JPH04244460A - 車両用パーキングロック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は車両用パーキングロッ
ク装置に係り、特に変速機を搭載する車両にシフトレバ
ーのパーキングレンジへの操作により車両をロック状態
とするパーキングロック機構を備えた車両用パーキング
ロック装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】車両においては、通常、内燃機関と駆動
車軸間に変速装置を介在している。この変速装置は、広
範囲に変化する車両の走行状態に合致させて駆動車軸の
駆動力と走行速度とを変更し、内燃機関の性能を十分に
発揮させている。変速装置には、回転軸に固定された固
定プーリ部片とこの固定プーリ部片に接離可能に回転軸
に装着された可動プーリ部片とを有するプーリの両プー
リ部片間に形成される溝部の幅を増減させることにより
プーリに巻掛けられたベルトの回転半径を増減させて動
力を伝達し、変速比（ベルトレシオ）を変える連続可変
式の無段変速機がある。

【０００３】また、トルクコンバータを利用する自動変
速機を備えた車両においては、パーキング時に駆動車軸
側から内燃機関に伝達される回転力がトルクコンバータ
を空転させることにより、内燃機関の抵抗を車両のパー
キングに利用することができない。そこで、自動変速機
を備えた車両においては、シフト機構のシフトレバーを
パーキングレンジにシフト操作した際に、自動変速機の
出力軸を自動変速機ケーシングにロックすることにより
、出力軸に連結された駆動車輪をロックするパーキング
ロック装置を設けたものがある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の車両
用パーキングロック装置においては、変速機のカウンタ
シャフトに固設されたカウンタギヤやディファレンシャ
ルギヤをロックさせて車両の駆動車輪をロックすべく、
前記カウンタギヤやディファレンシャルギヤ近傍に設け
られていた。

【０００５】しかし、前記カウンタギヤやディファレン
シャルギヤ周辺部位には、他のギヤ群が密集されている
ため、パーキングロック機構を配置する配置用スペース
を確保することが困難であり、カウンタシャフト回りの
レイアウト上の自由度が制約されてしまい、実用上不利
であるという不都合があった。

【０００６】また、前記パーキングロック機構の周辺に
は、カウンタギヤや他のギヤ群が密集されているため、
前記パーキングロック機構のメンテナンスが困難となり
、実用上不利であるという不都合があった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、変速機を搭載する車両にシ
フトレバーのパーキングレンジへの操作により車両をロ
ック状態とするパーキングロック機構を備えた車両用パ
ーキングロック装置において、前記変速機のカウンタシ
ャフトの一端部にパーキングホイールを設け、シフトレ
バーのパーキングレンジへの操作時に前記パーキングホ
イールの外周に形成される凹部に係合するパーキングカ
ム部と前記シフトレバーの動作をパーキングカム部に連
絡するパーキングポールとを有するパーキングロック機
構を構成したことを特徴とする。

【０００８】

【作用】上述の如く発明したことにより、車両のシフト
レバーをパーキングレンジへ操作した際には、シフトレ
バーの動作がパーキングポールによってパーキングカム
部に連絡され、パーキングカム部がカウンタシャフトの
一端部に設けられたパーキングポールの外周に形成され
る凹部に係合し、カウンタシャフトを回転不能にロック
しているとともに、カウンタシャフトの一端部にパーキ
ングロック機構を設けたことによってカウンタシャフト
回りのレイアウト上の自由度を向上させている。

【０００９】

【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。

【００１０】図１〜図４はこの発明の実施例を示すもの
である。図４において、２は変速比（ベルトレシオ）を
変える無段変速機である。前記変速機２の外側に変速機
ケース４が覆設されている。この変速機ケース４は、図
４に示す如く、レフトケース６とライトケース８とサイ
ドカバー部１０とからなる。

【００１１】そして、レフトケース６内のベルト駆動式
且つ連続可変式の無段変速機２は、図４に示す如く、ベ
ルト１２、駆動側プーリ１４、駆動側固定プーリ部片１
６、駆動側可変プーリ部片１８、被駆動側プーリ２０、
被駆動側固定プーリ部片２２、被駆動側可変プーリ部片
２４を有し、前記駆動側プーリ１４は、回転軸たる駆動
軸２６に固定される駆動側固定プーリ部片１６と、駆動
軸２６の軸方向に移動可能且つ回転不可能に前記駆動軸
２６に装着された駆動側可動プーリ部片１８とからなる
。また、前記被駆動側プーリ２０も、前記駆動側プーリ
１４と同様に、被駆動側固定プーリ部片２２と被駆動側
可変プーリ部片２４とからなる。

【００１２】前記駆動側可動プーリ部片１８と被駆動側
可動プーリ部片２４とには、第１、第２ハウジング２８
、３０が夫々装着され、駆動側油圧室たる第１油圧室３
２と被駆動側油圧室たる第２油圧室３４とが夫々形成さ
れる。このとき、被駆動側の第２油圧室３４内には、こ
の第２油圧室３４の拡大方向に前記第２ハウジング３０
を付勢するばね等からなる付勢手段３６を設ける。

【００１３】前記レフトケース６のサイドカバー部１０
側にセパレートプレート３８を介してバルブボディ４０
を装着するとともに、前記ライトケース８のレフトケー
ス６側にオイルポンプ４２を装着する。また、駆動軸た
る前記駆動側固定プーリ部片１６に被駆動軸たる前記被
駆動側固定プーリ部片２２を連絡して設け、この被駆動
側固定プーリ部片２２にカウンタ軸４４を連絡して設け
る。

