JP2500704B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2500704B2
JP2500704B2 JP3036430A JP3643091A JP2500704B2 JP 2500704 B2 JP2500704 B2 JP 2500704B2 JP 3036430 A JP3036430 A JP 3036430A JP 3643091 A JP3643091 A JP 3643091A JP 2500704 B2 JP2500704 B2 JP 2500704B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽音合成装置に係り、
特に原理上遅延特性を有するフィルタ装置を備える電子
楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鍵盤などの演奏に応じて、該
演奏に応じた演奏情報に従った楽音信号を生成し、該楽
音信号を楽音として発音する電子楽器が知られている。
このような電子楽器では、演奏情報に基づいて生成した
楽音信号をフィルタリングしたり、所望するエンベロー
プを付与することにより、さまざまな音色を有する楽音
を合成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の電子
楽器では、フィルタ自体も単純なものであり、フィルタ
システム全体の持つ遅延時間は比較的小さい単位であっ
たので、該フィルタによる時間遅れに関しては考慮され
ていなかった。
【0004】しかし、近年、高音質への追求に伴って、
複雑なフィルタ特性が要求されてきており、そのために
生じる時間遅れが無視できなくなってきた。また、上記
電子楽器では、演奏者がその複雑なフィルタ特性を可変
とすることが可能であるが、そのように変化するフィル
タ特性に関しては注意が払われていなかったため、立ち
上がり部の忠実な楽音の合成ができないという問題を生
じた。
【0005】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、フィルタ特性に応じてエンベロープ信号の立ち
上がりを制御でき、フィルタから出力されたディジタル
信号とエンベロープ信号とを同期させることができる電
子楽器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、この発明では、演奏情報に応じて所定の楽音
信号を生成する楽音信号合成手段と、所定の特性を有
し、前記楽音信号に所定の特性を付与するフィルタ手段
と、前記演奏情報に基づいて前記所定の特性を設定する
ためのフィルタ情報を生成し、前記フィルタ手段へ供給
するフィルタ情報発生手段と、前記フィルタ情報に基づ
いて、前記フィルタ手段に前記楽音信号が与えられてか
ら該特性が付与された信号が出力されるまでの遅延時間
に対する遅延情報を生成する遅延情報発生手段と、前記
遅延情報に基づいて立上がり時期が制御されたエンベロ
ープを発生するエンベロープ発生手段と、前記特性が付
与された楽音信号に前記エンベロープを付与するエンベ
ロープ付与手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
【作用】演奏情報に応じて、所定の楽音信号が楽音信号
合成手段によって生成される。また、上記演奏情報に応
じて、フィルタ手段の特性を設定するためのフィルタ情
報がフィルタ情報発生手段によって生成される。上記楽
音信号は、フィルタ情報に基づいて所定の特性が設定さ
れたフィルタ手段によってフィルタリングされる。ま
た、フィルタ情報に基づいて、上記フィルタ手段に楽音
信号が与えられてから該特性が付与された信号が出力さ
れるまでの遅延時間に対する遅延情報が遅延情報発生手
段によって生成される。次に、エンベロープ発生手段に
よって、遅延情報に基づいて立上がり時期が制御された
エンベロープが上記遅延情報に基づいて発生される。そ
して、フィルタリングされた楽音信号にエンベロープが
エンベロープ付与手段によって付与される。
【0008】
【実施例】次に図面を参照してこの発明の実施例につい
