JP3510060B2 - 紙葉類集積装置 - Google Patents

紙葉類集積装置

Info

Publication number
JP3510060B2
JP3510060B2 JP28655096A JP28655096A JP3510060B2 JP 3510060 B2 JP3510060 B2 JP 3510060B2 JP 28655096 A JP28655096 A JP 28655096A JP 28655096 A JP28655096 A JP 28655096A JP 3510060 B2 JP3510060 B2 JP 3510060B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper sheet
paper
downward
guide
fed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28655096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10129915A (ja
Inventor
次 雄 溝曽路
中 利 季 田
村 英 一 野
Original Assignee
グローリー工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by グローリー工業株式会社 filed Critical グローリー工業株式会社
Priority to JP28655096A priority Critical patent/JP3510060B2/ja
Publication of JPH10129915A publication Critical patent/JPH10129915A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3510060B2 publication Critical patent/JP3510060B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Pile Receivers (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長手方向に搬送さ
れる紙幣等の紙葉類を収納部内の集積部上に整然と整列
した状態に集積させる紙葉類集積装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば紙幣を取扱う機械においては、機
械に挿入された紙幣を金種別に分類して金種別収納部へ
収納するようになされているが、この種の機械では一般
に紙幣を長手方向で送り、収納部内の集積部へも長手方
向で送入して集積させるようになされたものが多い。
【0003】しかして紙幣の場合、新券であれば腰が強
いため長手方向で収納部内に送入しても、送入途上で姿
勢が乱れることなくその集積部上に集積されるが、流通
紙幣の場合には紙質が劣化して腰が弱くなっており、特
に図13(A)のように四つ折りされていた紙幣Paや
図13(B)のように二つ折りされていた紙幣Pbでは
その折りぐせが付いており、また図13(C)のように
湾曲されている紙幣Pc等が送入されると、収納部内に
送入される際に直進性がなく、収納部内で姿勢が乱れ、
後から送入されてくる紙幣が衝突してジャミングを起こ
すなど、整列状態に集積させることができなくなる。
【0004】そこで従来では、収納部の紙幣送入口に位
置する搬送系の末端に、図11に例示するように搬送体
a,b(ローラまたはベルト)の一方の軸c上に他方の
軸d上の搬送体aの中間に位置するように大径のブラシ
輪e,e…を設け、上記搬送体a,b間を通って収納部
内に送入される紙幣Pに図12に示すような波形状のひ
だf,f…が付されるようにし、これにより紙幣Pに腰
を付けて直進性を与えるようになされたものが実用に供
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記従来の技
術では、搬送系の末端の搬送体間を通過する瞬間だけ紙
幣にひだが付けられるのみであるから、該搬送体a,b
間を通過し終ると元の状態に戻ってしまい、収納部内の
集積部へ至るときは腰くだけとなって、やはり良好な集
積状態が得られなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙葉類を長手
方向に搬送して収納部へ送入しても、集積部上でジャミ
