JP2504835Y2 - 点字印刷物 - Google Patents

点字印刷物

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JP2504835Y2
JP2504835Y2 JP1989002632U JP263289U JP2504835Y2 JP 2504835 Y2 JP2504835 Y2 JP 2504835Y2 JP 1989002632 U JP1989002632 U JP 1989002632U JP 263289 U JP263289 U JP 263289U JP 2504835 Y2 JP2504835 Y2 JP 2504835Y2
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新一 人見
俊一 芦川
唯司 山崎
利一 飯塚
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は点字印刷物に関し、更に詳しくは盲人、特に
盲児等に適した点字絵本に関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、盲人用の本として点字印刷物が広く利用されて
おり、又、盲児用には点字の外に絵柄を印刷し、友人や
両親等の晴眼者(目の見える人)が説明できるようにし
た点字絵本も開発される様になった。
点字の大部数印刷方法としては、ロールエンボス法、
サーモホーム法、固型点字法、発泡インキ法、バーコ印
刷方法等が知られており、特に発泡インキ法が有力であ
る。
点字と絵柄とを組合せた点字絵本においては、点字と
ともに、絵柄自体も盲児が指触して理解できる様に盛上
印刷することが望ましく、この様な絵本も実際に知られ
ている。
上記の様な点字絵本を発泡インキを用いて作成する
と、発泡インキによる点字は良好な状態で形成される
が、発泡インキによる発泡層は内部に多数の気泡を有す
るため不透明であり、重ね刷りによって中間色や階調性
を表現できず、その結果として得られる絵柄は単調な絵
柄となり、随伴者としての晴眼者から見ると不満足であ
るという問題がある。又、点字及び絵本をバーコ印刷法
により形成する方法も知られているが、この方法では点
字部の凹凸感が不足し、点字絵本として満足出来ない。
従って本考案の目的は、絵柄が十分な凹凸感を有し、
且つ晴眼者にも満足できる様な中間色及び階調性に優れ
たフルカラー盛上印刷である点字絵本を提供することで
ある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的は以下の本考案によって達成される。
すなわち、本考案は、被印刷材上に絵柄とこの絵柄を
説明する点字とを印刷した点字印刷物において、上記絵
柄は通常の印刷インキによるフルカラー画像と樹脂粉末
の溶融物との積層物として形成された盛上フルカラー絵
柄であり、上記点字は発泡インキによる盛上印刷である
ことを特徴とする点字印刷物である。
(作用) 点字絵本の点字を発泡インキで形成し、且つ絵柄をバ
ーコ印刷でフルカラーに形成することにより、中間色の
再現性及び階調性に優れた絵柄を形成することができ、
盲児の外に晴眼者である友人、兄弟、両親等にも楽しめ
る点字絵本が提供される。
特に好ましい実施態様においては、絵柄を通常印刷イ
ンキによるフルカラー画像と接着剤層と樹脂粉末の溶融
物との積層物として形成することにより、凹凸感及び中
間色の発色及び階調性に優れた絵柄を形成することがで
き、一層優れた点字絵本となる。
(好ましい実施態様) 次に本考案を好ましい実施態様により更に詳しく説明
する。
本考案の点字印刷物は、第1図にその断面を、そして
第2図にその平面を図解的に示す様に、紙やプラスチッ
クシートの様な被印刷材1上に発泡インキによる点字印
刷2とバーコ印刷によるフルカラー絵柄印刷3とを有す
ることを特徴としている。
使用する被印刷材1はいずれのものでもよく、特に限
定されないが通常は紙が好ましい。点字印刷2は発泡イ
ンキを用いてシルクスクリーン等により点字状に印刷
し、これを加熱処理することにより盛上印刷とする。
