JP2004257490A - 給脂軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転軸を長期間に亘って好適に支持することができ、製造コストを低く抑えると共に短時間で大量に製造することができる給脂軸受を提供すること。
【解決手段】給脂軸受1は、スリット3〜5が形成されている小径筒部6と、小径筒部6の周りに配された大径筒部7と、軸方向Xにおける小径筒部6及び大径筒部7の夫々の一方の端部8及び9を連結している連結部10と、小径筒部6及び大径筒部7を連結している補強リブ11〜16と、小径筒部6の内周面17で規定されている貫通孔18にスリット3〜5を介して夫々連通しているグリース収容室19〜21とを具備している。
【選択図】 図1
【解決手段】給脂軸受1は、スリット3〜5が形成されている小径筒部6と、小径筒部6の周りに配された大径筒部7と、軸方向Xにおける小径筒部6及び大径筒部7の夫々の一方の端部8及び9を連結している連結部10と、小径筒部6及び大径筒部7を連結している補強リブ11〜16と、小径筒部6の内周面17で規定されている貫通孔18にスリット3〜5を介して夫々連通しているグリース収容室19〜21とを具備している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調機等に用いられる電動機の回転軸を当該回転軸にグリースを供給しながら回転自在に支持する給脂軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の給脂軸受としては、グリース溜り(グリース溝)が穿設された筒状体の内周面で回転軸を回転自在に支持すると共に、グリース溜りのグリースを回転軸に供給する給脂軸受が実公昭46−23148号公報により提案されており、斯かる給脂軸受は、グリース溜りを設けることによりグリースを回転軸に長期間に亘って供給しようとするものである。
【0003】
【特許文献1】
実公昭46−23148号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、斯かる給脂軸受は、例えば、筒状体が当該筒状体を固定する固定体に圧入されて固定されるが、筒状体にはグリース溜りが設けられているだけであるために、筒状体を圧入する際の圧入力により当該筒状体の内周面に歪みが生じる虞があり、この内周面と回転軸の外周面との間の適切な軸受隙間(クリアランス)を維持することが難しく、而して、回転軸を長期間に亘って好適に支持することが困難であり、これに対して筒状体の外径を調整することで当該筒状体の外周面と固定体の内周面との適切な圧接状態を得ることにより圧入力に基づく筒状体の内周面の歪みを防ぐことが考えられるが、斯かる調整は高精度に行われる必要があるために、給脂軸受自体の製造コストを低く抑えると共に短時間で大量に製造することが困難である。
【0005】
また、斯かる給脂軸受では、圧入部の回転軸に対する微少変位により、回転軸の外周面と筒状体の内周面との間の適切な軸受隙間が損なわれる虞があることからも回転軸を好適に支持することが困難である。
【0006】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回転軸を長期間に亘って好適に支持することができ、製造コストを低く抑えると共に短時間で大量に製造することができる給脂軸受を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様の給脂軸受は、軸方向に伸びた複数の長孔又はスリットが形成されている小径筒部と、小径筒部との間で空間を形成するように当該小径筒部の周りに配された大径筒部と、軸方向における小径筒部及び大径筒部の夫々の一方の端部を連結している連結部と、小径筒部及び大径筒部を連結していると共に円周方向で互いに隣接する各長孔又はスリット間の夫々に配された少なくとも一対の補強リブと、小径筒部の内周面で規定されている回転軸挿入用の貫通孔に長孔又はスリットを介して連通していると共に小径筒部、大径筒部、連結部及び補強リブで規定されている複数のグリース収容室とを具備している。
【0008】
第一の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、グリース収容室に収容されたグリースを長孔又はスリットを介して回転軸に供給することができ、一対の補強リブ間であって小径筒部と大径筒部との間の空間により大径筒部から小径筒部への歪みの伝達を防止でき、給脂軸受を固定体に圧入する際に大径筒部に与えられる圧入力によって生じ得る小径筒部の内周面の歪みをなくし得て、小径筒部の内周面と回転軸の外周面との間の適切な軸受隙間(クリアランス)を維持することができ、而して、大径筒部の外径を高精度に調整する必要がなく、回転軸を長期間に亘って好適に支持することができ、製造コストを低く抑えると共に短時間で大量に製造することができる。
【0009】
本発明の第二の態様の給脂軸受では、第一の態様の給脂軸受において、補強リブの夫々は、円周方向で長孔又はスリットから等間隔隔てて配されている。
【0010】
第二の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、グリース収容室の夫々に略同量のグリースを収容することができ、而して、各グリース収容室のグリースを回転軸に長期間に亘って満遍なく供給することができる。
【0011】
本発明の第三の態様の給脂軸受では、第一又は第二の態様の給脂軸受において、一方の一対の補強リブの円周方向における間隔と他方の一対の補強リブの円周方向における間隔とは、互いに等しい。
【0012】
本発明の第四の態様の給脂軸受では、第一から第三のいずれかの態様の給脂軸受において、補強リブは、夫々互いに円周方向で等間隔隔てて配されている。
【0013】
本発明の第五の態様の給脂軸受では、第一から第四のいずれかの態様の給脂軸受において、補強リブの夫々は、小径筒部から大径筒部に向かって放射状に伸びている。
【0014】
本発明の第六の態様の給脂軸受では、第一から第五のいずれかの態様の給脂軸受において、長孔又はスリットは、夫々互いに径方向で相対応しないように少なくとも三つ設けられている。
【0015】
第六の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、径方向でグリース収容室を補強リブ間の空間に対応して配置し得て、大径筒部から小径筒部への圧力を円周方向で均等に分散し得る。
【0016】
本発明の第七の態様の給脂軸受では、第一から第六のいずれかの態様の給脂軸受において、長孔又はスリットは、夫々互いに円周方向で等間隔隔てて配されている。
【0017】
本発明の第八の態様の給脂軸受では、第一から第七のいずれかの態様の給脂軸受において、グリース収容室は、夫々互いに径方向で相対応しないように少なくとも三つ設けられている。
【0018】
第八の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、径方向でグリース収容室を補強リブ間の空間に対応して配置し得て、大径筒部から小径筒部への圧力を円周方向で均等に分散し得る。
【0019】
本発明の第九の態様の給脂軸受では、第一から第八のいずれかの態様の給脂軸受において、グリース収容室及び一対の補強リブ間の空間は、夫々互いに径方向で相対応するように配されている。
【0020】
第九の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、大径筒部から小径筒部への圧力を円周方向で均等に分散し得る。
【0021】
本発明の第十の態様の給脂軸受では、第一から第九のいずれかの態様の給脂軸受において、小径筒部、大径筒部、連結部及び補強リブは、合成樹脂製であり、夫々互いに一体的に連結されている。
【0022】
本発明の第十の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、小径筒部、大径筒部、連結部及び補強リブが夫々連結している部位からのグリース漏れをなくして、グリース収容室のグリースを長期間に亘って確実に保持することができる。
【0023】
本発明の第十一の態様の給脂軸受では、第一から第十のいずれかの態様の給脂軸受において、小径筒部の長孔又はスリットを規定している円周方向における隅角部には、面取りが施されている。
【0024】
第十一の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、当該隅角部と回転軸の外周面との間に小さなグリース溜め部を形成することができ、従って、当該グリース溜め部のグリースを小径筒部の内周面と回転軸の外周面との間の軸受隙間に円滑に供給することができる。
【0025】
本発明の第十二の態様の給脂軸受では、第一から第十一のいずれかの態様の給脂軸受において、大径筒部の外周面は、軸方向の他方の端部に向かうに従って縮径されている。
【0026】
第十二の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、例えば、プレス成形されて底面に向かって縮径した圧入部を有する固定体の当該圧入部に、小径筒部の内径寸法精度(真円度)に影響を与えないように、大径筒部を他方の端部から簡単に圧入することができると共に、圧入後の大径筒部の外周面と圧入部の内周面との圧接状態を適切に保ち得、而して、小径筒部及び回転軸間に適切な軸受隙間をもって回転軸を好適に支持することができる。
【0027】
本発明の第十三の態様の給脂軸受では、第一から第十二のいずれかの態様の給脂軸受において、小径筒部の内周面は、軸方向の他方の端部に向かうに従って拡径されている。
