JP2502586Y2 - 引抜用挾持部形成装置 - Google Patents

引抜用挾持部形成装置

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JP2502586Y2
JP2502586Y2 JP7147792U JP7147792U JP2502586Y2 JP 2502586 Y2 JP2502586 Y2 JP 2502586Y2 JP 7147792 U JP7147792 U JP 7147792U JP 7147792 U JP7147792 U JP 7147792U JP 2502586 Y2 JP2502586 Y2 JP 2502586Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、長方形状断面の長尺
素材の長手方向端部の幅と厚さを、能率良く圧延により
縮減加工するように工夫した引抜用挾持部形成装置を提
供するものである。
【0002】
【従来の技術】長方形状断面の長尺素材を引き抜き加工
する際、引抜装置のキャリッジのチャツクに挾持させる
ため、長尺素材の長手方向端部の幅と厚さを縮減加工し
て引き抜き用挾持部、すななわち、口付部を予め形成し
ている。従来、この口付部の形成は、長尺素材の先端部
を加熱してハンマあるいはプレスによって叩いて断面を
細くする方法や、長尺素材の先端部を斜めに切り落して
ハンマあるいはプレスによって叩いて断面を細くする方
法が行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】これらの従来の方法
は、加熱あるいは切り落しした上でハンマなどによる叩
き工程が必要であるため、加熱あるいは切り落し工程
と、ハンマなどによる叩き工程の際の長尺素材の移送
や、これらの加工工程の際、長尺素材を人手によって保
持する作業などが極めて面倒となつている。この考案
は、従来の技術のかかる問題に鑑みて提案されたもの
で、加熱あるいは切り落し工程や、叩き工程など、多大
の手数を必要とする作業が不要となって能率良く口付部
願書形成されるように工夫した引抜用挾持部形成装置を
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この考案は、長方形状断面の長尺素材Wの幅方向側縁部
分Waに嵌合してこの長尺素材Wの幅Hを縮減させる幅
縮減溝S、S、S、…を外周部に凹設した一対の
幅縮減ロール2と、長尺素材Wの厚さTを縮減させる一
対の厚さ縮減ロール4とを有し、幅縮減溝S、S
、…の溝底径部9は幅縮減ロール2の回転軸3に対
して偏芯して形成され、厚さ縮減ロール4の外径部10
は厚さ縮減ロール4の回転軸5に対して偏芯して形成さ
れて、幅縮減ロール2と厚さ縮減ロール4とが直列状に
配置され、上記一対の幅縮減ロール2、2の各幅縮減溝
、S、S、…の軸心Cより最も近い部分9
a、9aが互いに最も接近する位置から軸心Cより最
も遠い部分9b、9bが互いに最も接近することになる
位置に向かって幅縮減ロール2、2が回転し、引き続い
て上記一対の厚さ縮減ロール4、4の各外径部10の軸
心Cより最も近い部分10a、10aが互いに最も接
近する位置から軸心Cより最も遠い部分10b、10
bが互いに最も接近することになる位置に向かって厚さ
縮減ロール4、4が回転することにより、長尺素材Wの
先端部分に先細り形状の口付部11が形成されるよう
に、幅縮減ロール2、2と、厚さ縮減ロール4、4の夫
々の回転角度を調整制御する回転制御装置12を有して
いることを特徴とする引抜用挟持部形成装置である。
【0005】
【0006】
【作用】回転制御装置12の指令により幅縮減ロール
2、2の軸心Cより最も近い部分9a、9aが互いに
最も接近する位置から軸心Cより最も遠い部分9b、
9bが互いに最も接近することになる位置に向かって幅
縮減ロール2、2が回転するので、幅縮減ロール2の幅
縮減溝S、S、S、…に嵌合している長尺素材W
の幅方向側縁部分Waの幅Hは、偏芯して形成されてい
