JP2504721Y2 - 転倒式仕分装置における跳ね上がり防止機構 - Google Patents

転倒式仕分装置における跳ね上がり防止機構

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JP2504721Y2
JP2504721Y2 JP1992022220U JP2222092U JP2504721Y2 JP 2504721 Y2 JP2504721 Y2 JP 2504721Y2 JP 1992022220 U JP1992022220 U JP 1992022220U JP 2222092 U JP2222092 U JP 2222092U JP 2504721 Y2 JP2504721 Y2 JP 2504721Y2
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大造 関
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Sanki Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種物品を仕分搬送す
る転倒式仕分装置における跳ね上がり防止機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】空港旅客ターミナルや小口荷物の配送セ
ンターにおいて、荷物の仕分搬送に使用されている装置
は、スラットまたはトレイを傾倒させて仕分けするスラ
ット傾倒形仕分装置がその大部分である。また傾倒の方
式にもスラットの中央軸芯と前記コンベヤ軸芯とを含む
垂直面内に回動軸を設けて左右いずれかに回動傾倒させ
るもの(特公昭45−21774号)と、スラットを下
部両端に近い2点で支持し、左右いずれかのリンクをか
け外してスラットを自重で仕分け方向に傾倒させるもの
(特公昭59−13407号)とがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の仕分け装置
は、仕分け地点でスラットまたはトレイが急激に傾倒す
るため、搬送物の受ける衝撃も大きく、トレイに脈動や
振動を発生させる。したがって搬送物に跳ね上がりや荷
傷みを起こすことがあった。本考案は、上記従来の仕分
装置に見受けられた仕分けの際に生ずる跳ね上がりや荷
傷みを防除しうる仕分装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、転倒用ローラを確動カム式に抱え込むことの
できるインデックスプレートを組み込んで跳ね上がり防
止機構としたものであり、更に、転倒用ローラがインデ
ックスプレートに抱え込まれていない時には、トレーの
転倒を防止する姿勢保持手段を設けたものである。即
ち、枠組み内を走行するコンベヤチェーンに、頂部にヨ
ークが設置されたスタンドを多数立設し、前記ヨークの
各ヨーク片に荷物載置用のトレーを支持するトレーベー
スを回動可能の軸支して、前記トレーをコンベヤ進行方
向に対して左右に傾動可能に構成した自動仕分装置にお
いて、前記トレイベースの左右両側に、仕分け位置に配
置される転倒用ローラを抱え込んでトレイを傾倒させる
インデックスプレートを取り付け、前記ヨークとトレイ
ベースとの間には、インデックスプレートによる転倒用
ローラの非抱え込み時に係合してトレイを水平に保持す
ると共に、転倒用ローラの抱え込み開始からトレイ転倒
終了による非抱え込みとなるまでの間、係合を解除する
姿勢保持手段を設け、当該姿勢保持手段は、前記ヨーク
側に固定される回転防止用のピンと、該ピンと係合し得
る溝部が形成され、前記インデックスプレートによる転
倒用ローラの抱え込み時に前記トレイの上昇に伴って前
記係合か離脱されるカムと、から構成されることが特徴
である。
【0005】
【作用】走行中のトレイは、転倒用ローラがインデック
スプレートに抱え込まれず姿勢保持手段のカムとピンと
が係合して水平に保持される。仕分け位置に進出したト
レイのインデックスプレートは転倒用ローラを抱え込む
と同時に姿勢保持手段のカムとピンとの係合を解除しな
がら走行するため、トレイは徐々に傾きはじめて左また
は右に転倒し搬送物をシュートに払い出す。転倒時に
は、転倒用ローラがインデックスプレートの溝に確動カ
ム式に抱え込まれるので、トレイの動きに脈動や振動が
なく搬送物の跳ね上がりを防止できる。仕分け終了によ
りインデックスプレートが転倒用ローラの非抱え込みと
なりカムとピンとが係合してトレイがもとの水平状態に
保持される。
【0006】
【実施例】次に図面に基づいて本考案を具体的に説明す
る。図1は本考案の転倒式仕分装置における跳ね上がり
