JP3052505B2 - ドラム式走間剪断機 - Google Patents

ドラム式走間剪断機

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JP3052505B2
JP3052505B2 JP3317437A JP31743791A JP3052505B2 JP 3052505 B2 JP3052505 B2 JP 3052505B2 JP 3317437 A JP3317437 A JP 3317437A JP 31743791 A JP31743791 A JP 31743791A JP 3052505 B2 JP3052505 B2 JP 3052505B2
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武司 木賀
平二 加藤
久 佐藤
俊郎 松下
司 大谷内
宗 小川
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高速で送られる板材
を剪断するドラム式走間剪断機に関し、剪断前のドラム
の加速が簡単にできるとともに、剪断機内に高速の板材
を容易に通過させることができるようにしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、熱間薄板圧延においても冷間圧延
の場合と同様に、先後端部の形状不良部の減少による歩
留向上や圧延能率向上を図るため連続圧延が行なわれる
ようになってきている。このような熱間薄板連続圧延で
は、粗圧延機で圧延された圧延材を仕上圧延機に送る前
に先行圧延材と後行圧延材を接合して連続的に供給し、
仕上圧延機で所定の厚さの薄板に仕上げて2台のダウン
コイラで巻き取るようにしており、巻取りに際しては、
2台のダウンコイラのうち一方に所定量巻き取ると、切
断してもう1台のダウンコイラに巻き取ることを繰り返
すようにしている。
【0003】このような熱間連続圧延される薄板は、圧
延ラインのライン速度が高く、切断する場合にも高速で
切断しなければならず、ドラムシャー等を用いて剪断す
ることが行われている。たとえば、高速で送られる板材
の切断を行なう装置としては、特公昭61−53172
号公報に開示されているドラムシャーがあり、上下1対
のドラムの外周に胴長方向に沿って刃を固着し、上下の
ドラムを歯車などの動力伝達機構を介して機械的に連結
して同期回転して剪断するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ドラム
シャーでは、上下1対のドラムが1回転しないうちに上
下の刃で板材を切断するので、停止している状態のドラ
ムを十分加速することが出来ず、ライン速度に対応する
ことが出来なかったり、ライン速度に対応できるように
するには、大きな駆動用のモータを必要とする。さら
に、パスライン上にドラムシャーなどを設置すると、高
速で通板される薄板の先端が下ドラムに接触したり、フ
ライングを生じるなどの問題がある。
【0005】この発明はかかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたもので、高速で送られる板材の速度まで十分
なミスカット時間を確保して小さな駆動力で加速するこ
とができるドラム式走間剪断機を提供しようとするもの
である。また、この発明は、高速で送られる薄板の先端
の通板が容易でフライング等を招くことのないドラム式
走間剪断機を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する課
題を解決するため、この発明のドラム式走間剪断機は、
パスラインを挾んで上下1対のドラムを配置し、該ドラ
ム外周の胴長方向に1対の剪断刃を取付け、該ドラムを
支持する軸受の外周にドラム軸の軸心に対して適宜量偏
心した1対の偏心環を有するドラム式走間剪断機におい
て、前記1対の偏心環を軸箱に回転可能に枢着するとと
もにするとともに、偏心位相を上ドラムが下死点のとき
に下ドラムが上死点となるように偏心環を回転せしめる
歯車を設けて噛合せる一方、該歯車と噛み合って前記偏
心環を回転させて上下ドラムの軸間を開閉させるピニオ
ン歯車軸を設け、前記上下ドラムの軸間及び前記ドラム
の駆動用上下スピドル間に同一速比の歯車を備えてドラ
ム軸間の歯車が開の状態においても上下ドラムを同期回
転可能に構成し、該ドラム軸の駆動源と前記偏心環駆動
用ピニオン歯車軸の駆動源を各々設け、ドラム軸を剪断
位置とミスカット位置に開閉制御する制御手段を設けた
ことを特徴とするものである。
【0007】また、この発明のドラム式走間剪断機は、
