JP2503516B2 - 塗装仕上げ方法 - Google Patents

塗装仕上げ方法

Info

Publication number
JP2503516B2
JP2503516B2 JP18321187A JP18321187A JP2503516B2 JP 2503516 B2 JP2503516 B2 JP 2503516B2 JP 18321187 A JP18321187 A JP 18321187A JP 18321187 A JP18321187 A JP 18321187A JP 2503516 B2 JP2503516 B2 JP 2503516B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
component
coating
parts
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP18321187A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6427670A (en
Inventor
顕雅 中畑
勝 三辻
泰弘 藤井
勝也 世羅
祐三 宮本
政文 久米
栄作 中谷
忠義 龍野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP18321187A priority Critical patent/JP2503516B2/ja
Priority to KR1019880005073A priority patent/KR930002048B1/ko
Priority to US07/189,167 priority patent/US4981759A/en
Priority to DE3814853A priority patent/DE3814853A1/de
Publication of JPS6427670A publication Critical patent/JPS6427670A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2503516B2 publication Critical patent/JP2503516B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、塗装工程が簡略化され、しかも省資源、公
害対策上有利な塗装方法に関し、その目的とするところ
は、色相の変化が特殊で、光輝性にすぐれ、平滑性、鮮
映性、肉持感、意匠性などの仕上り外観や耐候性などの
良好な塗膜を形成する塗装仕上げ方法である。
従来の技術およびその問題点 従来、美粧的外観が特に重要視される自動車、二輪
車、電気製品等の外面は、平滑性、鮮映性、耐候性など
に優れた塗膜を形成する有機溶剤希釈型熱硬化性上塗り
塗料で仕上げ塗装されている。また該上塗塗装仕上げに
はその着色方法として、ソリッドカラー仕上げと、光輝
感を示すメタリックカラー仕上げに大別できるが、後者
のメタリックカラー仕上げは、光輝感を示すための上塗
り塗料としてアルミニウム等の金属粉やマイカ等のメタ
リック顔料を配合した塗料が使用されている。
これらの塗装工程は通常、防食性付与のためのカチオ
ン電着塗料を塗装加熱硬化した後、耐候性を確保するた
めの中塗塗料を塗装し加熱硬化したのち、さらに上塗塗
装として、着色顔料および/またはメタリック顔料を配
合した有機溶剤希釈型熱硬化性エナメル塗料(以下ベー
スコートと略す)を塗装し風乾後有機溶剤希釈型熱硬化
性透明クリヤー塗料を塗り重ねてから、該両塗膜を同時
に加熱硬化させる2コート1ベイク方式からなっている
ことが多い。
ところが近年に至って、塗装仕上がり外観、例えば平
滑性、鮮映性、肉持感などの外観向上の要求が一層強く
なり、さらに、美粧性においても、単に色彩、光輝感の
みならず、色相に方向性を有するものが望まれており、
しかも省資源や、公害対策さらには、塗装コストも低く
することが望まれている。
これまで、光輝感を示すための色材としてアルミニウ
ム等の金属粉やマイカが通常配合されているが、これら
は、その表面に着色材やチタン白をコーティングするこ
とにより、干渉色を作り出すことができ、その結果種々
の色相を有する輝きを持たせることができる。しかしな
がら、これら金属粉、マイカ等の色材自体は不透明又は
透明であるので、その表面がコーティング処理された色
材を配合したメタリック塗料を使用した場合において
も、色相に方向性を有する色で着色された塗膜を形成さ
せることは不可能であった。本発明において、色相に方
向性があるとは、塗面に対して直角方向から見た場合の
色相と45°以上傾けた方向から見た場合の色相との間に
差があることをいう。
また、仕上り外観の向上については、主として上塗塗
着膜の平滑化を目的に各種レオロジーコントロール剤の
添加や、中塗塗膜の研磨などにより対処されている。一
方、公害対策上から開発されたハイソリッド型塗料を利
用することもある。
さらに、光輝性を有する色材の粒子が、エナメル塗膜
の塗装乾燥膜厚に比較して大きい場合には、該塗膜表面
に光輝性色材に起因する凹凸を生じやすく、このため2
コート1ベイク方式では、十分な仕上り外観を得られな
い、という欠点があり、2コート1ベイク方式で形成さ
れた塗膜の上に、さらに有機溶剤希釈型熱硬化性透明ク
リヤーを塗り重ねてから加熱硬化させる3コート2ベイ
ク方式の必要がある。さらに、この塗装方法において
は、従来の有機溶剤型ベースコートおよびクリヤーコー
トには多量の溶剤が含まれており、省資源、公害発生防
止などの観点からも好ましくない。
またハイソリッド型塗料には、有機溶剤の削減におの
ずと限界がある。また、十分な仕上り外観を得るために
3コート2ベイク方式で上塗り塗膜を形成することは、
省工程の観点からみても、トータル生産コストが高くつ
く、という欠点があった。
問題点を解決するための手段 そこで本発明者らは、前述した種々の欠陥を解消し、
塗装工程が簡略化され、塗膜の仕上り外観や耐候性が顕
著に向上し、かつ省資源、公害対策上極めて有利であっ
て、しかも色相に方向性を有する色で着色された塗膜を
容易に形成させ得る塗装仕上げ方法の開発を目的とし
て、鋭意研究を重ねた結果、耐候性良好な特定組成のカ
チオン電着塗料が塗装された基板上に、長手方向寸法が
5〜50μ、短手方向寸法が1〜30μのフタロシアニン板
状結晶と1μ以下の着色顔料及びマイカからなる群から
選ばれた少なくとも1種とを着色成分として含有する塗
料を用いて着色ベースコート層を形成させ、次いで該着
色ベースコート層上に粉体塗料を用いてクリヤーコート
層を形成させることにより、中塗塗料を使用することな
く、かつ、クリヤ層を2回形成させることなく、上記目
的を達成でき、本発明を完成するに到った。
即ち、本発明は、 (1)(A)表面張力が40〜60dyne/cmであり、且つ酸
で中和することによって陰極に電着可能な水性浴を形成
しうるエポキシ系カチオン電着性樹脂、及び (B)表面張力が25〜45dyne/cmである非イオン系被膜
