JP2500352B2 - リチウムの分離、回収方法 - Google Patents

リチウムの分離、回収方法

Info

Publication number
JP2500352B2
JP2500352B2 JP5092166A JP9216693A JP2500352B2 JP 2500352 B2 JP2500352 B2 JP 2500352B2 JP 5092166 A JP5092166 A JP 5092166A JP 9216693 A JP9216693 A JP 9216693A JP 2500352 B2 JP2500352 B2 JP 2500352B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lithium
extraction
solution
mixture
sodium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5092166A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06279883A (ja
Inventor
良孝 宮井
健太 大井
博文 加納
旗 馮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP5092166A priority Critical patent/JP2500352B2/ja
Publication of JPH06279883A publication Critical patent/JPH06279883A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2500352B2 publication Critical patent/JP2500352B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リチウム含有水溶液か
らのリチウムの分離、回収方法の改良に関するものであ
る。さらに詳しくいえば、本発明は、リチウム含有水溶
液、例えばリチウム関連工業における炭酸リチウム晶析
残液、リン酸リチウム晶析残液、あるいはガラス製造工
業における含有排水などから、溶媒抽出法により、高い
回収率で、かつ高純度のリチウムを得る経済的に有利な
リチウムの分離、回収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リチウム関連工業における炭酸リチウム
晶析残液やリン酸リチウム晶析残液、あるいはガラス製
造工業におけるリチウム含有排水などから、リチウムを
分離、回収することは、資源の有効利用面から重要なこ
とである。
【0003】リチウム含有水溶液からリチウムを分離、
回収する方法としては、通常溶媒抽出法が用いられてい
る。この溶媒抽出法により、リチウムを分離・回収する
ための抽出剤としては、これまで種々のβ‐ジケトンと
中性有機リン酸との混合物が使用されている[「分析化
学」第1506ページ(1974年)、「日本金属学会
誌」第82ページ(1975年)、「化学工学論文集」
第857ページ(1989年)、「化学工学論文集」第
504ページ(1989年)]。
【0004】しかしながら、このような従来の抽出剤に
おいては、同族のアルカリ金属元素との分離が困難であ
って、高純度のリチウムを回収することができない上、
抽出剤の繰り返し使用により抽出剤の損失を伴い、抽出
率が低下するなどの欠点があった。
【0005】このように、従来の溶媒抽出法によるリチ
ウムの分離、回収方法は、技術的及び経済的にも十分に
満足できるものではなかったため、簡単な操作で効率よ
くリチウムを抽出しうる方法が要望されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、リチウム含有水溶液から、溶媒抽出法に
より、高い回収率で、かつ高純度のリチウムが得られる
リチウムの分離、回収方法を提供することを目的として
なされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、リチウム
の溶媒抽出に関し、種々研究を重ねた結果、α‐ペルフ
ルオロアルカノイル‐m‐ドデシルアセトフェノンとリ
ン酸トリ‐n‐ブチルとの混合物は、リチウムに対して
高い抽出率及び優れた選択性を有し、かつ繰り返し使用
に対し安定であって、混合物を用いることにより、その
目的を達成しうることを見出し、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、リチウム含有水溶液
中のリチウムを抽出するに当り、抽出剤としてα‐ペル
フルオロアルカノイル‐m‐ドデシルアセトフェノンと
リン酸トリ‐n‐ブチルとの混合物を用いることを特徴
