JP2503507Y2 - 手動油圧工具 - Google Patents
手動油圧工具Info
- Publication number
- JP2503507Y2 JP2503507Y2 JP2647393U JP2647393U JP2503507Y2 JP 2503507 Y2 JP2503507 Y2 JP 2503507Y2 JP 2647393 U JP2647393 U JP 2647393U JP 2647393 U JP2647393 U JP 2647393U JP 2503507 Y2 JP2503507 Y2 JP 2503507Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil chamber
- oil
- valve
- cylinder
- valve rod
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Shearing Machines (AREA)
- Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は携帯用手動油圧工具に関
するもので、挾持した物体を圧縮或いは切断するのに用
いる。鉄塔上で行われる電線接続作業等への利用に適す
る。
するもので、挾持した物体を圧縮或いは切断するのに用
いる。鉄塔上で行われる電線接続作業等への利用に適す
る。
【0002】
【従来の技術】同じ目的のものに特公昭58−2807
4が公知であるが、ラムを早送りさせるため油圧とばね
とを併用している。このためラムの速度を任意に制御す
ることができない。電線の圧縮作業では、電線を軽くダ
イスにくわえ、電線位置を修正してから本圧縮に移りた
いが、それが出来ない。この点を改善したものとして実
開昭60−92490が公知である。ばねを用いること
なく油圧制御だけで、早送り、仮圧縮、本圧縮の何れを
も可能にしたものである。しかし早送りで所望の速度を
確実に出しにくい点が欠点となっていた。
4が公知であるが、ラムを早送りさせるため油圧とばね
とを併用している。このためラムの速度を任意に制御す
ることができない。電線の圧縮作業では、電線を軽くダ
イスにくわえ、電線位置を修正してから本圧縮に移りた
いが、それが出来ない。この点を改善したものとして実
開昭60−92490が公知である。ばねを用いること
なく油圧制御だけで、早送り、仮圧縮、本圧縮の何れを
も可能にしたものである。しかし早送りで所望の速度を
確実に出しにくい点が欠点となっていた。
【0003】
【課題解決の手段】前記引例の実開昭60−92490
は、握り部内を油だまりとしているが、この部分にゴム
チューブを内蔵させ、油をチューブ内へ圧力送入可能と
し、ふくらんだチューブでばねの作用をさせることとす
る。握り部の回動で切替弁を切替えるようにしておけ
ば、ラムの速度を早送り、停止、遅送りと任意に調節で
きるので仮圧縮、本圧縮が自由に行える。
は、握り部内を油だまりとしているが、この部分にゴム
チューブを内蔵させ、油をチューブ内へ圧力送入可能と
し、ふくらんだチューブでばねの作用をさせることとす
る。握り部の回動で切替弁を切替えるようにしておけ
ば、ラムの速度を早送り、停止、遅送りと任意に調節で
きるので仮圧縮、本圧縮が自由に行える。
【0004】握り部内を油だまりとした構造としては他
に実開昭56−142973、特公昭56−30675
があるが、何れも握り部内はたんなる油の収納室であ
り、蓄圧式としたものではない。
に実開昭56−142973、特公昭56−30675
があるが、何れも握り部内はたんなる油の収納室であ
り、蓄圧式としたものではない。
【0005】
【実施例】図に示す如く本考案は本体1の一端に掛顎K
とラム2を、他端にカバ3と握り4を、さらに側方にプ
ランジャポンプ用レバ5を夫々備えたものである。
とラム2を、他端にカバ3と握り4を、さらに側方にプ
ランジャポンプ用レバ5を夫々備えたものである。
【0006】本体1は一端に開口シリンダ1aがあり、
他端はカバ3との間に油室aを構成している。ラム2は
シリンダ1aへ挿入され、底部に油室cを形成可能であ
る。またラム2には底部側に円筒空胴2aを設けてあ
る。ピストン6はシリンダ1aへ突出して本体1に固着
され、底部に油室bを備え、頂部に油室eを形成可能で
ある。サブシリンダ7はピストン6の外周に被挿され、
それの内端段付小径部7aとピストン外端段付大径部6
aとの間に環状油室dを形成する。油室dはピストンを
貫通する孔により油室bと連通する。サブシリンダ7と
ラムの円筒空胴2aとの間には適当な環状隙間があり、
両者は結合金具8によって係止されているが、油室cと
油室eとはこの隙間によって連通する。本体1には吸入
弁9と吐出弁10があり、両者を結ぶ通路中にプランジ
ャポンプPが接続する。ポンプPの作動により油室aか
