JP3394496B2 - 紙葉類分離供給装置 - Google Patents

紙葉類分離供給装置

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JP3394496B2 JP2000101628A JP2000101628A JP3394496B2 JP 3394496 B2 JP3394496 B2 JP 3394496B2 JP 2000101628 A JP2000101628 A JP 2000101628A JP 2000101628 A JP2000101628 A JP 2000101628A JP 3394496 B2 JP3394496 B2 JP 3394496B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば郵政機関等
で使用されている紙葉類区分システムにおいて、束にし
て複数まとめて投入された郵便物等の紙葉類を1枚ずつ
に分離して区分け部に搬送するのに好適な紙葉類分離供
給方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、郵便物に付されたバーコードを読
み取る認識機能または郵便番号等の宛先情報を読み取る
文字認識機能を備え、それらの宛先情報から郵便物を自
動で区分け処理する郵便物区分装置が実用化されてい
る。このような郵便物等(以下、これを「紙葉類」とい
う)の紙葉類区分装置では、省スペース、少人数作業、
低コスト、高速化等が要求されている。このうち、高速
化を実現するには、その1つとして搬送途中での重送等
のトラブルの発生をなくし、いかに早く正確に搬送およ
び区分処理動作を行うことができるかが求められてい
る。
【0003】ところで、一般に、この種の紙葉類区分装
置では、仕分けを行う紙葉類は束にして複数まとめて立
てた状態で投入され、それを分離供給部において1枚ず
つに分離し、順に下流側へ送る構造が採られている。し
たがって、分離供給部での紙葉類の分離が適正かつ迅速
に行われないと、以後の宛名情報の読み取りや区分け処
理の精度及び速度に大きく影響することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大量の
紙葉類を高速で、かつ連続して搬送しようとすると、紙
葉類搬送経路内におけるわずかな動作のズレが不安定要
素となり、一つの紙葉類とそれに続く他の紙葉類との間
隔が極端に開いたり縮んだりし、これが原因で重送が発
生して、搬送後に行なわれるべき紙葉類の区分作業が正
しく実行されなくなるというトラブルが起きる事態が考
えられる。
【0005】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は重送等を無くして紙葉類の搬送
処理を円滑に行うことが可能な紙葉類分離供給方法を提
供するものである。
【0006】また、本発明は重送等を無くして紙葉類の
搬送処理を円滑に行うことが可能な紙葉類分離供給装置
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の紙葉類分離供給
方法は、貫通した吸引窓を有する紙葉類吸着保持部が一
部に設けられている回転する分離供給ベルトの吸引窓
が、複数まとめてセットされて立位で送られて来る紙葉
類と対応していないときには吸気口が前記分離供給ベル
トで閉じられているとともに、対応すると前記吸引窓を
通して前記先行する紙葉類を真空吸引して前記紙葉類保
持部に吸着し、前記分離供給ベルトの回転を伴って下流
側に送り出す第1の吸引ダクト手段の吸気通路と、前記
分離供給ベルトの位置まで送られて来た前記先行する紙
葉類の下端側の部分を前記紙葉類吸着保持部と略同方向
を向いて配置されている補助当接面に吸着させて吸気口
を閉じ、続いて送られて来る後続の紙葉類との間を離す
ための第2の吸引ダクト手段の吸気通路を、途中で1つ
に連通させて同じ吸引源に接続させ、前記第2の吸引ダ
クト手段に吸着される前記紙葉類の吸着・離脱により前
記第1の吸気ダクト手段内と第2の吸引ダクト手段内の
負圧をコントロールしながら、前記分離供給ベルトによ
り前記紙葉類を送り出すようにしたものである。これに
よれば、紙葉類を利用して実質的にバルブの開閉を行
い、前記第1の吸気ダクト手段内と第2の吸引ダクト手
段内の負圧をコントロールしながら、分離供給ベルトに
より紙葉類を送り出すことができる。
【0008】また、本発明の紙葉類分離供給装置は、複
数まとめてセットされて立位で紙葉類が送られて来る紙
葉類繰り出し位置に配置された貫通した吸引窓を有する
紙葉類吸着保持部が一部に設けられている回転する分離
供給ベルトと、前記紙葉類繰り出し位置に送られて来た
紙葉類に前記吸引窓が対応していないときには吸気口が
前記分離供給ベルトで閉じられているとともに、対応す
ると前記吸引窓を通して前記紙葉類を真空吸引して前記
紙葉類を前記紙葉類保持部に吸着させ、前記分離供給ベ
ルトの回転を伴って下流側に送り出すための第1の吸引
ダクト手段と、前記分離供給ベルトの位置まで送られて
来た前記紙葉類の下端側の部分を前記紙葉類吸着保持部
と略同方向を向いて配置されている補助当接面に吸着さ
せて吸気口を閉じ、吸着した前記紙葉類と続いて送られ
て来る後続の紙葉類との間を離すための第2の吸引ダク
ト手段と、前記第1の吸引ダクト手段の吸気通路と前記
第2の吸引ダクト手段の吸気通路が途中で合流して一つ
にして接続されている前記第1の吸引ダクト手段の吸気
源と前記第2の吸引ダクト手段の吸引源として共通に使
用する真空吸引手段を備えた構成を有している。この構
成によれば、紙葉類を利用して、前記第1の吸引ダクト
手段内と第2の吸引ダクト手段内の負圧をコントロール
しながら、分離供給ベルトにより紙葉類を送り出すこと
ができる。
【0009】また、本発明の紙葉類分離供給装置は、前
記第1の吸引ダクト手段の吸気口面積を前記第2の吸引
ダクト手段の吸気面積よりも大きく形成した構成を有し
ている。この構成によれば、分離供給ベルト67による
送り出し時に、ベルト先行の紙葉類10の補助吸引手段
84による吸着力から離脱するという作業が円滑に行わ
れる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。図1は本発明に係る紙葉類
分離供給装置を用いた紙葉類区分システムの全体構成を
示す斜視図、図2は同じく紙葉類区分システムの全体構
成を示す平面図で、図3はそのシステムの内部を透視し
て側面方向より見た概略構成配置図である。
【0011】(紙葉類区分システムの全体概略構成)図
1乃至図3において、この紙葉類区分システムは、大き
くは紙葉類供給部1と、読取部2、紙葉類区分け部3、
紙葉類搬送手段4、移載台車5、保管棚6等で構成され
ている。
【0012】上記紙葉類供給部1は、区分けされるべき
紙葉類10(図3及び図20参照)が複数まとめて、束
にして立位の姿勢でセットされ、その紙葉類10をその
まま紙葉類繰り出し位置8まで搬送し、その紙葉類繰り
出し位置8に設けた紙葉類分離供給装置9で1枚ずつに
分離し、読取部2が設けられている下流側へ順に繰り出
すことができる構造になっている。その読取部2は、紙
葉類分離供給装置9で1枚ずつに分離されて繰り出され
て来た紙葉類10に付されているバーコード(または郵
便番号等)の宛先情報を読み取り、その宛先情報をコン
ピュータに送る。
【0013】上記紙葉類区分け部3は、本実施の形態で
は上下方向に3段形成されている。その各紙葉類区分け
部3には、宛先情報により区分け処理されて振り分けら
れた紙葉類10を一時集積収納しておく区分け集積部3
aが、横一列に並んで複数(本実施の形態では33口)
設けられている。
【0014】上記紙葉類搬送手段4は、紙葉類供給部1
の紙葉類分離供給装置9から1枚ずつ繰り出されて来る
紙葉類10を、読取部2を通って紙葉類区分け部3に搬
送するもので、その紙葉類区分け部3の区分け集積部3
aに入る手前(上流)側には、その3段に配置されてい
る区分け集積部3aにそれぞれ紙葉類10を振り分ける
ための振り分け部(図示してない)が設けられている。
【0015】上記移載台車5は、紙葉類区分け部3の区
分け集積部3aから排出された紙葉類10を受け取って
収納するもので、紙葉類区分け部3の区分け集積部3a
と対応して紙葉類中継路5aが上下3段に分かれて設け
られている。
【0016】保管棚6は、紙葉類区分け部3の区分け集
積部3aに対応して、紙葉類保管路6aが横一列に並ん
で1列11個ずつで、上下方向に3段作られている。
【0017】(紙葉類供給部1の概略構造)図4は上記
紙葉類供給部1の要部構造を概略的に示している斜視図
で、図5は紙葉類供給部1における紙葉類繰り出し位置
8の周辺構造を一部拡大して示している斜視図である。
図4及び図5において、紙葉類供給部1には、紙葉類1
0が複数まとめて束にされて立位の姿勢で投入される投
入部11を有している。
【0018】(投入部の構成)投入部11は、図6及び
図7にも示しているように、投入された紙葉類10の底
面の部分を受ける底壁11aと紙葉類10の背面の部分
を受ける背壁11bとを備えている。その底壁11aと
背壁11bは、互いに略90度で交わる状態にして断面
が概略L字状に形成されているとともに、背壁11bは
底壁11aと共に全体が後側にθ度(約15度)転倒さ
れた状態になっている(図3及び図7参照)。なお、図
6は投入部11の要部構造を概略的に示す斜視図で、図
7は図6のA−A線に沿う断面模式図である。
【0019】上記投入部11の周辺構造をさらに説明す
ると、背壁11b側には、投入部11上の紙葉類10を
紙葉類繰り出し位置8に向かって立位のまま水平方向に
送ることができる紙葉類移送手段12が設けられてい
る。また、背壁11bは、上背板13aと中間背板13
bと下背板13cの3つの板を、その上背板13aと中