とするリチウムの分離、回収方法を提供するものであ
る。
【0009】本発明のリチウムの分離、回収方法におい
ては、抽出剤としてα‐ペルフルオロアルカノイル‐m
‐ドデシルアセトフェノンとリン酸トリ‐n‐ブチルと
の混抽出剤を用いることが必要である。前記α‐ペルフ
ルオロアルカノイル‐m‐ドデシルアセトフェノンは、
市販品のX1‐51(ヘンケル社製、商品名)として入
手が可能である。
【0010】該α‐ペルフルオロアルカノイル‐m‐ド
デシルアセトフェノンのみを用いてリチウムを抽出する
場合、pH10.5〜12.5の範囲において、抽出率
85〜95%が得られるが、抽出処理に伴って白色粘性
物が生成し、水相と有機相との分離が極めて困難であ
る。一方、リン酸トリ‐n‐ブチルのみを用いて抽出処
理する場合、全アルカリ性領域において、リチウム抽出
率が35%以下と低い。
【0011】これに対して、本発明において用いられる
α‐ペルフルオロアルカノイル‐m‐ドデシルアセトフ
ェノンとリン酸トリ‐n‐ブチルとの混合物は、その協
同効果により、pH10.0〜12.5の範囲において
抽出率99%以上が得られる上、抽出処理後の水相と有
機相との分離が極めて容易であり、しかもくり返し使用
に対して安定であるという特徴を有している。
【0012】該混合物におけるα‐ペルフルオロアルカ
ノイル‐m‐ドデシルアセトフェノンとリン酸トリ‐n
‐ブチルとの混合割合については、リチウムの抽出化学
種がLi・α‐ペルフルオロアルカノイル‐m‐ドデシ
ルアセトフェン・2リン酸トリ‐n‐ブチルであること
が確認されたので、α‐ペルフルオロアルカノイル‐m
‐ドデシルアセトフェノンとリン酸トリ‐n‐ブチルの
モル比は実質上1:2でよい。
【0013】本発明方法においては、抽出処理に供され
るリチウム含有水溶液のpHは7〜12.5の範囲に調
整するのが有利である。
【0014】また、本発明方法においては、通常前記混
合物とともに有機溶媒が併用される。この有機溶媒の種
類については特に制限はなく、例えばケロシン、シクロ
ヘキサン、p‐キシレンなど、該α‐ペルフルオロ‐m
‐ドデシルアセトフェノン及びリン酸トリ‐n‐ブチル
を溶解し、かつ水と非混和性のものであればよいが、安
価でかつ水との非混和性の点からケロシンが好適であ
る。該混合物と有機溶媒との混合液における混合物の濃
度については、α‐ペルフルオロ‐m‐ドデシルアセト
フェノン濃度が0.01〜1Mの範囲にあるのが好まし
い。
【0015】本発明における抽出処理に際しては、前記
の混合物と有機溶媒との混合液は、リチウム含有水溶液
100容量部に対して10〜1000容量部、好ましく
は30〜300容量部の割合で用いるのが望ましい。
【0016】抽出処理時のリチウム水溶液のpHを適切
に調整することにより、リチウムと他のアルカリ金属元
素との分離は可能であるが、抽出処理の有機相を0.1
M以下の濃度の希酸溶液で洗浄することにより、共存す
るナトリウムの90%程度を容易に除去することができ
る。また、このようにして抽出処理を、次いで場合によ
り0.1M以下の濃度の希酸溶液で洗浄した後の有機相
中のリチウムは、1M以上の濃度の鉱酸溶液を用いて逆
抽出処理することにより、定量的に回収することができ
る。この逆抽出処理においては、該鉱酸溶液は、有機層
100容量部に対し、通常1〜100容量部、好ましく
は3〜50容量部の割合で用いられる。
【0017】このような処理により、リチウム濃度を原
液に比べて約10倍に濃縮することが可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明において用いられる混合物は、リ
チウムに対する親和性が他のアルカリ金属元素に対する
親和性よりも強く、したがってリチウムと他のアルカリ
金属との分離が可能である。また、該混合物は、反復使
用においても抽出性能の低下はほとんど認められない。
【0019】したがって、該混合物を用いる本発明方法
によると、リチウムを含む水溶液、例えば炭酸リチウム
晶析残液、リン酸リチウム晶析残液、使用ずみのリチウ
ム電池からの回収リチウム溶液など、リチウム関連工業
における種々のリチウム含有水溶液、あるいはガラス製
造工業におけるリチウム含有排水から、高純度のリチウ
ムを効率よく経済的有利に分離・回収することができ
る。
【0020】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
【0021】実施例1 α‐ペルフルオロアルカノイル‐m‐ドデシルアセトフ
ェノン(ヘンケル社製:X1‐51、商品名)及びリン
酸トリ‐n‐ブチル(以下、TBPと略記する)をケロ
シンに溶解して、それぞれ0.1M溶液を調製した。さ
らに、0.1MX1‐51ケロシン溶液1容量部と0.
