JP2501391Y2 - 電磁波シ―ルド用フィルタ - Google Patents

電磁波シ―ルド用フィルタ

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JP2501391Y2
JP2501391Y2 JP8505092U JP8505092U JP2501391Y2 JP 2501391 Y2 JP2501391 Y2 JP 2501391Y2 JP 8505092 U JP8505092 U JP 8505092U JP 8505092 U JP8505092 U JP 8505092U JP 2501391 Y2 JP2501391 Y2 JP 2501391Y2
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JP
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electromagnetic wave
filter
shaped
truncated cone
wave shielding
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晃生 山口
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Kitagawa Industries Co Ltd
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Kitagawa Industries Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、板状の電磁波シールド
用フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁波シールド用フィルタには、
電磁波を遮蔽するとともに通気性を良好にするために、
金属板等の導電性板材に小さな孔を設けたものが用いら
れていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、通気性
が良好であるような大きさの孔ではやはり電磁波を遮蔽
することが不完全であり、また、孔を小さくしすぎると
通気性が良好でなく、いずれにしても満足なものが得ら
れていなかった。フィルタを厚くすると孔内にて電磁波
が反射されるため電磁波遮蔽効果が幾分向上されるが、
厚いフィルタは重量が増すため軽量化に問題があり、ま
た、コスト高であった。
【0004】従って、本考案は、上記課題を解決し、軽
量で電磁波の遮蔽効果が高く、かつ通気性が良好な板状
の電磁波シールド用フィルタを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の電磁波シールド
用フィルタは、複数の貫通孔を有する板状の電磁波シー
ルド用フィルタにおいて、上記貫通孔に、電磁波遮蔽側
に向かって先端部が解放された錐台状突出部が形成され
たことを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案の板状の電磁波シールド用フィルタは、
電磁波遮蔽側に向かって先端部が解放された錐台状突出
部を有する。ここで、錐台状突出部とは、基端部の径の
大きさが先端部の径の大きさよりも大きい突出部を意味
する。従って、円錐台状や角錐台状のように、基端部か
ら先端部に向かって均一にその大きさが減少するものは
もちろんのこと、基端部から先端部までの間のある一部
においてのみ径が変化し、他の部分においては径が変化
せずに筒状であるものも含まれる。また、放射線状等の
ように、不均一に径が変化するものでもよい。さらに、
電磁波遮蔽側とは、電磁波を遮蔽させるべき側を意味
し、電磁波の発生する側に対して電磁波シールド用フィ
ルタを介している。
【0007】このため、例えば、図3に示すように、ほ
とんどどの角度から電磁波Dがきても多重反射し、電磁
波Dを漏出させることが著しく減少される。また、多重
反射によって反射された不要電磁波は減衰される。従っ
て、通気性が良好であるに充分な大きさの孔であって
も、またフィルタを厚くせずにも(即ち、軽量で)電磁
波の遮蔽効果が極めて高い。
【0008】
【実施例】以上説明した本考案の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下に本考案の好適な実施例を説明す
る。 [実施例1]図1に実施例1としての電磁波シールド用
フィルタ1の斜視図を示す。本実施例1の電磁波シール
ド用フィルタ1には、電磁波反射効果を有する板状のフ
ィルタ3に任意の間隔にて複数の円錐台状突出部5が設
けられている。円錐台状突出部5は、基端部9より細い
先端部7が解放されている。
【0009】図2にそのA−A拡大断面図を示す。円錐
台状突出部5の間隔dは、好ましくは1〜4mm、より
好ましくは2〜3mmである。円錐台状突出部5の間隔
dが1mmよりも狭いと電磁波Dの遮蔽効果が低く、ま
た4mmよりも長いと通気性が良好でない。円錐台状突
出部5の大きさは、電磁波Dの遮蔽性及び通気性の観点
から、細い先端部7の直径aが好ましくは0.5〜3.
0mm、より好ましくは1.0〜1.5mmであり、太
い基端部9の直径bが1.0〜4.0mm、より好まし
くは2〜3mmであり、そして、高さhが好ましくは2
〜6mm、より好ましくは3〜5mmである。
【0010】円錐台状突出部5の斜面11の長さlが長
いほど、電磁波Dが多重反射し、電磁波Dの経路距離が
長くなる[ここで、電磁波Dの強度Tは、α/(距離)
2で減衰するので、距離が長いほど著しく減衰する]た
め、遮蔽効果あるいは減衰効果が高く、好ましい。先端
部7の直径aは、0.5mmよりも小さいと通気性が良
好でなく、また3.0mmよりも大きいと電磁波Dの遮
蔽効果が低下する。
【0011】円錐台状突出部5は、図3に示すように、
電磁波遮蔽側S1に向けて配置させると、電磁波発生側
1のほとんどどの角度から電磁波Dがきても多重反射
し、電磁波Dを漏出させることを著しく減少する。ま
た、多重反射によって不要電磁波は減衰される。従っ
て、電磁波Dの遮蔽効果が著しく高い。このため通気性
が良好であるに充分な大きさの孔を設けても、電磁波D
をほぼ遮蔽することができる。しかも本実施例1の電磁