上記発明において、前記下ドラムの前記剪断刃の取付
以外のドラム停止時に上方に配置される部分に、通過
する板材を支持する駆動式のテーブルローラを少なくと
も1本設けたことを特徴とするものである。
【0008】さらに、この発明のドラム式走間剪断機
は、上記2つの発明において、前記上下ドラム軸と前記
偏心環駆動用ピニオン軸を一体の軸箱に設けたことを特
徴とするするものである。
【0009】また、この発明のドラム式走間剪断機は、
上記第3の発明において、前記ドラム軸の両端部に配置
される前記一体の軸箱をタイバーで連結してハウジング
からカセット式に着脱可能に構成したことを特徴とする
ものである。
【0010】さらに、この発明のドラム式走間剪断機
は、上記第1の発明において、前記下ドラムの前記剪断
刃の取付部分以外のドラム停止時に上方に配置される
に、通過する板材を支持する駆動式のテーブルローラ
を複数設け、該複数のローラ上面を入出側のローラテー
ブルと同一面近くに前記上下1対のドラム軸を上昇可能
にしたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】このドラム式走間剪断機によれば、上下1対の
ドラムを支持する軸受の外周の偏心環に取付けた歯車
を、偏心環の位相が上ドラムの下死点のときに下ドラム
の上死点となるように噛み合わせてピニオン歯車軸で回
転するようにしており、このピニオン歯車軸を回転する
ことで上下ドラムを剪断位置にしたり、ミスカット位置
にする。さらに、上下ドラムの軸間およびドラム駆動用
上下スピンドル間に同一速比の歯車を備えるようにして
おり、ドラム軸間の歯車が噛み合わない開の状態におい
ても上下ドラムを同期回転する。そして、上下ドラムを
加速する場合には、ピニオン歯車軸の駆動源を制御手段
で制御して上下ドラムをミスカット位置に保持し、ドラ
ム軸の駆動源によって必要な加速を行なう。一方、加速
後の剪断の場合には、制御手段でピニオン歯車軸の回転
を制御して加速状態の上下ドラムが閉じたときに上下ド
ラムの剪断刃が噛み合う剪断位置となるようにして剪断
するようにし、高速での剪断に対応できるようにしてい
る。
【0012】また、このドラム式走間剪断機によれば、
下ドラムの停止状態で上方に位置する部分に駆動式のテ
ーブルローラを設けるようにしており、このテーブルロ
ーラを通板時には、下ドラムの上方に位置させ、高速で
送られる薄板の先端との相対速度を小さくしてをスムー
ズに通すことができるようにし、フライングなどが生じ
ないようにしている。
【0013】さらに、このドラム式走間剪断機によれ
ば、上下ドラム軸と偏心環駆動用ピニオン軸を一体の軸
箱に入れて支持するようにしており、剪断にともなう反
力の支持などを容易としている。
【0014】また、このドラム式走間剪断機によれば、
上下ドラム軸などを支持する一体の軸箱を左右両端部同
志をタイバーで連結するようにしており、ハウジングか
らの着脱を容易とし、メンテナンスが簡単にできるよう
にしている。
【0015】さらに、このドラム式走間剪断機によれ
ば、上下ドラムのうち下ドラムの停止状態で上方に位置
する部分に駆動式のテーブルローラを複数設け、上下ド
ラム軸を上昇してこのテーブルローラをパスライン近く
に位置させるようにしており、高速で送られる薄板の先
端との相対速度を小さくしてをスムーズに通すことがで
きるようにし、フライングなどが生じないようにしてい
る。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図1〜図4はこの発明のドラム式走間剪
断機の一実施例にかかり、図1は縦断面図、図2は横断
面図、図3は駆動装置部分の縦断面図、図4は駆動装置
部分の平面図である。このドラム式走間剪断機10は、
たとえば熱間薄板連続圧延ラインのダウンコイラ前に設
置されて高速で送られる薄板(板材)を切断するのに使
用される。
【0017】このドラム式走間剪断機10では、パスラ
インLの上下に薄板(板材)Wを挾んで薄板Wの幅方向
に上下ドラム11,12が配置され、それぞれの両端部
のドラム軸11a,12aに軸受13,14が取付けら
れるとともに、これら軸受13,14の外周に適宜量偏
心し、上下の偏心量が同一で、偏心位相が上ドラム11
が下死点のときに下ドラム12が上死点となる偏心環1
5,16が取付けられて上下一体の1つの軸箱17に回
転可能に支持されている。これにより、上下のドラム軸
11a,12aは偏心環15,16を回転することでパ
スラインLを挾んで偏心量に応じた同一移動量だけ接近
したり、離反させることができ、上ドラム11が下死点
のときに下ドラム12が上死点に位置する噛合い状態と
なり、逆に上ドラム11が上死点のときに下ドラム12