間背板13bの間と、中間背板13bと下背板13cと
の間にそれぞれスリット14a,14bを設けた状態に
して組み合わせて1枚の背壁として形成されている。な
お、ここでの各背板13a〜13cの幅は同一ではな
く、上背板13a,中間背板13b,下背板13cの順
に小さくなっている。さらに、各背板13a〜13cは
同一面上には配置されず、図7に示しているように、上
背板13aよりも中間背板13bの方が寸法tだけわず
かに後側に退避し、また中間背板13bよりも下背板1
3cの方が寸法tだけわずかに後側に退避しているとい
うように、底壁11aに近づくに従って順に後退するよ
うにして、段状にして配置されている。このように、背
壁11bを形成している幅の異なる3つの背板13a〜
13cの位置を順に後側にずらすことで、振動が加えら
れて整位中の紙葉類10が跳ね上げられて、次に落下す
るときに、紙葉類10の角(底面と背面とが交わる部
分)がスリット14a,14bを形成している背板13
bの上面と背板13cの上面に引っ掛かって、整位状態
が乱れるのを防止している。すなわち、スリット14
a,14bを設けて配置されている背板13a〜13c
を同一面状に配置した場合では、背板13a間に突き出
した段差が出来やすく、その段差が出来ている状態で紙
葉類10が背壁11bに沿って落下して来ると、その突
き出している段差に紙葉類10の角が引っ掛かって回転
が加えられ、整位状態が乱れることがある。しかし、本
実施の形態のように、下側に進むに従って順に背板13
a〜13cを後退させるように配置した場合では、突き
出している段差は作られない。したがって、背板13a
に沿って落下して来た紙葉類10は、背板13b,13
cの上面に引っ掛かることなく底壁11aまでスムース
に落下し、整列途中の整位を乱すことなく、確実な整位
を行うことができる。また、紙葉類10が図7中で時計
回り方向に回転しながら戻されて来ても、背板13b,
13cの上面は、それぞれ直ぐ上の背板13a,13b
よりも後退した位置にあるので、紙葉類10の角が引っ
掛かるのが防げ、同様に整列途中にある紙葉類の整位が
再び乱されることなく、確実な整位を行うことができる
ことになる。
【0020】一方、底壁11a側には、投入部11に載
せられた紙葉類10に振動を与え、紙葉類10の2辺
(下側の辺と背面側の辺)をそれぞれ底壁11aと背壁
11bに当接させて紙葉類10を揃えるための紙葉類振
動手段15(図4,図5,図19参照)と、投入部11
上の紙葉類10を立位の状態のまま紙葉類繰り出し位置
8に向かって紙葉類移送手段12と共に水平方向に送る
第2の紙葉類移送手段16等が設けられている。
【0021】(紙葉類移送手段の構成)上記紙葉類移送
手段12は、図8にその全体構成を示しているように、
背壁11bのスリット14a,14bを通って、背壁1
1bからそれぞれ前方に略直角に突出している上・下2
本のアーム18a,18bを有している仕切アーム部1
9を、チェーン20で順にエンドレス状につなぎ合わせ
て略等間隔に配置してなるエンドレスチェーン21と、
このエンドレスチェーン21を回転させる駆動手段22
と、エンドレスチェーン21が回転するときに仕切アー
ム部19の進退出の動作を制御するためのカム部23等
で構成されている。なお、駆動手段22には駆動源とし
てモータ42を有している。また、仕切アーム部19
は、投入部11にまとめて投入される紙葉類10を投入
部11上で小分けにし、その小分けされた紙葉類10を
両側から支えて立位の状態で保持し、そのまま紙葉類繰
り出し位置8に向かって後述する第2の紙葉類移送手段
16と共働して移送するものである。その仕切りアーム
部19は、エンドレスチェーン21の回転で、エンドレ
スチェーン21の上半分側に配置されたときには、各仕
切アーム部19のアーム18a,18bがスリット14
a,14b内を貫通して背壁11bから前方に略直角に
突き出した状態で紙葉類繰り出し位置8に向かって移動
され、紙葉類繰り出し位置8の直前(端部12A)に到
達すると背壁11bから後方に退避し、その後は下側へ
折り返されたエンドレスチェーン21の下半分側に配置
されて紙葉類繰り出し位置8と反対側の端部12Bに向
かい、その反対側の端部12Bでは再び上側に折り返さ
れる。さらに、端部12Bの直前では、仕切アーム部1
9のアーム18a,18bがカム部23の案内で再びス
リット14a,14bを通って背壁11bから前方に突
出され、その後、エンドレスチェーン21の上半分側で
紙葉類繰り出し位置8に向かって移動が案内される構造
になっている。
【0022】(カム部の構造)上記カム部23は、図9
乃至図11で詳細に示しているように、エンドレスチェ
ーン21の上半分側で案内される仕切アーム部19の走
行路に沿って配置されている第1カム23Aと、走行ベ
ルト21の紙葉類繰り出し位置8と反対側の端部12B
で仕切アーム部19の走行路に沿って配置されている第
2カム23Bとで構成されている。また、第2カム23
Bは、上側への折り返しが開始されるに従って徐々に前
側へ突き出して来るように傾斜した傾斜面23bを有し
て概略U字状に形成されており、その傾斜面23bは上
側への折り返しが終了した時点が最大の突き出し量とな
るようにして作られている。一方、第1カム23Aは、
柱状をした一本のレール材として形成されており、第2
カム23Bの端部(傾斜面23bの最大突出部分)と連
続してつながった状態にして配置されていて、その最大
突出量が維持された状態にして紙葉類繰り出し位置8
(端部12A)に向かって真っ直ぐ、紙葉類繰り出し位
置8に向かって延びている。その第1カム23Aの紙葉
類繰り出し位置8側の位置は、紙葉類繰り出し位置8に
最も移動されて来た仕切りアーム部19のアーム18
a,18bが、間に紙葉類10を略1枚だけ配置して紙
葉類分離供給装置9における分離供給ベルト67のベル
ト当接面67aと当接する状態となる直前の位置まで、
仕切アーム部19のローラ40が接していられるように
配置されている。なお、第1カム部23Aが配置されて
いる近傍には、第1カム部23Aに沿って前後一対のガ
イドバー24a,24bが配設されている(図10及び
図11参照)。その前後一対のガイドバー24a,24
bは、装置本体側に固定されたスペーサ25を介して互
いに平行に保持されており、下側からの折り返しを終え
て第1カム23Aに当接された状態で紙葉類繰り出し位
置8に向かうエンドレスチェーン21の上半分側を下側
から支える。
【0023】(仕切りアーム部の構造)仕切アーム部1
9は、図12乃至図17で詳細に示しているように、前
後一対のチェーン20上に跨って固定して取り付けられ
ている取付プレート26と、この取付プレート26の前
後端にそれぞれ固定されているブラケット27a,27
bにそれぞれ前後端が固定されている一対のガイドバー
28a,28b及びセンターバー29と、ガイドバー2
8a,28b及びセンターバー29に前後方向スライド
自在に取り付けられているスライダー30と、このスラ
イダー30上に固定して取り付けられているアームホル
ダー31、及びこのアームホルダー31上に固定して取
り付けられている上記一対のアーム18a,18b等で
構成されている。またスライダー30は、図15の分解
斜視図で示しているように、左右の位置に前後に貫通し
ている貫通孔30a,30bを有している他に、中央の
位置に同じく前後に貫通している貫通孔30cを有して
いる。その貫通孔30a,30b内には筒状をしたスラ
イドブッシュ32が挿入され、このスライドブッシュ3
2がスライダー30の前後でスライドブッシュ32に装
着されたスナップリング33でスライダー30に固定さ
れている。そして、ガイドバー28a,28bはスライ
ドブッシュ32内を通ってスライダー30を貫通し、さ
らに両端がブラケット27a,27bにビス34で固定
取り付けされ、スライダー30を前後方向にスライド自
在に保持している。なお、ガイドバー28a,28bに
スライダー30を装着するとき、スライダー30とブラ
ケット27bとの間には、スライダー30のスライド量
を規制するためのリング状をしたスペーサ35が装着さ
れる。センターバー29は、スライダー30の貫通孔3
0cを貫通してガイドバー28a,28bと平行に配置
されており、両端がブラケット27a,27bを貫通し
て、そのブラケット27a,27bの外側で、Eリング
36により位置決め固定されている。また、ブラケット
27aとスライダー30との間において、センターバー
29上にはコイルスプリング37が圧縮された状態で装
着されており、スライダー30を常にブラケット27b
側に押し付けた状態になっている(図12及び図13参
照)。アームホルダー31は、概略L字状に形成されて
おり、起立片31aを前面に向けた状態にして、その起
立片31aの下端側から後方に向かって略直角に折り曲
げられている水平片31bをスライダー30の上面にビ
ス38で固定することによって取り付けられている。そ
の起立片31aには、上下に離して上記一対のアーム1
8a,18bが、前方に向かって略直角に突き出された
状態にして取り付けられている。一方、水平片31bの
後端側には、水平片31bから上側に向かって直角に延
びる枢軸39を支点として水平回転可能なローラ40が
取り付けられている。なお、このローラ40は、第1カ
ム23A及び第2カム23Bと対応していて、第1カム
23A及び第2カム23Bに当接可能になっている。
【0024】駆動手段22は、投入部11の左右両端に
別れて回転可能に配置されている回転ドラム41A,4
1Bを有し、その各回転ドラム41A,41Bの外周に
はチェーン20と係合される歯車(不図示)が一体に形
成されている。そして、回転ドラム41A,41Bが回
転するとき、その歯車とチェーン20とが順に噛合され
て、その回転ドラム41A,41Bの回転方向にエンド
レスチェーン21が仕切アーム部19と一体にエンドレ