形成性樹脂を、 樹脂(A):樹脂(B)=60:40〜98:2の範囲内の重量
比で含有し且つ樹脂(A)の表面張力が樹脂(B)の表
面張力より大きくしてなる被層膜形成用カチオン電着塗
料を塗装し、加熱硬化してから、該電着塗面に (2)第1上塗りとして、長手方向寸法が5〜50μ、短
手方向寸法が1〜30μのフタロシアニン板状結晶と1μ
以下の着色顔料及びマイカからなる群から選ばれた少な
くとも1種とを着色成分として含有する液状塗料を塗装
し、 (3)更に第2上塗りとして、着色剤を含まない粉体塗
料を塗装することを特徴とする塗装仕上げ方法に関す
る。
本発明の特徴は、従来一般の中塗り塗料を塗装するこ
となく、上記成分(1)の特定のカチオン電着塗料塗面
に、上塗り塗料としての上記成分(2)および(3)の
塗料を塗装するところにある。
すなわち、本発明で用いる上記成分(1)のカチオン
電着塗料は、一回の電着塗装により、下層部(金属基体
表面側。以下同じ)に主として防食性樹脂が分布し且つ
上層部に主として耐候性樹脂が分布するような濃度勾配
を有する被層膜を形成することができる。さらに具体的
には、該カチオン電着塗料は、エポキシ樹脂系カチオン
電着性樹脂中に耐候性の優れたアクリル系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂等の非イオン系被膜形成性樹脂を分散させ
たものを結合剤成分とするカチオン電着塗料であって、
該非イオン系被膜形成性樹脂粒子がエポキシ樹脂によっ
て極めて安定に分散され、貯蔵安定性に優れ、また、前
記エポキシ系カチオン電着性樹脂と非イオン系被膜形成
性樹脂を特定割合で配合し且つこれらの樹脂成分の表面
張力を特定範囲に限定し、しかも前者の表面張力を後者
のそれより大きくしてあるため、それから形成されるカ
チオン電着浴を用いて電着塗装した塗膜は、焼付乾燥す
ると表面張力の差によって非イオン系被膜形成性樹脂が
上層部に浮上し、他方、エポキシ樹脂は金属基体表面
側、すなわち下層部に移行し、その結果上層部を主とし
て非イオン系被膜形成性樹脂が占め、下層部を主として
エポキシ樹脂が占めるような濃度勾配を有する複層膜を
形成する。その結果、1回の電着塗装及び焼付により、
防食性および耐候性のすぐれた複層塗膜を形成すること
ができる。
そのため本発明の方法では、該カチオン電着塗料の焼
付硬化塗膜面に、中塗塗装工程を省略し、上記成分
(2)及び(3)の上塗り塗膜を直接施しても、耐候性
ハガレ(上塗り塗膜を透過した光により、下塗り塗膜が
光劣化をおこし、屋外バクロ中に、下塗り塗膜と上塗り
塗膜の層間でハクリがおこる現象)が発生することは皆
無となることが判明した。しかも、本発明の方法によれ
ば、中塗り塗装工程が省略されるので塗装工程が簡略化
され、塗装コストが低くできるという利点がある。
本発明で用いる成分(1)のカチオン電着塗料塗膜は
耐候性がすぐれており、具体的には、該塗料の硬化塗膜
単独を、1100K.Juole/m2・hrの光線を40時間照射した後
の60度鏡面反射率の保持率が通常、50%以上であり、好
ましくは60%以上でありうる。
また、上記成分(2)の液状塗料としては、公害防止
および省資源の観点からみて有機溶剤を全くもしくは殆
ど含まない水性塗料を用いることが好ましいが、有機溶
剤系であっても、中塗り塗料およびその塗装工程が省略
され、成分(3)の粉体上塗り塗料の使用などによっ
て、トータル的にみると従来の塗装工程に比べてコスト
低下である。
成分(2)の塗膜は色相に方向性をもっており、例え
ば、正面がブロンズ色、シェイドが青味を帯びた色を有
する塗膜を形成し、さらに、シェイドの青味を積極的に
利用し、更に正面/シェイドの色相差を強調させること
ができる。換言すれば、正面がブロンズ色に対して、シ
ェイドがグリーンという補色関係も可能となる。
さらに、成分(2)の液状塗料として水性にしたもの
を用いれば、有機溶剤を全くもしくは殆ど含有していな
いので省資源、公害対策に極めて有効で、さらに、一般
に低固形分濃度であるため、被塗面に塗着時と乾燥(又
は硬化)状態との体積収縮率が大きくなり、顔料が被塗
面に対して平行に配向しやすく、光輝感のすぐれたメタ
リック塗膜が形成され塗料時に発生した凹凸面は平滑化
されやすく、鮮映性もすぐれている。
さらに、成分(2)の塗料の塗面に塗装する上記成分
(3)の粉体塗料は、有機溶剤を全く含んでいないの
で、省資源、公害防止に特に有効であり、しかも、80μ
以上の厚膜に塗装できるので、肉持感、平滑性、鮮映性
などの仕上がり外観にすぐれた塗面に仕上げることがで
きるという特徴がある。
次に、本発明の塗装方法についてさらに具体的に説明
する。
成分(1):(A)表面張力が40〜60dyne/cmであり且
つ酸で中和することによって陰極に電着可能な水性浴を
形成しうるエポキシ系カチオン電着性樹脂、及び (B)表面張力が25〜45dyne/cmである非イオン系被膜
形成樹脂を、 樹脂(A):樹脂(B)=60:40〜98:2の範囲内の重量
比で含有し且つ樹脂(A)の表面張力が樹脂(B)の表
面張力より大きい複層膜形成用カチオン電着塗料。
エポキシ系カチオン電着性樹脂(A成分)としては、
従来からカチオン電着塗料分野において使用されている
アミン付加エポキシ樹脂のようなポリアミン樹脂、例え
ばポリエポキシドと第1級モノ及びポリアミン、第2級
ポリアミン又は第1級、第2級混合ポリアミンとの付加
物(例えば米国特許第3,984,299号参照);ポリエポキ
シドとケチミン化された第1級アミノ基を有する第2級
モノ及びポリアミンとの付加物(例えば米国特許第4,01
7,438号参照);ポリエポキシドとケチミン化された1
級アミノ基を有するヒドロキシ化合物とのエーテル化に
より得られる反応物(例えば特開昭59−43013号公報参
照)などが用いられる。これらのポリアミン樹脂はアル
コール類でブロックしたポリイソシアネート化合物を用
いて硬化させることができ電着塗膜を形成する。
また、ブロックイソシアネート化合物を使用しないで
硬化させることが可能なアミン付加エポキシ樹脂も使用
することができ、例えばポリエポキシドにβ−ヒドロキ
シアルキルカルバメート基を導入した樹脂(例えば特開
昭59−155470号公報参照);エステル交換反応によって
硬化しうるタイプの樹脂(例えば特開昭55−80436号公
報参照)などを用いることもできる。
樹脂(A成分)の製造に使用される前記したポリエポ
キシドとしては、例えば、ポリフェノールをアルカリの
存在下にエピクロルヒドリンと反応させることにより製
造することができるポリフェノールのポリグリシジルエ
ーテルが包含され、なかでも価格と防食性の点から特に
好適なものは、数平均分子量が少なくとも約380、好適
には約800〜2,000の範囲内、及びエポキシ当量が190〜
2,000、好適には400〜1,000の範囲内のポリフェノール
のポリグリシジルエーテルである。
成分(1)のカチオン電着塗料のエポキシ系カチオン
電着性樹脂(A成分)は、表面張力が40〜60dyne/cm、
好適には45〜55dyne/cmの範囲内にあることが必要であ
