JP2001315933A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JP2001315933A
JP2001315933A JP2000139465A JP2000139465A JP2001315933A JP 2001315933 A JP2001315933 A JP 2001315933A JP 2000139465 A JP2000139465 A JP 2000139465A JP 2000139465 A JP2000139465 A JP 2000139465A JP 2001315933 A JP2001315933 A JP 2001315933A
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suction
slit
belt
transport
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JP2000139465A
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English (en)
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Atsushi Takahashi
淳 高橋
Masaki Nakajima
雅喜 中島
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Ishida Co Ltd
Original Assignee
Ishida Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上流側から供給された物品をそのままの姿勢
でしかも確実に下流側へ受け渡す搬送装置を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 ブロア27を備えた吸引室14上部に前
段受け部材16を固設し、該部材16の搬送方向に沿っ
た所定位置に、上記吸引室14に臨んで開口する細長い
形状とされたスリット16aを設ける。また、上記前段
受け部材16上面に、上記スリット16aに対向するよ
うなスリット26aを有し、且つ、該スリット26a側
の両縁部26b,26bが上方に折り曲げられた厚みの
薄いプレート26を配置する。そして、該プレート26
上面に上記スリット26aを挟むように配置された一対
の平ベルト24,24を、折り曲げ部26b,26bに
よって所定の隙間を維持するように走行させる。さら
に、ブロア27吸引時の吸引経路が下流側ほど連続的に
遠くなるように、吸引室14内に遮蔽板28を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品の搬送装置、
特に上流側から供給された物品が下流側に受け渡される
までの間に介設された物品の搬送装置に関し、物品の搬
送技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】包装機により小袋内に袋詰めされたキャ
ンディ、チョコレート、クッキー等の商品は、その後も
連続的に搬送されながら重量検査、シール検査、金属探
知、X線検査、形状認識検査等の品質検査が行われたの
ち、検査合格品のみが箱詰め等されて出荷される。
【0003】上流側から供給された物品を下流側に受け
渡す搬送装置を用いて上記のような比較的軽重量の物品
を搬送する場合、該搬送装置に対しては、物品を安定し
た姿勢で確実に搬送することが要求される。
【0004】この種の搬送装置としては、例えば、特開
平6−183552号公報に開示されているものがあ
る。
【0005】図5に示すように、上記搬送装置は、無端
状の搬送ベルトAと、この搬送ベルトAの内周面側に、
該搬送ベルトAの長手方向に沿って連設された互いに連
通しない複数個の箱状の通気室B1…B1よりなるコン
ベアフレームBと、該フレームBの両端に配置された駆
動ドラムC,Cと、上記通気室B1…B1に接続されて
該通気室B1…B1に空気を送排気する吸排気装置Dと
から構成されている。
【0006】上記搬送ベルトAを網目状の通気口(図示
せず)が多数形成された網状材料により構成すると共
に、コンベアフレームBの上記搬送ベルトAの内面に接
する隔壁B2に、複数の通気孔B3…B3を形成するこ
とにより、搬送ベルトA外周面側から通気室B1…B1
内部空間に亘る通気性が確保されている。
【0007】また、各通気室B1の側壁には通気口B4
が形成され、該通気口B4は、配管により吸排気装置D
