JP2500789Y2 - 連続焼鈍炉のロ―ルシ―ル装置 - Google Patents

連続焼鈍炉のロ―ルシ―ル装置

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JP2500789Y2
JP2500789Y2 JP1990111251U JP11125190U JP2500789Y2 JP 2500789 Y2 JP2500789 Y2 JP 2500789Y2 JP 1990111251 U JP1990111251 U JP 1990111251U JP 11125190 U JP11125190 U JP 11125190U JP 2500789 Y2 JP2500789 Y2 JP 2500789Y2
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聡 渋谷
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川崎製鉄株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、特に連続焼鈍炉において使用される雰囲気
ガスのシール用に適用することによって、炉の冷却帯に
おけるクーリングバックルの防止に有効な連続焼鈍炉の
ロールシール装置に関する。
〔従来の技術〕
連続焼鈍炉の冷却帯においては通常、第2図に示すよ
うなガスジェットを用いた冷却設備が設けられている。
同図(a)において、高温のストリップ1はガスジェッ
トノズル3の間を通過するときに、冷却用ファン2によ
ってノズル3から噴出するガスジェットにより冷却され
ながら通板口11を通り、ハースロール5に巻掛けられて
次工程へ通板されるようになっている。同図において符
号4は連続焼鈍炉の炉壁を示す。
ここで、ノズル3から噴出するガスジェトはストリッ
プ1に衝突した後、同図(b)に示すようにストリップ
1に沿った流れ7となって通板口11を通り、ハースロー
ル5周辺へ進入する。また、ストリップ1は冷却中でも
数100℃と高温であるが、冷却用ガスは100℃程度である
ため、ハースロール5のストリップ1と接触する部分と
接触しない両端近傍の部分では温度差が生じるために、
ハースロール5表面には第3図(b)に示すような温度
分布による熱膨張の差により同図(a)に示すようなサ
ーマルクラウン6が形成される。そのためにストリップ
1にはクラウンの大きいハースロール5の中央部へ幅方
向に移動しようとする分力が生じる結果、ストリップ1
にバックリング(クーリングバックル)が発生して、最
悪の場合は通板不能といった状況も起こり得る。
そこで、第4図に示すように、ストリップ1の両面に
シールロール8、8を一対として設け、ガスジェットの
ハースロール5周辺への進入を防止する手段が採られて
いる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記手段を採ることによって、第4図
(b)に示すように一対のシールロール8、8によって
ストリップ1を完全に挟圧した状態で通板できれば問題
はないが、ストリップ1はペイオフされてゆくコイルを
次々とその先端と後端において連結のために重ね合わせ
て溶接されるので、溶接部分の板厚は当然、ストリップ
板厚より厚くなるが、この部分がシールロール部を高速
で通過する毎にロールに疵をつけてゆくことになる。そ
の結果、ロールに生じた疵がストリップ1に転写される
ので、このような不具合を避けるために、第4図
(a)、(c)に示すようにロールギャップδを板厚以
上に大きく設定している。そしてこのような隙間δがあ
ると、ガスジェットの流速は大きいので、大量の冷却用
ガスがハースロール5側に入り込み、前述のようにハー
スロールに温度分布が生じてサーマルクラウンが形成さ
れることになる。
また、このような問題を解決する目的で実公平1−39
714号に開示されたようなロールシール装置もあるが、
連続焼鈍炉操業においては操業の継続が最も優先される
ので、もしシールロールに疵が入った場合でもベンディ
ングロールあるいはシールロールを開放状態として操業
を継続する場合が少なくない。上記公報に開示された装
置においては、ベンディングロールやシールロールを開
放するとパスラインが大きく変わるためにパスラインを
維持するために別の装置を設ける必要が生じる。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、夫々の組により夫々の位置でストリップ
を表裏から挟む2組のシールロール対のうち、1組は通
板口の炉内側に近接させ、他の1組は通板口の炉外側に
近接さて両組のシールロールどうしを通板方向に隔離し
