JP2501792Y2 - フットペダル - Google Patents

フットペダル

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JP2501792Y2
JP2501792Y2 JP11141490U JP11141490U JP2501792Y2 JP 2501792 Y2 JP2501792 Y2 JP 2501792Y2 JP 11141490 U JP11141490 U JP 11141490U JP 11141490 U JP11141490 U JP 11141490U JP 2501792 Y2 JP2501792 Y2 JP 2501792Y2
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富 谷脇
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、リズムマシンを使用してドラムセットの
奏法での演奏や、リズムマシンに対する必要なデータを
打ち込み等に用いられるフットペダルに関する。
【従来の技術】
従来、リズムマシンを用いたドラムセットの奏法によ
る演奏や、リズムマシンに対するデータの打ち込みに
は、バスドラペダルが用いられている。このバスドラペ
ダルには例えば、第6図の(A)及び(B)に示すよう
に、自然楽器としてのバスドラ用ペダル(いわゆる生ド
ラム用ペダル)と同様のフットペダル2が使用され、こ
のペダル2によって操作されるビータ4でバスドラパッ
ド6を叩く方式が用いられている。バスドラパッド6に
は圧電センサが内蔵されており、ビータ4の叩打の強さ
や間隔を表す叩打信号が得られる。
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このようなバスドラ用ペダルと同様のフッ
トペダルを用いた方式は、演奏者がバスドラ用ペダルと
同様の感触で演奏や、演奏データの打ち込みを行うこと
ができるが、全体構造が大きいため可搬性が悪い上、設
置面積が大きい、演奏上、素早い連打を行うことが難し
いなどの欠点がある。 そこで、この考案は、小型化を図るとともに、良好な
演奏感覚が得られるフットペダルの提供を第1の目的と
する。 また、この考案は、素早い連打奏法が可能なフットペ
ダルの提供を第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
この考案のフットペダルは、第1の目的を達成するた
め、支持部材(底板10)に一端が回転軸(ペダル回転軸
24)を以て回動可能に支持され、押下によって前記回転
軸を中心にして円弧動が可能なペダル(16)と、このペ
ダルと前記支持部材との間に設置されて前記支持部材上
に一端が支持されているとともに前記ペダルを押し上げ
る方向にばね(引張ばね36)の復元力を作用させ、前記
ペダルの上下動に応じて上下動するビータ(30)と、前
記支持部材に設置され、前記ビータにより叩打されて叩
打信号を発生する叩打検出手段(圧電センサ40)とを備
えたものである。 また、この考案のフットペダルは、第2の目的を達成
するため、前記ペダルの下降を前記ビータの支持端側に
作用させるとともに、前記ペダルの下降に応じて下降す
る前記ビータの下降速度を増速させる増速機構(44)を
備えたものである。
【作用】
この考案のフットペダルによれば、奏者はペダルの上
に足を掛け、その足を以てペダルを踏み込むと、その押
下によってビータは円弧動して下降し、叩打検出手段は
ビータを以て叩打される。叩打検出手段は、例えば、圧
電センサ等の機械−圧力検出手段で構成されているの
で、叩打検出手段には、ビータの叩打による叩打信号が
得られる。 そして、考案のフットペダルは、演奏上必要な大きさ
のペダル内で機構部分及び叩打検知手段が設置されて、
小型化が図られている。 また、この考案のフットペダルでは、増速機構を以
て、ペダルの下降に対応するとともに、その下降速度よ
り速い下降速度でビータを下降させることができ、ビー
タの慣性とスプリングの復元力とにより素早い連打を行
うことが可能である。
【実施例】
以下、この考案を図面に示した実施例を参照して詳細
に説明する。 第1図の(A)及び(B)は、この考案のフットペダ
ルの一実施例を示す。 このフットペダルには、演奏時、例えば、床に設置す
べき支持部材として底板10が設置されている。この底板
10は、周縁に壁部12を設けてほぼ長方形状に形成され、
