JP2501555B2 - 透明性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
透明性熱可塑性樹脂組成物Info
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- JP2501555B2 JP2501555B2 JP61021671A JP2167186A JP2501555B2 JP 2501555 B2 JP2501555 B2 JP 2501555B2 JP 61021671 A JP61021671 A JP 61021671A JP 2167186 A JP2167186 A JP 2167186A JP 2501555 B2 JP2501555 B2 JP 2501555B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐熱性および透明性に優れた樹脂組成物に
関するものであり、さらに詳しくは、側鎖にイミド基を
有する重合体とポリカーボネートとからなる樹脂組成物
である。
関するものであり、さらに詳しくは、側鎖にイミド基を
有する重合体とポリカーボネートとからなる樹脂組成物
である。
本発明の樹脂組成物は、車輛のヘツドランプ、テール
ランプ等のランプ類、密閉型照明具、計器板等に好まし
く使用することができる。
ランプ等のランプ類、密閉型照明具、計器板等に好まし
く使用することができる。
(従来の技術及び問題点) 側鎖にイミド基を有する重合体は熱安定性、耐熱性及
び透明性が良好であるが、衝撃強度が低いため、複雑な
形状の成形物を得難い欠点がある。そこで耐熱性の低下
が小さく、かつ衝撃強度を高める方法として側鎖にイミ
ド基を有する重合体とポリカーボネートとをブレンドす
る方法が提案されている。(特開昭53−129245、特開昭
60−141756) しかしながら、この樹脂組成物においては、透明性の
低下が大きく、また、衝撃強度の改善も十分でない欠点
がある。
び透明性が良好であるが、衝撃強度が低いため、複雑な
形状の成形物を得難い欠点がある。そこで耐熱性の低下
が小さく、かつ衝撃強度を高める方法として側鎖にイミ
ド基を有する重合体とポリカーボネートとをブレンドす
る方法が提案されている。(特開昭53−129245、特開昭
60−141756) しかしながら、この樹脂組成物においては、透明性の
低下が大きく、また、衝撃強度の改善も十分でない欠点
がある。
本発明は、ポリカーボネートと側鎖にイミド基を有す
る重合体とからなる樹脂組成物の透明性及び衝撃強度を
改善すべく、鋭意検討した結果、驚くべきことに、透明
性及び衝撃強度ばかりでなく、耐熱性もさらに向上する
ことを見出し、本発明に到達した。
る重合体とからなる樹脂組成物の透明性及び衝撃強度を
改善すべく、鋭意検討した結果、驚くべきことに、透明
性及び衝撃強度ばかりでなく、耐熱性もさらに向上する
ことを見出し、本発明に到達した。
(問題点を解決するための手段) (A)成分:芳香族ビニル単量体残基30〜90重量%、不
飽和ジカルボン酸イミド誘導体残基3〜70重量%および
これらの残基以外のビニル単量体残基0〜40重量%から
なるイミド化共重合体2〜98重量%と、 (B)成分:ポリカーボネート2〜98重量%とからなる
樹脂組成物において、(B)成分1重量部をテトラヒド
ロフラン10重量部で可溶化させた場合、30℃におけるこ
の上澄み液の固形分濃度が7重量%以上であることを特
徴とする熱可塑性樹脂組成物である。
飽和ジカルボン酸イミド誘導体残基3〜70重量%および
これらの残基以外のビニル単量体残基0〜40重量%から
なるイミド化共重合体2〜98重量%と、 (B)成分:ポリカーボネート2〜98重量%とからなる
樹脂組成物において、(B)成分1重量部をテトラヒド
ロフラン10重量部で可溶化させた場合、30℃におけるこ
の上澄み液の固形分濃度が7重量%以上であることを特
徴とする熱可塑性樹脂組成物である。
本発明における(A)成分の側鎖にイミド基を有する
重合体の製法としては、第1の製法として芳香族ビニル
単量体、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体及びこれらと