1MTBPケロシン溶液2容量部との混合溶液(以下、
0.1M混合物溶液と称する)を調製した。これら3種
の抽出剤を用いた場合のリチウムの抽出性について調べ
た。また、リチウム含有水溶液としては、塩化リチウム
を水に溶解してリチウム濃度31mMに調整したものを
用いた。
【0022】前記リチウム含有水溶液5mlと0.2M
の各種緩衝溶液5mlとを混合してpH6〜13.5の
試料溶液を調製した。この試料溶液10mlと上記3種
類の抽出剤溶液10mlとを100ml容量の三角フラ
スコにとり、振幅3cm、1分間に100回の水平振と
うを15分間行い、水相中のリチウムを有機相へ抽出し
た。
【0023】処理前後の水相中のリチウム濃度を原子吸
光分析法で定量し、その差から抽出率を求めた。抽出後
のpHとリチウムの抽出率との関係を図1に示す。
【0024】X1‐51の場合はpH9以上において抽
出性を示すが、その抽出率は95%以下であった。しか
も抽出処理後には白色粘性物が生成し、これが水相と有
機相中に混入して両相の分離は極めて困難であった。両
相の分離には遠心分離機を用いて3000rpmで10
分間処理して行った。また、TBPの場合は、リチウム
の抽出率は35%以下で抽出効率が悪い。
【0025】混合物溶液の場合には、pH10〜12.
5の広い範囲において、抽出率99%以上が得られた。
また、抽出処理後の両相の分離は数秒間の静置により可
能となり、極めて容易であった。このように、本発明の
混合物による協同効果は明瞭であり、有役なリチウムの
溶媒抽出法である。
【0026】実施例2 0.1Mの混合物溶液によるリチウムの抽出性能につい
て調べた。リチウム濃度2〜142mMの水溶液5ml
とpH12の緩衝溶液5ml及び0.1M混合物溶液1
0mlとを三角フラスコにとり、実施例1と同様な条件
で抽出実験を行った。そのときのリチウム濃度と抽出率
との関係を図2に示す。
【0027】この結果から明らかなようにリチウム濃度
16mM以下において99%以上の抽出率が得られた。
実用的にはリチウム濃度に対応して混合物濃度も変化さ
せることが望ましい。
【0028】実施例3 リチウムと同種のアルカリ金属元素との分離性について
調べた。5mMのリチウム、ナトリウム、カリウム、ル
ビジウム、セシウムの各水溶液5mlと0.2Mの各種
緩衝溶液5ml及び0.1M混合物溶液10mlとを三
角フラスコにとり、実施例1と同様な条件で抽出実験を
行った。そのときのpHと各元素の抽出率との関係を図
3に示す。
【0029】ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシ
ウムはpH9.5から抽出性を示し、それらの最大抽出
率はナトリウム80%、カリウム42%、ルビジウム2
3%、セシウム21%であった。一方リチウムはpH6
以上において抽出性を示し、特にpH10〜12.5で
は抽出率99%以上が得られた。
【0030】このように、混合物溶液はリチウムに対し
て広いpH範囲において高い抽出率を示し、他元素に比
べ親和性が大きいことが考察される。したがって、共存
するアルカリ金属元素の種類に対応して、抽出pHを調
整することにより分離が可能である。例えば、pH9に
おいては他のアルカリ金属元素の抽出はほとんどなくな
り、リチウムのみが90%程度抽出でき、高純度のリチ
ウムが得られる。
【0031】実施例4 実施例3において、リチウムと他のアルカリ金属元素と
の抽出pHによる分離性について調べた。しかし、本発
明の混合物溶液はリチウムに次いでナトリウムに対して
も親和性が強い。したがって、多量のナトリウム共存水
溶液(例えば炭酸リチウム晶析残液)をpH9.5以上
において抽出処理した場合には、ナトリウムも同時に抽
出される。そこで、この有機相中に共存するナトリウム
