JP2501861Y2 - 物品の搬送装置 - Google Patents
物品の搬送装置Info
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- JP2501861Y2 JP2501861Y2 JP1989032872U JP3287289U JP2501861Y2 JP 2501861 Y2 JP2501861 Y2 JP 2501861Y2 JP 1989032872 U JP1989032872 U JP 1989032872U JP 3287289 U JP3287289 U JP 3287289U JP 2501861 Y2 JP2501861 Y2 JP 2501861Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、缶等の物品の搬送に用いられる搬送装置
に関する。
に関する。
[従来の技術] 従来より、缶入り飲料の製造ライン等においては、各
工程の搬送コンベヤ間で缶等の物品を受け渡しする手段
として、例えば第7図及び第8図に示すような搬送装置
が用いられている。
工程の搬送コンベヤ間で缶等の物品を受け渡しする手段
として、例えば第7図及び第8図に示すような搬送装置
が用いられている。
これらの図に示す搬送装置は、洗浄工程からベルトコ
ンベヤ(以下、コンベヤと略称する。)B1によって搬出
される缶Cを、後工程の搬入用コンベヤB2に受け渡すた
めのものであり、下面に開口部1を有する箱状のチャン
バー2と、このチャンバー2の周囲に配置されたローラ
3に巻回された有孔ボルト4と、上記チャンバー2の両
端に設けられた排気口5とダクト(図示略)を介して接
続されてチャンバー2内の空気を吸引排気する一つの排
気ブロワ(図示略)とから概略構成されている。
ンベヤ(以下、コンベヤと略称する。)B1によって搬出
される缶Cを、後工程の搬入用コンベヤB2に受け渡すた
めのものであり、下面に開口部1を有する箱状のチャン
バー2と、このチャンバー2の周囲に配置されたローラ
3に巻回された有孔ボルト4と、上記チャンバー2の両
端に設けられた排気口5とダクト(図示略)を介して接
続されてチャンバー2内の空気を吸引排気する一つの排
気ブロワ(図示略)とから概略構成されている。
ここで、上記チャンバー2の内部上方には、缶Cの搬
送方向(第7図矢印X方向)及び有孔ベルト4の幅方向
(第7図において紙面と直交する方向)に沿って仕切板
6が配設され、上記排気ブロワの吸引作用がチャンバー
2内の各所になるべく等しく作用するよう配慮されてい
る。
送方向(第7図矢印X方向)及び有孔ベルト4の幅方向
(第7図において紙面と直交する方向)に沿って仕切板
6が配設され、上記排気ブロワの吸引作用がチャンバー
2内の各所になるべく等しく作用するよう配慮されてい
る。
一方、チャンバー2下部の開口部1には、適当な厚さ
を持つメッシュ状のフィルタ7が着脱自在に嵌め込ま
れ、コンベヤB1から受け取った缶Cに付着する異物や洗
浄水を捕捉するようになっている。さらに、開口部1に
は、有孔ベルト4が摺接される角柱状の案内部材8が、
有孔ベルト4の幅方向に適宜間隔をおいて取り付けられ
ている。
を持つメッシュ状のフィルタ7が着脱自在に嵌め込ま
れ、コンベヤB1から受け取った缶Cに付着する異物や洗
浄水を捕捉するようになっている。さらに、開口部1に
は、有孔ベルト4が摺接される角柱状の案内部材8が、
有孔ベルト4の幅方向に適宜間隔をおいて取り付けられ
ている。
また、上記有孔ベルト4は走行面9を貫く多数の貫通
孔(図示略)が形成されてなるもので、図示せぬ駆動ロ
ーラによって缶Cの搬送方向に走行自在とされている。
孔(図示略)が形成されてなるもので、図示せぬ駆動ロ
ーラによって缶Cの搬送方向に走行自在とされている。
このように構成された搬送装置を用いて缶Cを搬送す
るには、排気ブロワの吸引作用によってチャンバー2の