ス走行される。なお、回転ドラム41A,41Bのう
ち、回転ドラム41Aは駆動ドラムで、回転ドラム41
Bは従動ドラムとなっており、回転ドラム41Aはモー
タ42からの回転駆動力を受けて回転する。すなわち、
モータ42が回転されると回転ドラム41Aが回転する
とともに、この回転ドラム41Aの回転をチェーン20
で受けて回転ドラム41Bを従動回転させ、これにより
エンドレスチェーン21をエンドレス回転させる構造に
なっている。
【0025】上記紙葉類移送手段12の構成において、
仕切アーム部19の動作を次に説明する。仕切アーム部
19は、第1カム23Aと対応しているとき、ローラ4
0が第1カム23Aと当接していて、コイルスプリング
37の反発力に抗してスライダー30が図14及び図1
6の一部に示すようにブラケット27a側に押され、ア
ーム18a,18bが背壁11Bから前方に向かって大
きく突き出した状態にある。そして、このアーム18
a,18bが大きく突き出したままの状態でスリット1
4a,14b内を、端12B側から端12A(紙葉類繰
り出し位置8)に向かってエンドレスチェーン21の回
転を伴って移動する。このとき、仕切アーム部19と仕
切アーム部19の間に小分けされ、かつ両側からアーム
18a,18bとアーム18a,18bとで支えられ
て、束にして立てられた状態で投入部11上に複数まと
めて投入された紙葉類10は、後述する第2の紙葉類移
送手段16による移送と紙葉類振動手段15の振動を伴
って、アーム18a,18bに押されて紙葉類繰り出し
位置8に向かって移動される。また、仕切アーム部19
が紙葉類繰り出し位置8に移動されて、ローラ40が第
1カム23Aから外れると、スライダー30はコイルス
プリング37の反発力でガイドバー28a,28bに案
内されて、図12と図13、及び図16の一部に示して
いるようにブラケット27b側へ瞬時に移動する。すな
わち、この移動でアーム18a,18bは、その先端が
背壁11bの後側となる位置まで退避する。図16は、
この紙葉類繰り出し位置8の周辺構造を示しており、第
1カム23Aと外れていない仕切アーム部19のアーム
18a,18bは前方に突き出し、第1カム23Aと外
れた仕切アーム部19のアーム18a,18bは背壁1
1bの後側となる位置まで退避した状態を示している。
【0026】そして、紙葉類繰り出し位置8でアーム1
8a,18bが背壁11bの後側となる位置まで退避さ
れた仕切アーム部19は、そのアーム18a,18bが
退避されたままの状態で、エンドレスチェーン21によ
り他端12Bまで移動され、他端12Bの直前でローラ
40が第2カム23Bの傾斜面23bの最小高さ位置の
部分に当接される。また、ローラ40が傾斜面23bに
当接された状態でエンドレスチェーン21と共に移動さ
れると、その当接されている傾斜面23bの高さが徐々
に大きくなり、この傾斜面23bのカム作用でスライダ
ー30がコイルスプリング37を圧縮させながらブラケ
ット27a側に徐々に移動され、これによりアーム18
a,18bが再び背壁11bよりも前側に大きく突き出
して来る。図17は、このように他端12Bでローラ4
0が第2カム23Bの傾斜面23bに当接されてアーム
18a,18bが突き出されて行く状態を示している。
この突き出しは第1カム23Aと隣接した位置が最大と
なり、また第2カム23Bの端に到達すると第1カム2
3Aに移行され、再び第1カム23Aに当接されながら
紙葉類繰り出し位置8に向かって送られて行く。なお、
第2カム23Bから第1カム23Aに移行される直前
で、アーム18a,18bはスリット14a,14bと
再び対応し、スリット14a,14b内を通って紙葉類
繰り出し位置8に移行される。
【0027】したがって、本実施の形態の構造では、ロ
ーラ40が第1カム23Aに当接されて移動するときに
は、アーム18a,18bが背壁11bから突き出した
状態で紙葉類繰り出し位置8に向かって移動し、仕切ア
ーム部19が紙葉類繰り出し位置8に近づいてローラ4
0が第1カム23aから外れると、アーム18a,18
bが背壁11bの後側となる位置までスライダー30と
共に退避する。さらに、そのアーム18a,18bが退
避された状態で他端12Bに向かって移動され、他端1
2Bに近づくとローラ40が第2カム23bに当接され
る。そのまま移動されると、スライダー30がアーム1
8a,18bと共に前側に突出されながら再び第1カム
23上まで運ばれるというサイクルを繰り返すことにな
る。そして、この動作で投入部11上に載せられた紙葉
類10を紙葉類繰り出し位置8に向かって順に移動させ
ることができる。
【0028】なお、本実施の形態の構造では、第1カム
23Aの紙葉類繰り出し位置8側の端部の位置は、アー
ム18a,18bが紙葉類繰り出し位置8に向かって運
んでいる最後の紙葉類10が、紙葉類繰り出し位置8で
後述する紙葉類分離供給装置9の分離供給ベルト67に
軽く触れることができる直前まで支えていることができ
るように設定しており、具体的には紙葉類分離供給装置
9に紙葉類10が軽く触れるとアーム18a,18bが
瞬時に退避する構造を取っていることを前で説明した。
このようにした構造を採ると、最後の1枚が紙葉類繰り
出し位置8で紙葉類分離供給装置9における分離供給ベ
ルト67のベルト当接面67aに軽く触れた状態になる
まで移送させて、確実に受け渡すことができることとな
る。ちなみに、従来装置における紙葉類移送手段では、
アームが退避するとき、紙葉類繰り出し位置直前では退
避することは不可能であった。また、退避動作も選択す
る機構により、退避するアームはその次に遅れて移送し
ているアームに対し紙葉類繰り出し位置への進行速度が
増速または減速し、アーム間隔も開いたり、狭くなった
りして、重送原因となっていた。また、アーム自身も瞬
間的に退避は不可能で、アームが徐々にゆっくりと、紙
葉類繰り出し位置にアームが到達する以前から退避して
行く。つまり、従来装置の紙葉類移送手段のアームは紙
葉類繰り出し位置直前まで突出した形で到達できないた
めに、後倒れして倒れ込んでしまう紙葉類を分離繰り出
し面(ベルト当接面)に当接させるために、作業者が紙
葉類を直接支える必要があり、安全性、一人作業の実現
に問題があった。これに対して、本実施の形態における
構造では、紙葉類分離供給装置9のベルト当接面67a
に最後の1枚の紙葉類10が当接するの直前までアーム
18a,18bが突出している構造にしているので、ベ
ルト当接面67aに紙葉類10が当接する前に、この紙
葉類10が後倒れを起こして移送不良となるようなこと
を無くすことができる。これにより、従来の装置で必要
としていた、その後倒れによる問題処理をするための専
従作業者等の配置を無くすことができ、人員の削減とコ
ストダウンが可能になる。また、本実施の形態の構造で
は、第1カム23Aの紙葉類繰り出し位置8側の位置、
すなわち仕切りアーム部19のローラ40が第1カム2
3Aの当接から外れて、アーム18a,18bが後退で
きるようにしている位置は、任意に調整できる構造を採
っている。
【0029】次に、投入部11側の底壁11a側におけ
る紙葉類振動手段15の構成と第2の紙葉類移送手段1
6の構成を説明する。 (第2紙葉類移送手段の構成)まず、第2の紙葉類移送
手段16の構成について説明すると、第2紙葉類移送手
段16は図18に細部構造を示している。その第2の紙
葉類移送手段16は、背壁11b側のエンドレスチェー
ン21と平行にして左右方向に延びる前後一対の移送ベ
ルト手段43A,43Bと、前後一対の移送ベルト手段
43A,43Bと紙葉類繰り出し位置8との間で、一部
が移送ベルト手段43A,43Bと重複して左右方向に
延びる前後一対の補助移送ベルト手段44A,44Bと
で構成されている。なお、前後一対の補助移送ベルト手
段44A,44Bは移送ベルト手段43A,43Bとの
間に位置して配設されている。
【0030】移送ベルト手段43A,43Bは、駆動プ
ーリ46aと従動プーリ46b、及びこの駆動プーリ4
6aと従動プーリ46bとの間に掛け渡されているエン
ドレスベルト47とで構成されている。そのエンドレス
ベルト47は、上面が投入部11の底壁11aの開口1
1c(図6参照)から上方に突出して設けられており、
投入部11上に載せられた紙葉類10をエンドレスベル
ト47上で直接受け、このエンドレスベルト47が回転
するときに、その紙葉類10を紙葉類移送手段12によ
る送りと共に紙葉類繰り出し位置8に向かって送ること
ができる。また、駆動プーリ46aは紙葉類移送手段1
2を駆動しているモータ42の駆動力を図示せぬ動力伝
達ベルトを介して受けて回転し、この駆動プーリ46a
の回転に追従してエンドレスベルト47及び従動プーリ
46bも回転する。
【0031】補助移送ベルト手段44A,44Bは、駆
動プーリ49aと従動プーリ49b、及びこの駆動プー
リ49aと従動プーリ49bとの間に掛け渡されている
エンドレスベルト50とでなる。そのエンドレスベルト
50の表面は、紙葉類10との間の摩擦力を軽減できる
ように、上記移送ベルト手段43A,43Bで使用して
いるエンドレスベルト47の表面よりも平滑に形成され
ている。そして、そのエンドレスベルト50は、上面が
投入部11の底壁11aの開口11d(図6参照)から
上方に突出して設けられており、投入部11上に載せら
れた紙葉類10をエンドレスベルト50上で直接受け、
エンドレスベルト50が回転するときに、その紙葉類1
0を紙葉類移送手段12による送りと共に紙葉類繰り出
し位置8に向かって、または反対に紙葉類繰り出し位置
8から離れて行く方向に送ることができる構造になって
いる。そのエンドレスベルト50の回転は、駆動プーリ
49aが正逆2方向に回転可能なモータ51の駆動力を
受けて正または負方向に回転すると、この駆動プーリ4
9aの回転に追従してエンドレスベルト50及び従動プ