て説明する。図1はこの発明の一実施例の構成を示すブ
ロック図である。この図1において、鍵盤1は、白鍵お
よび黒鍵などの例えば76鍵の鍵を備えている。鍵盤イ
ンターフェイス1aは、鍵盤1の接点の状態を走査し、
押下された鍵の速度、キーコードなどを検出し、これら
の演奏情報をCPU(中央処理装置)2へ供給する。こ
のCPU2は、電子楽器全体の動作の管理を行う。RO
M(Read Only Memory)3には、電子楽器に必要な各種
パラメータやCPU2の動作プログラムなどが記憶され
ている。また、RAM(Randam Access Memory)4は、C
PU2のレジスタの記憶領域や、データの一時記憶領域
として用いられる。
【0009】操作パネル5は、通常の電子楽器と同様
に、音色選択スイッチ、電源スイッチ、ボリューム設定
スイッチなどを備え、更に、電子楽器内の状態(選択さ
れている音色番号など)を表示するためのディスプレイ
を備える。次に、パネルインターフェイス5aは、上記
操作パネル5にもうけられたスイッチの走査と、ディス
プレイの制御を行う。音源ユニット6は、CPU2から
供給される楽音情報に基づいて、時分割動作により16
音分の楽音の合成を行う。
【0010】上述した全回路は、所定の時分割タイミン
グに同期したタイミングで動作するものとする。また、
サウンドシステム7は、音源ユニット6から出力される
ディジタル楽音信号をD/A変換し、増幅した後スピー
カユニット8から楽音として発音する。また、データバ
スDBは、上記の各装置から出力されるデータなどを、
相互に伝送する。
【0011】次に、上述した音源ユニット6の詳細な構
成について、図2に示すブロック図を参照して説明す
る。音源回路61は、キーオンKON信号が「1」の状
態になると、音色番号TC、イニシャルタッチ情報I
T、キーコードKCの各情報に応じてディジタル楽音信
号を形成してフィルタ回路62へ供給する。
【0012】フィルタ回路62は、上記フィルタ係数に
従ってディジタル楽音信号に所望のフィルタ特性を付与
した後、上記音源回路61を介してエンベロープ付与回
路64へ供給する。このフィルタ回路62は、ディレイ
を用いて構成されているため、ある遅延特性を有する。
また、後述するように実際のフィルタ係数の関係から、
実質的に現信号を反映し、かつ、所望のフィルタ特性を
実現したデータが得られるのは、信号を入力してから、
ある時間(サンプリングタイム)が経過した後である。
【0013】次に、フィルタ情報生成回路65は、音色
番号TC、イニシャルタッチ情報IT、キーコードKC
の各情報に応じてフィルタ係数およびMD信号を生成
し、該フィルタ係数をフィルタ回路62へ供給するとと
もに、フィルタ係数に応じたディレイ量制御情報MD
0、1(2ビット情報)を遅延KON信号生成回路66
へ供給する。
【0014】遅延KON信号生成回路66は、フィルタ
係数に応じたディレイ量制御情報MD0、1に従って、
フィルタ回路62の遅延量に対応する遅延したキーオン
信号KONとして、遅延キーオン信号KONDを生成
し、これをエンベロープ形成回路63へ供給する。これ
によって、キーオン信号KONは、フィルタ回路62の
遅延分だけ遅延されたKOND信号としてエンベロープ
形成回路63に与えられる。
【0015】エンベロープ形成回路63は、遅延キーオ
ン信号KONDが「1」の状態になると、音色番号T
C、イニシャルタッチ情報IT、キーコードKCの各情
報に応じてエンベロープを形成し、これをエンベロープ
付与回路64へ供給する。エンベロープ付与回路64
は、例えば、乗算器から構成されており、ディジタル楽
音信号に遅延されたエンベロープを乗算することによっ
て、楽音信号に所定のエンベロープを付与して出力す
る。
【0016】このように、フィルタ回路62の時間ずれ
を無視したままエンベロープ信号を乗算して、楽音デー
タの揃っていない時点でエンベロープが立ち上がってし
まうことを防ぐため、本願発明による実施例ではフィル
タ回路62の遅延量に応じた時間遅れ量をエンベロープ
信号の立ち上がり時間に同じく与えることによって、こ
れらのタイミングの同期をはかっている。
【0017】次に、上述したdelayed_KON信