る。表面張力が40dyne/cmより低いと、非イオン系被膜
形成性樹脂(B成分)との相溶性が良好になりすぎて所
望の濃度勾配を有する複層膜を形成させ難くなり、しか
も該塗膜が耐候性、防食性ともに劣るものになりやす
い。他方、表面張力が60dyne/cmを超えると、濃度勾配
が極端に進み、樹脂(A成分)と樹脂(B成分)とが完
全に2層に分離するようになり、前記樹脂(A成分)と
樹脂(B成分)の層間付着性が劣る結果となりやすい。
本明細書において、エポキシ系カチオン樹脂(A成
分)及び後記する非イオン系被膜形成性樹脂(B成分)
についていう「表面張力」は次のようにして測定したも
のである: 樹脂(A成分)または樹脂(B成分)を溶剤で希釈
し、脱脂した平滑なブリキ板上にバーコーターにより乾
燥塗膜で10μmになるように塗装する。塗膜を室温で1
日風乾し、さらに50℃/0.1気圧で1時間乾燥した後、室
温で10分後に次の測定を行なう。
脱イオン水を滴下して、上記乾燥樹脂との接触角
(θ)を測定する。
ついで、SellとNeumannの実験式 式中、γ:水の表面張力 (72.8dyne/cm)、 γ:樹脂(A成分)または樹脂(B成分)の
表面張力(dyne/cm) により樹脂(A成分)または樹脂(B成分)の表面張力
を求める。
成分(1)のカチオン電着塗料で使用される非イオン
系被膜形成性樹脂(B成分)は、本発明の目的から特に
耐候性の優れた樹脂であれば熱硬化性樹脂および熱可塑
性樹脂のいずれでもよく、就中アクリル系樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリエステル変性樹脂及びシリコン変性樹
脂が好適に使用される。この樹脂(B成分)は非イオン
系であること、すなわち酸中和によってカチオン性基を
生じるような官能基を有さないことが重要であり且つ不
可欠である。すなわち、樹脂(B成分)がイオン性であ
ると、その表面張力が大きくなるため、本発明の目的と
する理想的な濃度勾配を有する複層塗膜を得るためには
樹脂(B成分)の骨格部(非イオン性部)を表面張力の
小さいものに設計しなければならず、その結果として形
成される複層塗膜は層間付着性および耐食性に劣ったも
のとなりやすい。
該アクリル系樹脂は数平均分子量が約3,000〜約100,0
00、好ましくは約4,000〜約50,000の範囲内のものが適
している。また、該アクリル系樹脂は官能基として水酸
基を含有せしめた場合には、樹脂(A成分)の架橋剤で
あるポリイソシアネート化合物と反応して架橋硬化せし
めることができる。
また、樹脂(B成分)として、前記したアクリル系樹
脂とポリエステル樹脂をブレンドしたものも使用できる
し、さらにポリエステル変性(グラフト)アクリル樹
脂、アクリル変性(グラフト)ポリエステル樹脂も前記
原材料を組合せることにより合成できそれらもまた樹脂
(B成分)として使用できる(これらを本明細書では
「ポリエステル変性樹脂」と総称する)。
さらにまた、樹脂(B成分)として用いられる非イオ
ン系シリコン変性樹脂には、基体樹脂、例えば前記した
アクリル系樹脂またはポリエステル樹脂、或いはアルキ
ド樹脂等をシリコン樹脂で変性したものが包含され、シ
リコン樹脂の使用量は樹脂全体の50重量%以下、好まし
くは3〜45重量%の範囲内である。シリコン樹脂の含有
量が50重量%を超えると、上塗り塗膜との層間付着性が
低下する。また樹脂(A成分)と樹脂(B成分)が完全
に2層に分離し層間の付着性も悪くなる傾向がある。基
体樹脂を変性するために用いるシリコン樹脂は、通常、
数平均分子量が好ましくは約500〜約2,000の範囲内にあ
る、分子中に水酸基、アルコキシ基のような反応性基を
2個以上有するオルガノポリシロキサン樹脂が好適であ
る。
樹脂(B成分)は、表面張力が25〜45dyne/cm、好適
には28〜40dyne/cmの範囲内にあることが必要である。
表面張力が25dyne/cmより小さいと、形成される塗膜と
上塗り塗膜との層間付着性が低下し、また樹脂(A成
分)と樹脂(B成分)が完全に2層に分離し層間付着性
も悪くなる。他方、表面張力が45dyne/cmを超えると、
樹脂(A成分)との相溶性が良好になりすぎ所望の濃度
勾配を有する複層膜が形成され難くなり、しかも塗膜の
耐候性、腐食性がともに劣る結果となる。
成分(1)のカチオン電着塗料において、前記した樹
脂(A成分)及び樹脂(B成分)の表面張力がそれぞれ
前記特定範囲にあって且つ樹脂(A成分)の表面張力が
樹脂(B成分)の表面張力より大きければ、濃度勾配の
ある複層膜を形成することができるが、好適には樹脂
(A成分)と樹脂(B成分)の表面張力の差が5dyne/cm
以上、より好ましくは10〜20dyne/cmの範囲内になるよ
うに両成分を選択して組合わせることが、複層膜の形成
が容易で且つ迅速であり実用的である。
また、複層膜の形成をさらに容易にするには、樹脂
(A成分)と樹脂(B成分)間の相溶性が不相溶もしく
は難相溶の関係にある組合せからなるものを選択すれば
よい。樹脂(A成分)と樹脂(B成分)間の相溶性が
「不相溶」もしくは「難相溶」とは次のことを意味す
る。すなわち、樹脂(A成分)及び樹脂(B成分)を等
重量部の割合で混合した後有機溶剤などに溶解せしめ、
テフロン板に約70ミクロンの膜厚になるように均一にエ
アースプレーし、ついで160〜220℃の間の一定の温度で
且つ15〜60分の間の一定の時間で焼付け、放冷し、得ら
れる単離皮膜について光線透過率を測定したとき、紫外
線の光線(波長約300ミリミクロン)ならびに可視部の
光線(波長約500ミリミクロン)についての透過率がそ
れぞれ0〜約70%の値を示すことを意味する。
成分(1)の電着塗料は、以上述べた樹脂(A成分)
及び樹脂(B成分)をそれ自体既知の方法で水中に分散
及び/又は溶解させることにより調製することができ
る。例えば、樹脂(A成分)及び樹脂(B成分)を水
混和性有機溶剤中に溶解させた状態で水及び酸(例えば
酢酸、ギ酸、乳酸、リン酸、硫酸などの水溶性有機酸又
は無機酸)と混合し中和して水性浴を形成するか、樹
脂(A成分)を水性媒体中に分散させ、酸で中和して水
性浴を形成し、その水性浴中に樹脂(B成分)の水混和
性有機溶剤溶液をホモジナイザー等を用いて強制分散せ
しめる等の方法で調製することができる。前記及び
のいずれの方法によって得られる組成物においても、樹
脂(B成分)の粒子は樹脂(A成分)の中和物によって
水中に極めて安定に分散され、長期間にわたって優れた
貯蔵安定性を示す。
成分(1)の電着塗料の調製にあたって、樹脂(A成
分)及び樹脂(B成分)はそれぞれ単独又は2種以上組
合せて使用することができる。樹脂(A成分)と樹脂
(B成分)の使用割合は、 (A成分):(B成分)=60:40〜98:2、 好ましくは70:30 〜95:5 の範囲内にすることが必要である。
前記した範囲外の配合割合では効果的な濃度勾配を有
する複層膜が得られず、耐候性又は防食性が劣る結果と
なる。
成分(1)には、前記した樹脂(A成分)及び(B成
分)成分の他に、適宜必要に応じて、通常塗料分野で用
いられている着色顔料、防食顔料、体質顔料、添加剤な