ーリ49bが正または負方向に回転することによる。
【0032】なお、補助移送ベルト手段44A,44B
が正逆2方向に回転できるようにしている理由は、紙葉
類繰り出し位置8の領域で紙葉類10を次々と送って押
し過ぎの状態となったときに、紙葉類移送手段12及び
移送ベルト手段43A,43Bによる搬送を停止し、分
離直前のエンドレスベルト50を逆転させることによっ
て紙葉類10を一度戻し、押し過ぎを緩和させるためで
ある。すなわち、通常は、紙葉類移送手段12と第2の
紙葉類移送手段16が紙葉類10を移送している方向と
同じ方向(図20の(A)中で反時計回り方向)に、紙
葉類10との間で滑りを生じさせながら高速(紙葉類移
送手段12及び移送ベルト手段43A,43Bが紙葉類
10を搬送している回転速度よりも速い回転速度)で回
転し、紙葉類繰り出し位置8の直前で紙葉類10に同じ
く反時計回り方向の力を付与し、この紙葉類繰り出し位
置8の直前で上端側が分離供給ベルト67のベルト面6
7aに向かって倒れる作用を紙葉類10に付与する。こ
れにより、紙葉類10が分離供給ベルト67に当接し易
くすることができる。また、何らかの理由で、分離供給
ベルト67に対して1枚目の紙葉類10が強く押され過
ぎたような時には、後述する押し過ぎ検知センサ94で
検出されるが、押し過ぎ検知センサ94で押し過ぎが検
出されると、モータ51が逆方向に回転されて、エンド
レスベルト50が反対方向(図20の(B)中で時計回
り方向)に回転するが、エンドレスベルト50が反時計
周り方向に回転されると、エンドレスベルト50は紙葉
類10との間に滑りを生じさせながら高速で回転し、分
離供給ベルト67に押し付けられている紙葉類10に同
じく反時計回り方向の力を付与し、上端側が分離供給ベ
ルト67のベルト面67aと離れる方向に回転して倒れ
る作用を紙葉類10に付与する。これにより、分離供給
ベルト67の直前まで移送されて来ている紙葉類10間
との間を離し、1枚だけの紙葉類10を後述するように
して分離供給ベルト67により吸着して下流側に繰り出
し易くする。ここで、エンドレスベルト50の表面を、
紙葉類10との間の摩擦力を軽減できるように平滑にし
ている理由は、上述したように、エンドレスベルト50
を、常時、紙葉類移送手段12及び移送ベルト手段43
A,43Bが紙葉類10を搬送している回転速度よりも
速く回転させているので、摩擦力が大きいと紙葉類10
の下面に剥離傷を付けたりする恐れがあるが、平滑状に
して摩擦を軽減させた場合では、その心配はなくなる。
また、紙葉類10との間の摩擦力が大きく、紙葉類10
との間が滑らない場合には、エンドレスベルト50が紙
葉類移送手段12及び移送ベルト手段43A,43Bが
紙葉類10を搬送している方向と同じ正方向に回転した
時、紙葉類10の下端を蹴り、分離供給ベルト67の直
前で紙葉類10に、その紙葉類10の上端が分離供給ベ
ルト67側と離れる方向に回転する作用を与えてしま
い、反対方向に回転した時には、紙葉類10の下端を蹴
ってすくいながら移動し、上端側を分離供給ベルト67
と大きく離れた状態にすることはできない。
【0033】(紙葉類振動手段の構成)紙葉類振動手段
15は、図19に細部構造を示しているように、移送ベ
ルト手段43A,43Bの間で、エンドレスベルト47
と平行にして左右方向に延びる細長い上下可動部材52
a,52bと、この上下可動部材52a,52bを交互
に上下動させる振動生成手段53等で構成されており、
上下可動部材52a,52bは、底壁11aに設けられ
ている開口11e(図6参照)を通って底壁11a上に
大きく突出したり、退避したりすることができるように
なっている。
【0034】振動生成手段53は、周面に偏心カム54
a,54bを一体に設けてなる回転軸54と、この回転
軸54を回転させる駆動手段55と、偏心カム54a,
54bのカム作用を上下可動部材52a,52bに伝達
するためのリンク片としてのカムリング56a,56b
等で構成されており、カムリング56aは偏心カム54
aに回転可能に装着され、カムリング56bは偏心カム
54bに回転可能に装着されている。なお、本実施の形
態例では偏心カム54aと偏心カム54bは回転方向に
互いに180度ずれた状態で配設されている。また、そ
の各カムリング56a,56bは、上下可動部材52
a,52bの中心とブラケット56c及び枢軸56dを
介して連結されており、回転軸54が回転して、偏心カ
ム54a,54bによってカムリング56a,56bが
上下動すると、そのカムリング56a,56bに連動し
て上下可動部材52a,52bも上下に移動する構造に
なっている。さらに、各上下可動部材52a,52bの
左右両側には、上下可動部材52a,52bを下側方向
に常に引いた状態にしているコイルスプリング57を有
する引っ張り手段58が各々設けられている。
【0035】駆動手段55は、モータ59と、このモー
タ59の出力軸59aに一体回転可能に取り付けられて
いるプーリ60と、回転軸54に一体回転可能に取り付
けられているプーリ61と、プーリ60とプーリ61に
跨って張設されている動力伝達ベルト62を有してお
り、モータ59の回転が出力軸59a,プーリ60,動
力伝達ベルト62,プーリ61に伝達されて、プーリ6
1と一体に回転軸54を回転させることができる構造に
なっている。
【0036】このように構成された紙葉類振動手段15
では、モータ59により回転軸54が回転すると、偏心
カム54a,54bがカムリング56a,56bを介し
て上下可動部材52a,52bの一方を押し上げ、他方
を引き下げるというように、上下可動部材52a,52
bを交互に上下動させる。すなわち、一方の上下可動部
材52a(または52b)が開口11eを通って底壁1
1aから突出すれば他方の上下可動部材52b(または
52a)は底壁11aから下側へと退避するように動
く。また、投入部11の全体が後側に略15度転倒され
た状態になっており、紙葉類10の自重は、背面方向と
底面方向に力が分けられるので、紙葉類10が上下可動
板52aまたは52bによって下側から押し上げられる
と、紙葉類10の底面と背面が交わる角の部分を支点と
して回転するようにして振動が加えられる。また、2つ
の上下可動部材52a,52bは前後に離れて設けられ
ているので、紙葉類10の底面を叩く位置が異なり、前
側の上下可動部材52bが突出されて紙葉類10が振動
されるときと、後側の上下可動部材52aが突出されて
紙葉類10が振動されるときとで異なる振幅を与えるこ
とができると同時に、わずかながら回転力を与えること
ができ、結果的に短時間で効率良く適正な整列(整位)
を行うことができる。
【0037】(紙葉類分離供給装置の構成)次に、紙葉
類繰り出し位置8に送られて来た紙葉類10を1枚ずつ
に分離し、紙葉類搬送手段4に向かって繰り出す紙葉類
分離供給装置9の構造について説明する。紙葉類分離供
給装置9は、図5及び図20乃至図23に細部構造を示
している。なお、図5は紙葉類供給部1の紙葉類繰り出
し位置8における紙葉類分離供給装置9の周辺構造を示
す斜視図で、図20(A),(B)はその紙葉類分離供
給装置9の周辺構造と動作を模式的に示す図、図21は
その紙葉類分離供給装置9の全体斜視図、図22は紙葉
類分離供給装置9の正面図、図23は紙葉類分離供給装
置9の上面図である。図5及び図20乃至図23におい
て、紙葉類分離供給装置9は、紙葉類移送手段12及び
第2の紙葉類移送手段16とにより紙葉類繰り出し位置
8に立位の状態で移送されて来た紙葉類10を真空吸引
して1枚だけ吸着し、これを下流側となる紙葉類搬送手
段4に向かって略垂直に移送することができる分離供給
部63と、その分離供給部63で紙葉類10が1枚づつ
に分離し易くするための分離補助部64と、紙葉類繰り
出し位置8に送られて来た紙葉類10の有無を検出する
ための紙葉類検知手段106(図28参照)、紙葉類押
し過ぎ検知手段105(図28参照)等で構成されてい
る。
【0038】(分離供給部の構成)分離供給部63は、
3つのガイドローラ66a,66b,66cの外側を回
って張設されているエンドレス状の分離供給ベルト67
と、この分離供給ベルト67まで搬送されて来た紙葉類
10を分離供給ベルト67に真空引きして吸着保持する
真空吸引手段68と、分離供給部63に送られて来た紙
葉類10の大きさと姿勢不良のまま供給された紙葉類1
0や整位により姿勢不良となった紙葉類の存在を検知し
て姿勢不良検出手段115(図28参照)に出力情報を
送るための3つのセンサ69a,69b,69c等で構
成されている。
【0039】3つのガイドローラ66a,66b,66
cのうち、2つのガイドローラ66a,66bは、紙葉
類10が繰り出されて行く方向に沿って上下に分かれて
配置されており、残りの1つのガイドローラ66cはそ
の後側に配置されている。したがって、この3つのガイ
ドローラ66a,66b,66cで張設されている分離
供給ベルト67の紙葉類繰り出し位置8に面している部
分67a(以下、この部分を「ベルト当接面面67a」
という)は、上下方向に向かって真っ直ぐ走るように平
面(垂直面)となった状態になっている。また、ガイド
ローラ66a,66bは枢軸70a,70bに回転可能
に取り付けられた従動ローラで、ガイドローラ66cは
モータ71により回転される駆動軸70cに一体回転可
能に取り付けられている駆動ローラである。そして、モ
ータ71により駆動軸70cがガイドローラ66cと共
に回転されると、このガイドローラ66cと共に分離供
給ベルト67がガイドローラ66a,66bの回転を伴
って回転する。その回転方向は、図5及び図20乃至図
23図では反時計回り方向となる。
【0040】さらに、駆動軸70cは、ガイドローラ6
6a,66bを支持している枢軸70a,70bが取り
付けられている固定保持板72aとは異なる可動保持板
72b上に取り付けられており、この可動保持板72b