共重合可能なビニル単量体混合物を共重合させる方法、
第2の製法として芳香族ビニル単量体、不飽和ジカルボ
ン酸無水物及びこれらと共重合可能なビニル単量体混合
物を共重合させた重合体にアンモニア及び/又は第1級
アミンを反応させて酸無水物基の40〜100モル%をイミ
ド基に変換させる方法が挙げられ、いずれの方法によつ
てもイミド化共重合体を得ることができる。
重合体の製法としては、第1の製法として芳香族ビニル
単量体、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体及びこれらと
共重合可能なビニル単量体混合物を共重合させる方法、
第2の製法として芳香族ビニル単量体、不飽和ジカルボ
ン酸無水物及びこれらと共重合可能なビニル単量体混合
物を共重合させた重合体にアンモニア及び/又は第1級
アミンを反応させて酸無水物基の40〜100モル%をイミ
ド基に変換させる方法が挙げられ、いずれの方法によつ
てもイミド化共重合体を得ることができる。
側鎖にイミド基を有する重合体第1の製造に使用され
る芳香族ビニル単量体としてはスチレン、α−メチルス
チレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、クロロ
スチレン等のスチレン単量体およびその置換単量体であ
り、これらの中でスチレンが特に好ましい。
る芳香族ビニル単量体としてはスチレン、α−メチルス
チレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、クロロ
スチレン等のスチレン単量体およびその置換単量体であ
り、これらの中でスチレンが特に好ましい。
不飽和ジカルボン酸イミド誘導体としては、マレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N
−シクロヘキシルマレイミド、N−アリールマレイミド
(アリール基としては、例えばフエニル、4−ジフエニ
ル、1−ナフチル、2−クロロフエニル、4−ブロモフ
エニル及び他のモノ−及びジハロフエニル異性体、2,4,
6−トリブロモフエニル、メトキシフエニル等が挙げら
れる。)等のマレイミド誘導体、N−メチルイタコン酸
イミドN−フエニルイタコン酸イミド等のイタコン酸イ
ミド誘導体等が挙げられる。
ド、N−メチルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N
−シクロヘキシルマレイミド、N−アリールマレイミド
(アリール基としては、例えばフエニル、4−ジフエニ
ル、1−ナフチル、2−クロロフエニル、4−ブロモフ
エニル及び他のモノ−及びジハロフエニル異性体、2,4,
6−トリブロモフエニル、メトキシフエニル等が挙げら
れる。)等のマレイミド誘導体、N−メチルイタコン酸
イミドN−フエニルイタコン酸イミド等のイタコン酸イ
ミド誘導体等が挙げられる。
また第2の製法に使用される芳香族ビニル単量体は、
前記のとおりであり、不飽和ジカルボン酸無水物として
は、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、アコニツ
ト酸等の無水物があり、マレイン酸無水物が特に好まし
い。
前記のとおりであり、不飽和ジカルボン酸無水物として
は、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、アコニツ
ト酸等の無水物があり、マレイン酸無水物が特に好まし
い。
またこれらと共重合可能なビニル単量体としては、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアク
リロニトリル等のシアン化ビニル単量体、メチルアクリ
ル酸エステル、エチルアクリル酸エステル等のアクリル
酸エステル単量体、メチルメタクリル酸エステル、エチ
ルメタクリル酸エステル等のメタクリル酸エステル単量
体、アクリル酸、メタクリル酸等のビニルカルボン酸単
量体、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド無水マレ
イン酸等があつてこれらの中でアクリロニトリル、メタ