に接続されている。該装置Dは、各通気室B1から空気
を出し入れするだけでなく、その吸排気の強さも各通気
室B1毎に任意に調整することができるようになってい
る。
【0008】上記構成とすることにより、物品搬送時、
吸排気装置Dを吸気状態とすることにより、通気室B1
内部が負圧とされるので、搬送ベルトAに形成された通
気口を介して搬送ベルトA上に載置された物品が搬送ベ
ルトA外面に吸引固定されるので、物品は安定して搬送
される。
【0009】また、吸排気装置Dを吸気状態から停止状
態とすることにより、通気室B1内部と搬送ベルトA外
面空間との気圧差がなくなるので、搬送ベルトA上に載
置された物品の搬送ベルトA外面への吸引固定が解除さ
れ、物品はフリー状態で搬送される。
【0010】そして、吸排気装置Dを排気状態とするこ
とにより、通気室B1内部が正圧とされるので、搬送ベ
ルトAに形成された通気口を介して通気室B1の空気が
吹き出し、搬送ベルトA上に載置された物品の搬送ベル
トA外面からの離脱が容易になる。
【0011】このように、上記搬送装置を複数のベルト
コンベア間に組み込むことにより、物品の受け渡し作業
の円滑化及び確実化が実現することになる。
【0012】なお、上記装置においては、駆動ドラム
C,C外周隔壁にも複数の通気孔が設けられているが、
本発明とは直接関連しないので、図示していない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記搬送装
置においては、搬送ベルトA上への物品の吸着固定によ
り、物品を搬送ベルトA上に確実に固定することはでき
るものの、通気室B1…B1の吸排気がそれぞれ独立し
て行われるため、隣接する通気室B1,B1間において
吸着力の不連続箇所が生じることがある。この場合、搬
送ベルトA上に吸着固定された物品が該不連続箇所に差
し掛かると、搬送ベルトAに形成された通気口を介して
搬送ベルトA上の物品へ作用する吸着力が急に変動する
ので、物品が揺れたり転倒したりすることがある。した
がって、例えば、該搬送装置より下流側に配設された各
種品質検査機器に物品を受け渡す場合、上記物品姿勢の
乱れが生じると、該品質検査機器による適正な検査が行
われないことがある。特に、上記吸着力の不連続箇所の
形成に起因する物品の揺れ或いは転倒は高速搬送時に顕
著となるので、生産効率向上の点で問題となる。
【0014】また、この種の搬送装置には、上流側から
供給された物品を下流側の品質検査機器に受け渡すまで
の間に、前後の物品間の搬送ピッチを広げ、該品質検査
機器におけるいわゆる二個乗りを防止するように物品を
搬送することが要求されることがある。その場合、この
搬送装置により物品は高速搬送されることになるので、
物品の揺れ或いは転倒が顕著になるという問題がある。
【0015】なお、上記の物品姿勢の乱れ発生防止策と
して、上記搬送装置における通気室B1…B1をさらに
多数設置することによる搬送方向における圧力勾配のス
ムージングが考えられるが、その場合には、搬送装置が
長大化或いは複雑化するので、該装置の製作コストが徒
に高騰するという新たな問題が生じることになる。
【0016】そこで、本発明は、上流側から供給された
物品を極力そのままの姿勢でしかも確実に下流側へ受け
渡す搬送装置を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記課題を解
決するため、本願の各発明は以下のように構成したこと
を特徴とする。
【0018】まず、請求項1に記載の発明(以下、第1
発明という)は、上流側から供給される物品を載置して
下流側へ搬送する無端状の搬送ベルトと、物品を該搬送
ベルトの物品載置面上に吸着固定する吸着手段とを有す
る搬送装置において、上記吸着手段を、物品吸着力が搬
送方向に沿って下流側ほど減少する方向で連続的に変化
するように構成することを特徴とする。
【0019】また、請求項2に記載の発明(以下、第2
発明という)は、上記第1発明において、吸着手段は、
搬送ベルトの物品載置面の下方に配置された吸引室と、
該吸引室に接続された吸引機と、該吸引室の上面に搬送
方向に沿って設けられた通気用スリットとを有し、該通
気用スリットを介して上記搬送ベルトの物品載置面上の
物品に吸着力を作用させるように構成すると共に、上記
吸引機から吸気室上面の通気用スリットに至る吸引経路
が、物品搬送方向の下流側ほど遠くなるように構成する
ことを特徴とする。
【0020】そして、請求項3に記載の発明(以下、第
3発明という)は、上記第2発明において、通気用スリ
