JPH0224495A - 吹付けコンクリートによるトンネル覆工工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は通称ＮＡＴＭ　（ナトム）と称されている吹付
はコンクリートによるトンネル覆工工法の改良に関する
。

（従来の技術） 従来の吹付はコンクリートによるトンネル覆工工法は、
例えば中硬岩のように安定性の高い地山の場合には第７
図に示すようにトンネルと内面１にコンクリート２を吹
付けるのみで一次覆工となし、また軟岩からなる地山の
場合には第８図に示すようにロックボルト３を地山に打
ち込み、その先端に支持させてコンクリート２を吹付は
施工し、更に膨張性軟岩のようにくずれ易い地山の場合
には第９図に示すように鋼製支保工４及びロックボルト
３を使用してコンクリート２を吹付は施工している。

またコンクリートの吹付は施工は、手持式あるいは第７
図に示すように油圧駆動されるアーム５の先端に吹付は
機６を支持させ、掘削された地山面に沿って移動させ、
所望の厚さになるまで吹付は作業を行うようにしている
。

このような従来のセメントモルタル吹付けによる覆工工
法は、安定性の高い良好な他山を掘進する場合には前述
した他の工法に比べて経済的であるが、吹付は機による
吹付けに際し、モルタルが付着せずにリバウンドして周
囲に飛散するため、材料のロスが多く、しかもリバウン
ドしたモルタルが粉塵となって作業環境を著しく悪化さ
せるという問題があった。また吹付は施工されたコンク
リートは、内部に多くの空隙を含み強度が低く、くずれ
易いという問題があった。

本発明はこのような従来の問題にかんがみ、吹付は機を
使用する工法であって、リバウンドによるロスや粉塵の
発生が全くなくなり、かつ、良質で高度のコンクリ−１
・被覆層が形成され、経済性に優れ、しかも高品質の覆
工が得られる吹付はコンクリートによるトンネル覆工工
法の提供を目的としたものである。

（課題を解決するための手段） 上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成する
ための本発明の特徴は、掘削されたトンネル地山面に生
コンクリートを吹付けて一次覆工を施す吹付はコンクリ
ートによるトンネル覆工工法において、コンクリート締
め固め用のバイブレータを取り付けるとともに、内面に
一もしくは複数の吹付はコンクリートノズルを開口させ
た移動型枠を使用し、該移動型枠を地山表面に沿って移
動させつつ該型枠内の地山面に前記吹付はコンクリート
ノズルにより生コンクリートを吹付け、該移動型枠の移
動によって順次吹付はコンクリート層を締め固めつつ表
面を仕上げることにある。

（作用） このトンネル覆工工法は、掘削する地山の質に応じてロ
ックボルトや鋼製支保工を使用するものであることは従
来と同様であるが、コンクリートを吹付は施工する際に
地山面に移動型枠を当て、その中の他山面にコンクリー
トを吹付けるものであり、これによって型枠と地山面と
の間にコンクリートが充填される状態に吹付けがなされ
る。吹付けられたコンクリートは型枠のバイブレータに
よって振動が与えられることにより締め固められ、その
表面は型枠の移動により平らに均される。

（実施例） 次に本発明の実施例を第１図〜第６図について説明する
。

第１図、第２図は本発明による施工状況の概略を示して
おり、図中１０は掘削された地山面であり、地山が軟岩
や膨張性軟岩である場合にはその地山面のゆるみ易さの
程度に応じてロックアンカー１１や鋼製支保工１２を使
用し、それらに支持させてコンクリート補強用の金属メ
ツシュ１３を地山面に張設する。

次いでロックアンカー１１の先端及びメツシュ１３の内
部に埋め込んで吹付はコンクリート１４を施工する。吹
付はコンクリート１４の施工に際しては、移動型枠１５
を使用する。この移動型枠１５は、第３図、第４図に示
すように地山面側が開放されており、地山面１０に対向
する背板１６の両側部にテーバ状をした側板１７．１７
が連設され、下端に均し板１８か連接されている。

