JP2500163B2 - 同時押出された調理済み食料製品の製造方法 - Google Patents

同時押出された調理済み食料製品の製造方法

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JP2500163B2
JP2500163B2 JP3309254A JP30925491A JP2500163B2 JP 2500163 B2 JP2500163 B2 JP 2500163B2 JP 3309254 A JP3309254 A JP 3309254A JP 30925491 A JP30925491 A JP 30925491A JP 2500163 B2 JP2500163 B2 JP 2500163B2
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は同時押出し調理による食
料製品の製造方法に関する。特に、１以上の調理済みの
同時押出されたストランドが順次切断されて所定形状の
製品を形成する、同時押出し調理による製品の製造に関
する。
【０００２】
【従来の技術及びその課題】例えば、米国特許第３，４
８０，４４５号明細書は同時押出された製品の製造方法
及び製造装置に関し、穀類をベースにした外皮が少量の
水と共に加圧されて押出される。この工程で水が蒸発
し、外皮が調理され、この外皮が押出しダイから排出さ
れて大気圧に戻ると、調理された製品は急激に膨脹す
る。同時に、例えば、毎日の製品もしくはフルーツを含
む、シリアル製外皮内の充填物が同時押出される。
【０００３】このようにして得られた最終製品は最後に
冷却されて、細断される。
【０００４】例えば、欧州特許第１７８８７８号明細書
はこね粉の外皮、内側の充填物を含むストランドを切断
する装置に関する。
【０００５】この書類によれば、コンベアベルトが上記
ストランドを搬送し、少なくとも１つのカッタが上記コ
ンベアベルト上に配設される。このカッタは切断される
製品の進行方向の縦方向の運動と結合した、交互の上下
運動を行う。
【０００６】この書類は調理された製品に関するもので
はないが、ストランドをその軸に直交する方向に切断可
能とするにすぎない。
【０００７】次に、同時押出された調理済み製品は、切
断されただけで最終の食料製品となるのであって、後で
調理する必要がある単純な同時押出しによって得られる
食料製品とは相違する。
【０００８】後で調理する必要がある単純な同時押出し
によって得られる食料製品、すなわち、未調理製品は極
めて変形し易い。従って、切断によって必然的に充填物
が圧縮されても、外皮も引き伸ばされて、圧縮された充
填物を必要な位置に留めておくことができるのである。
【０００９】これと対比して、同時押出された調理済の
食料製品は、切断されれば、それが即時に、最終製品と
なるわけである。
【００１０】従って、同時押出し調理後に得られた製品
の塑性特性は極めて限定されたものであり、例えばカッ
タによって充填物が圧縮されてしまうと、ほとんど引き
伸ばされ得ない外皮は、切れ目をふさいで圧縮された充
填物を必要な位置に留めておくというようなことはでき
ないのである。
【００１１】更に、従来例では同時押出し調理されたス
トランドから所望の形状の製品を得ることができず、同
時押出されたストランドの横断面の形状は一定である。
【００１２】従って、本発明の目的はこれらの問題を解
決することである。
【００１３】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明
は、内側の充填物を取り囲んでいて穀類をベースとした
外皮を有する食料製品を同時押出調理し、この外皮がま
だ熱可塑性状態にある間に、前記食料製品を反対方向に
回転する２つの平行な円筒状の面間のニップの中に移動
せしめ、前記２つの平行な円筒状の面のうちの一方の面
は、この面から突出する１つ又は２つ以上の雄切断要素
を有し、他方の面は、この面内に形成された１つ又は２
つ以上の雌切断要素を有し、これら雄及び雌切断要素
は、前記ニップにおいて１つの雄切断要素が１つの雌切
断要素中に延びるように協動しており、前記ニップにお
いて前記雄切断要素が前記食料製品の一部分を前記雌切
断要素中に押し進めてこの部分を前記食料製品の残部か
ら剪断することにより前記食料製品を切断し、切れ目の
ところで前記外皮が前記内側の充填物をおおっているよ
うにすることを特徴とする、同時押出された調理済み食
料製品の製造方法を提供する。
【００１４】同時押出し調理された製品はまだ熱可塑性
状態にある間に切断されるので、いかなる形状にも切断
することができ、一方２つの型により形成された切断ツ
ール及びその縁線が充填物を通過する領域内で外皮の縁
部を完全に接合する。
【００１５】また、本発明による方法を実施する装置に
関してもこの明細書は説明しており、製品の外皮がまだ
熱可塑性状態の領域において、同時押出し調理された製
品の製造装置の後に各々縁線を有する凹設構造の雌型と
突出構造の雄型とを備える切断ユニットが設けられ、前