【0028】
第十三の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、例えば、底面に向かって縮径した圧入部に、小径筒部の内径寸法精度(真円度)に影響を与えないように、大径筒部を他方の端部から簡単に圧入することができると共に、圧入後における小径筒部の内周面と回転軸の外周面との間の適切な軸受隙間を維持することができ、また、圧入部が回転軸に対して微少変位した際においても、回転軸の外周面と小径筒部の内周面との間の適切な軸受隙間を保ち得る。
【0029】
本発明の第十四の態様の給脂軸受は、凹球面状内面を有している小径筒部、小径筒部との間で空間を形成するように当該小径筒部の周りに配された大径筒部並びに軸方向における小径筒部及び大径筒部の夫々の一方の端部を連結している連結部を具備しているハウジングと、ハウジングの凹球面状内面に摺接する凸球面状外面、回転軸挿入用の貫通孔を規定している内周面及びこの内周面側で開口している複数のグリース収容室を具備している軸受体とを具備している。
【0030】
第十四の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、グリース収容室に収容したグリースを回転軸に供給することができ、ハウジングの大径筒部及び小径筒部間で空間を形成することで、大径筒部の外径を高精度に調整することなく、給脂軸受を固定体の圧入部に圧入する際に大径筒部に与えられる圧入力によって生じ得る軸受体の内周面の歪みをなくして、軸受体の内周面と回転軸の外周面との間の適切な軸受隙間(クリアランス)を維持することができ、更に、例えば、圧入部が回転軸に対して微少変位した場合にあっても、ハウジングの凹球面状内面と軸受体の凸球面状外面との摺動により回転軸の外周面と軸受体の内周面との間の適切な軸受隙間を維持することができ、而して、回転軸を長期間に亘って好適に支持することができ、製造コストを低く抑えると共に短時間で大量に製造することができる。
【0031】
本発明の第十五の態様の給脂軸受では、第十四の態様の給脂軸受において、軸受体は、グリース収容室を規定すると共に回転軸に向かって凹状の面を具備している。
【0032】
本発明の第十六の態様の給脂軸受では、第十五の態様の給脂軸受において、軸受体の内周面と凹状の面との連接部には、面取りが施されている。
【0033】
第十六の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、当該連接部と回転軸の外周面との間に小さなグリース溜め部を形成することができ、従って、当該グリース溜め部のグリースを軸受体の内周面と回転軸の外周面との間の軸受隙間に円滑に供給することができる。
【0034】
本発明の第十七の態様の給脂軸受では、第十四から第十六のいずれかの態様の給脂軸受において、グリース収容室は、軸受体の内周面側で括れている。
【0035】
第十七の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、軸受体の内周面と回転軸の外周面との間の軸受隙間に一時に大量のグリースが供給される虞をなくすことができ、而して、回転軸を長期間に亘って好適に支持することができる。
【0036】
本発明の第十八の態様の給脂軸受では、第十四から第十七の態様の給脂軸受において、グリース収容室は、夫々互いに円周方向で等間隔隔てて配されている。
【0037】
第十八の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、グリース収容室のグリースを軸受体の内周面と回転軸の外周面との間の軸受隙間に満遍なく行き渡らせることができる。
【0038】
本発明の第十九の態様の給脂軸受では、第十四から第十八のいずれかの態様の給脂軸受において、グリース収容室は、軸受体の軸方向の他方の端部で開口している。
【0039】
本発明の第二十の態様の給脂軸受では、第十四から第十九のいずれかの態様の給脂軸受において、大径筒部の他方の端部は、軸受体の他方の端部よりも軸方向で突出している。
【0040】
第二十の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、例えば、圧入部が回転軸に対して微少変位した際に、軸受体を固定体等に干渉させることなく、軸受体の凸球面状外面とハウジングの凹球面状内面とを摺動させることができる。
【0041】
本発明の第二十一の態様の給脂軸受では、第十四から第二十のいずれかの態様の給脂軸受において、大径筒部の外周面は、軸方向の他方の端部に向かうに従って縮径されている。
【0042】
第二十一の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、例えば、プレス成形されて底面に向かって縮径している圧入部を有する固定体の当該圧入部に、軸受体の内径寸法精度(真円度)に影響を与えないように、大径筒部を他方の端部から簡単に圧入することができると共に、圧入後の大径筒部の外周面と圧入部の内周面との圧接状態を適切に保ち得、而して、軸受体及び回転軸間に適切な軸受隙間をもって回転軸を好適に支持することができる。
【0043】
本発明の第二十二の態様の給脂軸受では、第十四から第二十一のいずれかの態様の給脂軸受において、軸受体の他方の端部は、小径筒部の他方の端部よりも軸方向で突出している。
【0044】
第二十二の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、ハウジングの凹球面状内面と軸受体の凸球面状外面との相互の摺接領域の減少をなくして、回転軸をより確実に回転自在に支持することができる。
【0045】
本発明の第二十三の態様の給脂軸受では、第十四から第二十二のいずれかの態様の給脂軸受において、軸受体の内周面は、軸方向の他方の端部に向かうに従って拡径されている。
【0046】
第二十三の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、例えば、底面に向かって縮径した圧入部に、軸受体の内径寸法精度(真円度)に影響を与えないように、大径筒部を他方の端部から簡単に圧入することができると共に、圧入後における軸受体の内周面と回転軸の外周面との間の適切な軸受隙間を維持することができ、また、圧入部が回転軸に対して微少変位した際においても、回転軸の外周面と軸受体の内周面との間の適切な軸受隙間を保ち得る。
【0047】
本発明の第二十四の態様の給脂軸受では、第十四から第二十三のいずれかの態様の給脂軸受において、ハウジングは、合成樹脂製であり、大径筒部及び小径筒部は、夫々連結部に一体的に連結されている。
【0048】
本発明の第二十五の態様の給脂軸受では、第十四から第二十四のいずれかの態様の給脂軸受において、軸受体は、合成樹脂製である。
【0049】
次に、本発明の実施の形態の例を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。尚、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
【0050】
【発明の実施の形態】
図1から図4において、合成樹脂製であって一体成形されている本例の給脂軸受1は、電動モータ等からなる電動機の図4に示す回転軸2の軸方向Xに伸びたスリット3、4及び5が形成されている小径筒部6と、小径筒部6との間で空間を形成するように当該小径筒部6の周りに配された弾性を有する大径筒部7と、軸方向Xにおける小径筒部6及び大径筒部7の夫々の一方の環状の端部8及び9を一体的に連結している連結部10と、小径筒部6及び大径筒部7を一体的に連結していると共に円周方向Aで互いに隣接するスリット3及び4間に配された一対の補強リブ11及び12と、小径筒部6及び大径筒部7を一体的に連結していると共に円周方向Aで互いに隣接するスリット4及び5間に配された一対の補強リブ13及び14と、小径筒部6及び大径筒部7を一体的に連結していると共に円周方向Aで互いに隣接するスリット3及び5間に配された一対の補強リブ15及び16と、小径筒部6の内周面17で規定されている回転軸挿入用の貫通孔18にスリット3を介して連通していると共に小径筒部6、大径筒部7、連結部10並びに補強リブ11及び16で規定されているグリース収容室19と、貫通孔18にスリット4を介して連通していると共に小径筒部6、大径筒部7、連結部10並びに補強リブ12及び13で規定されているグリース収容室20と、貫通孔18にスリット5を介して連通していると共に小径筒部6、大径筒部7、連結部10並びに補強リブ14及び15で規定されているグリース収容室21とを具備している。
【0051】
小径筒部6は、スリット3、4及び5並びに端部8に加えて、回転軸2に摺接する摺接体32、33及び34を具備しており、摺接体32、33及び34は、端部8に夫々一体的に連結されている。摺接体32及び34はスリット3を、摺接体32及び33はスリット4を、摺接体33及び34はスリット5を円周方向Aで間にして夫々配されている。摺接体32は、補強リブ11及び12に連結されており、摺接体33は、補強リブ13及び14に連結されており、摺接体34は、補強リブ15及び16に連結されている。
【0052】
摺接体32、33及び34は、夫々同様に形成されているので、以下、摺接体32について詳細に説明し、摺接体33及び34については、必要に応じて図面に同符号を付して詳細な説明を省略する。
【0053】