ングを起こすことなく整然とした整列状態に集積するこ
とを可能とする紙葉類集積装置を提供することを課題と
するもので、その課題を解決するための手段として本発
明では、収納部の紙葉類送入口から該収納部の上方に臨
むよう延設される複数条の搬送ベルトと、前記紙葉類送
入口近傍で紙葉類搬送幅方向両側に設けられ紙葉類の幅
方向両側縁を上方に向け歪曲させる左右一対のガイド部
材とを備え、上記ガイド部材は、前記収納部の上方位置
から前記紙葉類送入口にかけて下り傾斜しかつこの下り
傾斜と共に左右間の間隔が次第に拡大するよう傾斜する
ガイド面を有することを特徴とする。
【0007】上記ガイド部材のガイド面は、前記収納部
の上方位置から前記紙葉類送入口にかけて下り傾斜する
第1のガイド面と、このガイド面の下り傾斜と共に左右
間の間隔が次第に拡大するよう傾斜する第2のガイド面
とで構成すること、また上記第1、第2のガイド面は、
ガイド部材の前記紙葉類送入口側が先細となる円錐状部
分の上面および側面で構成することが紙葉類の両側縁を
円滑に歪曲させるうえで好ましい。
【0008】また前記紙葉類送入口に送入紙葉類の送入
方向後端縁を下方へスムーズに移行させる羽根車または
溝付き輪等の後端縁移動用回転体を設ける態様(請求項
4)、前記紙葉類送入口近傍で送入される紙葉類の幅方
向中央域の上面に当接自在として紙葉類を押圧する押圧
部材を設ける態様(請求項5)、前記収納部の送入紙葉
類の送入方向先端が当接する係止壁の近傍に送入紙葉類
の先端を下方へ誘導する押え部材を設ける態様(請求項
6)を含み、また前記搬送ベルトを正逆転自在とし、収
納部内の紙葉類を繰出す態様(請求項7、8)を含む。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態を参照して説明する。
【0010】図1は本発明による紙葉類集積装置の一実
施形態の側面を示し、図2は同平面を示しており、便宜
上取扱う紙葉類として紙幣の場合について示す。
【0011】収納部1は、紙幣Pを長手方向に送り込ん
で集積し得る長さおよび横幅を有するもので、左右の側
壁2,2と、紙幣送入口3側の端壁4と、送入紙幣の先
端が当接する係止壁5とで構成され、この係止壁5は取
扱う紙幣Pの長さに対応し得るよう図1においてLの範
囲でその位置を調整可能とされている。
【0012】図示の実施形態では、紙幣の収納部1内へ
の集積と、収納部1からの繰出しとの双方の機能を持た
せることを意図しているため、収納部1内の紙幣集積部
が受板6で構成されており、この受板6はその下面一側
に水平方向に固設された軸部材7に引張りバネ8が係合
され、受板6を常時上方に向け付勢している。
【0013】前記収納部1の紙幣送入口3から収納部1
の上方に臨むよう前記係止壁5に近い位置まで水平方向
に延在される複数条(図では3条)のベルト9a,9
b,9cからなる搬送ベルト9がプーリー10,11間
に巻回して配設され、一方のプーリー軸10にモータ1
2からの回転がベルト等による伝動機構13を介して伝
達されるようになっている。
【0014】前記収納部1の上方で、平面視において左
右の側壁2,2の内部直近位置に、紙幣Pの幅方向両側
縁を上方に向け歪曲させるためのガイド部材14,14
が左右一対として設けられている。
【0015】図示の実施形態では、ガイド部材14の長
手方向中央部外側に突設されたピン15が機体側の受部
16上に位置されて下降限が定められて基部が軸17に
より機体側に上下方向揺動自在に支持されている。この
ガイド部材14の送入口3側に延びる先端は先細の円錐
形状とされており、送入口3へ向けて下り傾斜する上面
が第1のガイド面141 とされ、収納部1の内側方に向
く側面が送入口3側から奥側に向けて左右間の間隔が狭
くなるよう傾斜されていてこの側面が第2のガイド面1
2 とされている。なお上記ガイド部材14は、上記の
第1、第2のガイド面141 ,142 を有するものであ
れば円錐形状によるものでなくともよく、例えば半円状
断面等のものであってもよい。
【0016】前記収納部1の送入口3側は、端壁4の上
端が外方に水平方向に屈曲されて前記搬送ベルト9の下
面と平行なガイド面18とされており、このガイド面1
8の前記屈曲部分には紙幣Pの送入方向後端を下方へは
たくように落して収納部1内に確実に移行させるための
後端縁移動用回転体19が設けられている。この回転体
19は図示しない回転伝達手段を通じ図において時計方
向への回転が与えられるようになっている。
【0017】図示の実施形態における回転体19は、弾