内部に負圧を生じさせると共に、有孔ベルト4を走行さ
せる。すると、開口部1からは有孔ベルト4を介してチ
ャンバー2外部の空気が吸引されるので、有孔ベルト4
の開口部1を覆う部分の走行面9に吸引力が発生する。
このため、コンベヤB1で搬送される缶Cは、開口部1の
一端側で有孔ベルト4の走行面9に吸着されて搬送さ
れ、開口部1の他端側まで搬送されて吸引力が消滅した
時点でコンベヤB2に受け渡される。なお、物品としての
缶Cは、有孔ベルト4の走行方向および幅方向に複数並
んだ状態で搬送される。
るには、排気ブロワの吸引作用によってチャンバー2の
内部に負圧を生じさせると共に、有孔ベルト4を走行さ
せる。すると、開口部1からは有孔ベルト4を介してチ
ャンバー2外部の空気が吸引されるので、有孔ベルト4
の開口部1を覆う部分の走行面9に吸引力が発生する。
このため、コンベヤB1で搬送される缶Cは、開口部1の
一端側で有孔ベルト4の走行面9に吸着されて搬送さ
れ、開口部1の他端側まで搬送されて吸引力が消滅した
時点でコンベヤB2に受け渡される。なお、物品としての
缶Cは、有孔ベルト4の走行方向および幅方向に複数並
んだ状態で搬送される。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上述した従来の搬送装置を上述の搬送形態
で使用する場合、有孔ベルト4の開口部1を覆う部分の
うち、搬送方向中央側では缶Cを確実に吸着し、また、
搬送方向両端側では缶Cを円滑に吸着・離脱させる必要
があるため、吸引力を中央部では強く、両端では弱くな
るように調整することが望ましい。
で使用する場合、有孔ベルト4の開口部1を覆う部分の
うち、搬送方向中央側では缶Cを確実に吸着し、また、
搬送方向両端側では缶Cを円滑に吸着・離脱させる必要
があるため、吸引力を中央部では強く、両端では弱くな
るように調整することが望ましい。
しかし、上述の搬送装置で排気ブロワと開口部1と
が、チャンバー2の内部上方から排気口5にかけての部
分を除いて単独の流路で連通しているため、吸引力は全
体として調整し得るのみであり、この結果、中央部の吸
引力不足による缶Cの落下や、あるいは両端部の吸引力
過大による缶Cの転倒が度々発生するという欠点があっ
た。
が、チャンバー2の内部上方から排気口5にかけての部
分を除いて単独の流路で連通しているため、吸引力は全
体として調整し得るのみであり、この結果、中央部の吸
引力不足による缶Cの落下や、あるいは両端部の吸引力
過大による缶Cの転倒が度々発生するという欠点があっ
た。
また、有孔ベルト4の幅方向においては、各排気口5
と排気ブロワとを接続する排気ダクトのレイアウトやチ
ャンバー2の形状等が幅方向中心に対して対称に形成さ
れていないと、管路損失等の相違によって吸引力に差が
生じるため、チャンバー2や排気ダクトの設計自由度が
相当に制約を受け、また、その内部での圧力損失にも相
当の注意を払う必要が生じるという欠点も指摘されてい
た。
と排気ブロワとを接続する排気ダクトのレイアウトやチ
ャンバー2の形状等が幅方向中心に対して対称に形成さ
れていないと、管路損失等の相違によって吸引力に差が
生じるため、チャンバー2や排気ダクトの設計自由度が
相当に制約を受け、また、その内部での圧力損失にも相
当の注意を払う必要が生じるという欠点も指摘されてい
た。
本考案は、上記従来技術の有する問題点に鑑みてなさ
れたものであり、流量調整バルブを個々に調整して、有
孔ベルトの走行方向の中央部側では物品を確実に吸着
し、走行方向の両端側では物品の吸着・離脱を行えて、
物品の脱落や転倒を防止でき、また、管路損失等を考慮
する必要がなく、チャンバーや排気ダクトの設計自由度
が向上する、物品の搬送装置を提供することを目的とす
る。
れたものであり、流量調整バルブを個々に調整して、有
孔ベルトの走行方向の中央部側では物品を確実に吸着
し、走行方向の両端側では物品の吸着・離脱を行えて、