ットの幅を物品搬送方向の下流側ほど狭くすることを特
徴とする。
【0021】さらに、請求項4に記載の発明(以下、第
4発明という)は、上記第2発明又は第3発明におい
て、搬送ベルトを、平行に走行する2本のベルト部材で
構成し、両ベルト部材間の隙間に通気用スリットを配置
することを特徴とする。
【0022】また、請求項5に記載の発明(以下、第5
発明という)は、第2発明から第4発明のいずれかにお
いて、物品吸着力が搬送ベルトの下流端部より上流側で
消滅するように、通気用スリットの終端部を上記下流端
部より上流側に設けることを特徴とする。
【0023】そして、請求項6に記載の発明(以下、第
6発明という)は、上記第1発明から第5発明のいずれ
かにおいて、下流側に配設された品質検査機器に二個乗
りすることなく物品を受け渡すように物品の搬送速度を
制御する搬送速度制御手段をさらに備えることを特徴と
する。
【0024】上記の構成によれば以下のような作用が得
られる。
【0025】まず、第1発明によれば、吸着手段を、物
品吸着力が搬送方向に沿って下流側ほど減少する方向で
連続的に変化するように構成したので、上記のような物
品吸着力の不連続箇所を生じさせることなく、下流側に
進むにつれて吸着力を徐々に弱めることができるように
なる。したがって、上流側から供給された物品を吸着固
定することで、搬送ベルトの速度と異なる物品を搬送ベ
ルトの速度に同期させることができ、そのままの姿勢で
安定して搬送できるようになると共に、この物品を下流
側にスムーズに受け渡すことができるようになる。
【0026】また、第2発明によれば、吸引機から吸引
室上面の通気用スリットに至る吸引経路を、物品搬送方
向の下流側ほど遠くなるように構成することにより、物
品吸着力が搬送方向に沿って下流側ほど減少する方向で
連続的に変化するようにしたので、装置構成は簡単にな
る。したがって、搬送装置を安価に製作することができ
るようになる。
【0027】そして、第3発明によれば、通気用スリッ
トの幅を物品搬送方向の下流側ほど狭くしたので、物品
搬送方向に沿った物品吸着力の減少勾配がより滑らかに
なる。したがって、物品を下流側によりスムーズに受け
渡すことができるようになる。
【0028】さらに、第4発明によれば、搬送ベルト
を、平行に走行する2本のベルト部材で構成し、両ベル
ト部材間の隙間に通気用スリットを配置したので、吸引
機の作動により、通気用スリットと両ベルト部材間の隙
間とを介して吸着力が物品に作用するようになる。した
がって、物品は、両ベルト部材上に安定して吸着固定さ
れて搬送されるようになる。
【0029】また、第5発明によれば、物品吸着力が搬
送ベルトの下流端部より上流側で消滅するように、通気
用スリットの終端部を上記下流端部より上流側に設けた
ので、物品を、搬送方向に沿った所定範囲において安定
して吸着固定することができるようになると共に、吸着
固定状態から吸着解除状態にスムーズに移行させること
ができるようになる。したがって、下流側では、搬送ベ
ルトの速度と同期した物品が搬送ベルトの搬送力のみで
搬送されるため、よりスムーズに物品を搬送することが
でき、さらに下流側の装置へ確実に受け渡すことができ
るようになる。
【0030】そして、第6発明によれば、物品の搬送速
度を制御する搬送速度制御手段を備えているので、上流
側から供給された物品間の搬送ピッチを広げるように、
搬送速度を上流側からの供給速度より大きくすることが
できるようになる。したがって、下流側の品質検査機器
に二個乗りを生じさせることなく物品を受け渡すことが
できるようになる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通し
て、本発明をさらに詳しく説明する。
【0032】図1から図3に示すように、本実施の形態
に係る搬送装置1は、例えば所定の目標重量に袋詰めし
た物品Xを供給する上流側の包装装置2と、例えば上記
の袋詰めされた物品Xの重量を検出すると共に、該検出
重量を目標重量と比較し、所定の許容範囲におさまって
いる合格品か、或いは該許容範囲から逸脱している不合
格品かの判定を行う下流側の重量検査装置3との間に介
設されている。包装装置2から供給された物品Xは、矢
印aで示す搬送方向に沿って、包装装置2、搬送装置1
及び重量検査装置3へと順次連続搬送されるようになっ
ている。
【0033】上記搬送装置1は、フレーム10上面に設
けられた支持台11に支持される前段搬送部12と後段
搬送部13とにより構成されている。
【0034】前段搬送部12は、下流側ほど内容積が大