性を有する資材からなる複数枚(図では6枚)の羽根2
0,20…がボス部(ローラ部)21の外周に放射状に
突設された羽根車構造のものが用いられており、この回
転体19は図2にみられるように搬送ベルト9の外側直
近位置にあって、収納部1内に進入して前記ボス部21
の一端外周が押えローラ24Bで押圧される搬送ベルト
9の下面に接する突出位置(図1の実線図示位置)と、
端壁4およびガイド面18外に退避する位置(図1の鎖
線図示位置)とにわたり後述する退避機構により進退可
能とされている。なお上記回転体19は羽根車によるほ
か、周面軸方向に多数の凹凸条を有する溝付き車による
場合もある。
【0018】前記ガイド面18の領域には、搬送ベルト
9と協働して紙幣Pを送り込むための搬送ローラ22と
ゲートローラ23が配設され、これらローラの周面の一
部がガイド面18に形成された窓孔から上方に突出され
ており、搬送ローラ22は搬送ベルト9の始端側のプー
リー10位置でベルトに接し、またゲートローラ23は
搬送ベルト9間に2個設けられ、かつ搬送ベルト9の下
面から突出した状態に設けられており、このゲートロー
ラ23の搬送幅方向近傍でやや後流位置には搬送ベルト
9を押圧する押えローラ24が設けられている。そして
ゲートローラ23,23と押えローラ24A,24Aと
で押圧される搬送ベルト9,9部位および中央の搬送ベ
ルト9部位でゲート部が構成される。
【0019】なおゲートローラ23は、その軸25に嵌
合する部分にワンウェイクラッチ(図示せず)を内蔵し
ており、紙幣Pの送入時には紙幣Pに接触して従動回転
し、紙幣Pの繰出し時には回転不能となってゲート部材
を構成するようになっている。
【0020】前記回転体19の退避機構は、その一例を
図3、図4に示すように、軸26を支点として上下方向
揺動可能なレバー27の中間位置にソレノイド28のプ
ランジャ28aが連結レバー29を介して連結され、こ
のレバー27の他端に形成された切孔30には、基部が
側壁2,2に軸31により枢支された短いレバー32の
先端、および前記回転体19を軸支する回転体レバー3
3の基部に共軸34が嵌合され、この回転体レバー33
には斜めの長孔35が設けられており、この長孔35に
側壁2,2間に固定の軸36が挿通されていて、ソレノ
イド28によりレバー27がバネ37に抗して引上げら
れたとき軸34は図4に示す円弧aを画いて上昇し、こ
れに伴い回転体レバー33が斜め上方に上昇して回転体
19が図4の実線図示位置から鎖線図示位置へ進出し、
またソレノイド28の消磁によりバネ37でレバー27
が戻されるとき回転体19が図4の実線図示位置へ退避
されるように構成されている。
【0021】前記収納部1の送入口3部分には、送入さ
れる紙幣Pの幅方向中央域の上面に当接して紙幣Pの幅
方向中央を下方へ押圧し、前記ガイド部材14,14に
よる紙幣Pの歪曲を補助する押圧部材38が設けられて
いる。
【0022】この押圧部材38は、その基部が機体側に
軸39により支持され、先端側は2又状に形成されてい
て中央のベルト9bを跨ぎ、側面視において搬送ベルト
9の下部走行側と斜めに交差して収納部1内に延び、自
己の弾性または軸39の一端に固定のレバー39aに係
止されたバネ38aにより先端部38bが下方へ偏倚す
るよう付勢され、前記レバー39aがストッパ39bに
当接するときの揺動位置で停止されるようになってお
り、前記受板6が上昇して集積紙幣の上面が当るときは
搬送ベルト9の下面と同一面内に退去し得るようになっ
ている。
【0023】前記収納部1の係止壁5に近い位置には、
送入される紙幣Pの送入方向先端を下方へ誘導するとと
もに集積後の紙幣Pの上面を押えるための押え部材40
が設けられている。
【0024】この押え部材40は、その基部が機体側に
軸40aにより枢支され、側面視略L形状をなしていて
その一辺が収納部1内の受板6に対し鋭角θをなして傾
斜しておかれる誘導面40bとされ、屈曲部40cが送
入された紙幣Pの上面に接してこれを押えるようにバネ
41により付勢されている。そしてこの押え部材40の
誘導面40b、屈曲部40cを構成する部分は左右2本
の棒状材で形成され、図2にみられるように搬送ベルト
9のベルト9aと9bとの間、およびベルト9bと9c
との間を通って下方に延びている。また押え部材40の
先端は係止壁5の切欠5a,5aから外部に突出されて
いる。
【0025】図1、図2において符号42はストッパレ
バーで、その基部が機体側に軸43により枢支され、先
端側は2又状とされていて搬送ベルト9の中央のベルト
