JP2501665B2 - コンクリ―ト部材の気泡除去方法 - Google Patents

コンクリ―ト部材の気泡除去方法

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JP2501665B2
JP2501665B2 JP1735791A JP1735791A JP2501665B2 JP 2501665 B2 JP2501665 B2 JP 2501665B2 JP 1735791 A JP1735791 A JP 1735791A JP 1735791 A JP1735791 A JP 1735791A JP 2501665 B2 JP2501665 B2 JP 2501665B2
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正治 高橋
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HANEDA CONCRETE KOGYO
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HANEDA CONCRETE KOGYO
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は型枠内にコンクリート
を打設して製作されるコンクリート部材の、コンクリー
ト硬化前に表面側に存在する気泡による巣の発生を防止
する、コンクリート部材の気泡除去方法に関するもので
ある。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】型枠への流し込みによ
るコンクリート部材の製造は現在、 JISに規定された原
材料からなる、予め設定された計画調合を、現場におけ
る材料の状態や計量の方法に応じて補正し、スランプ値
が6±2cm〜8±2cm程度に、空気量が5±1%程度
に、また28日圧縮強度が300kgf/cm2程度となるように検
査,管理された生コンクリートを型枠に打設した後、外
部,または内部振動による締め固めを行うことにより、
形状,寸法,外観,配筋,耐力検査共に適合した、均一
なコンクリート製品を工場で生産する方法が採られてい
る。
【0003】ところが、最近ではコンクリート部材の適
用範囲の拡大に伴い、製品が大型化する傾向にあり、こ
れに対応して振動締め固め時の振幅と振動音も増大し、
コンクリート部材の大型化はこの騒音による工場内の作
業環境の低下と、近隣地域への影響等の新たな問題を生
んでおり、工場生産にはこの騒音に対する対策が不可欠
となっている。
【0004】この問題に対しては、例えばコンクリート
にフライアッシュ等の混和材を混合し、コンクリートの
流動性を増すことによって、振動を与えることなく、コ
ンクリートを打設したまま締め固めさせ、振動による締
め固めを不要化することで解決されるが、この締め固め
不要コンクリートはフロー値が60cm程度で、極めて流動
性が高く、骨材とペーストの分離を生じ易い性質を持っ
ているため、コンクリートの打設後にその表面に発生す
る気泡を取り除くときはこの分離を起こさせないよう、
細心の注意を払いながら作業する必要がある。
【0005】特に従来、打設後のコンクリート表面側の
気泡の除去は型枠面との間に板状の部品を差し込み、こ
れを上下動させることにより気泡を破壊する、という要
領で行われるため、流動性の高いコンクリートの場合は
材料分離を生じさせる可能性が高く、また効率的でもな
い。
【0006】この発明はこうした背景を踏まえてなされ
たもので、特に流動性の高いコンクリートを使用する場
合にも材料の分離を発生させることなく気泡を効果的に
除去する方法を新たに提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では型枠内に打設
されたコンクリートの表面側の型枠との境界面に、コン
クリート部材の深さに相当する長さを持つ回転棒を挿入
し、これを回転させながら型枠面に沿って移動させるこ
とにより、コンクリートの全体に振動を与えずに、コン
クリートの表面側に存在する気泡を部分的に上昇させ、
材料分離を発生させることなく効果的にこれを除去す
る。
【0008】コンクリートには振動による締め固めを必
要としない締め固め不要コンクリートの他、普通コンク
リートが使用され、また回転棒の周面に螺旋状の溝を形
成することにより気泡の上昇を促進させ、より効率的な
除去を行う。
【0009】
【実施例】以下本発明を一実施例を示す図面に基づいて
説明する。
【0010】この発明は型枠F内にコンクリートCを打
設してコンクリート部材を製作する方法において、図1
に示すようにコンクリート部材の外観を構成する表面側