摺接体32は、円周方向Aでスリット3を規定している側面35と、円周方向Aでスリット4を規定している側面36と、側面35及び36に連接していると共に回転軸2の外周面31に摺接する凹曲状内面37と、側面35及び36に連接していると共に補強リブ11及び12が連結されている凸曲状外面38と、側面35及び36、凹曲状内面37並びに凸曲状外面38の夫々に連接している軸方向Xにおける端面39及び40とを具備しており、端面39で環状の端部8に一体的に連結されている。
【0054】
側面35及び36と凹曲状内面37及び凸曲状外面38とが連接している隅角部30の夫々には、本例では、面取りが施されている。
【0055】
凹曲状内面37は、本例では、内周面17が軸方向Xで端部8に対向する他方の端部8aに向かって拡径するように、軸方向Xにおける略中間部からテーパ状となっている。尚、内周面17は、摺接体32、33及び34の各凹曲状内面37からなる。
【0056】
スリット3、4及び5は、夫々互いに径方向で相対応しないように、夫々互いに円周方向Aで等間隔隔てて配されている。尚、スリット3、4及び5は、本例では、端部8aで開口している。
【0057】
大径筒部7は、その内周面41で連結部10並びに補強リブ11、12、13、14、15及び16に一体的に連結されている。大径筒部7は、小径筒部6の軸方向Xにおける長さと等しい長さをもって形成されている。大径筒部7の外周面42は、本例では、軸方向Xで端部9に対向する他方の端部9aに向かうに従って縮径されている。
【0058】
連結部10は、端部8及び9間に配された環状体51を具備しており、環状体51は、その内周面で端部8に、その外周面で端部9に、その内側面52で補強リブ11、12、13、14、15及び16に一体的に連結されている。尚、環状体51は、内側面52でグリース収容室19、20及び21を規定している。
【0059】
補強リブ11、12、13、14、15及び16は、補強リブ11及び12の円周方向Aにおける間隔と、補強リブ13及び14の円周方向Aにおける間隔と、補強リブ15及び16の円周方向Aにおける間隔とが夫々互いに等しくなるように、夫々互いに円周方向Aで等間隔隔てて配されている。補強リブ11及び16は、円周方向Aでスリット3から等間隔隔てて配されており、補強リブ12及び13は、円周方向Aでスリット4から等間隔隔てて配されており、補強リブ14及び15は、円周方向Aでスリット5から等間隔隔てて配されている。補強リブ11、12、13、14、15及び16の夫々は、小径筒部6から大径筒部7に向かって放射状に伸びている。
【0060】
補強リブ11、12、13、14、15及び16は、夫々同様に形成されているので、以下、補強リブ11について詳細に説明し、補強リブ12、13、14、15及び16については、必要に応じて図面に同符号を付して詳細な説明を省略する。
【0061】
板状の補強リブ11は、グリース収容室19を規定しているスリット3側の側面61と、側面61に対面していると共にグリース収容室19に隣接する空間62を規定している側面63と、側面61及び63に連接していると共に環状体51の内側面52に一体的に連結されている連結部10側の端面64と、側面61及び63に連接していると共に軸方向Xで端面64に対面する端面65と、側面61及び63並びに端面64及び65に連接していると共に摺接体32の凸曲状外面38に一体的に連結されている内側端面66と、側面61及び63並びに端面64及び65に連接していると共に大径筒部7の内周面41に一体的に連結されている外側端面67とを具備している。
【0062】
補強リブ11は、本例では、大径筒部7及び小径筒部6の軸方向Xにおける長さよりも短い長さをもって形成されている。
【0063】
グリース収容室19、20及び21は、夫々互いに径方向で相対応しないように円周方向で等間隔をもって配されている。グリース収容室19と補強リブ13及び14によって規定されている空間62とは、互いに径方向で相対応して配されており、グリース収容室20と補強リブ15及び16によって規定されている空間62とは、互いに径方向で相対応して配されており、グリース収容室21と補強リブ11及び12によって規定されている空間62とは、互いに径方向で相対応して配されている。
【0064】
本例の給脂軸受1は、図4に示すように、例えば、内周面71が底面72に向かって縮径しているプレス成形された圧入部73が形成された固定体74に、大径筒部7の外周面42が圧入部73の内周面71に摺接されながら圧入されることによって固定される。斯かる場合、圧入部73の底面72は、端部8a及び9aに当接して大径筒部7と小径筒部6との間の各空間62及びグリース収容室19、20及び21を規定する蓋としての役割を担っている。
【0065】
以上の給脂軸受1によれば、スリット3、4及び5を介して貫通孔18に連通しているグリース収容室19、20及び21を具備しているために、グリース収容室19、20及び21に収容されたグリースを回転軸2に供給することができ、補強リブ11及び12間、補強リブ13及び14間並びに補強リブ15及び16間の夫々に空間62を確保することで、大径筒部7の外径を高精度に調整することなく、給脂軸受1を圧入部73に圧入する際に大径筒部7に与えられる圧入力によって生じ得る小径筒部6の内周面17の歪みをなくして、内周面17と回転軸2の外周面31との間の適切な軸受隙間(クリアランス)を維持することができ、而して、回転軸2を長期間に亘って好適に支持することができ、製造コストを低く抑えると共に短時間で大量に製造することができ、補強リブ11、12、13、14、15及び16の夫々が、円周方向Aでスリット3、4及び5から夫々等間隔隔てて配されているために、グリース収容室19、20及び21の夫々に略同量のグリースを収容することができて、グリース収容室19、20及び21からグリースを回転軸に長期間に亘って満遍なく供給し得、グリース収容室19、20及び21が、夫々互いに径方向で相対応しないように設けられており、グリース収容室19、20及び21と各空間62とが、夫々互いに径方向で相対応するように配されているために、大径筒部7から小径筒部6への圧力を円周方向で均等に分散し得、小径筒部6、大径筒部7、連結部10並びに補強リブ11、12、13、14、15及び16が、合成樹脂製であり、夫々互いに一体的に連結されているために、これらが夫々連結している部位からのグリース漏れをなくして、グリース収容室19、20及び21に収容されたグリースを長期間に亘って確実に保持することができ、小径筒部6の隅角部30には、面取りが施されているために、当該隅角部30と回転軸2の外周面31との間に小さなグリース溜め部を形成することができて、当該グリース溜め部のグリースを小径筒部6の内周面17と回転軸2の外周面31との間の軸受隙間に円滑に供給することができ、大径筒部7の外周面42が、端部9aに向かうに従って縮径されているために、例えば、固定体74の圧入部73に、小径筒部6の内径寸法精度(真円度)に影響を与えないように、大径筒部7を端部9aから簡単に圧入することができると共に、圧入後の大径筒部7の外周面42と圧入部73の内周面71との圧接状態を適切に保ち得、小径筒部6の内周面17が、端部8aに向かうに従って拡径されているために、例えば、圧入部73に、小径筒部6の内径寸法精度(真円度)に影響を与えないように、大径筒部7を端部9aから簡単に圧入することができると共に、圧入後における小径筒部6の内周面17と回転軸2の外周面31との間の適切な軸受隙間を維持することができ、また、圧入部73が回転軸2に対して微少変位した際においても、回転軸2の外周面31と小径筒部6の内周面17との間の適切な軸受隙間を保ち得る。
【0066】
尚、本例の給脂軸受1は、スリット3、4及び5に代えて、軸方向Xに伸びた長孔を具備していてもよく、また、小径筒部6及び大径筒部7を連結していると共に補強リブ11及び12間、補強リブ13及び14間並びに補強リブ15及び16間に配された補強リブを更に具備していてもよい。
【0067】
また、給脂軸受1は、端部8a及び9a並びに各端面65に当接して、当該端部8a及び9a側を閉塞する環状の蓋部材を更に具備していてもよい。
【0068】
図5から図8において、本発明の実施の形態の他の例の給脂軸受101は、凹球面状内面102を有している小径筒部103、小径筒部103との間で環状の空間104を形成するように当該小径筒部103の周りに配された弾性を有する大径筒部105並びに軸方向Xにおける小径筒部103及び大径筒部105の夫々の一方の環状の端部106及び107を連結している連結部108を具備しているハウジング109と、ハウジング109の凹球面状内面102に摺接する凸球面状外面110、回転軸挿入用の貫通孔111を規定している内周面112、内周面112側で開口しているグリース収容室113、114、115及び116並びにグリース収容室113、114、115及び116の夫々を規定していると共に回転軸2に向かって凹状の面161を具備している軸受体117とを具備している。
【0069】
軸受体117が嵌装されているハウジング109は、本例では、合成樹脂製であって一体成形されている。
【0070】
小径筒部103は、その外周面121で空間104を規定していると共に連結部108に一体的に連結されている。小径筒部103の端部106における端面122は、端部106に軸方向Xで対向する端部106aにおける端面123よりも回転軸2の軸心側で凹球面状内面102に連接している。小径筒部103は、大径筒部105及び軸受体117の軸方向Xにおける長さよりも短い長さをもって形成されている。尚、凹球面状内面102によって規定されている空間には、軸受体117が配されている。
【0071】