る幅縮減溝S、S、S、…によって縮減される。
引き続いて回転制御装置12の指令により厚さ縮減ロー
ル4、4の軸心Cより最も近い部分10a、10aが
互いに最も接近する位置から軸心Cより最も遠い部分
10b、10bが互いに最も接近することになる位置に
向かって厚さ縮減ロール4、4が回転するので、長尺素
材Wの厚さTは、偏芯して形成されている外径部10に
よって縮減される。
【0007】これらの幅縮減ロ−ル2と厚さ縮減ロ−ル
4との上記作用によって長尺素材Wの長手方向端部の幅
Hと厚さTは、適正に縮減されて口付部11が形成さ
れ、口付部形成のための従来の技術のような、加熱ある
いは切り落し工程や、叩き工程など、多大の手数を必要
とする作業は不要となった。
【0008】回転制御装置12により、幅縮減ロ−ル2
と厚さ縮減ロ−ル4の回転角度が調整制御されて、長尺
素材Wに形成される口付部11の長さと断面寸法を所望
のものに容易に調整することができる。
【0009】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて説
明する。引抜用挾持部形成装置の正面図を図3に、平面
図を図4に、それぞれ例示した。幅縮減ロ−ルフレ−ム
1の図3、4の左部には一対の幅縮減ロ−ル2、2が回
転軸3によって軸支され、幅縮減ロ−ル2、2の右側に
は、上下一対の厚さ縮減ロ−ル4、4が回転軸5によっ
て厚さ縮減ロ−ルフレ−ム6に軸支され、厚さ縮減ロ−
ルフレ−ム5の右側には、長尺素材Wを把持して走行ベ
ッド7上を右方向に移動できるキャレッジ8が設けられ
ている。
【0010】幅縮減ロ−ル2は、図1に斜視図で示すよ
うに、長方形状断面の長尺素材Wの幅方向側縁部分Wa
に嵌合してこの長尺素材Wの幅Hを縮減させる複数の幅
縮減溝S1、S2、S3、…を、外周部に凹設していて、
図5に正面図で、図6に図5のA−A矢視断面図で示す
ように、回転軸3の軸心C1対して溝底径部9は適宜な
偏心量e1だけ偏心した中心点O1を中心とする円形に形
成されている。
【0011】厚さ縮減ロ−ル5は、図1に斜視図で示す
ように、長方形状断面の長尺素材Wの厚さ方向側面部分
Wbに当接してこの長尺素材Wの厚さTを縮減させるべ
く、図7に側面図で示すように、回転軸5の軸心C2
して外径部10は適宜な偏心量e2だけ偏心した中心点
2を中心とする円形に形成されている。長尺素材Wの
長手方向端部を縮減して口付部11に形成するには、幅
縮減ロ−ル2、2と厚さ縮減ロ−ル4、4を、大略、半
回転だけ回転することによって行う。
【0012】すなわち、幅縮減ロ−ル2、2の溝底径部
9の回転軸3の軸心C1より最も近い部分9aを幅方向
側縁部分Waに当接させてこの幅縮減ロ−ル2を軸心C
1より最も遠い部分9bに向かって回転することによ
り、幅方向側縁部分Waは次第に強く圧延される。ま
た、厚さ縮減ロ−ル4、4の外径部10の回転軸5の軸
心C2より最も近い部分10aを厚さ方向側面部分Wb
に当接させてこの厚さ縮減ロ−ル4を軸心C2より最も
遠い部分10bに向かって回転することにより、厚さ方
向側面部分Wbは次第に強く圧延される。幅縮減ロ−ル
2、2と幅縮減ロ−ル4、4の回転角度をこの大略、半
回転に制御する回転制御装置12を、ロ−ル駆動フレ−
ム13に設けている。
【0013】幅縮減ロ−ル2、2の回転軸3、3は、図
示を省略した軸受に軸支されて、この軸受は、幅縮減ロ
−ルフレ−ム1へ、図3では紙面の表裏方向に、図4で
は上下方向にスライド移動可能に設けられ、ロ−ル移動
モ−タ14と例えばウオ−ムギヤ機構からなるギヤ機構
15とによって図示しないねじ機構が駆動されて幅縮減
ロ−ル2、2のこれらの軸受を幅縮減ロ−ルフレ−ム1
に対してスライド移動して、これにより幅縮減ロ−ル
2、2相互の間隙を調整する構造としている。
【0014】厚さ縮減ロ−ル4、4の回転軸5、5は、
図示を省略した軸受に軸支されて、この軸受は、厚さ縮
減ロ−ルフレ−ム6へ、図3では上下方向に、図4では
紙面の表裏方向に、スライド移動可能に設けられ、ロ−
