JP2500233Y2 - 表皮材 - Google Patents

表皮材

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JP2500233Y2
JP2500233Y2 JP1990108939U JP10893990U JP2500233Y2 JP 2500233 Y2 JP2500233 Y2 JP 2500233Y2 JP 1990108939 U JP1990108939 U JP 1990108939U JP 10893990 U JP10893990 U JP 10893990U JP 2500233 Y2 JP2500233 Y2 JP 2500233Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば自動車および家具用の着座シートに
使用される表皮材に関する。
〔従来の技術〕
従来、着座シートの構成体であり、かつ表面に肉厚の
モールドウレタンフォームが露出された着座シート本体
を被装する表皮材として、表面に着座シート本体のシー
ト縦方向へ延びる幅狭の溝からなる縦縞を現出させたも
のがある。
この表示材の縦縞は、例えばあらかじめ表面材、ワデ
ィングウレタンフォーム(発泡合成樹脂シート)および
裏打材をラミネートした積層体を、意匠面に縦縞凹凸模
様成形用の凸部が形成された表皮材成形型で加熱圧縮し
たり、ラミネートしない前記積層体を縦縞方向へ縫着ま
たは高周波融着することで現出させている。
なお、この着座シート本体は、シート座本体とシート
背本体から構成され、また一般的にこの着座シート本体
の周縁部は湾曲形成されており、この表皮材は、湾曲す
る周縁部を巻き込むように各シート座本体およびシート
背本体の表面を被装して使用される。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、表皮材は、前述したように表面に縦縞が現
出されたものであるため、例えばシート座本体の膝部お
よびシート背本体の腰部および肩部の差込部などといっ
た着座シート本体の縦縞付形側の湾曲する周縁部では、
この周縁部を被装する縦縞側被装部が着座シートの外観
を損なわない範囲のテンションをかけて巻き込まれるた
めに、縦縞が折れ曲がって、俗に「角出」と称する縦縞
の溝側面に横皺ができる現象が起きていた。
これにより、製造された着座シートの意匠性を低下さ
せる恐れが生じ、しかもこの角出はシートの高級感を高
めるためにワディングウレタンフォームの厚みを増加す
ればするほど、前記被装時にかかるテンションによりこ
の肉厚化したフォームが潰れて目立ってしまう恐れもあ
った。
そこで、従来、この角出現象を解消するために、表皮
材での被装時に着座シートの外観を損なうほどの強いテ
ンションをかけて縦縞側被装部を巻き込むことが行われ
ているが、これでは作業効率が悪くなるとともに、湾曲
する周縁部が潰れてボリューム感がなくなり、このため
着座シートの外観が悪くなって意匠性や風合いが低下す
る恐れがあった。
本考案は、このような従来技術を背景になされたもの
で、着座シート本体への被装時における良好な作業効率
が得られ、しかも製造された着座シートのボリューム
感、外観などの意匠性および風合いが良好な表皮材を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、少なくとも表面材と発泡合成樹脂シートと
からなり、かつ着座シート本体のシート縦方向へ延びる
縦縞凹凸模様が表面に付形され、しかも少なくともこの
着座シート本体の縦縞凹凸模様付形側の周縁部を被装す
る縦縞側被装部が、ほぼこの対応する周縁部の湾曲形状
に合わせて付形されていることを特徴とする表皮材を提
供するものである。
〔作用〕
本考案の表皮材は、着座シート本体の被装時に、少な
くとも縦縞凹凸模様付形側の周縁部を、着座シートの外
観を損なわない程度のテンションをかけ、ほぼ周縁部の
形状を有する縦縞側被装部で巻き込んで着座シート本体
の被装を行うため、着座シート本体への被装時における
良好な作業効率が得られ、しかも製造された着座シート
に良好なボリューム感、外観などの意匠性および風合い
が現出できる。
〔実施例〕 以下、本考案の実施例の表皮材を図面に基づいて説明
する。
なお、実施例を述べるにあたって自動車用着座シート
のシート座に使用される表皮材を例にとる。
第1図および第2図に示す本考案の実施例の表皮材10
は、表面材11、ワディングウレタンフォーム(発泡合成