物品の脱落や転倒を防止でき、また、管路損失等を考慮
する必要がなく、チャンバーや排気ダクトの設計自由度
が向上する、物品の搬送装置を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本願考案は、開口部を有す
る箱状のチャンバーと、このチャンバーの上記開口部に
沿って走行自在に設けられた有孔ベルトと、上記チャン
バーの内部と連通する吸引手段とを具備してなり、上記
吸引手段で上記チャンバー外部の空気を上記有孔ベルト
を介して上記開口部からチャンバー内部に吸引すること
により、上記有孔ベルトの上記開口部に臨む側の反対面
に配置されかつ有孔ベルトの走行方向および幅方向に並
んだ複数の物品を上記有孔ベルトに吸着させて搬送する
物品の搬送装置において、 上記チャンバーの上記開口部側にフィルターが設けら
れ、上記チャンバーの内部を、上記開口部に達しかつ上
記有孔ベルトの幅方向にそれぞれ沿う2つの横隔壁によ
り上記有孔ベルトの走行方向に沿って3つの入り側、中
央および出側の吸引室に分割するとともに、上記開口部
に達しかつ上記有孔ベルトの走行方向に沿う縦隔壁によ
り上記有孔ベルトの幅方向に沿って上記3つの吸引室を
さらにそれぞれ分割し、各吸引室と上記吸引手段とを各
々流量調整バルブを介して連結し、さらに、それぞれ複
数の上記入り側、中央および出側の吸引室のそれぞれ少
なくとも1つの吸引室に生じる吸引力をそれぞれ指示す
るための3つ以上の圧力計を備えたことを特徴とするも
のである。
る箱状のチャンバーと、このチャンバーの上記開口部に
沿って走行自在に設けられた有孔ベルトと、上記チャン
バーの内部と連通する吸引手段とを具備してなり、上記
吸引手段で上記チャンバー外部の空気を上記有孔ベルト
を介して上記開口部からチャンバー内部に吸引すること
により、上記有孔ベルトの上記開口部に臨む側の反対面
に配置されかつ有孔ベルトの走行方向および幅方向に並
んだ複数の物品を上記有孔ベルトに吸着させて搬送する
物品の搬送装置において、 上記チャンバーの上記開口部側にフィルターが設けら
れ、上記チャンバーの内部を、上記開口部に達しかつ上
記有孔ベルトの幅方向にそれぞれ沿う2つの横隔壁によ
り上記有孔ベルトの走行方向に沿って3つの入り側、中
央および出側の吸引室に分割するとともに、上記開口部
に達しかつ上記有孔ベルトの走行方向に沿う縦隔壁によ
り上記有孔ベルトの幅方向に沿って上記3つの吸引室を
さらにそれぞれ分割し、各吸引室と上記吸引手段とを各
々流量調整バルブを介して連結し、さらに、それぞれ複
数の上記入り側、中央および出側の吸引室のそれぞれ少
なくとも1つの吸引室に生じる吸引力をそれぞれ指示す
るための3つ以上の圧力計を備えたことを特徴とするも
のである。
[作用] 上記構成によれば、各吸引室と吸引手段との間に介在
された流量調整バルブによって各吸引室から吸引される
空気量を個々に調整できる。従って、有孔ベルトの走行
面に発生する吸引力を、その走行方向及び幅方向のいず
れにも分割して制御することが可能である。
された流量調整バルブによって各吸引室から吸引される
空気量を個々に調整できる。従って、有孔ベルトの走行
面に発生する吸引力を、その走行方向及び幅方向のいず
れにも分割して制御することが可能である。
[実施例] 以下、第1図ないし第5図を参照して、本考案の実施
例を説明する。なお、上述した従来の搬送装置と同一の
構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
例を説明する。なお、上述した従来の搬送装置と同一の
構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
第1図及び第2図に示すように、本実施例の搬送装置
は、床面Fに設置されたコンベヤB1、B2の間にフレーム
10が構築され、このフレーム10の上記各コンベヤB1、B2