て配置した連続焼鈍炉のロールシール装置であって、前
記炉内側シールロール対は、通板口とその近くの冷却用
ガスノズルとの間においてその一方のロールを僅かな巻
付けロール角でストリップに押付けるとともに他方のロ
ールは該ストリップに対して間隙を保ち、また前記炉外
側シールロール対は、通板口とその近くのハースロール
との間においてその一方のロールを前記炉内側巻付けロ
ールとはストリップ板面反対側から僅かな巻付け角でス
トリップに押付けるとともに他方のロールはストリップ
に対して間隙を保つごとく構成した連続焼鈍炉のロール
シール装置としたものである。
〔作用〕
この考案は上記のような構成としたので、ストリップ
通板口の炉内側と炉外側にそれぞれ一対として設けられ
たシールロールのいずれか一方のロールによって、スト
リップの一方の側の板面は通板口の炉内側直近において
押付けられ、他方の側の板面は通板口の炉外側直近にお
いて押付けられるようになっている。従って、冷却用ガ
スジェットノズルから噴出するガスジェットの流れの、
ストリップの一方の側の板面に沿って流れるガスジェッ
トは通板口の炉内側のシールロールによって流れを止め
られ、ストリップの他方の側の板面に沿って流れるガス
ジェットは炉外側のシールロールによって流れを止めら
れるので、通板口からハースロール側へ侵入しようとす
る冷却用ガスはその大部分が阻止される。従ってハース
ロールに対する冷却用ガスの影響が大幅に小さくなるの
で、ハースロールにおけるサーマルクラウンの形成を抑
制することにより、ストリップのクーリングバックルの
発生を防止できる。また、何等かの理由によって、シー
ルロールを開放してライン操業を続行する場合に、パス
ラインは殆ど変動しないので、従来のようなパスライン
変動による不具合は生じない。さらに、この考案によれ
ば、2組のシールロール対を通板方向に隔離して配置し
た点と、各組における夫々一方のロールをストリップに
僅かな巻付け角で押付けた点とにより、ストリップの肉
厚な大な溶接部分も円滑に各シールロール組を通過する
ことができる。すなわち、1組のシールロール対をスト
リップの前記溶接部分が通過するときには、他の組のシ
ールロール対はこれとは隔離した位置にあるために前記
溶接部分は他の組のシールロールには何らの影響を与え
ることもない、したがって、ペイオフされるコイルを連
結するために溶接された部分は各組のシールロール対に
疵を付与するなどの障害を与えることなく通過する。
〔実施例〕
以下、この考案を図面を参照して説明する。第1図
(a)、(b)、(c)は本考案による一実施例を示す
概要図である。但し、従来例と同じ部材については同一
の符号を付し、重複する説明を省く。
図において、ストリップ1に関して対称に設けたガス
ジェットノズル3、3を有する冷却ゾーンとハースロー
ル5との間のストリップ通板口11直近の炉内側と炉外側
とには、シールロール8−1と8−2、及び8−3と8
−4とがそれぞれ1対としてパスラインに関して対称的
に設けられている。また、これらのシールロールのう
ち、例えば炉内側ロールの一方のロール8−1は僅かな
巻付け角でストリップ1に押付けられ、他方のロール8
−2はストリップ1に対して間隙を保ち、炉外側ロール
の一方のロール8−3は上記ロール8−1とはストリッ
プ板面反対側から僅かな巻付け角でストリップ1に押付
けられ、他方のロール8−4はストリップ1に対して間
隙を保っている。従って2組のシールロールは、同図
(b)に示すように、ロール8−1とロール8−3でΔ
hだけオフセットした状態となっている。また、各シー
ルロールには流体圧シリンダ9が取付けられ、図におい
て各シールロールを横方向に進退可能としている。
いま、ガスジェットノズル3から噴出したガスはスト
リップ1の両面に沿って流れるが、第1図(b)におい
て矢印で示すように、図において右側の面は通板口11の
炉内側でストリップ1はシールロール8−1に接触し、
左側の面は通板口11の炉外側でストリップ1がシールロ
ール8−3に接触しているために、ガスの流れはその接
触位置において阻止される。そのために通板口11からハ
ースロール5側へ侵入しようとする冷却用ガスはその大
部分が阻止される。(シールロール8−2と8−4はス
トリップ1に沿って流れるガス以外のガスの侵入を最小
にするため設けたものである)。以上のことからハース
ロール5に対する冷却用ガスの影響が大幅に小さくなる
ので、ハースロール5におけるサーマルクラウンの形成
を抑制することにより、ストリップ1のクーリングバッ
クルを大幅に低減できる。
また、各組のシールロールはパスラインに関して対称
に設けてあるので、先願例の説明に際して前述したよう
に、シールロールを開放して操業を続行する場合におい
ても、第1図(c)に示すようにパスラインは変動せず
