JP2500794Y2 - 軸 受 - Google Patents
軸 受Info
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- JP2500794Y2 JP2500794Y2 JP2583091U JP2583091U JP2500794Y2 JP 2500794 Y2 JP2500794 Y2 JP 2500794Y2 JP 2583091 U JP2583091 U JP 2583091U JP 2583091 U JP2583091 U JP 2583091U JP 2500794 Y2 JP2500794 Y2 JP 2500794Y2
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- Japan
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- male
- annular recess
- insertion hole
- bearing
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、グリス等で潤滑する型
式の小型のすべり軸受に関する。
式の小型のすべり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】グリスで潤滑する型式の小型のすべり軸
受については、アメリカ特許登録番号3,503,66
0号の公報記載の技術などがある。この技術によれば、
図16の斜視図,図17の軸心方向の縦断面図,図18
の軸心直角方向の縦断面図に示すように、軸受本体1に
軸心に軸挿入用孔2が設けられ、軸挿入用孔2の内面で
ある軸受面3の外側周辺には、軸受面3に沿って4個の
空間部4が設けられる。
受については、アメリカ特許登録番号3,503,66
0号の公報記載の技術などがある。この技術によれば、
図16の斜視図,図17の軸心方向の縦断面図,図18
の軸心直角方向の縦断面図に示すように、軸受本体1に
軸心に軸挿入用孔2が設けられ、軸挿入用孔2の内面で
ある軸受面3の外側周辺には、軸受面3に沿って4個の
空間部4が設けられる。
【0003】各空間部4は、軸受本体1の一側に開口
し、軸受本体1の他側は壁体5によって閉鎖され、各空
間部4より軸受面3に貫通する長孔6が設けられ、軸受
本体1の一側に筒状のフランジ8が周設され、このフラ
ンジ8の内面に、軸挿入用孔9を有する環状蓋7が嵌入
し、環状蓋7により各空間部4の開口が覆われる。長孔
6は、型成形後の脱形の都合上、空間部4の端部に開口
する必要があり、空間部4の軸方向に長いスリット形状
に形成される。
し、軸受本体1の他側は壁体5によって閉鎖され、各空
間部4より軸受面3に貫通する長孔6が設けられ、軸受
本体1の一側に筒状のフランジ8が周設され、このフラ
ンジ8の内面に、軸挿入用孔9を有する環状蓋7が嵌入
し、環状蓋7により各空間部4の開口が覆われる。長孔
6は、型成形後の脱形の都合上、空間部4の端部に開口
する必要があり、空間部4の軸方向に長いスリット形状
に形成される。
【0004】各空間部4には、グリス、又は、潤滑油を
含浸した繊維材或いはフエルト等が挿入され、軸挿入用
孔2,9に挿入された回転軸を自動潤滑する軸受が構成
される。
含浸した繊維材或いはフエルト等が挿入され、軸挿入用
孔2,9に挿入された回転軸を自動潤滑する軸受が構成
される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】各空間部4から長孔6
を経由して軸挿入用孔2に流出したグリス又は潤滑油が
回転軸と軸挿入用孔2との間に浸透して油膜を形成する
が、長孔6が、空間部4の軸方向の長さの全体にわたっ
て設けられているので、長孔6の両端部を通過するグリ
ス又は潤滑油は軸受の端部に供給され、回転軸の潤滑に
殆ど供せられることなく軸受の端部より漏洩してしまう
問題があった。
を経由して軸挿入用孔2に流出したグリス又は潤滑油が
回転軸と軸挿入用孔2との間に浸透して油膜を形成する
が、長孔6が、空間部4の軸方向の長さの全体にわたっ
