JPH08300340A - 遠心成型中空コンクリート製品の内面平滑化方法及びその装置 - Google Patents

遠心成型中空コンクリート製品の内面平滑化方法及びその装置

Info

Publication number
JPH08300340A
JPH08300340A JP2327796A JP2327796A JPH08300340A JP H08300340 A JPH08300340 A JP H08300340A JP 2327796 A JP2327796 A JP 2327796A JP 2327796 A JP2327796 A JP 2327796A JP H08300340 A JPH08300340 A JP H08300340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow concrete
pipe
circular tube
ultrasonic vibrator
circular pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2327796A
Other languages
English (en)
Inventor
Iwao Uchisaki
巌 内崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP2327796A priority Critical patent/JPH08300340A/ja
Publication of JPH08300340A publication Critical patent/JPH08300340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来、遠心成型法による中空コンクリート円
形管の内面は粗面をなし下水管のような水を通過させる
ものでは管の直径を大きくする必要があり、材料費や埋
設費が高価となるのを避けるため、粗面を平滑化するに
はセメントと珪砂の混合物に水を混ぜてモルタル化する
必要があり、その際の粉塵による環境悪化を防止する。 【構成】 遠心成型法により中空コンクリート円形管8
のコンクリートの締め固め終了後、中空コンクリート円
形管8の内面上に超音波振動体11を軽く当て、円形管
8が所要の厚さとなるまで削り、その内面が平滑化する
まで長手方向に往復動させ、円形管8を内面全体が平滑
となるように回転させる方法と、超音波振動体11また
は円形管8の内面の周速度より速い周速度で回転する先
端部を截頭円錐形とした回転超音波振動体を油圧シリン
ダ13のピストンロッド14の先端に取付け、シリンダ
13を自動制御走行台車10に取付けた装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、遠心成型法で成型し
た場合に、中空コンクリート管等の内壁に生じる粗面を
緻密な平滑面とする中空コンクリート管等の遠心成型コ
ンクリート製品の内面を平滑化する方法及びその装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリートの表面を緻密な平滑
面に仕上げる方法としては、通常円筒形の型枠内にコン
クリートを投入し、型枠を回転させて遠心力を発生さ
せ、この遠心力によってコンクリートを型枠面に圧接さ
せることによって締め固める遠心成型法が知られてい
る。
【0003】この、遠心成型法によつて生産されたコン
クリート製品の断面は、外側の表面は滑らかであるが、
内側にはその表面の凹凸を規制する型枠も何もないの
で、その表面は粗面をなしたままの状態で使用されてい
る場合が多い。したがって、その用途としては主として
杭又は中空部を利用しない管等に使用されているが、中
空部内に水を通過させる必要がある場合は、粗面では抵
抗が大きいため流れが悪くなり、内表面が滑らかなもの
と比べると、同一の量を通過させるためには管の直径を
大きくする必要があり、そのため管の製造に多量の材料
が必要となり製造価格が高くなり、トンネル工事その他
管の埋設工事においては管を埋設するための掘削土量が
多量となる欠点があった。
【0004】前記の欠点をなくすためには、中空内面を
平滑にすればよいが、遠心成型法において中空内面を平
滑に仕上げるには、従来は、次に示すような工程で仕上
げる方法が行われていた。すなわち、 遠心力による締め固めが終了した後、余剰水を排出
させる。 製造中のコンクリート管を低速で回転させながら、
セメントと珪砂との乾燥混合物をスコップですくってコ
ンクリート管の内部に投入する。 コンクリート管中の前記乾燥混合物にホースで水を
注入する。 作業者が、よくしなる細い棒を管の端面から挿入し
て内側表面に押し当て、管内部で山盛りになっている乾
燥混合物と水とを混合させ、これを前記の棒で移動させ
混合物を削りながら、コンクリート管の奥から手前に向
かって平滑になるように仕上げる。 この作業は一度では一定厚さに仕上げることができ
