JP2502342B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、有機光導電体に関し、特には電荷発生層と
電荷輸送層を積層した電子写真感光体に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
これまで、セレン,硫化カドミウム,酸化亜鉛などの
無機光導電体を感光成分として利用した電子写真感光体
は公知である。
一方、特定の有機化合物が光導電性を示すことが発見
されてから、数多くの有機光導電体が開発されてきた。
例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール,ポリビニルア
ントラセンなどの有機光導電性ポリマー,カルバゾー
ル,アントラセン,ピラゾリン類,オキサジアゾール
類,ヒドラゾン類,ポリアリールアルカン類などの低分
子の有機光導電体やフタロシアニン顔料,アゾ顔料,シ
アニン染料,多環キノン顔料,ベリレン系顔料,インジ
ゴ染料あるいはスクエアリツク酸メチン染料などの有機
顔料や染料が知られている。特に、光導電性を有する有
機顔料や染料は、無機材料に比べて合成が容易で、しか
も適当な波長域に光導電性を示す化合物を選択できるバ
リエーシヨンが拡大されたことなどから、数多くの光導
電性有機顔料や染料が提案されている。
例えば、米国特許第4251613号、米国特許第4251614
号、米国特許第4256821号、米国特許第4260672号、米国
特許第4268596号、米国特許第4293628号明細書などに開
示された様に電荷発生層と電荷輸送層に機能分離した感
光層における電荷発生物質として光導電性を示すアゾ顔
料を用いた電子写真感光体などが知られている。
この様な有機光導電体を用いた電子写真感光体はバイ
ンダーを適当に選択することによって塗工で生産できる
ため、極めて生産性が高く、安価な感光体を提供でき、
しかも有機顔料や染料の選択によって感光波長域を自在
にコントロールできる利点を有している。
近年、複写機の高機能化が進み、除電のためのブラン
ク露光装置に従来用いていたLEDアレーやヒユーズラン
プのかわりに、半導体レーザーを使用し、印字機能も持
つようになった複写機が開発されている。有機感光体を
このような電子写真装置に用いるには、可視領域と赤外
領域相方に感度を持つ感光体である必要がある。
感光体の感光波長をコントロールするには、短波長か
ら長波長まで感光波長域が広いパンクロマテイツクな感
光体を用いる方法、及び米国特許第3899329号、米国特
許第3992205号に記載されているように可視領域に感度
を持つ電荷発生物質と赤外領域に感度を持つ電荷発生物
質を含有する感光体を用いる方法が提案されている。し
かしながら、感度再現性や溶液の分散性、下引き層との
適合性、安定性などの面から、また十分なレベルに達し
ているとは言えず、可視領域および赤外領域においてと
もに高感度で、耐久による感度低下の小さい感光体は実
用上十分でない。
また、電荷発生層に異なる分光感度を持つ二種の電荷
発生物質を含有する感光体は、二種の分光感度を加算し
た分光感度を持つようになるが、二種の電荷発生物質を
混合して感光体を調製する場合、これらの電荷発生物質
との適合性が良い電荷輸送物質を選択しなければなら
ず、設計の自由度が小さいという問題点があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は上記欠点を解決し、可視領域と赤外領
域に感度を持ち、電荷発生層と電荷輸送層の適合性が良
く、耐久性に優れた感光体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は導電性支持体上に電荷発生層と電