の除去、すなわち、溶媒相の洗浄条件について調べた。
【0032】リチウム濃度8.0mM溶液20mlとナ
トリウム濃度193mM溶液(ナトリウム系緩衝溶液を
含む)20ml及び0.1M混合物溶液40mlとを三
角フラスコにとり、実施例1と同様な条件で抽出実験を
行った。抽出後のpHは10.0で、各元素の抽出率は
リチウム97%、ナトリウム18%であった。したがっ
て、有機相中にはリチウム3.9mM、ナトリウム1
7.4mMを含有する。
【0033】この有機相試料溶液10容量部と0.08
M塩酸溶液1容量部とを三角フラスコにとり、実施例1
と同様な振とう条件で60分間振とうした。振とう後の
有機相10容量部と新しい0.08M塩酸溶液1容量部
を再び三角フラスコにとり、同様な条件で振とうした。
この溶媒相の洗浄操作を3回行った。そのときの有機相
中のリチウム及びナトリウム濃度の変化並びにナトリウ
ムの除去率を図4に示す。
【0034】図4から明らかなように、2回の洗浄処理
により有機相中のナトリウム濃度は17.4mMから
1.6mMまでに低下し、その除去率は約90%であっ
た。一方、有機相中のリチウム濃度は2回までの洗浄処
理においてほとんど変化が認められなかった。ただし、
3回の洗浄処理では、水相中へ逆抽出されることが分か
った。このように、適切な溶媒相の洗浄処理により、大
部分の共存ナトリウムを除去することができ、リチウム
の精製効果が得られた。
【0035】実施例5 有機相中のリチウム濃度5.1mMの試料溶液につい
て、逆抽出条件を調べた。試料溶液10容量部と各種濃
度の塩酸溶液1容量部とを三角フラスコにとり、実施例
1と同様な条件で60分間振とうした。そのときの塩酸
溶液中のリチウム濃度を原子吸光法で定量し逆抽出率を
求めた。その結果を図5に示す。
【0036】塩酸濃度0.5M以下では逆抽出率は96
%以下であるが、1M以上では逆抽出率99%以上が得
られた。このように、有機相からのリチウムの逆抽出は
定量的に行うことができた。さらに、この処理により、
リチウム濃度を約10倍に濃縮することができる。実用
的には、有機相容積と塩酸容積との比をさらに大きくす
ることが望ましい。なお、逆抽出時間について検討した
結果、有機相10容量部と塩酸溶液1容量部との場合に
は、振とう時間40分以上で抽出平衡に達することが分
かった。
【0037】実施例6 混合物溶液のくり返し使用による抽出性能の変化につい
て調べた。まず、実施例5において、1M塩酸溶液で逆
抽出した後の有機相(0.1M混合物溶液)を用いて実
施例2と同様に種々のリチウム濃度の溶液についてその
抽出性能を求めた。その結果、図2と全く変化がなく、
抽出性能の低下は認められなかった。
【0038】次に、リチウム濃度16mM(抽出率99
%が得られる最大濃度)の水溶液を更新し、抽出剤溶液
は同一のものを繰り返し使用し、抽出‐逆抽出を7回行
った。その過程での抽出率及び逆抽出率を求めた結果を
図6に示す。
【0039】水溶液からの抽出は7回のくり返し使用に
おいても抽出率97%以上が得られた。また、逆抽出率
は定量的でよい結果が得られた。
【0040】このように、本発明の混合物は半永久的に
くり返し使用の可能性が考えられ、経済的にも極めて有
望なリチウム抽出剤である。
【0041】実施例7 炭酸リチウム晶析残液からのリチウムの回収について検
討した。実験に供した晶析残液にはリチウム0.22
M、ナトリウム1.28Mを含有し、ナトリウムはリチ
ウムの約6倍の共存量であった。
【0042】この溶液を水で約8倍に希釈し、さらにp
H9.1に調整した。この試料溶液(リチウム濃度28
mM、ナトリウム濃度160mM)10mlと0.1M
混合物溶液20mlとを三角フラスコにとり、実施例1
と同様な条件で抽出実験を行った。抽出後のpHは8.