が下死点の開の状態となる。
【0018】この上下一体の軸箱17は、ハウジング1
8の底部両側に取付けた昇降シリンダ19で昇降可能と
される一方、ハウジング18の上部両側のスライド用シ
リンダ20でスライドさせることができる押えブロック
21で押えることができるようになっており、押えブロ
ック21に介装するストッパ22の厚さを変えることで
軸箱17のハウジング18に対する昇降位置を変え、上
下ドラム11,12を同時に昇降することができるよう
にしてある。そして、これら上下ドラム11,12の外
周には、ドラムの胴長方向(ドラム軸方向)に沿って剪
断刃23,24が取付けてあるまた、ドラム軸11a,
12aを支持する上下一体の軸箱17はドラム軸11
a,12aの左右両端部を支持する軸箱同士がタイバー
25で連結されており、左右の軸箱17を一体のカセッ
ト式としてハウジング18から取出したり、装着できる
ようにしてある。
【0019】このような剪断刃23,24が取付けられ
た上下ドラム11,12を同期回転して薄板Wを剪断す
るための駆動系30は、上下ドラム11,12のドラム
軸11a,12aの両端部に同一歯数の歯車31,32
が取付けられており、上下ドラム軸11a,12aを接
近させた状態で互いを噛み合わせて同期回転できるよう
にしてある。これら上下ドラム11,12のドラム軸1
1a,12aには、1台の駆動用モータ33の出力を2
分割するギヤボックス34の2本のスピンドル35,3
6がユニバーサルジョイントを介して連結してあり、ギ
ヤボックス34内の各スピンドル35,36にも同一歯
数の歯車37,38が取付けられて互いに噛み合ってお
り、上下ドラム11,12を離反させた状態でも2本の
スピンドル35,36を同期回転できるようにしてあ
る。
【0020】したがって、上下ドラム11,12は偏心
環15,16によって互いに接近した剪断刃23,24
による剪断可能な状態であっても、偏心環15,16に
よって互いを離反させたミスカット状態(上下ドラム1
1,12を回転しても剪断刃23,24が噛み合わない
状態)であってもドラム軸11a,12aがその両端部
の歯車31,32とギヤボックス34内の歯車37,3
8との両方、あるいはギヤボックス34内の歯車37,
38だけの噛み合いによって同期回転され、一旦セット
された上下の剪断刃23,24の位相がずれることがな
い。
【0021】このような上下ドラム11,12の開閉を
行って剪断状態とミスカット状態を得るための偏心環1
5,16の駆動系40は、両偏心環15,16の外側の
端部に一体に同一歯数の歯車41,42が形成されて上
下の偏心環15,16間で噛み合っており、下ドラム1
2の偏心環16の歯車42には、軸箱17に軸受43を
介して回転可能に支持された偏心環駆動用ピニオン歯車
軸44のピニオン歯車45が噛み合っている。この偏心
環駆動用ピニオン歯車軸44には、ドラム軸開閉用駆動
源としてのサーボモータ46がギヤボックス47及びユ
ニバーサルジョイントを介して連結してあり、回転量を
制御して上下ドラム11,12を剪断位置としたり、ミ
スカット位置とするよう制御装置48が設けられてい
る。
【0022】この制御装置48には、上下ドラム11,
12の剪断刃23,24の位置信号と偏心環15,16
の位置信号などが入力され、これに基づき偏心環15,
16の回転量を制御する。
【0023】次に、このように構成したドラム式走間剪
断機10による剪断工程について、図5により説明す
る。
【0024】剪断準備として、図5(a)に示すよう
に、上下ドラム11,12のドラム軸11a,12aが
支持された軸箱17を昇降シリンダ19及び押えブロッ
ク21のストッパ22の厚さを厚くして下降位置にセッ
トし、上下ドラム11,12がパスラインLの上下等距
離の位置となるようにする。
【0025】この後、偏心環15,16の回転位置を駆
動系40のサーボモータ46を駆動してギヤボックス4
7、ユニバーサルジョイントを介して偏心環駆動用ピニ
オン歯車軸44を回転して上下剪断刃23,24の先端
間に隙間が形成されるミスカット状態にする。このミス
カット状態としては、たとえば、上下剪断刃23,24
が噛み合う剪断位置から偏心環15,16を300度戻
した状態で、剪断刃23,24の先端間に30mm程度の
隙間が形成されるようにするが、このような状態は予め
製作してある偏心環15,16の形状によって得ること
ができる。
【0026】こうしてミスカット状態にした後、上下ド
ラム11,12を駆動用モータ33で所定の高速状態ま
で加速し、保持する。この上下ドラム11,12の加速
にあたっては、剪断刃23,24の位置が上下ドラム1