て設けられているので、長孔6の両端部を通過するグリ
ス又は潤滑油は軸受の端部に供給され、回転軸の潤滑に
殆ど供せられることなく軸受の端部より漏洩してしまう
問題があった。
【0006】又、軸受本体1は、空間部4の軸方向の長
さの全体にわたる長孔6により変形し易い形状であり、
回転軸の回転が高速になるにつれて軸受面3に回転方向
に向かう歪みが生じ、変形した軸受面3に局部荷重が作
用すると本来の潤滑機能が低下する虞があった。又、フ
ランジ8の内面に嵌入した環状蓋7が軸受本体1から外
れ易い等の問題があった。本考案はかかる課題を解決す
ることを目的としており、無駄な漏洩が少なく、軸受が
変形し難く、部品が外れ難い軸受を提供するものであ
る。
さの全体にわたる長孔6により変形し易い形状であり、
回転軸の回転が高速になるにつれて軸受面3に回転方向
に向かう歪みが生じ、変形した軸受面3に局部荷重が作
用すると本来の潤滑機能が低下する虞があった。又、フ
ランジ8の内面に嵌入した環状蓋7が軸受本体1から外
れ易い等の問題があった。本考案はかかる課題を解決す
ることを目的としており、無駄な漏洩が少なく、軸受が
変形し難く、部品が外れ難い軸受を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の軸受は、板状に形成され、軸心に軸挿入用
孔が設けられ、一方の側面に環状凹部を周設し、該環状
凹部内に補強リブを設けた雄型外輪と、該雄型外輪とほ
ぼ同程度の厚さを有する板状に形成され、軸心に軸挿入
用孔が設けられ、一側面に、上記環状凹部と相対する位
置に上記環状凹部とほぼ同形状の環状凹部が形成される
と共に該環状凹部内に補強リブが設けられ、上記一側面
に上記雄型外輪の外周面が嵌着される筒部が設けられた
雌型外輪とにより構成され、上記雄型外輪を上記筒部に
嵌着したときに、向かい合う上記両環状凹部により密閉
されたグリス溜が形成され、上記雄型外輪と上記雌型外
輪との間に、グリス溜より上記軸挿入用孔に貫通するグ
リス流出溝が形成されることを特徴とするものである。
に、本考案の軸受は、板状に形成され、軸心に軸挿入用
孔が設けられ、一方の側面に環状凹部を周設し、該環状
凹部内に補強リブを設けた雄型外輪と、該雄型外輪とほ
ぼ同程度の厚さを有する板状に形成され、軸心に軸挿入
用孔が設けられ、一側面に、上記環状凹部と相対する位
置に上記環状凹部とほぼ同形状の環状凹部が形成される
と共に該環状凹部内に補強リブが設けられ、上記一側面
に上記雄型外輪の外周面が嵌着される筒部が設けられた
雌型外輪とにより構成され、上記雄型外輪を上記筒部に
嵌着したときに、向かい合う上記両環状凹部により密閉
されたグリス溜が形成され、上記雄型外輪と上記雌型外
輪との間に、グリス溜より上記軸挿入用孔に貫通するグ
リス流出溝が形成されることを特徴とするものである。
【0008】或いは、上記雄型外輪及び上記雌型外輪の
上記軸挿入用孔に内輪を挿入する。或いは、上記雄型外
輪の軸挿入用孔に一方の側面に開口する大径部を設け、
上記雌型外輪の軸挿入用孔に、一側面に開口する大径部
を設け、上記雄型外輪及び上記雌型外輪の両大径部に複
数個のローラを挿入し、上記雄型外輪及び上記雌型外輪
の上記軸挿入用孔に内輪を挿入する。軸方向に巾広い滑
り面を有する軸受の場合には、上記雄型外輪を2個と
し、雌型外輪は、両側面に雄型外輪が嵌着される筒部を
設け、グリス溜が軸方向に2個配列されるダブル形状の
軸受とする。
上記軸挿入用孔に内輪を挿入する。或いは、上記雄型外
輪の軸挿入用孔に一方の側面に開口する大径部を設け、
上記雌型外輪の軸挿入用孔に、一側面に開口する大径部
を設け、上記雄型外輪及び上記雌型外輪の両大径部に複
数個のローラを挿入し、上記雄型外輪及び上記雌型外輪
の上記軸挿入用孔に内輪を挿入する。軸方向に巾広い滑
り面を有する軸受の場合には、上記雄型外輪を2個と
し、雌型外輪は、両側面に雄型外輪が嵌着される筒部を
設け、グリス溜が軸方向に2個配列されるダブル形状の
軸受とする。
【0009】
【作用】上記のように構成された軸受は、雌型外輪の筒
部に雄型外輪を嵌入うると、一体的に組付られ内部に密
