JPH089816Y2 - 紙幣入出金機における取引口機構 - Google Patents

紙幣入出金機における取引口機構

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JPH089816Y2
JPH089816Y2 JP12574789U JP12574789U JPH089816Y2 JP H089816 Y2 JPH089816 Y2 JP H089816Y2 JP 12574789 U JP12574789 U JP 12574789U JP 12574789 U JP12574789 U JP 12574789U JP H089816 Y2 JPH089816 Y2 JP H089816Y2
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清 藤井
秀行 海老原
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、紙幣入出金機のおいて、載置板と取引口装
置との間の隙間から機体内に紙幣が入り込むのを防止す
ることができる紙幣入出金機における取引口機構に関す
るものである。
「従来の技術」 従来、取引口に投入された紙幣を順次機体内に取り込
み入金処理を済ませた後、取引口後方の載置板上に紙幣
を集積し、その後紙幣収納のために載置板を移動させて
集積紙幣を再び取引口内に移送させる紙幣受け渡し装置
を有する紙幣入出金機に特開昭63−109594号公報に記載
されたものがある。
このものは、取引口後方において羽根を有する集積車
に紙幣を一枚ずつ送り込み、この送り込まれた紙幣を、
その端部にかき落とし部材を当接させてかき落とし載置
板上に集積状態に載置した後、スライドレールに長さ方
向に移動自在に係合させた載置板を、垂直回動可能に設
けられた押し出し部材により支持して押し、スライドレ
ールとともに載置板を水平移動させ、この載置板が紙幣
の受け渡し位置まで達したとき押し出し部材を回動させ
て押し出し部材による載置板の支持を失わせ、前記スラ
イドレールの移動方向に対して逆方向に付勢しているば
ねの付勢力によって載置板をスライドレールに沿って機
体に設けられたストッパに当接するまで引き戻し、この
とき載置板上の集積紙幣を受け渡し位置に落とし込むよ
うにしたものである。
「考案が解決しようとする課題」 ところが、紙幣集積時におい前記載置板は、集積車か
らかき落とされた紙幣の落下距離を短くして、紙幣の端
部をできるだけ揃えた状態で集積させるために、取引口
側が高くなるように傾斜した状態でばね付勢され、紙幣
受け渡し時において前記載置板は、紙幣を受け渡し位置
に落し込み易くするために、水平状態に回動させられる
ようになっていたため、載置板の回動範囲分前記載置板
と取引口との間に隙間が生じてしまった。したがって、
取引口へ紙幣を投入する際に、紙幣が載置板と取引口と
の間の隙間に入り込まないようにするために、載置板と
取引口との前方に規制手段を設ける必要があった。
また別の問題として、紙幣集積時に集積車の羽根の間
に紙幣が確実に入り切れないままの状態で集積車からか
き落とされる紙幣が生じ、この紙幣の端部が、集積車か
ら載置板に正常にかき落とされた紙幣の端部より載置板
の前方側に飛び出してしまうという問題があった。
したがって、前記両問題を解決するために、集積車前
方から載置板と取引口との隙間の前方までを覆える集積
カバーを垂直回動自在に設け、紙幣投入時および集積時
においては、前記集積カバーを垂直状態として載置板と
取引口との間の隙間への紙幣の入り込みを規制したり、
集積車の羽根の間に確実に入り切れなかった紙幣の飛び
出しを防止したりすることが、また紙幣受け渡し時にお
いては、前記集積カバーを水平状態として紙幣の受け渡
しの障害にならないように待避させることが考えられる
が、前記集積カバーが覆う範囲が広範囲になってしまう
ために、集積カバーが大型化してしまい、その集積カバ
ーを垂直回動させるために、更に大きな空間が必要とな
った。したがって、紙幣入出金機自体の大型化は避けら
れなくなってしまった。
