JP2503886B2 - 自動計測装置 - Google Patents

自動計測装置

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JP2503886B2
JP2503886B2 JP5153815A JP15381593A JP2503886B2 JP 2503886 B2 JP2503886 B2 JP 2503886B2 JP 5153815 A JP5153815 A JP 5153815A JP 15381593 A JP15381593 A JP 15381593A JP 2503886 B2 JP2503886 B2 JP 2503886B2
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誠 材津
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遠隔制御による自動計測
装置に利用する。本発明は、外部監視器を用いた自動計
測装置の自動復旧に利用する。本発明は、自動計測装置
を構成する制御器および計測器の制御不能状態を検出し
て復旧させる外部監視器を用いた自動計測システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動計測装置では、オペレータが
システムの動作状態を監視し、制御不能状態を発見した
場合にどの計測器または制御器が制御不能状態なのかを
判断して、オペレータが計測器または制御器の復旧を行
っていた。
【0003】従来技術として特開昭57−110039
号公報に記載されたものは、遠方に設置された計測器を
監視し、その計測器または制御器に障害が発生するとそ
の障害の原因を探求することができるようにしたもので
あるが、計測器または制御器を自動復旧させる手段はな
い。
【0004】また、特開昭60−68754号公報に記
載されたものは、障害を検出するとその障害が他に波及
することがないように、被監視装置の動作を閉塞する技
術であるが、自動的に被監視装置の動作を復旧するもの
ではない。
【0005】さらに、特開昭63−267096号公報
には、遠隔制御装置の試験を行う方法が記載されている
が、これも自動的に遠隔制御装置の動作を復旧させるも
のではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の方式
では、自動計測装置の制御器および計測器の制御不能状
態の回復をオペレータに依存するので、障害が発生しそ
してその原因がわかったとしても、制御器あるいは計測
器が遠隔の位置にある場合にはそれにアクセスするため
に長い時間がかかることから、復旧に長時間を要するこ
とになる。これは自動計測装置の停止時間が長くなり全
体の稼働率が低くなる原因となっていた。また、制御不
能状態をオペレータが判断するため、計測中なのか制御
不能状態に陥っているのかの判別が困難で、オペレータ
による誤った復旧作業を誘発する恐れもあった。
【0007】一般に、遠隔計測装置で障害が発生したと
きに、その障害の原因が部品などハードウエアの不良で
あり、このハードウエアを交換しなければならない場合
はきわめて稀なことであって、多くの場合は一時的な雑
音障害などによる制御プログラムの暴走など単純な原因
によるものである。このような場合は単純に装置の制御
をリセットすることにより簡単に回復することができ
る。実際にオペレータの操作による場合も、遠隔に設置
した計測器の位置に出動しても装置をリセットすること
により簡単に回復してしまうケースが多い。
【0008】本発明はこのような問題を解決するもの
で、自動計測システムを構成する制御器または計測器の
動作状態をオペレータが介在しなくとも監視することが
でき、制御器および計測器を個別に、かつ自動的に復旧
することができる装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、それぞれ所望
の計測を行うように設定された複数n個の計測器と、こ
の複数n個の計測器をプログラムされた手順で制御する
制御器とを備えた自動計測装置に関するものであって、
本発明の特徴とするところは、前記制御器が周期的に
生するタイマ初期化信号により起動し、設定された時間
0 が経過するまでに次のタイマ初期化信号が到来しな
ときにその制御器に対して制御器初期化信号を与える
第一タイマ回路と、前記複数n個の計測器に対応して個
別に設けられ、前記制御器が発生する各計測器の起動信
号に連動して各計測器毎に発生するタイマ動作許可信号
(S1 、S2 、・・・Sn )により起動しそれぞれの計
測器の個別の動作時間に応じて設定された時間(t1
2 、・・・tn )を経過し、当該計測器の計測が終了
しないとき、それぞれ対応する計測器に計測器初期化信
号を与える複数n個の第二タイマ回路とを含む監視器を
備えたところにある。
【0010】本発明と従来技術との相違点は、従来技術
では、被監視装置を監視し、異常が検出されるとその原
因を追求したり動作を停止させるものであるのに対し
て、本発明は被監視装置に対して簡単な時間監視手段を
設けて、その時間監視手段が設定された時間についてタ
イムアウトを検出すると、自動的にその被監視装置をリ
セット状態に設定するところにある。しかもその時間監
視手段は、被監視装置の制御器および複数n個の計測装
置について個別に設けて、それぞれを個別に監視しリセ