9bを跨ぎ、先端下面には紙幣Pの上面に摩擦接触する
ゴム等からなる押え片44が固着されている。上記軸4
3の端部には軸43に固定されて該軸43を中心に揺動
するレバー45があって、このレバー45を介しソレノ
イド46によりストッパレバー42が上下に揺動される
ように構成されている。
【0026】このストッパレバー42は、紙幣Pの繰出
し時に使用されるもので、1枚の紙幣Pの後端が押え片
44を通過した時期を図示しないセンサが検知したと
き、ソレノイド46が励磁されて前記押え片44が次位
の紙幣Pを押え、2枚目以降の連れ出しを止めるための
ブレーキを掛け、1枚繰出し後ソレノイド46が消磁し
てバネ47により前記押え片44が図1図示位置へ戻
り、紙幣Pが1枚繰出されるごとにこの動作を繰返して
紙幣の1枚繰出しを保証するようになっている。
【0027】収納部1内には、受板6とは別に一時保留
板48が設けられている。この一時保留板48が設けら
れている理由は、一時保留動作中の搬送紙幣のジャム発
生等の際に入金口(図示せず)から収納部1に至る搬送
路全域に存在する紙幣、および一時保留板48上の紙
幣、すなわち入金紙幣のすべてを確認することができる
ようにするためで、一時保留紙幣と収納紙幣とを一時保
留板48で仕切って区別けがつくようになされている。
【0028】上記の一時保留板48は、図2にみられる
ように平面視コ字形をなし、受板6の奥側略半部の両側
に位置する細幅の載置面部48a,48aを有し、モー
タ49の回動により伝動機構50を介して昇降自在とさ
れている。また図1に示すように、この一時保留板48
の図において左端上面は右方へ向けて傾斜面が形成され
ており、この一時保留板48上へ送り込まれる1枚目の
紙幣の先端が受板6の上面もしくは受板6上に収納紙幣
が存在する場合はその上面から一時保留板48上へスム
ーズに誘導されるようになっている。なお、図1におい
て24Bは後端縁移動用回転体19のボス部21(ロー
ラ部)が接触するベルト9a〜9cの背面を押える押え
ローラを示す。
【0029】図9、図10は本発明による紙葉類集積装
置の使用対象例を示し、この例は紙幣入出金機51の場
合で機体52内に入金または出金時の紙幣が納まる入出
金保留部53と、千円紙幣収納部54、万円紙幣収納部
55、千円紙幣回収口(係員補充口)56、万円紙幣回
収口57、千円紙幣回収口58、リジェクトボックス5
9が配設され、これら各部には前記入出金保留部53と
搬送系路により接続され、その途中に紙幣の真偽、正
損、金種等を識別する識別部60が設けられる。
【0030】そして入金の場合は、図9のように入出金
保留部53から識別部60を通り、その識別結果に基づ
いて各収納部またはリジェクトボックス59へ送入さ
れ、出金の場合は図10のように指定金種の紙幣が入出
金保留部53へ出金される。
【0031】次に上記実施の形態の作用を説明する。
【0032】図5において、搬送系を長手方向で搬送さ
れてきた紙幣Pが収納部1の送入口3に至ると、搬送ベ
ルト9の正転駆動により紙幣Pは搬送ベルト9と搬送ロ
ーラ22との間からゲートローラ23を経て回転体19
の羽根20をたわませながら進み、収納部1内に進入す
る。
【0033】先端が回転体19を通過した紙幣Pはその
幅方向中央域が押圧部材38により押えられるとともに
幅方向両側縁はガイド部材14,14の第1のガイド面
141 ,141 によりすくい取られるように持ち上げら
れ(図7示)、第2のガイド面142 ,142 によりさ
らに中央方向へ寄せられることにより紙幣Pは幅方向中
央が凹んだ状態に大きく歪曲され、その状態が収納部1
の長手方向中央域まで続き、先端が前記ガイド面1
1 ,142 から離れても紙幣Pの後方部分が歪曲され
続けるので収納部1に入り終るまで歪曲状態が維持され
る。
【0034】紙幣Pの収納部1内への送入が終了に近づ
くと、紙幣Pの先端の幅方向中央部分が押え部材40の
誘導面40bに当り(図5示。紙幣Pは一点鎖線で示
す)、この誘導面40bの傾斜により次第に下方へ誘導
されて押え部材40の屈曲部40cの下へ到達し、その
下に入って係止壁5に突当って止まる(図6示。紙幣P
は実線で示す)。この場合、最初の1枚目の紙幣の場合
は一時保留板48上に、またそれ以後の紙幣は送入紙幣
の上面に送り込まれる。この間、図6に一点鎖線で示す
ように紙幣Pはその後端部位の幅方向中央部位が押圧部
材38で押圧され、その両端部分がガイド部材14,1
4から外れ、紙幣の幅方向の歪曲状態は水平状態になる