本考案は、紙幣投入時に載置板と取引口との間の隙間
から機体内に紙幣が入り込むのを防止するとともに、紙
幣集積時に集積車の羽根の間に確実に入り切れなかった
紙幣の飛び出しを防止することができる紙幣入出金機に
おける取引口機構を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 本考案は、前記目的を達成するために次のような構成
としている。即ち、集積車に一枚ずつ送り込まれた後か
き落とされた紙幣を載置板上に集積状態に載置して前記
載置板を水平移動させ、該載置板から離間した位置に前
記集積紙幣を受け渡す際に、前記載置板を、該載置板の
前記移動方向に対して逆方向に付勢して移動させて載置
板上の紙幣を受け渡し位置に落とし込むようにした紙幣
入出金機において、 前記載置板上のプール部前方に、前記載置板上へ紙幣
の集積時状態では前記プール部前方を閉鎖し、前記紙幣
の受け渡し時状態では前記プール部前方を開放する集積
カバーを垂直回動自在に設け、前記載置板の取引口装置
側先端部に、前記載置板と取引口装置との間への紙幣の
入り込みを規制するガード板を取り付けている。
「作用」 前記構成によれば、載置板上への紙幣の集積時には、
集積カバーが略直立状になって、載置板上のプール部の
前方を閉鎖し、集積車から載置板へ集積される紙幣のプ
ール部前方への飛び出しを抑える。
また、取引口への紙幣の投入時には、載置板の取引口
側先端部に取り付けられたガード板が、載置板と取引口
との間の隙間を閉鎖し、この隙間から機体内へ紙幣が入
り込むのを防止する。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第4図に基づ
いて説明する。
この実施例においては、一金種循環型の紙幣入出金
機、つまり、入金紙幣のうち一金種、例えば[万円券]
のみを出金紙幣として再利用して循環させるようにした
紙幣入出金機に本考案を適用した例を示している。
まず、第4図に基づいて、紙幣入出金機全体の概略を
説明する。
入金指令があった場合は、機体1に設けられた取引口
装置2のシャッタ3が作動して、入出金口4を開放す
る。入金があると、第4図には図示略の紙幣押さえ機構
5により紙幣を押さえて適当な圧力を加えた状態で、入
金紙幣用繰り出し機構6によって紙幣を一枚ずつ繰り出
し、入金紙幣が鑑別ルート7により鑑別部8に搬送され
る。鑑別された紙幣は、第1フォーク9によって共通ル
ート10へ案内される。鑑別部8において[真]と鑑別さ
れた紙幣は、第2フォーク11によって集積ルート12へ案
内され、また[偽]と鑑別された紙幣はリジェクトルー
ト13へ案内される。集積ルート12の紙幣は紙幣受け渡し
装置14における一時貯留用集積車15によって、集積移送
機構16の一部をなす載置板17の上に次々に集積され、ま
た、リジェクトルート13の紙幣はリジェクト口18に送り
込まれる。
載置板17の上の紙幣は、入出金口4の上方まで移送さ
れた後、再び入出金口4の上に落とされ、入金紙幣用繰
り出し機構6によって、鑑別ルート7へと搬送される。
鑑別部8において[万円券]と鑑別された紙幣は、第1
フォーク9によって入金ルート19へ案内され、第3フォ
ーク20によって還流紙幣用集積車21を経由して還流紙幣
貯留部22へ送り込まれる。また、[万円券]以外の紙幣
は、第3フォーク20によって入金紙幣収納装置23に案内
され、入金紙幣収納用集積車24により入金ボックス25に
収納される。
一方、出金指令があった場合は、[万円券]について
は、前記還流紙幣貯留部22から還流紙幣用繰り出し装置
26によって出金ルート27に送り出され、[万円券]以外
の紙幣(例えば千円券)は、予め出金紙幣収納装置28に
準備しておいて、出金紙幣用繰り出し機構29によって出
金ルート27に送り出される。これらの出金用紙幣は、そ
の途中において、二重送り等を検出するようにして、異
常が認められた場合は、第4フォーク30、入金ルート1
9、第3フォーク20によって入金紙幣収納装置23におけ
る入金ボックス25に戻され、異常がない場合は、第4フ
ォーク30から共通ルート10へ搬送され、さらに第2フォ