波シールド用フィルタは薄いため、軽量で、コストが低
く、製造もプレスにより容易に製造することができる。
【0012】さらに、電磁波発生側D1となる外部に
は、突出部がないために、バリ等で怪我をすることがな
く、作業者に対して安全である。また、電磁波発生側D
1となる外部に対しては、基端部9の直径が大きいため
に、空気が入りやすく、従って、通気性が優れている。
【0013】[実施例2] 図4に実施例2のとして電磁波シールド用フィルタ20
の斜視図を示す。本実施例2の電磁波シールド用フィル
タ20は、上記実施例1と同様な電磁波シールド用フィ
ルタ20a,20bを2枚重ねた状態に構成されてい
る。隣接する2枚の電磁波シールド用フィルタ20a,
20bの円錐台状突出部22同士は、円錐台状突出部2
2側を共に電磁波遮蔽側に向けて、かつ重ならないよう
に交互に配置されている。
【0014】本実施例2によれば、実施例1と同様な効
果が得られるうえに、さらに、電磁波遮蔽効果が向上さ
れる。即ち、図5にそのB−B拡大断面図を示すよう
に、たとえ1枚目のフィルタ20bの円錐台状突出部2
2の先端部26から、多重反射によって減衰された電磁
波Dが電磁波遮蔽側S2に侵入してきたとしても、2枚
目のフィルタ28がこれを遮蔽し、極めて確実に電磁波
Dを遮蔽することができる。しかも、図5に点線で示す
ように、2枚の電磁波シールド用フィルタ20a,20
bの円錐台状突出部22の孔から孔へ気流Rは流れるた
め、通気性は同様に確保される。さらに、隣接する2枚
の電磁波シールド用フィルタ20a,20bの円錐台状
突出部22同士が重なり合わないために、内部が見え
ず、美観及び秘密保持の点から好ましい。
【0015】尚、本各実施例では、錐台状突出部を円錐
台状としたが、これに限定されず、先端部の径よりも基
端部の径の方が大きければ同等な効果が得られる。即
ち、図6(イ)にその平面図を示すような四角錐台状、
図6(ロ)にその平面図を示すような示すような三角錐
状、あるいは図6(ハ)にその断面図を示すようなラッ
パ形状でもよい。また、図7にその断面図を示すよう
に、基端部50が円錐台状であって、その先端部52に
連続して円筒状のものが接続された略ホッパ形状のもの
でもよい。いずれにおいても斜面の長さLが長いほど、
電磁波Dが多重反射し、電磁波Dの経路距離が長くなる
ため、遮蔽効果あるいは減衰効果が高く、好ましい。
【0016】さらに、錐台状突出部の斜面又は電磁波シ
ールド用フィルタ1の表面全体に電磁波吸収効果を有す
るフェライト層を例えばディッピングまたは吹き付け等
にて形成させるとより効果が高められるため好ましい。
あるいは、必要に応じて、種々の特性を有するメッキ等
を施すこともできる。
【0017】また、巨大な面積を必要とする部材に対し
ては、上記のような電磁波シールド用フィルタを複数の
パネルとし、パネル方式により組み立てて使用すること
もできる。上記実施例によれば、板状の電磁波シールド
用フィルタに、先端部を電磁波遮蔽側に向けて開口した
錐台状突出部を設けることによって、電磁波の遮蔽効果
を著しく向上させることができた。このため、通気性が
良好であるに充分な大きさの孔を設けても充分な電磁波
遮蔽効果を維持することができた。
【0018】以上本考案の実施例について説明したが、
本考案はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の電磁波シ
ールド用フィルタによれば、軽量で電磁波の遮蔽効果が
高く、かつ通気性が良好であるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】上記実施例1の電磁波シールド用フィルタを表
す斜視図である。
【図2】そのA−A拡大断面図である。
【図3】上記実施例1の円錐台状突出部にて電磁波が反
射する様子を示す説明図である。
【図4】上記実施例2の電磁波シールド用フィルタを表
す斜視図である。
【図5】そのB−B拡大断面図である。
【図6】上記各実施例とは他の錐台状突出部を示す説明
図である。
【図7】上記各実施例とはさらに他の錐台状突出部を示
す説明図である。
【符号の説明】
1,20……電磁波シールド用フィルタ、5,22……
円錐台状突出部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の貫通孔を有する板状の電磁波シー
    ルド用フィルタにおいて、 上記貫通孔に、電磁波遮蔽側に向かって先端部が解放さ
    れた錐台状突出部が形成されたことを特徴とする電磁波
    シールド用フィルタ。
JP8505092U 1992-07-15 1992-12-10 電磁波シ―ルド用フィルタ Expired - Lifetime JP2501391Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8505092U JP2501391Y2 (ja) 1992-07-15 1992-12-10 電磁波シ―ルド用フィルタ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-49698 1992-07-15
JP4969892 1992-07-15
JP8505092U JP2501391Y2 (ja) 1992-07-15 1992-12-10 電磁波シ―ルド用フィルタ

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Publication Number Publication Date
JPH0629199U JPH0629199U (ja) 1994-04-15
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JP3475386B2 (ja) * 1997-09-01 2003-12-08 Necトーキン株式会社 電磁干渉抑制体
US7492610B2 (en) * 2006-06-23 2009-02-17 International Business Machines Corporation Apparatus for improving server electromagnetic shielding

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