どを添加することもできる。
さらに、樹脂(A成分)として、硬化剤との併用によ
って硬化するタイプのエポキシ系カチオン電着性樹脂を
用いる場合には、該組成物に、硬化剤としてポリイソシ
アネート化合物、例えばイソホロンジイソシアネート、
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートなどのブロ
ック化物を所定量配合することができる。
成分(1)のカチオン電着塗料を被塗物に電着塗装す
る方法及び装置としては、従来から陰極電着塗装におい
てそれ自体使用されている公知の方法及び装置を使用す
ることができる。その際、被塗物をカソードとし、アノ
ードとしてはステンレス又は炭素板を用いるのが望まし
い。用いうる電着塗装条件は、特に制限されるものでは
ないが、一般的には浴温:20〜30℃、電圧:100〜400V
(好ましくは200〜300V)、電流密度:0.01〜3A/dm2、通
電時間:1〜5分、極面積比(A/C):2/1〜1/2、極間距
離:10〜100cm、撹拌状態で電することが望ましい。
カソードの被塗物上に析出した塗膜は、硬化塗膜に基
いて10〜50μ、特に20〜40μの膜厚が好ましく、この析
出した塗膜を洗浄後、約150〜約230℃で約10〜30分間焼
付けて硬化させることができる。この硬化処理により金
属基体に接する部分にはエポキシ系樹脂(A成分)が、
プライマー層の表面部分には被膜形成性樹脂(B成分)
が優先的に分布した多層構造が形成される。これは加熱
溶融状態で両樹脂が主として表面張力の差で層分離をす
るように作用するためと考えられる。
かくして形成される電着塗膜層が多層分布構造を有し
ている事実は、塗膜を金属基体方向(厚さ方向)に向か
って最上層、中間層及び最下層の3層に分割し、この分
割層における樹脂(B成分)の分配率(含有重量%)を
求めることにより確認することができる。成分(1)の
カチオン電着塗料から形成される電着プライマー層にお
いては、一般に最上層では樹脂(B成分)の分配率が50
%以上、好ましくは70〜95%であり、最下層においては
樹脂(B成分)の分配率は10%以下、好ましくは5%以
下である。
成分(2):着色成分として、長手方向が5〜50μ、短
手方向が、1〜30μのフタロシアニン板状結晶と、1μ
以下の着色顔料およびマイカからなる群から選ばれた少
なくとも1種とを含有する液状塗料。
これは、加熱硬化した成分(1)の塗膜面に塗装する
第1上塗り塗料で、基体樹脂、硬化剤および、光輝性色
材として、長手方向が5〜50μ、短手方向が1〜30μの
フタロシアニン板状結晶と、マイカ顔料および/または
1μ以下の着色顔料を主要成分とする水および(また
は)有機溶剤を溶剤もしくは分散媒としてなる熱硬化性
塗料である。
基体樹脂は、成分(2)による塗膜形成主成分であ
り、耐候性および透明性などが良好で、水又は有機溶剤
に溶解もしくは分散しうる塗料用樹脂が好適であり、例
えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂
などがあげられる。
まず、これらの基体樹脂の水溶性化もしくは水分散化
は、原則的には、水溶性化もしくは水分散化するのに十
分な量の親水性基、例えばカルボキシル基(−COOH)、
水酸基(−OH)、メチロール基(−CH2OH)、アミノ基
(−NH2)、スルホン基(−SO3H)、ポリオキシエチレ
ン結合CH2CH2Onなどを導入、含有させることであ
るが、最も一般的なものはカルボキシル基を含有させる
ことである。導入したカルボキシル基を中和してアルカ
リ塩を作ることにより水溶性化もしくは水分散化するこ
とができる。カルボキシル基の量は特に制限されず、水
分散化もしくは水溶化の程度に応じて任意に選択できる
が、具体的には、酸価に基いて約10以上、好ましくは30
〜200であって、アルカリ性物質例えば水酸化ナトリウ
ム、各種アミンなどで中和することによって水溶性化も
しくは水分散にすることができる。
上記アクリル樹脂としては、例えばα,β−エチレン
性不飽和カルボン酸、ヒドロキシル基、アミド基、メチ
ロール基などの官能基を有する(メタ)アクリル酸エス
テル、及びその他の(メタ)アクリル酸エステル、及び
その他の(メタ)アクリル酸エステル、スチレンなどを
共重合して得られる上記のごとく酸価を有し、かつ水酸
基価約20〜200のものを挙げることができる。
ポリエステル樹脂としては多塩基酸、多価アルコー
ル、変性油を常法により縮合反応させて得られるもので
ある(酸価および水酸基価は上記アクリル樹脂と同程度
が好ましい)。ウレタン樹脂としては、上記アクリル樹
脂、もしくはポリエステル樹脂にジイソシアネート化合
物を反応させて高分子量化したものが挙げられ、これは
主として水分散性樹脂として用いられる。
また、上記樹脂の水分散化は、上記モノマー成分を界
面活性剤や水溶性樹脂の存在下で乳化重合せしめること
によっても達成される。さらに上記樹脂を例えば乳化剤
などの存在下で水中に分散することによっても得られ
る。この水分散化において、基体樹脂中は前記親水性基
を全く含んでいなくてもよく、或いは上記水溶性樹脂よ
りも少なく含有することができる。
このうち、アクリル樹脂の水分散液としては、従来か
ら既知の例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル等のノニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレン
アルキルアリルエーテル硫酸エステル塩等のアニオン系
界面活性剤、酸価20〜150程度、数平均分子量5000〜300
00程度のアクリル樹脂等の水溶性樹脂等の分散安定剤の
存在下で、アクリル系単量体及び必要に応じて他の共重
合性単量体を重合することによって調製される平均粒子
径0.05〜1.0μm程度の範囲にある水分散体が好まし
い。
該分散液は、多段重合法によって得られるものが好ま
しい。即ち、最初にα,β−エチレン性不飽和酸を全く
含まないか或いは少量含んだ単量体を重合し、次いで
α,β−エチレン性不飽和酸を多量に含んだ単量体を共
重合することによって得られる多段重合エマルジョン
は、中和剤を用いて中和することによって増粘するので
塗装作業性の面から好ましいものである。
該水分散液中のアクリル樹脂は、その機械安定性、貯
蔵安定性等の性能面からは分散粒子を架橋した方が有利
である。また、この水分散液には、必要に応じて、従来
から公知の方法により製造されるポリエステル系、ポリ
ウレタン系の水分散性樹脂を併用することが可能であ
る。
また、有機溶剤系は、有機溶剤に上記基体樹脂(カル
ボキシル基などの親水基は特に必要としない)を溶解も
しくは分散させることによって得られる。有機溶剤とし
ては、塗料に通常用いられているものが適用でき、塗料
の形態としては、溶液型、ハイソリッド型、非水分散液
型などがある。
硬化剤は、上記基体樹脂を加熱により三次元的に架橋
硬化させるためのものであり、具体的には、メラミン、
ベンゾグアナミン、尿素などとホルムアルデヒドとの縮