よりも上方の位置にチャンバー11が配設され、このチャ
ンバー11の周囲に有孔ベルト4が配設され、チャンバー
11よりもさらに上方に排気ブロワ(吸引手段)12が配設
され、これら排気ブロワ12とチャンバー11とが排気ダク
ト13で接続されて概略構成されている。
は、床面Fに設置されたコンベヤB1、B2の間にフレーム
10が構築され、このフレーム10の上記各コンベヤB1、B2
よりも上方の位置にチャンバー11が配設され、このチャ
ンバー11の周囲に有孔ベルト4が配設され、チャンバー
11よりもさらに上方に排気ブロワ(吸引手段)12が配設
され、これら排気ブロワ12とチャンバー11とが排気ダク
ト13で接続されて概略構成されている。
上記有孔ベルト4は、フレーム10に回転自在に支持さ
れた駆動ローラ(図示略)及びローラ3に巻回され、コ
ンベヤB1、B2による缶Cの搬送方向(図中X方向:以
下、搬送方向と略称する。)に走行自在とされている。
また、上記排気ブロワ12は、チャンバー11の内部の空気
を排気ダクト13を介して吸引して外部に排気するように
なっている。
れた駆動ローラ(図示略)及びローラ3に巻回され、コ
ンベヤB1、B2による缶Cの搬送方向(図中X方向:以
下、搬送方向と略称する。)に走行自在とされている。
また、上記排気ブロワ12は、チャンバー11の内部の空気
を排気ダクト13を介して吸引して外部に排気するように
なっている。
第3図及び第4図に示すように、上記チャンバー11は
下部が拡大された箱状をなすもので、その下部には有孔
ベルト4に向かって開口する開口部14が形成されてい
る。また、チャンバー11の上部には有孔ベルト4の幅方
向に開口する排気口15が形成されている。
下部が拡大された箱状をなすもので、その下部には有孔
ベルト4に向かって開口する開口部14が形成されてい
る。また、チャンバー11の上部には有孔ベルト4の幅方
向に開口する排気口15が形成されている。
チャンバー11には、内部を搬送方向に気密に3分割す
る2枚の横隔壁16と、有孔ベルト4の幅方向(第4図に
おいて左右方向:以下、幅方向と略称する。)に気密に
2等分する1枚の縦隔壁17とが設けられている。これら
隔壁16、17の下端はいずれも上記開口部14まで延長さ
れ、これによりチャンバー11の内部は、上記開口部14及
び排気口15へ開口する6つの吸引室18に分割されてい
る。
る2枚の横隔壁16と、有孔ベルト4の幅方向(第4図に
おいて左右方向:以下、幅方向と略称する。)に気密に
2等分する1枚の縦隔壁17とが設けられている。これら
隔壁16、17の下端はいずれも上記開口部14まで延長さ
れ、これによりチャンバー11の内部は、上記開口部14及
び排気口15へ開口する6つの吸引室18に分割されてい
る。
各吸引室18の開口部14側口元には、缶Cの異物等を捕
捉するフィルター7が着脱自在に嵌め込まれている。さ
らにフィルター7の下方には、有孔ベルト4と摺接する
案内部材8が取り付けられている。
捉するフィルター7が着脱自在に嵌め込まれている。さ
らにフィルター7の下方には、有孔ベルト4と摺接する
案内部材8が取り付けられている。
第1図及び第2図に示すように、上記排気ダクト13
は、上記チャンバー11の排気口15から排気される空気が
導入される2つの導入管19と、これら導入管19から上方
に向かって立ち上がる6本の調整管20と、各調整管20を
通過した空気を合流させて上記排気ブロワ12に導く合流
管21とから構成されている。
は、上記チャンバー11の排気口15から排気される空気が
導入される2つの導入管19と、これら導入管19から上方
に向かって立ち上がる6本の調整管20と、各調整管20を
通過した空気を合流させて上記排気ブロワ12に導く合流
管21とから構成されている。
第5図に示すように、上記導入管19の内部は、チャン
バー11の横隔壁16に連なる2枚の隔壁22によって、搬送
方向に3つの気密室23に分割されている(第5図では片