ないので、削り工程を数回繰り返す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の方法では、
(1) セメントと珪砂の乾燥混合物の投入作業は、粉塵が
舞い上がり珪肺病の原因となるなど作業者にとって著し
く環境が悪化する。(2)作業者ばかりでなく作業場や工
場の周辺の環境をも著しく悪化させる。(3) 細い棒で簡
単に変形させる必要から、管の内部の混合物と水とは、
管体のコンクリートよりも水分を多く含むモルタルとす
る必要があり、管の内側表面の品質が外側の品質より劣
る。(4) 作業が人力を主体として行われるので品質の管
理が難しい等の欠点がある。
【0006】この発明は、前記の欠点を解消し、乾燥混
合粉体を使用せず、管体の品質を落すことがなく、従来
の人力で仕上げたものより表面が滑らかで、そのため通
水管として用いる場合管の直径が小さいもので済み、品
質管理が容易で、人力の使用を大幅に省けるようにした
遠心成型中空コンクンリート製品の内面平滑化方法及び
その装置を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めにこの発明は、(1)遠心成型法により中空コンクリ
ート円形管のコンクリートの遠心締め固めが終了した
後、余剰水を排出させ、つぎに前記円形管の内面上に超
音波振動体を軽く当てるとともに、円形管の長手方向に
往復移動させて、円形管が所要の厚さとなり、その全内
面が平滑となるまで削られるように、円形管を円周方向
に回転させるようにした遠心成型中空コンクリート製品
の内面平滑化方法、(2)超音波の振幅は2〜25μ
m、振動数は15〜50KHz、超音波振動体の接触圧
力は0.05Kg/cm2 〜0.5Kg/cm2 、その
移動速度は10m/分程度である前記の遠心成型中空コ
ンクリート製品の内面平滑化方法、(3)中空コンクリ
ート円形管の約1/2以上の長さの油圧シリンダのピス
トンロッドの先端に、超音波振動体を前記円形管の直径
方向に調節可能に取付けて前記円形管内を往復移動可能
とした遠心成型中空コンクリート製品の内面平滑化装
置、(4)中空コンクリート円形管の長手方向と同方向
のレール上に前記のピストンロッドの先端に超音波振動
体を取付けた油圧シリンダを固定した自動制御走行台車
を載置した遠心成型中空コンクリート製品の内面平滑化
装置、(5)遠心成型法により中空コンクリート円形管
のコンクリートの遠心締め固めが終了した後、余剰水を
排出させ、つぎに前記円形管を回転させた状態におい
て、その内面上に回転超音波振動体を円形管の内面の周
速度よりも速い周速度で同方向に回転するように押し当
てるとともに、円形管の長手方向に移動させて円形管が
所要の厚さとなるようにその表面を削り取り、その内面
が平滑となるようにした遠心成型中空コンクリート製品
の内面平滑化方法、(6)中空コンクリート円形管の長
手方向と同方向に走行する走行台車に、先端部を截頭円
錐形とし、その円錐面の角度を中空コンクリート円形管
の内方の平坦な表面と一致させた回転超音波振動体を内
蔵した支持体を、油圧シリンダのピストンロッドを介し
て固着した遠心成型中空コンクリート製品の内面平滑化
装置からなる手段を講じるものである。
【0008】
【実施例及び作用】この発明の実施例及びその作用につ
いて図面を参照して説明する。中空コンクリート円形管
を製造する場合、第1実施例においては、図1に示すよ
うに、直径1.5m、長さ3.5mの円筒形型枠1を、
台盤2上の数個の支持ローラ3を有しその端部に回転駆
動ローラ4を取付けた2本の回転支持体5上に載置し、
この回転駆動ローラ4を円筒形型枠1の被駆動体6に圧
接させ、回転駆動ローラ4を駆動する台盤2上のモータ
7の回転によって円筒形型枠1を回転するようにされて
いる。この円筒形型枠1内に、下記の表1に示すように
調合したコンクリートを5.37トン投入し、円筒形型
枠1を1分間に195回転させ、コンクリートに最大加
速度30Gに達するように遠心力を12分間作用させ
た。
【表1】 (単位:Kg/m
3この工程を経たコンクリートは、その表層、すなわち円
筒形型枠1に接していない内面には直径5mm以下の細
骨材だけが現れ粗骨材は表面に出ることはないが粗面を
なしており、遠心成型後の内側表面のコンクリート中の
水セメント比は29%と水分が少なくなり(ただし、こ
の数値は温度その他種々の条件によってある程度変動す
るもので確定的なものではない)、通常の方法では表面
を平滑化することは困難な状態であり、内径1.2m、
厚さ0.15mの中空コンクリート円形管8が得られ
た。
【0009】つぎに、第1実施例に用いた装置としては
図1の右側に示すように、レール9上を走行する自動制
御走行台車10に上下動調節可能に取付けた超音波振動
体11が中空コンクリート円形管8の内部に侵入できる
ように設けられている。超音波振動体11を上下動可能
に取付けた部材12は中空コンクリート円形管8の長さ
の少なくとも約1/2以上の長さを有する長尺の油圧シ
リンダ13中を前後動するピストンロッド14の先端に
取付けるようにすることにより、人力を使用することな