樹脂シート)12および裏打材13からなり、かつ表面10a
に、被装されるシート座本体(着座シート本体)20のシ
ート縦方向Yへ延びる縦縞凹凸模様30が付形されたもの
である。
前記表面材11としては、例えば織布、不織布および編
布などの布帛、金巾、寒冷紗、モケット生地ならびにビ
ニルレザー、合成皮革、人工皮革および天然皮革などと
いった表皮材10の表面材11として一般使用されているも
のが使用できる。
なお、実施例ではモケット生地を採用している。
前記ワディングウレタンフォーム12は、表面材11と裏
打材13との間に介在される発泡合成樹脂シートで、実施
例では軟質スラブウレタンフォームより所定の厚みに切
り出されたものが使用されているが、必ずしもこれに限
定させる必要はなく、例えばポリ塩化ビニルフォーム、
ポリエチレンフォームなどの表皮材10の発泡合成樹脂シ
ートとして一般使用されているそのほかの発泡合成樹脂
シートも使用できる。
この実施例のワディングウレタンフォーム12の厚みは
25mmであるが、所望の風合い、ボリューム感などの意匠
性を与えるために適宜選択できるものの、通常では5〜
30mmのものが好ましい。
この実施例の裏打材13としては、ナイロン不織布が使
用されているものの、そのほか例えばポリエステルなど
の不織布、メリヤス、ウーリーナイロンなどといった表
皮材10の裏打材13として一般使用されるものが使用でき
る。なお、表皮材10は、少なくともこれらの表面材11お
よび発泡合成樹脂シート12を積層したものであればよ
く、この裏打材13は必ずしも必要ではない。
また、この表皮材10は、裏面側に極肉厚のクッション
体が一体化されたものであってもよい。
この実施例では、作業効率を良好にするために、これ
らの表面材11、ワディングウレタンフォーム12および裏
打材13を接着材で順次接着して積層する方法、あるいは
フレームラミネート法によりラミネートして一体化させ
ている。前記接着剤として、この実施例では酢酸ビニル
・エチレン共重合樹脂による水溶性接着剤が使用されて
いるが、必ずしもこれに限定されない。
前記シート座本体20は、実施例の表皮材10が被装され
る着座シート本体の座部を構成する部材で、第3図に示
すように前側(縦縞凹凸模様付形側)20aの周縁部21が
湾曲成形され、かつ表面にクッション部となる肉厚のモ
ールドウレタンフォーム22が露出されている。
第1図および第2図に示す前記縦縞凹凸模様30は、前
述したように表皮材10の表面10aに付形されたシート座
本体20のシート縦方向Yへ延びる溝状のエンボス部で、
この実施例では表皮材10の中央部に互いに一定間隔をあ
けて3本平行付形されている。なお、この実施例の縦縞
凹凸模様30の付形本数は任意本数でよく、またこの縦縞
凹凸模様30は、必ずしも直線でなくとも曲線であっても
よく、かつ複数本数の場合、各縦縞凹凸模様30はこのよ
うに必ずしも平行配置させる必要はない。
この縦縞凹凸模様30の表皮材10への付形は、第4図〜
第6図に示すような表皮材成形型40で加熱圧縮すること
でなされる。
この表皮材成形型は下型41および上型42からなり、こ
の下型41は、基板411上に、極肉厚で、かつ一端部に第
3図に示すシート座本体20の前側20aの湾曲する周縁部2
1の形状に合わせた第5図および第6図に示す湾曲部412
が形成された下型本体413を固定したものであり、一方
上型42は、基板421の裏面に第1図に示す表皮材10の輪
郭を付形する第4図〜第6図に示す幅6mmの箱状の外周
押刃422と、この外周押刃422内に互いに一定間隔をあけ
て配置される幅1mmの縦縞凹凸模様成形用の縦縞押刃423
が3本植設されたものである。なお、これらの外周押刃
422および縦縞押刃423の幅および縦縞押刃423の植設本
数も限定されない。
この下型本体413としては、例えば硬質アルミニウ
ム、鉄製の鋳型などが採用でき、また上型42の外周押刃
422および縦縞押刃423の素材としては、例えば鉄などの
熱膨張が少なく、かつ耐摩耗性を有する素材が採用でき
る。
なお、この表皮材成形型40を用いての第1図に示す表
皮材10の付形の一例を示すと、あらかじめ第7図示す下
型41の下型本体413を170℃に、一方上型42の外周押刃42
2および縦縞押刃423を150℃に加熱し、これらの上下型4
1、42の間に前記表面材11、ワディングウレタンフォー
ム12および裏打材13をラミネート加工した積層体を載置