合もしくは共縮合または、さらに低級1価アルコールで
エーテル化するなどによって得られるアミノ樹脂が好適
に用いられる。また、ポリイソシアネート化合物もしく
はブロックポリイソシアネート化合物も好適に使用でき
る。
次に、フタロシアニン板状結晶は、長手方向5〜50
μ、短手方向1〜30μの寸法を有しているもので、例え
ばフタロシアニン銅、フタロシアニンコバルト、フタロ
シアニン錫、配位金属として他の金属原子を含むフタロ
シアニン等を例示でき、またこのフタロシアニンを構成
するベンゼン環上には1〜16個の塩素原子、臭素原子等
のハロゲン原子が置換されていてもよい。フタロシアニ
ン板状結晶が上記寸法を逸脱する場合には、本発明の所
期の目的を達成するのが困難となる。本発明では、特に
長手方向が10〜30μ、短手方向寸法が10〜20μのフタロ
シアニン板状結晶を使用するのが望ましい。本発明で使
用されるフタロシアニン板状結晶の具体例としては、フ
レークピグメントFA7305(西独BASF社製)等を例示する
ことができる。
上記フタロシアニン板状結晶は、半透明であってその
個々の粒子に光を当てたときに、反射光はブロンズ色、
透過光は青色であるから、このフタロシアニン板状結晶
を配合してなる塗料を塗装した塗膜は、正面がブロンズ
色、シェイドが青味を帯びた色となる。
上記フタロシアニン板状結晶と共に本発明組成物中に
配合される着色成分は、1μ以下の着色顔料及びマイカ
からなる群から選ばれた少なくとも1種である。
1μ以下の着色顔料としては、例えば無彩色顔料、有
彩色顔料等が挙げられる。無彩色顔料の具体例として
は、チタン白、カーボンブラック等を例示できる。また
有彩色顔料は、チタン白と1:1に混合して得られる色が
マンセル色相でY、YG、G、BG、B、PB、P又はRPであ
る顔料である限り従来公知のものを広く使用でき、この
中でもできるだけ透明性の高い顔料が好適である。本発
明の組成物中に上記1μ以下の顔料を配合することによ
り、下記に示すような効果が発揮される。即ち、上記し
たように本発明の特定のフタロシアニン板状結晶を着色
成分として配合した塗料組成物を用いれば、正面がブロ
ンズ色、シェイドが青味を帯びた色を有する、所謂色相
方向性を有する塗膜を形成し得るが、このシェイドの青
味を積極的に利用し、使用する1μ以下の顔料の色相を
選ぶことにより、更に正面/シェイドの色相差を強調さ
せることができる。換言すれば、正面がブロンズ色に対
して、シェイドがグリーンという補色関係も可能とな
る。
またマイカとしては、従来公知のものを広く使用で
き、例えば透明パールマイカ、着色マイカ、干渉マイカ
等を挙げることができる。マイカを配合することによ
り、下記に示すような効果が発揮される。即ち、本発明
の特定のフタロシアニン板状結晶を着色成分として配合
した顔料[成分(2)]においては、着色顔料を配合し
ない場合でも、明度2〜3の中彩色程度の塗膜しか得ら
れない。この塗膜の明度は、同時に明度の高い顔料、例
えばチタン白、アゾエロー等を配合することにより向上
するが、その一方においてフタロシアニン板状結晶の輝
きがその周辺の高明度のために減殺され、本発明の所期
の効果が発現され難くなる傾向が生ずる。これに対して
上記マイカをフタロシアニン結晶とともに配合すれば、
本発明の所期の効果の発現を損なうことなく、明度のみ
を向上させ得るという利点がある。また使用されるマイ
カ、特に色調の異なる着色マイカ等を幾つか組合せるこ
とにより、色相の変化が特殊な塗膜を形成させることも
できる。
成分(2)における上記各成分の比率は、目的に応じ
任意に選択できるが、例えば、基体樹脂と硬化剤とは、
該両成分の合計重量にもとずいて、前者が60〜90重量
%、特に70〜85重量%、後者が40〜10重量%、特に30〜
15重量%の範囲内が好ましい。フタロシアニン板状結晶
の量としては、樹脂成分(基体樹脂および硬化剤)100
重量部当り通常0.1〜30重量部程度とするのがよい。フ
タロシアニン板状結晶の配合量が0.1重量部より少なく
なると、光輝感が失われ、メタリックカラーという特徴
が発揮できなくなるという難点が生ずる傾向となる。ま
た逆に、フタロシアニン板状結晶の配合量が30重量部よ
り多くなると、塗装された着色ベースコートの平滑性が
著しく損なわれる結果、形成された塗膜の光沢、鮮映性
を充分確保できないという難点が生ずる傾向となる。1
μ以下の着色顔料の量としては、使用される着色顔料の
種類等により異なり一概には言えないが、本発明組成物
中に配合される樹脂成分100重量部当り通常50重量部程
度以下とするのがよい。より具体的には、例えばチタン
白を使用する場合には樹脂成分100重量部当り10重量部
程度以下が好ましく、0.1〜5重量部程度が特に好まし
い。またカーボンブラックを使用する場合には樹脂成分
100重量部当り5重量部程度以下が好ましく、0.1〜2重
量部程度が特に好ましい。更に有彩色顔料を使用する場
合には樹脂成分100重量部当り20重量部程度以下が好ま
しく、1.0〜10重量部程度が特に好ましい。また、マイ
カの量としては、樹脂成分100重量部当り通常15重量部
程度以下、好ましくは0.5〜10重量部程度とするのがよ
い。
塗料に上記フタロシアニン板状結晶を配合する方法
は、特に制限するものではなく、従来公知の方法が使用
でき例えばフタロシアニン板状結晶およびマイカを配合
するときは、基体樹脂と上記色材と必要に応じて少量の
有機溶剤を攪拌することによって分散させることができ
る。
上述の成分(2)の塗料を塗装するための塗液は、通
常の方法に従って、有機溶剤および(または)脱イオン
水及び必要に応じ有機溶媒、増粘剤、消泡剤等の添加剤
を加えて、固形分10〜40重量%程度、粘度800〜5000cps
/6rpm(B型粘度計)程度に調整して得られる。該
(2)成分は、前記(1)成分によるカチオン電着加熱
硬化塗膜面に、例えば10〜50μ程度の硬化膜厚になるよ
うにスプレー塗装等により塗装する。
成分(3):粉体塗料 該粉体塗料は、成分(2)の塗膜面に塗装することの
できる、熱硬化性のそれ自体既知の粉体塗料であること
ができ、原則として、成分(2)の着色塗膜を透視でき
るような透明塗膜を形成しうる粉体塗料であって、染料
・着色顔料およびメタリック顔料などの着色剤を含んで
おらず、基体樹脂と硬化剤とを主成分とするものであ
る。
基体樹脂は成分(3)の粉体塗料の塗膜形成のための
主要成分であって、例えば、水酸基、カルボキシル基、
グリシジル基などから選ばれる1種またはそれ以上の架
橋性官能基を有するアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
フッ素樹脂、ウレタン樹脂、およびこれらの変性体(例
えば、グラフト重合体)などがあげられるが、これらは
単なる例示であり、これらのみに限定されるものではな
い。該基体樹脂はガラス転移温度が一般に50℃以上、特
に60〜120℃であることが好ましく、また、組成および
分子量などは目的に応じて任意に選択でき、特に限定さ
れない。
硬化剤は、上記基体樹脂を加熱により三次元的に架橋