はモータ71と駆動軸70cを伴ってガイドローラ66
a,66bに近づく図22中の矢印S方向(分離供給ベ
ルト67の内側)と離れる図22中の矢印L方向に移動
可能になっている。そして、矢印L方向である離れる方
向に移動されると、ガイドローラ66a,66b,66
cの外側を回って張設されている分離供給ベルト67を
強く張った状態にすることができ、反対に矢印S方向で
ある近づく方向に移動されると分離供給ベルト67の張
りを弛めることができる。また、その可動保持板72b
の位置は、ロックレバー73aを有するロック手段73
により解除可能にロックしておくことができる構造にな
っている。したがって、本実施の形態の分離供給部63
の構造では、ロック手段73によるロックを弛め、可動
保持板72bと共にガイドローラ66cを分離供給ベル
ト67の内側に移動させると分離供給ベルト67の張り
が緩まり、分離供給ベルト67の交換等を簡単に行うこ
とができる。また、交換後は可動保持板72bと共にガ
イドローラ66cを元の状態まで戻してロックしておく
ことができるので、分離供給ベルト67の交換作業等を
簡単に行うことができることになる。
【0041】なお、従来の分離供給ベルトは、その確実
な分離繰り出しを行うために、ベルト外周面が凹凸であ
る必要があった。そのため、ベルトの外側にテンション
ローラを設けて内側に向かって張るような方式をとると
き、ベルト外周面が凹凸なので、テンションローラが破
損する場合があるという課題が考えられた。また、その
テンションローラを可動式にしてバネを用いたオートテ
ンション機構を構成することも行われていたが、バネ自
身に連続的負担がかかり、ばねが破損するという課題が
考えられた。さらに、従来のベルト交換法では、交換
後、ベルト張力は作業者の感覚に頼っているので、値が
一様にならないという課題や特殊な工具を必要する等の
課題があった。しかしながら、本実施の形態の構造で
は、ロック手段73によるロックを弛め、可動保持板7
2bと共にガイドローラ66cを分離供給ベルト67の
内側に移動させると分離供給ベルト67の張りが緩ま
り、分離供給ベルト67の交換等を簡単に行うことがで
きる。また、交換後は可動保持板72bと共にガイドロ
ーラ66cを元の状態まで戻してロックしておくことが
できるので、分離供給ベルト67の交換作業等を簡単に
行うことができることになる。
【0042】また、本実施の形態の構造では、紙葉類1
0が送られて来る方向を向いたベルト当接面67bを形
成しているガイドローラ66a,66bは後述する位置
調整を固定保持板72と共に行った後は固定した構造を
採っている。すなわち、ガイドローラ66a,66b
は、ベルト交換時には移動されない構造にしているの
で、ベルト交換を行っても、ベルト当接面67aの配置
される位置が動くことがない。その紙葉類繰り出し位置
8でのベルト当接面67aの位置がずれたりすると、紙
葉類移送手段12の上述したアーム18a,18bとベ
ルト当接面67baの位置関係も再度調整を必要とする
場合が生じて作業が複雑になるが、本実施の形態の構造
ではベルト交換時には動かさないので、同じ位置に、同
じ状態で確保しておくことができる。さらに、ガイドロ
ーラ66cの移動は、モータ71、駆動軸70c、可動
保持板52bと共に一体的に移動させる構造を採ってい
るので、ガイドローラ66cを移動させてもモータ7
1,駆動軸70cの位置関係は常に確保されており、交
換後にモータ71や駆動軸70cとの位置関係を調整
(組み立て直しを含む)したりする作業は必要としな
い。
【0043】さらに、ここでの分離供給ベルト67は、
ベルト当接面67aが、水平面(底壁11a)に対して
直角または投入部11側に若干(θ1)傾斜した状態に
して配置されている。そのベルト当接面67aの角度調
整は、ガイドローラ66a,66bを回転可能に保持し
ている固定保持板72aを、図22中で時計方向または
反時計回り方向に回転させると、底壁11aに対する角
度を任意に調整することができる。この角度調整は、通
常は製造組み立て時に1回行うだけで、後は固定され
る。そして、この実施の形態の構造において、ベルト当
接面67bを底壁11aに対して直角または投入部11
側に前傾させている理由は、分離供給ベルト67のベル
ト当接面67aに当接された先行の紙葉類10に続いて
送られて来た後続の紙葉類10の重み(自重)が先行の
紙葉類10に加わり、これが先行の紙葉類10と後続の
紙葉類10との間の接触圧となるのを無くすためであ
る。すなわち、先行の紙葉類10をベルト当接面67a
で垂直(直角)または前傾させた状態で保持した場合に
は、後続の紙葉類10の重みは先行の紙葉類10には加
わることがない。したがって、本実施の形態の分離供給
部63の構造では、先行の紙葉類10に後続の紙葉類1
0の重みが加わり、それが先行の紙葉類10と後続の紙
葉類10との間に大きな接触圧となって作用する外力を
無くしているので、先行の紙葉類10を分離供給ベルト
67により円滑にに繰り出すことができる。また、後続
の紙葉類10が先行の紙葉類10により引きずられて不
揃いになるのを防止することができ、後続の紙葉類10
が続いて繰り出されるときに、不安定な姿勢で繰り出さ
れるのを回避し、紙葉類10の繰り出しをトラブルなく
円滑に行うことができる。なお、分離供給ベルト67に
は紙葉類10を真空吸引するための前後一対の吸引窓7
4を有する紙葉類吸着保持部67bが180度変位させ
て2つ設けてあり、また吸引窓74以外は通気性が持た
されていない。
【0044】分離供給部63の真空吸引手段68は、分
離供給ベルト67で囲まれた内側で、ベルト当接面67
aの後側に位置して設けられている吸引ダクト75を有
し、この吸引ダクト75がバキュームポンプ78に接続
されている。また、吸引ダクト75は分離供給ベルト6
7における紙葉類吸着保持部67bの吸引窓74と対応
した位置に配置されていて、分離供給ベルト67が回転
されて吸引窓74が吸引ダクト75の前に到達していな
いときには吸気口が分離供給ベルト67で塞がれた状態
に置かれ、吸引窓74が前に到達すると開放されて、バ
キュームポンプ78からの吸引力を受けて吸引ダクト7
5内に空気を吸い込み、このとき紙葉類吸着保持部67
bと隣接する位置まで送られて来ている紙葉類10が、
紙葉類吸着保持部67bに面密着された状態で吸着され
て吸気口を再び塞ぎ、分離供給ベルト67と共に上方、
すなわち紙葉類搬送手段4に向かって紙葉類10が垂直
方向に移送される構造になっている。なお、吸引ダクト
75は、分離供給ベルト67の走行方向に向かって細長
く延びた状態になっており、吸引窓74に吸着されて分
離供給ベルト67と一体に上方に向かって移動される紙
葉類10が紙葉類搬送手段4の搬送ベルト95a,95
bの間に挟まれるまで、移動させることができるように
設定されている。また、分離供給ベルト67は、常に回
転しているのではなく、通常は、紙葉類吸着保持部67
bが吸引ダクト75の前面から外れた原点位置で待機さ
れていて、吸引ダクト75の吸気口の前面を分離供給ベ
ルト67で塞いでおり、紙葉類繰り出し位置8に紙葉類
10が送られて来たことがセンサ93により検知される
とモータ71が回転されて、分離供給ベルト67が回転
を始め、この分離供給ベルト67が180度回転して原
点位置に到達すると再びモータ71の回転が止まって分
離供給ベルト67も停止する。そして、この分離供給ベ
ルト67が180度移動する間に吸気ダクト75の前を
吸気窓74が1回通過し、上記紙葉類10の繰り出しを
1回行う。すなわち、180度移動する毎に1枚、紙葉
類10が繰り出される。なお、本実施の形態では、紙葉
類吸着保持部67bを分離供給ベルト67に、180度
毎に1ずつ設けた場合あるが、1つの場合には360度
回転する毎に1枚となるが、分離供給ベルト67の大き
さによっては3つ以上設けてもよいものである。
【0045】姿勢不良検知手段115用の3つのセンサ
69a,69b,69cは、反射型のセンサであって、
図27に模式図を示すように、分離供給ベルト67に吸
着されて、この紙葉類区分装置で使用可能な紙葉類A1
0が正規に繰り出されて行く搬送領域120内で、その
略最大幅の部分に、その搬送方向に沿って点在して配置
されている。このセンサ69a〜69cを使用した姿勢
不良検知手段115では、図27中に実線で示す紙葉類
A10のように、3つのセンサ69a〜69cで同時に
検出された場合には適正な整位状態となっていると判断
する。これに対して、一点鎖線で示す紙葉類A10ある
いは二点鎖線で示す紙葉類A10のように、倒れたり傾
いたりして、3つのセンサ69a〜69cの中の1つの
センサ69aだけ(一点鎖線で示す紙葉類A10の場
合)、あるいは2つのセンサ69a,69bだけ(二点
鎖線で示す紙葉類A10の場合)が検出した場合には、
紙葉類A10が姿勢不良の状態で繰り出されていると判
断され、姿勢不良検知手段115から出力情報が後述す
るシステム制御部100(図28)に送られ、システム
制御部100では警報等を発声すると同時に装置を停止
する等して、作業者にその処理を促すようになってい
る。これにより、分離供給部63から紙葉類10が姿勢
不良の状態で繰り出されるのを防ぐことができる。
【0046】分離補助部64は、分離供給部63の下側
に位置して設けられており、紙葉類移送手段12により
搬送されて来る方向に向かって開口されている補助当接
面としての補助吸引窓80(以下、この部分を「補助当
接面80」という)を設けたハウジング81を有し、こ
のハウジング81内に補助真空吸引手段84としての吸
引ダクト84aの吸気口を設けている。吸引ダクト84
aは吸引源を真空吸引手段68の吸引ダクト75と同じ
バキュームポンプ78を使用し、バキュームポンプ78
からの吸引を途中で吸引ダクト75側へ向かう吸気通路
と吸引ダクト84a側に向かう吸気通路との、二股状に