もその後端部位が押圧部材38の押圧作用で搬送方向に
対して歪曲状態となり、その直後に回転体19の羽根2
0がその紙幣Pの後端部位をはたいて下方へ移行させ、
その紙幣Pは水平状態の二点鎖線図示状態で集積され
る。
【0035】上記送入時に、紙幣Pに折りぐせ(例えば
四つ折り)が付いている場合は、紙幣Pは四つ折り状態
の三点鎖線図示状態(その紙幣Pの押え部材40域は水
平であるが、その紙幣Pの幅方向両側は水平または三点
鎖線図示の状態)になり、その紙幣Pの後端部位は跳ね
上がり状態となるがこれを押圧部材38が係止し、回転
体19の羽根20,20…で押えられて次の紙幣Pの進
入を許容する。ところが前記紙幣Pの後端部位が跳ね上
がった状態で押圧部材38がその後端部位を係止する際
にその後端部位位置が前記回転体19の羽根20,20
…の外周より外側に位置することがある。その場合は押
圧部材38の係止状態において次の紙幣Pが進入してく
ると、この押圧部材38が進入紙幣Pで上昇され、押圧
部材38で係止されていた紙幣Pの後端も折れ状態に復
元しようとして上昇するが、進入紙幣Pの先端の方が前
記紙幣Pの後端の上昇より早く進入し、上昇中の前記紙
幣Pの後端の上面を進むことになる。その結果、四つ折
り紙幣Pはその上の紙幣により水平状態にされる。この
ように仮に回転体19の羽根20,20…が接触しない
紙幣であっても進入順に確実に集積され、四つ折り状態
になろうとする紙幣も上にのる紙幣によって水平姿勢に
矯正される。
【0036】装置の操作者が装置の外面の表示部(図示
せず)に表示される一時保留紙幣の金額または金種と枚
数をみて自分の考えていた値と一致していれば収納指令
操作を行い、不一致であれば返却指令操作をする。いず
れの指令操作の場合も次の動作がまず行われる。
【0037】まず回転体19の退避機構のソレノイド2
8を消磁して図8のように回転体19を収納部1外に退
避させる。この回転体19の退避後、モータ49が回動
し、伝動機構50を介して一時保留板48が上昇する。
その結果、一時保留板48上の一時保留紙幣も上昇され
る。一方、受板6は引張りバネ8で上方へ付勢されてお
り、一時保留板48が上昇すると収納紙幣を上部にのせ
る受板6も追従して上昇する。一時保留板48は搬送ベ
ルト9より上方の最上昇位置(図8実線図示位置)へ移
動して紙幣の出金または紙幣の返却のための繰出しに備
える。この一時保留板48の最上昇位置への移動途中で
一時保留紙幣は搬送ベルト9で係止され、一時保留板4
8の載置面部48a,48aが一時保留紙幣の幅方向両
端を折り曲げながら上昇し、一時保留紙幣より上方へ抜
け出た後最上昇位置へ至る。その結果、一時保留紙幣は
受板6上の収納紙幣上に直接載り、収納されたことにな
る。収納指令操作の場合は以上で紙幣の収納動作は終
り、収納紙幣は搬送ベルト9で係止された状態、一時保
留板48は最上昇位置におかれて出金待機状態におかれ
る。
【0038】返却指令操作時はその出金待機状態から引
き続き紙幣の繰出しが、また出金指令操作時はその操作
によって出金のための紙幣の繰出しが行われる。
【0039】すなわち前述の出金待機状態において搬送
ベルト9が逆転駆動し、最上位の紙幣Pがベルト9a〜
9cの摩擦力により送入口3方向へ送出され、ゲートロ
ーラ23(ワンウェイクラッチにより紙幣繰出し方向へ
は不回転)と押えローラ24A,24Aで押圧される搬
送ベルト9a,9c部位と中央の搬送ベルト9b部位で
形成されるゲート部により紙幣が1枚のみ通り、ガイド
面18上へ送出されて搬送系へ受渡される。
【0040】上記送出時に、1枚目の紙幣Pの送出方向
後端がストッパレバー42の押え片44を通過したこと
が検知されると、ソレノイド46により押え片44が下
降し、2枚目の紙幣Pの上面を押え、2枚目の紙幣Pの
連れ出しを防ぐ。1枚目の紙幣Pの送出が完了すると、
ソレノイド46が消磁して押え片44が上昇し、2枚目
の紙幣Pが前記と同様にして送出される。こうして順次
1枚ずつ繰出され、返却すべき枚数分の紙幣の返却繰出
し、または出金すべき紙幣枚数分の紙幣の出金繰出しが
行われる。
【0041】また出金待機状態において、入金指令(人
による指令操作の場合もしくは入金口に紙幣が装填され
たことを検知して自動的に入金指令が発せられる場合の
両方を含む)が出力されると、入金口から紙幣が繰込ま
れる前にまずモータ49が逆転して伝達機構50により
一時保留板48が下降し、載置面部48a,48aが搬
送ベルト9のレベルを通過する際に受板6上の収納紙幣
上面と接触して押し下げ、図1に図示する位置まで下降