号発生回路66の詳細な構成について、図3に示すブロ
ック図を参照して説明する。図3において、AND回路
群611は、キーオンKON信号にて16ステージのシ
フトレジスタ612内の対応する時分割タイミングのデ
ータを通過させるゲートととして動作する。すなわち、
キーオンKON信号がAND回路の各々の一方の入力端
に供給されており、該キーオン信号KONが「0」の場
合には、各AND回路の出力は「0」となってゲートが
閉じられた状態となる。一方、キーオン信号KONが
「1」の場合には、各AND回路は開状態となり、他方
の入力端に供給されている(巡回)データをシフトレジ
スタ612に出力するようになっている。
【0018】シフトレジスタ612内のデータは、16
チャンネルの時分割タイミングで動作するようになって
おり、各時分割タイミング毎に上記データを半加算器6
13に供給する。キーオンされているチャンネルでは、
入力端Ciに供給されているキーオンKON信号が
「1」となるため、該当するチャンネルのデータは、1
づつインクリメントされて5ビットのデータとして半加
算器613に供給される。
【0019】半加算器613は、5ビットのデータとキ
ャリーイン端子Ciに供給されるキーオン信号KONと
を加算する。すなわち、キーオン信号KONは、押鍵さ
れている間、「1」の状態をとっているため、16チャ
ンネルの時分割で上記5ビットのデータと加算される。
また、図2に示すフィルタ情報生成回路65から与えら
れたディレイ量制御情報MD0、1は、デコーダ614
に供給されている。デコーダ614は、ディレイ量制御
情報MD0、1を3ビットの目標値にデコードして(設
定し)、これを比較判定部615へ供給する。
【0020】比較判定部615は、目標値とシフトレジ
スタ612、半加算器613等からなるループを流れる
上記データとを比較し、該データが目標値に達していた
場合には、OR回路群616の各OR回路の一方の入力
端を「1」にする。OR回路群616は、一方の入力端
が「1」になると、すなわち、巡回するデータと目標値
とが一致すると、開状態になり、他方の入力端に供給さ
れている上記巡回するデータにかかわらず、全ビットで
「1」を出力し、AND回路群611へ供給する。
【0021】また、AND回路617は、前述したAN
D回路群611の出力データ、すなわち、巡回するデー
タの全てのビットが1にセットされると、その出力信号
である遅延キーオン信号KONDを1にセットする。
【0022】上述したdelayed_KON信号発生
回路66では、キーオン信号KONが初めに与えられる
と、データが0にセットされ、半加算器613によって
順次インクリメントされる。このデータがデコーダによ
って与えられる目標値に達すると、OR回路群616が
全てのビットを1にすることによって遅延キーオン信号
KONDを生成する。全てのビットが1になった後は、
半加算器613で「1」が加算され、データの全てのビ
ットが「0」となり、次のタイミングでキャリーアウト
信号Co(「1」)が出力されるので、OR回路群61
6の出力の全てのビットが再び1にセットされる。
【0023】また、ディレイ量制御情報MID0,1が
「0,0」の場合には、この例では、デコードされた目
標値のビットのうち、巡回するデータの5ビット目に対
するビットが「1」となるとすると、上記データの5ビ
ット目が「1」になった時点で、初めてOR回路群61
6のゲートが開状態になり、所定の遅延キーオン信号K
ONDが出力される。また、例えば、ディレイ量制御情
報MID0,1が「1,1」の場合には、巡回するデー
タの3ビット目〜5ビット目が全て「1」になるまで
は、遅延キーオン信号KONDは出力されない。このよ
うに、遅延キーオン信号KONDの遅延時間は、MD
0,1の状態に応じて変化する。ディレイ量制御情報M
D0,1は、フィルタ係数に応じた値をとるため、上記
遅延キーオン信号KONDの遅延時間も上記フィルタ係
数に応じたものとなる。
【0024】このように、フィルタ係数と遅延時間との
関係に応じて、デコーダ614または比較判定部615
の論理回路の構成すれば、フィルタ特性に応じた遅延時
間が得られる。すなわち、キーオン信号KONに対し
て、所定の設定時間だけ遅れた後に、遅延キーオン信号
KONDが生成されることとなる。
【0025】図4はFIR型ディジタルフィルタの一例
である。また、図5は2次のIIR型ディジタルフィル
タの例である。このように一般のディジタルフィルタ
は、遅延回路D、D、……を含んでいるので、ある一定
の遅延特性を持つことは避けられないことである。すな
わち、実現すべき周波数特性によっては、初期にフィル
タから出力される信号に関係する係数k1、k2などを
大きくできない(ローパスフィルタなどではそのように
なる)。言換えると、実質的なフィルタの出力タイミン
グは、係数k1、k2、……、knを全て供給された段
階で行なわれ、その時点で該フィルタのフィルタ特性が
決定される。
【0026】したがって、本願では、フィルタの遅延時
間のみを考慮しているのではなく、フィルタの実質的な
効果(フィルタ特性)を働かせる時期にエンベロープの
立上がり時期を合致させるという効果も合せて有してい
る。IIR型ディジタルフィルタの場合も、上述したF
IR型のディジタルフィルタと同様に、係数a1または
b1を大きくすることができない場合がある。したがっ
て、この場合も、実質的なフィルタの出力タイミング
は、係数a1、a2、……を全て供給された段階で行な
われ、その時点で該フィルタのフィルタ特性が決定され
ため、フィルタの実質的な効果(フィルタ特性)を働か
せる時期にエンベロープの立上がり時期を合致させると
いう効果も合せて有している。
【0027】次に、上述した構成による動作について、
図6に示すフローチャートを参照して説明する。この図
6は、CPU2によって実行される処理のフローチャー
トである。ユーザーの電源投入などの操作により、CP
U2は、ステップS100より処理を始める。ステップ
S100では、各種変数および周辺回路などのイニシャ
ライズを行う。
【0028】次にステップS102では、鍵盤インター
フェイス1aを通じて鍵の走査を行い、鍵の各状態を得
る。次に、ステップS104において、何らかのキーイ
ベントがあった否かを判断する。そして、ステップS1
04における判断結果が「YES」の場合には、ステッ
プS106に進む。ステップS106では、キーイベン
トがキーオンイベントであったかを判断する。そして、
ステップS106における判断結果が「YES」の場
合、すなわちキーオンイベントであった場合には、ステ
ップS108へ進む。
【0029】ステップS108では、発音のための処理
として、音源ユニット6にキーオン信号KON、音色T
C、タッチ情報ITおよびキーコードKCを供給する。
一方、ステップS106における判断結果が「NO」の
場合、すなわちイベントがキーオフイベントであった場
合には、ステップS110へ進む。ステップS110で
は、発音終了のための処理として、音源ユニット6にキ
ーオフ信号KOFF(キーオン信号を反転した信号、す
なわち「0」の状態のキーオン信号KON)、音色TC
およびキーコードKCを供給する。
【0030】そして、ステップS108またはステップ
S110の処理が終了した場合、あるいは、上述したス
テップS104における判断結果が「NO」の場合に
は、ステップS112へ進む。ステップS112では、
パネルインターフェイス5aを通じて操作パネル5の走
査を行う。次に、ステップS114において、イベント
があったか否かを判断する。そして、ステップS114
における判断結果が「YES」の場合、すなわちイベン
トが存在すると判断された場合には、ステップS116
に進む。
【0031】ステップS116では、そのイベントが音
色切換スイッチ操作イベントであるかを判断する。そし
て、ステップS116における判断結果が「YES」の
場合は、ステップS118に進む。ステップS118で
は、操作された音色スイッチに応じて音色TCを設定す
る。音源ユニット6では、上述したキーオン信号KO
N、音色TC、タッチ情報ITおよびキーコードKCに
応じて遅延キーオン信号KONDを生成し、この遅延キ
ーオン信号KONDに従ってエンベロープを重畳させ
て、フィルタ回路62の実質的な効果(フィルタ特性)
を働かせる時期にエンベロープの立上がり時期を合致さ
せる。
【0032】一方、ステップS116における判断結果
が「NO」の場合、すなわちイベントが音色切換イベン
トではなかった場合には、ステップS120へ進む。ス
テップS120では、その他の処理を行う。そして、ス
テップS118またはステップS120が終了すると、
ステップS102に戻る。
【0033】以上のようにステップS102からステッ
プS120までの処理を繰り返すことによって、楽音の
発生、その他音色の設定を行う。なお、上述した実施例
において、KONのディレイ時間は論理回路であらかじ
め設定された例を示したが、レジスタと比較器などで更
に自由に設定できるようにしてもよい。このような構成
をとった場合、例えば、ユーザの設定したフィルタ係数
に応じて、CPU2が遅延時間を計算してレジスタに設
定したりすることが可能であり、フィルタ特性に応じ
た、さらに正確な遅延時間を設定することができる。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、演奏情報に応じて所定の楽音信号を生成する楽音信
号合成手段と、所定の特性を有し、前記楽音信号に所定
の特性を付与するフィルタ手段と、前記演奏情報に基づ
いて前記所定の特性を設定するためのフィルタ情報を生
成し、前記フィルタ手段へ供給するフィルタ情報発生手
段と、前記フィルタ情報に基づいて、前記フィルタ手段
に前記楽音信号が与えられてから該特性を付与された信
号が出力されるまでの遅延時間に対する遅延情報を生成
する遅延情報発生手段と、前記遅延情報に基づいて立上
がり時期が制御されたエンベロープを発生するエンベロ
ープ発生手段と、前記特性が付与された楽音信号に前記
エンベロープを付与するエンベロープ付与手段とを具備
するようにしたため、フィルタ特性に応じてエンベロー
プ信号の立ち上がりを制御でき、立ち上がり部の忠実な
楽音の合成を行うことができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明における一実施例の電子楽器の全体
構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施例の音源ユニットの内部を示すブロッ
ク図である。
【図3】 図2に示す音源ユニットのdelayed_
KON信号発生回路の詳細を示す回路図である。
【図4】 FIRフィルタの例を示すブロック図であ
る。
【図5】 IIRフィルタの例を示すブロック図であ
る。
【図6】 本実施例のCPUの処理を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
6……音源ユニット、7……サウンドシステム(楽音信
号合成手段)、61……音源回路、62……フィルタ回
路(フィルタ手段)、63……エンベロープ形成回路
(エンベロープ発生手段)、64……エンベロープ付与
回路(エンベロープ付与手段)、65……フィルタ情報
生成回路(フィルタ情報発生手段)、66……dela
yed_KON信号発生回路(遅延情報発生手段)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏情報に応じて所定の楽音信号を生成
    する楽音信号合成手段と、 所定の特性を有し、前記楽音信号に所定の特性を付与す
    るフィルタ手段と、 前記演奏情報に基づいて前記所定の特性を設定するため
    のフィルタ情報を生成し、前記フィルタ手段へ供給する
    フィルタ情報発生手段と、 前記フィルタ情報に基づいて、前記フィルタ手段に前記
    楽音信号が与えられてから該特性が付与された信号が出
    力されるまでの遅延時間に対する遅延情報を生成する遅
    延情報発生手段と、 前記遅延情報に基づいて立上がり時期が制御されたエン
    ベロープを発生するエンベロープ発生手段と、 前記特性が付与された楽音信号に前記エンベロープを付
    与するエンベロープ付与手段とを具備することを特徴と
    する電子楽器。
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