分岐させている。その吸引ダクト84aには、吸引ダク
ト84a内の負圧を計測するための負圧計87が設けら
れている。また、補助吸引手段84における吸引ダクト
84aの吸気面積と真空吸引手段68における吸引ダク
ト75の吸気面積の関係では、補助吸引手段84におけ
る吸引ダクト84aの吸気面積の方を小さく設定してあ
る。さらに、補助当接面80は、分離供給ベルト67の
ベルト当接面67aと直線的には並ばず、下側が投入部
11側に若干突き出し、当接部分67aと補助当接面8
0とのつながりが、概略「く」の字状にして配置されて
いる。加えて、補助当接面80の前面には、図24乃至
図26に詳細構造を示しているように、その前面を覆っ
た状態にして通気性を有するネット82が取り付けられ
ているとともに、その外側には「コ」の字状をした枠体
83が取り付けられている。この枠体83は補助当接面
80の外側に凹凸部分を形成しているものであって、枠
体83が凸となり、枠体83で囲まれた内側が領域が凹
となっている。また、枠体83の下端は、補助当接面8
0の下側の一部83aにはかからないようにして設けら
れている。
【0047】そして、紙葉類10が紙葉類繰り出し位置
8に送られて来ると、紙葉類10の下端側の部分が吸引
ダクト84aで真空吸引されて、その下端側の部分が補
助当接面80に吸着されるとともに、この吸着で吸引ダ
クト84aの吸気口が塞がれる。ここでの吸着は、紙葉
類10の下端側の部分は図24乃至図26に示すように
反る。これについて、さらに詳述すると、図24は補助
当接面80に紙葉類10の下端側の部分が吸着された状
態での要部分解斜視図、図25は図24のB−B線断面
矢視図、図26は図24のC−C線断面矢視図である。
図24乃至図26において、ここでの吸着は、補助当接
面80の両端(前後)の部分と上部に枠体83による凸
部が形成されているので、図24乃至図26に示すよう
に、紙葉類10の中央部分が補助当接面80側に突き出
すとともに、紙葉類10の両端が後続の紙葉類10側に
突き出した、水平断面形状が概略アーチ状に湾曲された
反りが作られる。この場合、補助当接面80の下端側の
部分80aには枠体83の配置を無くして、平面となっ
ているので、この一部80に対応している紙葉類10の
最も下側の部分は平坦な部分10aを形成する。このよ
うにアーチ状をした部分の下側に平坦部分10aを形成
すると、後続の紙葉類10との間に形成される隙間88
が大きくなり、この隙間88に後述する剥離用のエアが
付加される。したがって、このように構成されている補
助当接面80の部分の構造では、紙葉類繰り出し位置8
に送られて来た紙葉類10の下端側の部分を補助当接面
80に吸着して、その下端側の部分に反りを作るように
すると、重なって後続の紙葉類を送られて来ている場合
には反りによってはじいて剥離することができ、遅れて
来た後続の紙葉類10に対しては、その反りで間に隙間
88(図25,図26参照)を作って、密着させずに留
まらせておくことができる。なお、これと同時に、補助
当接面80と分離供給ベルト67のベルト当接面67a
との間の部分96(図20乃至図26、図30参照)に
は、「く」の字状の角度を設けているので、補助当接面
80に吸着された紙葉類10は補助当接面80とベルト
当接面67aとの間で屈曲され、図25及び図30で模
式的に示しているように、この屈曲部分96でも後続す
る紙葉類10との間に隙間が作られることになる。
【0048】加えて、分離補助部64には、隙間88が
形成される部分に対応して、その下側に隙間88に向か
ってエアを吹き出す送風ダクト85が配置されている。
そして、隙間88には、吹き出す送風ダクト85からの
エアが下側から当てられ、このエアで紙葉類10と紙葉
類10との間を積極的に剥離し、1枚目だけが分離供給
ベルト67に保持されて送られるようにしている。ま
た、補助当接面80に当接されている紙葉類10の下端
の部分には上記平坦部分10aが設けられて、エアが吹
き込まれる口を大きく確保しているので、送風ダクト8
5からのエアを多量に隙間88が受け入れて、後続の紙
葉類10を都合良く剥離する。なお、その送風ダクト8
5は、バルブ89を介して送風機90に接続されてい
る。
【0049】紙葉類検知手段106及び紙葉類押し過ぎ
検知手段105は、分離補助部64の下側に配置されて
おり、紙葉類10が搬送されて来る方向に向かって投入
部11内に延びる接触子92を有し、また接触子92の
後方に紙葉類検知手段106用の紙葉類検知センサ93
と、紙葉類押し過ぎ検知手段105用の押し過ぎ検知セ
ンサ94が配設されている。さらに接触子92の一部に
は、紙葉類検知センサ用の遮光板92aと押し過ぎ検知
センサ用の遮光板92bが設けられている。そして、接
触子92は、紙葉類繰り出し位置8に紙葉類10が搬送
されて来ていないとき、投入部11内に大きく突き出さ
れていて、遮光板92a,92bは紙葉類検知センサ9
3及び押し過ぎ検知センサ94とそれぞれ外れた位置に
配置されている。紙葉類移送手段12及び第2の紙葉類
移送手段16により紙葉類10が紙葉類繰り出し位置8
に搬送されて来て、その紙葉類10で押されると接触子
92が後退し、まず遮光板92aが紙葉類検知センサ9
3内に進入されて、これにより紙葉類10が紙葉類繰り
出し位置8に移送されて来たことを紙葉類検知センサ9
3で検知し、紙葉類検知手段106(図28参照)に信
号が送られ、その紙葉類検知手段106で紙葉類10の
有無を検出できる構造になっている。そして、紙葉類1
0の送りが適正で、紙葉類10が分離供給ベルト67側
に押され過ぎていない場合は、接触子92はこの状態以
上に後退することはない。紙葉類10が次々と重なって
送られて来て詰まったりした場合には、接触子92がさ
らに後退し、遮光板92bが押し過ぎ検知センサ94内
に進入されて、これにより紙葉類10が押され過ぎの状
態にあることを押し過ぎ検知センサ94で検知し、押し
過ぎ検知手段105(図28参照)に信号が送られ、そ
の押し過ぎ検知手段105で紙葉類10が押され過ぎに
なっているのを検出できる構造になっている。
【0050】(紙葉類搬送手段側の構成)紙葉類搬送手
段4は、分離供給ベルト67のベルト当接面67aに隣
接して、互いに向き合って配設されている駆動系側の搬
送ベルト手段95aと従動系側の搬送ベルト手段95b
を有している。この紙葉類搬送手段4は、分離供給ベル
ト67で垂直方向に繰り出されて来る紙葉類10を駆動
系側の搬送ベルト手段95aと従動系側の搬送ベルト手
段95bとの間に引き込み、その駆動系側の搬送ベルト
手段95aと従動系側の搬送ベルト手段95bとで紙葉
類10を読取部2を通って区分け集積部3a側に搬送す
る。
【0051】また、搬送ベルト手段95bの内側には、
分離供給ベルト67で繰り出されて、搬送ベルト手段9
5a,95bとの間を通過する紙葉類10の厚みを検出
するための紙葉類厚み検出手段113(図28参照)用
の厚み検出センサ79が配置されている。厚み検出セン
サ79は、反射形のセンサであり、搬送ベルト手段95
aと95bの間を紙葉類10が通過する時に、搬送ベル
ト手段95bのベルトの盛り上がり量に応じた信号を紙
葉類厚み検出手段113に送る。紙葉類厚み検出手段1
13では、厚み検出センサ79の出力情報から紙葉類の
厚みを検出して、その情報をシステム制御部100に送
る。システム制御部100では、紙葉類厚み検出手段1
13からの情報に基づき、紙葉移送手段12及び第2の
紙葉類移送手段16が紙葉類繰り出し位置8に向かって
連続して送るのに最適な速度を計算し、フィードバック
制御する。ここでは、例えば、厚みの大きい紙葉類10
が分離供給ベルト67により繰り出された場合と薄い紙
葉類10が繰り出された場合とでは、紙葉類繰り出し位
置8では、後続の紙葉類10とベルト当接面67aとの
間にできる隙間が異なる。すなわち、移送中の紙葉類の
中には、厚みの大きいものや薄いものまで、任意の厚み
の紙葉類が存在する。そこで、繰り出された紙葉類の厚
み分だけ分離供給部に送り込む、紙葉類移送手段12の
移送速度の制御が必要になる。厚み情報を見ずに紙葉類
移送手段12が紙葉類10を一定速度で送るならば、押
し過ぎを起こさないために、最も薄い紙葉類10の送り
込み速度に統一しなければならない。それでは、厚い紙
葉類が繰り出された場合、その後の数秒間繰り出しに無
駄な時間が発生する。機械の処理能力の高速化を図るた
めに、繰り出された直後の紙葉類の厚みを検出し、その
厚さ情報を紙葉類移送手段の制御に反映するようにして
いる。したがって、本実施の形態の構造では、繰り出さ
れた直後の紙葉類の厚みを検出し、その厚さ情報を紙葉
類移送手段の制御に反映するようにしているので、機械
の処理能力の高速化を図ることができる。
【0052】(回路構成)図28は紙葉類区分システム
の紙葉類搬送装置全体における回路構成ブロック図であ
る。なお、図28において図1乃至図27と同一符号を
付したものは図1乃至図27と同一のものを示してい
る。図28において、この紙葉類搬送装置の全体は、シ
ステム制御部(CPU)100で制御されるもので、シ
ステム制御部100には上記読取部2、紙葉類区分け部
3,紙葉類搬送手段4の他に、投入部11及び紙葉類分
離供給装置9が接続されている。また、投入部11にお
いてエンドレスチェーン21を駆動するためのモータ4
2はモータ駆動制御部101を介してシステム制御部1
00に接続され、補助移送ベルト手段44A,44Bを
駆動するためのモータ51はモータ駆動制御部103を
介してシステム制御部100に接続され、紙葉類振動手
段15を駆動するためのモータ59はモータ駆動制御部
104を介してシステム制御部100に接続されてい
る。さらに、紙葉類分離供給装置9において、押し過ぎ
検知センサ94は押し過ぎ検知手段105を介してシス
テム制御部100に接続され、紙葉類10の有無を検出