ーク11によって集積ルート12に案内され、紙幣受け渡し
装置14における一時貯留用集積車15によって、集積移送
機構16の載置板17の上に次々に集積され、所要金額の集
積完了後に集積移送機構16を作動させて入出金口4に落
とし、シャッタ3を開放することにより、出金紙幣を取
り出し可能とするものである。
前記取引口装置2は、第1図に示すように、シャッタ
3に対し下り勾配に傾斜した載置板4aと、縦板4bとによ
って前記入出金口4が構成されて、載置板4a上に乗せら
れた集積紙幣の端部を縦板4bによって揃えるようになっ
ており、これら載置板4aと縦板4bとの間には、紙幣を送
り出す開口4cが形成されている。
また、前記入金紙幣用繰り出し機構6は、入出金口4
の開口4cから集積紙幣を最下層から一枚ずつ蹴り出す蹴
り出しローラ31と、蹴り出された紙幣の裏面に接触して
摩擦力によって紙幣を機内に取り込む繰り出しローラ32
と、該繰り出しローラ32に対して固定状態あるいは同一
方向(紙幣の繰り出し方向に対しては逆方向)に回転駆
動状態に対向配設されて二枚重ね送り等を規制する摩擦
分離ローラ33と、常時は入出金口4の開口4cを閉塞して
集積紙幣の最下層付近の先端を取り揃えるとともに繰出
し動作時には支軸34aを中心に回動して開口4cを開放す
る紙幣取り揃え部材34とから構成されている。
また、取引口装置2において繰り出し操作を補助する
ための前記紙幣押さえ機構5は、紙幣の上面に接触され
る押圧板35が支持部材36に回動自在に吊持されるととも
に、該支持部材36が上下方向に移動自在な軸36aに取り
付けられた構成とされて、該軸36aを移動させることに
より押圧板35を下降させて紙幣の上面を押さえるように
なっている。そして、紙幣繰り出し時以外は、押圧板35
を入出金口4から離間した上方に待機させるようになっ
ており、該待機状態においては、前記紙幣受け渡し装置
14の後述する移送動作に干渉しないように押圧板35が位
置決め部材37によって傾斜した状態に保持される。
前記鑑別ルート7は、入金紙幣用繰り出し機構6の後
方に、一枚ずつ取り込まれた紙幣を受け取り搬送する導
入部38を介して連設されており、紙幣を一枚ずつ搬送ベ
ルトによって挾持した状態で水平に搬送しながら鑑別部
8によって真偽、金種等の鑑別、および計数を行なう構
成とされている。
また、前記紙幣受け渡し装置14は、第1図に示すよう
に、前記取引口装置2の斜め上方に配置させられてお
り、集積ルート12から送り出される紙幣を羽根15aの間
に一枚ずつ受け取りながら回転する前記一時貯留用集積
車15と、該一時貯留用集積車15から受け取った紙幣を集
積した後水平方向に移動させて前記取引口装置2の入出
金口4に落とし込む集積移送機構16とから構成されてい
る。
集積移送機構16は、一時貯留用集積車15の両側方に垂
直に配設され、羽根15aの間の紙幣をかき落とすかき落
とし部材42と、かき落とされた紙幣を集積状態に載置す
る前記載置板17とを有しており、これらかき落とし部材
42および載置板17を水平方向に移動させるもので、次の
ような構成とされている。
すなわち、前記かき落とし部材42の背面部の両側には
側板43が一体に形成されるとともに、これら側板43の下
部を一体に支持する水平な取付板44が、その支持枠45に
形成した水平方向に延びる長穴45aと機内に設けた水平
軸90との間にかけわたされている。取付板44の一端は、
長穴45aに、該長穴45aに嵌合されたローラ47によって移
動自在に支持されており、また取付板44の他端は、前記
水平軸90に摺動自在に支持され、駆動ベルト91を介して
リバーシブルタイプの駆動モータ(図示略)に水平方向
に駆動される駆動ブロック92に固定されている。
また、取付板44上には、断面コ字状に形成された一対
の水平なスライドレール50が、そのコの字の向きを内向
させた状態で一体に配設されており、これらスライドレ
ール50の先端部には、上方に傾斜状態の屈曲片50aが形
成され、さらに、両スライドレール50の内側には、機体
1に固定状態のストッパ51が突出状態に臨ませられてい