ル移動モ−タ16と例えばウオ−ムギヤ機構からなるギ
ヤ機構17とによって図示しないねじ機構が駆動されて
厚さ縮減ロ−ル4、4のこれらの軸受を厚さ縮減ロ−ル
フレ−ム6に対してスライド移動して、これにより厚さ
縮減ロ−ル4、4相互の間隙を調整する構造としてい
る。
【0015】上記の構成により、幅縮減ロ−ル2、2と
厚さ縮減ロ−ル4、4の間に長尺素材Wを位置させてロ
−ル移動モ−タ14、14を駆動すると、ギヤ機構15
と図示しないねじ機構が駆動されて軸受と共に幅縮減ロ
−ル2、2はスライド移動して互いに接近し、長尺素材
Wの幅方向側縁部分Wa、Waに幅縮減ロ−ル2、2の
幅縮減溝S1、S2、S3の一つが嵌合して幅方向側縁部
分Wa、Waを圧接することになり、ロ−ル移動モ−タ
16、16を駆動すると、ギヤ機構17と図示しないね
じ機構が駆動されて軸受と共に厚さ縮減ロ−ル4、4の
外径部10、10は長尺素材Wの厚さ方向側面部分W
b、Wbに圧接されることになる。
【0016】図示例の回転制御装置12は、ロ−ル駆動
フレ−ム18に設けた駆動モ−タ19とその減速機構2
0と、減速機構20の出力を幅縮減ロ−ル2、2に伝導
する幅縮減ロ−ル用クラッチ21と、減速機構20の出
力を厚さ縮減ロ−ル4、4に伝導する厚さ縮減ロ−ル用
クラッチ22とを有している。幅縮減ロ−ル2にはロ−
ル側ギヤ23が設けてあり、ロ−ル側ギヤ23に噛み合
い、かつ、相互に噛み合う駆動側ギヤ24、24が幅縮
減ロ−ルフレ−ム1に軸支され、幅縮減ロ−ル用クラッ
チ22の出力側は、一方の駆動側ギヤ24に適宜なギヤ
機構を介して連結されている。
【0017】厚さ縮減ロ−ル4にはロ−ル側ギヤ25が
設けてあり、ロ−ル側ギヤ25に噛み合い、かつ、相互
に噛み合う駆動側ギヤ26、26が厚さ縮減ロ−ルフレ
−ム6に軸支され、厚さ縮減ロ−ル用クラッチ22の出
力側は、一方の駆動側ギヤ26に適宜なギヤ機構を介し
て連結されている。
【0018】上記の構成により、駆動モ−タ19を駆動
すると減速機構20を介して幅縮減ロ−ル用クラッチ2
1と厚さ縮減ロ−ル用クラッチ22の入力側が駆動され
る。ロ−ル移動モ−タ14、14が駆動されて幅縮減ロ
−ル2、2が移動したときも、ロ−ル側ギヤ23と駆動
側ギヤ24とは噛み合ったままとなり、ロ−ル移動モ−
タ16、16が駆動されて厚さ縮減ロ−ル4、4が移動
したときも、ロ−ル側ギヤ25と駆動側ギヤ26とは噛
み合ったままとなるように、設定されている。
【0019】従って、幅縮減ロ−ル用クラッチ21が接
続されるとギヤ機構を介して一方の駆動側ギヤ24とこ
れに噛み合う他方の駆動側ギヤ24と、ロ−ル側ギヤ2
3、23が駆動され、ロ−ル側ギヤ23、23によって
幅縮減ロ−ル2、2は圧延方向に回転して、幅方向側縁
部分Wa、Waを圧接しながら、長尺素材Wを図3の右
方(厚さ縮減ロ−ル4、4の方向)へ移動させる。
【0020】厚さ縮減ロ−ル用クラッチ22が接続され
るとギヤ機構を介して一方の駆動側ギヤ26とこれに噛
み合う他方の駆動側ギヤ26と、ロ−ル側ギヤ25、2
5が駆動され、ロ−ル側ギヤ25、25によって厚さ縮
減ロ−ル4、4は圧延方向に回転して、厚さ方向側面部
分Wb、Wbを圧接しながら、長尺素材Wを右方へ移動
させる。
【0021】キャレッジ8には、ハンドル27と共に回
転するねじ28によって長尺素材Wに接近する一方のク
ランプ爪29と、シリンダ30の動作によって長尺素材
Wに接近する他方のクランプ爪31とが設けられてい
て、キャレッジ8は走行ベッド7に形成されているレ−
ル32、32に案内されて、長尺素材Wが右方へ移動す
るとき、共に右方向に移動する。
【0022】走行ベッド7には、図示しないロ−ラ駆動
機構によって回転される複数の素材移動ロ−ラ33が設
けてあり、口付部11が形成し終わって厚さ縮減ロ−ル
4、4から長尺素材Wが外れた以後にこれらの素材移動
ロ−ラ33の図3での右回り回転によって長尺素材Wは
右方へ送出される。また、口付部11の形成作業開始に
際して、素材移動ロ−ラ33の図3での左回り回転によ