するセンサ93は紙葉類検知手段106を介してシステ
ム制御部100に接続され、バキュームポンプ78はバ
キュームポンプ制御手段110を介してシステム制御部
100に接続され、送風機90は送風機制御手段111
を介してシステム制御部100に接続され、紙葉類10
の厚みを検知する厚み検出センサ79は紙葉類厚み検出
手段113を介してシステム制御部100に接続され、
分離供給部63の分離供給ベルト67を駆動するための
モータ71はモータ駆動制御部114を介してシステム
制御部100に接続されている。
【0053】(主要部の制御動作)図29は紙葉類区分
システムにおける紙葉類供給部の主要部の動作を示すフ
ローチャートである。そこで、本実施の形態における紙
葉類供給処理の動作を図29のフローに従って次に説明
する。まず、動作説明に先立って、本実施の形態の構造
では、分離供給部63側の吸引ダクト75(真空吸引手
段68)の吸引源と分離補助部64側の吸引ダクト84
a(補助吸引手段84)の吸引源を、同じ一つの供給源
で賄う構造にしているが、この構造部分における動作の
原理を先に説明する。この構造では、吸引ダクト75と
吸引ダクト84aは同一の吸引源(バキュームポンプ7
8)からの吸引を、途中で二股に分岐させており、吸引
ダクト75と吸引ダクト84aの口が塞がれていないと
き、両者の吸気ブロック内圧は平衡状態にあり同圧にな
っている。どちらか一方に閉じる開く等の環境の変化が
あったときも、一瞬にして両者の内圧はそれまでとは異
なる値ではあるが平衡状態に遷移、つまり、同圧にな
る。また、どちらか一方でも吸気口が開いた状態にある
とき、その開いた吸気口での真空引きには多量の空気が
供給されるので、真空引きの効力は中和され、内圧が小
さい値で両者が平衡状態になる。これは、リーク、大気
圧解放等と呼ばれている。
【0054】そこで、紙葉類繰り出し位置8に紙葉類1
0が到着していない状態から到着し、分離供給ベルト6
7で紙葉類搬送手段4に向かって繰り出されるまでの動
作を見ると、(1)〜(4)の順に動作する。なお、分
離供給部63における分離供給ベルト67は、紙葉類繰
り出し位置8で紙葉類10が紙葉類検知手段92または
負圧検出手段109で検知されるまでの間、紙葉類吸着
保持部67bの吸引窓74が吸引ダクト75の前面と外
れて、その吸引窓75以外の分離供給ベルト67の部分
で吸引ダクト75の吸引口を塞いだ状態を作っている原
点の位置(以下、この位置を単に「原点位置」という)
に配置されている。 (1)まず、紙葉類繰り出し位置8に紙葉類10は到着
しておらず、吸気ダクト75は分離ベルト67によりそ
の吸引口が閉じられた状態で待機している時は、吸引ダ
クト84aにおいて大気解放されているので、両者の内
圧は小さい値で平衡状態になる。そのため、吸引源であ
るバキュームポンプ78に過大な負荷をかけない。 (2)紙葉類繰り出し位置8に紙葉類10が送られて来
て、補助当接面80に紙葉類10が当接した時、両者は
密閉状態にあるため、両者の内圧は大きな値で平衡状態
になる。続いて、分離供給ベルト67が回転されて紙葉
類吸着保持部67の吸引窓74が吸気ダクト75の前面
で紙葉類10と対応すると、紙葉類10が吸気窓74に
吸着されて吸気ダクト75の前面を閉じた状態を維持す
る。ここで、補助吸引手段84における吸引ダクト84
aの吸気口面積よりも真空吸引手段68における吸引ダ
クト75の吸気口面積の方が大きく形成しているため、
分離供給ベルト67が回転されると、真空吸引手段68
(吸気ダクト75)が発生する大きな吸着力により先行
の紙葉類10は吸気窓74に吸着されたまま繰り出され
る。((吸着力)=(吸引口内圧)×(吸気口面
積))。 (3)また、先行の紙葉類10が真空吸引手段68(吸
気ダクト75)により分離供給ベルト67に吸着されて
繰り出されるために、紙葉類10の束から分離を始める
と、補助吸引手段84における吸気ダクト84aの密閉
状態が解除されるので、わずかな大気圧解放が起こり、
内圧が小さくなる。そのため、先行の紙葉類10の補助
吸引手段84による吸着力から離脱するという作業が円
滑に行われる。 (4)その一瞬後に、紙葉類移送手段12と第2の紙葉
類移送手段16の移送ベルト手段43A,43Bと補助
移送ベルト手段44A,44B等により送られて来る後
続の紙葉類10は、補助当接面80に当接する。そのた
め、両者が密閉状態になるため、両者の内圧は大きな値
で平衡状態になる。これにより、吸引ダクト84aで吸
着された後続の紙葉類は、不安定なタイミングで繰り出
されないように保持(ホールド)され、繰り出されよう
としている先行紙葉類10は大きな力で分離供給が行わ
れる。すなわち、紙葉類10を利用して実質的にバルブ
の開閉を行い、コントロールする。
【0055】そして、紙葉類供給部1の投入部11にお
いて、紙葉類10が複数まとめて束にされて投入される
と、立位の状態で仕切アーム部19と仕切アーム部19
との間に小分けされて投入セットされ、これが仕切アー
ム部19のアーム(18a,18bと18a,18b)
により両側から支えられる。紙葉類繰り出し位置8で紙
葉類10が紙葉類検知手段92または負圧検出手段10
9で検知されていないとき、紙葉類移送手段12と第2
の紙葉類移送手段16の移送ベルト手段43A,43B
と補助移送ベルト手段44A,44Bがそれぞれ通常よ
りも早送り動作され、投入部11に投入されている紙葉
類10は、紙葉類振動手段15による振動を伴い、整位
されながら、紙葉類移送手段12と第2の紙葉類移送手
段16の移送ベルト手段43A,43B、及び補助移送
ベルト手段44A,44Bによって紙葉類繰り出し位置
13に向かって立位のまま早送りされる。紙葉類繰り出
し位置8まで早送りされて紙葉類10が紙葉類検知手段
92または負圧検出手段109で検知されると、その後
は、紙葉類移送手段12と第2の紙葉類移送手段16の
移送ベルト手段43A,43Bと補助移送ベルト手段4
4A,44Bの速度は、分離供給部63における紙葉類
繰り出し動作に同期する。
【0056】一方、分離供給部63における分離供給ベ
ルト67は、上述したように紙葉類繰り出し位置8に紙
葉類10が到着されて紙葉類検知手段92または負圧検
出手段109で検知されるまでの間、原点位置に配置さ
れていて、またバキュームポンプ78の出力はセーブ
(低速運転)されている。このように、実際に真空吸引
を必要としないとき、バキュームポンプ78の出力をセ
ーブしておくことにより不必要な騒音を低下させること
ができるとともに、消費電力を抑えることができる。ま
た、同時に、バキュームポンプ78の寿命を延ばすこと
ができる。したがって、ここでは吸引ダクト75での吸
引を必要としていない間は、吸引ダクト84側の吸引力
を低下させることなく、騒音の低下と消費電力の無駄を
省くとともに、バキュームポンプ78の寿命を延ばすこ
とができる。そして、紙葉類繰り出し位置8に紙葉類1
0が到着され、紙葉類検知手段92で検知されると、バ
キュームポンプ78の出力セーブを解放し、通常の運転
に戻す。一方、負圧検出手段109で検知された場合に
は、既に吸気ダクト75の吸気口と吸気ダクト84aの
吸気口の両方が塞がれて内圧が既に大きくなっている状
態にあるので、バキュームポンプ78はセーブ(低速運
転)したまま分離供給ベルト67が回転されて紙葉類1
0の繰り出し動作が行われる。
【0057】この後の制御は、繰り出し位置に送られて
来た紙葉類10が紙葉類検知手段106で検出された時
の処理(パターンA)と、紙葉類検知手段106で検出
されたが紙葉類押し過ぎ検知手段で押し過ぎと検知され
た時の処理(パターンB)と紙葉類検知手段106で検
出されなかったが負圧計87が規定値以上の負圧値を呈
示して負圧検出手段109で検出された時の処理(パタ
ーンC)とがある。その各パターンA,B,Cでの処理
を次に説明する。
【0058】(パターンA)紙葉類繰り出し位置8に紙
葉類10が送られて来て接触子92にぶつかると、接触
子92が後退し、遮光板92aがセンサ93内に進入さ
れ、この出力情報から紙葉類検知手段106で紙葉類1
0が紙葉類繰り出し位置8に移送されて来ているのを知
ることができる。紙葉類検知手段106で紙葉類10が
検出されると、紙葉類移送手段12と第2の紙葉類移送
手段16の移送ベルト手段43A,43Bによる移送と
補助移送ベルト手段44A,44Bによる移送による速
度は、分離供給ベルト67による紙葉類10の繰り出し
動作に同期した通常の速度に戻る。また、同時に、バキ
ュームポンプ78の運転のセーブが解放される。そし
て、分離供給ベルト67が回転され、途中、紙葉類吸着
保持部67bで紙葉類10を吸着保持して紙葉類搬送手
段4の搬送ベルト手段95a,95bとの間に向かって
繰り出す。そして、紙葉類搬送手段4のベルト手段95
a,95bとの間を通る紙葉類10は、途中、紙葉類厚
み検出センサ79で得られる出力情報から厚みが検出さ
れ、この厚みに応じてシステム制御部100では紙葉類
移送手段12と第2の紙葉類移送手段16の移送ベルト
手段43A,43Bの移送速度に補正、すなわち上記フ
ィードバック制御を実行し、分離供給ベルト67による
繰り出しと、紙葉類移送手段12と第2の紙葉類移送手
段16の移送ベルト手段43A,43Bによる送りとの
間に同期を持たせる。なお、分離供給ベルト67により
紙葉類10の繰り出しに失敗したときには、紙葉類移送
手段12と第2の紙葉類移送手段16の移送ベルト手段
43A,43Bを停止するとともに、補助移送ベルト手
段44A,44Bの早送りによる逆転を一定の時間行っ
て、紙葉類10をベルト当接面67aから一度離し、再
度分離供給ベルト67による繰り出し動作を行わせる。
この繰り出し動作が数回失敗した場合は警報を発して、
作業者に必要な処理を指示する。
【0059】(パターンB)紙葉類繰り出し位置で、接
触子92が紙葉類10に必要以上押され、遮光板92b