して停止する。この図1の状態において入金口における
入金紙幣の繰込みが行われ、所定間隔を保って順次搬送
されてくる紙幣Pが収納部1の送入口3に至り、前述し
た動作により収納部1内へ送り込まれるのである。なお
収納部1へ送り込まれる紙幣を一時保留させる必要のな
い場合は、一時保留板48をなくし、その代りに受板6
をモータで上昇下降可能に制御するようにする。そして
紙幣を送り込むときは一時保留板48と同じ受入れ位置
に位置させて収納紙幣上に送り込まれる紙幣を順次重積
収納する。また出金時は受板6を上昇させ、収納紙幣の
上面が搬送ベルト9に適切な押圧力で押圧された時点で
受板6の上昇を停止させ、紙幣が繰出されるごとに必要
量ずつ受板6を上昇させて収納紙幣を繰出しに必要な所
定圧に保つようにする。
【0042】なおまた収納部1は紙幣の収納と繰出しの
両方が行える例について述べたが、紙幣の収納のみを行
うものにも適用することができる。そのようにする場合
でも一時保留板48を有する場合、有しない場合のいず
れでもよい。
【0043】この例では紙幣の一時保留板48の位置は
一定としている。これは一時保留紙幣量が大量でないた
めに一定位置としているもので、大量の一時保留紙幣を
一時保留する場合には紙幣の送り込み量に応じて一時保
留板48を下降させ、一時保留板48上にある一時保留
紙幣の上面と搬送ベルト9の下面との間に紙幣の送り込
みに適切な空間を形成するようにしてもよい。なお一時
保留板48をなくし、受板をモータで下降させる場合で
も同様であり、受板上にある収納紙幣の上面と搬送ベル
ト9の下面との間に紙幣の送り込みに適切な空間を形成
するよう受板6を下降制御するようにしてもよい。
【0044】本実施形態では一対のガイド部材は第1の
ガイド面と第2のガイド面とを各々備えている(本実施
形態においても両ガイド面の境界がどこかははっきり言
えない)例であるが、第1のガイド面および第2のガイ
ド面の両機能を果す傾斜平面のガイド面を備えたガイド
部材とし、この傾斜平面を収納部の上方位置から紙葉類
送入口にかけて下り傾斜しかつこの下り傾斜と共に左右
間の間隔が次第に拡大するよう傾斜する形状に形成する
ようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、収
納部の紙葉類送入口から該収納部の上方に臨むよう延設
される複数条の搬送ベルトと、前記紙葉類送入口近傍で
紙葉類搬送幅方向両側に設けられ紙葉類の幅方向両側縁
を上方に向け歪曲させる左右一対のガイド部材とを設
け、これらガイド部材に前記収納部の上方位置から前記
紙葉類送入口にかけて下り傾斜しかつこの下り傾斜と共
に左右間の間隔が次第に拡大するよう傾斜するガイド面
を設けたことにより、収納部内に送入される紙葉類の幅
方向両側縁を上方に歪曲させて直進性を与え、かつその
歪曲状態が維持されて良好な集積をなさしめることがで
きる。
【0046】また請求項4のように収納部の送入口に紙
葉類の後端を下方へ移行させる回転体を設ければ、前記
歪曲による直進性に加え後端を下方へ強制的に落すこと
ができるので、一層良好な集積を行わせることがきる。
【0047】また請求項5のように送入口近傍位置に紙
葉類の幅方向中央域上面を下方に押圧する押圧部材を設
ければ、前記ガイド部材による両側縁の上方へ歪曲変形
をより確実に行わせることができ、紙葉類の直進性を一
層高めることができる。
【0048】さらに請求項6のように収納部の係止壁の
近傍に送入紙葉類の先端を下方へ誘導する押え部材を加
えれば、送入される紙葉類の先端のバウンドを防ぎ、整
然とした集積をなさしめることができる。
【0049】そして紙葉類の集積のみならず、請求項
7、8のように紙葉類の繰出し機能を容易に持たせるこ
とができるなどの種々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す略示縦断側面図。
【図2】同、平面図。
【図3】図1、図2における後端縁移動用回転体の退避
機構の一例を示す正面図。
【図4】同、側面図。
【図5】紙葉類の送入時の一過程を示す説明図。
【図6】同、送入動作の状態を示す説明図。
【図7】紙葉類の歪曲状態を示す説明図。
【図8】紙葉類の繰出し時の状態を示す説明図。
【図9】本発明による集積装置の使用例を示す入金時の
説明図。
【図10】同、出金時の説明図。
【図11】従来の技術を示す正面図。
【図12】図11の技術によるひだ付け状態を示す紙葉
類の斜視図。
【図13】(A)〜(C)は紙葉類の状態例を示す斜視