く超音波振動体11を中空コンクリート円形管8の長さ
の約半分だけ往復移動させることができるので、図1の
左側にもこれと同様な超音波振動体11の往復動装置を
設けるか、または台盤2を180°回転させて内部が平
滑化されていない部分が右側になるようにして往復動さ
せることにより中空コンクリート円形管の内面のコンク
リートを削り平滑とすることができる。なお、超音波振
動体11は適宜のものとすることができるが、この実施
例では図2に示すように、超音波振動体11の底辺は直
径1.2mの円弧15の一部をなし、厚さは39mmの
もので、正面から見ると高さ126mm、長さ158m
mの長方形のステンレス製のものを用いたが、これらの
数値は中空コンクリート円形管8の大きさ及び超音波振
動体11の材質と振動数により適宜変更する必要があ
る。
【0010】遠心成型コンクリートによる中空コンクリ
ート円形管8の内面を平坦に仕上げるには、前記図1に
示す円筒形型枠1内に前記表1に示すコンクリートを投
入して得た中空コンクリート円形管8の内部に溜った余
剰水を台盤2を傾けて円形管8外へ排出するとともに、
超音波振動体11をその振幅を11μm、振動数を1
9.5KHzとし、接触圧力は0.05Kg/cm2
して中空コンクリート円形管8を30回/分の回転速度
で回転させながら、その表面に軽く押し当て、移動速度
10m/分で回転中心軸方向に往復移動させ、超音波振
動体11の前面又は後面に蓄積された削り屑16は中空
コンクリート円形管8の管端17へ送り出した。その状
態は図3において拡大して示されている。このようにし
て前記円形管8の内面を平滑とした後、この円形管8を
円周方向に少し回転させて平滑化操作を行い、この操作
を繰り返して内面全体を平滑化させる。
【0011】第2実施例の装置として、超音波振動体1
1を図4(A)及び(B)に示すように底辺は直径1.
2mの円弧の一部をなす点では第1実施例のものと同じ
であるが、その高さを20mm、厚さを68mm、長さ
を580mmとした平面図で見て長方形をなすジュラル
ミン製のものを用いた。これを操作するには長方形の超
音波振動体11の長手方向に往復させるようにする。
【0012】第3実施例の装置として、図4(C)及び
(D)に示すように、平面図で見て1端が50mm、他
端が85mmのように一端より他端が長い傾斜した辺を
有する長い台形のものを使用した。これを操作するに
は、台形の超音波振動体11の長手方向を中空コンクリ
ート円形管8の長手方向と一致させて長手方向に往復移
動させることにより、長手方向に移動させるに伴い削り
屑16が傾斜した長い台形の幅の狭い方に自然に集まる
作用がある。
【0013】第4実施例においては、遠心成型の方法、
中空コンクリート円形管8の形状、コンクリートの組成
は第1実施例と同一であるが、中空コンクリート円形管
8の内部表面の平滑化の方法及び装置において明確な相
違がある。すなわち、遠心成型によって中空コンクリー
ト円形管8を成型後、余剰水を排出させ、円形管8の長
手方向と、回転超音波振動体11aの回転中心軸11c
が平行となるようにするとともに、油圧シリンダ13に
よってピストンロッド14を前後に動かすことによって
円形管8の長手方向の面と截頭円錐形11bの表面が平
行に接するようにその角度を定め、円形管8を30回/
分の回転速度で回転させながら、先端部が截頭円錐形1
1bをなした回転超音波振動体11aの先端部の外面の
周速度を前記円形管8の内面の周速度より10%〜20
%速い周速度で同一方向に回転させ、10m/分の移動
速度で円形管8の長手方向に移動させて、截頭円錐形1
1bの円錐面が中空コンクリート円形管8の凹凸の粗面
をなした内面を押圧しながら、回転する円形管8の内面
の周速度よりも早い周速度で回転することによって超音
波で流動化した凸部を削り取り、この削り取った削り屑
を円周方向に移動させて円形管8の凹部に押し付けて付
着させて凹部を埋める。その際、削り屑は回転超音波振
動体11aから剥ぎ取られた状態で回転し、凹部を埋め
て余った分だけが円形管8から排出されるので削り屑の
排出量は著しく少なくなる。このようにして、円形管8
の内周面全体の凸部を削りながら回転超音波振動体11
aを走行台車10aによって円形管8の長手方向に移動
させるので、水セメント比がきわめて少ないのにもかか
わらず超音波振動によって削り取った面が滑らかな状態
で平面化することができるとともに、削り屑の量が著し
く少ないので作業能率を向上させることができる。
【0014】回転超音波振動体11aは円筒状の支持体
18の底部に固着されたモータ19によって支持体18
内でボールベアリング20を介して回転される円筒21
の先端部に固定されている。すなわち、円筒21内に
は、その底部に設けられたスリップリング22によって
走行台車10a内などに設けられた電源に接続する超音
波の発振回路23が組み込まれ、その前方の超音波振動
変換機24の先端に回転超音波振動体11aが固着され
ている。この回転超音波振動体11aはその先端が截頭