のコンクリートC中に、その硬化前にコンクリート部材
の深さに相当する長さを持つ回転棒1を挿入し、これを
回転させながら型枠F面に沿って移動させ、コンクリー
トCの表面側に発生する気泡を上昇させることによりこ
れを除去する方法である。コンクリートCは例えば水中
コンクリートとして使用される、スランプが大きく、フ
ロー値が40〜60cm程度の締め固め不要コンクリートの
他、振動締め固めを必要とする普通コンクリートを含
む。
【0011】作業要領を説明する。
【0012】まず、型枠Fに内に打設されたコンクリー
トCに、0分〜60分程度の前置き時間を与えた後、コン
クリートCの硬化前に回転棒1を挿入する。回転棒1は
図示するようにコンクリート部材の表面側の、型枠Fと
の境界面に、移動方向の一端にコンクリートCの下端位
置まで挿入される。
【0013】回転棒1は5〜50mm程度の外径φを持ち、
10〜1500 rpm程度の回転能力を持つ電動機2に接続さ
れ、電動機2ととともに型枠F面に沿い、一定の深さと
角速度を保ちながら低速で移動させられる。回転棒1の
外径φや,電動機2の駆動軸の回転数はコンクリートC
の性質やコンクリート部材の規模等に応じて調節され、
例えばコンクリートCが軟らかければ細い、硬ければ太
い外径φの回転棒1が使用される。また回転棒1の長さ
はコンクリート部材の深さに従って変えられる。
【0014】回転棒1の移動は1/60〜1/30 m/s程度の比
較的ゆっくりした速度を保って行われる。
【0015】回転棒1は例えば全長に亘って凹凸のない
均一な断面の棒でもよいが、図2に示すように回転棒1
の周面に、下端から連続的に螺旋状の溝1aを形成するこ
とによって気泡の除去効果を上げることができる。この
連続する溝1aによって気泡はその内部に取り込まれ、そ
のまま溝1aを伝い、これを案内として回転棒1の回転に
従って強制的に上昇し、外気中に排出されることにな
る。この場合、図2の一部拡大図である図3に示す溝1a
の深さdもコンクリートCの硬さに従って設定され、外
径φが5〜50mmの寸法に対応して1〜10mmの深さdが与
えられる。
【0016】回転棒1が一様断面の場合は、気泡は回転
棒1の移動と同時に回転棒1の周面とコンクリートCと
の間に、その高さ方向に一時的にできる空隙から排出さ
れることになる。
【0017】回転棒1を他端まで移動させ、気泡の除去
が一通り終了した後は、コンクリートCの打設面を仕上
げ用コテで均し、天端を平滑に仕上げて気泡除去作業は
完了する。
【0018】
【発明の効果】この発明は以上の通りであり、コンクリ
ートの表面側に回転棒を挿入し、これを上下動させるこ
となく、その回転を利用して気泡の除去を行うものであ
るため硬化前のコンクリートに材料分離を生じさせるこ
となく、効果的に気泡を除去することができる。
【0019】特に回転棒に螺旋状の溝を形成することに
よって気泡は溝を伝って上昇するためその排出効果が一
層高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業要領を示した斜視図である。
【図2】周面に溝を形成した場合の回転棒を示した立面
図である。
【図3】図2の一部拡大図である。
【符号の説明】
C……コンクリート、F……型枠、1……回転棒、1a…
…溝、2……電動機。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠内にコンクリートを打設してコンク
    リート部材を製作する方法において、コンクリート部材
    の表面側のコンクリート中に、その硬化前にコンクリー
    ト部材の深さに相当する長さを持つ回転棒を挿入し、こ
    れを回転させながら型枠面に沿って移動させ、コンクリ
    ートの表面側に発生する気泡を上昇させ、これを除去す
    るコンクリート部材の気泡除去方法。
  2. 【請求項2】 コンクリートは振動による締め固めを必
    要としない締め固め不要コンクリートであることを特徴
    とする請求項1記載のコンクリート部材の気泡除去方
    法。
  3. 【請求項3】 回転棒の周面には螺旋状の溝が連続的に
    形成されていることを特徴とする請求項1,または請求
    項2記載のコンクリート部材の気泡除去方法。
JP1735791A 1991-02-08 1991-02-08 コンクリ―ト部材の気泡除去方法 Expired - Lifetime JP2501665B2 (ja)

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JPH04255302A JPH04255302A (ja) 1992-09-10
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