大径筒部105は、その内周面131で空間104を規定していると共に連結部108に一体的に連結されている。大径筒部105の外周面132は、軸方向Xにおける他方の端部107aに向かうに従って縮径されている。大径筒部105の端部107aは、端部106a及び151aよりも軸方向Xで突出している。
【0072】
連結部108は、端部106及び107間に配された環状体141を具備しており、環状体141は、その内周面で端部106に、その外周面で端部107に一体的に連結されている。環状体141は、内側面142で環状の空間104を規定している。
【0073】
以上のハウジング109は、凹球面状内面102が凸球面状外面110に対して摺動することによって生じる軸受体117の当該ハウジング109に対する微少な回転運動を許容している。
【0074】
軸受体117は、本例では、合成樹脂製であって一体成形されている。
【0075】
軸受体117の内周面112は、本例では、軸方向Xの一方の端部151と軸方向Xの他方の端部151aとの略中間部から端部151aに向かうに従って拡径されている。軸受体117の端部151aは、端部106aよりも軸方向で突出している。軸方向Xにおける端部151aの端面153は、軸方向Xにおける端部151の端面152よりもハウジング109側で凸球面状外面110に連接している。
【0076】
内周面112と面161との連接部160には、面取りが施されている。尚、本例では、内周面112と端面152及び153との連接部にも面取りが施されている。
【0077】
グリース収容室113、114、115及び116は、夫々互いに円周方向Aで等間隔隔てて配されており、夫々同様に形成されているので、以下、グリース収容室113について詳細に説明し、グリース収容室114、115及び116については必要に応じて図面に同符号を付して詳細な説明を省略する。
【0078】
グリース収容室113は、本例では、連接部160で内周面112に連接していると共に回転軸2に向かって凹状の面161に規定されている空間からなり、当該空間は、略円柱状であって内周面112側で括れている。グリース収容室113は、端部151aで開口している一方、端部151で閉塞されている。尚、面161は、軸方向Xにおいて、略C状となっている。
【0079】
本例の給脂軸受1は、図8に示すように、例えば、内周面71が底面72に向かって縮径しているプレス成形された圧入部73が形成された固定体74に、ハウジング109の外周面132が圧入部73の内周面71に摺接されながら圧入されることによって固定される。
【0080】
以上の給脂軸受101によれば、グリース収容室113、114、115及び116に収容したグリースを回転軸2に供給することができ、大径筒部105及び小径筒部103間で空間104を形成することで、大径筒部105の外径を高精度に調整することなく、ハウジング109を固定体74の圧入部73に圧入する際に大径筒部105に与えられる圧入力によって生じ得る軸受体117の内周面112の歪みをなくして、内周面112と回転軸2の外周面31との間の適切な軸受隙間(クリアランス)を維持することができ、更に、例えば、圧入部73が回転軸2に対して微少変位した場合にあっても、凹球面状内面102と凸球面状外面110との摺動により回転軸2の外周面31と軸受体117の内周面112との間の適切な軸受隙間を維持することができ、而して、回転軸2を長期間に亘って好適に支持することができ、製造コストを低く抑えると共に短時間で大量に製造することができ、連接部160には、面取りが施されているために、連接部160と回転軸2の外周面31との間に小さなグリース溜め部を形成することができ、従って、当該グリース溜め部のグリースを軸受体117と回転軸2との間の軸受隙間に円滑に供給することができ、グリース収容室113、114、115及び116の夫々は、軸受体117の内周面112側で括れているために、軸受体117と回転軸2との間の軸受隙間に一時に大量のグリースが供給される虞をなくすことができ、而して、回転軸2を長期間に亘って好適に支持することができ、グリース収容室113、114、115及び116は、夫々互いに円周方向Aで等間隔隔てて配されているために、グリース収容室113、114、115及び116のグリースを軸受体117の内周面112と回転軸2の外周面31との間の軸受隙間に満遍なく行き渡らせることができ、大径筒部105の端部107aは、軸受体117の端部151aよりも軸方向Xで突出しているために、例えば、圧入部73が回転軸2に対して微少変位した際に、軸受体117を固定体74等に干渉させることなく、軸受体117の凸球面状外面110とハウジング109の凹球面状内面102とを摺動させることができ、大径筒部105の外周面132は、端部107aに向かうに従って縮径されているために、例えば、固定体74の圧入部73に、軸受体117の内径寸法精度(真円度)に影響を与えないように、大径筒部105を端部107aから簡単に圧入することができると共に、圧入後の大径筒部105の外周面132と圧入部73の内周面71との圧接状態を適切に保ち得、而して、軸受体117及び回転軸2間に適切な軸受隙間をもって回転軸2を好適に支持することができ、軸受体117の端部151aは、小径筒部103の端部106aよりも軸方向Xで突出しているために、凹球面状内面102と凸球面状外面110との相互の摺接領域の減少をなくし得て、回転軸2をより確実に回転自在に支持することができ、軸受体117の内周面102は、端部151aに向かうに従って拡径されているために、例えば、底面72に向かって縮径した圧入部73に、軸受体117の内径寸法精度(真円度)に影響を与えないように、大径筒部105を端部107aから簡単に圧入することができると共に、圧入後における軸受体117と回転軸2との間の適切な軸受隙間を維持することができ、また、圧入部73が回転軸2に対して微少変位した際においても、回転軸2の外周面31と軸受体117の内周面112との間の適切な軸受隙間を保ち得る。
【0081】
尚、本例の給脂軸受101は、小径筒部103の外周面121及び大径筒部105の内周面131を連結している複数の補強リブを具備していてもよい。また、給脂軸受101は、軸受体117の端部151a側に装着されてグリース収容室113、114、115及び116の端部151a側を閉塞する環状の蓋を具備していてもよい。
【0082】
【発明の効果】
本発明によれば、回転軸を長期間に亘って好適に支持することができ、製造コストを低く抑えると共に短時間で大量に製造することができる給脂軸受を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例の斜視説明図である。
【図2】図1に示す例の説明図である。
【図3】図2に示す例のIII−III線断面説明図である。
【図4】図1に示す例の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態の他の例の斜視説明図である。
【図6】図5に示す例の説明図である。
【図7】図6に示す例のVII−VII線断面説明図である。
【図8】図5に示す例の説明図である。
【符号の説明】
1、101 給脂軸受
2 回転軸
3、4、5 スリット
6、103 小径筒部
7、105 大径筒部
10、108 連結部
11、12、13、14、15、16 補強リブ
19、20、21、113、114、115、116 グリース収容室
62、104 空間
102 凹球面状内面
109 ハウジング
110 凸球面状外面
117 軸受体
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調機等に用いられる電動機の回転軸を当該回転軸にグリースを供給しながら回転自在に支持する給脂軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の給脂軸受としては、グリース溜り(グリース溝)が穿設された筒状体の内周面で回転軸を回転自在に支持すると共に、グリース溜りのグリースを回転軸に供給する給脂軸受が実公昭46−23148号公報により提案されており、斯かる給脂軸受は、グリース溜りを設けることによりグリースを回転軸に長期間に亘って供給しようとするものである。
【0003】
【特許文献1】
実公昭46−23148号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、斯かる給脂軸受は、例えば、筒状体が当該筒状体を固定する固定体に圧入されて固定されるが、筒状体にはグリース溜りが設けられているだけであるために、筒状体を圧入する際の圧入力により当該筒状体の内周面に歪みが生じる虞があり、この内周面と回転軸の外周面との間の適切な軸受隙間(クリアランス)を維持することが難しく、而して、回転軸を長期間に亘って好適に支持することが困難であり、これに対して筒状体の外径を調整することで当該筒状体の外周面と固定体の内周面との適切な圧接状態を得ることにより圧入力に基づく筒状体の内周面の歪みを防ぐことが考えられるが、斯かる調整は高精度に行われる必要があるために、給脂軸受自体の製造コストを低く抑えると共に短時間で大量に製造することが困難である。
【0005】
また、斯かる給脂軸受では、圧入部の回転軸に対する微少変位により、回転軸の外周面と筒状体の内周面との間の適切な軸受隙間が損なわれる虞があることからも回転軸を好適に支持することが困難である。