きい吸引室14を形成する上部が開口したケース部材1
5を有しており、該ケース部材15の上部には、この開
口部を覆うように搬送方向に沿って延びる前段受け部材
16が固設されている。また、前段搬送部12の始端側
には、シャフト17が、上記前段受け部材16の始端側
に取り付けられた一対の支持部材18,18間に回転自
在に支持されている。さらに、前段搬送部12の終端側
下方には、片持ちシャフト19aが、上記支持台11上
面に立設された別なる支持部材20にベアリングボック
ス21aを介して回転自在に支持されている。
【0035】後段搬送部13は、支持台11上面に立設
された搬送方向に沿って延びる支持プレート22を有し
ており、該プレート22上部には、搬送方向に沿って延
びる後段受け部材23が固設されている。また、3個の
片持ちシャフト19b,19c,19dが適宜間隔を置
いて、上記支持プレート22にベアリングボックス21
b,21c,21dを介してそれぞれ回転自在に支持さ
れている。
【0036】そして、上記シャフト17,19a,19
b,19c,19dに、物品搬送方向に直交する方向に
所定間隔を置いて一対の無端状の平ベルト24,24が
巻き掛けられている。なお、上記片持ちシャフト19c
には駆動モータ25の支軸が連結されており、該モータ
25の作動によって片持ちシャフト19cが回転するこ
とにより、上記平ベルト24,24が前段受け部材16
の上面及び後段受け部材23の上面に沿って走行するよ
うになっている。
【0037】ここで、本願発明の特徴部である物品吸着
手段について説明する。
【0038】まず、上記前段搬送部12に設けられた前
段受け部材16の上流端部近傍から下流側に搬送方向に
沿って下流端部に達しない所定範囲に、吸引室14に臨
んで開口する細長い形状とされたスリット16aが設け
られている。すなわち、該スリット16aの終端部16
bは、前段搬送部12の下流端部より上流側に設定され
ている。
【0039】また、図4に示すように、上記前段受け部
材16と平ベルト24,24間に、前段受け部材16に
設けられたスリット16aに臨んで開口するスリット2
6aを有する厚みの薄いプレート26が配置されてい
る。そして、該プレート26に設けられたスリット26
a側の両縁部26b,26bは上方に折り曲げられてお
り、これらの折り曲げ部26b,26bに案内されて、
上記プレート26上面に上記スリット26aを挟むよう
に配置された一対の平ベルト24,24は、互いに所定
間隔の隙間を維持ながら走行する。さらに、上記折り曲
げ部26b,26bは、平ベルト24,24がスリット
26a内に吸引されるのを防ぐ。なお、上記スリット2
6aの終端部26cは、前段受け部材16に設けられた
スリット16aの終端部16bと略同位置に設定されて
いる。
【0040】上記前段搬送部12に設けられた吸引室1
4において、内容積の大きい箇所にケース部材15を破
ってブロア27が取り付けられており、該ブロア27の
作動により、吸引室14内の空気が吸引されるようにな
っている。
【0041】さらに、上記吸引室14内には、ケース部
材15の左右両サイド間に亘り、上記スリット16aの
終端部16bの少し下流側から上流側に向って下方に傾
斜するように、遮蔽板28が取り付けられている。該遮
蔽板28を取り付けることにより、ブロア27による吸
引時の吸引経路は下流側ほど連続的に遠くなる。
【0042】一方、後段搬送部13上部には、図示しな
い支持手段により支持された一対のガイド部材29,2
9が、平ベルト24,24を挟むように配置されてい
る。
【0043】次に、本実施の形態に係る搬送装置1の制
御システムについて説明する。
【0044】図5に示すように、上記搬送装置1の動作
は、上流側の包装装置2及び下流側の重量検査装置3等
と共に、コントロールユニット30により総括制御され
る。例えば、上記搬送装置1の物品搬送速度は、上流側
の包装装置2の物品供給速度や下流側の重量検査装置3
の物品搬送速度に基づいて上記コントロールユニット3
0から出力される制御信号によって、搬送装置1に備え
られた駆動モータ25の支軸の回転速度を制御すること
ができるようになっている。また、上記コントロールユ
ニット30は、搬送装置1に備えられたブロア27の作
動を制御する制御信号を出力するようになっている。
【0045】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0046】まず、上流側の包装装置2により袋詰めさ
れたのち一つずつカットされた物品Xが搬送装置1に供
給されると、ブロア27の作動によって吸引室14が吸
