JP2503534C - - Google Patents
Info
- Publication number
- JP2503534C JP2503534C JP2503534C JP 2503534 C JP2503534 C JP 2503534C JP 2503534 C JP2503534 C JP 2503534C
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- present
- montan wax
- connector
- tert
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は自動車ワイヤーハーネスコネクター用樹脂組成物に関するもので、特
に改良された離型性と耐熱安定性とを有し、コネクター射出成形時の生産性向上
を可能にした組成物に関する。 〔従来の技術と問題点〕 コネクター用プラスチック材料としてポリブチレンテレフタレート(以下PBT
と略す)は、優れた耐熱変形性、耐薬品性、寸法安定性、耐衝撃性を武器に今後
の使用量は著しく伸長するものと見込まれている。とりわけ自動車ワイヤハーネ
ス用コネクターの場合、ポリアミド等の他材料からのPBTへの置換が進むものと
予想される。しかしながら、コネクターに要求される機能が増すとともに形状は
複雑化し、コストダウン、軽量化を目的に薄肉化しつつある。さらに、コネクタ
ー射出成形時の生産性向上のため、成形サイクルの短縮と一回の射出成形により
得られるコネクター数を増すための金型の多数個取り化が必要とされる。 このような要求に対応するためにはPBT樹脂の高流動化、易離型化、高温での
射出成形時の耐熱安定化が必要であるが、これらの条件をすべて満足する自動車
ワ イヤーハーネスコネクター用樹脂組成物を得ることは従来技術では困難であった
。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は前記の問題を解決するために鋭意検討の結果本発明を完成するに
致った。 即ち、本発明は、極限粘度数0.60〜1.50dl/gのPBTに対し、離型剤0.01〜3重
量%、酸化防止剤0.01〜3重量%を配合して得られるコネクター用樹脂組成物を
提供する。 本発明の組成物では従来技術では困難であった高流動化、易離型化及び射出成
形時の耐熱安定化を同時に達成できるため、コネクターの複雑化、軽量化さらに
は射出成形時の生産性向上が可能となる。 本発明でのPBTは、例えば1,4−ブタンジオールとジメチルテレフタレートから
製造されるものが用いられるが、代りに製造の際に必要に応じてエチレングリコ
ール、1,3−プロパンジオール等のジオールや、テレフタル酸以外のジカルボン
酸などの少量の第三成分を共縮合させたポリマーを用いてもよい。本発明では、
テトラクロルエタン/フェノールの40/60(重量%)混合溶媒中、30℃で測定し
た相対粘度に基いて算出した極限粘度数が0.60〜1.50dl/g、好ましくは0.70〜1.
40dl/gのPBTが用いられ、かかるPBTの極限粘度値が0.60dl/g未満の場合は組成物
の機械的強度が著しく低下し、又、1.50dl/gを越える場合は流動性が低下し射出
成形が困難となる。 本発明で用いられる離型剤としてはモンタンワックス塩及び/又はモンタンワ
ックスエステル塩が有効である。かかるモンタンワックス塩としては、モンタン
酸と0.1〜1当量の金属の酸化物又は水酸化物との反応によって製造される塩で
、金属としては周期律表の第1〜第3主属の金属、例えはナトリウム、カリウム
、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、リチウムならびにアルミニウム等が
挙げられる。ここで言うモンタン酸とは26〜32個の炭素原子を有する脂肪族モノ
カルボン酸を主成分とする酸混合物である。又、モンタンワックスエステル塩と
しては、モンタン酸をアルキレン基中に2〜4個の炭素を有する2価のアルコー
ル0.1〜0.9当量で部分的にエステル化し、ついで上記した金属の酸化物又は水酸
化物で中和することによって得られる。特に好適なジオールは、例えばエチレン
グ リコール、1,2又は1,3−プロパンジオール、1,3又は1,4−ブタンジオールである
。 離型剤の使用量は0.01〜3重量部、好ましくは0.1〜1重量部であり、0.01重
量部未満では射出成形時の離型性が低下し、又、3重量部を越えると成形品表面
への印刷、接着等の2次加工が困難となったり、ワックス成分の表面への移行(
ブリード現象)を生じたりする。 本発明での酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系酸化防止剤及び下式 (式中、Oに隣接する原子は炭素原子(C)である)で示される基を分子中に2
〜3個有するホスファイト系酸化防止剤(以下、ホスファイト系酸化防止剤と略
す)が有効である。 かかるヒンダードフェノール系酸化防止剤とは、下式 で示される基を分子中に有するヒンダードフェノール化合物であり、トリエチレ
ングリコール−ビス〔3−(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、2,4−ビス−(n−
オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルアニリノ)−1
,3,5−トリアジン、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、2,2−チオ−ジエチレン
ビス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル-4−ヒドロキシフェニル)
