JP2503848B2 - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP2503848B2
JP2503848B2 JP4315766A JP31576692A JP2503848B2 JP 2503848 B2 JP2503848 B2 JP 2503848B2 JP 4315766 A JP4315766 A JP 4315766A JP 31576692 A JP31576692 A JP 31576692A JP 2503848 B2 JP2503848 B2 JP 2503848B2
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洋 松居
裕三 山本
正邦 森川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給湯中から給湯を停止
した直後や給湯停止状態から給湯の開閉栓を再開放して
給湯を開始した直後に生じるウォータハンマ現象を防止
できる給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】給湯中から給湯を停止した直後における
水流の急激な逆流や逆圧の発生及びそれによる騒音、並
びに給湯弁や給湯カラン等の開閉栓を開いて給湯を再開
始した直後に生じる末端開口からの温水の飛び散り及び
騒音の現象をウォータハンマ現象と称しているが、この
現象を抑制乃至防止する技術として、例えば、特開平2-
103320号記載の風呂装置がある。この装置においては、
逆流防止弁を給湯路の途中に配置することで、給湯カラ
ン等を閉止した直後に給湯管内に生じる逆流乃至逆圧の
伝播を途中で遮断し、これによって熱交換器等の上流側
設備でのウォータハンマ現象を予防することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来装置
においては、給湯管の途中に逆流防止弁があるため、そ
れより下流側、開閉栓までの給湯管内の圧力は給湯停止
時に圧力上昇したままの状態に保持され、圧力緩和され
ることがない。従って、次に開閉栓を開いて給湯を開始
する場合には、やはり開始直後に生じる急激な圧力変動
によってウォータハンマ現象が生じ、大きな音を発生す
る問題があった。
【0004】そこで、本発明は上記従来技術の欠点を解
消し、給湯運転中からの給湯停止直後におけるウォータ
ハンマ現象の防止のみならず、運転停止中からの再給湯
開始直後におけるウォータハンマ現象の発生を防止する
ことができ、よってそれによる騒音の発生も予防できる
給湯装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の給湯装置は、入水管からの水を熱交換器で
加熱し、これを給湯管を通して末端の開閉栓を介して流
出させるようにした給湯装置であって、前記熱交換器側
と開閉栓側との間の給湯管の途中にあって、前記末端の
開閉栓から熱交換器側への管路のうち最初に設けられる
逆流防止弁に対して小孔からなるリーク孔を設けている
ことを特徴としている。
【0006】
【作用】給湯中から開閉栓を閉止して給湯を停止する
と、その直後に開閉栓側から熱交換器側へ向けての急激
な逆圧、逆流が生じて、これが管路内を伝播して行く
が、末端の開閉栓から熱交換器側への管路のうち最初に
設けられる逆流防止弁によって、前記急激な逆圧、逆流
がそれ以上上流側へ伝播して行くのが防止される。よっ
て給湯停止直後におけるウォータハンマ現象の発生が防
止される。この場合、逆流防止弁にリーク孔が設けられ
ていても、急激な逆圧、急激な逆流に対しては逆流防止
弁が充分にそれを防止する機能を果たすことができる。
そして給湯を停止した後は、開閉栓と逆流防止弁との間
に保持されている高圧の水が、前記逆流防止弁のリーク
孔を通って徐々に開放されるので、開閉栓と逆流防止弁
との間の圧力が緩和される。よって次に末端の開閉栓を
開放して給湯を開始しても、その際には開閉栓と逆流防
止弁との間に発生した高圧は圧力緩和されており、給湯
開始しても急激な圧力変動が生じず、ウォータハンマ現
象が発生しない。
【0007】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す給湯装置を90度
回転して示す全体構成図、図2は逆流防止弁の例を示す
詳細図である。
【0008】1は給湯用熱交換缶体で、入水管2から前
記缶体1内の熱交換器3に供給された水は、そこで加熱
され、出湯管4に出湯される。出湯管4は水量調節器5
の下流で、一般給湯管6と風呂自動給湯管7とに分か
れ、一般給湯管6には前記風呂自動給湯管7の分岐部よ
り少し下流に逆流防止弁20を設け、末端に開閉栓として
の給湯カラン8を設けている。また前記風呂自動給湯管
7を通った温水は開閉栓としての風呂自動給湯電磁開閉
弁9を介して風呂循環路の風呂戻り管10に落とし込まれ
る。風呂戻り管10内の水は循環ポンプ11によって風呂用
熱交換器12に送られ、加熱されて、風呂往き管13に出湯
し、浴槽14に循環する。15は装置各部の動作を制御する
制御部である。
【0009】前記一般給湯管6に設けられた逆流防止弁
20は、図1に示すように、末端の開閉栓である給湯カ
ラン8からの管路の最初に設けられた逆流防止弁であっ
て、図2に示すように、本体ケース21内の空間に弁体
22が保持されており、該弁体22がバネ23によって
下流側から上流側へ一定圧で付勢されることで、上流か
らの一定以上の水圧が加わったときに通路を開放し、逆
の(下流側から上流側への)水圧が加わる場合には通路
を閉止するようになされている。そして本発明ではリー
ク孔24を前記弁体22に設けている。このリーク孔2
は図2に示すように小孔からなり、弁体22が通路を
閉止している場合にもリーク孔24を通って多少の水の
流通が生じ得る。前記逆流防止弁20の弁体22の位置
は、異常圧力逃がし用水抜き弁25よりも下流側に設け
ている。これによって異常圧力逃がし用水抜き弁25の
作動に悪影響を与えない。異常圧力逃がし用水抜き弁2
5は上流側の水圧が異常に高くなった場合の安全弁であ
り、逆流防止弁20の付属設備として、弁体22の上流
の分岐小路26に接合させている。
【0010】今、一般給湯管6の開閉栓としての給湯カ
ラン8が開かれると給湯が開始される。入水管2からの
水が給湯用熱交換缶体1で加熱され、出湯管4と一般給
湯管6を通って給湯カラン8から流出する。そしてこの
給湯状態から給湯カラン8を急閉止して、給湯を停止す
ると、その直後に閉止された給湯カラン8側から上流に
向けて逆圧が生じ、また逆流が生じる。が、この逆圧、
逆流は前記逆流防止弁20によってそれ以上の上流に伝播
するのが防止される。即ち、給湯用熱交換缶体1側への
伝播が防止される。これによって給湯停止直後に給湯用
熱交換器、詳しくは熱交換器3に発生するウォータハン
マ現象を防止することができる。前記一般給湯管6によ
る給湯が停止された直後は、逆流防止弁20よりも下流の
一般給湯管6内の水圧はかなり高い状態にあるが、その
後、逆流防止弁20のリーク孔24を通って次第に圧力緩和
がなされ、上流側の圧力と均一化される。よって、次に
給湯カラン8を開放して給湯を開始しても、その時には
既に一般給湯管6内の水圧は緩和されており、カラン8
の開放によって高圧からの急激な圧力変動は生じない。
よってウォータハンマ現象は発生せず、カラン8からの
出水が飛散したりする出水異常も生じない。
【0011】次に、図示しない風呂自動給湯運転スイッ
チのオンにより、風呂自動給湯が開始された場合は、開
閉栓としての風呂自動給湯電磁開閉弁9が開放され、少
し遅れて水量調節器5のサーボモータが働いて通路が開
かれ、自動給湯が開始される。そして、風呂自動給湯が
完了すると、水量調節器5のサーボモータが働いて先ず
通路が閉止され、少し遅れて風呂自動給湯電磁開閉弁9
が閉止される。この場合、先に水量調節器5が閉止され
るので、風呂自動給湯管7側からの逆流、逆圧が熱交換
器3側へ伝播するのが防止できる。一方、風呂自動給湯
管7内に生じる高水圧は時間とともに逆流防止弁20のリ
ーク孔24を通って一般給湯管6側に緩和される。よって
次に風呂自動給湯が開始された場合にも、高圧からの急
激な圧力変動は生じず、ウォータハンマ現象が発生しな
い。
【0012】上記においては、水量調節器5は、本来、
水量の増加により給湯温度が低くなり過ぎる場合に水量
を絞って温度低下を防止するためのもので、通路を閉止
するものではないが、本実施例では通路の開閉弁として
の役割も保有させている。このため、風呂自動給湯管7
側には逆流防止弁等を設けていないが、もし水量調節器
5を本来の機能、即ち開閉弁として使用しない場合や、
水量調節弁5を全く設けない場合には、風呂自動給湯管
7にもリーク孔付の逆流防止弁を設けるようにすること
で、風呂自動給湯開始時及び停止時のウォータハンマ現
象を防止することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上の構成、作用よりなり、請
求項1に記載の給湯装置によれば、熱交換器側と開閉栓
側との間の給湯管の途中にあって、末端の開閉栓から熱
交換器側への管路のうち最初に設けられる逆流防止弁に
対して小孔からなるリーク孔を設けているので、給湯中
から開閉栓を閉止して給湯を停止しても、その直後に生
じる開閉栓側から熱交換器側へ向けて伝播して行こうと
する急激な逆圧、逆流を前記末端の開閉栓から最初に設
けられる逆流防止弁によって防止することができ、よっ
て給湯停止直後におけるウォータハンマ現象の発生を防
止することができる。 そして給湯を停止した後は、逆流
防止弁のリーク孔によって、開閉栓と逆流防止弁との間
の高圧の水を徐々に開放して圧力緩和することができ、
よって次に末端の開閉栓を開放して給湯を開始しても、
開始直後の末端側給湯管内の急激な圧力変動を防止し、
開閉栓からの流出の仕方が異常となったり、騒音を発す
る等のウォータハンマ現象を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す給湯装置を90度回転して
示す全体構成図である。
【図2】逆流防止弁の例を示す詳細図である。
【符号の説明】
1 給湯用熱交換缶体 2 入水管 3 熱交換器 4 出湯管 5 水量調節器 6 一般給湯管 7 風呂自動給湯管 8 給湯カラン 9 風呂自動給湯電磁開閉弁 20 逆流防止弁 22 弁体 24 リーク孔
フロントページの続き (72)発明者 山本 裕三 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式 会社ノーリツ内 (72)発明者 森川 正邦 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式 会社ノーリツ内 (72)発明者 中川 拓也 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式 会社ノーリツ内 (56)参考文献 特開 平3−251656(JP,A) 特開 平4−116338(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入水管からの水を熱交換器で加熱し、こ
    れを給湯管を通して末端の開閉栓を介して流出させるよ
    うにした給湯装置であって、前記熱交換器側と開閉栓側
    との間の給湯管の途中にあって、前記末端の開閉栓から
    熱交換器側への管路のうち最初に設けられる逆流防止弁
    に対して小孔からなるリーク孔を設けていることを特徴
    とする給湯装置。
JP4315766A 1992-10-30 1992-10-30 給湯装置 Expired - Fee Related JP2503848B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0788977B2 (ja) * 1990-02-27 1995-09-27 株式会社ノーリツ 逆流防止装置
JPH07101127B2 (ja) * 1990-09-07 1995-11-01 リンナイ株式会社 自動湯張り装置

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