JP2502992Y2 - 紙葉類収納装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は、紙葉類処理機、例えば紙幣の分類計数機等
のように紙葉類の分類や計数を行ったのち、その紙葉類
を収納するに用いられる紙葉類収納装置に関する。

（従来の技術） 従来の上記紙葉類収納装置として、例えば実開昭60-3
6963号公報に記載された装置が知られている。この公報
に記載の装置は、搬送手段によって搬送され一時保留さ
れた紙葉類を一括してその一時保留部の下方の紙葉類収
納部に紙葉類の自重により落し込んで収納させるように
なされている。

そして一時保留部から一時保留紙葉類を収納部へ収納
する際に紙葉類がばらばらになって収納されることのな
いように、紙葉類収納部内に紙葉類の受板が設けられ、
この受板を紙葉類の収納量に応じて移動させるように構
成されている。

（考案が解決しようとする課題） しかるに上記従来の装置では、紙葉類収納部内に設け
られる受板を紙葉類の収納量に応じて移動させるように
しているため、この受板を上下動させる駆動手段が必要
となり、またこの受板を駆動させるためには紙葉類の収
納量を常に検知する必要があり、そのために収納量の検
知手段が必要となって装置が複雑かつ高価になるという
問題がある。さらに受板上に紙葉類を重積して収納する
構造であるため、紙葉類の性状によって重積厚が大きく
異なり、紙葉類の性状の違いにより十分な収納量が得ら
れないという問題がある。

本考案はこれに鑑み、紙葉類の性状にかゝわらず多く
の紙葉類の収納を可能とするとともに構造が簡単になっ
て安価に提供することができる紙葉類収納装置を提供す
ることを目的としてなされたものである。

〔考案の構成〕

（課題を解決するための手段） 上記従来技術の問題点を解決することを課題として、
本考案は、搬送手段により搬送される紙葉類を一時保留
部に一時保留したのちこの一時保留紙葉類をその下方に
設けられた紙葉類収納部内に一括して収納する紙葉類収
納装置において、前記紙葉類収納部はその上方に位置し
一時保留部と共通乃至は別個に設けられた紙葉類仮収納
部と、この仮収納部の下部の収納空間部とで構成し、前
記仮収納部と収納空間部との間に位置して当該仮収納部
と収納空間部との間で紙葉類の移動の阻止および許容を
可能とするため、収納空間部外に設けられた複数の支点
のそれぞれを中心に水平方向に旋回して収納空間部内に
進退可能に設けられた複数の仕切部材と、前記仮収納部
に仮収納された紙葉類を前記収納空間部内へ押込むため
前記仮収納部の外方に退避した起立状態から同内部下方
へ向けて倒れ込む倒伏状態にそれぞれ揺動可能に設けら
れ紙葉類の巾方向中央域を押圧する第１押込み部材と、
この第１押込み部材の押込み動作よりやや遅れて作動さ
れ起立状態から倒伏状態に揺動して紙葉類の巾方向両端
部を押圧する第２押込み部材と、前記第1,第２押込み部
材により収納空間部内に収納された紙葉類を載せる受板
と、この受板を前記仕切部材へ向けて付勢するバネを有
する付勢手段と、前記受板の急上昇復帰の防止と段階的
上昇を可能とするブレーキ装置とを具備することを特徴
とする。

（作用） 紙葉類仮収納部に集積された紙葉類は、この仮収納部
内に進入している仕切部材により受けられている。収納
時にはこの仕切部材が水平面内で旋回退避し、ついで第
１および第２押込み部材が収納空間部に向けて倒伏する
よう揺動することにより紙葉類が押圧されて収納空間部
内へ収納される。このとき収納空間部内に収納された紙
葉類は、前記仕切部材に向けて付勢する付勢手段と再び
進出した仕切部材との間で挟持状態となって収納され
る。

（実施例） 以下、本考案を図面に示す実施例を参照して説明す
る。

図に示す実施例は、紙幣を金種別に分類して収納する
収納装置とした場合であって、第２図および第３図に示
すように収納部は機体１の前面から引出し可能とされた
機枠２に紙幣の種類に対応する数（図示例では万円券、
５千円券、千円券の３種）の収納装置3,3,3が設置され
ている。