側のみを示す)。また、第1図及び第2図に示すよう
に、各導入管19の端面には、各気密室23内の圧力を指示
する圧力計Pが取り付けられている。なお、図5中にお
いて、符号18で示した3つの吸引室は、下方より順次、
入り側、中央および出側の吸引室になっている。また、
本例では、圧力計P(第1図および第2図参照)は、そ
れぞれ2つの入り側、中央および出側の合計6つの吸引
室18内に生じる吸引力をそれぞれ指示するもので、合計
6個設けられている。
バー11の横隔壁16に連なる2枚の隔壁22によって、搬送
方向に3つの気密室23に分割されている(第5図では片
側のみを示す)。また、第1図及び第2図に示すよう
に、各導入管19の端面には、各気密室23内の圧力を指示
する圧力計Pが取り付けられている。なお、図5中にお
いて、符号18で示した3つの吸引室は、下方より順次、
入り側、中央および出側の吸引室になっている。また、
本例では、圧力計P(第1図および第2図参照)は、そ
れぞれ2つの入り側、中央および出側の合計6つの吸引
室18内に生じる吸引力をそれぞれ指示するもので、合計
6個設けられている。
一方、上記調整管20は、各気密室23に個別に連通させ
て設けられている。そして、各調整管20の途中には、そ
の内部を通過する空気量を調整する流量調整バルブ24が
配設されている。
て設けられている。そして、各調整管20の途中には、そ
の内部を通過する空気量を調整する流量調整バルブ24が
配設されている。
また、上記合流管21は、各調整管20を通過した空気を
有孔ベルト4の幅方向左右側で一旦合流させる第1のマ
ニホールド25と、この第1のマニホールド25で合流され
た空気フレーム10の上部中央に導く案内部26と、これら
案内部26を導かれた空気をさらに合流させて排気ブロワ
12に送り込む第2のマニホールド27とからなるものであ
る。
有孔ベルト4の幅方向左右側で一旦合流させる第1のマ
ニホールド25と、この第1のマニホールド25で合流され
た空気フレーム10の上部中央に導く案内部26と、これら
案内部26を導かれた空気をさらに合流させて排気ブロワ
12に送り込む第2のマニホールド27とからなるものであ
る。
以上のように構成された搬送装置を用いて缶Cを搬送
するには、排気ブロワ12によってチャンバー11の各吸引
室18内の空気を排気ダクト13を介して吸引しつつ、有孔
ベルト4を搬送方向に走行させる。
するには、排気ブロワ12によってチャンバー11の各吸引
室18内の空気を排気ダクト13を介して吸引しつつ、有孔
ベルト4を搬送方向に走行させる。
これにより、各吸引室18に負圧が生じてチャンバー11
下方の空気が有孔ベルト4を介して開口部14から吸引さ
れ、これに伴って有孔ベルト4の走行面9に吸引力が発
生して缶Cが吸着搬送される。
下方の空気が有孔ベルト4を介して開口部14から吸引さ
れ、これに伴って有孔ベルト4の走行面9に吸引力が発
生して缶Cが吸着搬送される。
この場合、有孔ベルト4の走行面9に発生する吸引力
は、各吸引室18から排気ブロワ12に吸引される空気量の
大小で変化するから、各吸引室18と気密室23を介して連
通する調整管20の各流量調整バルブ24の開度を個別に調
整することにより、吸引力を搬送方向及び幅方向に分割
して変化させることができる。しかも、この場合各吸引
室18に生じる吸引力は、排気ダクト13の各導入管19に設
けられた圧力計Pで確認できる。
は、各吸引室18から排気ブロワ12に吸引される空気量の
大小で変化するから、各吸引室18と気密室23を介して連
通する調整管20の各流量調整バルブ24の開度を個別に調
整することにより、吸引力を搬送方向及び幅方向に分割
して変化させることができる。しかも、この場合各吸引
室18に生じる吸引力は、排気ダクト13の各導入管19に設
けられた圧力計Pで確認できる。
従って、本実施例の搬送装置によれば、搬送方向中央