円錐形11bをなし、この円錐面と円形管8の内面とが
接する状態で操作されるので、円筒21を内蔵する支持
体18、支持体18の後部に取りつけられたピストンロ
ッド14、ピストンロッド14の油圧シリンダ13は水
平面に対して約20度程度斜め上に向かって傾斜してい
る。
【0015】前記の各実施例においては、人力を軽減す
ることを目的としない場合は必ずしも前記の装置を使用
する必要はなく、比較的小型で前記円形管8の内部上に
載置しただけで0.05Kg/cm2 の接触圧力となる
程度に軽量な超音波振動体11を中空コンクリート円形
管8の内面上に載置し、作業者が前後方向に移動させる
ようにすることも可能である。また、前記の各実施例で
は超音波振動体11の振幅を11μm、振動数を19.
5KHz、としたが、超音波の振幅は2〜25μm、振
動数は15〜50KHz程度まで実施することができ、
接触圧力は0.05Kg/cm2 に限定されるものでは
なく0.5Kg/cm2 程度押圧してもよく、平滑作用
を行う際の円形管の回転数は30回/分でなく20回/
分〜60回/分程度でも実施することができ、移動速度
も10m/分に限定されるものではなく適宜前後の数値
を採用しても十分実施できるものである。
【0016】これら各実施例においては、コンクリート
が硬化後の表面は、人力仕上げに比べて格段に平滑であ
り、その質はきわめて緻密で、表面に水滴を垂らしたと
ころ、超音波振動処理を行わないものでは30分以内に
吸収されるのに対して、各実施例のものは1時間以上経
過しても滲み込まずに残っていた。
【0017】上記各実施例における遠心成型コンクリー
トによる中空コンクリート円形管8の内面を平滑化でき
る理由は、表面の砂粒子は加速度17.000Gで振動
している超音波振動体に接触して衝突によるエネルギー
を受け取るので、この粒子は飛び跳ね隣接する粒子に衝
突して同様の運動量を伝え、この粒子がさらにその周囲
の粒子に衝突して同様の運動量を伝え、この砂粒子間の
衝突の連鎖が微小な変位をコンクリートに拡大する結
果、砂粒子を囲むセメントペースト中の水分に繰り返し
砂粒子によるせん断変形が働き、砂粒子間にある水の圧
力が高まり砂粒子間の固定力が減少して流動化するため
に、水の量が減少しても砂粒子間の結合力が少なくな
り、水セメント比が小さいにも拘らず水の量が多いモル
タルと同様な平滑化を行うことができるものと考えられ
る。
【0018】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明は、遠心成
型法によって製造される中空コンクリート円形管の内面
を平滑にするのに、(1) 従来のようにセメントと珪砂と
の乾燥混合物を使用しないので、粉塵が飛散せず作業場
や工場の周辺の環境を悪化させることがなく、(2) 従来
のように細い棒を人力によって操作し管体の内面にモル
タルを使用する必要がないので、中空コンクリート円形
管の内部表面の品質を損なうことがなく、コンクリート
の品質管理が容易であり、(3) 内部表面が平滑かつ緻密
であるので下水管等の流水管に使用する場合、管の直径
を小さくしても流水量は同一にできるので経済的であ
り、(4) トンネル工事その他地下埋設工事において掘削
土量が低減するので工期を短縮することができる。
【0019】また、請求項3の発明は、(5) 中空コンク
リート円形管の直径に応じて超音波振動体の位置を調節
しピストンロッドを伸縮させる油圧シリンダによって超
音波振動体の往復移動を制御することにより中空コンク
リート円形管の内面を平滑化させることができ、請求項
4の発明は、自動制御走行台車を走行させることによっ
て超音波振動体を中空コンクリート円形管内を往復移動
させることができ、これらの発明はいずれも人的労力を
使用しないので作業者の労力を著しく軽減することがで
き、さらに、(6) 超音波振動体における超音波の振幅、
振動数及び振動体の接触圧力を適当に調節するだけで人
力ではできなかった遠心成型中空コンクリート円形管の
内面の平滑化だけでなく緻密化をも行うことができる。
【0020】請求項5及び請求項6の発明は、(7) 回転
超音波振動体の外面の周速度が中空コンクリート円形管
の内面の周速度より速く、回転超音波振動体の円錐形の
部分が円形管の内表面と平行になるようにして操作する
ので、円形管の凸部を削った削り屑を円筒形状の回転超
音波振動体の回転により、その下面で円形管側に押し付
けて付着させ、回転超音波振動体から剥ぎ取られた状態
で回転し、削り屑の大部分は円形管の内表面の凹部の平
滑化に使用する。そのため円形管から排出される削り屑
の量は著しく少なく超音波振動による円形管の内面の流
動化作用の影響と関連して滑らかな平滑面が得られ、ま
た請求項6の発明は、(8) 回転超音波振動体の円錐面の
角度を、中空コンクリート円形管の内面に接する状態で
小さい角度とすることによって、ピストンロッドや油圧
シリンダを含む全体の高さを低くすることができるの
で、円形管の直径が小さい場合でもその内部に接触する
ことがなく、容易に長手方向に移動することができるの