閉されたグリス溜が形成され、雄型外輪と雌型外輪の間
にグリス溜から軸挿入用孔に貫通するグリス流出溝が形
成される。次に、軸挿入用孔に回転軸を挿入し、グリス
溜の内部にグリス、又は潤滑油を含浸した部材を挿入す
ると、密閉されたグリス溜からグリス流出溝を経由して
回転軸にグリス、又は潤滑油が供給される。グリス流出
溝は軸受のほぼ中央に位置するので、グリス、又は潤滑
油は軸挿入用孔の中央から軸受の両端に向けて供給さ
れ、直接軸受端部から外方に漏洩する無駄なグリス、又
は潤滑油が減少する。
部に雄型外輪を嵌入うると、一体的に組付られ内部に密
閉されたグリス溜が形成され、雄型外輪と雌型外輪の間
にグリス溜から軸挿入用孔に貫通するグリス流出溝が形
成される。次に、軸挿入用孔に回転軸を挿入し、グリス
溜の内部にグリス、又は潤滑油を含浸した部材を挿入す
ると、密閉されたグリス溜からグリス流出溝を経由して
回転軸にグリス、又は潤滑油が供給される。グリス流出
溝は軸受のほぼ中央に位置するので、グリス、又は潤滑
油は軸挿入用孔の中央から軸受の両端に向けて供給さ
れ、直接軸受端部から外方に漏洩する無駄なグリス、又
は潤滑油が減少する。
【0010】又、グリス流出溝は軸受のほぼ中央部にの
みにあるので、従来の軸受のように、軸方向に長い長孔
によって軸受が変形し易いような問題は生じない。又、
雄型外輪の外周面は雌型外輪の筒部の内周面に嵌合して
いるので、雄型外輪と雌型外輪とが分離するおそれは無
い。
みにあるので、従来の軸受のように、軸方向に長い長孔
によって軸受が変形し易いような問題は生じない。又、
雄型外輪の外周面は雌型外輪の筒部の内周面に嵌合して
いるので、雄型外輪と雌型外輪とが分離するおそれは無
い。
【0011】
【実施例】本考案の実施例について図面を参照して説明
すると、図1は本考案の第一実施例を示す軸受Aの縦断
面図、図2は図1のU−U断面図であり、軸受Aは、雄
型外輪10、雌型外輪11によって構成される。雄型外
輪10は、合成樹脂材製又は金属製で、円板状に形成さ
れ、軸心に軸挿入用孔12が設けられ、雄型外輪10の
外周面10aの左側には、円周方向の複数箇所に、切欠
凹部13が設けられ、外周面10aの右側には、環状突
起14が周設される。
すると、図1は本考案の第一実施例を示す軸受Aの縦断
面図、図2は図1のU−U断面図であり、軸受Aは、雄
型外輪10、雌型外輪11によって構成される。雄型外
輪10は、合成樹脂材製又は金属製で、円板状に形成さ
れ、軸心に軸挿入用孔12が設けられ、雄型外輪10の
外周面10aの左側には、円周方向の複数箇所に、切欠
凹部13が設けられ、外周面10aの右側には、環状突
起14が周設される。
【0012】雄型外輪10の左側の側面10bには、環
状凹部15が周設され、環状凹部15の内部には、8本
の補強リブ16が放射状に設けられる。雄型外輪10の
左側の側面10bは、外周縁部10cが僅かに突出し、
補強リブ16、軸挿入用孔に近い側面10bが外周縁部
10cより僅かに低くなっている。
状凹部15が周設され、環状凹部15の内部には、8本
の補強リブ16が放射状に設けられる。雄型外輪10の
左側の側面10bは、外周縁部10cが僅かに突出し、
補強リブ16、軸挿入用孔に近い側面10bが外周縁部
10cより僅かに低くなっている。
【0013】雌型外輪11は、合成樹脂材製又は金属製
で、雄型外輪10とほぼ同程度の厚さを有する円板状に
形成され、軸心に軸挿入用孔17が設けられ、雌型外輪
11の右側の側面11aには、環状凹部15とほぼ同形
状の環状凹部18が、環状凹部15に相対する位置に形
成されると共に、雄型外輪10の外周面10aが嵌着さ
れる筒部20が設けられ、筒部20の内周面には、切欠
凹部13に嵌合する突起21が突設され、環状突起15
に嵌着される環状溝22が周設される。
で、雄型外輪10とほぼ同程度の厚さを有する円板状に
形成され、軸心に軸挿入用孔17が設けられ、雌型外輪
11の右側の側面11aには、環状凹部15とほぼ同形
状の環状凹部18が、環状凹部15に相対する位置に形
成されると共に、雄型外輪10の外周面10aが嵌着さ
れる筒部20が設けられ、筒部20の内周面には、切欠