し、そののち上型42を3分間押圧して脱型し、次いでこ
の積層体を外周押刃423で付形されたエンボスラインに
沿ってトリミングすることで、第1図に示す3本の縦縞
凹凸模様30と、第3図に示すシート座本体20の湾曲する
周縁部21の形状に合った縦縞側被装部10bとが付形され
た表皮材10が得られる。
このようにして得られた表皮材10は、第8図に示すよ
うに個別に準備されたマチ布50およびソデ布60を所定箇
所に縫製したのち、シート座の外観を損なわない程度の
テンションをかけて、シート座本体20の前側20aの湾曲
する周縁部21を縦縞側被装部10bで巻き込んでシート座
本体20に被装される。
このように、シート座本体20の被装時に、前側20aの
湾曲する周縁部21を、シート座の外観を損なわない程度
のテンションをかけながらこの周縁部21の湾曲に合わせ
た形状を有する縦縞側被装部10bで巻き込んでシート座
本体20のの被装を行うため、シート座本体20への被装時
における良好な作業効率が得られ、しかもこの湾曲する
周縁部21が潰れずに、製造されたシート座本体20に良好
なボリューム感、外観などの意匠性および風合いを現出
できる。
以上、本考案の実施例を説明したが、本考案はこの実
施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲
での設計変更などがあっても本考案に含まれる。
例えば、実施例では、自動車用着座シートのシート座
に使用される表皮材を例にとったが、必ずしもこれに限
定させる必要はなく、例えば自動車用シートのシートま
たは家具用の着座シートなどにも採用できる。
また、実施例では、着座シート本体の縦縞凹凸模様付
形側の湾曲する周縁部を被装する縦縞側被装部のみを、
この周縁部の形状に合わせて付形したが、必ずしもこれ
に限定させる必要はなく、例えば着座シート本体の全周
縁部を被装する全周縁部被装部を、全周縁部の形状に合
わせて付形することもできる。
〔考案の効果〕
本考案は、このように着座シート本体の被装時に、着
座シートの外観を損なわない程度のテンションをかけ
て、少なくとも縦縞凹凸模様付形側の周縁部をほぼこの
周縁部の形状を有する縦縞側被装部で巻き込みながら着
座シート本体の被装を行うため、着座シート本体への被
装時における良好な作業効率が得られ、しかも製造され
た着座シートに良好なボリューム感、外観などの意匠性
および風合いが現出できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の表皮材の全体斜視図、第2図
は第1図のII−II拡大断面図、第3図は実施例の表皮材
が載置されたシート座本体の拡大断面図、第4図は実施
例の表皮材の表面に縦縞凹凸模様を付形する表皮材成形
型の平面図、第5図は第4図の表皮材成形型の側面図、
第6図は第4図のVI−VI断面図、第7図は第4図の表皮
材成形型を使用した縦縞凹凸模様付形工程を示す要部拡
大断面図、第8図は実施例の表皮材の使用状態を示す斜
視図を示す。 Y;シート縦方向 10;表皮材 10a;表面 10b;縦縞側被装部 11;表面材 12;ワディングウレタンフォーム(発泡合成樹脂シー
ト) 20;シート座本体(着座シート本体) 20a;前側(縦縞凹凸模様付形側) 21;周縁部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも表面材と発泡合成樹脂シートと
    からなり、かつ着座シート本体のシート縦方向へ延びる
    縦縞凹凸模様が表面に付形され、しかも少なくともこの
    着座シート本体の縦縞凹凸模様付形側の周縁部を被装す
    る縦縞側被装部が、ほぼこの対応する周縁部の湾曲形状
    に合わせて付形されていることを特徴とする表皮材。
  2. 【請求項2】着座シートの湾曲形状が形成された下型本
    体と、表皮材の輪郭を付形する箱状の外周押刃および縦
    縞凹凸模様成形用の縦縞押刃が植設された上型本体とか
    らなる表皮材成形型で、少なくとも表面材および発泡合
    成樹脂シートからなる積層体を加熱圧縮し、外周押刃で
    付形されたエンボスラインに沿ってトリミングしてなる
    請求項1記載の表皮材。
JP1990108939U 1990-10-19 1990-10-19 表皮材 Expired - Lifetime JP2500233Y2 (ja)

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