で便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すもので、全体の斜
視図である。
【図2】同じく超音波振動体の1例を示す拡大斜視図で
ある。
【図3】同じく超音波振動体の作用を示す拡大断面図で
ある。
【図4】(A)及び(B)はいずれも超音波振動体の第
2実施例を示す平面図及び側面図、(C)及び(D)は
いずれも第3実施例を示す平面図及び側面図である。
【図5】(A)及び(B)は第4実施例を示すもので
(A)は一部を切断した正面図、(B)はその1部の拡
大図である。
【符号の説明】
8 中空コンクリート円形管 9 レール 10 自動制御走行台車 10a 走行台車 11 超音波振動体 11a 回転超音波振動体 11b 截頭円錐形 13 油圧シリンダ 14 ピストンロッド 18 支持体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心成型法により中空コンクリート円形
    管(8)のコンクリートの遠心締め固めが終了した後、
    余剰水を排出させ、つぎに前記円形管(8)の内面上に
    超音波振動体(11)を軽く当てるとともに、円形管
    (8)の長手方向に往復移動させて、円形管(8)が所
    要の厚さとなり、その全内面が平滑となるまで削られる
    ように、円形管(8)を円周方向に回転させるようにし
    た遠心成型中空コンクリート製品の内面平滑化方法。
  2. 【請求項2】 超音波の振幅は2〜25μm、振動数は
    15〜50KHz、超音波振動体(11)の接触圧力は
    0.05Kg/cm2 〜0.5Kg/cm2、その移動
    速度は10m/分程度である請求項1に記載の遠心成型
    中空コンクリート製品の内面平滑化方法。
  3. 【請求項3】 中空コンクリート円形管(8)の約1/
    2以上の長さの油圧シリンダ(13)のピストンロッド
    (14)の先端に、超音波振動体(11)を前記円形管
    (8)の直径方向に調節可能に取付けて前記円形管
    (8)内を往復移動可能とした遠心成型中空コンクリー
    ト製品の内面平滑化装置。
  4. 【請求項4】 中空コンクリート円形管(8)の長手方
    向と同方向のレール(9)上に請求項3に記載のピスト
    ンロッド(14)の先端に超音波振動体(11)を取付
    けた油圧シリンダ(13)を固定した自動制御走行台車
    (10)を載置した遠心成型中空コンクリート製品の内
    面平滑化装置。
  5. 【請求項5】 遠心成型法により中空コンクリート円形
    管(8)のコンクリートの遠心締め固めが終了した後、
    余剰水を排出させ、つぎに前記円形管(8)を回転させ
    た状態において、その内面上に回転超音波振動体(11
    a)を円形管(8)の内面の周速度よりも速い周速度で
    同方向に回転するように押し当てるとともに、円形管
    (8)の長手方向に移動させて円形管(8)が所要の厚
    さとなるようにその表面を削り取り、その内面が平滑と
    なるようにした遠心成型中空コンクリート製品の内面平
    滑化方法。
  6. 【請求項6】 中空コンクリート円形管(8)の長手方
    向と同方向に走行する走行台車(10a)に、先端部を
    截頭円錐形(11b)とし、その円錐面の角度を中空コ
    ンクリート円形管(8)の内方の平坦な表面と一致させ
    た回転超音波振動体(11a)を内蔵した支持体(1
    8)を、油圧シリンダ(13)のピストンロッド(1
    4)を介して固着した遠心成型中空コンクリート製品の
    内面平滑化装置。
JP2327796A 1995-03-06 1996-01-17 遠心成型中空コンクリート製品の内面平滑化方法及びその装置 Pending JPH08300340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2327796A JPH08300340A (ja) 1995-03-06 1996-01-17 遠心成型中空コンクリート製品の内面平滑化方法及びその装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7229695 1995-03-06
JP7-72296 1995-03-06
JP2327796A JPH08300340A (ja) 1995-03-06 1996-01-17 遠心成型中空コンクリート製品の内面平滑化方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08300340A true JPH08300340A (ja) 1996-11-19

Family