荷輸送層を有する電子写真感光体において、電荷発生層
が一般式(I)および一般式(II)で示される電荷発生
物質を含有することを特徴とする電子写真感光体であ
る。
一般式(I) 一般式(II) 式中、R1,R2,R3,R4およびR5は水素原子、−Cl,−B
r,−I,−Fなどのハロゲン原子,ニトロ基,シアノ基,
メチル基,エチル基,メトキシ基またはエトキシ基を示
す。
具体的には、例えば以下に示すような化合物の組み合
わせが挙げられる。
このような二種の電荷発生物質を用いることにより、
優れた特性を得られるのは現在のところ定かではないが
電荷発生物質どうしの配向性が向上し、分散安定性が良
くなるためと考えられる。
本発明の電子写真感光体において、電荷発生層は十分
な吸光度を得るために、できる限り多くの電荷発生物質
を含有し、かつ発生した電荷キヤリアを効率良く電荷輸
送層に注入するために、5μm以下好ましくは0.01〜1
μmの膜厚をもつ薄膜層とすることが望ましい。このこ
とは、入射光量の大部分が電荷発生層で吸収されて、多
くの電荷キヤリアを発生すること、さらに発生した電荷
キヤリアを再結合や捕獲(トラツプ)により失活するこ
となく電荷輸送層に注入する必要があることに起因して
いる。
本発明における電荷発生層は、一般式(I)および一
般式(II)で示される電荷発生物質を、同一層中に含有
する構成であってもよく、また、一般式(I)で示され
る電荷発生物質を含有する層と、一般式(II)で示され
る電荷発生物質を含有する層を別々に積層した構成であ
ってもよい。
一般式(I)で示される電荷発生物質と、一般式(I
I)で示される電荷発生物質の重量比率は1:1〜4:1が好
ましい。電荷発生層は上述の顔料と必要に応じ電荷輸送
物質を適当なバインダーと共に(バインダーがなくても
可)支持体の上に塗工することによって形成でき、また
真空蒸着装置により蒸着膜を形成することによって得る
こともできる。
電荷発生層を塗工によって形成する際に用いうるバイ
ンダーとしては広範な絶縁性樹脂から選択でき、またポ
リ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン
やポリビニルピレン等の有機光導電性ポリマーから選択
できる。好ましくは、ポリビニルブチラール,ポリアリ
レート(ビスフエノールAとフタル酸の縮重合体等),
ポリカーボネート,ポリエステル,フエノキシ樹脂,ア
クリル樹脂,ポリアクリルアミド樹脂,ポリアミド,セ
ルロース系樹脂,ウレタン樹脂,ポリビニルアルコール
等の絶縁性樹脂を挙げることができる。電荷発生層中に
含有する樹脂は80重量%以下、好ましくは40重量%以下
が適している。
これらの樹脂を溶解する溶剤は、樹脂の種類によって
異なり、また下述の電荷発生層や下引層を溶解しないも
のから選択することが好ましい。具体的な有機溶剤とし
ては、アルコール類,ケトン類,アミド類,スルホキシ
ド類,エーテル類,エステル類,脂肪族ハロゲン化炭化
水素類あるいは、芳香族類等を用いることができる。
塗工は浸漬コーテイング法,スプレーコーテイング
法,マイヤーバーコーテイング法,ブレードコーテイン
グ法等のコーテイング法を用いて行うことができる。乾
燥は室温における指触乾燥後、加熱乾燥する方法が好ま
しい。加熱乾燥は一般的には30℃〜200℃で5分〜2時
間の範囲で静止または送風下で行うことができる。
電荷輸送層は、上述の電荷発生層と電気的に接続され
ており、電界の存在下で電荷発生層から注入された電荷
キヤリアを受け取るとともに、これらの電荷キヤリアを
表面まで輸送できる機能を有している。この際、この電
荷輸送層は電荷発生層の上に積層されていてもよく、ま
たその下に積層されていてもよい。
本発明に用いられる電荷輸送物質は、積層型電子写真
感光体に用いられる一般的な電荷輸送物質から適宜選択
することができ、例えばピラゾリン系化合物,ヒドラゾ
ン系化合物,スチルベン系化合物,トリフエニルアミン
系化合物,ベンジジン系化合物,オキサゾール系化合物
等が挙げられる。
また、本発明においては電荷輸送層で用いる上記電荷
輸送物質を電荷発生層に添加することができ、その増感
効果は一掃顕著なものとなる。
電荷発生層に電荷輸送物質を添加する場合、電荷輸送
物質は電荷発生物質の10倍(重量比)以下、好ましくは
0.01〜1倍(重量比)が高感度,低残留電位,繰返し安
定性の点から適当である。
電荷輸送物質を含む電荷輸送層を形成するには、適当
なバインダーを選択することによって被膜形成ができ
る。バインダーとして使用できる樹脂は、例えばアクリ
ル樹脂,ポリアリレート,ポリエステル,ポリカーボネ
ート,ポリスチレン,アクリロニトリル−スチレンコポ
リマー,ポリビニルブチラール,ポリスルホン,ポリア
ミドの絶縁性樹脂あるいはポリ−N−ビニルカルバゾー
ル,ポリビニルアントラセン,ポリビニルピレン等の有
機光導電性ポリマーを挙げることができる。
電荷輸送層は、電荷キヤリアを輸送できる限界がある
ので、必要以上に膜厚を厚くすることができない。一般
的には、5〜40μmであるが、好ましい範囲は8〜25μ
mである。塗工によって電荷輸送層を形成する際には、
上述した様な適当なコーテイング法を用いることができ
る。
この様な電荷発生層と電荷輸送層の積層構造からなる
感光層は、導電性支持体の上に設けられる。導電性支持
体としては、支持体自体が導電性をもつもの、例えばア
ルミニウム,アルミニウム合金,ステンレス等を用いる
ことができ、その他にアルミニウム,酸化錫,酸化イン
ジウム−酸化錫合金等を真空蒸着法によって被膜形成し
た層を有するプラスチツク、導電性粒子を適当なバイン
ダーとともにプラスチツクや前記導電性支持体の上に被
覆した支持体、導電性粒子をプラスチツクや紙に含浸し
た支持体や導電性ポリマーを有するプラスチツクなどを
用いることができる。
導電性支持体と感光層の中間に、バリヤー機能と接着
機能をもつ下引層を設けることもできる。
下引層の膜厚は0.1〜40μm、好ましくは0.1〜3μm
が適当である。
本発明にかかる電子写真感光体は赤外線,オゾン等に
よる劣化、オイル等による汚れ、金属等の切り粉による
傷つき、現像部材,転写部材,クリーニング部材等の感
光体当接部材による感光体の傷つき、削れを防止する目
的で電荷発生層または電荷輸送層上に更に保護層を設け
ても良い。この保護層上に静電潜像を形成するために
は、表面抵抗率が1011Ω以上であることが望ましい。
本発明で用いる保護層は、ポリビニルブチラール,ポ
リエステル,ポリカーボネート,アクリル樹脂,メタク
リル樹脂,ホリアリレート,スチレン−アクリル酸コポ
リマー,スチレン−アクリロニトリルコポリマーなどの
樹脂を適当な有機溶剤によって溶解した液を感光層の上
に塗布、乾燥して形成できる。
また前記樹脂液に紫外線吸収剤等の添加物を加えるこ
とができる。この際、保護層の膜厚は、一般に0.05〜20
μm、特に好ましくは0.2〜5μmの範囲である。
以下、実施例によって本発明を説明する。ただし、部
は重量部を表わす。
[実施例1] アルミニウムシリンダー上にカゼインのアンモニア水
溶液(カゼイン11.2g、28%アンモニア水1g、水222ml)
を浸漬コーテイング法で塗工し、乾燥して塗工量0.5g/m
2の下引層を形成した。
次に下記構造式 の電荷輸送物質0.5部、下記構造式 の電荷輸送物質0.5部、ブチラール樹脂(エスレツクBM
−2:積水化学(株)製)1部とイソプロピルアルコール
30部をボールミル分散機で4時間分散したところ、分散
安定性の良い液を得た。この分散液を先に形成した下引