ら吸入弁9に吸込まれた油は、吐出弁10から油室bへ
送入される。本体には別に切替弁11とレリーフ弁12
とが設けてある。切替弁12には夫々油室aと油室bと
に通ずる2つの弁座11a,11b、及び油室cに通ず
る通路11cが開口しており、中に球13が収納されて
いる。本体1の油室a側中央には雌ねじが切ってあり、
油室aと切替弁11を貫通する油通路17が穿設してあ
る。レリーフ弁12は油室bから油室aへの通路中に介
在する。切替弁11には弁座11a側から弁棒14の先
端が臨ませてある。弁棒14はカバ3を摺動可能に貫通
し、先端部に雄ねじが切ってあり、本体1の中央雌ねじ
と螺合させてある。弁棒14にはキー15が固着してあ
る。一方で握り4は端部に弁棒14のキー15と係合す
る溝3aが切ってある。即ち弁棒14は握り4の左右回
動により進退する。弁棒14の進退機構はこれに限るも
のでなく、例えば第3図のように弁棒14を先端部14
aと基部14bとにわけ、先端部14aだけが進退可能
にしてもよい。握り4内には蓄圧装置のチューブ16が
収納され、弁棒には油室aからチューブ16に通ずる通
路が設けてある。
他端はカバ3との間に油室aを構成している。ラム2は
シリンダ1aへ挿入され、底部に油室cを形成可能であ
る。またラム2には底部側に円筒空胴2aを設けてあ
る。ピストン6はシリンダ1aへ突出して本体1に固着
され、底部に油室bを備え、頂部に油室eを形成可能で
ある。サブシリンダ7はピストン6の外周に被挿され、
それの内端段付小径部7aとピストン外端段付大径部6
aとの間に環状油室dを形成する。油室dはピストンを
貫通する孔により油室bと連通する。サブシリンダ7と
ラムの円筒空胴2aとの間には適当な環状隙間があり、
両者は結合金具8によって係止されているが、油室cと
油室eとはこの隙間によって連通する。本体1には吸入
弁9と吐出弁10があり、両者を結ぶ通路中にプランジ
ャポンプPが接続する。ポンプPの作動により油室aか
ら吸入弁9に吸込まれた油は、吐出弁10から油室bへ
送入される。本体には別に切替弁11とレリーフ弁12
とが設けてある。切替弁12には夫々油室aと油室bと
に通ずる2つの弁座11a,11b、及び油室cに通ず
る通路11cが開口しており、中に球13が収納されて
いる。本体1の油室a側中央には雌ねじが切ってあり、
油室aと切替弁11を貫通する油通路17が穿設してあ
る。レリーフ弁12は油室bから油室aへの通路中に介
在する。切替弁11には弁座11a側から弁棒14の先
端が臨ませてある。弁棒14はカバ3を摺動可能に貫通
し、先端部に雄ねじが切ってあり、本体1の中央雌ねじ
と螺合させてある。弁棒14にはキー15が固着してあ
る。一方で握り4は端部に弁棒14のキー15と係合す
る溝3aが切ってある。即ち弁棒14は握り4の左右回
動により進退する。弁棒14の進退機構はこれに限るも
のでなく、例えば第3図のように弁棒14を先端部14
aと基部14bとにわけ、先端部14aだけが進退可能
にしてもよい。握り4内には蓄圧装置のチューブ16が
収納され、弁棒には油室aからチューブ16に通ずる通
路が設けてある。
【0007】
【作用】弁棒を前進させ弁座11bを閉じると、ポンプ
Pによる送油は油室bから油室dへ流れ、サブシリンダ
もろともラムをシリンダ1aへ引込ませる。即ちラムは
図の右方へ移動する。逆に弁棒を後退させ、弁座11a
を閉じた場合は、油室bの油は通路11c経由で油室c
に、さらには油室eにも通じてラムをシリンダから図の
左方へと押出す。その際油室dにも油は流入するが、そ
れによりラムを引込ませる力は、ラムの押出力に較べ格
段に小さいので、押出しは支障なく行われる。
Pによる送油は油室bから油室dへ流れ、サブシリンダ
もろともラムをシリンダ1aへ引込ませる。即ちラムは
図の右方へ移動する。逆に弁棒を後退させ、弁座11a
を閉じた場合は、油室bの油は通路11c経由で油室c
に、さらには油室eにも通じてラムをシリンダから図の
左方へと押出す。その際油室dにも油は流入するが、そ
れによりラムを引込ませる力は、ラムの押出力に較べ格
段に小さいので、押出しは支障なく行われる。
【0008】早送りをさせるには弁棒を若干後退させ
る。第2図はこのときの状態を示す。弁座11a,11
bはともに開放されている。チューブ16に充満し蓄勢
された油は通路11cを通り、油室cへ噴出する。ポン
プPによる吐出油も弁座11bから油室cへ流れ、両者
の併合作用でラムを早送りする。
る。第2図はこのときの状態を示す。弁座11a,11
bはともに開放されている。チューブ16に充満し蓄勢
された油は通路11cを通り、油室cへ噴出する。ポン
プPによる吐出油も弁座11bから油室cへ流れ、両者
の併合作用でラムを早送りする。
【0009】ラムが被加工物に当接したときは、弁棒を
後退させて弁座11aを閉す。その上でポンプPの作動
を休止するとラムは被加工物をくわえたまま仮止め状態
