JP2501810Y2 - キャブオ―バ―型車の前部構造 - Google Patents

キャブオ―バ―型車の前部構造

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JP2501810Y2
JP2501810Y2 JP1989106773U JP10677389U JP2501810Y2 JP 2501810 Y2 JP2501810 Y2 JP 2501810Y2 JP 1989106773 U JP1989106773 U JP 1989106773U JP 10677389 U JP10677389 U JP 10677389U JP 2501810 Y2 JP2501810 Y2 JP 2501810Y2
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front panel
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exterior panel
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利昭 蓮池
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Suzuki Motor Co Ltd
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本考案は、キャブオーバー型車の前部構造に関するも
のである。
b.従来の技術 第5図〜第7図は従来におけるキャブオーバー型車の
前部構造を示すものであって、フロントパネル20はその
左右両側縁20aがフロントピラー21にそれぞれ取付けら
れると共に、その下端縁20bがフロアパネル22に取付け
られている。そして、フロントパネル20の内面側には左
右両側部に一対のヘッドランプハウジング23が取付けら
れており、これら一対のヘッドランプハウジング23の間
にはクロスメンバ24が配設されている。また、フロント
パネル20の上端縁20cの内面にはウィンドメンバ25が取
付けられ、フロントパネル20の下端の外面側にはフロン
トバンパ26が対向配置されている。さらに、上述のハウ
ジング23内には、第6図に示す如くヘッドランプ27が収
納配置され、このヘッドランプ27の周囲を取り囲むよう
にランプグリル28が設けられている。
なお、第5図〜第7図において、29はヘッドランプハ
ウジング23の後壁に形成された自然風取入口、30はフロ
ントパネル20の下端部に形成されたヒーター風取入口、
31はフロントパネル20とヘッドランプハウジング23の結
合部分に塗布されたシーラー、32はフロントパネル20と
フロントピラー21との結合部分を覆うフェンダーパネル
である。
c.考案が解決しようとする課題 上述の如き構造にあっては、フロントパネル20が一枚
の外板であるため、このフロントパネル20に各種のメン
バやブラケット類及びクランプ等を溶接すると、溶接あ
とが外観に出てしまう不都合を生じる。このような事情
から、従来ではこれらの部材をフロントパネル20に溶接
しないようにしていたため、インストルメントパネル、
ステアリングシャフト、ペダル、ヒーター及びエアコン
等の取付強度が不足ぎみとなるのみならず、車体強度を
充分に得られないという問題点があった。なお、強度不
足を補うためにフロントパネル20以外の部材に補強構造
を組付けるようにすることも可能ではあるが、この場合
には、構造が非常に複雑になって重量が重くなる上に、
コスト高になるため、実用的でない。
また、ヘッドランプ部はヘッドランプハウジング23を
フロントパネル20に溶接して構成するため、溶接箇所か
ら水漏れを生じるおそれがある上に、その溶接あとを隠
すためにランプグリル28を取付ける必要があった。
さらに、フロントパネル20が一枚パネルであるため、
高速走行時に風切り音及び透過音が大きく、寒冷地での
車室内温度の低下を来たすといった不都合もあった。
本考案は、このような実状に鑑みてなされたものであ
って、その目的は、上述の如き従来の問題点を全て解消
し得るようなキャブオーバー型車の前部構造を提供する
ことにある。
d.課題を解決するための手段 上述の目的を達成するために、本考案においては、フ
ロントパネルにフロントウィンドメンバ部,ヘッドラン
プハウジング部及びクロスメンバ部を一体に屈曲成形
し、前記フロントパネルの上端縁に外観パネルの上端縁
を溶接結合すると共に前記ヘッドランプハウジング部及
びクロスメンバ部よりも下方のフロントパネル部分に前
記外観パネルの下端縁を溶接結合し、かつ、前記外観パ
ネルの上下方向の中間部分を前記ヘッドランプハウジン
グ部及びクロスメンバ部よりも上方のフロントパネル部
分に接着剤にて接合することにより、前記フロントパネ
ルをインナパネルとしかつ前記外観パネルをアウタパネ