一定に保たれる。
次に、上記実施例における操業例を説明する。
ガスノズルはスリットノズルを使用し、このときの冷
却ガス流速は100m/sであって、ストリップは板厚0.8m
m、板幅1500mmのものを使用した。この条件でハースロ
ール側へ侵入する冷却ガスは約1000Nm3/hr.程度となっ
た。またシールロールを第4図(a)のように1組のみ
とした場合の侵入ガスは約6000Nm3/hr.であった。
この操業では、ハースロールにサーマルクラウンが形
成され難いようにロールを外部から加熱(壁ヒ−タ)
し、クラウンを小さくしたが、バックリングを起こさな
いようにする加熱容量は本実施例による場合で約120K
W、第4図の従来例の場合で約450KWが必要であった。
〔考案の効果〕
本考案は上述の通り構成されているので、連続焼鈍炉
冷却ゾーンの通板口からハースロール側へ侵入しようと
する冷却用ガスの大部分が阻止される結果、ハースロー
ルに形成されるサーマルクラウンを小さくし、ストリッ
プのクーリングバックルを大幅に低減でき、またシール
ロールを開放してライン操業を続行する場合もパスライ
ンは変動しない、といった効果が得られる。さらに、こ
の考案によれば、2組のシールロール対を通板方向に隔
離して配置した点と、各組における夫々一方のロールを
ストリップに僅かな巻付け角で押付けた点とにより、ス
トリップの肉厚の大な溶接部分も円滑に各シールロール
組を通過することができる。すなわち、1組のシールロ
ール対をストリップの前記溶接部分が通過するときに
は、他の組のシールロール対はこれとは隔離した位置に
あるために前記溶接部分は他の組のシールロールには何
らの影響を与えることもない。したがって、ペイオフさ
れるコイルを連結するために溶接されて肉厚が大になっ
た部分も各組のシールロール対に疵を付与するなどの障
害を与えることなく通過することができるという効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る一実施例を示す図で、同図(a)
は実施例の概要図、同図(b)はシールロール部の拡大
図、同図(c)はシールロールを開放状態とした図、第
2図(a)は従来例の概略図、同図(b)は同図(a)
における冷却ガスの流れを示す図、第3図(a)はハー
スロールに生成するサーマルクラウンの略図、同図
(b)はハースロールの胴長方向に対応した表面温度を
示すグラフ図、第4図はシールロールを1組のみ使用し
た例で、同図(a)はその配置図、同図(b)はストリ
ップを挟圧した状態を示す図、同図(c)はストリップ
の接続部厚さを考慮してシールロール間にギャップδを
設けた状態を示す図である。 1……ストリップ、4……連続焼鈍炉壁、7……ガスジ
ェットの流れ、8、8−1、8−2、8−3、8−4…
…シールロール、11……通板口。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】夫々の組により夫々の位置でストリップを
    表裏から挟む2組のシールロール対のうち、1組は通板
    口の炉内側に近接させ、他の1組は通板口の炉外側に近
    接させて両組のシールロールどうしを通板方向に隔離し
    て配置した連続焼鈍炉のロールシール装置であって、前
    記炉内側シールロール対は、通板口とその近くの冷却用
    ガスノズルとの間においてその一方のロールを僅かな巻
    付けロール角でストリップに押付けるとともに他方のロ
    ールは該ストリップに対して間隙を保ち、また前記炉外
    側シールロール対は、通板口とその近くのハースロール
    との間においてその一方のロールを前記炉内側巻付けロ
    ールとはストリップ板面反対側から僅かな巻付け角でス
    トリップに押付けるとともに他方のロールはストリップ
    に対して間隙を保つごとく構成したことを特徴とする連
    続焼鈍炉のロールシール装置。
JP1990111251U 1990-10-24 1990-10-24 連続焼鈍炉のロ―ルシ―ル装置 Expired - Lifetime JP2500789Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP3116724B2 (ja) * 1994-06-03 2000-12-11 日本鋼管株式会社 加熱炉の炉内ロールクラウン量調整装置
JP2006283170A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Sumitomo Metal Ind Ltd シールロール装置

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