JP2018009377A - 吹付機及び法枠施工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、ノズルが面方向変位機構によって変位されるため、ノズルの軌跡が正確になり、法枠が設計通りに正確に形状加工される。
更に好ましくは、前記面方向変位機構が、前記平面に対して直交する軸回りに前記第一駆動機構、前記第二駆動機構及び前記ノズルを旋回させる旋回機構を更に有する。
図1は法枠施工装置1の側面図である。
法枠施工装置1は、バックホウ(アーム付走行重機)10、供給装置30及びアタッチメント(吹付機)40を備える。
旋回機構51はブラケット41に取り付けられ、その旋回機構51には縦ガイド52が取り付けられている。旋回機構51は、例えば油圧モータであり、回転軸41aに対して直交する軸の回りに縦ガイド52を回転駆動する。
続いて、法枠施工装置1を用いた法枠4の施工方法について説明する。
(1)準備工程
細骨材とセメントと繊維と水を供給装置30に供給し、供給装置30においてこれらを混合して、繊維補強モルタルを作製する。
また、アタッチメント40をバックホウ10のアーム18の先端に取り付ける。具体的には、アタッチメント40のブラケット41を回転軸41aによってアーム18の先端に回転可能に連結するとともに、油圧シリンダ19の先端をブラケット41に連結する。
続いて、下部走行体12、上部旋回体14及び油圧シリンダ15,17,19が車載コンピュータ22により制御されることによって、バックホウ10が自動運転される。これにより、アタッチメント40の位置決め及び姿勢決めがなされ、アタッチメント40が法面3に対向した状態で停止する。アタッチメント40が法面3に対向した状態とは、縦方向駆動機構53の伸縮方向及び横方向駆動機構55の伸縮方向により定義される移動平面が法面3に対してほぼ平行な状態であり、且つ、ノズル42の先端及び飛散防止フード43の開口の縁が法面3から離れた状態をいう。ここで、飛散防止フード43の開口の縁から法面3までの距離は、施工しようとする法枠4の設計厚さ以上にする。なお、作業者が運転室20内でバックホウ10を運転することによって、アタッチメント40の位置決め及び姿勢決めがなされてもよい。
続いて、旋回機構51を作動させて、縦ガイド52、縦方向駆動機構53、横方向駆動機構55、ノズル42を旋回機構51によって旋回させる。そして、横方向駆動機構55がほぼ水平になったら、旋回機構51を停止させる。
続いて、縦方向駆動機構53及び横方向駆動機構55によりノズル42が十字型軌跡に沿って断続的(間欠的)又は連続的に移動される。ノズル42の断続的又は連続的な移動中には、供給装置30によって圧送された繊維補強モルタルがノズル42の先端から吹き付けられ、法面3に堆積する。ノズル42が十字型の軌跡を描いて移動されるため、図7(a)に示すように法面3に堆積した繊維補強モルタル5aは十字型であり、それが硬化するとフレームエレメント5になる。ここで、ノズル42が十字型軌跡のうち上下の軌跡に沿って縦方向駆動機構53によって移動される際に、縦条部5bを構成する繊維補強モルタルが堆積し、ノズル42が十字型軌跡のうち水平な軌跡に沿って横方向駆動機構55によって移動される際に、フレームエレメント5のうち横条部5cを構成する繊維補強モルタルが堆積する。なお、ノズル42の噴出範囲が飛散防止フード43によって制限されているため、縦条部5bの横幅及び横条部5cの縦幅をほぼ設計通りにすることができ、成形性が良い。
その後、上述の位置決め・姿勢決め工程、旋回角調整工程及び吹付工程を再度行うことによって、図7(b)に示すように下隣りのフレームエレメント5の繊維補強モルタル5aを法面3に堆積して、このフレームエレメント5を前回施工のフレームエレメント5に連結する。その後も、位置決め・姿勢決め工程、旋回角調整工程及び吹付工程を繰り返し行うことによって、フレームエレメント5を上から順に法面3に施工する(図7(c)参照)。つまり、或る回の位置決め・姿勢決め工程におけるアタッチメント40の位置は、1回前の位置決め・姿勢決め工程におけるアタッチメント40の位置よりも1体のフレームエレメント5分だけ下方である。
(1) ノズル42付きのアタッチメント40がバックホウ10のアーム18の先端に取り付けられているため、法面3の高い位置から低い位置にかけての広範囲に繊維補強モルタルを吹き付けることができる。また、作業員が法面3で吹付作業を行わずとも済み、法枠4の施工作業の省力化、安全化及び機械化を図ることができる。更に、短期に法枠4を施工することができ、施工コストの削減も図れる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。以下に、以上の実施形態からの変更点について説明する。以下に説明する変更点は、可能な限り組み合わせて適用してもよい。
Claims (8)
- アームを有する重機の前記アームの先端に取り付けられる吹付機であって、
繊維補強モルタル又は繊維補強コンクリートを噴出するノズルと、
前記ノズルの噴出方向に対して交差する平面に沿って前記ノズルを前記アームの先端に対して変位させる面方向変位機構と、を備えることを特徴とする吹付機。 - 前記面方向変位機構が、
前記平面上の直線に沿って前記ノズルを移動する第一駆動機構と、
前記直線に交差する前記平面上の第二直線に沿って前記ノズルを移動する第二駆動機構と、を有することを特徴とする請求項1に記載の吹付機。 - 前記面方向変位機構が、前記平面に対して直交する軸回りに前記第一駆動機構、前記第二駆動機構及び前記ノズルを旋回させる旋回機構を更に有することを特徴とする請求項2に記載の吹付機。
- 前記面方向変位機構が、
前記平面上の直線に沿って前記ノズルを移動する駆動機構と、
前記平面に対して直交する軸回りに前記駆動機構及び前記ノズルを旋回させる旋回機構と、を有することを特徴とする請求項1に記載の吹付機。 - 前記面方向変位機構により前記ノズルともに変位される飛散防止フードを更に備え、
前記飛散防止フードが開口を有し、前記ノズルが前記開口に向けられた状態で前記飛散防止フードに収容されていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の吹付機。 - 前記面方向変位機構により前記ノズルとともに変位される均し具を更に備え、
前記均し具が前記飛散防止フードの前記開口の縁部に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の吹付機。 - 請求項1から6の何れか一項に記載の吹付機を用いて法面に法枠を施工する方法であって、
前記重機のアームによって前記平面を前記法面に対向させるよう前記吹付機を位置決めする位置決め工程と、
前記位置決め工程後に、前記ノズルから繊維補強モルタル又は繊維補強コンクリートを前記法面に噴出しつつ、前記面方向変位機構によって前記ノズルが前記平面に沿った十字型、T字型又はL字型の軌跡を描くように前記ノズルを移動させる吹付工程と、を備えることを特徴とする法枠施工方法。 - 前記位置決め工程及び前記吹付工程を複数回繰り返し実行するとともに各回の前記位置決め工程において決められた前記吹付機の位置を異ならせることによって、前記法面に吹き付けられた十字型、T字型又はL字型の繊維補強モルタル又は繊維補強コンクリートを格子状に配列させることを特徴とする請求項7に記載の法枠施工方法。
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