【００１４】前記被駆動側固定プーリ部片２２のサイド
カバー部１０側の端部にクラッチ４６を設けるとともに
、このクラッチ４６と被駆動側プーリ２０間にクラスタ
ギヤ５０を有するシンクロ機構方式の前後進切換機構４
８を設ける。更に、前後進切換機構４８は、前記被駆動
側固定プーリ部片２２とこの被駆動側固定プーリ部片２
２に平行に配設されるカウンタ軸４４とを連絡すべく設
けられ、カウンタ軸４４を例えばディファレンシャルギ
ヤ５２に連絡して設けるとともに、ディファレンシャル
ギヤ５２によりドライブシャフト５４を回転するもので
ある。

【００１５】更にまた、変速機２のカウンタシャフト４
４の一端部にパーキングホイール５６を設け、シフトレ
バー（図示せず）のパーキングレンジへの操作時に前記
パーキングホイール５６の外周に形成される凹部５８に
係合するパーキングカム部６０と前記シフトレバー（図
示せず）の動作をパーキングカム部６０に連絡するパー
キングポール６２とを有するパーキングロック機構６４
を構成する。

【００１６】つまり、カウンタシャフト４４のライトケ
ース８側端部（図４において右側）にパーキングホイー
ル５６を固設する。このパーキングホイール５６の外側
には、凹部５８が設けられている。このパーキングホイ
ール５６の近傍には、パーキングカム部６０が配設され
ている。このパーキングカム部６０は、一端部にパーキ
ングカムシャフト用貫通孔部６６が設けられているとと
もに、他端部に前記凹部５８に係合する凸部６８が形成
されている。

【００１７】前記パーキングカム部６０は、貫通孔部６
６にパーキングカムシャフト７０が貫通されいる。この
パーキングカムシャフト７０によって前記パーキングカ
ム部６０が揺動可能、つまり凹部５８と凸部６８とが係
合、離脱可能に支持されている。

【００１８】このパーキングカム部６０には、第１、第
２スプリング７２、７４が係合されている。この第１、
第２スプリング７２、７４は、前記凸部６８と凹部５８
との離脱方向に前記パーキングカム部６０を付勢してい
る。また、前記パーキングカム部６０には、図３に示す
如く、パーキングポール６２の一端部位（図３の下側）
が当接されている。このパーキングポール６２の他端（
図３の上側）は、シフトレバー（図示せず）に連絡する
パーキングロッド７６に接触されている。なお、符合７
８はパーキングホイール５６を包囲するカバー部、８０
は駆動軸２６に連絡されるクランクシャフトである。

【００１９】次に作用について説明する。

【００２０】車両のシフトレバー（図示せず）をパーキ
ングレンジへ操作した際には、このシフトレバー（図示
せず）に連絡されるパーキングロッド７６の動作によっ
てパーキングポール６２が押圧され、このパーキングポ
ール６２がパーキングカム部６０を押圧し、パーキング
カム部６０の凸部６８がカウンタシャフト４４の一端部
に設けられたパーキングホイール５６の外周に形成され
る凹部５８に係合し、カウンタシャフト４４を回転不能
にロックしているとともに、前記カウンタシャフト４４
の一端部にパーキングロック機構６４を設けたことによ
ってカウンタシャフト４４回りのレイアウト上の自由度
を向上させている。

【００２１】これにより、カウンタシャフト４４回りの
レイアウト上の自由度を向上でき、実用上有利である。

【００２２】また、前記カウンタシャフト４４の一端部
にパーキングロック機構６４を設けたことにより、カバ
ーー部７８を取外すのみで、パーキングロック機構６４
のメンテナンスを容易に行うことができ、パーキングロ
ック機構６４のメンテナンス性を向上し得て、実用上有
利である。

【００２３】

【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、変速機のカウンタシャフトの一端部にパーキングホ
イールを設け、シフトレバーのパーキングレンジへの操
作時にパーキングホイールの外周に形成される凹部に係
合するパーキングカム部とシフトレバーの動作をパーキ
ングカム部に連絡するパーキングポールとを有するパー
キングロック機構を構成したので、カウンタシャフト回
りのレイアウト上の自由度を向上でき、実用上有利であ
るとともに、パーキングロック機構のメンテナンスを容
易に行うことができ、パーキングロック機構のメンテナ
ンス性を向上し得て、実用上有利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例のパーキングロック機構の概
略拡大図である。

【図２】変速機のライトカバーの概略側面図である。

【図３】変速機のカウンタシャフト一端の概略拡大図で
ある。

【図４】変速機の概略断面図である。

【符号の説明】 ２　　無段変速機 ４　　変速機ケース １０　　サイドカバー部 １２　　ベルト １４　　駆動側プーリ ２０　　被駆動側プーリ ２６　　駆動軸 ４４　　カウンタ軸 ５２　　ディファレンシャルギヤ ５４　　ドライブシャフト ５６　　パーキングホイール ５８　　凹部 ６０　　パーキングカム部 ６２　　パーキングポール ６４　　パーキングロック機構 ６６　　貫通孔部 ６８　　凸部 ７０　　パーキングカムシャフト ７２　　第１スプリング ７４　　第２スプリング ７６　　パーキングロッド ７８　　カバー部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　変速機を搭載する車両にシフトレバー
   のパーキングレンジへの操作により車両をロック状態と
   するパーキングロック機構を備えた車両用パーキングロ
   ック装置において、前記変速機のカウンタシャフトの一
   端部にパーキングホイールを設け、シフトレバーのパー
   キングレンジへの操作時に前記パーキングホイールの外
   周に形成される凹部に係合するパーキングカム部と前記
   シフトレバーの動作をパーキングカム部に連絡するパー
   キングポールとを有するパーキングロック機構を構成し
   たことを特徴とする車両用パーキングロック装置。