発泡インキは、例えば、被膜形成剤(バインダー)と
して、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド樹
脂、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、ニトリルゴム、ポ
リエチレン等の一般的な熱可塑性樹脂の少なくとも一種
を含む有機溶剤溶液、水溶液或いは水分散液等のベヒク
ル中に、例えば、アゾビスシクロヘキサンニトリル、ア
ゾシカルボンアミド、ジニトロペンタンメチレンテトラ
ミン等の化学発泡剤及び/又はブタン、ペンタン、ヘキ
サン等の低沸点有機液体を内包したマイクロカプセル等
の発泡剤と、所定色の顔料とを添加混合し、必要に応じ
て発泡促進剤、酸化防止剤、可塑剤等を含有させて印刷
適性を付与したものであり、例えば、ダイフォーム(大
日精化工業(株))の名称で市場から入手して使用する
ことができる。
フルカラー絵柄3を形成するバーコ印刷それ自体は公
知であり、先ず、最初にオフセット印刷や凸版印刷によ
って所望の絵柄3aを印刷し、インキが乾燥する前に、す
なわち、インキが粘着性を有している間にその表面に熱
溶融性の透明樹脂粉末を振りかけ、その後バキュームエ
アーで余分な樹脂粉末(すなわち絵柄のない領域の粉
末)を吸い取り、絵柄部にのみ樹脂粉末を残し、しかる
後加熱して樹脂粉末を溶融して透明層3bを形成して絵柄
3aを浮き上げる方法である。
この場合において絵柄をフルカラーにするためには3
色又は4色の印刷が行われるので、3色又は4色のイン
キともに未乾燥の状態に留めるのが困難であり、従来技
術ではバーコ印刷によるフルカラー画像の形成は困難で
あった。
本考案では、通常の印刷方式でフルカラー画像3aを形
成後、この画像に同調させ且つ盲人が指触した時に絵柄
を理解し易いように製版した印刷版を作成し、該絵柄3a
上に接着剤層3cを形成し、乾燥前又は乾燥後は加熱して
接着性をもたせてその表面に前記樹脂粉末を振りかけ、
同様の加熱溶融処理を行って透明樹脂層3bを形成するこ
とによって十分な凹凸感を有し、且つ中間色の再現性や
階調性に優れたフルカラー画像3が形成できる。
上記で使用する絵柄形成用の通常の印刷インキは、従
来公知のオフセット印刷インキやグラビア印刷インキ等
をそのまま用いればよく特に限定されない。又、使用す
る接着剤は透明であればよく、熱可塑性樹脂、印刷用メ
ジウム、OPニス等が使用できる。又、樹脂粉末として
は、ポリ酢酸ビニル樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、
ポリアミド樹脂、アルキッド樹脂等の如く比較的低軟化
点の透明性樹脂が好ましく用いられる。
以上の如き発泡インキによる点字印刷2及びバーコ印
刷による絵柄3は、印刷後にいずれも加熱処理が必要で
あるので、これらの加熱処理は印刷毎に行ってもよい
が、工程的には両方の印刷の後に同時に行うのが好まし
い。加熱処理の条件は使用した発泡インキ及びバーコ印
刷に用いた接着剤や樹脂粉末の種類によって変化する
が、例えば、90乃至200℃程度の温度で数分間乃至1時
間程度で十分な発泡と樹脂粉末の軟化溶融が可能であ
る。
又、本考案においては、上記の点字印刷2及びフルカ
ラー画像3の外に晴眼者の幼児にも楽しめる様に絵柄3
に関する説明を通常の文字4により形成しておくことが
好ましい。又、上記の発泡インキによる点字印刷2の部
分は比較的耐摩擦性が要求され、且つ汚れ易いので、そ
の表面に保護層5を形成しておいてもよい。これらの保
護層5は発泡インキの印刷後その表面に透明樹脂インキ
を重ね刷りしておけばよい。
(実施例) B5版のコート紙の表面の下段に発泡インキにより点字
模様を50g/m2(固形分)の割合でシルクスクリーンによ
り印刷した。この点字の1個は直径約1.4mmの円であ
る。次にその表面に点字に同調させてアクリル樹脂透明
インキ(OPニス)を10g/m2(固形分)の割合で直径1.6m
mの円の形状で重ね刷りした。次いで用紙の上段に4色
のオフセット印刷インキにより野鳥の絵を印刷し、更に
この絵の輪郭と反射濃度に従って輪郭の部分と黒色に近
い部分程厚く又白色に近い程薄くなるような版を用い