クリル酸エステル、アクリル酸、メタクリル酸などの単
量体が好ましい。
クリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアク
リロニトリル等のシアン化ビニル単量体、メチルアクリ
ル酸エステル、エチルアクリル酸エステル等のアクリル
酸エステル単量体、メチルメタクリル酸エステル、エチ
ルメタクリル酸エステル等のメタクリル酸エステル単量
体、アクリル酸、メタクリル酸等のビニルカルボン酸単
量体、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド無水マレ
イン酸等があつてこれらの中でアクリロニトリル、メタ
クリル酸エステル、アクリル酸、メタクリル酸などの単
量体が好ましい。
また、イミド化反応に用いるアンモニアや第1級アミ
ンは無水又は水溶液のいずれの状態であつてもよく、ま
た第1級アミンの例としてメチルアミン、エチルアミ
ン、ブチルアミン、シクロヘキシルアミン等のアルキル
アミン、およびこれらのクロル又はブロム置換アルキル
アミン、アニリン、トリルアミン、ナフチルアミン等の
芳香族アミンおよびクロル又はブロム置換アニリン等の
ハロゲン置換芳香族アミンがあげられる。
ンは無水又は水溶液のいずれの状態であつてもよく、ま
た第1級アミンの例としてメチルアミン、エチルアミ
ン、ブチルアミン、シクロヘキシルアミン等のアルキル
アミン、およびこれらのクロル又はブロム置換アルキル
アミン、アニリン、トリルアミン、ナフチルアミン等の
芳香族アミンおよびクロル又はブロム置換アニリン等の
ハロゲン置換芳香族アミンがあげられる。
さらに、イミド化反応を溶液状態又は懸濁状態で行な
う場合は、通常の反応容器、例えばオートクレーブなど
を用いるのが好ましく、塊状溶融状態で行なう場合は、
脱揮装置の付いた押出機を用いてもよい。またイミド化
する際に触媒を存在させてもよく、例えば第3級アミン
等が好ましく用いられる。
う場合は、通常の反応容器、例えばオートクレーブなど
を用いるのが好ましく、塊状溶融状態で行なう場合は、
脱揮装置の付いた押出機を用いてもよい。またイミド化
する際に触媒を存在させてもよく、例えば第3級アミン
等が好ましく用いられる。
イミド化反応の温度は、約50〜350℃であり、好まし
くは100〜300℃である。50℃未満の場合には反応速度が
遅く、反応に長時間を要し実用的でない。一方350℃を
越える場合には重合体の熱分解による物性低下をきた
す。
くは100〜300℃である。50℃未満の場合には反応速度が
遅く、反応に長時間を要し実用的でない。一方350℃を
越える場合には重合体の熱分解による物性低下をきた
す。
また使用するアンモニアおよび/又は第1級アミン量
は不飽和ジカルボン酸無水物に対し0.4〜1.05モル当量
好ましくは0.5〜1.00当量特に0.5〜0.95モル当量が好ま
しい。0.4モル当量未満であるとイミド化共重合体に酸
無水物基が多量になり、熱安定性および耐熱水性が低下
し好ましくない。
は不飽和ジカルボン酸無水物に対し0.4〜1.05モル当量
好ましくは0.5〜1.00当量特に0.5〜0.95モル当量が好ま
しい。0.4モル当量未満であるとイミド化共重合体に酸
無水物基が多量になり、熱安定性および耐熱水性が低下
し好ましくない。
側鎖にイミド基を有する重合体は、芳香族ビニル単量
体残基30〜90重量%好ましくは40〜80重量%、不飽和ジ
カルボン酸イミド誘導体残基3〜70重量%好ましくは3
〜60重量%およびこれらと共重合可能なビニル単量体残
基0〜40重量%好ましくは0〜30重量%からなるイミド
化共重合体である。芳香族ビニル単量体残基の量が30重
量%未満であると成形性及び寸法安定性が損われ、90重
量%を超えると、衝撃強度及び耐熱性が損われる。不飽
和ジカルボン酸イミド誘導体残基の量が3重量%未満で
あると耐熱性の向上効果が減少する。一方不飽和ジカル
ボン酸イミド残基の量が70重量%を超えると樹脂組成物
がもろくなり、成形性も著しく悪くなる。これらと共重
合可能なビニル単量体残基の量が40重量%を超えると、
寸法安定性及び耐熱性が損われる。
体残基30〜90重量%好ましくは40〜80重量%、不飽和ジ