その下面部には、演奏時の移動を防止するための滑り止
め14が取り付けられている。 この底板10には、その長手方向の一方の縁部にペダル
16がヒンジ部18を以て回動可能に取り付けられている。
即ち、底板10側に凸部を成す軸受部20、ペダル16側に軸
受部20を挟む凹部を跨いで一対の軸受部22を形成すると
ともにに、軸受部22に軸受部20を挟み込み、ペダル回転
軸24を以て回転可能に連結したものである。 このようにペダル16をヒンジ部18を介して回転可能に
支持させた底板10には、長手方向の中間部よりヒンジ部
18側に軸受部26が設けられており、この軸受部26にはビ
ータ回転軸28が取り付けられ、このビータ回転軸28に
は、ペダル16によって操作すべきビータ30がビータレバ
ー32の一端に取り付けられた支持円板34を以て回転可能
に支持されている。ビータレバー32は、支持円板34に対
し、その回転中心から偏芯した位置に固定されている。
また、支持円板34には、ビータレバー32の固定位置に対
する位置と底板10との間に引張ばね36が設置され、この
引張ばね36を以て支持円板34にビータ回転軸28を中心に
ビータ30を図中反時計方向に回転させる方向に力が加え
られている。 ビータレバー32の先端部にはビータヘッド38が取り付
けられており、底板10には、このビータヘッド38の下降
位置にビータヘッド38による叩打を検出する叩打検出手
段として圧電センサ40が設置されている。ビータヘッド
38の大きさや重さは、ビータ30の慣性に影響を与えるの
で、奏法等の目的によって任意の大きさや重さに設定す
べきである。また、ビータヘッド38に接触するペダル16
の下面部には、ビータヘッド38との接触をソフトにする
ための緩衝手段として弾性材料からなるクッション42が
取り付けられている。 そして、ビータレバー32とペダル16との間には、ペダ
ル16の下降に対応し、その下降速度より早い速度でビー
タ30を下降させるとともに、ビータ30の復帰に対応して
その復帰速度より早い速度でペダル16を復帰させる増速
機構44が設置されている。即ち、ビータレバー32の中間
部における支持端側、即ち、支持円板34に近い部分とペ
ダル16の下面部との間にはリンクアーム46が取り付けら
れており、このリンクアーム46は、ビータレバー32が取
り付けられたリンク回転軸48にその一端側、また、ペダ
ル16の下面部の軸受部50に取り付けられたリンク回転軸
52にその他端側がそれぞれ取り付けられている。 以上の構成に基づき、動作を説明する。 奏者が足でペダル16を踏み込むと、第2図の(A)に
示すように、ペダル16はヒンジ部18のペダル回転軸24を
中心に回転してクッション42側が下降し、ペダル16の下
面部、即ち、クッション42に接触していたビータ30が増
速機構44のリンクアーム46によって押し下げられる。こ
のとき、ペダル16のクッション42に接触していたビータ
ヘッド38は、クッション42から離れ、ペダル16の下降に
伴い、その下降速度より速い下降速度を以て矢印aの方
向に移動し、第2図の(B)に示すように、圧電センサ
40を叩打する。この叩打力は圧電センサ40に作用し、圧
電センサ40には叩打に応じたレベルの叩打信号が得られ
る。 次に、奏者がペダル16の踏込み力を弱め又は解除する
と、ビータ30の支持円板34に引張ばね36の引張力が作用
するので、ビータ30はビータ回転軸28を中心にして反時
計方向に回転して踏込み前の位置に復帰し、そのビータ
ヘッド38がペダル16のクッション42に接触して引張ばね
36と支持円板34の平衡位置、即ち、第1図に示す初期位
置に復帰する。 したがって、奏者がペダル16の踏込みの繰り返しを行
うことにより、圧電センサ40には、踏込み強さ、その速
度、その繰り返しに応じたレベル、レベル区間及び間隔
を表す叩打信号が得られる。 また、このフットペダルでは、増速機構44を備えてい
るので、ペダル16の踏込み速度、即ち、踏込みに応じた
ペダル16の下降速度より速い速度でビータ30を下降さ
せ、圧電センサ40を叩打することができるとともに、ペ
ダル16の踏込みを解除したとき、引張ばね36の復元力に
よるビータ30の復帰に応じ、その復帰速度より速い速度
でペダル16を初期位置に復帰させることができる。即
ち、ペダル16のペダル回転軸24からリンク回転軸52まで
の長さに比較してビータ30のビータ回転軸28からリンク
回転軸48までの長さが短いため、ビータ30はペダル16の