る。
前記載置板17は、紙幣を載置する先端部分が複数に分
割されて、かき落とし部材42に形成した切欠(図示略)
に移動自在に挿通されるとともに、基端部には前記スラ
イドレール50に接触されるガイドローラ52が配設され、
該基端部と一体の支持片53が機体1に固定状態のばね54
によって引っ張られることにより、前記ガイドローラ52
がスライドレール50の屈曲片50aおよびストッパ51に当
接して、全体として上向きに傾斜した状態に支持される
ようになされている。また、前記両側板43には、支持軸
55によって垂直回動自在に押し出し片56が配設され、こ
れら押し出し片56には、その回動によって両スライドレ
ール50の間に出没させられる押し出しローラ57と、前記
側板43に形成した切欠58に係合させられる係合軸59とが
配設されている。そして、該押し出し片56は、図示略の
ばねによって支持軸55を中心に第1図の時計方向に付勢
された状態とされ、該第1図に示す状態においては、係
合軸59が側板43の前記切欠58に係合して、押し出しロー
ラ57を前記ストッパ51よりも後方(第1図右方)位置で
両スライドレール50の間に突出させるように臨ませた状
態としている。また、切欠58に係合した状態の係合軸59
に対して左方に水平に離間する位置には、機体1に固定
状態の係合部材60が突設されており、後述するようにか
き落とし部材42等と一体に押し出し片56を第1図左方に
水平移動させたときに、係合部材60が係合軸59に当接し
て押し出し片56を反時計方向に回動させ、その押し出し
ローラ57を両スライドレール50の間から退避させるよう
にようになっている。
プール部(第1図における載置板17の上方)61の前方
には水平に軸62が配設され、この軸62はソレノイド(図
示略)により回動されるようになされている。軸62には
集積カバー63が固定されている。集積カバー63は、紙幣
受け渡しの際に、載置板17に紙幣が揃って載置されるよ
うに載置紙幣の端部が所定位置より飛び出すのを抑える
べく、一時貯留用集積車15,プール部61の前方部に、こ
れら一時貯留用集積車15,プール部61と対向し得るよう
に設けられている。即ち、集積カバー63は、その一部に
切り込みを入れこの切り込みを入れた部分を一方側に突
出させて形成された舌片64,64を、ねじ65,65により軸62
に固定することにより、軸62に固定されている。
また、集積カバー63の上端前方側部には検知片66が一
体に設けられており、一時貯留用集積車15の前方(第1
図における一時貯留用集積車15の左側)両側には位置セ
ンサ67が固定状態に設けられている。そして、この位置
センサ67により検知片66が検知されることにより、集積
カバー63が略直立状態でプール部61の前方を閉鎖した位
置すなわち紙幣集積時位置に待機していることが検知さ
れるようになされ、位置センサ67よりON信号が発せられ
るようになっている。集積カバー63はその下部に複数の
脚部68,68を有し、これら脚部68,68間には凹部69が設け
られている。
軸62の両端部には支持ブロック70,70が回動自在に設
けられており、これら支持ブロック70,70はそれらの回
動を装置内に設けられた枠体(図示略)の一部により規
制されるようになされている。
支持ブロック70,70の底部には支持腕71,71がこれらの
中央側に延ばされて固定され、これら支持腕71,71には
それぞれ軸72が設けられている。支持腕71,71には軸72
を介して紙幣押さえ板73が回動自在に支持されている。
紙幣押さえ板73,73の脚部68側下端には長孔74,74が形成
されており、これら長孔74,74には、それぞれ集積カバ
ー63の脚部68,68に固定されたブラケット75,75に設けら
れたピン76,76が摺動自在に挿通されている。従って、
集積カバー63が第1図に示す仮想線で示す退避位置まで
回動すると、それに伴って紙幣押さえ板73は集積カバー
63よりも多く回動することとなる。実際には、集積カバ
ー63が第1図に示す実線位置から仮想線で示す位置まで
50°回動すると、紙幣押さえ板73が同図に示す実線位置