硬化させるための成分であり、例えば、アルコキシメチ
ロールメラミン、ブロックポリイソシアネート化合物、
エポキシ化合物、イソシアヌレート化合物および脂肪族
二塩基酸などが使用できる。
基体樹脂と硬化剤との比率は、基体樹脂中の上記官能
基と硬化剤中の官能基とのモル比がほぼ等モルになるこ
とが最も好ましい。
成分(3)の粉体塗料には、さらに流動調整剤、紫外
線吸収剤、光安定剤などの塗料添加物を必要に応じて配
合してもさしつかえない。
成分(3)の粉体塗料は、通常、上記各成分を溶融混
練し、冷却後、粉砕することによって得られ、これらの
工程および粒径などは通常のとおりでよい。
また、該成分(3)の塗料は、前記成分(2)の塗料
を塗装し、又は加熱硬化させることなく、該塗膜中に含
まれている水分や有機溶剤の殆どもしくはすべてを除去
するために常温もしくは100℃以下で風乾したのち、該
成分(2)の塗料による未硬化の塗膜面に塗装される。
さらに、該成分(2)の塗料による塗膜を、例えば、12
0〜200℃に加熱して硬化したのちに(3)の粉体塗料を
塗装することもできる。これらの塗装方法は特に制限さ
れず、静電噴霧塗装、流動浸漬法など任意の粉体塗装方
法を用いることができる。
成分(3)の粉体塗料の塗装膜厚は特に制限されるも
のではないが、一般には、例えば40〜200μの範囲が適
しており、なかでも、仕上がり塗膜の平滑性、鮮映性、
光沢、肉持感などを良好にするためには、80〜120μの
肉厚に塗装することが好ましい。
以上に述べた本発明の方法は、塗装工程が簡略化さ
れ、しかも塗膜の仕上がり外観が極めてすぐれ、かつ省
資源、公害対策上有利な塗装方法であり、自動車、二輪
車、電気製品などの塗装において広く利用することがで
きる。
以下に実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具
体的に説明する。なお実施例中、「部」及び「%」は
「重量部」及び「重量%」である。
I試料の調製 成分(1)のカチオン電着塗料: (A)エポキシ系カチオン電着性樹脂の調製 ビスフェノール型エポキシ樹脂(チバガイギー社製
「アラルダイト♯6071」) 930部 ビスフェノール型エポキシ樹脂(チバガイギー社製
「アラルダイトGY2600」) 380〃 ポリカプロラクトンジオール(ダイセル社製「プラク
セル♯205」) 550〃 ジメチルベンジルアミン酢酸塩 2.6〃 p−ノニルフェノール 79〃 モノエタノールアミンのメチルイソブチルケトンケチ
ミン化物 71〃 ジエタノールアミン 105〃 ブチルセロソブル 180〃 セロソロブ 525〃 成分〜を一緒にし150℃で2時間反応させた後、
成分〜を配合し、80〜90℃で3時間反応させ、固形
分75%の樹脂溶液を得る。この樹脂の表面張力は53dyne
/cmである。
(B)非イオン系被膜形成性樹脂の調製 (B−1)の製造: ブチルセロソルブ 26部 80%ポリエステルモノマー(ダイセル社製「FM−3
X」) 37.5〃 スチレン 40〃 ヒドロキシエチルメタクリレート 25〃 n−ブチルメタクリレート 5〃 AIBN(アゾビスイソブチロニトリル) 4〃 ブチルセロソルブ 5〃 アゾビスジメチルバレロニトリル 0.5〃 セロソロブ 23〃 成分を130℃に加熱し、130℃で成分〜を5時間
かけて滴下後、130℃で2時間維持し、130℃で2時間か
けて成分、を滴下し、更に130℃で2時間維持し、
次いで成分を添加して冷却する。
かくして、固形分62%で数平均分子量約5,000及び表
面張力40dyne/cmの樹脂溶液を得る。
(B−2)の製造: ブチルセロソルブ 26部 80%ポリエステルモノマー(ダイセル社製「FM−3
X」) 87.5〃 スチレン 25〃 ヒドロキシエチルメタクリレート 5〃 AIBN(アゾビスイソブチロニトリル) 4〃 ブチルセロソルブ 5〃 アゾビスジメチルバレロニトリル 0.5〃 セロソロブ 23〃 成分を130℃に加熱し、130℃で成分〜を5時間
かけて滴下した後、130℃で2時間維持し、130℃で2時
間かけて成分、を滴下し、更に130℃で2時間維持
し、次いで成分を添加して冷却する。かくして、固形
分62%で数平均分子量約5,000及び表面張力35dyne/cmの
樹脂溶液を得る。
エマルジョンの製造 樹脂溶液混合物((A)および(B)成分を後記第1
表に示した割合からなる組成樹脂)固形分として82.6部 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートのエチレ
ングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテルジブロッ
ク 5.0〃 イソホロンジイソシアネートのメチルエチルケトンケ
トオキシムジブロック 12.4〃 ポリプロピレングリコール4000 0.5〃 酢酸鉛 1.0〃 10%酢酸 9.3〃 脱イオン水 187.75〃 成分〜を均一に混合し、成分〜を加えてさら
に均一に混合し、次いで成分を加えて均一に撹拌混合
して、不揮発分32%(120℃〜1Hr.)のエマルジョンを
得る。
顔料ペーストの製造 60%第4級塩化エポキシ樹脂(分散媒) 5.73部 チタン白 14.5〃 カーボン 0.54〃 体質顔料(クレー) 7.0〃 ケイ酸鉛 2.3〃 ジブチルチンオキサイド 2.0〃 脱イオン水 27.49〃 からなる不揮発分50%(120℃〜1Hr.)なる顔料ペース
トを得る。
カチオン電着塗料の製造 上記(A成分)および(B成分)を第1表に示す混合
比(樹脂重量固形分比)に基づいて得られるエマルジョ
ン317.2部、顔料ペースト59.56部及び脱イオン水279.64
部を混合してカチオン電着塗料浴(固形分20%)を得
る。
成分(2)の塗料 (i)アクリル樹脂水分散液(W−1) 反応容器内に、脱イオン水140部、30%Newcol 707SF
2.5部および下記の単量体混合物(1)1部を加え、窒
素気流中で攪拌混合し、60℃で3%過硫酸アンモニウム
3部を加える。ついで80℃に温度を上昇せしめた後、下
記の単量体混合物(1)79部、30%Newcol 707SF 2.5
部、3%過硫酸アンモニウム4部および脱イオン水42部
からなる単量体乳化物を4時間かけて定量ポンプを用い
て反応容器に加える。添加終了後1時間熟成を行なう。
さらに、80℃で下記の単量体混合物(2)20.5部と3
%過硫酸アンモニウム水溶液4部を同時に1.5時間かけ
て反応容器に並列滴下する。添加終了後1時間熟成し、
30℃で200meshのナイロンクロスで過した。このもの
にさらに脱イオン水を加えジメチルアミノエタノールで
pH7.5に調整し、平均粒径0.1μ、Tg(ガラス転移温度)
46℃の不揮発分20%アクリル樹脂水分散液W−1を得
た。
単量体混合物(1) メタクリル酸メチル 55部 スチレン 10 アクリル酸n−ブチル 9 アクリル酸2−ヒドロキシエチル 5 メタクリル酸 1 単量体混合物(2) メタクリル酸メチル 5部 アクリル酸n−ブチル 7 アクリル酸2−エチルヘキシル 5 メタクリル酸 3 30%Newcol707SF 0.5 (注) 30%Newcol707SFは日本乳化剤社製界面活性剤 (ii)アクリル樹脂水溶液(W−2) 反応容器にブチルセロソルブ60部およびイソブチルア