引され、該吸引室14上部に取り付けられた前段受け部
材16に設けられたスリット16aとこの前段受け部材
16上面に配置されたプレート26に設けられたスリッ
ト26aとを介して作用する吸着力により、この物品X
は、一対の平ベルト24,24上に吸着固定されると共
に、矢印a方向に搬送される。
【0047】図例のように、包装装置2により袋詰めさ
れたのち一つずつカットされた物品Xが搬送装置1に供
給される場合、一般に、物品Xの速度と平ベルト24,
24の速度との間の同期が完全には取れないことやカッ
トの仕方等に起因して、カット後の物品Xの姿勢が乱れ
ることがあるが、上記構成の搬送装置1とすることによ
り、物品Xは、平ベルト24,24上に確実に吸着固定
されるので、安定した姿勢で平ベルト24,24と同期
して搬送されるようになる。
【0048】また、下流側の重量検査装置3に二個乗り
することなく物品X…Xを受け渡すことができるように
するため、上流側の包装装置2の物品供給速度や下流側
の重量検査装置3の物品搬送速度に基づいて上記コント
ロールユニット30から駆動モータ25の支軸の回転速
度を増加させることによって搬送装置1の物品搬送速度
を高速化させ、物品X…X間の間隔ピッチを広げること
がある。このような高速搬送が行われる場合であって
も、各物品Xは、平ベルト24,24上に確実に吸着固
定されるので、安定した姿勢で搬送されるようになる。
【0049】さらに、ブロア27による吸引時の吸引経
路が下流側ほど連続的に遠くなることになるように吸引
室14内に遮蔽板28を設けているので、ブロア27に
よる吸引力が低下する下流側に搬送されるほど物品吸着
力が連続的に減少し、上記スリット16a,26aの終
端部16b,26cにおいて吸着固定状態は解除され
る。したがって、物品吸着力は搬送方向に沿って下流側
になるほど連続的に減少するので、搬送途中での物品X
の揺れ或いは転倒は生じない。
【0050】そして、前段搬送部12において吸着固定
解除状態とされた物品Xは、そのままの姿勢で搬送され
ると共に後続する後段搬送部13に受け渡され、さらに
下流側の重量検査装置3に受け渡される。したがって、
該重量検査装置3には物品Xが所定の姿勢、速度及び間
隔ピッチで受け渡されるので、重量検査装置3により物
品Xに対する適正な検査が行われることになる。
【0051】さらに、後段搬送部13には平ベルト2
4,24を挟むように一対のガイド部材29,29が設
置されているので、仮に何らかの理由により平ベルト2
4,24上面に載置されて搬送中の物品Xの姿勢が乱れ
たとしても、該後段搬送部13からの物品Xの脱落は回
避されるようになっている。
【0052】なお、別なる実施の形態として、前段受け
部材16に設けられたスリット16aの幅y(図4参
照)を、物品搬送方向の下流側ほど狭くした構成とする
ことができる。このような構成とすることにより、物品
搬送方向に沿った物品吸着力の減少勾配がより滑らかに
なるので、物品Xの吸着固定状態から吸着解除状態への
移行がより滑らかになる。したがって、物品Xの姿勢の
乱れはより生じなくなる。
【0053】さらに、別なる実施の形態として、吸引室
14とは別場所にブロア27を設置し、該ブロア27と
吸引室14間を配管により接続した構成とすることがで
きる。このような構成とすることにより、上記ブロア2
7に起因する騒音や振動を軽減することができるように
なる。
【0054】
【発明の効果】以上具体例を挙げて詳しく説明したよう
に、まず、第1発明によれば、吸着手段を、物品吸着力
が搬送方向に沿って下流側ほど減少する方向で連続的に
変化するように構成したので、上記のような物品吸着力
の不連続箇所を生じさせることなく、下流側に進むにつ
れて吸着力を徐々に弱めることができるようになる。し
たがって、上流側から供給された物品を吸着固定するこ
とで、搬送ベルトの速度と異なる物品を搬送ベルトの速
度に同期させることができ、そのままの姿勢で安定して
搬送できるようになると共に、この物品を下流側にスム
ーズに受け渡すことができるようになる。
【0055】また、第2発明によれば、吸引機から吸引
室上面の通気用スリットに至る吸引経路を、物品搬送方
向の下流側ほど遠くなるように構成することにより、物
品吸着力が搬送方向に沿って下流側ほど減少する方向で
連続的に変化するようにしたので、装置構成は簡単にな
る。したがって、搬送装置を安価に製作することができ
るようになる。
【0056】そして、第3発明によれば、通気用スリッ
トの幅を物品搬送方向の下流側ほど狭くしたので、物品
搬送方向に沿った物品吸着力の減少勾配がより滑らかに