プロピ オネート、2,2−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、N,N′
−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシン
ナマミド)、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスフォネ
ート−ジエチルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチル)カルシウム等が例示される。 又、ホスファイト系酸化防止剤とは、下式 (式中、Oに隣接する原子は炭素原子(C)である)で示される基を分子中に2
〜3個有する化合物で、以下の式で示される化合物が例示される。尚、式中、t
−Buはtert−ブチル基を示す。 本発明における酸化防止剤の使用量は0.01〜3重量%であり、ヒンダードフェ
ノール系酸化防止剤とホスファイト系酸化防止剤を併用する場合の使用量につい
ては各々0.01〜2.99重量%、好ましくは0.1〜2.9重量%で、両成分の一方が0.01
重量%より少ない場合は併用効果が生じず、また両成分を併せても0.01重量%よ
り少ない場合は本発明の目的が達成されず、又、両成分併せて3重量%より多い
場合は得られるコネクターの色調が悪くなったり、表面に酸化防止剤が移行(ブ
リード)して好ましくない。 本発明においては、無機及び/又は有機の充填剤は必須でないが、必要に応じ
て下記充填剤を使用することによって剛性等の向上をはかることができる。好適
な充填剤としては、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、アラミド繊維、チタン酸 カリウム、アスベスト、炭化ケイ素、セラミック繊維、窒化ケイ素などの繊維状
強化剤、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、カオリン、クレー、パイロフィライト
、ベントナイト、セリサイト、ゼオライト、マイカ、雲母、ネフェリンシナイト
、タルク、アタルパルジャイト、ウオラストナイト、PMF、フェライト、硅酸カ
ルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイト、三酸化アンモン、
酸化亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化鉄、二硫化モリブテン、黒鉛、
石こう、ガラスビーズ、ガラスパウダー、ガラスバルーン、石英、石英ガラスな
どの強化充填剤を挙げることができる。他の核剤、離型剤、カップリング剤、着
色剤、滑剤、耐熱安定剤、耐候性安定剤、発泡剤、難燃剤、三酸化アンチモン等
の難燃助剤、2−エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエート、ベンゼンスル
ホン酸ブチルアミド等の可塑剤等を添加してもよい。 さらに、必要に応じて、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ウレタン
化PBT、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリレート、ABS
、AS、ポリ塩化ビニル、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポ
リエーテルサルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイド等
のプラスチック類やポリエステル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、アクリル
系、オレフィン系、塩ビ系、スチレン系、ABS系等の熱可塑性エラストマー類を
添加することも可能である。 本発明において前記発明の組成物の調製は種々の公知の方法で可能である。例
えば、原料を予めタンブラー又はヘンシェルミキサーのような混合機で均一に混
合した後、一軸又は二軸の押出機等に供給して溶融混練した後、ペレットとして
調製する方法がある。 〔実施例〕 以下に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例
のみに限定されるものではない。 尚、例中の部は重量部を意味する。 実施例1 テトラクロルエタン/フェノールの40/60(重量%)の混合溶媒中で測定した
極限粘度数〔η〕が0.92dl/gのPBT99.1部、モンタンワックスエステルカルシウ
ム塩 0.3部、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート〕0.3部、下式で示される化合物 0.3部を均一に混合した後、40mmφ1軸押出機を用いて240℃のシリンダー温度で
溶融混練、ペレット化した。 得られたペレットから3.5オンスのスクリュー型射出成形機を用いてシリンダ
ー温度260℃、金型温度45℃、射出圧1400〜500kg/cm2、射出速度中速で物性試験
用のテストピース及び自動車ワイヤハーネス用コネクターを成形した。テストピ
ースについては、通常の成形法に加え、シリンダー内の樹脂を5分滞留させて成
形した場合の物性も評価した。また、射出成形した自動車ワイヤハーネス用コネ
クターは、断面が楕円状のカバー(楕円の長軸20mm、楕円の単軸10mm、
長さ20mm、厚さ1mm)と、このカバーから突き出た2本の平行に連結され
た断面が円形の端子収容室(外径5mm、長さ20mm、厚さ0.7mm)とを
有する全長40mm、全巾20mmの2極式防水型ハーネス雌型コネクターであ
る。 比較例1 実施例1のモンタンワックスカルシウム塩を用いなかったこと及び〔η〕が0.
92dl/gのPBTを99.1部に代えて99.4部用いたことを除いて実施例1と全く同様の
評価を行なった。 比較例2 実施例1のモンタンワックスカルシウム塩0.3部に代えてタルク0.3部を用いた
ことを除いて実施例1と全く同様の評価を行なった。 比較例3 実施例1の2種類の酸化防止剤を用いなかったこと及び〔η〕が0.92dl/gのPB
Tを99.1部に代えて99.4部用いたことを除いて実施例1と全く同様の評価を行な
った。 各例のテストピース及びコネクターの評価結果を表1に示す。曲げ強度はASTM
D−790、アイゾット衝撃強度(ノッチ付)はASTM D−256に準拠して測定した。M
FR(メルトフローレイト)は東洋精機製作所製メルトインデクサーを使用し、温
度250℃、荷重325gで測定した。 又、コネクターについては射出成形が連続的に可能な成形サイクル及び得られ
たコネクターをデュポン式落錘衝撃試験機により落錘荷重500gでテストした際に
コネクターにクラックが入る落錘の最低落下距離を測定した。
に改良された離型性と耐熱安定性とを有し、コネクター射出成形時の生産性向上
を可能にした組成物に関する。 〔従来の技術と問題点〕 コネクター用プラスチック材料としてポリブチレンテレフタレート(以下PBT
と略す)は、優れた耐熱変形性、耐薬品性、寸法安定性、耐衝撃性を武器に今後
の使用量は著しく伸長するものと見込まれている。とりわけ自動車ワイヤハーネ
ス用コネクターの場合、ポリアミド等の他材料からのPBTへの置換が進むものと
予想される。しかしながら、コネクターに要求される機能が増すとともに形状は
複雑化し、コストダウン、軽量化を目的に薄肉化しつつある。さらに、コネクタ
ー射出成形時の生産性向上のため、成形サイクルの短縮と一回の射出成形により
得られるコネクター数を増すための金型の多数個取り化が必要とされる。 このような要求に対応するためにはPBT樹脂の高流動化、易離型化、高温での
射出成形時の耐熱安定化が必要であるが、これらの条件をすべて満足する自動車
ワ イヤーハーネスコネクター用樹脂組成物を得ることは従来技術では困難であった
。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は前記の問題を解決するために鋭意検討の結果本発明を完成するに
致った。 即ち、本発明は、極限粘度数0.60〜1.50dl/gのPBTに対し、離型剤0.01〜3重
量%、酸化防止剤0.01〜3重量%を配合して得られるコネクター用樹脂組成物を
提供する。 本発明の組成物では従来技術では困難であった高流動化、易離型化及び射出成
形時の耐熱安定化を同時に達成できるため、コネクターの複雑化、軽量化さらに
は射出成形時の生産性向上が可能となる。 本発明でのPBTは、例えば1,4−ブタンジオールとジメチルテレフタレートから
製造されるものが用いられるが、代りに製造の際に必要に応じてエチレングリコ
ール、1,3−プロパンジオール等のジオールや、テレフタル酸以外のジカルボン
酸などの少量の第三成分を共縮合させたポリマーを用いてもよい。本発明では、
テトラクロルエタン/フェノールの40/60(重量%)混合溶媒中、30℃で測定し
た相対粘度に基いて算出した極限粘度数が0.60〜1.50dl/g、好ましくは0.70〜1.
40dl/gのPBTが用いられ、かかるPBTの極限粘度値が0.60dl/g未満の場合は組成物
の機械的強度が著しく低下し、又、1.50dl/gを越える場合は流動性が低下し射出
成形が困難となる。 本発明で用いられる離型剤としてはモンタンワックス塩及び/又はモンタンワ
ックスエステル塩が有効である。かかるモンタンワックス塩としては、モンタン
酸と0.1〜1当量の金属の酸化物又は水酸化物との反応によって製造される塩で
、金属としては周期律表の第1〜第3主属の金属、例えはナトリウム、カリウム
、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、リチウムならびにアルミニウム等が
挙げられる。ここで言うモンタン酸とは26〜32個の炭素原子を有する脂肪族モノ
カルボン酸を主成分とする酸混合物である。又、モンタンワックスエステル塩と
しては、モンタン酸をアルキレン基中に2〜4個の炭素を有する2価のアルコー
ル0.1〜0.9当量で部分的にエステル化し、ついで上記した金属の酸化物又は水酸
化物で中和することによって得られる。特に好適なジオールは、例えばエチレン
グ リコール、1,2又は1,3−プロパンジオール、1,3又は1,4−ブタンジオールである
。 離型剤の使用量は0.01〜3重量部、好ましくは0.1〜1重量部であり、0.01重
量部未満では射出成形時の離型性が低下し、又、3重量部を越えると成形品表面
への印刷、接着等の2次加工が困難となったり、ワックス成分の表面への移行(
ブリード現象)を生じたりする。 本発明での酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系酸化防止剤及び下式 (式中、Oに隣接する原子は炭素原子(C)である)で示される基を分子中に2
〜3個有するホスファイト系酸化防止剤(以下、ホスファイト系酸化防止剤と略
す)が有効である。 かかるヒンダードフェノール系酸化防止剤とは、下式 で示される基を分子中に有するヒンダードフェノール化合物であり、トリエチレ
ングリコール−ビス〔3−(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、2,4−ビス−(n−
オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルアニリノ)−1
,3,5−トリアジン、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、2,2−チオ−ジエチレン
ビス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル-4−ヒドロキシフェニル)
プロピ オネート、2,2−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、N,N′
−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシン
ナマミド)、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスフォネ
ート−ジエチルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチル)カルシウム等が例示される。 又、ホスファイト系酸化防止剤とは、下式 (式中、Oに隣接する原子は炭素原子(C)である)で示される基を分子中に2
〜3個有する化合物で、以下の式で示される化合物が例示される。尚、式中、t
−Buはtert−ブチル基を示す。 本発明における酸化防止剤の使用量は0.01〜3重量%であり、ヒンダードフェ
ノール系酸化防止剤とホスファイト系酸化防止剤を併用する場合の使用量につい
ては各々0.01〜2.99重量%、好ましくは0.1〜2.9重量%で、両成分の一方が0.01
重量%より少ない場合は併用効果が生じず、また両成分を併せても0.01重量%よ
り少ない場合は本発明の目的が達成されず、又、両成分併せて3重量%より多い
場合は得られるコネクターの色調が悪くなったり、表面に酸化防止剤が移行(ブ
リード)して好ましくない。 本発明においては、無機及び/又は有機の充填剤は必須でないが、必要に応じ
て下記充填剤を使用することによって剛性等の向上をはかることができる。好適
な充填剤としては、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、アラミド繊維、チタン酸 カリウム、アスベスト、炭化ケイ素、セラミック繊維、窒化ケイ素などの繊維状
強化剤、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、カオリン、クレー、パイロフィライト
、ベントナイト、セリサイト、ゼオライト、マイカ、雲母、ネフェリンシナイト
、タルク、アタルパルジャイト、ウオラストナイト、PMF、フェライト、硅酸カ
ルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイト、三酸化アンモン、
酸化亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化鉄、二硫化モリブテン、黒鉛、
石こう、ガラスビーズ、ガラスパウダー、ガラスバルーン、石英、石英ガラスな
どの強化充填剤を挙げることができる。他の核剤、離型剤、カップリング剤、着
色剤、滑剤、耐熱安定剤、耐候性安定剤、発泡剤、難燃剤、三酸化アンチモン等
の難燃助剤、2−エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエート、ベンゼンスル
ホン酸ブチルアミド等の可塑剤等を添加してもよい。 さらに、必要に応じて、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ウレタン
化PBT、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリレート、ABS
、AS、ポリ塩化ビニル、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポ
リエーテルサルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイド等
のプラスチック類やポリエステル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、アクリル
系、オレフィン系、塩ビ系、スチレン系、ABS系等の熱可塑性エラストマー類を
添加することも可能である。 本発明において前記発明の組成物の調製は種々の公知の方法で可能である。例
えば、原料を予めタンブラー又はヘンシェルミキサーのような混合機で均一に混
合した後、一軸又は二軸の押出機等に供給して溶融混練した後、ペレットとして
調製する方法がある。 〔実施例〕 以下に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例
のみに限定されるものではない。 尚、例中の部は重量部を意味する。 実施例1 テトラクロルエタン/フェノールの40/60(重量%)の混合溶媒中で測定した
極限粘度数〔η〕が0.92dl/gのPBT99.1部、モンタンワックスエステルカルシウ
ム塩 0.3部、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート〕0.3部、下式で示される化合物 0.3部を均一に混合した後、40mmφ1軸押出機を用いて240℃のシリンダー温度で
溶融混練、ペレット化した。 得られたペレットから3.5オンスのスクリュー型射出成形機を用いてシリンダ
ー温度260℃、金型温度45℃、射出圧1400〜500kg/cm2、射出速度中速で物性試験
用のテストピース及び自動車ワイヤハーネス用コネクターを成形した。テストピ
ースについては、通常の成形法に加え、シリンダー内の樹脂を5分滞留させて成
形した場合の物性も評価した。また、射出成形した自動車ワイヤハーネス用コネ
クターは、断面が楕円状のカバー(楕円の長軸20mm、楕円の単軸10mm、
長さ20mm、厚さ1mm)と、このカバーから突き出た2本の平行に連結され
た断面が円形の端子収容室(外径5mm、長さ20mm、厚さ0.7mm)とを
有する全長40mm、全巾20mmの2極式防水型ハーネス雌型コネクターであ
る。 比較例1 実施例1のモンタンワックスカルシウム塩を用いなかったこと及び〔η〕が0.