【0006】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回転軸を長期間に亘って好適に支持することができ、製造コストを低く抑えると共に短時間で大量に製造することができる給脂軸受を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様の給脂軸受は、軸方向に伸びた複数の長孔又はスリットが形成されている小径筒部と、小径筒部との間で空間を形成するように当該小径筒部の周りに配された大径筒部と、軸方向における小径筒部及び大径筒部の夫々の一方の端部を連結している連結部と、小径筒部及び大径筒部を連結していると共に円周方向で互いに隣接する各長孔又はスリット間の夫々に配された少なくとも一対の補強リブと、小径筒部の内周面で規定されている回転軸挿入用の貫通孔に長孔又はスリットを介して連通していると共に小径筒部、大径筒部、連結部及び補強リブで規定されている複数のグリース収容室とを具備している。
【0008】
第一の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、グリース収容室に収容されたグリースを長孔又はスリットを介して回転軸に供給することができ、一対の補強リブ間であって小径筒部と大径筒部との間の空間により大径筒部から小径筒部への歪みの伝達を防止でき、給脂軸受を固定体に圧入する際に大径筒部に与えられる圧入力によって生じ得る小径筒部の内周面の歪みをなくし得て、小径筒部の内周面と回転軸の外周面との間の適切な軸受隙間(クリアランス)を維持することができ、而して、大径筒部の外径を高精度に調整する必要がなく、回転軸を長期間に亘って好適に支持することができ、製造コストを低く抑えると共に短時間で大量に製造することができる。
【0009】
本発明の第二の態様の給脂軸受では、第一の態様の給脂軸受において、補強リブの夫々は、円周方向で長孔又はスリットから等間隔隔てて配されている。
【0010】
第二の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、グリース収容室の夫々に略同量のグリースを収容することができ、而して、各グリース収容室のグリースを回転軸に長期間に亘って満遍なく供給することができる。
【0011】
本発明の第三の態様の給脂軸受では、第一又は第二の態様の給脂軸受において、一方の一対の補強リブの円周方向における間隔と他方の一対の補強リブの円周方向における間隔とは、互いに等しい。
【0012】
本発明の第四の態様の給脂軸受では、第一から第三のいずれかの態様の給脂軸受において、補強リブは、夫々互いに円周方向で等間隔隔てて配されている。
【0013】
本発明の第五の態様の給脂軸受では、第一から第四のいずれかの態様の給脂軸受において、補強リブの夫々は、小径筒部から大径筒部に向かって放射状に伸びている。
【0014】
本発明の第六の態様の給脂軸受では、第一から第五のいずれかの態様の給脂軸受において、長孔又はスリットは、夫々互いに径方向で相対応しないように少なくとも三つ設けられている。
【0015】
第六の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、径方向でグリース収容室を補強リブ間の空間に対応して配置し得て、大径筒部から小径筒部への圧力を円周方向で均等に分散し得る。
【0016】
本発明の第七の態様の給脂軸受では、第一から第六のいずれかの態様の給脂軸受において、長孔又はスリットは、夫々互いに円周方向で等間隔隔てて配されている。
【0017】
本発明の第八の態様の給脂軸受では、第一から第七のいずれかの態様の給脂軸受において、グリース収容室は、夫々互いに径方向で相対応しないように少なくとも三つ設けられている。
【0018】
第八の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、径方向でグリース収容室を補強リブ間の空間に対応して配置し得て、大径筒部から小径筒部への圧力を円周方向で均等に分散し得る。
【0019】
本発明の第九の態様の給脂軸受では、第一から第八のいずれかの態様の給脂軸受において、グリース収容室及び一対の補強リブ間の空間は、夫々互いに径方向で相対応するように配されている。
【0020】
第九の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、大径筒部から小径筒部への圧力を円周方向で均等に分散し得る。
【0021】
本発明の第十の態様の給脂軸受では、第一から第九のいずれかの態様の給脂軸受において、小径筒部、大径筒部、連結部及び補強リブは、合成樹脂製であり、夫々互いに一体的に連結されている。
【0022】
本発明の第十の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、小径筒部、大径筒部、連結部及び補強リブが夫々連結している部位からのグリース漏れをなくして、グリース収容室のグリースを長期間に亘って確実に保持することができる。
【0023】
本発明の第十一の態様の給脂軸受では、第一から第十のいずれかの態様の給脂軸受において、小径筒部の長孔又はスリットを規定している円周方向における隅角部には、面取りが施されている。
【0024】
第十一の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、当該隅角部と回転軸の外周面との間に小さなグリース溜め部を形成することができ、従って、当該グリース溜め部のグリースを小径筒部の内周面と回転軸の外周面との間の軸受隙間に円滑に供給することができる。
【0025】
本発明の第十二の態様の給脂軸受では、第一から第十一のいずれかの態様の給脂軸受において、大径筒部の外周面は、軸方向の他方の端部に向かうに従って縮径されている。
【0026】
第十二の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、例えば、プレス成形されて底面に向かって縮径した圧入部を有する固定体の当該圧入部に、小径筒部の内径寸法精度(真円度)に影響を与えないように、大径筒部を他方の端部から簡単に圧入することができると共に、圧入後の大径筒部の外周面と圧入部の内周面との圧接状態を適切に保ち得、而して、小径筒部及び回転軸間に適切な軸受隙間をもって回転軸を好適に支持することができる。
【0027】
本発明の第十三の態様の給脂軸受では、第一から第十二のいずれかの態様の給脂軸受において、小径筒部の内周面は、軸方向の他方の端部に向かうに従って拡径されている。
【0028】
第十三の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、例えば、底面に向かって縮径した圧入部に、小径筒部の内径寸法精度(真円度)に影響を与えないように、大径筒部を他方の端部から簡単に圧入することができると共に、圧入後における小径筒部の内周面と回転軸の外周面との間の適切な軸受隙間を維持することができ、また、圧入部が回転軸に対して微少変位した際においても、回転軸の外周面と小径筒部の内周面との間の適切な軸受隙間を保ち得る。
【0029】
本発明の第十四の態様の給脂軸受は、凹球面状内面を有している小径筒部、小径筒部との間で空間を形成するように当該小径筒部の周りに配された大径筒部並びに軸方向における小径筒部及び大径筒部の夫々の一方の端部を連結している連結部を具備しているハウジングと、ハウジングの凹球面状内面に摺接する凸球面状外面、回転軸挿入用の貫通孔を規定している内周面及びこの内周面側で開口している複数のグリース収容室を具備している軸受体とを具備している。
【0030】
第十四の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、グリース収容室に収容したグリースを回転軸に供給することができ、ハウジングの大径筒部及び小径筒部間で空間を形成することで、大径筒部の外径を高精度に調整することなく、給脂軸受を固定体の圧入部に圧入する際に大径筒部に与えられる圧入力によって生じ得る軸受体の内周面の歪みをなくして、軸受体の内周面と回転軸の外周面との間の適切な軸受隙間(クリアランス)を維持することができ、更に、例えば、圧入部が回転軸に対して微少変位した場合にあっても、ハウジングの凹球面状内面と軸受体の凸球面状外面との摺動により回転軸の外周面と軸受体の内周面との間の適切な軸受隙間を維持することができ、而して、回転軸を長期間に亘って好適に支持することができ、製造コストを低く抑えると共に短時間で大量に製造することができる。
【0031】
本発明の第十五の態様の給脂軸受では、第十四の態様の給脂軸受において、軸受体は、グリース収容室を規定すると共に回転軸に向かって凹状の面を具備している。
【0032】
本発明の第十六の態様の給脂軸受では、第十五の態様の給脂軸受において、軸受体の内周面と凹状の面との連接部には、面取りが施されている。
【0033】
第十六の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、当該連接部と回転軸の外周面との間に小さなグリース溜め部を形成することができ、従って、当該グリース溜め部のグリースを軸受体の内周面と回転軸の外周面との間の軸受隙間に円滑に供給することができる。
【0034】
本発明の第十七の態様の給脂軸受では、第十四から第十六のいずれかの態様の給脂軸受において、グリース収容室は、軸受体の内周面側で括れている。
【0035】
第十七の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、軸受体の内周面と回転軸の外周面との間の軸受隙間に一時に大量のグリースが供給される虞をなくすことができ、而して、回転軸を長期間に亘って好適に支持することができる。
【0036】
本発明の第十八の態様の給脂軸受では、第十四から第十七の態様の給脂軸受において、グリース収容室は、夫々互いに円周方向で等間隔隔てて配されている。
【0037】