ットできるようにしているところに特徴がある。
【0011】
【作用】一般にオペレータが装置に直接アクセスする場
合にも、最初に行う操作は装置のリセットであり、多く
の場合にはそのリセットにより回復してしまう。つま
り、障害の原因は部品などハードウエアにあるのではな
く、一時的な雑音障害などにより制御プログラムが予定
していない動作を行うなどの状態であり、繰り返し動作
のリセットを行うと異常は回復してしまう。
【0012】本発明では、このリセットをタイマにより
自動的にしかも個別に行うので、全体の動作に影響を与
えることはなく、装置の実質的な停止時間がきわめて短
くなり、装置の稼働率を著しく向上することができる。
【0013】さらに本発明の監視装置は基本的にタイマ
装置であって安定な装置をきわめて安価に製作すること
ができる。
【0014】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明実施例の構成を示すブロック図、図2
は本発明実施例における監視器の第一のタイマ回路の構
成を示すブロック図、図3は本発明実施例における監視
器の第二のタイマ回路の構成を示すブロック図である。
【0015】本発明実施例は、それぞれ所望の計測を行
うように設定された複数n個の計測器3−1〜3−n
と、この複数n個の計測器3−1〜3−nをプログラム
された手順で制御する制御器2とを備え、本発明の特徴
として、制御器2が発生するタイマ初期化信号12によ
り起動し、設定された時間t0 が経過したときにその制
御器2に対して制御器初期化信号18を与える第一タイ
マ回路9と、複数n個の計測器3−1〜3−nに対応し
て個別に設けられ、制御器2が発生する各計測器3−1
〜3−nの起動信号に連動して各計測器3−1〜3−n
毎に発生するタイマ動作許可信号S1 、S2 、・・・S
n により起動しそれぞれの計測器3−1〜3−nの個別
の動作時間に応じて設定された時間(t1 、t2 、・・
・tn )を経過したときに、それぞれ対応する計測器3
−1〜3−nに計測器初期化信号19−1〜19−nを
与える複数n個の第二タイマ回路10−1〜10−nと
を含む監視器7を備える。
【0016】さらに、制御器2には、プログラム制御回
路を備え、そのプログラム制御回路は、制御器初期化信
号18を割り込み入力して受信する手段と、その制御器
初期化信号18により割り込み動作を実行して繰り返し
制御手順を初期状態に設定する制御手段とを含み、複数
n個の計測器3−1〜3−nには、それぞれ計測器初期
化信号19−1〜19−nを受けると、制御器2からの
制御に優先して計測器3−1〜3−nを初期状態に設定
する手段を含み、監視器7は一つの筐体内に実装され、
第一のタイマ回路9および第二のタイマ回路10−1〜
10−nには共通のクロック信号17が供給される。
【0017】また、第一のタイマ回路9および第二のタ
イマ回路10−1〜10−nには、発振器2からのクロ
ック信号17のクロックパルス数を計数しその計数値を
出力するカウンタ22および24と、このカウンタ22
および24からの計数値とあらかじめ定められた設定値
とを比較し一致したときに制御器2に初期化信号を送出
する比較器21および22とをそれぞれ含む。
【0018】次に、このように構成された本発明実施例
の動作について説明する。
【0019】自動計測装置1の制御器2には計測器3−
1〜3−nが接続され、制御器2からの計測開始命令5
により計測入力25を受けた計測器3−1〜3−nで計
測が行われ計測出力26が出力される。監視器7の発振
器8には制御器2用の第一のタイマ回路9、計測器3−
1〜3−n用の第二のタイマ回路10−1〜10−nが
接続され、第一のタイマ回路9は制御器2に接続され、
第二のタイマ回路10−1〜10−nはそれぞれ計測器
3−1〜3−nに接続される。
【0020】制御器2の第一のタイマ回路9は、発振器
8からクロック信号17を受け、制御器2からのタイマ
初期化信号12が所定時間以上ない場合に制御器初期化
信号18を発生する。
【0021】計測器3−1〜3−nは第二のタイマ回路
10−1〜10−nに接続され、第二のタイマ回路10
−1〜10−nは発振器8に接続される。第二のタイマ
回路10−1〜10−nが制御器2からタイマ動作許可
信号S1 〜Sn を受信してから所定時間以上経過したと
きに計測器3−1〜3−nに計測器初期化信号19−1
〜19−nを発生する。
【0022】動作中の制御器2からは、制御器2の第一
のタイマ回路9に対して周期的にタイマ初期化信号12
が送られる。発振器8は時間計測用のクロック信号17
を発生し、制御器2の第一のタイマ回路9および、計測
器3−1〜3−nの第二のタイマ回路10−1〜10−
nにそれぞれ供給する。
【0023】制御器2の第一のタイマ回路9は、クロッ
ク信号17、タイマ初期化信号12を受け、所定時間以
上タイマ初期化信号12がない場合、制御器初期化信号
18を発生する。制御器2は計測器3−1〜3−nに対
して計測開始命令5を与えるとともに第二のタイマ回路
10−1〜10−nに対してもタイマ動作許可信号S1
〜Sn を送出する。
【0024】第二のタイマ回路10−1〜10−nは、
制御器2からのタイマ動作許可信号S1 〜Sn を受けて
から所定時間以上経過したときに、計測器3−1〜3−
nに計測器初期化信号19−1〜19−nを送出し、同
時に制御器2に対し計測器3−1〜3−nは計測器初期
化通知信号14−1〜14−nを発生する。計測器3−