カルボン酸イミド誘導体残基3〜70重量%好ましくは3
〜60重量%およびこれらと共重合可能なビニル単量体残
基0〜40重量%好ましくは0〜30重量%からなるイミド
化共重合体である。芳香族ビニル単量体残基の量が30重
量%未満であると成形性及び寸法安定性が損われ、90重
量%を超えると、衝撃強度及び耐熱性が損われる。不飽
和ジカルボン酸イミド誘導体残基の量が3重量%未満で
あると耐熱性の向上効果が減少する。一方不飽和ジカル
ボン酸イミド残基の量が70重量%を超えると樹脂組成物
がもろくなり、成形性も著しく悪くなる。これらと共重
合可能なビニル単量体残基の量が40重量%を超えると、
寸法安定性及び耐熱性が損われる。
本発明の(B)成分のポリカーボネートとしてはビス
フエノールA、2、2−ビス−(3、5−ジブロモ−4
−ヒドロキシフエニル)−プロパン、2、2−ビス−
(3−クロロ−4−ヒドロキシフエニル)−プロパン、
2、2−ビス−(3、5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
エニル)−プロパン、2、4−ビス−(3.5−ジメチル
−4−ヒドロキシフエニル)−2−メチルブタン、
(4、4−ジヒドロキシジフエニル)エーテル等のビス
フエノール類とホスゲンまたはジフエニルカーボネート
から合成されるカーボネート結合を有する重合体であ
り、さらに相異なるビスフエノール類を原料とするコポ
リカーボネート(ホモ結合共重合体)またはカーボネー
ト結合と他の結合、たとえばエステル結合、ウレタン結
合もしくはシロキサン結合を主鎖中に有するヘテロ結合
共重合体などの変性ポリカーボネート樹脂も同様に使用
できる。
フエノールA、2、2−ビス−(3、5−ジブロモ−4
−ヒドロキシフエニル)−プロパン、2、2−ビス−
(3−クロロ−4−ヒドロキシフエニル)−プロパン、
2、2−ビス−(3、5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
エニル)−プロパン、2、4−ビス−(3.5−ジメチル
−4−ヒドロキシフエニル)−2−メチルブタン、
(4、4−ジヒドロキシジフエニル)エーテル等のビス
フエノール類とホスゲンまたはジフエニルカーボネート
から合成されるカーボネート結合を有する重合体であ
り、さらに相異なるビスフエノール類を原料とするコポ
リカーボネート(ホモ結合共重合体)またはカーボネー
ト結合と他の結合、たとえばエステル結合、ウレタン結
合もしくはシロキサン結合を主鎖中に有するヘテロ結合
共重合体などの変性ポリカーボネート樹脂も同様に使用
できる。
本発明において使用する(B)成分であるポリカーボ
ネートはポリカーボネート1重量部をテトラヒドロフラ
ン10重量部で可溶化させた場合、30℃におけるこの上澄
み液の固形分濃度が7重量%以上、好ましくは、8重量
%以上、特に好ましくは8.5重量%以上であるポリカー
ボネートである。上澄み液の固形分濃度が7重量%未満
であると、(A)成分とブレンドして得られる熱可塑性
樹脂組成物の透明性、衝撃強度及び耐熱性が低下する傾
向がある。
ネートはポリカーボネート1重量部をテトラヒドロフラ
ン10重量部で可溶化させた場合、30℃におけるこの上澄
み液の固形分濃度が7重量%以上、好ましくは、8重量
%以上、特に好ましくは8.5重量%以上であるポリカー
ボネートである。上澄み液の固形分濃度が7重量%未満
であると、(A)成分とブレンドして得られる熱可塑性
樹脂組成物の透明性、衝撃強度及び耐熱性が低下する傾
向がある。
本発明の樹脂組成物において(A)成分:側鎖にイミ
ド基を有する重合体と(B)成分:ポリカーボネートと
の混合割合は(A)成分2〜98重量%、(B)成分2〜
98重量%であり、好ましくは(A)成分5〜95重量%、
(B)成分5〜95重量%の範囲である。得られる樹脂組
成物に占める(A)成分の割合が2重量%未満である
と、流動性及び耐熱水性が低下する。一方、(A)成分
の割合が98重量%をこえると、衝撃強度が低く、複雑な
形状の成形物を得難い短所があらわれる。
ド基を有する重合体と(B)成分:ポリカーボネートと
の混合割合は(A)成分2〜98重量%、(B)成分2〜