なる。したがって、物品を下流側によりスムーズに受け
渡すことができるようになる。
【0057】さらに、第4発明によれば、搬送ベルト
を、平行に走行する2本のベルト部材で構成し、両ベル
ト部材間の隙間に通気用スリットを配置したので、吸引
機の作動により、通気用スリットと両ベルト部材間の隙
間とを介して吸着力が物品に作用するようになる。した
がって、物品は、両ベルト部材上に安定して吸着固定さ
れて搬送されるようになる。
【0058】また、第5発明によれば、物品吸着力が搬
送ベルトの下流端部より上流側で消滅するように、通気
用スリットの終端部を上記下流端部より上流側に設けた
ので、物品を、搬送方向に沿った所定範囲において安定
して吸着固定することができるようになると共に、吸着
固定状態から吸着解除状態にスムーズに移行させること
ができるようになる。したがって、下流側では、搬送ベ
ルトの速度と同期した物品が、搬送ベルトの搬送力のみ
で搬送されるため、よりスムーズに物品を搬送すること
ができ、さらに下流側の装置へ確実に受け渡すことがで
きるようになる。
【0059】そして、第6発明によれば、物品の搬送速
度を制御する搬送速度制御手段を備えているので、上流
側から供給された物品間の搬送ピッチを広げるように、
搬送速度を上流側からの供給速度より大きくすることが
できるようになる。したがって、下流側の品質検査機器
に二個乗りを生じさせることなく物品を受け渡すことが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る搬送装置の平面図
である。
【図2】 図1のア−ア線による矢視図である。
【図3】 同じく図1のイ−イ線による矢視図である。
【図4】 同じく図1のウ−ウ線による断面図である。
【図5】 同装置の制御システム構成図である。
【図6】 従来の搬送装置の問題点を説明するための図
である。
【符号の説明】
1 搬送装置 2 包装装置(上流側装置) 3 重量検査装置(下流側装置) 14 吸引室 16a スリット(前段受け部材側) 24,24 平ベルト 25 駆動モータ 26a スリット(プレート側) 27 ブロア 28 遮蔽板 30 コントロールユニット(搬送速度制御手
段) X 物品

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側から供給される物品を載置して下
    流側へ搬送する無端状の搬送ベルトと、物品を該搬送ベ
    ルトの物品載置面上に吸着固定する吸着手段とを有する
    搬送装置であって、上記吸着手段は、物品吸着力が搬送
    方向に沿って下流側ほど減少する方向で連続的に変化す
    るように構成されていることを特徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】 吸着手段は、搬送ベルトの物品載置面の
    下方に配置された吸引室と、該吸引室に接続された吸引
    機と、該吸引室の上面に搬送方向に沿って設けられた通
    気用スリットとを有し、該通気用スリットを介して上記
    搬送ベルトの物品載置面上の物品に吸着力を作用させる
    ように構成されていると共に、上記吸引機から吸気室上
    面の通気用スリットに至る吸引経路が、物品搬送方向の
    下流側ほど遠くなるように構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】 通気用スリットの幅が物品搬送方向の下
    流側ほど狭くなっていることを特徴とする請求項2に記
    載の搬送装置。
  4. 【請求項4】 搬送ベルトは、平行に走行する2本のベ
    ルト部材で構成され、両ベルト部材間の隙間に通気用ス
    リットが配置されていることを特徴とする請求項2又は
    請求項3に記載の搬送装置。
  5. 【請求項5】 物品吸着力が搬送ベルトの下流端部より
    上流側で消滅するように、通気用スリットの終端部が上
    記下流端部より上流側に設けられていることを特徴とす
    る請求項2から請求項4のいずれかに記載の搬送装置。
  6. 【請求項6】 下流側に配設された品質検査機器に二個
    乗りすることなく物品を受け渡すように物品の搬送速度
    を制御する搬送速度制御手段がさらに備えられているこ
    とを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の搬送装置。
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