って長尺素材Wは左方へ移送されて幅縮減ロ−ル2、2
と厚さ縮減ロ−ル4、4の間に長尺素材Wが供給され
る。
【0023】幅縮減ロ−ル用クラッチ21、厚さ縮減ロ
−ル用クラッチ22のそれぞれを接続動作させ、あるい
は切り動作させるために、図8ないし図14に示すよう
に、例えば近接スイッチからなる制御用スイッチS
1、SW2、SW3を、走行ベッド7に配置している。
【0024】制御用スイッチSW2、SW3は、キャレッ
ジ8の左方からの接近によってスイッチ動作するように
構成され、制御用スイッチSW1は、素材移動ロ−ラ3
3の図8での左回り回転により幅縮減ロ−ル2、2と厚
さ縮減ロ−ル4、4の間に長尺素材Wを左方へ移送中、
幅縮減ロ−ル2、2、厚さ縮減ロ−ル4、4に対して所
定の位置に到達した長尺素材Wの左先端部を検知してオ
ン動作するように構成されている。
【0025】すなわち、制御用スイッチSW1がオン動
作すると、ロ−ラ駆動機構と素材移動ロ−ラ33は停止
し、わずかな時間の経過後にロ−ル移動モ−タ14、1
4が駆動されてギヤ機構15と図示しないねじ機構の駆
動により、幅縮減ロ−ル2、2は互いに接近移動し、長
尺素材Wの幅方向側縁部分Wa、Waに幅縮減ロ−ル
2、2の幅縮減溝S1、S2、S3の一つが嵌合して幅縮
減ロ−ル2、2の溝底径部9、9の回転軸3軸心C1
り最も近い部分9a、9aが幅方向側縁部分Wa、Wa
に当接することになり、このときの幅縮減ロ−ル2、2
の接近位置を検知する図示しないスイッチの動作によっ
て幅縮減ロ−ル用クラッチ21が接続されるように、回
路構成されている。
【0026】また、制御用スイッチSW2がオン動作す
ると、幅縮減ロ−ル用クラッチ21は切り動作され、わ
ずかな時間の経過後にロ−ル移動モ−タ16、16が駆
動されてギヤ機構17と図示しないねじ機構の駆動によ
り、厚さ縮減ロ−ル4、4は互いに接近移動し、厚さ縮
減ロ−ル4、4の外径部10、10の回転軸5軸心C2
より最も近い部分10a、10aが長尺素材Wの厚さ方
向側面部分Wb、Wbに当接することになり、このとき
の厚さ縮減ロ−ル4、4の接近位置を検知する図示しな
いスイッチの動作によって厚さ縮減ロ−ル用クラッチ2
2が接続されるように、回路構成されている。
【0027】そして、制御用スイッチSW3がオン動作
すると、厚さ縮減ロ−ル用クラッチ22は切り動作され
て、ロ−ラ駆動機構が駆動して素材移動ロ−ラ33は図
14で右回りに回転して長尺素材Wが右方へ送出される
ように構成されている。
【0028】幅縮減ロ−ル2、2と厚さ縮減ロ−ル4、
4は、約180°だけ回転したときに口付部11が形成
されるように、幅縮減ロ−ル2の幅縮減溝S1、S2、S
3、…の溝底径部9と、厚さ縮減ロ−ル4の外径部10
の直径が設定されている。そこで、幅縮減ロ−ル2、2
と厚さ縮減ロ−ル4、4の回転角度を調整すれば、口付
部11の長さと断面寸法を調整することができる。
【0029】次に上記実施例の動作を、図8ないし図1
4に基づいて説明する。図8ないし図10は、図4にお
ける幅縮減ロ−ル2、2を示し、図11ないし図14
は、図3における厚さ縮減ロ−ル4、4を示している。
【0030】キャレッジ8のハンドル27とシリンダ3
0を操作して長尺素材Wを一方のクランプ爪29と他方
のクランプ爪31とで挾持し、図示しない起動スイッチ
を投入してロ−ラ駆動機構により素材移動ロ−ラ33を
図3での左回りに回転して長尺素材Wを左方へ移送し、
幅縮減ロ−ル2、2と厚さ縮減ロ−ル4、4の間に長尺
素材Wを送りこむ。
【0031】図8のように幅縮減ロ−ル2、2、厚さ縮
減ロ−ル4、4に対して長尺素材Wが所定の位置に到達
したとき、長尺素材Wの左先端部が検知されて制御用ス
イッチSW1が動作してロ−ラ駆動機構が停止し、素材
移動ロ−ラ33も停止する。そして、わずかな時間の経
過後にロ−ル移動モ−タ14、14が駆動されて幅縮減
ロ−ル2、2は互いに接近移動し、長尺素材Wの幅方向
側縁部分Wa、Waに幅縮減ロ−ル2、2の例えば幅縮
減溝S1が嵌合して溝底径部9、9の軸心C1より最も近