背板１６の背面にはバイブレータ１つか固定されている
とともに、背板１６には複数のコンクリート吹付は機２
０が支持され、そのノズル２１が背板１６を貫通して型
枠内面に開口されている。

なお、このノズル２１は左右に首振りできるよううに支
持されている。

型枠１５は無限軌道付きの自走式旋回台車２２に支持さ
せた油圧駆動アーム２３の先端に支持させて使用するよ
うにしている。

そして移動型枠１５を地山面１０に対向させバイブレー
タ１９にて振動させつつ、地山面１０に向けてノズル２
１より速硬性の生コンクリートを吹付けつつ移動型枠１
５を移動させる。このとき地山面１０に−様な厚さに吹
付けるようにノズル２１を扇形方向に往復動ささせる。

また移動速度は一定の厚さのコンクリート層が形成され
るように吹付は量に応じて相対的に決定する。

このようにしてコンクリート吹付は作業をなすことによ
り、吹付けられた生コンクリートはバイブレータ１９及
び均し板１８によって締め固められると同時に平滑に均
される。

なお上述の実施例では型枠１５の両側部に側板１７を用
いているが、この側板は必ずしも必要ではなく、第５図
に示すように鋼製支保工１２．１２間に吹付は施工する
場合には、背板１６の長さを支保工１２．１２間に嵌ま
り合う長さとし、側板を使用しないで型枠１５ａを使用
して施工してもよく、また支保工１２から切羽側に吹付
は施工する場合には第６図に示すように片側にのみ側板
１７を取り付けた型枠１５ｂを使用してもよい。

（発明の効果） 本発明のトンネル覆工工法は上述の如く構成され、移動
型枠内に開口されたノズルにより、その型枠内にて地山
面にコンクリートを吹付けるものであるため、リバウン
ドしても型枠に受けられて地山面に押し付けられるため
、飛散による高価な速硬性コンクリートの無駄がなくな
り、また粉塵による作業環境の悪化も防止される効果が
ある。

また本発明工法においては、吹付はコンクリートが振動
によって締め固められ、しかも表面が平らに均されるも
のであるため、吹付は施工後のコンクリートが緻密で高
強度のものが一定厚さに施工されることとなり、安定性
の高い一次覆工が経済的になされる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明工法の施工状態の概略を示す縦断正面図
、第２図は同縦断側面図、第３図は移動型枠の一例を示
す正面図、第４図は同縦断側面図、第５図、第６図はそ
れぞれ別々の他の例の施工状態を示す横断面図、第７図
〜第９図はそれぞれ別々の従来例の縦断側面図である。 １０・・・・・・地山面、１１・・団・ロックアンカー
１２・・・・・・鋼製支保工、１３・旧・・メツシュ１
４・・・・・・吹付はコンクリート、１５・旧・・移動
型枠、１６・・・・・・背板、１８・旧・・均し板、１
つ・・・・・・バイブレータ、２ｏ・・・・・・吹付は
機、２１・・・・・・ノズル、２３・旧・・油圧駆動ア
ーム。 特許出願人　篠　　原　　輝　　夫 第１図 第２図 一６′。 第 図 第 図 第 図 第８ 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 掘削されたトンネル地山面に生コンクリートを吹付けて
   一次覆工を施す吹付けコンクリートによるトンネル覆工
   工法において、コンクリート締め固め用のバイブレータ
   を取り付けるとともに、内面に一もしくは複数の吹付け
   コンクリートノズルを開口させた移動型枠を使用し、該
   移動型枠を地山表面に沿って移動させつつ該型枠内の地
   山面に前記吹付けコンクリートノズルにより生コンクリ
   ートを吹付け、該移動型枠の移動によって順次吹付けコ
   ンクリート層を締め固めつつ表面を仕上げることを特徴
   としてなる吹付けコンクリートによるトンネル覆工工法
   。