図。
【符号の説明】
1 収納部 2 側壁 3 紙葉類の送入口 4 端壁 5 係止壁 6 紙葉類集積部としての受板 8 バネ 9 搬送ベルト 14 ガイド部材 141 第1のガイド面 142 第2のガイド面 16 受部 19 後端縁移動用回転体 22 搬送ローラ 23 ゲートローラ 24 押えローラ 33 回転体レバー 38 押圧部材 40 押え部材 40b 誘導面 40c 屈曲部 42 ストッパレバー 44 押え片 48 一時保留板
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−11855(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 29/70 B65H 29/16 B65H 31/26

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉類をその長手方向に搬送して収納部の
    集積部上に整列状態に集積させる集積装置において、前
    記収納部の紙葉類送入口から該収納部の上方に臨むよう
    延設される複数条の搬送ベルトと、前記紙葉類送入口近
    傍で紙葉類搬送幅方向両側に設けられ紙葉類の幅方向両
    側縁を上方に向け歪曲させる左右一対のガイド部材とを
    備え、上記ガイド部材は、前記収納部の上方位置から前
    記紙葉類送入口にかけて下り傾斜しかつこの下り傾斜と
    共に左右間の間隔が次第に拡大するよう傾斜するガイド
    面を有することを特徴とする紙葉類集積装置。
  2. 【請求項2】前記ガイド部材のガイド面は、前記収納部
    の上方位置から前記紙葉類送入口にかけて下り傾斜する
    第1のガイド面と、この第1のガイド面の下り傾斜と共
    に左右間の間隔が次第に拡大するよう傾斜する第2のガ
    イド面とを有する請求項1記載の紙葉類集積装置。
  3. 【請求項3】前記ガイド部材は前記紙葉類送入口側が先
    細となる円錐状部分を有し、この円錐状部分の上面が第
    1のガイド面とされ、側面が第2のガイド面とされてい
    る請求項2記載の紙葉類集積装置。
  4. 【請求項4】前記紙葉類送入口に回転自在に設けられ送
    入紙葉類の送入方向後端縁を下方へ移行させる後端縁移
    動用回転体を有している請求項1記載の紙葉類集積装
    置。
  5. 【請求項5】前記紙葉類送入口近傍で送入される紙葉類
    の幅方向中央域の上面に当接自在に配設され、紙葉類を
    押圧する押圧部材を有している請求項4記載の紙葉類集
    積装置。
  6. 【請求項6】前記収納部の送入紙葉類の送入方向先端が
    当接する係止壁の近傍に設けられ送入紙葉類の先端を下
    方へ誘導する押え部材を有している請求項4または5記
    載の紙葉類集積装置。
  7. 【請求項7】前記搬送ベルトが正逆回転自在とされ、前
    記収納部内には紙葉類集積部を構成する受台が昇降自在
    に設けられており、当該受台を上昇して受台上の集積紙
    葉類を前記搬送ベルトに当接せしめるとともに前記搬送
    ベルトの逆転により紙葉類の繰出しを可能とされている
    請求項1記載の紙葉類集積装置。
  8. 【請求項8】前記収納部の紙葉類送入口に回転自在に設
    けられ送入紙葉類の送入方向後端縁を下方へ移行させる
    後端縁移動用回転体と、前記紙葉類送入口近傍で送入さ
    れる紙葉類の幅方向中央域の上面に当接自在に配設され
    紙葉類を下方へ押圧する押圧部材と、送入紙葉類の送入
    方向先端が当接する係止壁の近傍に設けられ送入紙葉類
    の先端を下方へ誘導する押え部材とを有し、前記押圧部
    材および押え部材は集積紙葉類の上昇により退避可能と
    され、前記後端縁移動用回転体は退避機構により収納部
    外に退避可能とされている請求項7記載の紙葉類集積装
    置。
JP28655096A 1996-10-29 1996-10-29 紙葉類集積装置 Expired - Fee Related JP3510060B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28655096A JP3510060B2 (ja) 1996-10-29 1996-10-29 紙葉類集積装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28655096A JP3510060B2 (ja) 1996-10-29 1996-10-29 紙葉類集積装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10129915A JPH10129915A (ja) 1998-05-19