から仮想線で示す位置まで90°回動するようになされて
いる。集積カバー63が直立状態の紙幣集積時位置にある
とき集積カバー63の下端が前述のように脚部68と凹部69
とにより櫛歯状になされているので、載置板17と干渉し
ないようになっている。
なお、17aは、載置板17の先端に固定されたL字形の
固定板17bと挾持板17cを介して載置板17の先端に下垂状
に取り付けられたガード板である。このガード板17a
は、プール部61の底部と縦板4bとの間の空間に紙幣が入
り込まないようにするために設けられたゴム板である。
また、第3図中符合81は機体1を移動自在に支持する
キャスターを示し、第1図中82はプール部61の上下部に
設けられた素子により載置板17上の紙幣の有無を検知す
る有無検知センサである。
一時貯留用集積車15から載置板17に紙幣を載置すると
きには、第1図に示すように、集積カバー63がばねによ
り同図において反時計回り方向に付勢され、載置板17に
集積カバー63の下端櫛歯状部が嵌合されて略直立状態と
なっている。
この状態において、一時貯留用集積車15によって受け
取った紙幣が載置板17上に載置されると、その集積量に
応じた荷重によって、載置板17が第1図における反時計
方向に回動する。このとき、一時貯留用集積車15の羽根
15a間に紙幣が確実に入り切れないままの状態で一時貯
留用集積車15からかき落とされた紙幣は、その集積カバ
ー63側端部が、一時貯留用集積車15から載置板17に正常
にかき落とされた紙幣の集積カバー63側端部より集積カ
バー63側に飛び出しそうになるが、この紙幣の集積カバ
ー63側への飛び出しを集積カバー63が抑えるので、この
紙幣の端部が集積カバー63の一時貯留用集積車側面で反
り返り寄り掛かる。このように、集積カバー63は、載置
板17からの紙幣の飛び出しを抑え、これにより一時貯留
用集積車15の羽根15a間に紙幣が確実に入り切れないま
まの状態で一時貯留用集積車15からかき落とされた紙幣
の端部が、一時貯留用集積車15から載置板17に正常にか
き落とされた紙幣の端部より載置板17の前方側に飛び出
してしまうのを防止する。そして、後記するように紙幣
受け渡し時には、紙幣押さえ板73が略水平に回動し、集
積紙幣の最上面をガイドするため、載置板17上に集積さ
れる紙幣が機体1内の入出金口4の他の空間部に入り込
むのを防止する。
載置板17上への紙幣の集積動作が完了すると、この集
積紙幣を載置板17から載置板4aへ受け渡しするが、この
場合には、集積カバー63を第1図に実線で示す位置から
仮想線で示す位置まで略50°回動させて集積カバー63を
退避させる。するとこれに伴い紙幣押さえ板73が同図に
示す実線位置から仮想線で示す位置まで略90°回動し、
集積紙幣の上面の一部を覆う。そして、集積動作完了の
指示によって図示略の駆動モータが運転状態とされ、ス
ライドレール50を左方に移動させる。この移動によっ
て、載置板17は、スライドレール50を延長するように水
平に支持される。そして、取引口装置2の入出金口4の
上方に載置板17を配置させるまで、載置板17を押し出し
片56の押し出しローラ57が押しながらスライドレール50
と同方向へかき落とし部材42とともに移動する。する
と、係合部材60が係合軸59に当接して押し出し片56を第
1図において反時計方向に回動させ、押し出しローラ57
を両スライドレール50から退避させる。これにより、載
置板17がばね54により取付口装置2の入出金口4上方か
ら水平に退避させられ、載置板17の上に集積されていた
紙幣が入出金口4に落とし込まれる。
次いで、駆動モータを逆転運転させることにより、ス
ライドレール50を右方に移動させて元の位置に戻すと、
載置板17が傾斜状態に復帰させられる。
すなわち、この紙幣受け渡し装置14は、紙幣を落とし
込むという操作によって、紙幣を集積状態のまま受け渡
し得るようになっている。
以上のように、本実施例によれば、載置板17への紙幣
の集積時においては載置板17の前方側へ飛び出そうとし
た紙幣を、集積カバー63が抑えることができる。
また紙幣の集積時に、紙幣が集積カバー63のかき落と