側の吸引室18に連通する調整管20の流量調整バルブ24を
開放し、また、両端側の吸引室18に連通する調整管20の
流量調整バルブ24を絞り込むことで、有孔ベルト4の走
行面9に生じる吸引力を、搬送方向中央側で強く、両端
側で弱く設定できる。これにより有孔ベルト4の中央で
は缶Cが確実に吸着され、また、両端では缶Cの吸着・
離脱が行われて、缶Cの脱落、転倒がなくなるという効
果が得られる。
側の吸引室18に連通する調整管20の流量調整バルブ24を
開放し、また、両端側の吸引室18に連通する調整管20の
流量調整バルブ24を絞り込むことで、有孔ベルト4の走
行面9に生じる吸引力を、搬送方向中央側で強く、両端
側で弱く設定できる。これにより有孔ベルト4の中央で
は缶Cが確実に吸着され、また、両端では缶Cの吸着・
離脱が行われて、缶Cの脱落、転倒がなくなるという効
果が得られる。
また、本実施例によれば、チャンバー11の内部が幅方
向にも分割されているため、吸引力に幅方向の差が生じ
ても、これを補正して幅方向一定の吸引力を作用させる
ことができる。従って、排気ダクト13のレイアウトやチ
ャンバー11の形状を周囲の機器との取り回しを考慮して
比較的自由に設計することができ、また、これらの内部
での圧力損失に格別の注意を払う必要もなくなる。
向にも分割されているため、吸引力に幅方向の差が生じ
ても、これを補正して幅方向一定の吸引力を作用させる
ことができる。従って、排気ダクト13のレイアウトやチ
ャンバー11の形状を周囲の機器との取り回しを考慮して
比較的自由に設計することができ、また、これらの内部
での圧力損失に格別の注意を払う必要もなくなる。
なお、本実施例では、特にチャンバー11の内部を6つ
の吸引室18に分割しているが、本考案はこれに限るもの
ではなく、例えば、第6図に示すように、縦隔壁17を一
枚追加して幅方向に3等分し、これら各吸引室18に導入
管19を接続する等、チャンバー11の内部をさらに細分し
て、吸引力をより細かく調整することも当然に可能であ
る。
の吸引室18に分割しているが、本考案はこれに限るもの
ではなく、例えば、第6図に示すように、縦隔壁17を一
枚追加して幅方向に3等分し、これら各吸引室18に導入
管19を接続する等、チャンバー11の内部をさらに細分し
て、吸引力をより細かく調整することも当然に可能であ
る。
また、本実施例では特に缶Cを洗浄工程のコンベヤB1
から後工程のコンベヤB2へと受け渡す場合について説明
したが、本考案はこれに限るものではなく、その他種々
の製造ライン間に配設され得るものである。
から後工程のコンベヤB2へと受け渡す場合について説明
したが、本考案はこれに限るものではなく、その他種々
の製造ライン間に配設され得るものである。
さらに、本実施例では有孔ベルト4の走行方向とコン
ベヤB1、B2の搬送方向がすべて一致しているが、本考案
の搬送装置はこれに限るものではなく、物品を異なる方
向へ搬送するコンベヤ間でも当然に使用可能である。
ベヤB1、B2の搬送方向がすべて一致しているが、本考案
の搬送装置はこれに限るものではなく、物品を異なる方
向へ搬送するコンベヤ間でも当然に使用可能である。
[考案の効果] 本考案は、以上説明したとおりに構成されているの
で、流量調整バルブを個々に調整して、有孔ベルトの走
行方向中央側では吸引室内の吸引力を強く、走行方向両
端部側では弱くなるように設定し、また有孔ベルトの幅
方向においては吸引力が均等になるように設定すること
により、有孔ベルトの走行方向の中央部側では物品を確
実に吸着し、走行方向の両端側では物品の吸着・離脱を
行え、物品の脱落や転倒を防止できる。また、有孔ベル
トの幅方向においては吸引力を均等にして、従来のよう
な管路損失等を考慮する必要がなく、チャンバーや排気
ダクトの設計自由度が向上する。さらに、例えば物品の
重量が大きいほどその場所に対応する吸引室の吸引力を
増加させるような、物品の搬送形態に応じて有孔ベルト