92dl/gのPBTを99.1部に代えて99.4部用いたことを除いて実施例1と全く同様の
評価を行なった。 比較例2 実施例1のモンタンワックスカルシウム塩0.3部に代えてタルク0.3部を用いた
ことを除いて実施例1と全く同様の評価を行なった。 比較例3 実施例1の2種類の酸化防止剤を用いなかったこと及び〔η〕が0.92dl/gのPB
Tを99.1部に代えて99.4部用いたことを除いて実施例1と全く同様の評価を行な
った。 各例のテストピース及びコネクターの評価結果を表1に示す。曲げ強度はASTM
D−790、アイゾット衝撃強度(ノッチ付)はASTM D−256に準拠して測定した。M
FR(メルトフローレイト)は東洋精機製作所製メルトインデクサーを使用し、温
度250℃、荷重325gで測定した。 又、コネクターについては射出成形が連続的に可能な成形サイクル及び得られ
たコネクターをデュポン式落錘衝撃試験機により落錘荷重500gでテストした際に
コネクターにクラックが入る落錘の最低落下距離を測定した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.極限粘度数0.60〜1.50dl/gのポリブチレンテレフタレートに、離型剤とし
て、モンタンワックス塩及び/又はモンタンワックスエステル塩0.01〜3重量%
、酸化防止剤として、ヒンダードフェノール系酸化防止剤及び下式(式中、Oに隣接する原子は炭素原子(C)である)で示される基を分子中に2
〜3個有するホスファイト系酸化防止剤0.01〜3重量%を配合して得られる自動
車ワイヤーハーネスコネクター用樹脂組成物。
Family
ID=
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5671477B2 (ja) | ポリフェニレンスルフィド及びポリエチレンテレフタラートを含む高強度樹脂組成物及び成形品 | |
| JPH0660246B2 (ja) | 樹脂成型方法ならびに成型体 | |
| CN108137909A (zh) | 热塑性聚酯树脂组合物及成型品 | |
| EP0462378A2 (en) | Polyethylene terephthalate composition | |
| KR20010080301A (ko) | 난연제 및 이를 이용한 난연성 수지 조성물 | |
| CA1307368C (en) | Thermoplastic polyester resin composition | |
| JP2009521536A (ja) | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 | |
| JP2503534B2 (ja) | コネクタ―用樹脂組成物 | |
| JPH0651829B2 (ja) | ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物 | |
| JPH11100506A (ja) | ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物の製造方法 | |
| JP2503534C (ja) | ||
| KR930002212B1 (ko) | 열가소성 폴리에스테르수지 조성물 | |
| JPH02286739A (ja) | ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物 | |
| JPH1143602A (ja) | ポリアミド樹脂組成物 | |
| JP3250865B2 (ja) | ポリエステル樹脂成形品 | |
| KR100430193B1 (ko) | 폴리부틸렌테레프탈레이트수지조성물 | |
| JPH0517669A (ja) | 難燃性ポリエステル樹脂組成物 | |
| KR100899770B1 (ko) | 폴리아미드 수지 조성물 | |
| JP2000080264A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物およびその製造方法 | |
| JP2003253043A (ja) | 高耐熱樹脂組成物用難燃剤 | |
| JPH10212406A (ja) | ポリアミド樹脂組成物 | |
| JPH0384059A (ja) | ポリアルキレンテレフタレート樹脂組成物 | |
| JPH0350391B2 (ja) | ||
| JPH10316768A (ja) | 樹脂成型方法 | |
| JP2016188288A (ja) | ポリアミド樹脂成形品および金属接点部を有する成形部品 |