凹部13に嵌合する突起21が突設され、環状突起15
に嵌着される環状溝22が周設される。
【0014】筒部20内に雄型外輪10を嵌入すると、
外周縁部10cが雌型外輪11の右側の側面11aに当
接するが、その他の左側の側面10bは雌型外輪11の
右側の側面11aに当接しない。従って、環状凹部15
及び18によって形成される密閉したグリス溜Gから軸
挿入用孔12及び17の間に貫通するグリス流出溝24
が形成される(図2のV矢視図である図3参照)。
外周縁部10cが雌型外輪11の右側の側面11aに当
接するが、その他の左側の側面10bは雌型外輪11の
右側の側面11aに当接しない。従って、環状凹部15
及び18によって形成される密閉したグリス溜Gから軸
挿入用孔12及び17の間に貫通するグリス流出溝24
が形成される(図2のV矢視図である図3参照)。
【0015】或いは、雄型外輪10に側面に突出する外
周縁部10cを設けないで、雄型外輪10の側面10b
に、環状凹部15から軸挿入用孔12に貫通するグリス
流出溝24を設け、雌型外輪11の右側の側面11a
に、環状凹部18から軸挿入用孔17に貫通するグリス
流出溝25を設け、雄型外輪10の側面10bを雌型外
輪11の右側の側面11aに当接したときに、グリス流
出溝25,26によってグリス流出孔Hを形成してもよ
い(図4参照)。
周縁部10cを設けないで、雄型外輪10の側面10b
に、環状凹部15から軸挿入用孔12に貫通するグリス
流出溝24を設け、雌型外輪11の右側の側面11a
に、環状凹部18から軸挿入用孔17に貫通するグリス
流出溝25を設け、雄型外輪10の側面10bを雌型外
輪11の右側の側面11aに当接したときに、グリス流
出溝25,26によってグリス流出孔Hを形成してもよ
い(図4参照)。
【0016】環状突起15が環状溝22に嵌入して雄型
外輪10と雌型外輪11とが一体化され、切欠凹部13
が突起21に嵌合して雄型外輪10と雌型外輪11との
間に生じる相対的な回動が阻止される。
外輪10と雌型外輪11とが一体化され、切欠凹部13
が突起21に嵌合して雄型外輪10と雌型外輪11との
間に生じる相対的な回動が阻止される。
【0017】グリス溜Gには、グリス、又は潤滑油が含
浸された繊維材,或いはフエルト等が挿入される。そし
て、グリス、又は潤滑油はグリス溜Aからグリス流出溝
24を経由して軸挿入用孔12及び17に供給され、軸
受Aの中央から両端に向かって湿潤し、軸挿入用孔12
及び17と此の中に挿入される回転軸(図示しない)と
の間に油膜が形成される。しかし、グリス流出溝24が
軸受Aのほぼ中央部に設けられているので、従来例の軸
受のように軸受の両端からグリスや潤滑油が無駄に漏出
することが防止される。
浸された繊維材,或いはフエルト等が挿入される。そし
て、グリス、又は潤滑油はグリス溜Aからグリス流出溝
24を経由して軸挿入用孔12及び17に供給され、軸
受Aの中央から両端に向かって湿潤し、軸挿入用孔12
及び17と此の中に挿入される回転軸(図示しない)と
の間に油膜が形成される。しかし、グリス流出溝24が
軸受Aのほぼ中央部に設けられているので、従来例の軸
受のように軸受の両端からグリスや潤滑油が無駄に漏出
することが防止される。
【0018】又、グリス流出溝20は軸受Aの中央部に
のみ設けられているので、回転軸が高速回転しても軸受
Aに変形が生じ難く、従って、従来の軸受のように、変
形による潤滑機能の低下はなく、回転軸は円滑に回転す
る。しかも、雄型外輪10と雌型外輪11が一体的に結
合されているので、従来例のように部品が脱落するよう
な虞はない。
のみ設けられているので、回転軸が高速回転しても軸受
Aに変形が生じ難く、従って、従来の軸受のように、変
形による潤滑機能の低下はなく、回転軸は円滑に回転す
る。しかも、雄型外輪10と雌型外輪11が一体的に結
合されているので、従来例のように部品が脱落するよう
な虞はない。
【0019】図5は本考案の第二実施例を示す軸受A1
であり、軸挿入用孔12には、左側の側面10bに開口
する大径部12aが設けられ、軸挿入用孔17には、右
側の側面11aに開口する大径部17aが設けられる。