し部材42側面に沿って反り返った状態で集積されること
があっても、紙幣押さえ板73が載置板17上の紙幣の最上
面をガイドするので、紙幣の受け渡しを円滑に行わせ、
機体1内の紙幣受け渡し位置の他の空間部に紙幣が入り
込むのを防止することができる。
また、載置板17から受け渡し位置への紙幣の受け渡し
時には、集積カバー63が90°より小角度回動して前記プ
ール部61の前方を開放し、これに伴い集積カバー63に連
動して紙幣押さえ板59が略水平位置まで回動し載置板17
上の集積紙幣の最上面をガイドするので、集積カバー6
3、紙幣押え板73は場所をとらず、従って紙幣入出金機
を大型化することなく紙幣の受け渡しを円滑に行わせ、
機体1内の紙幣受け渡し位置の他の空間部に紙幣が入り
込むのを防止することができる。
また、紙幣を取引口装置2に投入するときには、載置
板17の取引口装置側先端部に取り付けられたガード板17
aが、載置板17と取引口装置2との間の隙間への紙幣の
入り込みを防止するので、これにより取引口装置2内で
の紙幣残留障害の発生を防ぐことができる。
なお、前記実施例においては、集積カバー63を略50°
回動させるようにしたが、これに限るものではなく、紙
幣押さえ機構5の位置を上方に変更して集積カバー63を
水平位置まで回動させるようにして、紙幣受け渡しの際
集積カバー63自体に紙幣をガイドさせるようにしてもよ
い。
また前記実施例においては、前記載置板17の櫛歯状部
のすべての先端にガード板17aを取り付けたが、これに
限ることなく、載置板17の中央の櫛歯状部の先端部にの
みガード板17aを取り付けてもよい。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案によれば、 載置板上への紙幣の集積時には、集積カバーが略直立
状になって、載置板上のプール部の前方を閉鎖し、集積
車から載置板へ集積される紙幣のプール部前方への飛び
出しを抑えることができ、また、取引口内へ紙幣を投入
するときには、集積カバーが載置板プール部前方を覆う
とともに、載置板の先端に取り付けたガード板が載置板
と取引口装置の間の隙間を閉鎖するので、これらにより
紙幣入出金機内の隙間から機体内へ紙幣が入り込むのを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の一実施例を示すもので、
第1図は紙幣受け渡し装置及び取引口装置の縦断面図、
第2図は集積カバーおよび紙幣押さえ板の正面図、第3
図は紙幣受け渡し装置の平面図、第4図は紙幣入出金機
の全体構成図である。 1……機体、2……取引口装置、3……シャッタ、4…
…入出金口、5……紙幣押さえ機構、14……紙幣受け渡
し装置、15……一時貯留用集積車、17……載置板、17a
……ガード板、17b……固定板、17c……挾持板、42……
かき落とし部材、50……スライドレール、61……プール
部、63……集積カバー、66……検知片、67……位置セン
サ、73……紙幣押さえ板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】集積車に一枚ずつ送り込まれた後かき落と
    された紙幣を載置板上に集積状態に載置して前記載置板
    を水平移動させ、該載置板から離間した位置に前記集積
    紙幣を受け渡す際に、前記載置板を、該載置板の前記移
    動方向に対して逆方向に付勢して移動させて載置板上の
    紙幣を受け渡し位置に落とし込むようにした紙幣入出金
    機において、 前記載置板上のプール部前方に、前記載置板上への紙幣
    の集積時状態では前記プール部前方を閉鎖し、前記紙幣
    の受け渡し時状態では前記プール部前方を開放する集積
    カバーを垂直回動自在に設け、前記載置板の取引口装置
    側先端部に、前記載置板と取引口装置との間への紙幣の
    入り込みを規制するガード板を取り付けたことを特徴と
    する紙幣入出金機における取引口機構。
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