1,12の回転位置にかかわらず噛み合って剪断するこ
とがないので、十分な加速時間を取って加速することが
できるとともに、小容量の駆動用モータ33で加速する
ことができる。
【0027】こうして上下ドラム11,12が所定の高
速状態に加速された後、図5(b)に示すように、被剪
断材である薄板Wを切断するため、駆動系40のサーボ
モータ46を駆動してギヤボックス47、ユニバーサル
ジョイントを介して偏心環駆動用ピニオン歯車軸44を
回転して偏心環15,16を回転し、上下剪断刃23,
24が噛み合う剪断状態にする。
【0028】この剪断状態は、たとえば上記ミスカット
状態から300度偏心環15,16を回転することで得
られるが、薄板Wを所定長さで切断するには、この偏心
環15,16をサーボモータ46で300度回転する時
間と上下ドラム11,12の回転速度および剪断刃2
3,24の噛み合う位置が薄板Wの所定の位置となるよ
うに制御装置48で制御することで行われる。
【0029】次いで、図5(c)に示すように、偏心環
15,16は薄板Wの剪断後も回転され、たとえば剪断
位置からさらに300度回転して停止するようにし、切
断後の次の1回転目で薄板Wを切断しないミスカット状
態にする。これと同時に、上下ドラム11,12は減速
が開始されて停止される。
【0030】この後、図5(d)に示すように、次の切
断に備えて上下ドラム11,12を駆動用モータ33の
アイドリング回転で剪断刃23,24が所定の位置に停
止すようにするとともに、偏心環15,16を剪断位置
から300度手前の剪断準備位置まで戻しておく。
【0031】このようなドラム式走間剪断機10によれ
ば、上下ドラム11,12の加速時間を十分とることが
できるので、上下ドラム11,12を駆動する駆動用モ
ータ33を小容量のものとすることができるとともに、
サーボモータ46と制御装置48によって簡単に剪断刃
23,24を剪断位置とミスカット位置に変えることが
できる。
【0032】また、1つの軸箱17に上下のドラム軸1
1a,12aを支持するようにしているので、剪断に伴
う反力を軸箱17部分で支持することができる。
【0033】さらに、1つの軸箱17に上下のドラム軸
11a,12aを支持するようにしているので、ドラム
軸11a,12aの交換や軸受13,14の交換も簡単
にできる。
【0034】次に、このドラム式走間剪断機10に装備
されている駆動式のテーブルローラ50について説明す
る。
【0035】この駆動式のテーブルローラ50は、ドラ
ム式走間剪断機10が停止状態のときに仕上圧延機など
から送られる高速の薄板Wをガイドし支持するためのも
のであり、図1及び図2に示すように、下ドラム12の
剪断刃24の取付位置と90度ずれた位置に配置してあ
る。
【0036】このテーブルローラ50は薄板Wの幅方向
に2つに分割されるとともに、パスライン方向前後に1
組づつ合計2組(4個)のローラ51,52が下ドラム
12に回転可能に支持され、各ローラ51,52の外周
面が下ドラム12の外径上に位置するようになってい
る。
【0037】これらローラ51,52を駆動するため、
下ドラム12の中心軸部分に下ドラム12に対して相対
回転可能にローラ駆動軸53が設けられ、このローラ駆
動軸53に取付けた歯車54がアイドル歯車55と噛合
っており、このアイドル歯車55の両側にローラ51,
52に取付けられた歯車56,57が噛合っている。そ
して、ローラ駆動軸53の一端部にハウジング17に支
持されたローラ駆動用モータ58が連結されている。
【0038】したがって、ドラム式走間剪断機10を停
止している間は、下ドラム12の剪断刃22を横にして
テーブルローラ50を上に位置させるようにし、ローラ
駆動用モータ58でテーブルローラ50の2組のローラ
51,52を回転するようにすれば、ドラム式剪断機1
0部分を通過する薄板WをパスラインL上でガイドし支
持することができる。
【0039】このとき、テーブルローラ50のローラ5
1,52の大きさによっては、下ドラム12を90度回
転させてローラ51,52を上にしただけでは、ローラ
51,52がパスラインLと同一高さとならないことも
あり、この場合には、軸箱17を昇降シリンダ19で上
昇させて上下ドラム11,12の位置をハウジング18
に対して上昇して調整するようにする。
【0040】また、この下ドラム12内のローラ51,
52のほか、ハウジング18の入側と出側にそれぞれ2
個の駆動式の大径ローラ59が配置されるとともに、こ
れら大径ローラ59と下ドラム12内のローラ51,5
2の間に駆動式のローラ60が揺動可能に取付けられて
おり、通板時には、パスラインL上に位置させ、剪断時
には、下方に退避させることができるようにしてある。