の各部に最適な吸引力を発生させることもできる。そし
て、入り側、中央および出側の各吸引室のそれぞれ1つ
の吸引室に生じる吸引力を圧力計の指示で確認しつつ、
各流量調整バルブにより各吸引室の圧力を設定できるの
で、各吸引室の圧力を、上記のような吸引力条件に容易
に設定できる。さらに加えて、チャンバーの内部を、2
つの横隔壁により入り側、中央および出側の吸引室に分
割するといった簡単な構成に基づいて、上記のような吸
引力条件に設定できて、装置コストが嵩まない。また、
チャンバーの下部の開口部側にフィルターを設けること
により、物品に付着していた異物等を捕捉できて、チャ
ンバーやその配管等の詰りを防止できる。
で、流量調整バルブを個々に調整して、有孔ベルトの走
行方向中央側では吸引室内の吸引力を強く、走行方向両
端部側では弱くなるように設定し、また有孔ベルトの幅
方向においては吸引力が均等になるように設定すること
により、有孔ベルトの走行方向の中央部側では物品を確
実に吸着し、走行方向の両端側では物品の吸着・離脱を
行え、物品の脱落や転倒を防止できる。また、有孔ベル
トの幅方向においては吸引力を均等にして、従来のよう
な管路損失等を考慮する必要がなく、チャンバーや排気
ダクトの設計自由度が向上する。さらに、例えば物品の
重量が大きいほどその場所に対応する吸引室の吸引力を
増加させるような、物品の搬送形態に応じて有孔ベルト
の各部に最適な吸引力を発生させることもできる。そし
て、入り側、中央および出側の各吸引室のそれぞれ1つ
の吸引室に生じる吸引力を圧力計の指示で確認しつつ、
各流量調整バルブにより各吸引室の圧力を設定できるの
で、各吸引室の圧力を、上記のような吸引力条件に容易
に設定できる。さらに加えて、チャンバーの内部を、2
つの横隔壁により入り側、中央および出側の吸引室に分
割するといった簡単な構成に基づいて、上記のような吸
引力条件に設定できて、装置コストが嵩まない。また、
チャンバーの下部の開口部側にフィルターを設けること
により、物品に付着していた異物等を捕捉できて、チャ
ンバーやその配管等の詰りを防止できる。
第1図ないし第5図は本考案の一実施例を示すもので、
第1図は全体構成を示す正面図、第2図は第1図におけ
るI矢視図、第3図はチャンバーの正面図、第4図は第
3図II-II線における断面図、第5図は第2図におけるI
II矢視図、第6図は上記実施例の変形例を示す断面図、
第7図及び第8図は従来例を示すもので、第7図はチャ
ンバーの正面図、第8図は第7図IV-IV線における断面
図である。 4……有孔ベルト、11……チャンバー、12……排気ブロ
ワ(吸引手段)、14……チャンバー開口部、18……吸引
室、24……流量調整バルブ、C……缶(物品)。
第1図は全体構成を示す正面図、第2図は第1図におけ
るI矢視図、第3図はチャンバーの正面図、第4図は第
3図II-II線における断面図、第5図は第2図におけるI
II矢視図、第6図は上記実施例の変形例を示す断面図、
第7図及び第8図は従来例を示すもので、第7図はチャ
ンバーの正面図、第8図は第7図IV-IV線における断面
図である。 4……有孔ベルト、11……チャンバー、12……排気ブロ
ワ(吸引手段)、14……チャンバー開口部、18……吸引
室、24……流量調整バルブ、C……缶(物品)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−140765(JP,A) 特開 昭60−249597(JP,A) 特開 昭59−57805(JP,A) 特開 昭61−7132(JP,A) 特公 昭49−34956(JP,B1) 特公 平2−50007(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】開口部を有する箱状のチャンバーと、この
チャンバーの上記開口部に沿って走行自在に設けられた
有孔ベルトと、上記チャンバーの内部と連通する吸引手