そして、軸挿入用孔12,17に回動可能に挿入される
内輪27には、中央部に、大径部12a,17aに挿入
される大径部27aを有するが、その他については軸受
A1 と同様である。従って、内輪27の大径部27a
は、一体的に組付られる雄型外輪10と雌型外輪11に
両端面を拘束されながら、内輪27の内面に挿入された
回転軸と共に回転するが、その他の作用は軸受Aと同様
である。
であり、軸挿入用孔12には、左側の側面10bに開口
する大径部12aが設けられ、軸挿入用孔17には、右
側の側面11aに開口する大径部17aが設けられる。
そして、軸挿入用孔12,17に回動可能に挿入される
内輪27には、中央部に、大径部12a,17aに挿入
される大径部27aを有するが、その他については軸受
A1 と同様である。従って、内輪27の大径部27a
は、一体的に組付られる雄型外輪10と雌型外輪11に
両端面を拘束されながら、内輪27の内面に挿入された
回転軸と共に回転するが、その他の作用は軸受Aと同様
である。
【0020】図6は、第二実施例を示す軸受A1 の変形
例であり、内輪27の代わりに鍔付きの内輪28を挿入
する場合を示すの縦断面図であり、大径部12a,17
aを設けない軸挿入用孔12,17に、鍔付きの内輪2
8挿入し、この鍔付きの内輪28に回転軸29を嵌入す
る。その他については軸受A1 と同様である。
例であり、内輪27の代わりに鍔付きの内輪28を挿入
する場合を示すの縦断面図であり、大径部12a,17
aを設けない軸挿入用孔12,17に、鍔付きの内輪2
8挿入し、この鍔付きの内輪28に回転軸29を嵌入す
る。その他については軸受A1 と同様である。
【0021】図7及び図8(図7のX矢視図)は本考案
の第三実施例を示す軸受A2 であり、雄型外輪10の右
側に、軸挿入用孔12を閉塞する閉塞壁30が設けら
れ、雌型外輪11の外周面に取り付け孔31を有する取
り付け座32が設けられるが、その他の事項は第一実施
例と同様である。軸受A2 は回転軸29の端部を支承す
る場合に使用可能な軸受であり、軸受A2 の右側からグ
リスや潤滑油が漏洩しない利点がある。
の第三実施例を示す軸受A2 であり、雄型外輪10の右
側に、軸挿入用孔12を閉塞する閉塞壁30が設けら
れ、雌型外輪11の外周面に取り付け孔31を有する取
り付け座32が設けられるが、その他の事項は第一実施
例と同様である。軸受A2 は回転軸29の端部を支承す
る場合に使用可能な軸受であり、軸受A2 の右側からグ
リスや潤滑油が漏洩しない利点がある。
【0022】図9及び図10(図9のY−Y断面図)は
本考案の第四実施例を示す軸受A3であり、軸挿入用孔
12,17に設けられた大径部12a,17aに複数個
のローラ33を挿入した後に内輪27の大径部27aを
挿入し、雌型外輪11の外周面の両端部に、ベルト脱落
防止用突起34が周設されるが、その他の事項は第一実
施例と同様である。軸受A3 は、ころがり軸受として利
用され、ローラ33にグリス又は潤滑油が供給される。
内輪27に挿入された固定軸(図示しない)に対して空
転するアイドルプーリ等に利用される。
本考案の第四実施例を示す軸受A3であり、軸挿入用孔
12,17に設けられた大径部12a,17aに複数個
のローラ33を挿入した後に内輪27の大径部27aを
挿入し、雌型外輪11の外周面の両端部に、ベルト脱落
防止用突起34が周設されるが、その他の事項は第一実
施例と同様である。軸受A3 は、ころがり軸受として利
用され、ローラ33にグリス又は潤滑油が供給される。
内輪27に挿入された固定軸(図示しない)に対して空
転するアイドルプーリ等に利用される。
【0023】図11及び図12(図11のZ−Z断面
図)は本考案の第五実施例を示す軸受A4 であり、雄型
外輪10,雌型外輪11の軸挿入用孔35,36が凹状
の球面に形成され、軸挿入用孔35,36に凸状の球面
を有する球面内輪37が挿入され、軸挿入用孔35の内
周面に回転止め用の突起38が突設され、球面内輪37
の外周面に設けられた切欠部39に突起38が係入す
る。そして、雌型外輪11の外周面の端部に取り付け孔
24付の取り付け座25が設けられるが、その他に関し