98重量%であり、好ましくは(A)成分5〜95重量%、
(B)成分5〜95重量%の範囲である。得られる樹脂組
成物に占める(A)成分の割合が2重量%未満である
と、流動性及び耐熱水性が低下する。一方、(A)成分
の割合が98重量%をこえると、衝撃強度が低く、複雑な
形状の成形物を得難い短所があらわれる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物の混合法は特に制限はな
く、公知の手段を使用することができる。その手段とし
ては、例えばバンバリーミキサー、タンブラーミキサ
ー、混合ロール、ニーダー1軸又は2軸押出機等があげ
られる。混合形態としては通常の溶融混合、マスターペ
レツト等を用いる多段階溶融混合、溶液のブレンド等が
ある。
く、公知の手段を使用することができる。その手段とし
ては、例えばバンバリーミキサー、タンブラーミキサ
ー、混合ロール、ニーダー1軸又は2軸押出機等があげ
られる。混合形態としては通常の溶融混合、マスターペ
レツト等を用いる多段階溶融混合、溶液のブレンド等が
ある。
また本発明の組成物にさらに酸化防止剤、紫外線吸収
剤、可塑剤、滑剤、着色剤などを添加することも可能で
ある。
剤、可塑剤、滑剤、着色剤などを添加することも可能で
ある。
(実施例) 以下本発明をさらに実施例によつて説明する。なお、
実施例中の部、%はいずれも重量基準で表わした。
実施例中の部、%はいずれも重量基準で表わした。
実験例(1) 芳香族ビニル単量体と不飽和ジカルボン
酸無水物を重合させた共重合体をイミド化した重合体の
製造 撹拌機を備えたオートクレーブ中にスチレン100部、
及びメチルイソブチルケトン50部を仕込み納を窒素ガス
で置換した。温度を83℃に昇温後無水マレイン酸67部と
ベンゾイルパーオキサイド0.2部をメチルイソブチルケ
トン400部に溶解した溶液を8時間で添加した。粘調な
反応液の一部をサンプリングしてガスクロマトグラフイ
ーにより未反応単量体の定量を行なつた結果、重合率は
スチレン99%、無水マレイン酸99%であつた。ここで得
られた共重合体溶液に無水マレイン酸に対して1モル当
量のアニリン57.2部、トリエチルアミン1部を加え140
℃で7時間反応させた。メタノール析出及び直後乾燥し
て得られたイミド化重合体を重合体A−1とする。
酸無水物を重合させた共重合体をイミド化した重合体の
製造 撹拌機を備えたオートクレーブ中にスチレン100部、
及びメチルイソブチルケトン50部を仕込み納を窒素ガス
で置換した。温度を83℃に昇温後無水マレイン酸67部と
ベンゾイルパーオキサイド0.2部をメチルイソブチルケ
トン400部に溶解した溶液を8時間で添加した。粘調な
反応液の一部をサンプリングしてガスクロマトグラフイ
ーにより未反応単量体の定量を行なつた結果、重合率は
スチレン99%、無水マレイン酸99%であつた。ここで得
られた共重合体溶液に無水マレイン酸に対して1モル当
量のアニリン57.2部、トリエチルアミン1部を加え140
℃で7時間反応させた。メタノール析出及び直後乾燥し
て得られたイミド化重合体を重合体A−1とする。
実験例(2) 芳香族ビニル、不飽和ジカルボン酸及び
これらと共重合可能なビニル単量体を重合させた共重合
体をイミド化した重合体の製造 実験(1)のスチレン100部の代わりにスチレン100部
とアクリロニトリル17部を用い、無水マレイン酸67部を
50部にし、アニリン55.2部を42.8部に代えた以外は実験
例(1)と全く同じ操作を行ないイミド化重合体を得
た。
これらと共重合可能なビニル単量体を重合させた共重合
体をイミド化した重合体の製造 実験(1)のスチレン100部の代わりにスチレン100部
とアクリロニトリル17部を用い、無水マレイン酸67部を
50部にし、アニリン55.2部を42.8部に代えた以外は実験
例(1)と全く同じ操作を行ないイミド化重合体を得
た。
これを重合体A−2とする。なおこの重合体の重合率
はスチレン98%、無水マレイン酸98%であつた。
はスチレン98%、無水マレイン酸98%であつた。
実施例1〜5及び比較例1〜3 実験例1及び2で得られたイミド化共重合体A−1も
しくはA−2とポリカーボネート樹脂(帝人化成社製パ