第十八の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、グリース収容室のグリースを軸受体の内周面と回転軸の外周面との間の軸受隙間に満遍なく行き渡らせることができる。
【0038】
本発明の第十九の態様の給脂軸受では、第十四から第十八のいずれかの態様の給脂軸受において、グリース収容室は、軸受体の軸方向の他方の端部で開口している。
【0039】
本発明の第二十の態様の給脂軸受では、第十四から第十九のいずれかの態様の給脂軸受において、大径筒部の他方の端部は、軸受体の他方の端部よりも軸方向で突出している。
【0040】
第二十の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、例えば、圧入部が回転軸に対して微少変位した際に、軸受体を固定体等に干渉させることなく、軸受体の凸球面状外面とハウジングの凹球面状内面とを摺動させることができる。
【0041】
本発明の第二十一の態様の給脂軸受では、第十四から第二十のいずれかの態様の給脂軸受において、大径筒部の外周面は、軸方向の他方の端部に向かうに従って縮径されている。
【0042】
第二十一の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、例えば、プレス成形されて底面に向かって縮径している圧入部を有する固定体の当該圧入部に、軸受体の内径寸法精度(真円度)に影響を与えないように、大径筒部を他方の端部から簡単に圧入することができると共に、圧入後の大径筒部の外周面と圧入部の内周面との圧接状態を適切に保ち得、而して、軸受体及び回転軸間に適切な軸受隙間をもって回転軸を好適に支持することができる。
【0043】
本発明の第二十二の態様の給脂軸受では、第十四から第二十一のいずれかの態様の給脂軸受において、軸受体の他方の端部は、小径筒部の他方の端部よりも軸方向で突出している。
【0044】
第二十二の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、ハウジングの凹球面状内面と軸受体の凸球面状外面との相互の摺接領域の減少をなくして、回転軸をより確実に回転自在に支持することができる。
【0045】
本発明の第二十三の態様の給脂軸受では、第十四から第二十二のいずれかの態様の給脂軸受において、軸受体の内周面は、軸方向の他方の端部に向かうに従って拡径されている。
【0046】
第二十三の態様の給脂軸受によれば、上述の構成を具備しているために、例えば、底面に向かって縮径した圧入部に、軸受体の内径寸法精度(真円度)に影響を与えないように、大径筒部を他方の端部から簡単に圧入することができると共に、圧入後における軸受体の内周面と回転軸の外周面との間の適切な軸受隙間を維持することができ、また、圧入部が回転軸に対して微少変位した際においても、回転軸の外周面と軸受体の内周面との間の適切な軸受隙間を保ち得る。
【0047】
本発明の第二十四の態様の給脂軸受では、第十四から第二十三のいずれかの態様の給脂軸受において、ハウジングは、合成樹脂製であり、大径筒部及び小径筒部は、夫々連結部に一体的に連結されている。
【0048】
本発明の第二十五の態様の給脂軸受では、第十四から第二十四のいずれかの態様の給脂軸受において、軸受体は、合成樹脂製である。
【0049】
次に、本発明の実施の形態の例を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。尚、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
【0050】
【発明の実施の形態】
図1から図4において、合成樹脂製であって一体成形されている本例の給脂軸受1は、電動モータ等からなる電動機の図4に示す回転軸2の軸方向Xに伸びたスリット3、4及び5が形成されている小径筒部6と、小径筒部6との間で空間を形成するように当該小径筒部6の周りに配された弾性を有する大径筒部7と、軸方向Xにおける小径筒部6及び大径筒部7の夫々の一方の環状の端部8及び9を一体的に連結している連結部10と、小径筒部6及び大径筒部7を一体的に連結していると共に円周方向Aで互いに隣接するスリット3及び4間に配された一対の補強リブ11及び12と、小径筒部6及び大径筒部7を一体的に連結していると共に円周方向Aで互いに隣接するスリット4及び5間に配された一対の補強リブ13及び14と、小径筒部6及び大径筒部7を一体的に連結していると共に円周方向Aで互いに隣接するスリット3及び5間に配された一対の補強リブ15及び16と、小径筒部6の内周面17で規定されている回転軸挿入用の貫通孔18にスリット3を介して連通していると共に小径筒部6、大径筒部7、連結部10並びに補強リブ11及び16で規定されているグリース収容室19と、貫通孔18にスリット4を介して連通していると共に小径筒部6、大径筒部7、連結部10並びに補強リブ12及び13で規定されているグリース収容室20と、貫通孔18にスリット5を介して連通していると共に小径筒部6、大径筒部7、連結部10並びに補強リブ14及び15で規定されているグリース収容室21とを具備している。
【0051】
小径筒部6は、スリット3、4及び5並びに端部8に加えて、回転軸2に摺接する摺接体32、33及び34を具備しており、摺接体32、33及び34は、端部8に夫々一体的に連結されている。摺接体32及び34はスリット3を、摺接体32及び33はスリット4を、摺接体33及び34はスリット5を円周方向Aで間にして夫々配されている。摺接体32は、補強リブ11及び12に連結されており、摺接体33は、補強リブ13及び14に連結されており、摺接体34は、補強リブ15及び16に連結されている。
【0052】
摺接体32、33及び34は、夫々同様に形成されているので、以下、摺接体32について詳細に説明し、摺接体33及び34については、必要に応じて図面に同符号を付して詳細な説明を省略する。
【0053】
摺接体32は、円周方向Aでスリット3を規定している側面35と、円周方向Aでスリット4を規定している側面36と、側面35及び36に連接していると共に回転軸2の外周面31に摺接する凹曲状内面37と、側面35及び36に連接していると共に補強リブ11及び12が連結されている凸曲状外面38と、側面35及び36、凹曲状内面37並びに凸曲状外面38の夫々に連接している軸方向Xにおける端面39及び40とを具備しており、端面39で環状の端部8に一体的に連結されている。
【0054】
側面35及び36と凹曲状内面37及び凸曲状外面38とが連接している隅角部30の夫々には、本例では、面取りが施されている。
【0055】
凹曲状内面37は、本例では、内周面17が軸方向Xで端部8に対向する他方の端部8aに向かって拡径するように、軸方向Xにおける略中間部からテーパ状となっている。尚、内周面17は、摺接体32、33及び34の各凹曲状内面37からなる。
【0056】
スリット3、4及び5は、夫々互いに径方向で相対応しないように、夫々互いに円周方向Aで等間隔隔てて配されている。尚、スリット3、4及び5は、本例では、端部8aで開口している。
【0057】
大径筒部7は、その内周面41で連結部10並びに補強リブ11、12、13、14、15及び16に一体的に連結されている。大径筒部7は、小径筒部6の軸方向Xにおける長さと等しい長さをもって形成されている。大径筒部7の外周面42は、本例では、軸方向Xで端部9に対向する他方の端部9aに向かうに従って縮径されている。
【0058】
連結部10は、端部8及び9間に配された環状体51を具備しており、環状体51は、その内周面で端部8に、その外周面で端部9に、その内側面52で補強リブ11、12、13、14、15及び16に一体的に連結されている。尚、環状体51は、内側面52でグリース収容室19、20及び21を規定している。
【0059】
補強リブ11、12、13、14、15及び16は、補強リブ11及び12の円周方向Aにおける間隔と、補強リブ13及び14の円周方向Aにおける間隔と、補強リブ15及び16の円周方向Aにおける間隔とが夫々互いに等しくなるように、夫々互いに円周方向Aで等間隔隔てて配されている。補強リブ11及び16は、円周方向Aでスリット3から等間隔隔てて配されており、補強リブ12及び13は、円周方向Aでスリット4から等間隔隔てて配されており、補強リブ14及び15は、円周方向Aでスリット5から等間隔隔てて配されている。補強リブ11、12、13、14、15及び16の夫々は、小径筒部6から大径筒部7に向かって放射状に伸びている。
【0060】
補強リブ11、12、13、14、15及び16は、夫々同様に形成されているので、以下、補強リブ11について詳細に説明し、補強リブ12、13、14、15及び16については、必要に応じて図面に同符号を付して詳細な説明を省略する。
【0061】
板状の補強リブ11は、グリース収容室19を規定しているスリット3側の側面61と、側面61に対面していると共にグリース収容室19に隣接する空間62を規定している側面63と、側面61及び63に連接していると共に環状体51の内側面52に一体的に連結されている連結部10側の端面64と、側面61及び63に連接していると共に軸方向Xで端面64に対面する端面65と、側面61及び63並びに端面64及び65に連接していると共に摺接体32の凸曲状外面38に一体的に連結されている内側端面66と、側面61及び63並びに端面64及び65に連接していると共に大径筒部7の内周面41に一体的に連結されている外側端面67とを具備している。
【0062】
補強リブ11は、本例では、大径筒部7及び小径筒部6の軸方向Xにおける長さよりも短い長さをもって形成されている。
【0063】