防止機構の一実施例の側面図、図2は図1の正面図、図
3は図1中のトレイを外した状態の横断平面図である。
図示のように、チャンネル状部材11、11を向い合わ
せた枠組み10内にコンベヤチェーン12を走行させ
る。コンベヤチェーン12の各リンク13には、走行用
の車輪14、14と、揺れ止め用の水平ローラ15、1
5と、チェーン駆動装置(図示省略)に係合する係合ロ
ーラ16とを備えている。コンベヤチェーン12の適当
間隔ごとのリンク13にスタンド17を立設し、ヨーク
18および軸受台22を介してトレイ20を取付ける。
なお、図示例の各リンク13には、チェーン駆動装置に
係合して駆動される係合ローラ16を設けているが、リ
ニヤモータ駆動方式とするときには係合ローラに代えて
電機子(図示省略)を取付ける。
【0007】ヨーク18は、一対のヨーク片18a、1
8bを有している。一方トレイ20に固着したトレイベ
ース21の下面に軸受台22を設ける。この軸受台22
は間隔をおいて突出させた一対の軸受けブラケット22
a、22bをもち、この軸受けブラケット22a、22
bとヨーク片18a、18bとに共通の軸線をもつ傾斜
軸24、24を挿通してトレイ20が走行方向に対して
左または右側に転倒できるように支持する。また、軸受
台22の軸受けブラケット22b近くには、当り片23
が固着されている。この当り片23は、後述するごとく
ヨーク片18bの傾斜辺19に設けたストッパ36に当
接してトレイの転倒角を規制するためのものである(図
6)。
【0008】トレイベース21の後端に横軸26を設け
て前記ヨーク18を挟む両側において僅かに走行方向に
対して上向きとされたインデックスプレート25を取付
ける。このインデックスプレート25は、トレイ20の
転倒を制御するもので、図2および3に示すように、断
面コ字形をなす本体27、27と、本体27、27を連
結するつなぎ材28、29とよりなる。断面コ字形をな
す本体27、27の溝部27aは、仕分け位置におい
て、転倒用のローラ40が挿合される。すなわち、枠組
み10における仕分け位置の直前に設けたブラケット3
9に転倒用ローラ40を取り付けて前記本体27、27
の溝部27aに挿合させる。ローラ40が本体27の溝
部27aに挿合されると、トレイの走行に伴い横軸26
を中心にしてインデックスプレート25が僅かに押し上
げられて後記姿勢保持手段30のカムとピンとの係合が
外れてトレイが転倒しはじめる。トレイは前記当り片2
3のストッパ36への当接により転倒角が規制される。
なお、仕分け終了後には、インデックスプレート25に
挿合ないし当接する復帰用ローラまたはガイド部材41
(図2)によりトレイ20を水平状態に戻すものであ
る。
【0009】非転倒時のトレイ20を水平に保持するた
めの姿勢保持手段30は、図1、3及び4に示すよう
に、トレイベース21の下部に取り付けられている。こ
の手段30は、前記軸受台22に設けたスプリング受座
32、圧縮スプリング33及び押当てピン34と、つな
ぎ材29の裏面に設けたカム31と、ヨーク片18bか
ら後方に向けて突出させたピン35とからなる。図4
は、圧縮スプリング33の弾力でカム31の溝31aを
ピン35に係合させているため、軸24、トレイベース
21を介して支持されたトレイ20は左右に傾くことな
く水平に維持されている状態を示す。図5は、インデッ
クスプレートの溝27aに転倒用ローラ40が挿合され
インデックスプレート25が横軸26を中心にして浮き
上がりはじめてカム31の溝31aとピン35との係合
が外れた直後の状態を示す。トレイ転倒時には、前記カ
ム31の溝31aとピン35との係合が外れると、トレ
イの転倒がはじまる。転倒の間インデックスプレート2
5は、カム面31bがピン35にガイドされながら傾倒
したのち、前述のように当り片23がヨーク片18bの
傾斜辺19におけるストッパ36に当接して静止する
(図6)。
【0010】上記装置を使用するには、各トレイ20に
搬送物を搭載し、コンベヤチエーン12の駆動により枠
組み10に沿って走行させる。通常走行中には、姿勢保
持手段の圧縮スプリング33の弾力でカム31の溝31
aをピン35に係合させているため、トレイ20は左右
に傾くことなく水平に維持される(図4)。所望の仕分
け位置に進出すると、トレイ20のインデックスプレー
ト25が傾到用ローラ40に挿合される。この挿合によ
りインデックスプレート25が横軸26を中心にして浮
き上がりカム31の溝31aとピン35との係合が外れ
る(図5)。カム31の溝31aとピン35との係合が
外れると、トレイは軸24、24を中心にして転倒がは
じまるが、転倒の間インデックスプレート25は、カム