ルコール15部を加え窒素気流中で115℃に加温する。115
℃に達したらアクリル酸n−ブチル26部、メタクリル酸
メチル47部、スチレン10部、メタクリル酸2−ビドロキ
シエチル10部、アクリル酸6部およびアゾイソブチロニ
トリル1部の混合物を3時間かけて加える。添加終了後
115℃で30分間熟成し、アゾビスイソブチロニトリル1
部とブチルセロソルブ115部の混合物を1時間にわたっ
て加え、30分間熟成後50℃で200メッシュナイロンクロ
スで過する。
得られた反応生成物の酸価は48、粘度Z4(ガードナー
泡粘度計)、不揮発分55%、Tg45℃であった。このもの
をジメチルアミノエタノールで当量中和し、さらに脱イ
オン水を加えることによって50%アクリル樹脂水溶液
(W−2)を得た。
(iii)(2)成分の着色塗料(水性)の製造 (2)−1: アクリル樹脂水分散液W−1 275部 アクリル樹脂水溶液W−2 40 サイメル350(三井東圧化学社製、アミノ樹脂)フレー
クピグメントFA7305 25 カーボンブラック 0.5 ブチルセロソルブ 20 脱イオン水 253 を混合し、チクゾールK−130B(共栄社油脂化学工業社
製増粘剤)を添加して、B型粘度計(ローター回転数6r
pm)で300cpsに調整して得た。不揮発分約19%。
(2)−2: アクリル樹脂水溶液W−2 40部 イソインドリノンエロー(イルガジンエロー3RLTN,チバ
ガイギー社製) 25 ブチルセロソロブ 20 をペブルミルにて5μ以下に分散し、 アクリル樹脂水分散液W−1 275 サイメル350 25 脱イオン水 253 を加えて前項同様に粘度を2500cpsに調整してなる水性
黄色塗料を作成し、これと前項(2)−1/本品比が4/1
になるように混合して(2)−2を得た。(不揮発分約
18.5%) (2)−3: アクリル樹脂水分散液W−1 275部 アクリル樹脂水溶液W−2 40 サイメル350 25 フレークピグメントFA7305 10 干渉ブルーマイカ(ハイライトブルー639X,マールコー
ポレーション) 10 ブチルセロソロブ 20 脱イオン水 253 部を混合して得た水性塗料と、 アクリル樹脂水溶液W−2 40部 カーボンブラックMA−100(三菱化成) 2.0 フタロシアニンブルー(ヘリオゲンブルーL6975F)BASF
10.0 をペブルミルにて5μ以下に分散し、 アクリル樹脂水分散液W−1 275 サイメル350 25 脱イオン水 253 を加えて得た水性塗料とを1/1になるように混合したの
ちに、前項同様に粘度を2500cpsに調節し、不揮発分約1
9%の(2)−3を得た。
(2)−4: 50%アクリル樹脂液(注1) 110部 88%サイメル370(注2) 28 フレークピグメントFA7305 23 カーボンブラック(MA−100) 0.1 ペリレンレッド(パリオゲンレッドL3920、BASF社製)1
1 ジブチルアシッドホスフェート 0.3 上記の混合物を、トルエン部30部、イソブチルアルコ
ール20部、セロソルブアセテート30部及びブチルセロソ
ルブ20部からなる混合溶剤で粘度13秒(フォードカップ
No.4/20℃)に調整した。
(注1)50%アクリル樹脂液: メチルメタクリレート30部、エチルアクリレート59
部、ヒドロキシエチルアクリレート10部及びアクリル酸
1部を重合開始剤α,α′−アゾビスイソブチロニトリ
ルを用いてキシレン/n−ブタノール=70/30の混合溶剤
中で重合せしめてなる重量平均分子量25000、樹脂固形
分50%のアクリル樹脂液。
(注2)88%サイメル370: 三井サイアナミド社製の商品名、メトキシ基及びメチ
ロール基の両者からなるメトキシ化メチロールメラミン
の1核体を固形分に基いて55%含有。
(2)−5: 50%アクリル樹脂液(注1) 10部 88%サイメル370(注2) 12 フレークピグメントFA7305 26 イソインドリノンエロー(イルガジンエロー3RLT−N、
チバガイギー社製) 4 ジブチルアシッドホスフェート 0.1 上記の混合物を、上記(2)−4と同様にして調整し
た。
(3)成分: (3)−1: フラスコにメタクリル酸メチル40部、アクリル酸−2
−エチルヘキシル30部、メタクリル酸グリシジル30部、
スチレン10部およびt−ブチルパーオキサイド(重合開
始剤)1部、オレイン酸カリ石鹸(界面活性剤)2部を
仕込み懸濁重合法により加熱重合を行ない得られた粒子
状共重合体(ガラス転移温度約60℃)を乾燥した。得ら
れた共重合体100部、デカメチレンジカルボン酸25部、
塗面調整剤1部を加熱ニーダーを用いて120℃で10分間
溶融混練した。ついで混練物を冷却後粉砕機をもちいて
粉砕を行なって粒径20〜150μ程度のクリヤー粉体塗料
を得た。
II実施例および比較例 リン酸亜鉛処理した鉄板製品(被塗物)を陰極としてカ
チオン電着塗料浴中に浸漬し、対極である陽極との間
に、焼付後の膜厚が20μとなる電圧で3分間通電し、水
洗後、二酸化窒素濃度が10ppmである雰囲気において170
℃に加熱し20分加熱して該電着塗膜を硬化させた。次
に、この電着塗面に第1上塗りとして(2)−1〜
(2)−5をスプレーガン(デビルビスJGA502、25℃、
湿度70%)で硬化膜厚が15〜20μになるように塗装し、
次いで、80℃で5分間乾燥したのち、該塗面に第2上塗
りとして粉体塗料[成分(3)]を静電粉体塗装法によ
り、硬化塗膜厚が70〜100μになるように塗装し、150℃
で30分加熱して硬化させた。これらの塗装工程およびそ
の評価も第1表に示す。
第1表において、 (*1)固形分重量%比 (*2)従来型電着塗料:前記成分(1)のカチオン電
着塗料において、(A)成分のみで、(B)成分を配合
しないで製造したカチオン電着塗料であり、実施例と同
様に塗装し、加熱硬化した。
(*3)N−2:アミノ・アルキド樹脂系中塗り塗料であ
り、硬化した電着塗面に、スプレー塗装機で硬化塗膜に
もとずいて30μになるように塗装し、160℃で30分加熱
して硬化せしめた。
(*4)前記(2)−4における顔料をアルミニウムフ
レークに代替してなる塗料。
(*5)有機溶液型熱硬化性アクリル樹脂系クリヤー塗
料であり、未硬化の被塗膜面に硬化塗膜で40μになるよ
うに塗装し、160℃で30分加熱して両塗膜を同時に硬化
させた。
(*6)電着塗膜の光沢保持率は、電着塗料を上記のご
とく塗装し、加熱硬化した塗板をサンシャインウエザオ
メーター(光量は1100KJuole/m2・hr)で40時間促進ば
くろし、ばくろ前との光沢(60°鏡面反射率)変化率
(%)を調べた。初期及び40時間照射後の光沢測定に
は、ディジタル光沢計GM−26D型(発売元:村上色彩技
術研究所)を用いた。光沢保持率の次の計算式による。
(*7)上塗り塗装まで行なった塗板を(*6)と同様
にして4000時間促進ばくろした後、40℃温水に20時間浸
漬してから、素地に達するように塗膜をクロスカット
し、テープハクリを行う。電着塗面上でのハクリがない