グリース収容室19、20及び21は、夫々互いに径方向で相対応しないように円周方向で等間隔をもって配されている。グリース収容室19と補強リブ13及び14によって規定されている空間62とは、互いに径方向で相対応して配されており、グリース収容室20と補強リブ15及び16によって規定されている空間62とは、互いに径方向で相対応して配されており、グリース収容室21と補強リブ11及び12によって規定されている空間62とは、互いに径方向で相対応して配されている。
【0064】
本例の給脂軸受1は、図4に示すように、例えば、内周面71が底面72に向かって縮径しているプレス成形された圧入部73が形成された固定体74に、大径筒部7の外周面42が圧入部73の内周面71に摺接されながら圧入されることによって固定される。斯かる場合、圧入部73の底面72は、端部8a及び9aに当接して大径筒部7と小径筒部6との間の各空間62及びグリース収容室19、20及び21を規定する蓋としての役割を担っている。
【0065】
以上の給脂軸受1によれば、スリット3、4及び5を介して貫通孔18に連通しているグリース収容室19、20及び21を具備しているために、グリース収容室19、20及び21に収容されたグリースを回転軸2に供給することができ、補強リブ11及び12間、補強リブ13及び14間並びに補強リブ15及び16間の夫々に空間62を確保することで、大径筒部7の外径を高精度に調整することなく、給脂軸受1を圧入部73に圧入する際に大径筒部7に与えられる圧入力によって生じ得る小径筒部6の内周面17の歪みをなくして、内周面17と回転軸2の外周面31との間の適切な軸受隙間(クリアランス)を維持することができ、而して、回転軸2を長期間に亘って好適に支持することができ、製造コストを低く抑えると共に短時間で大量に製造することができ、補強リブ11、12、13、14、15及び16の夫々が、円周方向Aでスリット3、4及び5から夫々等間隔隔てて配されているために、グリース収容室19、20及び21の夫々に略同量のグリースを収容することができて、グリース収容室19、20及び21からグリースを回転軸に長期間に亘って満遍なく供給し得、グリース収容室19、20及び21が、夫々互いに径方向で相対応しないように設けられており、グリース収容室19、20及び21と各空間62とが、夫々互いに径方向で相対応するように配されているために、大径筒部7から小径筒部6への圧力を円周方向で均等に分散し得、小径筒部6、大径筒部7、連結部10並びに補強リブ11、12、13、14、15及び16が、合成樹脂製であり、夫々互いに一体的に連結されているために、これらが夫々連結している部位からのグリース漏れをなくして、グリース収容室19、20及び21に収容されたグリースを長期間に亘って確実に保持することができ、小径筒部6の隅角部30には、面取りが施されているために、当該隅角部30と回転軸2の外周面31との間に小さなグリース溜め部を形成することができて、当該グリース溜め部のグリースを小径筒部6の内周面17と回転軸2の外周面31との間の軸受隙間に円滑に供給することができ、大径筒部7の外周面42が、端部9aに向かうに従って縮径されているために、例えば、固定体74の圧入部73に、小径筒部6の内径寸法精度(真円度)に影響を与えないように、大径筒部7を端部9aから簡単に圧入することができると共に、圧入後の大径筒部7の外周面42と圧入部73の内周面71との圧接状態を適切に保ち得、小径筒部6の内周面17が、端部8aに向かうに従って拡径されているために、例えば、圧入部73に、小径筒部6の内径寸法精度(真円度)に影響を与えないように、大径筒部7を端部9aから簡単に圧入することができると共に、圧入後における小径筒部6の内周面17と回転軸2の外周面31との間の適切な軸受隙間を維持することができ、また、圧入部73が回転軸2に対して微少変位した際においても、回転軸2の外周面31と小径筒部6の内周面17との間の適切な軸受隙間を保ち得る。
【0066】
尚、本例の給脂軸受1は、スリット3、4及び5に代えて、軸方向Xに伸びた長孔を具備していてもよく、また、小径筒部6及び大径筒部7を連結していると共に補強リブ11及び12間、補強リブ13及び14間並びに補強リブ15及び16間に配された補強リブを更に具備していてもよい。
【0067】
また、給脂軸受1は、端部8a及び9a並びに各端面65に当接して、当該端部8a及び9a側を閉塞する環状の蓋部材を更に具備していてもよい。
【0068】
図5から図8において、本発明の実施の形態の他の例の給脂軸受101は、凹球面状内面102を有している小径筒部103、小径筒部103との間で環状の空間104を形成するように当該小径筒部103の周りに配された弾性を有する大径筒部105並びに軸方向Xにおける小径筒部103及び大径筒部105の夫々の一方の環状の端部106及び107を連結している連結部108を具備しているハウジング109と、ハウジング109の凹球面状内面102に摺接する凸球面状外面110、回転軸挿入用の貫通孔111を規定している内周面112、内周面112側で開口しているグリース収容室113、114、115及び116並びにグリース収容室113、114、115及び116の夫々を規定していると共に回転軸2に向かって凹状の面161を具備している軸受体117とを具備している。
【0069】
軸受体117が嵌装されているハウジング109は、本例では、合成樹脂製であって一体成形されている。
【0070】
小径筒部103は、その外周面121で空間104を規定していると共に連結部108に一体的に連結されている。小径筒部103の端部106における端面122は、端部106に軸方向Xで対向する端部106aにおける端面123よりも回転軸2の軸心側で凹球面状内面102に連接している。小径筒部103は、大径筒部105及び軸受体117の軸方向Xにおける長さよりも短い長さをもって形成されている。尚、凹球面状内面102によって規定されている空間には、軸受体117が配されている。
【0071】
大径筒部105は、その内周面131で空間104を規定していると共に連結部108に一体的に連結されている。大径筒部105の外周面132は、軸方向Xにおける他方の端部107aに向かうに従って縮径されている。大径筒部105の端部107aは、端部106a及び151aよりも軸方向Xで突出している。
【0072】
連結部108は、端部106及び107間に配された環状体141を具備しており、環状体141は、その内周面で端部106に、その外周面で端部107に一体的に連結されている。環状体141は、内側面142で環状の空間104を規定している。
【0073】
以上のハウジング109は、凹球面状内面102が凸球面状外面110に対して摺動することによって生じる軸受体117の当該ハウジング109に対する微少な回転運動を許容している。
【0074】
軸受体117は、本例では、合成樹脂製であって一体成形されている。
【0075】
軸受体117の内周面112は、本例では、軸方向Xの一方の端部151と軸方向Xの他方の端部151aとの略中間部から端部151aに向かうに従って拡径されている。軸受体117の端部151aは、端部106aよりも軸方向で突出している。軸方向Xにおける端部151aの端面153は、軸方向Xにおける端部151の端面152よりもハウジング109側で凸球面状外面110に連接している。
【0076】
内周面112と面161との連接部160には、面取りが施されている。尚、本例では、内周面112と端面152及び153との連接部にも面取りが施されている。
【0077】
グリース収容室113、114、115及び116は、夫々互いに円周方向Aで等間隔隔てて配されており、夫々同様に形成されているので、以下、グリース収容室113について詳細に説明し、グリース収容室114、115及び116については必要に応じて図面に同符号を付して詳細な説明を省略する。
【0078】
グリース収容室113は、本例では、連接部160で内周面112に連接していると共に回転軸2に向かって凹状の面161に規定されている空間からなり、当該空間は、略円柱状であって内周面112側で括れている。グリース収容室113は、端部151aで開口している一方、端部151で閉塞されている。尚、面161は、軸方向Xにおいて、略C状となっている。
【0079】
本例の給脂軸受1は、図8に示すように、例えば、内周面71が底面72に向かって縮径しているプレス成形された圧入部73が形成された固定体74に、ハウジング109の外周面132が圧入部73の内周面71に摺接されながら圧入されることによって固定される。
【0080】