ては第一実施例と同様である。
図)は本考案の第五実施例を示す軸受A4 であり、雄型
外輪10,雌型外輪11の軸挿入用孔35,36が凹状
の球面に形成され、軸挿入用孔35,36に凸状の球面
を有する球面内輪37が挿入され、軸挿入用孔35の内
周面に回転止め用の突起38が突設され、球面内輪37
の外周面に設けられた切欠部39に突起38が係入す
る。そして、雌型外輪11の外周面の端部に取り付け孔
24付の取り付け座25が設けられるが、その他に関し
ては第一実施例と同様である。
【0024】この軸受A4 においては、球面内輪37は
図11に示す矢印R方向には傾動可能であるが、図12
に示す矢印S方向には回転不能であり、軸受A4 の軸心
に対して回転軸の軸心が矢印R方向に傾いている場合に
も、回転軸を支承することができる利端がある。球面内
輪37に油孔40を設けると、グリス流出溝24を通過
したグリス又は潤滑油が油孔40を流れて回転軸に供給
される。
図11に示す矢印R方向には傾動可能であるが、図12
に示す矢印S方向には回転不能であり、軸受A4 の軸心
に対して回転軸の軸心が矢印R方向に傾いている場合に
も、回転軸を支承することができる利端がある。球面内
輪37に油孔40を設けると、グリス流出溝24を通過
したグリス又は潤滑油が油孔40を流れて回転軸に供給
される。
【0025】図13は、本考案の第六実施例を示す軸受
A5 であり、軸受A4 の雄型外輪10に軸挿入用孔35
の右側を閉塞する閉塞壁30を設けたものである。軸受
A5 は、軸受A4 と同様の機能を有するが、グリス或い
は潤滑油が軸受A5 の右側から漏洩しない利点がある。
A5 であり、軸受A4 の雄型外輪10に軸挿入用孔35
の右側を閉塞する閉塞壁30を設けたものである。軸受
A5 は、軸受A4 と同様の機能を有するが、グリス或い
は潤滑油が軸受A5 の右側から漏洩しない利点がある。
【0026】図14は、図6に示す軸受A1 を実際に使
用した具体例を示すものであり、軸受A1 の鍔付きの内
輪28に固定軸29′を挿入し、2個の軸受A1 の外周
面をそれぞれローラパイプ41の両端部に形成された大
径内周面42に嵌入すると、固定軸29′を軸として空
転するフリーローラが構成される。
用した具体例を示すものであり、軸受A1 の鍔付きの内
輪28に固定軸29′を挿入し、2個の軸受A1 の外周
面をそれぞれローラパイプ41の両端部に形成された大
径内周面42に嵌入すると、固定軸29′を軸として空
転するフリーローラが構成される。
【0027】図15は、軸受が軸方向に長い滑り面を必
要とする場合に使用される軸受A6を示す。軸受A
6 は、雄型外輪10を2個とし、雌型外輪43は、両側
面に雄型外輪10が嵌着される筒部20を有するダブル
構造であるが、その他については軸受Aと同様である。
すなわち、雌型外輪43の両側面には、雄型外輪10の
環状凹部15に対応する位置にそれぞれ環状凹部18が
設けられ、2個の雄型外輪10がそれぞれ筒部20に嵌
着されたときに、軸受A6 には軸方向配列される2個の
グリス溜Gが形成される。軸受が軸方向に長い滑り面を
必要とする場合には、軸受の中央から給油するだけでは
滑り面の全面にグリス或いは潤滑油が行き渡り難い問題
が生じるので、2個の軸受Aを背中合わせに接合した形
状にしたものである。
要とする場合に使用される軸受A6を示す。軸受A
6 は、雄型外輪10を2個とし、雌型外輪43は、両側
面に雄型外輪10が嵌着される筒部20を有するダブル
構造であるが、その他については軸受Aと同様である。
すなわち、雌型外輪43の両側面には、雄型外輪10の
環状凹部15に対応する位置にそれぞれ環状凹部18が
設けられ、2個の雄型外輪10がそれぞれ筒部20に嵌
着されたときに、軸受A6 には軸方向配列される2個の
グリス溜Gが形成される。軸受が軸方向に長い滑り面を
必要とする場合には、軸受の中央から給油するだけでは
滑り面の全面にグリス或いは潤滑油が行き渡り難い問題
が生じるので、2個の軸受Aを背中合わせに接合した形
状にしたものである。
【0028】
【考案の効果】本考案は、グリス流出溝が軸受の中央部