層の上に浸漬コーテイング法で塗工し乾燥して電荷発生
層を形成した。この時の膜厚は0.2μmであった。
次に下記構造式の電荷輸送物質1部、 ポリカーボネート樹脂(ペンライトL−1250帝人化成
製)1部とモノクロルベンゼン6重量部を混合し攪拌機
で攪拌溶解した。この液を電荷発生層の上に浸漬コーテ
イング法で塗工し、乾燥して電荷輸送層を形成した。こ
の時の膜厚は20μmであった。これを感光体1とする。
このようにして製造した感光体の特性を以下のように
測定した。電子写真複写機(NP-3525:キヤノン(株)
製)においてブランク露光装置に用いているLEDアレー
のかわりに半導体レーザーを取りつけ、像露光装置に赤
色再現性を良くするためにフイルター(HOYAシヤープカ
ツトフイルターR−62)を備えつけた。この複写機に感
光体を装着し、感光体の暗部電位(Vd)、明部電位
(Vl)をそれぞれ−650V、−150Vとなるように潜像条件
を設定した。その時の像露光量EΔ500、及び半導体レ
ーザのエネルギー量EΔ500(λ=780nm)を測定するこ
とによって感度を評価した。
また、この感光体の耐久性の評価方法として以下の方
法を用いた。上記の改造した複写機に感光体を設置し、
50,000回耐久を繰り返した。耐久前後の像露光による明
部電位の差(ΔVl)、レーザー露光による明部電位の差
(ΔVl(λ=780nm))及び暗部電位の差(ΔVd)を測
定した。以下にこれらの結果を記す。
Δ500 : 1.9lux・sec EΔ500(λ=780) : 2.1μJ/cm2 ΔVl : 35V ΔVl(λ=780nm) : 40V ΔVd :−40V [実施例2〜7] 一般式(I)および一般式(II)におけるR1〜R5を第
1表に示したものに代える以外は実施例1と同様にして
感光体を製造した。
このようにして製造した感光体を実施例1と同様にし
て評価を行った。結果を第1表に示す。
[比較例1] 実施例1と同様に下引き層を形成した。次に下の構造
で表される電荷発生物質0.5部と下の構造式 で表される電荷発生物質0.5部及びブチラール樹脂(エ
スレツクBM−2:積水化学(株)製)1部とイソプロピル
アルコール30部をボールミル分散機で4時間分散した。
この分散液を先に形成した下引層の上に浸漬コーテイン
グ法で塗工し乾燥して電荷発生層を形成した。この特に
膜厚は0.2μmであった。なおこの電荷発生物質の分散
液は凝集性が悪く、また分散安定性も低かった。
次に下記構造式 で示される。電荷輸送物質1部、ポリスルホン樹脂(P1
700:ユニオンカーバイト社製)1部とモノクロルベンゼ
ン6部を混合し、撹拌機で撹拌溶解した。この液を電荷
発生層の上に浸漬コーテイング法で塗工し乾燥して電荷
輸送層を形成した。この時の膜厚は20μmであった。
こうして調製した感光体の特性を実施例1と同様に測
定した。その結果を次に示す。
Δ500 :3.0lux・sec EΔ500(λ=780nm) :2.8μJ/cm2 ΔVl :160V ΔVl(λ=780nm) :160V ΔVd :45V [比較例2] 2つの電荷発生物質及び電荷輸送物質を第2表に示し
たものに代える以外は比較例1と同様にして感光体を製
造した。このようにして製造した感光体を実施例1と同
様にして評価を行った。結果を第2表に示す。
以上の結果から明らかなように一般式(I)で示され
る電荷発生物質と一般式(II)で示される電荷発生物質
を組み合わせた感光体は比較例にあるような感光体に比
べて感度や耐久性の点で優れている。
[実施例8] 実施例1と同様の方法で下引き層及び電荷発生層を形
成した。
次に下記構造式 で示される電荷輸送物質1部、ポリカーボネート樹脂
(ペンライトL−1250帝人化成製)1部とジクロルメタ
ン6部を混合し撹拌機で撹拌した。この液を電荷発生層
の上に浸漬コーテイング法で塗工し、乾燥した電荷輸送
層を形成した。この時の膜厚は20μmであった。
こうして調製した感光体の特性を実施例1と全く同じ
方法で測定した。これらの結果を次に示す。
Δ500 :1.7lux・sec EΔ500(λ=780nm) :2.3μJ/cm2 ΔVl :+40V ΔVl(λ=780nm) :+40V ΔVd :−35V [実施例9〜11] 電荷輸送物質を第3表に示したものに代える以外は実
施例8と同様にして感光体を製造し、評価を行った。結
果を第3表に示す。
[実施例12] 実施例1と同様に下引き層、電荷発生層、電荷輸送層
を形成した後、ポリビニルブチラール(ケン化度100
%、ブチラール化度75重量%、数平均分子量3万)のメ
タノール溶液を浸漬コーテイング法で塗工し、乾燥して
保護層を形成した。この時の膜厚は3μmであった(感
光体−10)。こうして調製した感光体の特性を実施例1
と同様の方法で測定した。これらの結果を次に示す。
Δ500 :1.9lux・sec EΔ500(λ=780nm) :2.5μJ/cm2 ΔVl :+40V ΔVl(λ=780nm) :+40V ΔVd :−30V [実施例13] 実施例1と同様に下引き層を形成した。次に一般式
(I)で表される電荷発生物質1部、ブチラール樹脂
(エスレツクBM−2:積水化学(株)製)1部とイソプロ
ピルアルコール30部をボールミル分散機で4時間分散し
た。この分散液を先に形成した下引層の上に浸漬コーテ
イング法で塗工し、乾燥して電荷発生層を形成した。こ
の時の膜厚は0.1μmであった。次に一般式(II)で表
される電荷発生物質1部を上記の方法で分散し、この液
を上記の電荷発生層の上に浸漬コーテイング法で塗工し
乾燥した。この時の膜厚は0.1μmであった。
次に実施例1と同様に電荷輸送層を形成し、その感光
体の特性を測定した。第4表にその結果を示す。
[実施例14] 電荷発生層を形成する際、電荷発生物質(II)を先に
電荷発生物質(I)を後に塗工する以外は実施例13と同
様にして感光体ドラムを製造して評価を行った。第4表
にその結果を示す。
[実施例15] 実施例1において使用した電荷発生物質の比率を以下
のように設定して感光体を調製し、実施例1で用いた複
写機に設置して、適正画像の時の赤色再現性、及び感度
を評価した。これらの結果を次に示す。
第5表から明らかなように、電荷発生物質(I)と電
荷発生物質(II)の混合比を1:1〜4:1の範囲内で変化さ
せても感度や画像再現性などの点で実用に耐え得る感光
体を得ることができる。
〔発明の効果〕
以上の結果から明らかなように、本発明になる電子写
真感光体によれば、可視領域及び780nm付近の赤外領域
において、きわめて高い感度が得られる。また耐久後の
感度低下及び帯電能低下も小さく、耐久性に優れてい
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送層
    を有する電子写真感光体において、電荷発生層が、一般
    式(I)および一般式(II)で示される電荷発生物質を
    含有することを特徴とする電子写真感光体。 一般式(I) 一般式(II) 〔ただし、式中R1,R2,R3,R4およびR5は水素原子,ハ
    ロゲン原子,ニトロ基,シアノ基,メチル基,エチル
    基,メトキシ基またはエトキシ基を示す。〕
  2. 【請求項2】一般式(I)で示される電荷発生物質と一
    般式(II)で示される電荷発生物質との混合比が1:1〜
    4:1である特許請求の範囲第1項記載の電子写真感光
    体。
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