段とを具備してなり、上記吸引手段で上記チャンバー外
部の空気を上記有孔ベルトを介して上記開口部からチャ
ンバー内部に吸引することにより、上記有孔ベルトの上
記開口部に臨む側の反対面に配置されかつ有孔ベルトの
走行方向および幅方向に並んだ複数の物品を上記有孔ベ
ルトに吸着させて搬送する物品の搬送装置において、 上記チャンバーの上記開口部側にフィルターが設けら
れ、上記チャンバーの内部を、上記開口部に達しかつ上
記有孔ベルトの幅方向にそれぞれ沿う2つの横隔壁によ
り上記有孔ベルトの走行方向に沿って3つの入り側、中
央および出側の吸引室に分割するとともに、上記開口部
に達しかつ上記有孔ベルトの走行方向に沿う縦隔壁によ
り上記有孔ベルトの幅方向に沿って上記3つの吸引室を
さらにそれぞれ分割し、各吸引室と上記吸引手段とを各
々流量調整バルブを介して連結し、さらに、それぞれ複
数の上記入り側、中央および出側の吸引室のそれぞれ少
なくとも1つの吸引室に生じる吸引力をそれぞれ指示す
るための3つ以上の圧力計を備えたことを特徴とする物
品の搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989032872U JP2501861Y2 (ja) | 1989-03-23 | 1989-03-23 | 物品の搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989032872U JP2501861Y2 (ja) | 1989-03-23 | 1989-03-23 | 物品の搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02124933U JPH02124933U (ja) | 1990-10-15 |
JP2501861Y2 true JP2501861Y2 (ja) | 1996-06-19 |
Family
ID=31536108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989032872U Expired - Lifetime JP2501861Y2 (ja) | 1989-03-23 | 1989-03-23 | 物品の搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2501861Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2878000B2 (ja) * | 1991-09-11 | 1999-04-05 | 大和製罐株式会社 | 底付開口容器の乾燥設備 |
JP6919340B2 (ja) * | 2017-05-31 | 2021-08-18 | 東洋製罐株式会社 | 搬送システムおよび吸引搬送コンベア |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5613724B2 (ja) * | 1972-08-03 | 1981-03-31 | ||
JPS53140765A (en) * | 1977-05-13 | 1978-12-08 | Rozai Kogyo Kk | Apparatus for carrying materials in vacuum |
JPS60249597A (ja) * | 1984-05-25 | 1985-12-10 | 太田 正之 | ベニヤ単板の自動処理装置 |
-
1989
- 1989-03-23 JP JP1989032872U patent/JP2501861Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02124933U (ja) | 1990-10-15 |
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