以上の給脂軸受101によれば、グリース収容室113、114、115及び116に収容したグリースを回転軸2に供給することができ、大径筒部105及び小径筒部103間で空間104を形成することで、大径筒部105の外径を高精度に調整することなく、ハウジング109を固定体74の圧入部73に圧入する際に大径筒部105に与えられる圧入力によって生じ得る軸受体117の内周面112の歪みをなくして、内周面112と回転軸2の外周面31との間の適切な軸受隙間(クリアランス)を維持することができ、更に、例えば、圧入部73が回転軸2に対して微少変位した場合にあっても、凹球面状内面102と凸球面状外面110との摺動により回転軸2の外周面31と軸受体117の内周面112との間の適切な軸受隙間を維持することができ、而して、回転軸2を長期間に亘って好適に支持することができ、製造コストを低く抑えると共に短時間で大量に製造することができ、連接部160には、面取りが施されているために、連接部160と回転軸2の外周面31との間に小さなグリース溜め部を形成することができ、従って、当該グリース溜め部のグリースを軸受体117と回転軸2との間の軸受隙間に円滑に供給することができ、グリース収容室113、114、115及び116の夫々は、軸受体117の内周面112側で括れているために、軸受体117と回転軸2との間の軸受隙間に一時に大量のグリースが供給される虞をなくすことができ、而して、回転軸2を長期間に亘って好適に支持することができ、グリース収容室113、114、115及び116は、夫々互いに円周方向Aで等間隔隔てて配されているために、グリース収容室113、114、115及び116のグリースを軸受体117の内周面112と回転軸2の外周面31との間の軸受隙間に満遍なく行き渡らせることができ、大径筒部105の端部107aは、軸受体117の端部151aよりも軸方向Xで突出しているために、例えば、圧入部73が回転軸2に対して微少変位した際に、軸受体117を固定体74等に干渉させることなく、軸受体117の凸球面状外面110とハウジング109の凹球面状内面102とを摺動させることができ、大径筒部105の外周面132は、端部107aに向かうに従って縮径されているために、例えば、固定体74の圧入部73に、軸受体117の内径寸法精度(真円度)に影響を与えないように、大径筒部105を端部107aから簡単に圧入することができると共に、圧入後の大径筒部105の外周面132と圧入部73の内周面71との圧接状態を適切に保ち得、而して、軸受体117及び回転軸2間に適切な軸受隙間をもって回転軸2を好適に支持することができ、軸受体117の端部151aは、小径筒部103の端部106aよりも軸方向Xで突出しているために、凹球面状内面102と凸球面状外面110との相互の摺接領域の減少をなくし得て、回転軸2をより確実に回転自在に支持することができ、軸受体117の内周面102は、端部151aに向かうに従って拡径されているために、例えば、底面72に向かって縮径した圧入部73に、軸受体117の内径寸法精度(真円度)に影響を与えないように、大径筒部105を端部107aから簡単に圧入することができると共に、圧入後における軸受体117と回転軸2との間の適切な軸受隙間を維持することができ、また、圧入部73が回転軸2に対して微少変位した際においても、回転軸2の外周面31と軸受体117の内周面112との間の適切な軸受隙間を保ち得る。
【0081】
尚、本例の給脂軸受101は、小径筒部103の外周面121及び大径筒部105の内周面131を連結している複数の補強リブを具備していてもよい。また、給脂軸受101は、軸受体117の端部151a側に装着されてグリース収容室113、114、115及び116の端部151a側を閉塞する環状の蓋を具備していてもよい。
【0082】
【発明の効果】
本発明によれば、回転軸を長期間に亘って好適に支持することができ、製造コストを低く抑えると共に短時間で大量に製造することができる給脂軸受を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例の斜視説明図である。
【図2】図1に示す例の説明図である。
【図3】図2に示す例のIII−III線断面説明図である。
【図4】図1に示す例の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態の他の例の斜視説明図である。
【図6】図5に示す例の説明図である。
【図7】図6に示す例のVII−VII線断面説明図である。
【図8】図5に示す例の説明図である。
【符号の説明】
1、101 給脂軸受
2 回転軸
3、4、5 スリット
6、103 小径筒部
7、105 大径筒部
10、108 連結部
11、12、13、14、15、16 補強リブ
19、20、21、113、114、115、116 グリース収容室
62、104 空間
102 凹球面状内面
109 ハウジング
110 凸球面状外面
117 軸受体
Claims (25)
- 軸方向に伸びた複数の長孔又はスリットが形成されている小径筒部と、小径筒部との間で空間を形成するように当該小径筒部の周りに配された大径筒部と、軸方向における小径筒部及び大径筒部の夫々の一方の端部を連結している連結部と、小径筒部及び大径筒部を連結していると共に円周方向で互いに隣接する各長孔又はスリット間の夫々に配された少なくとも一対の補強リブと、小径筒部の内周面で規定されている回転軸挿入用の貫通孔に長孔又はスリットを介して連通していると共に小径筒部、大径筒部、連結部及び補強リブで規定されている複数のグリース収容室とを具備している給脂軸受。
- 補強リブの夫々は、円周方向で長孔又はスリットから等間隔隔てて配されている請求項1に記載の給脂軸受。
- 一方の一対の補強リブの円周方向における間隔と他方の一対の補強リブの円周方向における間隔とは、互いに等しい請求項1又は2に記載の給脂軸受。
- 補強リブは、夫々互いに円周方向で等間隔隔てて配されている請求項1から3のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- 補強リブの夫々は、小径筒部から大径筒部に向かって放射状に伸びている請求項1から4のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- 長孔又はスリットは、夫々互いに径方向で相対応しないように少なくとも三つ設けられている請求項1から5のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- 長孔又はスリットは、夫々互いに円周方向で等間隔隔てて配されている請求項1から6のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- グリース収容室は、夫々互いに径方向で相対応しないように少なくとも三つ設けられている請求項1から7のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- グリース収容室及び一対の補強リブ間の空間は、夫々互いに径方向で相対応するように配されている請求項1から8のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- 小径筒部、大径筒部、連結部及び補強リブは、合成樹脂製であり、夫々互いに一体的に連結されている請求項1から9のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- 小径筒部の長孔又はスリットを規定している円周方向における隅角部には、面取りが施されている請求項1から10のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- 大径筒部の外周面は、軸方向の他方の端部に向かうに従って縮径されている請求項1から11のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- 小径筒部の内周面は、軸方向の他方の端部に向かうに従って拡径されている請求項1から12のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- 凹球面状内面を有している小径筒部、小径筒部との間で空間を形成するように当該小径筒部の周りに配された大径筒部並びに軸方向における小径筒部及び大径筒部の夫々の一方の端部を連結している連結部を具備しているハウジングと、ハウジングの凹球面状内面に摺接する凸球面状外面、回転軸挿入用の貫通孔を規定している内周面及びこの内周面側で開口している複数のグリース収容室を具備している軸受体とを具備している給脂軸受。
- 軸受体は、グリース収容室を規定すると共に回転軸に向かって凹状の面を具備している請求項14に記載の給脂軸受。
- 軸受体の内周面と凹状の面との連接部には、面取りが施されている請求項15に記載の給脂軸受。
- グリース収容室は、軸受体の内周面側で括れている請求項14から16のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- グリース収容室は、夫々互いに円周方向で等間隔隔てて配されている請求項14から17のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- グリース収容室は、軸受体の軸方向の他方の端部で開口している請求項14から18のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- 大径筒部の他方の端部は、軸受体の他方の端部よりも軸方向で突出している請求項14から19のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- 大径筒部の外周面は、軸方向の他方の端部に向かうに従って縮径されている請求項14から20のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- 軸受体の他方の端部は、小径筒部の他方の端部よりも軸方向で突出している請求項14から21のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- 軸受体の内周面は、軸方向の他方の端部に向かうに従って拡径されている請求項14から22のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- ハウジングは、合成樹脂製であり、大径筒部及び小径筒部は、夫々連結部に一体的に連結されている請求項14から23のいずれか一項に記載の給脂軸受。
- 軸受体は、合成樹脂製である請求項14から24のいずれか一項に記載の給脂軸受。
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