JP3144811U - 構造物破砕装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】構造物に高圧水を噴射して構造物を破砕する破砕ノズル11のノズル軸をその上下及び左右水平方向にそれぞれ首振可能に支持する基台部12と、前記基台部上に支持された前記破砕ノズルをそのノズル軸方向に進退させるZ軸駆動部13と、基台部12を水平方向にスライド支持するX軸駆動部14と、前記X軸駆動部を高さ方向にスライド支持するY軸駆動部15と、を有するように構造物破砕装置10を構成する。
【選択図】図1
Description
このような高圧水を用いたコンクリート破砕装置に関連して例えば特許文献1(特開2002−35630号公報)には、高圧水を送水し先端側から吹き付ける送水管部と、装置本体の一側に設けられ送水管部先端側の振れ角を持った回動を許容しかつ軸線方向への移動を禁止するように支持する支持部と、装置本体の他側に回転可能に設けられ回転軸線からオフセットした位置に送水管部の先端側を相対回転可能に支持する回転部とを備えるように構成したコンクリート破砕装置が記載されている。
本考案は前記従来の課題を解決するためになされたもので、施工範囲の限定されたコンクリートなどの構造物に高圧水を噴射する際の制御性に優れ、広範囲のコンクリートなどの構造物を効率よく破砕できるとともに、破砕作業の安定化及び作業コストの低減を図ることもできる構造物破砕装置を提供することを目的とする。
これら首振り駆動部及びXYZ軸駆動部をそれぞれ制御することによって、所定範囲内に置かれたコンクリートなどの構造物に高圧水を効果的に噴射して、コンクリートなどの構造物を効果的に破砕することができる。
さらに、首振り駆動部及びZ軸駆動部が基台部に設けられて所定位置に位置付けられるので、このXY軸方向の駆動機構を構造的に強固なものとすることができるとともに高水圧による反力に耐えうる構造としながら、複雑な施工範囲となる構造物を破砕できる。
破砕ノズルは、電動モータなどの駆動部を介してそのノズル軸が所定回転速度で回転駆動されるよう基台部に取り付けられる。
これら駆動部はコンピュータやシーケンサなどの制御部を介して手動又は自動制御され、施工現場毎に異なる破砕条件に応じて、破砕ノズルが操作されるようになっている。
なお、XYZ軸駆動部を支持する本体枠は施工現場に設けられたステイなどの固定フレームなどに取り付けて設置される。
ノズル回転駆動部は、破砕ノズルのノズル軸を回転駆動させるためのスプロケットと、このスプロケットに噛合するギア、及びギアを駆動させる電動モータをなどにより構成することができ、破砕ノズルの先端に穿孔用ドリルなどを設けた場合などにおいてもその駆動部としても用いることも可能としている。
これによって、電動モータなどの回転駆動力をスプロケットを介して伝達するので、ベルト駆動によるような滑りや空転などを生じさせることがなく、高圧水の噴射に伴う反力を受ける駆動部などに対して、その駆動力を確実に伝達することができ、信頼性に優れた駆動機構とすることができる。
破砕ノズルは、ステンレススチールなどの高強度鋼材を素材として製造された円筒ノズル体であって、その高圧水噴射孔は例えば、その円筒状のノズル軸に対して約30〜45度の範囲に単数もしくは2〜4箇所設けれらる。
高圧水噴射孔は、そのそれぞれの孔径が例えば、約0.05〜2mmであり、コンクリート構造物を破砕することのできる高圧水を噴射させる能力を備えたものなどが適用される。
図1は本実施例に係る構造物破砕装置の正面図であり、図2はその平面図であり、図3はその側面図である。以下、図面を参照して本実施例の構造物破砕装置についてさらに具体的に説明する。
図示するように、本実施例の構造物破砕装置10は、その全体が縦横方向に対となる横フレーム10a、縦フレーム10bにより略矩形状に組まれた本体枠を備え、この本体枠内でXYZ三軸方向にそれぞれスライド駆動自在に支持されて、高圧水を噴射する破砕ノズル11と、破砕ノズル11のノズル軸をその上下及び左右水平方向にそれぞれ首振可能に支持する基台部12と、基台部12上に支持された破砕ノズル11をそのノズル軸方向に進退させるためのZ軸駆動部13と、基台部12を左右水平方向にスライド支持するための長尺状のレールフレーム14aを備えたX軸駆動部14と、X軸駆動部14のレールフレーム14aの両端側を高さ方向にスライド支持するための縦フレーム10bを有したY軸駆動部15と、電動モータ16aを介して破砕ノズル11のノズル軸を回転させるためのノズル回転駆動部16などを備えている。
各XYZ軸駆動部は、図1に示すように、各フレーム上にそれぞれの両端を固定して渡設されたチェーン17と、このチェーン17に噛合して回転するスプロケット18、18aと、スプロケット18、18aを回転駆動させるためのギアモータ19と、スプロケット18、18a、ギアモータ19が設けられて、フレーム上をスライドする基台部12などを有して構成されている。
なお、図2に示すように、高圧水によって破砕されたコンクリート片の飛来による衝撃から基台部12側をガードするための防護板27が、破砕ノズル11のノズルシャフト13aに挿通されるように取り付けられている。
さらに、この左右旋回アーム22上には、破砕ノズル11を上下方向に首振りするための上下首振り用シリンダ24が設けられており、この上下首振り用シリンダ24に連結された支持部材を介して破砕ノズル11が支持されている。
なお、破砕ノズル11の先端側には高圧水噴射孔26が設けられており、高圧水ポンプから供給された高圧水がコンクリート構造物Cに向けて吹き付けられるようになっている。