に設けられているので、従来例の軸受のように軸受の両
端からグリスや潤滑油が無駄に漏出することが防止され
る。又、グリス流出溝は軸受の中央部にのみ設けられて
いるので、回転軸の高速回転に対する抵抗が少なく、且
つ、軸受の変形がほとんど無いので、軸受の内面に局部
的荷重が加わることはなく軸受の潤滑機能は良好であ
り、回転軸は円滑に回転する。しかも、雄型外輪と雌型
外輪が一体的に結合されているので、従来例のように部
品が脱落するような虞はない。
に設けられているので、従来例の軸受のように軸受の両
端からグリスや潤滑油が無駄に漏出することが防止され
る。又、グリス流出溝は軸受の中央部にのみ設けられて
いるので、回転軸の高速回転に対する抵抗が少なく、且
つ、軸受の変形がほとんど無いので、軸受の内面に局部
的荷重が加わることはなく軸受の潤滑機能は良好であ
り、回転軸は円滑に回転する。しかも、雄型外輪と雌型
外輪が一体的に結合されているので、従来例のように部
品が脱落するような虞はない。
【図1】本考案の第一実施例を示す軸受Aの縦断面図で
ある。
ある。
【図2】図1のU−U断面図である。
【図3】図2のV矢視図である。
【図4】図3に示すグリス流出溝の他の実施例である。
【図5】本考案の第二実施例を示す軸受A1 の縦断面図
である。
である。
【図6】本考案の第二実施例の軸受A1 の変形例を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図7】本考案の第三実施例を示す軸受A2 の縦断面図
である。
である。
【図8】図7のX矢視図である。
【図9】本考案の第四実施例を示す軸受A3 の縦断面図
である。
である。
【図10】図9のY−Y断面図である。
【図11】本考案の第五実施例を示す軸受A4 の縦断面図
である。
である。
【図12】図11のZ−Z断面図である。
【図13】本考案の第六実施例を示す軸受A5 の縦断面図
である。
である。
【図14】図6に示す軸受A1 を実際に使用した具体例を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図15】軸方向に長い滑り面を有する場合に使用される
ダブル型の軸受A6 の縦断面図である。
ダブル型の軸受A6 の縦断面図である。
【図16】従来の軸受の分解斜視図である。
【図17】図16に示す軸受の軸心方向の縦断面図であ
る。
る。
【図18】図16に示す軸受の軸心直角方向の縦断面図で
ある。
ある。
A,〜A6 軸受 G グリス溜 H グリス流出孔 10 雄型外輪 10a 外周面 10b 側面 10c 外周縁部 11 雌型外輪 11a 側面 12,17 軸挿入用孔 15,18 環状凹部 20 筒部 24,25,26 グリス流出溝 27 内輪 28 鍔付き内輪 29 回転軸 30 閉塞壁 33 ローラ 35,36 軸挿入用孔 37 球面内輪 41 ローラパイプ 42 大径内周面 43 雌型外輪
Claims (4)
- 【請求項1】 板状に形成され、軸心に軸挿入用孔が設
けられ、一方の側面に環状凹部が周設された雄型外輪
と、該雄型外輪とほぼ同程度の厚さを有する板状に形成
され、軸心に軸挿入用孔が設けられ、一側面に、上記環
状凹部と相対する位置に上記環状凹部とほぼ同形状の環
状凹部が形成され、上記一側面に上記雄型外輪の外周面
が嵌着される筒部が設けられた雌型外輪とにより構成さ
れ、上記雄型外輪を上記筒部に嵌着したときに、向かい
合う上記両環状凹部により密閉されたグリス溜が形成さ
れ、上記雄型外輪と上記雌型外輪との間に、グリス溜よ
り上記軸挿入用孔に貫通するグリス流出溝が形成される
ことを特徴とする軸受。 - 【請求項2】 板状に形成され、軸心に軸挿入用孔が設
けられ、一方の側面に環状凹部が周設された雄型外輪
と、該雄型外輪とほぼ同程度の厚さを有する板状に形成
され、軸心に軸挿入用孔が設けられ、一側面に、上記環
状凹部と相対する位置に上記環状凹部とほぼ同形状の環
状凹部が形成され、上記一側面に上記雄型外輪の外周面
が嵌着される筒部が設けられた雌型外輪と、上記雄型外
輪及び上記雌型外輪の上記軸挿入用孔に挿入される内輪
とにより構成され、上記雄型外輪を上記筒部に嵌着した