8で、リチウムの抽出率は84%、ナトリウムの抽出率
は0%であった。
【0043】次に、抽出処理後の水溶液(リチウム濃度
4.6mM)5mlと0.1M混合物溶液5mlとを三
角フラスコにとり、実施例1と同様な条件で再度抽出処
理を行った。抽出後のpHは8.7で、リチウムの抽出
率は80%であった。2回の抽出処理により、試料溶液
からのリチウムの抽出率は97%に達した。さらに、こ
の抽出処理により、多量に共存するナトリウムとリチウ
ムとを完全に分離することができた。
【0044】実施例8 ガラス製造工業におけるリチウム含有排水からのリチウ
ムの回収について検討した。試料水溶液はpH7.2
で、リチウム8.7mM、ナトリウム4.0Mを含む濃
厚ナトリウム水溶液である。
【0045】この溶液20mlを三角フラスコにとり、
1M水酸化ナトリウム溶液0.7mlを加えpH12.
5に調整した。さらに、0.1M混合物溶液20mlを
加えて、実施例1と同様な条件で抽出実験を行った。抽
出後のpHは9.1で、リチウムの抽出率は82%、ナ
トリウムの抽出率は1%以下であった。
【0046】次に、抽出後の有機相10mlを三角フラ
スコにとり、これに1M塩酸溶液1mlを加えて、実施
例5と同様な条件で逆抽出実験を行った。その結果、逆
抽出率は99%で、有機相からのリチウムを定量的に回
収することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 各種リチウム抽出剤における、リチウム含有
水溶液の抽出後のpHとリチウム抽出率との関係を示す
グラフ。
【図2】 リチウム濃度とリチウム抽出率との関係を示
すグラフ。
【図3】 各種アルカリ金属元素におけるpHと抽出率
との関係を示すグラフ。
【図4】 溶媒相の洗浄によるナトリウムの除去性を示
すグラフ。
【図5】 塩酸濃度とリチウム逆抽出率との関係を示す
グラフ。
【図6】 抽出剤のくり返し使用回数とリチウム抽出率
及びリチウム逆抽出率との関係を示すグラフ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウム含有水溶液中のリチウムを抽出
    するに当り、抽出剤としてα−ペルフルオロアルカノイ
    ル−m−ドデシルアセトフェノンとリン酸トリ−n−ブ
    チルとの混合物を用い、リチウム含有水溶液をpH9〜
    12.5に調整して抽出することを特徴とするリチウム
    の分離、回収方法。
JP5092166A 1993-03-25 1993-03-25 リチウムの分離、回収方法 Expired - Lifetime JP2500352B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5092166A JP2500352B2 (ja) 1993-03-25 1993-03-25 リチウムの分離、回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5092166A JP2500352B2 (ja) 1993-03-25 1993-03-25 リチウムの分離、回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06279883A JPH06279883A (ja) 1994-10-04
JP2500352B2 true JP2500352B2 (ja) 1996-05-29

Family

ID=14046853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5092166A Expired - Lifetime JP2500352B2 (ja) 1993-03-25 1993-03-25 リチウムの分離、回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2500352B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108456788A (zh) * 2017-12-11 2018-08-28 中国科学院过程工程研究所 一种高温固相法选择性回收废旧磷酸铁锂正极材料中锂的方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4581553B2 (ja) * 2004-08-20 2010-11-17 住友金属鉱山株式会社 リチウムの回収方法
JP4892925B2 (ja) * 2005-10-25 2012-03-07 住友金属鉱山株式会社 リチウムイオン電池からの有価金属回収方法
JP5488376B2 (ja) * 2010-09-29 2014-05-14 住友金属鉱山株式会社 リチウムの回収方法
KR101326172B1 (ko) * 2011-12-12 2013-11-07 재단법인 포항산업과학연구원 리튬 함유 용액으로부터 리튬을 경제적으로 추출하는 방법
KR101363616B1 (ko) * 2011-12-28 2014-02-20 재단법인 포항산업과학연구원 리튬 함유 용액으로부터 리튬을 경제적으로 추출하는 방법
KR101326174B1 (ko) * 2011-12-12 2013-11-07 재단법인 포항산업과학연구원 리튬 함유 용액으로부터 리튬을 경제적으로 추출하는 방법
KR101367843B1 (ko) * 2011-12-28 2014-02-27 재단법인 포항산업과학연구원 리튬 함유 용액으로부터 리튬을 경제적으로 추출하는 방법