JP3510060B2 true JP3510060B2 (ja) 2004-03-22

Family

ID=17705867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28655096A Expired - Fee Related JP3510060B2 (ja) 1996-10-29 1996-10-29 紙葉類集積装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3510060B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4160362B2 (ja) 2002-10-30 2008-10-01 グローリー株式会社 集積装置および循環式紙幣入出金機
JP2007091437A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 紙葉類集積装置
JP5369348B2 (ja) * 2009-04-08 2013-12-18 ネッツエスアイ東洋株式会社 還流式紙幣収納装置、及び紙幣処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10129915A (ja) 1998-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5836577A (en) Bill handling machine
EP0793197A2 (en) Bill handling machine
EP0793198A2 (en) Bill handling machine
EP0793201B1 (en) Bill handling machine
JPS5810276A (ja) 伝票発行装置
US4891502A (en) Cash dispenser of the type transporting a slip and bills together
JP3510060B2 (ja) 紙葉類集積装置
JP6389969B1 (ja) 紙葉集積用ドラム、紙葉の集積装置、及び紙葉処理装置
JP3848781B2 (ja) 紙葉類取扱い自動機
EP0793200A2 (en) Bill handling machine
JPS6047175B2 (ja) 現金自動支払機の一括放出装置
JP2929806B2 (ja) 紙葉類分離繰出し装置、および、それを用いた現金自動取引装置
JP3880671B2 (ja) 紙幣繰出し装置
JP3638740B2 (ja) 紙幣収納装置
JPS636110Y2 (ja)
JP3781847B2 (ja) 紙幣収納装置
JPH0340828Y2 (ja)
JP2835157B2 (ja) 入出金装置
JPS5819645Y2 (ja) 紙幣類のリジエクト装置
JP2642248B2 (ja) 紙幣処理機
JP2564648Y2 (ja) 紙幣の搬送、払い出し装置
JPS61127558A (ja) 紙葉類集積装置
JP2546198Y2 (ja) 紙葉類繰出し装置
JPH08175765A (ja) 紙葉類収納繰出し装置
CN114067486A (zh) 集积分离装置

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031224

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100109

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100109

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110109

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140109

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140109

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees