JP2502251Y2 - トンネル工事用止水シ―ト - Google Patents

トンネル工事用止水シ―ト

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JP2502251Y2 JP1989099928U JP9992889U JP2502251Y2 JP 2502251 Y2 JP2502251 Y2 JP 2502251Y2 JP 1989099928 U JP1989099928 U JP 1989099928U JP 9992889 U JP9992889 U JP 9992889U JP 2502251 Y2 JP2502251 Y2 JP 2502251Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、トンネル内壁の一次覆工コンクリートと二
次覆工コンクリートとの間に展張配設され、一次覆工コ
ンクリート側からの湧水が二次覆工コンクリート側に浸
出するのを防止するために用いられるトンネル工事用止
水シートに関するものである。
〔従来の技術〕
NATM工法において、トンネル掘削後、その内壁面とな
る地山の表面には、一次覆工としてコンクリートが吹付
けられる。そして、この一次覆工コンクリートに防水シ
ートを展張させ、この防水シートに二次覆工コンクリー
トが打設される。すなわち、一次覆工コンクリートと二
次覆工コンクリートとの間に防水シートを介装させ、一
次覆工コンクリート側からの湧水をこの一次覆工コンク
リートと防水シートとの間に通水させ、前記湧水を二次
覆工コンクリート側に浸出することを防止している。
従来、この防止シートは、遮水シートと、透水性緩衝
材としての不織布やループ状起毛織布とを積層して形成
された構造が知られている。
この透水性緩衝材としての不織布は、前記吹付コンク
リート(一次覆工コンクリート)表面に対するシート破
損防止の緩衝材として有効な材料である。
また、ループ状起毛織布は、透水係数が大きく、排水
能力がよいので透水材として有効な材料である。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した従来の不織布で構成された止
水シートでは、この不織布が前述したように緩衝材とし
て有効であるが、透水係数が小さく、また、吹付コンク
リートからの遊離石灰等による目詰まり等が起こりやす
いという欠点がある。
また、ループ状起毛織布で構成された止水シートで
は、透水材として有効であるが、吹付コンクリート表面
の粗骨材粒子による凹凸と二次覆工コンクリート打設時
の衝撃に基づくシートの破損防止には十分な効果が得ら
れず、緩衝材としての効果が低いという欠点がある。
そこで、本考案は、上記問題点を解消するために、地
山側の一次覆工の吹付コンクリート面からの湧滴水をす
みやかにトンネル横断方向の両下端の側底へ導排水する
とともに、吹付コンクリート表面の凹凸と二次覆工コン
クリート打設時の衝撃に基づく破損を防止することので
きるトンネル工事用止水シートを提供することを目的と
している。
〔課題を解決するための手段〕
次に、上記の目的を達成するための手段を、実施例に
対応する第1図乃至第5図を参照して説明する。
この考案のトンネル工事用止水シート1は、遮水シー
ト2の地山側の対接面に通水層3が積層して形成されて
なり、トンネル10の内壁面に展張してトンネルの地山側
から浸出する湧水をトンネルの両側底に排水させるトン
ネル工事用止水シートにおいて、上記通水層3は、基布
4の表裏両面に、トンネル横断方向と同方向で、かつ、
所定間隔をとって基布面に直接所定幅帯状に植毛配設さ
れてなる複数の平行な起毛層5と、該起毛層5の間にお
いて基布の表裏両面に直接形成されてなる植毛のない導
水路11により形成されていることを特徴としている。
起毛層5は、基布4の表裏両面の同一位置に植毛配設
させても、基布4の表裏両面に交互に植毛配設させるよ
うにしても良い。
〔作用〕
通水層3のループ起毛やカット起毛より形成される起
毛層5が基布4の表裏両面に複数帯状に植毛されるとと
もに、トンネル10の横断方向Aと同方向に、トンネル10
内壁へ展張されることにより、トンネル10の地山8側か
ら浸出する湧水は、前記起毛層5と、これら起毛層5の
間の導水路11に沿ってトンネル10の両側底10aに導排水
される。
〔実施例〕
第1図は本考案によるトンネル工事用止水シートが使
用されるトンネル覆工部の断面図、第4図及び第5図は
第1図におけるII−II線断面図である。
このトンネル工事用止水シート1は、遮水シート2と
通水層3とで大略構成されている。
遮水シート2は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合体等の軟質
な熱可塑性樹脂やエラストマー等の軟質な合成ゴムより
形成されている。
また、通水層3は、第3図の繊維構成拡大図に示すよ
うに、ポリエチレン6a,6bより形成される生地にポリエ
チレンループ7を織り込んだ基布4へ、ポリプロピレン
をパイル状にラッセル織またはタフト織した起毛層5を
形成するループ起毛を織り込んで形成されている。
ループ起毛は、第2図に示すように、基布4の表裏両
面に植毛配設されるとともに、所定の幅の帯状に植毛さ
れ、かつ、この帯状のループ起毛の所定間隔で平行に複
数列・配設されている。そして、ループ起毛のそれぞれ
の間は導水路11となっている。
そして、このように形成された通水層3は、前記遮水
シート2の地山側対接面となる一方の面に溶着、接着、
または縫着により積層接合され、トンネル工事用止水シ
ート1を構成する。
従ってこのように構成されたトンネル工事用止水シー
ト1では、第1図に示すように、地山8側の一次覆工コ
ンクリート9に、止水シート1の通水層3を当接させる
とともに、この通水層3の上記ループ起毛よりなる起毛
層5の帯をトンネル10の横断方向(第1図中矢線A)と
同方向となるように展張させれば、第4図及び第5図に
示すように、通水層3の起毛層5の帯と帯との間の導水
路11が空間となり、地山8側から浸出する湧水が起毛5
層及び導水路11に沿って良好にトンネル10の両側底10a
に排水される。
また、基布4と起毛層5とで通水層3を構成したた
め、二次覆工コンクリート12打設時の緩衝効果も十分に
作用するようになっている。
起毛層5は、第4図に示すように基布4の両面の同一
位置に帯状の起毛層5a,5bを平行に植毛配設させたり、
第5図に示すように基布4の両面に起毛層5a,5bを互い
違いに植毛配設してもよい。通水層11a,11bは、表裏両
面の起毛層5a,5bの間に形成されるが、地山側に対接す
る起毛層5a及び通水層11aにより排水を促し、他方の起
毛層5b及び通水層11bによって排水と二次覆工コンクリ
ート打設時の衝撃緩和が行われるという効果がある。
また本実施例では、通水層3の起毛層5をループ起毛
にて形成した例について述べたが、ループ起毛のループ
先端を切断して形成したカット起毛より構成してもよ
い。
さらに本実施例では、基布4をポリエチレン6a,6b生
地にポリエチレンループ7を織り込んで形成した例につ
いて述べたが、細帯状に形成したポリプロピレンを平織
したクロス織布で構成してもよい。また、この基布4を
厚さ2〜3mm程度の薄手の不織布より構成してもよい。
この場合、不織布によってさらに緩衝効果が増すという
効果がある。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によるトンネル工事用止
水シートは、通水層の起毛層及び導水路がトンネル横断
方向と同方向に帯状に複数形成されているので、地山側
からの湧滴水をトンネルの両下端の側底の方向へ導き、
排水させることができる。
また、基布の両面に起毛層を植毛配設させて通水層を
形成しているので、一次覆工コンクリート(吹付コンク
リート)面の凹凸に対する止水シートの破損を防止でき
るとともに、二次覆工コンクリート打設時の衝撃が良好
に緩衝されることから止水シートの損傷が起こらないい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるトンネル工事用止水シートが使用
されるトンネル覆工部の断面図、第2図は本考案による
トンネル工事用止水シートの一実施例を示す平面図、第
3図は同実施例によるトンネル工事用止水シートの繊維
構成拡大図、第4図及び第5図は第1図におけるII−II
線断面図である。 1……トンネル工事用止水シート、2……遮水シート、
3……通水層、4……基布、5,5a,5b……起毛層 8……地山、10……トンネル、10a……側底、11,11a,11
b……導水路、A……トンネル横断方向。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】遮水シートの地山側の対接面に通水層が積
    層して形成されてなり、トンネルの内壁面に展張してト
    ンネルの地山側から浸出する湧水をトンネルの両側底に
    排水させるトンネル工事用止水シートにおいて、 上記通水層は、基布の表裏両面に、トンネル横断方向と
    同方向で、かつ、所定間隔をとって基布面に直接所定幅
    帯状に植毛配設されてなる複数の平行な起毛層と、該起
    毛層の間において基布の表裏両面に直接形成されてなる
    植毛のない導水路により形成されていることを特徴とす
    るトンネル工事用止水シート。
  2. 【請求項2】起毛層は、基布の表裏両面の同一位置に植
    毛配設されることを特徴とする請求項1記載のトンネル
    工事用止水シート。
  3. 【請求項3】起毛層は、基布の表裏両面の交互に植毛配
    設されることを特徴とする請求項1記載のトンネル工事
    用止水シート。
JP1989099928U 1989-08-29 1989-08-29 トンネル工事用止水シ―ト Expired - Lifetime JP2502251Y2 (ja)

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JPS62144940A (ja) * 1985-12-19 1987-06-29 藤森工業株式会社 防水シ−ト
JPH01142197A (ja) * 1987-11-26 1989-06-05 Kuraray Co Ltd 止水シート

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