下降に応じその下降速度より速い速度で円弧回転が行わ
れる。また、ビータ30には、ビータヘッド38の重さや大
きさに応じてその上下動に伴う慣性力が作用する。した
がって、このフットペダルでは、良好な演奏感覚が得ら
れるとともに、ビータ30の慣性及び増速機構44を利用し
た素早い連打が可能である。また、増速機構44の増速効
果はペダル16に掛けた足によって加減することができる
ので、このフットペダルでは緩やかな奏法も可能である
から、奏法の自由度が拡がり、表現能力を高めることが
できる。 次に、第3図ないし第5図は、この考案のフットペダ
ルの他の実施例を示す。 第3図に示すように、前記実施例の引張ばね36に代え
てペダル16とビータレバー32との間に引張ばね54を取り
付けても良く、このようにすれば、引張ばね54が持つ復
元力でビータ30をペダル16に引きつけることができ、ペ
ダル16の踏込みを解除したとき、ビータ30及びペダル16
を復帰させることができ、前記実施例と同様の効果が得
られる。 また、第4図に示すように、前記実施例の引張ばね36
に代えてビータレバー32と底板10との間に圧縮ばね56を
取り付ければ、圧縮ばね56が持つ復元力でビータ30を底
板10から引き離す力を加えることができ、前記実施例と
同様の効果が得られる。 次に、第5図に示すように、増速機構44は、前記実施
例のリンクアーム46に代えてペダル16にアーム58を突出
させ、このアーム58の先端部をビータレバー32に当てる
ようにしてもよい。このようにすれば、構造が極めて簡
単な増速機構44を構成することができ、低コスト化を図
ることができる。 なお、実施例では、ビータの叩打を検出するために叩
打検出手段として圧電センサを用いた場合について説明
したが、叩打検出手段としては、圧電センサの他、ビー
タに磁石を取り付け、底板にホール素子を設置してビー
タの移動を磁気的に検出し、あるいは、圧電センサに代
えて機械的なスイッチを設置し、そのスイッチをビータ
によって操作するようにしても良い。
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、次のような
効果が得られる。 (a)支持部材に回転可能に支持されたペダルと支持
部材との間に、ペダルの踏込みに応じて操作されるビー
タとともに、ビータによって叩打される叩打検出手段を
設置したので、小型化を図ることができる。 (b)踏込みによるペダルの下降に応じてビータを下
降させるとともに、増速機構によりペダルの下降速度よ
り速い下降速度でビータを下降させることができ、その
増速効果とビータが持つ慣性力とによって良好な演奏感
覚を得ることができ、しかも、素早い連打を行うことが
できるから、奏法の自由度の拡大とともに表現能力を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のフットペダルの一実施例を示し、
(A)はその斜視図、(B)はそのIB−IB線断面図、 第2図は第1図に示したフットペダルの動作を示す断面
図、 第3図ないし第5図はこの考案のフットペダルの他の実
施例を示す断面図、 第6図は従来のフットペダルを示す斜視図である。 10……底板(支持部材) 16……ペダル 24……ペダル回転軸 30……ビータ 36……引張ばね 40……圧電センサ(叩打検出手段) 44……増速機構

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持部材に一端が回転軸を以て回動可能に
    支持され、押下によって前記回転軸を中心にして円弧動
    が可能なペダルと、 このペダルと前記支持部材との間に設置されて前記支持
    部材上に一端が支持されているとともに前記ペダルを押
    し上げる方向にばねの復元力を作用させ、前記ペダルの
    上下動に応じて上下動するビータと、 前記支持部材に設置され、前記ビータにより叩打されて
    叩打信号を発生する叩打検出手段とを備えたことを特徴
    とするフットペダル。
  2. 【請求項2】前記ペダルの下降を前記ビータの支持端側
    に作用させるとともに、前記ペダルに応じて下降する前
    記ビータの下降速度を増速させる増速機構を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載のフットペダル。
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