い部分9a、9aが幅方向側縁部分Wa、Waに当接す
ることになり、このときの幅縮減ロ−ル2、2の接近位
置を検知する図示しないスイッチの動作によって幅縮減
ロ−ル用クラッチ21は接続される。
【0032】幅縮減ロ−ル用クラッチ21が接続すると
ギヤ機構を介して駆動側ギヤ24、24が駆動され、ロ
−ル側ギヤ23、23によって幅縮減ロ−ル2、2は圧
延方向に回転して、図9のように幅方向側縁部分Wa、
Waを圧接しながら、長尺素材Wを図3の右方へ移動さ
せる。幅縮減ロ−ル2、2は、その溝底径部9、9の軸
心C1より最も近い部分9a、9aから軸心C1より最も
遠い部分9b、9bに向かって回動するので、溝底径部
9、9間の間隙は次第に狭くなって幅方向側縁部分W
a、Waは次第に強く圧延される。
【0033】そして、長尺素材Wの左先端部が幅縮減ロ
−ル2、2(溝底径部9、9の軸心C1より最も遠い部分
9b、9b付近)から外れる図10の位置に到達する
と、キャレッジ8により制御用スイッチSW2が動作し
て幅縮減ロ−ル用クラッチ21は切り動作し、幅縮減ロ
−ル2、2は停止する。圧延された長尺素材Wのこの部
分の断面は、図10の点線で例示するように、巾方向中
央部が凹んだひょうたん形に形成されている。このと
き、厚さ縮減ロ−ル4、4は図11のように、長尺素材
Wの厚さ方向側面部分Wb、Wbから離れている。
【0034】そして、わずかな時間の経過後にロ−ル移
動モ−タ16、16が駆動されて厚さ縮減ロ−ル4、4
は互いに接近移動し、厚さ縮減ロ−ル4、4の外径部1
0、10の回転軸5の軸心C2より最も近い部分10
a、10aが長尺素材Wの厚さ方向側面部分Wb、Wb
に当接することになり、このときの厚さ縮減ロ−ル4、
4の接近位置を検知する図示しないスイッチの動作によ
って厚さ縮減ロ−ル用クラッチ22は接続される。
【0035】厚さ縮減ロ−ル用クラッチ22が接続する
とギヤ機構を介して駆動側ギヤ26、26が駆動され、
ロ−ル側ギヤ25、25によって厚さ縮減ロ−ル4、4
は圧延方向に回転して、図12のように厚さ方向側面部
分Wb、Wbを圧接しながら、長尺素材Wを図12の右
方へ移動させる。厚さ縮減ロ−ル4、4は、その外径部
10、10の軸心C2より最も近い部分10a、10a
から軸心C2より最も遠い部分10b、10bに向かっ
て回動するので、外径部10、10間の間隙は次第に狭
くなって厚さ方向側面部分Wb、Wbは次第に強く圧延
される(図13)。
【0036】そして、長尺素材Wの左先端部が厚さ縮減
ロ−ル4、4(外径部10、10の軸心C2より最も遠い
部分10b、10b付近)から外れる図14の位置に到
達すると、キャレッジ8により制御用スイッチSW3
動作して幅縮減ロ−ル用クラッチ21は切り動作し、幅
縮減ロ−ル2、2は停止する。圧延された長尺素材Wの
この部分の断面は、図14の点線で例示するように、長
方形に縮減されて所望の口付部11が形成される。ま
た、ロ−ラ駆動機構が駆動して素材移動ロ−ラ33は図
14で右回りに回転して長尺素材Wは右方へ送出され、
このようにして口付部11の形成工程は完了する。
【0037】上記のように軸芯C1、C2に対して偏芯し
て形成されている幅縮減ロ−ル2、2と厚さ縮減ロ−ル
4、4との圧延作用によって長尺素材Wの長手方向端部
の幅と厚さは、長手方向端部に近づくにつれて次第に細
くなる先細形状に適正に縮減されて口付部11が能率良
く形成され、口付部形成のための従来の技術のような、
加熱あるいは切り落し工程や、叩き工程など、多大の手
数を必要とする作業は不要となって、口付部11の形成
作業は低コストとなった。
【0038】回転制御装置12により、幅縮減ロ−ル
2、2と厚さ縮減ロ−ル4、4の回転角度を調整すれ
ば、口付部11の長さと断面寸法を調整することができ
る。
【0039】なお、この考案は上述した実施例に限られ
るものでなく、適宜な変更を行うことにより他の態様に
よっても実施できるものである。例えば、幅縮減ロ−ル
2、、厚さ縮減ロ−ル4の移動機構や、駆動機構は、図
示しない種々の公知構造におき換えることができる。