CN103998633A (zh) * 2011-12-12 2014-08-20 浦项产业科学研究院 从含锂溶液中提取锂的方法
JP7158332B2 (ja) * 2019-03-29 2022-10-21 Jx金属株式会社 リチウム濃縮方法及び、水酸化リチウムの製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS634027A (ja) * 1986-06-23 1988-01-09 Miyoshi Oil & Fat Co Ltd 溶媒抽出剤
JPH01160820A (ja) * 1987-12-18 1989-06-23 Lion Corp 複合キヤリア

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ID827B (id) * 1987-05-20 1996-07-25 Meq Nickel Pty Ltd Pemisahan dan perolehan kembali nikel dan kobal dalam sistem-sistem amoniak

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS634027A (ja) * 1986-06-23 1988-01-09 Miyoshi Oil & Fat Co Ltd 溶媒抽出剤
JPH01160820A (ja) * 1987-12-18 1989-06-23 Lion Corp 複合キヤリア

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108456788A (zh) * 2017-12-11 2018-08-28 中国科学院过程工程研究所 一种高温固相法选择性回收废旧磷酸铁锂正极材料中锂的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06279883A (ja) 1994-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2500352B2 (ja) リチウムの分離、回収方法
Deblonde et al. A fluoride-free liquid-liquid extraction process for the recovery and separation of niobium and tantalum from alkaline leach solutions
JP3950968B2 (ja) YおよびEuを分離回収する方法
US4287071A (en) Simultaneous extraction of more than one ion by liquid membrane process
WO2014118288A1 (fr) Procede d'extraction selective du scandium
RU2590550C2 (ru) Способ извлечения скандия из хлоридных растворов
US4369166A (en) Purification of solutions of gallium values by liquid/liquid extraction
RU2807411C1 (ru) Экстракционный способ выделения лития из водных растворов, содержащих хлориды лития, магния и кальция
US3529932A (en) Process for removing titanium from titanium-containing phosphoric acid
EP0101395B1 (fr) Procédé amélioré de dissolution du tétrafluorure d'uranium impur
RU2069170C1 (ru) Способ очистки водного раствора пероксида водорода от уксусной кислоты
JPS5924169B2 (ja) インジウムの選択分離方法
EP0331188B1 (en) Process for removing iron, chromium and vanadium from phosphoric acid
US3812238A (en) Extraction of boron from aqueous solutions with salicyc acid derivatives and isoamyl alcohol
JP2000128531A (ja) インジウム分離方法
NO872216L (no) Fremgangsmaate ved utvinning av indium, germanium og/eller gallium.
JPH0357052B2 (ja)
CN1639069A (zh) 高纯度铌化合物和/或钽化合物的精制方法
JPS606896B2 (ja) 有機溶媒相中のインジウムの逆抽出方法
SU1364606A1 (ru) Способ извлечени крезолов из кислых водных растворов
RU2156819C1 (ru) Способ очистки родия и иридия
JPH0632618A (ja) 金属塩化物の精製方法
JPH11100622A (ja) 希土類金属イオンの分離回収方法
JPS5933534B2 (ja) マンガンノジュ−ルの湿式処理法
JPS621570B2 (ja)