面31bがピン35にガイドされる。ついで、当り片2
3がヨーク片18bの傾斜辺19に設けたストッパ36
に当接して静止する(図6)。この転倒動作の間、転倒
用ローラ40がインデックスプレートの溝27aに確動
カム式に抱え込まれるので、トレイ20の動きに脈動や
振動がなく搬送物の跳ね上がりを防止して円滑に搬送で
きる。仕分け終了後には、復帰用ローラまたはガイド部
材41によりトレイ20を水平に戻すものである。
【0011】
【考案の効果】上記のように本考案によれば、走行中の
トレイは、姿勢保持手段のカムとピンとが係合して水平
に保持される。仕分け位置に進出したトレイのインデッ
クスプレートは転倒用ローラを抱え込むと同時に姿勢保
持手段のカムとピンとの係合を解除しながら走行するた
め、トレイは徐々に傾きはじめて左または右に転倒し搬
送物をシュートに払い出すことができる。また、転倒時
には、転倒用ローラがインデックスプレートの溝に確動
カム式に抱え込まれるので、トレイの動きに脈動や振動
がなく搬送物の跳ね上がりを防止して円滑に搬送でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案転倒式仕分装置における跳ね上がり防止
機構の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1のA−A線より矢印方向に見た横断平面図
である。
【図4】姿勢保持手段の拡大正面図ある。
【図5】インデックスプレートに転倒用ローラが挿合さ
れてカムとピンとの係合が外れた状態における姿勢保持
手段の拡大正面図である。
【図6】トレイ転倒時における姿勢保持手段の拡大正面
図である。
【符号の説明】
10 枠組み 11 チャンネル状部材 12 コンベヤチェーン 13 リンク 14 車輪 15 水平ローラ 16 係合ローラ 17 スタンド 18 ヨーク 18a、18b ヨーク片 19 傾斜辺 20 トレイ 21 トレイベース 22 軸受台 22a、22b 軸受けブラケット 23 当り片 24 軸 25 インデックスプレ−ト 26 横軸 27 本体 27a 溝 28、29 つなぎ材 30 姿勢保持手段 31 カム 31a カム溝 31b カム面 32 スプリング受座 33 圧縮スプリング 34 押当てピン 35 ピン 36 ストッパ 39 ブラケット 40 転倒用ローラ 41 復帰用ローラ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠組み内を走行するコンベヤチェーン
    、頂部にヨークが設置されたスタンドを多数立設し、
    前記ヨークの各ヨーク片に荷物載置用のトレーを支持す
    るトレーベースを回動可能の軸支して、前記トレーをコ
    ンベヤ進行方向に対して左右に傾動可能に構成した自動
    仕分装置において、 前記トレイベースの左右両側に、仕分け位置に配置され
    る転倒用ローラを抱え込んでトレイを傾倒させるインデ
    ックスプレートを取り付け、 前記ヨークとトレイベースとの間には、インデックスプ
    レートによる転倒用ローラの非抱え込み時に係合してト
    レイを水平に保持すると共に、転倒用ローラの抱え込み
    開始からトレイ転倒終了による非抱え込みとなるまでの
    間、係合を解除する姿勢保持手段を設け、当該姿勢保持
    手段は、 前記ヨーク側に固定される回転防止用のピンと、 該ピンと係合し得る溝部が形成され、前記インデックス
    プレートによる転倒用ローラの抱え込み時に前記トレイ
    の上昇に伴って前記係合が離脱されるカムと、 から構成されることを特 徴とする転倒式仕分装置におけ
    る跳ね上がり防止機構。
JP1992022220U 1992-03-16 1992-03-16 転倒式仕分装置における跳ね上がり防止機構 Expired - Lifetime JP2504721Y2 (ja)

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JPH0575227U JPH0575227U (ja) 1993-10-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5685530A (en) * 1979-12-14 1981-07-11 Mitsubishi Motors Corp V-type engine
JP2504585Y2 (ja) * 1989-06-23 1996-07-10 株式会社クボタ コンバインの穀粒タンク構造

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