この機体１の上方部前面には、分類して収納すべき紙
幣Ｐを装填するホッパ４と、その上方位置に収納不適の
紙幣（偽造紙幣、損傷紙幣等）を返却するためのリジェ
クト部５が設けられている。

前記機体１の内部には、第３図に略示しているように
ホッパ４に装填された紙幣Ｐを図示しない繰込み手段に
より１枚ずつ繰込んでその繰込まれた紙幣を識別する識
別部６を有する搬送路７が配設されており、この搬送路
７の分岐部に分岐片８があって、収納可と識別された紙
幣は収納装置3,3,3の上方に位置して設けられた一時保
留部3a,3a,3a（第３図示）の方向へ、収納不可と識別さ
れた紙幣はリジェクト部５へ振り分けて搬送するように
なっている。

前記収納装置は、その一つの構造を第１図に示してい
る。すなわち平面形状が内部に紙幣を受入れ得る矩形状
をなし、上下方向に所定の高さを有する箱状の機枠10を
有し、その上方部に紙幣仮収納部11が、同下方に紙幣収
納空間部12が設けられている。

仮収納部11と収納空間部12とを実質的に画成する部材
となる仕切部材13,13…は平板状の部材からなり、仮収
納部11と収納空間部12との間で紙幣の移動の許容および
移動の阻止を可能とすべく水平面内で旋回可能に設けら
れている。

この仕切部材13,13…の旋回機構は、第１図に片側の
みを、第５図および第６図に動作態様に交えて側面を示
すように、機枠10の左右外側部に固設の軸受14に縦方向
に軸承された軸15の上端に仕切部材13の基部が固着さ
れ、この軸15の下端にはベベルギヤ16が固着されてお
り、機枠10の外側部に水平方向に軸承された軸17上のベ
ベルギヤ18,18が前記ベベルギヤ16,16にそれぞれ反対側
から噛合されている。また、機枠10に支持されたモータ
Ｍ₁により所定角度（略90°）往復回動するクランク板1
9の回転軸20に対しそれぞれ対称位置に偏心して枢支さ
れたクランクレバー21,21の他端が前記軸17,17の端部に
固定のアーム22,22に連結され、前記モータＭ₁の回動に
よりクランク板19,クランクレバー21,21,アーム22,22を
介し軸17,17を回転させ、これによりベベルギヤ18,16を
通じ軸15,15を回転させて仕切部材13,13が仮収納部11の
平面よりみて長手方向に直角に突出する位置（第１図お
よび第５図示）と、長手方向に平行する側方への退避位
置とにわたり第１図矢印方向に互いに接近する方向に旋
回されるようになっている。これら仕切部材13,13およ
びその旋回機構は機枠10に対し左右に対称的に設けられ
る。

前記仕切部材13,13の近傍位置には、仮収納部11から
紙幣を収納空間部12へ押込むための複数の押込み部材が
左右に対称的に設けられている。

図示の実施例では、前記仕切部材13,13を間にして片
側３個ずつの長い第１押込み部材23,23,23と、仕切部材
13,13の間に位置して片側１個の短かい第２押込み部材2
4とが設けられており、この短かい押込み部材24は一つ
の第１押込み部材23にリンク機構25を介して連動される
ようになっている。

第１押込み部材23は、機枠10の一方部に水平方向に軸
承された軸26に基部が固定され、この押込み部材23の先
端はく字状に屈曲されて紙幣接触時に紙幣との擦れをな
くするためローラ27が軸着されている。

左右の軸26,26の端部にはアーム28,28が固着されてお
り、これらアーム28,28の他端にレバー29,29の一端が連
結され、これらレバー29,29の他端はクランクレバー30
の上端に共にピン31により連結されていて、このクラン
クレバー30の下端は機枠10に支持されたモータＭ₂によ
り回転するクランク板32にその回転中心に対し偏心した
位置に連結されている。したがってモータＭ₂の回転に
よりクランクレバー30が上下動し、これに伴ないレバー
29,29、アーム28,28を通じて軸26,26がそれぞれ反対方
向に回転され、押込み部材23,23…が仮収納部11から退
避した第１図および第５図示の状態から第６図示のよう
に仮収納部11内に倒伏して紙幣の長手方向中央部に近い
位置を押圧する位置に揺動されるようになっている。

前記第２押込み部材24は、基部が軸26に回転自在に支
持され、先端は紙幣の辺部上面を広い巾で押えるよう紙
幣の長手方向に長い平面を有する押圧部33とされてい
る。

この押込み部材24を連動させるリンク機構25は、機枠
10側に固定の軸34により枢支された逆Ｌ字状のレバー35
を有し、このレバー35の中間位置にく字状のレバー36の
一端が連結され、このレバー36の他端は隣位の第１押込
み部材23の中間位置に長孔36aを介して枢着されるとと
もにこのレバー36はバネ37により第１図において反時計
方向に回動する方向に付勢されている。また前記レバー
35の他端にはレバー38が連結され、このレバー38の他端
が第２押込み部材24の中間位置に連結されている。これ
により第１押込み部材23が倒伏する方向に揺動すると、
く字状のレバー36をバネ37に抗して図において時計方向
に回動させ、これに伴ない逆Ｌ字状のレバー35が軸34を
中心に時計方向に回動することにより第２押込み部材24
が第１押込み部材23に遅れて倒伏されるようになり、紙
幣の長手方向の側端部すなわち巾方向の両端部を押えて
紙幣が流通紙幣であっても全体として平坦化して押込む
ことができるようになる。

付勢手段40は、機枠10内を昇降し得る大きさの受板41
を有し、この受板41がバネ42により上方へ付勢されてい
る。

この受板41は、その一端が機枠10に設けられた縦方向
のガイドレール43（詳細は図示省略）にそって昇降自在
に片持ち支持され、この受板41にコイル状の引張バネ42
の一端が結着され、このバネ42は機枠10に軸支されたプ
ーリー44,45,46,47を経て機枠10の固定点48に導かれて
止着されており、受板41に常時上昇習性を与えている。

一方、この受板41には、受板41の急上昇復帰の防止お
よび受板41に段階的上昇を可能とするためブレーキ装置
50が付帯されている。このブレーキ装置50は、第７図に
例示するように市販の電磁ブレーキが用いられている。

このブレーキ装置50は、コイル51およびライニング52
が内設されたステータ53、アーマチュア54,ロータハブ5
5に支持されたロータ56、トルクバネ57等からなり、ロ
ータ56はロータハブ55により軸58（第１図示）に固定さ
れ、ステータ53は機枠10側の取付座59に取付けられる。
コイル51に通電されない状態では、圧縮されたトルクバ
ネ57によりアーマチュア54がロータ56を押し、ロータ56
はアーマチュア54とプレート60に挟まれてその摩擦力に
より軸58が制動される。コイル51に通電されると、ステ
ータ53はトルクバネ57の圧縮力に抗してアーマチュア54
を吸引し、ロータ56はフリーとなって軸58の拘束が解か
れ、ブレーキが解放されるようになっている。

図示の実施例では第１図のように機枠10の下方にブレ
ーキ装置50が置かれ、このブレーキ装置50の軸58上のプ
ーリー61と、機枠10の上方に軸承されたプーリー62とに
ベルト63が巻回され、このベルト63に受板41の自由端が
取付具64を介して固定されている。

第４図中符号65は紙幣取出し用の扉である。

つぎに上記実施例の作用を説明する。

機体１のホッパ４に紙幣Ｐを装填してスタートさせる
と、図示しない繰込み手段により１枚ずつ繰込まれ、識
別部６により取込み可と識別された紙幣は搬送路７を搬
送されて各種類別の紙幣収納装置3,3,3の上方位置に設
けられた一時保留部3a,3a,3aに送り込まれ、その後ホッ
パ４内に装填された紙幣のすべてが各一時保留部内にそ
れぞれ一時保留し終り、収納ボタン等が操作されると、
まず図示しない駆動機構により、一時保留部3aの底板が
開放され、一時保留紙幣は収納装置３の仮収納部11に入
る。

この仮収納部11では、押込み部材23,24が共に第５図
および第８図（Ａ）のように起立状態にあって機枠10の
外側に位置しているので機枠10の上部は開放状態となっ
ており、また仕切部材13,13…は第１図および第４図示
のように仮収納部11内に突出しておかれている。したが
ってこの仮収納部11内に入った紙幣はその長手方向両側
部下面が仕切部材13,13…上に載って仮受けされる。

その後所定時間の経過により一時保留部3a内の紙幣が
すべて仮収納部11内に収納されると、モータＭ₁が起動
してクランク板19が回動し、左右のクランクレバー21,2
1を共に引いてアーム22,22を揺動させ、これにより軸1
7,17が互いに反対方向（第１図矢印方向）に回動する。
これに基づきベベルギヤ18,16を通じ軸15,15がそれぞれ
反対方向に回動し、その上端に固定されている仕切部材
13,13…が第１図矢印のように回動して仮収納部11内か
ら機枠10外に退避する（第８図（Ｂ））。

一方、モータＭ₂も起動してクランク板32が回転し、
クランクレバー30が引かれてレバー29,29を介しアーム2
8,28がそれぞれ反対方向に回動し、第１押込み部材23,2
3…が倒伏方向へ回動してその先端のローラ27,27…が紙
幣の巾方向中央付近を下方へ押圧する。

片側で一つの第１押込み部材23にリンク機構25を介し
て連動する第２押込み部材24は、このリンク機構25の各
レバー35,36,38を通じ第１押込み部材23より若干遅れて
倒伏回動し（第８図（Ｄ））、その先端の押圧部33が紙
幣の長手方向両側縁部上面すなわち巾方向両端部上面に
当ってこれを押圧し、紙幣が流通紙幣のようにふわっと
載積された場合であっても全体として平坦状になるよう
に押圧され、収納空間部12内に押込まれる。このとき収
納空間部12内では、紙幣は受板41上に受止められ、紙幣
の収納量に応じて受板41が付勢手段40に抗して下降す
る。この押込みが完了した時点で押込み部材23,23…は
起立方向に回動する一方、仕切部材13,13…が突出方向
に旋回して、収納された紙幣の上面へ進出し、受板41上
の堆積紙幣は、付勢手段40により上方へ向けて付勢され
る受板41と、進出した仕切部材13,13…の下面との間に
挟持された状態となって収納される。

こうして爾後仮収納部11内に送入される紙幣を前記と
同様にして収納空間部12内に収納して行き、収納空間部
12内に圧縮状態として多数枚の紙幣の収納が図られる。

収納空間部12が満杯となったときは、機体１から機枠
２を引出し、仕切部材13,13…および押込み部材23,23…
をそれぞれ機枠10外に退避させた状態として、扉65を開
らき、上部から所要枚数の紙幣端をつかんで取出す。こ
の紙幣を取出しても、受板41はブレーキ装置50が働いて
いて上昇せず、その位置に留まっている。取出すべき紙
幣の位置が下方になるにつれて取出しにくゝなるが、そ
のときはブレーキ装置50に通電させるスイッチをオンに
するとブレーキ装置50が解放されて付勢手段40のバネ42
の牽引力により受板41が上昇し、その上に堆積されてい
る紙幣を取出しやすい位置まで上昇させる。適当な高さ
位置に至ったとき前記スイッチをオフとすれば、ブレー
キ装置50が働き、受板41はその位置で停止し、再び紙幣
を取出す。こうして最終段階まで受板41を上昇させるこ
とにより取出しを終る。したがって所要量の紙幣をつか
んで取出しても受板41がそれに追従して跳ね上ることが
なく、紙幣の取出しを容易にするとともに残る堆積紙幣
の堆積状態を乱すことがない。

なお図示の実施例では紙幣を取扱う場合について説明
したが、紙幣以外の紙葉類であっても適用可能であり、
また各部の具体的構成も図示の実施例に限定されるもの
ではない。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案によれば、収納空間部の上
部の仮収納部に収納された紙葉類は、この仮収納部と収
納空間部との間に設けられた仕切部材の移動と先行して
倒伏する第１押込み部材およびこれに続いて倒伏する第
２押込み部材による押込み動作により収納空間内に収納
するようにし、特に第１押込み部材が紙葉類の巾方向中
央位置を、第２押込み部材が巾方向端部位置を押すよう
にしているので、平坦でない紙葉類であっても整列集積
状態のまま確実に収納することができる。また収納空間
部内では、付勢手段により集積紙葉類を仕切部材の下面
に向けて押圧しているので、紙葉類を挟持状態で収納す
ることができ、これにより紙葉類の収納量を増すことが
できると同時に、従来のように受板を別途昇降駆動させ
る必要がなく、安価にして収納能力の高い収納装置とす
ることができる。さらに仕切部材は水平面内で旋回する
ことにより仮収納部から退避され、押込み部材は上方に
回動して退避するようにしているので、これら仕切部材
および押込み部材の装置内に占めるスペースが小さくて
すみ、装置を小型化するうえにおいて有効である。加え
てブレーキ装置により受板の急上昇復帰を防止するとと
もに段階的上昇を可能としているので、仕切部材の退避
動作と第1,第２押込み部材の倒伏状態への移動動作との
タイミングを正確に行なわせる必要がなく、正確なタイ
ミング合わせのための調整手段等が不要となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す内部構造の斜視図、第
２図は本考案を適用する紙葉類分類収納機の一例を示す
斜視図、第３図は第２図の内部を略示する縦断側面図、
第４図は第１図の平面図、第５図は同紙葉類受入れ状態
時の側面図、第６図は同紙葉類押込み時の側面図、第７
図は第１図におけるブレーキ装置の一例を示す一部切開
斜視図、第８図（Ａ）〜（Ｄ）は同紙葉類押込み過程を
示す説明図である。 １……機体、３……紙葉類収納装置、６……識別部、７
……搬送路、10……機枠、11……仮収納部、12……収納
空間部、13……仕切部材、23……第１押込み部材、24…
…第２押込み部材、25……リンク機構、40……付勢手
段、41……受板、50……ブレーキ装置。

フロントページの続き (72)考案者 上原 磨 兵庫県姫路市下手野１丁目３番１号 グ ローリー工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭57−103966（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−20044（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭54−149897（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】搬送手段により搬送される紙葉類を一時保
   留部に一時保留したのちこの一時保留紙葉類をその下方
   に設けられた紙葉類収納部内に一括して収納する紙葉類
   収納装置において、前記紙葉類収納部はその上方に位置
   し一時保留部と共通乃至は別個に設けられた紙葉類仮収
   納部と、この仮収納部の下部の収納空間部とで構成し、
   前記仮収納部と収納空間部との間に位置して当該仮収納
   部と収納空間部との間で紙葉類の移動の阻止および許容
   を可能とするため、収納空間部外に設けられた複数の支
   点のそれぞれを中心に水平方向に旋回して収納空間部内
   に進退可能に設けられた複数の仕切部材と、前記仮収納
   部に仮収納された紙葉類を前記収納空間部内へ押込むた
   め前記仮収納部の外方に退避した起立状態から同内部下
   方へ向けて倒れ込む倒伏状態にそれぞれ揺動可能に設け
   られ紙葉類の巾方向中央域を押圧する第１押込み部材
   と、この第１押込み部材の押込み動作よりやや遅れて作
   動され起立状態から倒伏状態に揺動して紙葉類の巾方向
   両端部を押圧する第２押込み部材と、前記第1,第２押込
   み部材により収納空間部内に収納された紙葉類を載せる
   受板と、この受板を前記仕切部材へ向けて付勢するバネ
   を有する付勢手段と、前記受板の急上昇復帰の防止と段
   階的上昇を可能とするブレーキ装置とを具備することを
   特徴とする紙葉類収納装置。