となる。ポンプPを作動させると本圧縮が始まる。
後退させて弁座11aを閉す。その上でポンプPの作動
を休止するとラムは被加工物をくわえたまま仮止め状態
となる。ポンプPを作動させると本圧縮が始まる。
【00010】圧縮完了後なおポンプ作動を続けると、
レリーフ弁12が開き油は油室aへ還流する。ここで、
弁棒を前進させ弁座11bを閉す。油は油室dへ流れて
ラムの押戻しに転じ、油室cの油は通路11c経由で油
室aへ還流し、チューブ16を膨張させる。以上で1サ
イクルが終わる。
レリーフ弁12が開き油は油室aへ還流する。ここで、
弁棒を前進させ弁座11bを閉す。油は油室dへ流れて
ラムの押戻しに転じ、油室cの油は通路11c経由で油
室aへ還流し、チューブ16を膨張させる。以上で1サ
イクルが終わる。
【00011】
【効果】ラムの速度を握りの回動により任意に調節でき
るので、早送り、停止、圧縮送りが確実になる。全作動
が油圧であるため、操作も組立も容易となる。
るので、早送り、停止、圧縮送りが確実になる。全作動
が油圧であるため、操作も組立も容易となる。
【図1】油圧工具の正面図である。
【図2】要部の詳細正面図である。
【図3】弁棒進退機構の他の実施例である。
1 本体 2 ラム 3 カバ 4 握り 5 レバ 6 ピストン 7 サブシリンダ 8 結合金具 9 吸入弁 10 吐出弁 11 切替弁 11a,11b 弁座 11c 通路 12 レリーフ弁 13 球 14 弁棒 15 キー 16 チューブ 17 油通路 a,b,c,d 油室 P プランジャポンプ
Claims (1)
- 【請求項1】 一端に開口シリンダを有し他端はカバに
より油室aを形成する本体と、上記シリンダへ摺動自在
に挿入され底部に油室cを形成しかつ底部側に円筒空胴
を設けたラムと、上記シリンダ中央へ突出して本体に固
着され底部に油室bを備え頂部に油室eを形成するピス
トンと、油室bと連通可能な環状油室dを形成するよう
ピストン外周に嵌挿され両油室c,eを連通可能にラム
の円筒空胴に係止されたサブシリンダと、油室bへ圧油
を送入するプランジャポンプと、油室bからレリーフ弁
を介し油室aへ連通する通路と、本体カバへ進退可能に
支持された弁棒と、同じくカバへ支持され弁棒の進退制
御可能な筒状握りと、上記弁棒の進退により油室bから
の送入油を遮断或いは油室a,cへ夫々切替送出可能な
切替弁と、前記握り内へ収納され油室aと連通する密閉
ゴムチューブとから構成された手動油圧工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2647393U JP2503507Y2 (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 手動油圧工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2647393U JP2503507Y2 (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 手動油圧工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0593768U JPH0593768U (ja) | 1993-12-21 |
JP2503507Y2 true JP2503507Y2 (ja) | 1996-07-03 |
Family
ID=12194486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2647393U Expired - Lifetime JP2503507Y2 (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 手動油圧工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2503507Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100871107B1 (ko) * | 2007-03-13 | 2008-11-28 | (주) 대진유압기계 | 수동펌프 |
KR101068010B1 (ko) * | 2009-10-16 | 2011-09-26 | 박용섭 | 유압 핸드펌프 |
KR101346080B1 (ko) * | 2013-09-10 | 2013-12-31 | 유웅자 | 수동 유압 펌프 |
-
1993
- 1993-04-22 JP JP2647393U patent/JP2503507Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0593768U (ja) | 1993-12-21 |
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