図4に示すように、基台部12は、水平方向に渡設されたX軸駆動部14のレールフレーム14aに嵌合して、チェーン17やスプロケット18、ギアモータなどからなる駆動機構によって走行スライドするように配設されるとともに、この基台部12上には、左右首振り用シリンダ23を介して首振りされる左右旋回アーム22が搭載されている。すなわち、左右首振り用シリンダ23の一端は基台部12の延長部に接続され、このシリンダの他端が左右旋回アーム22に回動自在に固定され、シリンダの伸縮動作に伴って、所定角度範囲で左右旋回アーム22が、図5の平面図に示すように、左右に振られるようになっている。
なお、高圧水噴射孔が穿設される破砕ノズルの孔部分に、タングステンやモリブデンなどを含む超硬合金材や、ジルコニア、窒化珪素などのセラミックス材を適用して、高圧水の噴流に対する耐磨耗性が確保できるようにしてもよい。
例えば、破砕ノズルの先端に円筒状の穿孔ドリルを設けることによって、高圧水の噴射と穿孔ドリルによるコンクリート構造物の破砕作業を併用することで、既存の鉄筋コンクリート構造物における劣化コンクリートを破砕除去して新たなコンクリートを打設する補強作業や解体作業を効率的に行うこともできる。
また、構造物破砕装置にカメラを設置し、作業者の手元にある操作装置にモニターを設置することにより、構造物破砕装置を作業者が遠隔操作することができ、構造物破砕作業をより安全に実行することができる。
10a 横フレーム
10b 縦フレーム
11 破砕ノズル
11a タンク部
12 基台部
13 Z軸駆動部
13a ノズルシャフト
14 X軸駆動部
14a レールフレーム
15 Y軸駆動部
16 ノズル回転駆動部
16a 電動モータ
17 チェーン
18、18a スプロケット
19 ギアモータ
20 上下首振り駆動部
21 左右首振り駆動部
22 左右旋回アーム
23 左右首振り用シリンダ
24 上下首振り用シリンダ
25 送水管連結部
26、26a〜26d 高圧水噴射孔
27 防護板
C コンクリート構造物
Claims (4)
- 構造物に高圧水を噴射して構造物を破砕する破砕ノズルと、
前記破砕ノズルのノズル軸をその上下及び左右水平方向にそれぞれ首振可能に支持する基台部と、
前記基台部上に支持された前記破砕ノズルをそのノズル軸方向に進退させるZ軸駆動部と、
前記基台部を水平方向にスライド支持するX軸駆動部と、
前記X軸駆動部を高さ方向にスライド支持するY軸駆動部と、を有することを特徴とする構造物破砕装置。 - 前記破砕ノズルのノズル軸を回転させるノズル回転駆動部が前記基台部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の構造物破砕装置。
- 前記X、Y、Z軸駆動部のスライド機構が、
長尺枠体上にその両端が固定張設されたチェーンと、
前記チェーンに噛合して前記長尺枠体上をスライド移動するスプロケットとを有していることを特徴とする請求項1又は2記載の構造物破砕装置。 - 前記破砕ノズルには、そのノズル軸に対して所定角度に傾斜した複数の高圧水噴射孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の構造物破砕装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008004524U JP3144811U (ja) | 2008-07-03 | 2008-07-03 | 構造物破砕装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008004524U JP3144811U (ja) | 2008-07-03 | 2008-07-03 | 構造物破砕装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3144811U true JP3144811U (ja) | 2008-09-11 |
Family
ID=43294642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008004524U Expired - Lifetime JP3144811U (ja) | 2008-07-03 | 2008-07-03 | 構造物破砕装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3144811U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018076687A (ja) * | 2016-11-08 | 2018-05-17 | 西尾レントオール株式会社 | ウオータージェットはつり装置 |
JP2021017717A (ja) * | 2019-07-19 | 2021-02-15 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 削孔装置 |
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2008
- 2008-07-03 JP JP2008004524U patent/JP3144811U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018076687A (ja) * | 2016-11-08 | 2018-05-17 | 西尾レントオール株式会社 | ウオータージェットはつり装置 |
JP2021017717A (ja) * | 2019-07-19 | 2021-02-15 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 削孔装置 |
JP7281068B2 (ja) | 2019-07-19 | 2023-05-25 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 削孔装置 |
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