て、ポリ酢酸ビニル系接着剤ワニスを平均で30g/m2(固
形分)の割合で印刷し、乾燥することなく続けてその表
面に軟化温度が約120℃であるエチレン/酢酸ビニル共
重合体の樹脂粉末(平均粒径0.1mm)を十分に振りか
け、バキューム処理して接着剤層のない部分の樹脂粉末
を除去した。しかる後全体を150℃で5分間加熱処理し
て発泡インキの発泡と樹脂粉末の溶着を同時に行い本考
案の点字絵本を得た。
得られた点字絵本の点字の1個は直径が約1.4mmで厚
さは約0.3mmであり、絵柄の最も厚い部分(すなわち絵
の輪郭と黒っぽい部分)は約0.2mmであった。
以上の如くして得られた絵本は盲児の絵本として効果
的である外に、晴眼者の幼児にも楽しい絵本であり、更
に盲児に親が色合等を教えるのにも非常に有用であっ
た。
(効果) 以上の如き本考案によれば、点字絵本の点字を発泡イ
ンキで形成し、且つ絵柄をバーコ印刷でフルカラーに形
成することにより、中間色の発色及び階調性に優れた絵
柄を形成することができ、盲児の外に晴眼者である友
人、兄弟、両親等にも楽しめる点字絵本が提供される。
特に好ましい実施態様においては、絵柄を通常印刷イ
ンキによるフルカラー画像と接着剤層と樹脂粉末の溶融
物との積層物として形成することにより、凹凸感及び中
間色の再現性及び階調性に優れた絵柄を形成することが
でき、一層優れた点字絵本となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1例の絵本の断面を図解的に説明する
図であり、第2図はその平面図を示す図である。 1:被印刷材 2:点字 3:フルカラー絵柄 3a:フルカラー絵柄 3b:透明樹脂層 3c:接着剤層 4:通常文字印刷 5:保護層
フロントページの続き (72)考案者 山崎 唯司 東京都渋谷区渋谷1―1―4 財団法人 日本野鳥の会内 (72)考案者 飯塚 利一 東京都渋谷区渋谷1―1―4 財団法人 日本野鳥の会内 (56)参考文献 特開 昭48−5515(JP,A) 実開 昭53−19431(JP,U) 実開 昭53−131726(JP,U) 実開 昭53−101825(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被印刷材上に絵柄とこの絵柄を説明する点
    字とを印刷した点字印刷物において、上記絵柄は通常の
    印刷インキによるフルカラー画像と樹脂粉末の溶融物と
    の積層物として形成された盛上フルカラー絵柄であり、
    上記点字は発泡インキによる盛上印刷であることを特徴
    とする点字印刷物。
  2. 【請求項2】絵柄が通常の印刷インキによるフルカラー
    画像と接着剤層と樹脂粉末の溶融物との積層物として形
    成されている請求項1に記載の点字印刷物。
  3. 【請求項3】絵柄を説明する通常の文字が印刷されてい
    る請求項1に記載の点字印刷物。
JP1989002632U 1989-01-17 1989-01-17 点字印刷物 Expired - Lifetime JP2504835Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220001887U (ko) * 2021-01-26 2022-08-02 이재순 요철인쇄기법을 이용한 촉지 컨텐츠 활용 방식의 시각장애인용 그림책

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JP3594675B2 (ja) * 1994-12-27 2004-12-02 大日本印刷株式会社 盛り上げ画像形成用熱転写シート及びそれを用いた画像形成方法、画像形成物

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KR200496317Y1 (ko) * 2021-01-26 2022-12-28 이재순 요철인쇄기법을 이용한 촉지 컨텐츠 활용 방식의 시각장애인용 그림책

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