【0041】このような駆動式のテーブルローラ50を
備えたドラム式走間剪断機10における薄板Wの先端を
通板させる場合について、図6を参照して説明する。
【0042】薄板Wの剪断状態では、図6(a)に示す
ように、上下ドラム11,12がパスラインLを挾む上
下の等距離に配置されているので、下ドラム12を上昇
してパスラインL上にローラ51,52が位置するよう
にする。このため軸箱17を昇降シリンダ19で僅かに
下降して押えブロック21のストッパ22を薄いものと
交換し、再び軸箱17を上昇して下ドラム12を上昇す
る。
【0043】この後、図6(a)に示すように、下ドラ
ム12を90度回転(このとき自動的に上ドラム11の
90度同期回転される)してテーブルローラ50が上に
なるようにするとともに、揺動式のローラ60もパスラ
インL上に位置させる。
【0044】そして、駆動式のテーブルローラ50の各
ローラ51,52と他のローラ59,60を所定の位置
に配置した後、各ローラ51,52,59,60を所定
の周速度となるように駆動する。
【0045】こうして準備ができた後、薄板Wの先端を
通板する。
【0046】すると、駆動式のテーブルローラ50の各
ローラ51,52と他のローラ59,60と薄板Wとの
間の相対速度がほとんどなく、下ドラム12に薄板Wの
先端が当たって通板が困難となったり、フライングが生
じることを防止してスムーズに通過させることができ
る。
【0047】なお、上記実施例では、駆動式のテーブル
ローラの数をパスライン方向前後に2組とする場合に限
らず、1組としたり、さらに多数組とするようにしても
良く、薄板の幅方向についても2分割とする場合に限ら
ず、1本の長いローラにしたり、さらに分割個数を増大
するようにしても良い。また、この発明の要旨を変更し
ない範囲で、各構成要素に変更を加えるようにしても良
いことは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上、実施例とともに具体的に説明した
ようにこの発明のドラム式走間剪断機によれば、上下1
対のドラムを支持する軸受の外周の偏心環に取付けた歯
車を、偏心環の位相が上ドラムの下死点のときに下ドラ
ムの上死点となるように噛み合わせてピニオン歯車軸で
回転するとともに、上下ドラムの軸間およびドラム駆動
用上下スピンドル間に同一速比の歯車を備えるようにし
たので、ピニオン歯車軸を回転することで上下ドラムを
剪断位置にしたり、ミスカット位置にでき、ドラム軸間
の歯車が噛み合わない開の状態においても上下ドラムを
同期回転することができる。
【0049】これにより、上下ドラムを加速する場合に
は、ピニオン歯車軸の駆動源を制御手段で制御して上下
ドラムをミスカット位置に保持することができ、この状
態で十分な加速時間を得て、上下ドラムを小容量の駆動
源で加速することができる。
【0050】一方、加速後に剪断する場合には、制御手
段でピニオン歯車軸の回転を制御して加速状態の上下ド
ラムが閉じたときに上下ドラムの剪断刃が噛み合う剪断
位置となるようにすることで剪断することができ、偏心
環を高速で回転すること無く、制御だけで高速の薄板を
剪断することができる。
【0051】また、このドラム式走間剪断機によれば、
下ドラムの停止状態で上方に位置する部分に駆動式のテ
ーブルローラを設けるようにしたので、このテーブルロ
ーラを通板時には、下ドラムの上方に位置させ、高速で
送られる薄板の先端との相対速度を小さくしてをスムー
ズに通すことができ、フライングなどが生じないように
することができる。
【0052】さらに、このドラム式走間剪断機によれ
ば、上下ドラム軸と偏心環駆動用ピニオン軸を一体の軸
箱に入れて支持するようにしたので、剪断に伴う反力を
軸箱部分で支持することができるとともに、ドラム軸の
交換や軸受の交換も簡単にできる。
【0053】また、このドラム式走間剪断機によれば、
上下ドラム軸などを支持する一体の軸箱を左右両端部同
志をタイバーで連結するようにしたので、左右の軸箱を
ハウジングからカセット式に取外したり、取付けること
ができ、一層メンテナンスが簡単にできる。
【0054】さらに、このドラム式剪断機によれば、上
下ドラムのうち下ドラムの停止状態で上方に位置する部
分に駆動式のテーブルローラを複数設け、上下ドラム軸
を上昇してこのテーブルローラをパスライン近くに位置
させるようにしたので、高速で送られる薄板の先端を確
実に支持して送ることができ、フライングなどが生じな
いようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のドラム式剪断機の一実施例にかかる
縦断面図である。
【図2】この発明のドラム式剪断機の一実施例にかかる
横断面図である。
【図3】この発明のドラム式剪断機の一実施例にかかる
駆動装置部分の縦断面図である。
【図4】この発明のドラム式剪断機の一実施例にかかる
駆動装置部分の平面図である。
【図5】この発明のドラム式剪断機による剪断工程の説
明図である。
【図6】この発明のドラム式剪断機の駆動式のテーブル
ローラの動作説明図である。
【符号の説明】
10 ドラム式剪断機 11,12 上下ドラム 11a,12a ドラム軸 15,16 偏心環 17 軸箱 18 ハウジング 19 昇降シリンダ 23,24 剪断刃 25 タイバー 30 駆動系(上下ドラム) 31,32 歯車 33 駆動用モータ 35,36 スピンドル 37,38 歯車 40 駆動系(偏心環) 41,42 歯車 44 偏心環駆動用ピニオン歯車軸 45 ピニオン歯車 46 サーボモータ 48 制御装置 50 駆動式のテーブルローラ 51,52 ローラ 53 ローラ駆動軸 54 歯車 55 アイドル歯車 56,57 歯車 58 ローラ駆動用モータ 59 大径ローラ 60 揺動式のローラ L パスライン W 薄板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 久 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播磨重工業株式会社 横浜第二工 場内 (72)発明者 松下 俊郎 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播磨重工業株式会社 横浜第二工 場内 (72)発明者 大谷内 司 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播磨重工業株式会社 横浜第二工 場内 (72)発明者 小川 宗 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播磨重工業株式会社 横浜第二工 場内 (56)参考文献 特開 昭52−138781(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23D 25/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パスラインを挾んで上下1対のドラムを
    配置し、該ドラム外周の胴長方向に1対の剪断刃を取付
    け、該ドラムを支持する軸受の外周にドラム軸の軸心に
    対して適宜量偏心した1対の偏心環を有するドラム式走
    間剪断機において、前記1対の偏心環を軸箱に回転可能
    に枢着するとともにするとともに、偏心位相を上ドラム
    が下死点のときに下ドラムが上死点となるように偏心環
    を回転せしめる歯車を設けて噛合せる一方、該歯車と噛
    み合って前記偏心環を回転させて上下ドラムの軸間を開
    閉させるピニオン歯車軸を設け、前記上下ドラムの軸間
    及び前記ドラムの駆動用上下スピドル間に同一速比の歯
    車を備えてドラム軸間の歯車が開の状態においても上下
    ドラムを同期回転可能に構成し、該ドラム軸の駆動源と
    前記偏心環駆動用ピニオン歯車軸の駆動源を各々設け、
    ドラム軸を剪断位置とミスカット位置に開閉制御する制
    御手段を設けたことを特徴とするドラム式走間剪断機。
  2. 【請求項2】 前記下ドラムの前記剪断刃の取付部分
    外のドラム停止時に上方に配置される部分に、通過する
    板材を支持する駆動式のテーブルローラを少なくとも1
    本設けたことを特徴とする請求項1記載のドラム式走間
    剪断機。
  3. 【請求項3】 前記上下ドラム軸と前記偏心環駆動用ピ
    ニオン軸を一体の軸箱に設けたことを特徴とする請求項
    1または2記載のドラム式走間剪断機。
  4. 【請求項4】 前記ドラム軸の両端部に配置される前記
    一体の軸箱をタイバーで連結してハウジングからカセッ
    ト式に着脱可能に構成したことを特徴とする請求項3記
    載のドラム式走間剪断機。
  5. 【請求項5】 前記下ドラムの前記剪断刃の取付部分
    外のドラム停止時に上方に配置される部分に、通過する
    板材を支持する駆動式のテーブルローラを複数設け、該
    複数のローラ上面を入出側のローラテーブルと同一面近
    くに前記上下1対のドラム軸を上昇可能にしたことを特
    徴とする請求項1記載のドラム式走間剪断機。
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