ものは○、あったものは×とする。
(*8)鮮映性測定器JCRI−PGD−166型cd計(発売元:
日本色彩研究所)を用いた。数値が大きいほど良い。
(*9)塗膜をスガ試験機社製の刺激値直続式色差計を
用いて測定した。この際、正面色を代表する特性として
同社のMCH型光学計を使用して試料面に9°角度から光
を照射し、積分球を介して拡散光を受光する方式でX、
Y、Z三刺激値を測定した。次にシェイド色を代表する
特性として同社のCH型光学計を使用して、JIS Z8722−
aに適合する方式で45°拡散方式のX、Y、Z三刺激値
を測定した。次にこの三刺激値からマンセルの色属性値
を求めた。
(*10)VOC(Volatile organic compound)規制合否の
計算方法 膜厚:第1上塗=15μm で塗装した時の塗着塗料固形分1gal(ガロン)当りのVO
Cが12.2lb/gal、Applied solidを越すものを×、越さな
いものを○と評価する。
→EPA(環境保護局)規制 (*11)経済性の評価は、従来型カチオン電着塗料〜溶
剤型中塗〜溶剤型上塗の3コート系を100とし、他の経
済性の良否を指数で示す。100をこえるものは「経済性
不良」、100をこえないものは「良好」である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 祐三 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関西ペイント株式会社内 (72)発明者 久米 政文 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関西ペイント株式会社内 (72)発明者 中谷 栄作 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関西ペイント株式会社内 (72)発明者 龍野 忠義 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関西ペイント株式会社内 審査官 城所 宏

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)(A)表面張力が40〜60dyne/cmで
    あり、且つ酸で中和することによって陰極に電着可能な
    水性浴を形成しうるエポキシ系カチオン電着性樹脂、及
    び (B)表面張力が25〜45dyne/cmである非イオン系被膜
    形成性樹脂を、 樹脂(A):樹脂(B)=60:40〜98:2の範囲内の重量
    比で含有し且つ樹脂(A)の表面張力が樹脂(B)の表
    面張力より大きくしてなる複層膜形成用カチオン電着塗
    料を塗装し、加熱硬化してから、該電着塗面に (2)第1上塗りとして、長手方向寸法が5〜50μ、短
    手方向寸法が1〜30μのフタロシアニン板状結晶と1μ
    以下の着色顔料及びマイカからなる群から選ばれた少な
    くとも1種とを着色成分として含有する液状塗料を塗装
    し、 (3)更に第2上塗りとして、着色剤を含まない粉体塗
    料を塗装することを特徴とする塗装仕上げ方法。
JP18321187A 1987-05-02 1987-07-22 塗装仕上げ方法 Expired - Lifetime JP2503516B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18321187A JP2503516B2 (ja) 1987-07-22 1987-07-22 塗装仕上げ方法
KR1019880005073A KR930002048B1 (ko) 1987-05-02 1988-05-02 도장 방법
US07/189,167 US4981759A (en) 1987-05-02 1988-05-02 Coating method
DE3814853A DE3814853A1 (de) 1987-05-02 1988-05-02 Beschichtungsverfahren

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18321187A JP2503516B2 (ja) 1987-07-22 1987-07-22 塗装仕上げ方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6427670A JPS6427670A (en) 1989-01-30
JP2503516B2 true JP2503516B2 (ja) 1996-06-05

Family

ID=16131723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18321187A Expired - Lifetime JP2503516B2 (ja) 1987-05-02 1987-07-22 塗装仕上げ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2503516B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6427670A (en) 1989-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4981759A (en) Coating method
JP5148480B2 (ja) 光輝性複層塗膜の形成方法
JPH08164358A (ja) 複層塗膜形成法
JPH05271614A (ja) 水性着色塗料組成物及びそれを用いる塗装方法
JPS62174277A (ja) 複層膜形成用カチオン電着塗料組成物
US20170297052A1 (en) Method for forming multilayer coating film
JP2011136317A (ja) 光輝性複層塗膜の形成方法
WO2017135090A1 (ja) 光輝性顔料含有水性ベースコート塗料、及びこれを用いた複層塗膜形成方法
JPH0342944B2 (ja)
JP2019195791A (ja) 複層塗膜の形成方法
JP2503517B2 (ja) 塗装仕上げ法
JPS63317695A (ja) 塗装方法
JP2503514B2 (ja) 塗装仕上げ方法
JP4638771B2 (ja) ホワイトパール塗膜形成方法及び積層塗膜
JP2503516B2 (ja) 塗装仕上げ方法
JPH10296170A (ja) 複層塗膜形成法
JPH1147679A (ja) 積層塗膜の補修方法及び補修用塗料組成物
JP4601553B2 (ja) 光輝性塗膜形成方法
JP3768579B2 (ja) 塗膜形成方法
JPH08290102A (ja) 塗装方法
JP2545089B2 (ja) 塗装方法
JP2002254025A (ja) 新規な意匠性塗膜の形成方法
JP2503513B2 (ja) コ−ティング方法
JP2545090B2 (ja) 塗装法
JPH08997B2 (ja) 塗装方法