ときに、向かい合う上記両環状凹部により密閉されたグ
リス溜が形成され、上記雄型外輪と上記雌型外輪との間
に、グリス溜より上記軸挿入用孔に貫通するグリス流出
溝が形成されることを特徴とする軸受。 - 【請求項3】 板状に形成され、一方の側面に環状凹部
が周設され、軸心を貫通する軸挿入用孔に、一方の側面
に開口する大径部が設けられる雄型外輪と、該雄型外輪
とほぼ同程度の厚さを有する板状に形成され、一側面
に、上記環状凹部と相対する位置に上記環状凹部とほぼ
同形状の環状凹部が形成され、上記一側面に上記雄型外
輪の外周面が嵌着される筒部が設けられ、軸心を貫通す
る軸挿入用孔に、一側面に開口する大径部が設けられる
けられる雌型外輪と、上記雄型外輪及び上記雌型外輪の
両大径部に挿入される複数個のローラと、上記雄型外輪
及び上記雌型外輪の上記軸挿入用孔に挿入される内輪と
のより構成され、上記雄型外輪を上記筒部に嵌着したと
きに、向かい合う上記両環状凹部により密閉されたグリ
ス溜が形成され、上記雄型外輪と上記雌型外輪との間
に、グリス溜より上記軸挿入用孔に貫通するグリス流出
溝が形成されることを特徴とする軸受。 - 【請求項4】 板状に形成され、軸心に軸挿入用孔が設
けられ、一方の側面に環状凹部が周設された2個の雄型
外輪と、軸心に軸挿入用孔が設けられ、両側面に、上記
環状凹部と相対する位置に上記環状凹部とほぼ同形状の
環状凹部が形成され、上記両側面に上記雄型外輪の外周
面が嵌着される筒部が設けられた雌型外輪とにより構成
され、上記2個の雄型外輪をそれぞれ上記筒部に嵌着し
たときに、向かい合う上記両環状凹部により密閉された
グリス溜が形成され、上記雄型外輪と上記雌型外輪との
間に、グリス溜より上記軸挿入用孔に貫通するグリス流
出溝が形成されることを特徴とする軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2583091U JP2500794Y2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 軸 受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2583091U JP2500794Y2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 軸 受 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04121524U JPH04121524U (ja) | 1992-10-30 |
JP2500794Y2 true JP2500794Y2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=31910477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2583091U Expired - Lifetime JP2500794Y2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 軸 受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2500794Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004257490A (ja) * | 2003-02-26 | 2004-09-16 | Oiles Ind Co Ltd | 給脂軸受 |
-
1991
- 1991-04-17 JP JP2583091U patent/JP2500794Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04121524U (ja) | 1992-10-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960123 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |