JPH0714419Y2 - 土木建設用繊維シート - Google Patents

土木建設用繊維シート

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JPH0714419Y2
JPH0714419Y2 JP1989031743U JP3174389U JPH0714419Y2 JP H0714419 Y2 JPH0714419 Y2 JP H0714419Y2 JP 1989031743 U JP1989031743 U JP 1989031743U JP 3174389 U JP3174389 U JP 3174389U JP H0714419 Y2 JPH0714419 Y2 JP H0714419Y2
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JP
Japan
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pile
civil engineering
engineering construction
fiber sheet
fiber
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Application number
JP1989031743U
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JPH02125037U (ja
Inventor
秀樹 橘
節美 棚瀬
Original Assignee
橘織物株式会社
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Revetment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、土木建設おいて地盤の強化、排水等の目的
に使用される繊維シートに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種の土木建設用繊維シートとして、第9図に
示すように、経糸51と緯糸52とを交錯してなる織物や、
第10図に示すように、ウエブ状の原料繊維53をニードル
パンチング機械によって相互にからみ合せ接合した不織
物が知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、この従来の土木建設用繊維シートにおいて、
織物からなる繊維シートでは、厚みが比較的薄く、例え
ば堤体補強工事で堤体を被ってこの上に岩石を投棄推積
する場合クッション性が乏しいため衝撃で岩石が破損し
やすく、またトンネル工事で内壁内に埋設した際保水性
及びドレン排水性が乏しいため地下水が内壁に割目を作
って漏水する等の問題点があった。
また不織布からからなる繊維シートでは、軟弱地盤等の
微細土壌を仕切りする際目詰りしやすいと共に排水性が
乏しい等の問題点があった。
この考案は、従来品の有するこのような問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、クッシ
ョン性を備えると共に、垂直方向並びに水平方向の排水
性に優れ、微細土壌でも目詰りせず、適応の破断強力を
有し且つ乾燥期での保水性、寒冷地での凍結防止の保温
性に優れた土木建設用繊維シートを提供しようとするも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この考案における土木建設
用繊維シートは、所要の基布にパイル糸が織込まれ、該
基布の片面又は両面に上記パイル糸のパイルを切断して
なるカットパイルが形成され、その切断端のパイルの繊
維が分散されている構成としたものである。
そして上記カットパイルに起毛加工を施した構成とする
こともできる。また、その起毛に樹脂加工を施した構成
とすることもできる。
〔作用〕
この様に構成された土木建設用繊維シートにおいて、請
求項(1)のものでは、クッション性が優れ岩石をこの
上に投棄推積する際衝撃で岩石が割れるようなことがな
く、保水性保温性にも優れ、土砂を仕切る際目詰りしに
くい。
請求項(2)のものでは、立毛が密生するため保水性保
温性が更に向上する。
請求項(3)のものでは、立毛が粗硬になるため微細土
壌に対する目詰りが更に少なくなる。
〔実施例〕
第1図は、この考案の第1実施例を示し、この土木建設
用繊維シートは、所要破断強度を有する基布1にパイル
糸2を経方向に織込み表側面のループパイルを切断して
カットパイル6を形成し、その切断端のパイルの繊維を
分散させ、裏側面のループパイル5はそのまま残したも
のである。
基布1には、織物、不織布、織物芯入り不織布及びこれ
らの積層体があり、素材として、綿等の天然繊維、レー
ヨン等の再生繊維、ナイロン等の合成繊維のほか、ガラ
ス繊維、炭素繊維、金属繊維等がある。
パイル糸2には、綿等の天然繊維、レーヨン等の再生繊
維、ナイロン等の合成繊維のほか、これらの混紡糸、合
撚糸、引揃糸等がある。
第2図は、この考案の第2実施例を示し、上記第1実施
例の他の応用例であって、両面ともにカットパイルが形
成され、起毛機にかけて表側面及び裏側面のカットパイ
ルが分散され全面に毛羽がかき起こされ起毛7が形成さ
れてなるものである。この第2実施例では表面に毛羽が
密生しており、保水性並びに保温性に優れ寒冷土木工事
での凍結事故防止に効果的である。
第3図は、この考案の第3実施例を示し、第2実施例の
応用例であって、表側面の起毛7に、尿素系樹脂又はメ
ラミン系樹脂を化学的に処理した、所謂樹脂加工部8が
設けられてなるものである。この第3実施例では繊維の
強度が増加すると共に皺になりにくく耐久性が向上する
利点がある。
第4図は、この考案の第4実施例を示し、第2実施例の
他の応用例であり、パイル糸2がナイロン等の熱可塑性
の合成繊維からなるものであって、表側面の起毛7に加
熱処理を施して熔着層9が設けられてなるものである。
この第4実施例ではこの硬質プラスチック状の熔着層9
によって表側の軟らかい起毛面が適宜の硬さに強化され
て腰が強くなっており、微細土壌に対する目詰りが更に
少なくなると共に耐摩耗性があり耐久性が向上する利点
がある。
これらの土木建設用繊維シートを使用する場合、第5図
に示す第1使用例の埋立地の護岸工事において、埋立土
砂10と護岸基礎部11との間にこの繊維シートFを布設し
た際、埋立土砂の流出が防止できると共に、好ましい透
水性を備えているため海面の上下(矢印方向A参照)に
伴う水平方向の適宜の流水(矢印方向B参照)があり護
岸保全が完全なものとなる。
第6図に示す第2使用例の堤体補強工事において、堤体
12上面をこの繊維シートFで被いこの上に岩石13を投棄
推積する際、岩石の衝撃が和らげられる岩石が破損する
ことが防止できる。
第7図に示す第3使用例のトンネル工事において、コン
クリートの内壁14の内層にこの繊維シートFを埋設した
際、地下水が多くてもこれを吸水して排水溝15へドレー
ンを完全に誘導し内壁保全に好結果をもたらす。
第8図に示す第4使用例の法面保護工事において、斜面
16をこの繊維シートFで被覆した際、透水性と土砂の保
持力が優れているため土砂崩れ等のトラブルが防止でき
る。
なお、繊維シートFは、一枚単独、複数枚重合及びネッ
ト、不織布等の他の資材との重合等用途に対応して適宜
選択することができる。複数板重合する際には、同じ向
きに重合、即ち表裏・表裏にするほか、反対向きに重
合、即ち裏表・表裏にすることもできる。
このように、前記土木建設用繊維シートは、粒度の相違
する地層の分離性能、高い炉過・排水性能、土圧に対す
る補強性能並びに寒冷土木工事での保温性能、乾燥期土
木工事での保水性能等を具備しているため干拓埋立工
事、軟弱地盤改良工事、埋立工事、盛土・土地造成工
事、道路補強工事、法面保護・植生工事、路床・トンネ
ル・地下鉄工事、暗渠排水工事、堤防・護岸工事、洗掘
防止工事のほか、寒冷地でのコンクリート凍結防止用、
乾燥防止用として有用である。
〔考案の効果〕
この考案は、上述の通り構成されているので、次に記載
する効果を奏する。請求項(1)の土木建設用繊維シー
トにおいては、従来の織物や不織布に比較して厚さが大
であると共にパイル内に空隙が多くあるため、クッショ
ン性、保水性、透水性が優れると共に、カットパイルの
フィルター作用により微細土壌でも目詰りがしない等の
効果がある。
請求項(2)の土木建設用繊維シートにおいては、パイ
ルが起毛、即ち毛羽の立毛となっているので保水性、保
温性が更に優れたものとなる。
請求項(3)の土木建設用繊維シートにおいては、微細
土壌に対する目詰りが更に少なくなると共に耐久性が大
幅に向上する等の効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は、この考案の第1実施例を示す断面図、第2図
は第2実施例を示す断面図、第3図は第3実施例を示す
断面図、第4図は第4実施例を示す断面図、第5図、第
6図、第7図、第8図はそれぞれ第1使用例、第2使用
例、第3使用例、第4使用例を示す説明図である。 また第9図及び第10図はそれぞれ従来例を示す断面図で
ある。 1……基布、2……パイル糸、5……ループパイル、6
……カットパイル、7……起毛、8……樹脂加工部、9
……熔着層、F……繊維シート。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所要の基布にパイル糸が織込まれ、該基布
    の片面又は両面に上記パイル糸のパイルを切断してなる
    カットパイルが形成され、その切断端のパイルの繊維が
    分散されている土木建設用繊維シート。
  2. 【請求項2】上記カットパイルに起毛加工が施された請
    求項(1)記載の土木建設用繊維シート。
  3. 【請求項3】上記起毛に樹脂加工が施された請求項
    (2)記載の土木建設用繊維シート。
JP1989031743U 1989-03-20 1989-03-20 土木建設用繊維シート Expired - Lifetime JPH0714419Y2 (ja)

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02125037U JPH02125037U (ja) 1990-10-15
JPH0714419Y2 true JPH0714419Y2 (ja) 1995-04-10

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ID=31534536

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989031743U Expired - Lifetime JPH0714419Y2 (ja) 1989-03-20 1989-03-20 土木建設用繊維シート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5427210A (en) * 1977-08-03 1979-03-01 Mitsui Petrochemical Ind Material for construction work

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02125037U (ja) 1990-10-15

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