ミ
    ッションケースに嵌装固着したブレーキケースに軸受け
    されたサイドクラッチ軸に、油圧にて押圧されるサイド
    クラッチ摩擦板と、カムの働きにて押圧されるサイドブ
    レーキ摩擦板を設け、サイドギアと一体構造のハウジン
    グの内周部にサイドクラッチ摩擦板とサイドブレーキ摩
    擦板を組み込み、サイドクラッチ軸上にサイドクラッチ
    摩擦板の保持部を設け、ブレーキケースのハウジング内
    の外周部にサイドブレーキ摩擦板の保持部を設け、該保
    持部の内側端部とサイドクラッチ軸の間に軸受けを介装
    したことを特徴とする多板式サイドクラッチ構造。
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