1〜3−nは計測が終了すると、制御器2に対して計測
終了信号6を発信する。制御器2が計測終了信号6を受
信すると、直ちに監視器7の第二のタイマ回路10−1
〜10−nに対するタイマ動作許可信号S1 〜Sn の発
信を中断する。
【0025】監視器7の第一のタイマ回路9は、図2に
示すように比較器21とカウンタ22とにより構成さ
れ、カウンタ22は発振器8からのクロック信号17の
クロックパルス数を計数し、その計数値を比較器21に
出力する。比較器21では予め定められた設定値とその
計数値とを比較して、一致した場合に制御器初期化信号
18を発信する。制御器2からのタイマ初期化信号12
を受けると、カウンタ22の計数値は初期化され、制御
器初期化信号18の発生を停止する。
【0026】監視器7の第二のタイマ回路10−1〜1
0−nは、図3に示すように比較器23とカウンタ24
により構成され、カウンタ24は制御器2からタイマ動
作許可信号S1 〜Sn を受けている間、発振器8からの
クロック信号17のクロックパルス数の計数を行い、そ
の計数値を比較器23に出力する。比較器23で予め定
められた設定値と計数値との比較を行い、一致した場合
に計測器初期化信号19−1〜19−nを発生出力す
る。制御器2からのタイマ動作許可信号S1 〜Sn がな
くなると、カウンタ24は計数を中断するので、計測器
3−1〜3−nからの計測器初期化信号19−1〜19
−nの発生は停止される。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、制
御器あるいは個々の計測器を個別に監視するとともに、
個別に設定できるタイマにより個別に自動的にリセット
を行うので、一時的な雑音障害などによるプログラムの
障害については自動的に回復させることができる。この
結果、装置の停止時間はきわめて短くなり、装置稼働率
をいちじるしく向上することができる。
【0028】本発明の装置は基本的にタイマ装置であり
安価であり安定である。そして、オペレータの介在を必
要とする要素をきわめて小さくして運用のための工数を
経済化することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の構成を示すブロック図。
【図2】本発明実施例における監視器の第一のタイマ回
路の構成を示すブロック図。
【図3】本発明実施例における監視器の第二のタイマ回
路の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 自動計測装置 2 制御器 3−1〜3−n 計測器 5 計測開始命令 6 計測終了信号 7 監視器 8 発振器 9 第一のタイマ回路 10−1〜10−n 第二のタイマ回路 12 タイマ初期化信号 14−1〜14−n 計測器初期化通知信号 17 クロック信号 18 制御器初期化信号 19−1〜19−n 計測器初期化信号 21、23 比較器 22、24 カウンタ 25 計測入力 26 計測出力 S1 〜Sn タイマ動作許可信号

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ所望の計測を行うように設定さ
    れた複数n個の計測器と、この複数n個の計測器をプロ
    グラムされた手順で制御する制御器とを備えた自動計測
    装置において、 前記制御器が周期的に発生するタイマ初期化信号により
    起動し、設定された時間t0 が経過するまでに次のタイ
    マ初期化信号が到来しないときにその制御器に対して制
    御器初期化信号を与える第一タイマ回路と、 前記複数n個の計測器に対応して個別に設けられ、前記
    制御器が発生する各計測器の起動信号に連動して各計測
    器毎に発生するタイマ動作許可信号(S1 、S2 、・・
    ・Sn )により起動しそれぞれの計測器の個別の動作時
    間に応じて設定された時間(t1 、t2 、・・・tn
    を経過し、当該計測器の計測が終了しないとき、それぞ
    れ対応する計測器に計測器初期化信号を与える複数n個
    の第二タイマ回路とを含む監視器を備えたことを特徴と
    する自動計測装置。
  2. 【請求項2】 前記制御器は、プログラム制御回路を備
    え、そのプログラム制御回路は、前記制御器初期化信号
    を割り込み入力して受信する手段と、その制御器初期化
    信号により割り込み動作を実行して繰り返し制御手順を
    初期状態に設定する制御手段とを含む請求項1記載の自
    動計測装置。
  3. 【請求項3】 前記複数n個の計測器は、それぞれ計測
    器初期化信号を受けると、前記制御器からの制御に優先
    して計測器を初期状態に設定する手段を含む請求項1記
    載の自動計測装置。
  4. 【請求項4】 前記監視器は一つの筐体内に実装され、
    前記第一タイマ回路および前記第二タイマ回路には共通
    のクロック信号が供給された請求項1記載の自動計測装
    置。
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JPH0715771A JPH0715771A (ja) 1995-01-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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