ルとして構成すると共に、前記フロントパネルの上側部
分と前記外観パネルとの間、並びに、前記ヘッドランプ
ハウジング部及びクロスメンバ部と前記外観パネルとの
間に閉断面空間部をそれぞれ形成し、さらに、前記フロ
ントパネルの下側部分であって左右方向に沿って間隔を
隔てた複数箇所に水抜き用ビード部を屈曲成形にて並設
してこれらの水抜き用ビード部と前記外観パネルの下端
縁との間に、下側の前記閉断面空間部に連なる水抜き通
路を設けるようにしている。
以下、本考案の一実施例に付き第1図〜第4図を参照
して説明する。
第1図はキャブオーバー型車1を示すものであって、
同図において、2は車体前部、3a,3bはヘッドランプ、4
a,4bはフロントピラー、5はフロントウィンドガラス、
6はフロントバンパである。
上述のフロント部2は、第2図及び第3図に示すよう
に、フロントパネル7の外側(前方側)に外観パネル8
を付設することにより構成されており、2枚パネル構造
となっている。すなわち、フロントパネル7は一枚のパ
ネルにてフロントウィンドメンバ部W,ヘッドランプハウ
ジング部9及びクロスメンバ部10等をそれぞれ有するよ
うに一体成形して成るものであって、このフロントパネ
ル7の上端縁7aに外観パネル8の上端縁8aが溶接にて結
合されると共に、フロントパネル7の上下方向の中間部
分であってかつヘッドランプハウジング部9及びクロス
メンバ部10より下方の部分7bに外観パネル8の下端縁8b
が溶接にて結合されている。さらに、第3図に示すよう
に、フロントパネル7と外観パネル8とはヘッドランプ
ハウジング部9及びクロスメンバ部10の上方箇所(外観
上見える部分)において接着剤11にて互いに接着され、
強度上の補強がなされている。かくして、フロントパネ
ル7の上側部分と外観パネル8との間、並びに、ヘッド
ランプハウジング部9及びクロスメンバ部10と外観パネ
ル8との間に閉断面空間部S1,S2がそれぞれ形成されて
いる。また、フロントパネル7及び外観パネル8の左右
両側縁7c,8cは溶接にて互いに結合され、第4図に示す
ようにその結合部がフロントピラー4a,4bに結合されて
おり、この結合部分がフェンダーパネル32にて覆われて
いる。一方、フロントパネル7の下端縁7dは第3図に示
すようにフロアパネル12に結合されている。これによっ
て、フロントパネル7が車体前部2のインナパネルとな
されると共に、外観パネル8が車体前部2のアウタパネ
ルとなされている。そして、フロントパネル7のヘッド
ランプハウジング部9と外観パネル8の一部とによって
ランプ室13が形成され、このランプ室13内にヘッドラン
プ3a,3bが収納配置されている。一方、フロントパネル
7の下部及び外観パネル8の下端縁8bの外側にはフロン
トバンパ6が対向配置されている。
また、本実施例においては、第2図に示すようにフロ
ントパネル7の下部には左右方向に間隔を隔てて複数の
水抜き用ビード部(凹部)14が屈曲成形にて並設されて
おり、これらのビード部14に外観パネル8の下端縁8bが
対応するように構成されている。かくして、これらの水
抜きビード部14と外観パネル8の下端縁8bとの間に、下
側の閉断面空間部S2に連なる水抜き通路15が設けられて
おり、ランプ室13は前記ビード部14と下端縁8bとによっ
て形成された通路15を介して外部に連通されている。さ
らに、ヘッドランプハウジング部9にはヒータ風・自然
風取入口16が形成され、クロスメンバ部10にはヒータ風
取入口17が形成されている。しかして、外観パネル8と
ヘッドランプ3a,3bとの間の隙間を通ってランプ室13内
に侵入した雨水等は第3図において破線で示すように前
記通路15を通して外部へ排出される一方、前記隙間から
吹き込んだ風はフロントパネル7と外観パネル8との間
に導入されて袋部19(第2図参照)を通り、前記取入口
16,17を介して任意の箇所から室内に導入されるように
なっている。
上述のようなキャブオーバー型車1の前部構造によれ
ば、ヘッドランプハウジング部9及びクロスメンバ部10
を一体成形して成るフロントパネル7を用いるようにし
ているので、水漏れ防止を図ることができると共に、コ
ストダウンを図ることができる。また、フロントパネル
7に外観パネル8を付設してインナ及びアウタパネルか
ら成る2枚パネル構造としたので、外観形状を自由にデ
ザインすることができる上に、風切り音,透過音の低
減,寒冷地での室温低下の防止,衝撃吸収の向上が可能
となり、ワイヤーハーネスやケーブル類のクランプを容
易に行なうことが可能となる。さらに、インストルメン
トパネル,ステアリングシャフト,ペダル類,ヒータ
ー,エアコン等の取付けはフロントパネル7を各種部品
の形状にそれぞれ合せて充分な強度を有する形状とする
ことによりその取付けを容易に行なうことができると共
に、車体前部2の強度向上を図ることができる。
以上、本考案の一実施例に付き述べたが、本考案は既
述の実施例に限定されるものではなく、本考案の技術的