【0040】
【考案の効果】以上のようにこの考案によれば、幅縮減
ロ−ル2、2と厚さ縮減ロ−ル4、4との圧延作用によ
って長尺素材Wの長手方向端部の幅と厚さは、適正に縮
減されて口付部11が能率良く形成され、口付部形成の
ための従来の技術のような、加熱あるいは切り落し工程
や、叩き工程など、多大の手数を必要とする作業は不要
となって、口付部11の形成作業は低コストとなった。
【0041】回転制御装置12により、幅縮減ロ−ル
2、2と厚さ縮減ロ−ル4、4の回転角度を調整すれ
ば、口付部11の長さと断面寸法を調整することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例における動作開始状態を示
す要部斜視図である。
【図2】図1の実施例における動作途中状態を示す要部
斜視図である。
【図3】この考案の引抜用挟持部形成装置の一実施例の
正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図1の実施例に使用する幅縮減ロールの正面図
である。
【図6】図5のA−A矢視断面図である。
【図7】図1の実施例に使用する厚さ縮減ロールの側面
図である。
【図8】図1の実施例における動作を示す説明図であ
る。
【図9】図8の次の動作を示す説明図である。
【図10】図9の次の動作を示す説明図である。
【図11】図10の次の動作を示す説明図である。
【図12】図11の次の動作を示す説明図である。
【図13】図12の次の動作を示す説明図である。
【図14】図13の次の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
2 幅縮減ロール 3、5 回転軸 4 厚さ縮減ロール 9 溝底径部 9a、9b 部分 10 外径部 10a、10b 部分 11 口付部 12 回転制御装置 Wa 幅方向側縁部分 W 長尺素材 H 幅 S、S、S、幅縮減溝 T 厚さ C、C 軸心

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形状断面の長尺素材(W)の幅方向
    側縁部分(Wa)に嵌合してこの長尺素材(W)の幅
    (H)を縮減させる幅縮減溝(S),(S)、(S
    )、…を外周部に凹設した一対の幅縮減ロール(2)
    と、長尺素材(W)の厚さ(T)を縮減させる一対の厚
    さ縮減ロール(4)とを有し、幅縮減溝(S)、(S
    ),(S)、…の溝底径部(9)は幅縮減ロール
    (2)の回転軸(3)に対して偏芯して形成され、厚さ
    縮減ロール(4)の外径部(10)は厚さ縮減ロール
    (4)の回転軸(5)に対して偏芯して形成されて、幅
    縮減ロール(2)と厚さ縮減ロール(4)とが直列状に
    配置され、上記一対の幅縮減ロール(2)、(2)の各
    幅縮減溝(S),(S)、(S)、…の溝底径部
    (9)の軸心(C)より最も近い部分(9a)、(9
    a)が互いに最も接近する位置から軸心(C)より最
    も遠い部分(9b)、(9b)が互いに最も接近するこ
    とになる位置に向かって幅縮減ロール(2)、(2)が
    回転し、引き続いて上記一対の厚さ縮減ロール(4)、
    (4)各の外径部(10)の軸心(C)より最も近い
    部分(10a)、(10a)が互いに最も接近する位置
    から軸心(C)より最も遠い部分(10b)、(10
    b)が互いに最も接近することになる位置に向かって厚
    さ縮減ロール(4)、(4)が回転することにより、長
    尺素材(W)の先端部分に先細り形状の口付部(11)
    が形成されるように、幅縮減ロール(2)、(2)と厚
    さ縮減ロール(4)、(4)の夫々の回転角度を調整制
    御する回転制御装置(12)を有していることを特徴と
    する引抜用挾持部形成装置。
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