がセンサ94内に進入されると、この出力情報から紙葉
類繰り出し位置8で紙葉類10が必要以上に押されてい
ることが、押し過ぎ検知手段105が検知する。する
と、システム制御部100は、紙葉類移送手段12と第
2の紙葉類移送手段16の移送ベルト手段43A,43
Bによる移送と補助移送ベルト手段44A,44Bによ
る移送を停止した状態で、分離供給ベルト67による紙
葉類10の繰り出し動作を行う。ここで、分離供給ベル
ト67による紙葉類10の繰り出しが成功した場合は、
パターンAの場合と同様に、紙葉類10が搬送ベルト手
段95a,95bの間に送られ、途中、紙葉類厚み検出
センサ79で厚みが検出されて下流側へと送られて行
く。一方、分離供給ベルト67による紙葉類10の繰り
出し動作が失敗したときには、紙葉類移送手段12と第
2の紙葉類移送手段16の移送ベルト手段43A,43
Bを停止したまま、補助移送ベルト手段44A,44B
の早送り逆転を一定の時間行い、紙葉類10をベルト当
接面67aから一度離し、再度分離供給ベルト67によ
る繰り出し動作を行わせる。この繰り出し動作が数回失
敗した場合は警報を発して、作業者に必要な処理を指示
する。
【0060】(パターンC)紙葉類繰り出し位置8に紙
葉類10が送られて来ても、紙葉類10が多少ずれて接
触子92にぶつからず、紙葉類検知手段106で紙葉類
10が検出されていないが、送られて来た紙葉類10が
補助当接面80の部分に当接された場合は、分離補助部
64における吸引ダクト84a内の負圧が規定値以上に
なる。そこで、負圧計87から得られる負圧が規定値以
下の場合は、紙葉類10が紙葉類繰り出し位置8には送
られて来ていないと判断して待機状態におかれる。これ
に対して、負圧が規定値以上になると、紙葉類10が送
られて来ていると判断し、紙葉類移送手段12と第2の
紙葉類移送手段16の移送ベルト手段43A,43Bに
よる移送と補助移送ベルト手段44A,44Bによる移
送を停止した状態で、分離供給ベルト67による紙葉類
10の繰り出しが行われ、以後は、パターンAの場合と
同様に、紙葉類10が搬送ベルト手段95a,95bの
間に送られ、途中、紙葉類厚み検出センサ79で厚みが
検出されて下流側へと送られて行く。その他の動作はパ
ターンAと同じである。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は紙葉類を
利用して、前記第1の吸引ダクト手段内と第2の吸引ダ
クト手段内の負圧をコントロールしながら分離供給ベル
トにより紙葉類を送り出すことができので、制御手段の
構成を簡単にすることができるという優れた効果をした
紙葉類分離供給装置を提供することができる。
【0062】また、第1の吸引ダクト手段の吸気口面積
を第2の吸引ダクト手段の吸気面積よりも大きく形成し
ているので、分離供給ベルトによる紙葉類の送り出し時
に、その紙葉類が第2の吸引ダクト手段による吸着力か
ら離脱するという作業が円滑に行うことができるという
優れた効果を有した紙葉類分離供給装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の紙葉類分離装置を用いた
紙葉類区分システムの全体構成を示す斜視図
【図2】本実施の形態における紙葉類区分システムの全
体構成を示す平面図
【図3】本実施の形態における紙葉類区分システムの内
部を透視して側面方向より見た概略構成配置図
【図4】本実施の形態における紙葉類区分システムの紙
葉類供給部の要部構造を示す斜視図
【図5】本実施の形態における紙葉類区分システムの要
部構造を示す斜視図
【図6】本実施の形態における投入部の要部構造を示す
斜視図
【図7】図6のA−A線概略断面図
【図8】本実施の形態における紙葉類移送手段の全体斜
視図
【図9】本実施の形態における紙葉類移送手段の要部構
造を示す斜視図
【図10】本実施の形態における紙葉類移送手段の要部
構造を示す正面図
【図11】本実施の形態における紙葉類移送手段の要部
構造を示す分解斜視図
【図12】本実施の形態における紙葉類移送手段の仕切
アーム部の側面図
【図13】本実施の形態における紙葉類移送手段の仕切
アーム部の斜視図
【図14】本実施の形態における紙葉類移送手段の仕切
アーム部の斜視図
【図15】本実施の形態における紙葉類移送手段の仕切
アーム部の分解斜視図
【図16】本実施の形態における仕切アーム部の動作図
【図17】本実施の形態における仕切アーム部の動作図
【図18】本実施の形態における投入部の要部構成を示
す斜視図
【図19】本実施の形態における紙葉類振動の分解斜視
【図20】本実施の形態における紙葉類分離供給装置の
周辺構造を模式的に示す図
【図21】本実施の形態における紙葉類分離供給装置の
全体斜視図
【図22】本実施の形態における紙葉類分離供給装置の
正面図
【図23】本実施の形態における紙葉類分離供給装置の
上面図
【図24】本実施の形態における分離補助部の要部構造
を示す斜視図
【図25】図24のB−B線断面矢視図
【図26】図24のC−C線断面矢視図
【図27】本実施の形態における姿勢不良検知動作の説
明図
【図28】本実施の形態における紙葉類区分システムの
紙葉類搬送装置全体における回路構成ブロック図
【図29】本実施の形態における紙葉類区分システムの
要部動作の処理を示すフローチャート
【図30】本実施の形態における紙葉類分離供給装置の
要部構造を示す模式図
【符号の説明】
1 紙葉類供給部 2 読取部 3 紙葉類区分け部 3a 区分け集積部 4 紙葉類搬送手段 5 移載台車 6 保管棚 8 紙葉類繰り出し位置 9 紙葉類分離供給装置 10 紙葉類 11 投入部 12 紙葉類移送手段 63 分離供給部 64 分離補助部 66a,66b,66c ガイドローラ 67 分離供給ベルト 67a ベルト当接面 67b 紙葉類吸着保持部 68 真空吸引手段 74 吸引窓 75 吸引ダクト 78 バキュームポンプ 79 厚み検出センサ 80 補助吸引窓(補助当接面) 84 補助吸引手段 84a 吸引ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 信雄 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭50−89079(JP,U) 実開 昭61−154232(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 1/00 - 3/68 B07C 1/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数まとめてセットされて立位で紙葉類
    が送られて来る紙葉類繰り出し位置に配置された貫通し
    た吸引窓を有する紙葉類吸着保持部が一部に設けられて
    いる回転する分離供給ベルトと、前記紙葉類繰り出し位
    置まで送られて来た紙葉類を前記分離供給ベルトの前記
    吸引窓を通して真空吸引して前記紙葉類吸着保持部に吸
    着するための第1の真空吸引手段とを有し、前記紙葉類
    吸着保持部に吸着された前記紙葉類を前記分離供給ベル
    トの回転を伴って1枚ずつ下流側に送り出す分離供給手
    段と、 前記分離供給手段の下側に設けられて、前記紙葉類繰り
    出し位置にある前記紙葉類の下端側の部分に対応して配
    置され下端を開放したコの字形状の凸部と、前記下端に
    設けられた平坦部よりなる補助当接面と、この補助当接
    面の内側から真空吸引力を付与して前記紙葉類の下端側
    の部分を前記補助当接面に吸着するための第2の真空吸
    引手段を有してなる補助分離手段と、 前記紙葉類繰り出し位置に送られて来た紙葉類に前記吸
    引窓が対応していないときには吸気口が前記分離供給ベ
    ルトで閉じられているとともに、前記紙葉類に対応する
    と前記吸引窓を通して前記紙葉類を真空吸引して前記紙
    葉類を前記紙葉類吸着保持部に吸着させ、前記分離供給
    ベルトの回転伴って下流側に送り出すための第1の
    空吸引手段と、 前記分離供給ベルトの位置まで送られて来た前記紙葉類
    の下端側の部分を前記紙葉類吸着保持部と略同方向を向
    いて配置されている補助当接面に吸着させて吸気口を閉
    じ、吸着した前記紙葉類と続いて送られて来る後続の紙
    葉類との間を離すための第2の真空吸引手段と、 前記第1の真空吸引手段の吸気通路と前記第2の真空吸
    手段の吸気通路が途中で合流して一つにして接続され
    ている前記第1の真空吸引手段の吸気源と前記第2の
    空吸引手段の吸引源として共通に使用する真空吸引
    段とを備え 前記第2の真空吸引手段は、前記紙葉類繰り出し位置に
    おいて、前記第1の真空吸引手段の下方で、先行する紙
    葉類が前記分離供給ベルトの回転に伴って下流側に送り
    出され始めたときに密閉されていた吸気口が開放し始め
    る位置に配置され、 前記第2の真空吸引手段の吸気口が開放し始めることに
    より吸気口の密閉状態を解除して大気圧解放を起こし、
    先行の紙葉類の送り出しを加速させ、 その後に、前記分離供給ベルトの位置まで送られて来た
    後続の紙葉類の下端側の部分を前記補助当接面に吸着さ
    せて第2の真空吸引手段の吸気口を閉じ、後続の紙葉類
    を前記補助当接面に当接し保持する ことを特徴とする紙
    葉類分離供給装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の真空吸引手段の吸気口面積を
    前記第2の真空吸引手段の吸気面積よりも大きく形成し
    たことを特徴とする請求項記載の紙葉類分離供給装
    置。
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