ンライトL−1250もしくはL−1250W、もしくはL−122
5)とを第1表に示す割合でブレンドし、このブレンド
物を30mmφ脱揮装置付スクリユー押出機により押出しペ
レツト化した。物性を測定し第1表に示す。
しくはA−2とポリカーボネート樹脂(帝人化成社製パ
ンライトL−1250もしくはL−1250W、もしくはL−122
5)とを第1表に示す割合でブレンドし、このブレンド
物を30mmφ脱揮装置付スクリユー押出機により押出しペ
レツト化した。物性を測定し第1表に示す。
なお物性の測定は下記の方法によつた。
(1) ビカツト軟化温度:5Kg荷重でASTM D−1525に
準じた。
準じた。
(2) アイゾツト衝撃強度:ノツチ無1/4インチASTM
D−256に準じた。
D−256に準じた。
(3) 光線透過率及びヘイズ:80×50×3mmの平板状成
形物を射出成形し、日本電色工業社製のデシタル濁度計
NDH−2Dにより測定した。
形物を射出成形し、日本電色工業社製のデシタル濁度計
NDH−2Dにより測定した。
(4) 固形分濃度:ポリカーボネート1部及びテトラ
ヒドロフラン10部を栓つき容器に秤取し、30℃の温浴中
で3時間振とうし、さらに30℃の温浴中で30分静置させ
た後、その上澄み液の固形分濃度(重量)をケツト社製
赤外線水分計で固形分濃度として求めた。
ヒドロフラン10部を栓つき容器に秤取し、30℃の温浴中
で3時間振とうし、さらに30℃の温浴中で30分静置させ
た後、その上澄み液の固形分濃度(重量)をケツト社製
赤外線水分計で固形分濃度として求めた。
(発明の効果) 側鎖にイミド基を有する重合体とポリカーボネートと
から熱可塑性樹脂組成物においてポリカーボネート1重
量部をテトラヒドロフラン10重量部で可溶化させた場
合、30℃におけるこの上澄み液の固形分濃度が7重量%
以上であるポリカーボネートを使用することにより、透
明性が向上し特にヘイズが減少すると共に耐熱性及び衝
撃強度も同時に改善された熱可塑性樹脂組成物が得られ
た。
から熱可塑性樹脂組成物においてポリカーボネート1重
量部をテトラヒドロフラン10重量部で可溶化させた場
合、30℃におけるこの上澄み液の固形分濃度が7重量%
以上であるポリカーボネートを使用することにより、透
明性が向上し特にヘイズが減少すると共に耐熱性及び衝
撃強度も同時に改善された熱可塑性樹脂組成物が得られ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−18466(JP,A) 特開 昭61−250048(JP,A) 特開 昭61−19656(JP,A) 特開 昭62−151443(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】(A)成分:芳香族ビニル単量体残基30〜
90重量%、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体残基3〜70
重量%およびこれらの残基以外のビニル単量体残基0〜
40重量%からなるイミド化共重合体2〜98重量%と、 (B)成分:ポリカーボネート2〜98重量%とからなる
樹脂組成物において、(B)成分1重量部をテトラヒド
ロフラン10重量部で可溶化させた場合、30℃におけるこ
の上澄み液の固形分濃度が7重量%以上であることを特
徴とする熱可塑性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61021671A JP2501555B2 (ja) | 1986-02-03 | 1986-02-03 | 透明性熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61021671A JP2501555B2 (ja) | 1986-02-03 | 1986-02-03 | 透明性熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62179547A JPS62179547A (ja) | 1987-08-06 |
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