ID=26360594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2327796A Pending JPH08300340A (ja) 1995-03-06 1996-01-17 遠心成型中空コンクリート製品の内面平滑化方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08300340A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103624874A (zh) * 2013-11-15 2014-03-12 新兴铸管股份有限公司 一种金属管水泥砂浆内衬机
EP2729286A4 (en) * 2011-07-04 2015-05-13 Shawcor Ltd TECHNOLOGY FOR VIBRATION FINISH PLATE
CN109571712A (zh) * 2018-12-04 2019-04-05 湖南三快而居住宅工业有限公司 构件成型方法及构件生产设备

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2729286A4 (en) * 2011-07-04 2015-05-13 Shawcor Ltd TECHNOLOGY FOR VIBRATION FINISH PLATE
CN103624874A (zh) * 2013-11-15 2014-03-12 新兴铸管股份有限公司 一种金属管水泥砂浆内衬机
CN103624874B (zh) * 2013-11-15 2015-12-16 新兴铸管股份有限公司 一种金属管水泥砂浆内衬机
CN109571712A (zh) * 2018-12-04 2019-04-05 湖南三快而居住宅工业有限公司 构件成型方法及构件生产设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6780369B1 (en) Method of finishing plastic concrete mixture
JPH0586321B2 (ja)
US4981626A (en) Method of forming dense concrete surface layer
US4653957A (en) Air driven vibration cement float
CN107097325A (zh) 一种混凝土自动浇筑及振捣装置
JPH08300340A (ja) 遠心成型中空コンクリート製品の内面平滑化方法及びその装置
JP2018145089A (ja) 生コンクリートの気泡の微細化方法
US3591884A (en) Machine for pointing ceramic tiles or the like slabs
JPH0224495A (ja) 吹付けコンクリートによるトンネル覆工工法
JP2019084717A (ja) 気泡の微細化消泡装置及び充填装置
GB2130784A (en) Filling interstices between pieces of material
EP0517505A1 (en) Method and apparatus for laying a surface material on a prefabricated concrete slab
US20030219309A1 (en) Apparatus and method for finishing concrete during a leveling process
JPH0821094A (ja) 棒状バイブレーター及びそれを用いた振動脱泡方法
CN115217337B (zh) 大体积混凝土浇筑的振捣方法
CN112523039B (zh) 一种根据混凝土量而自动调整摊铺效果的节能型摊铺设备
JP2501665B2 (ja) コンクリ―ト部材の気泡除去方法
JPS61130596A (ja) トンネル壁面の施工方法
CN214942519U (zh) 一种建筑施工用混凝土地坪浇筑装置
US6911168B2 (en) Method and device for producing a straight cylindrical body by molding using a loose hardenable granular material and the utilization thereof for producing a tube
JPH0613794B2 (ja) 硬化したコンクリ−トの表面にち密な層を形成する方法
JP4644646B2 (ja) ポーラスコンクリート擁壁の構築方法
JPS62146363A (ja) コンクリ−トセルフレベリング自動打設法及び自動打設機
SU1740521A1 (ru) Способ образовани профил деформационного шва в свежеуложенном бетоне дорожного покрыти
Mata et al. Mechanical Compaction of Concrete: A Governing Factor for Durability and Serviceability of Concrete