思想に基いて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、フロントパネル7及び外観パネル8の形状は
必要に応じて任意に変更可能である。
e.考案の効果 以上の如く、本考案は、一体成形品のフロントパネル
に外観パネルを付設してインナパネルとアウタパネルと
から成るいわゆる2枚パネル構造とするようにしたもの
であるから、車体前部の強度向上を図ることができると
共に、フロントパネルへの各種部材の溶接を行なっても
その溶接あとは外観パネルにて覆うことができるので、
外観を損なうことなく各種部材を必要に応じてフロント
パネルに容易にしかも高い強度で取付けることができ
る。また、本考案では、フロントウィンドメンバ部、ヘ
ッドランプハウジング部及びクロスメンバ部を一体成形
して成るフロントパネルを用いるようにしたのでフロン
トパネル自体の強度向上を図り得ると共に、このフロン
トパネルに外観パネルを取付けて上下2つの閉断面空間
部を設けるようにしたので、車体前部の剛性向上及び強
度向上を図ることができる。しかも、外観パネルの中間
部分を接着剤にて接着するようにしたことにより車体前
部の強度上の補強を図り得る。また、キャブオーバー型
車の前部の外観は外観パネルの形状を任意に設定するこ
とにより好ましいデザインにすることが可能である。さ
らに、フロントパネルは一体成形したものを用いている
ので、水漏れ等を生じるおそれがなく、しかも部品点数
が少なくて済み、コストダウンを図ることができるとい
った利点をも有する。
その上、本考案では、外観パネルの下端縁に対向する
フロントパネルの下端縁に複数の水抜き用ビード部を屈
曲成形上にて設けて、このビード部と外観パネルの下端
縁との間に水抜き通路を設けるようにしているため、ラ
ンプ室内に侵入した雨水等を水抜き通路を通して外部へ
排出することができて室内への侵入防止を図ることがで
きるのに加え、水抜き用ビード部の存在によりフロント
パネルの下部部分の剛性の大幅な向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案の一実施例を示すものであっ
て、第1図はキャブオーバー型車の全体斜視図、第2図
はキャブオーバー型車の前部構造を車室内側から見た要
部斜視図、第3図は第2図におけるIII−III線断面図、
第4図は第2図におけるIV−IV線断面図、第5図〜第7
図は従来例を示すものであって、第5図は第2図と同様
の要部斜視図、第6図は第5図におけるVI−VI線断面
図、第7図は第5図におけるVII−VII線断面図である。 1……キャブオーバー型車、2……車体前部、7……フ
ロントパネル(インナパネル)、8……外観パネル(ア
ウタパネル)、9……ヘッドランプハウジング部、10…
…クロスメンバ部、14……水抜き用ビード部、W……フ
ロントウィンドメンバ部、S1,S2……閉断面空間部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントパネルにフロントウィンドメンバ
    部,ヘッドランプハウジング部及びクロスメンバ部を一
    体に屈曲成形し、前記フロントパネルの上端縁に外観パ
    ネルの上端縁を溶接結合すると共に前記ヘッドランプハ
    ウジング部及びクロスメンバ部よりも下方のフロントパ
    ネル部分に前記外観パネルの下端縁を溶接結合し、か
    つ、前記外観パネルの上下方向の中間部分を前記ヘッド
    ランプハウジング部及びクロスメンバ部よりも上方のフ
    ロントパネル部分に接着剤にて接合することにより、前
    記フロントパネルをインナパネルとしかつ前記外観パネ
    ルをアウタパネルとして構成すると共に、前記フロント
    パネルの上側部分と前記外観パネルとの間、並びに、前
    記ヘッドランプハウジング部及びクロスメンバ部と前記
    外観パネルとの間に閉断面空間部をそれぞれ形成し、さ
    らに、前記フロントパネルの下側部分であって左右方向
    に沿って間隔を隔てた複数箇所に水抜き用ビード部を屈
    曲成形にて並設してこれらの水抜き用ビード部と前記外
    観パネルの下端縁との間に、下側の前記閉断面空間部に
    連なる水抜き通路を設けるようにしたことを特徴とする
    キャブオーバー型車の前部構造。
JP1989106773U 1989-09-12 1989-09-12 キャブオ―バ―型車の前部構造 Expired - Lifetime JP2501810Y2 (ja)

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CN108248694A (zh) * 2016-12-29 2018-07-06 上汽通用五菱汽车股份有限公司 一种前舱上边梁组件

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