記２つの縁線が夫々の軸を中心として回転可能な２つの
平行な円筒状の面に配置され、前記雄型の縁線の輪郭は
雌型の縁線の輪郭に対応する。
【００１６】この装置により、膨脹し、同時押出された
ストランドの形状の製品から所望の形状の製品に切断可
能である。
【００１７】本発明の他の特徴及び利点は例としてのみ
提示されている添付図面と下記記述から明らかとなる。
【００１８】本発明による方法は例えば、米国特許第
３，４８０，４４５号明細書において記述されているよ
うな公知の方法による同時押出し調理によりその全長に
亘って一定横断面のストランドを形成する工程を本質的
に含む。
【００１９】ストランドの外皮がまだ熱可塑性状態にあ
る間に、このようにして得られたストランドはその後、
各々縁線を有する２つの型の間で剪断により切断され
る。
【００２０】熱可塑性特性は、ストランドが同時押出し
調理装置を出た後わずか数秒しか持続しない。同時押出
されたストランドが同時押出し調理装置から切断ユニッ
トに搬送される速度と結びついて、この時間が同時押出
し調理装置に対する切断ユニットの位置を決定する。
【００２１】１例において、同時押出されたストランド
外皮の熱可塑性組成物は小麦粉と、砂糖と、塩とを、重
量％で夫々８９％、１０％、１％の割合で含んだ混合物
から生成可能である。その後、５から１０％の水がその
混合物に加えられる。
【００２２】典型的な同時押出し調理条件において、即
ち、約１００バールの圧力と１５０℃台の温度で、この
水含有量は膨脹及び熱可塑性特性双方の特性を併有する
良好な特性を構成する。
【００２３】同時押出された製品のコアを形成する充填
物は、犬もしくは猫のような家庭飼育動物用製品として
意図されている製品を製造することを望む場合、７０重
量％の脂肪、２０重量％の繊維、１０重量％の砂糖の混
合物から生成可能である。
【００２４】この方法において、夫々の軸を中心として
回転可能な２つの平行な円筒状の面上に配置された２つ
の縁線は切断操作中協働してその接触点で剪断すること
により同時押出された製品を切断する。
【００２５】平坦状もしくはレンズ状の製品を得ようと
する場合、同時押出しダイからの排出点と切断ステーシ
ョンとの間で平板化操作を実施することが有利な場合が
ある。
【００２６】
【実施例】本発明による方法は図１に示した型式の装置
を使用して実施され、この装置は例えば、米国特許第
３，４８０，４４５号明細書に記述されている型式の同
時押出し調理装置１と、この同時押出し調理装置により
得られた製品３用切断ユニット２とを具備する。製品３
用の平坦化ユニットは同時押出し調理装置１と、切断ユ
ニット２との間に配設することができる。製品３を同時
押出し調理装置１から切断ユニット２に搬送するために
コンベアベルト５を設けることができる。勿論、このコ
ンベアベルト５は例えば、ローラコンベアのような他の
好適な装置により代替することができる。
【００２７】製品３用の選択的な平坦化装置は水平軸を
有し、コンベアベルト５の進行方向に直交する矢印ｆの
方向にその軸を中心として回転可能なシリンダ６により
形成可能である。このシリンダ６は、製品を平坦化する
ことを望む場合、同時押出し調理装置１において形成さ
れた製品３の厚さより小さい高さだけ上記ベルトから離
れている。
【００２８】図１に更に示したように、切断ユニット２
は２つの垂直方向に隣接した切断シリンダ７，８を備
え、これらのシリンダは平行な水平方向の軸を有し、か
つコンベアベルト５の進行方向に直交し、その軸を中心
として回転可能で、矢印Ｆ１，Ｆ２で示したように反対
方向に回転する。選択的に事前に平坦化された製品３は
互いに接触する領域内の２つのシリンダ７，８間で切断
されるようになっている。
【００２９】図２から分かるように、上部シリンダ７は
凹設構造の雌型９を有し、この型９はその全面に亘って
規則的な間隔で分配され、互いに半径方向に離間し、面
１０により分離され、この面はシリンダの一部として形
成可能である。
【００３０】従って、各雌型９はこの型９と面１０との
交差により形成された縁線１１によりその範囲が定めら
れる。
【００３１】各雌型９は図示されていない装置により圧
縮空気源に接続した凹設面に１以上のオリフィス９１を
有してもよい。
【００３２】下方シリンダ８は突出構造の雄型１２を有
し、この雄型１２はその外面に規則的間隔で分配され、
互いに半径方向に離間し、凹設面１３により分離され
る。各雄型１２は側部１４を有し、この側部１４はその
回りの面１３を中央面１５に接続し、この中央面１５は
平坦状、凹設状、もしくはシリンダの一部として形成可
能である。
【００３３】従って、各雄型１２は側部１４とその中央
面１５との交差により形成された縁線１６を有する。
【００３４】図３に示したように、縁線１６の輪郭は雌
型９の縁線１１の輪郭に対応し、この雌型９は雄型１２
と対向し、この雄型は好ましくは雌型内に僅かに挿入さ
れる。しかし、図５に示したように、１直径分だけ軸が
離間した同半径の２つの円筒状の面に縁線１１，１６が
配置される装置を製造することも可能である。
【００３５】２つのシリンダ７，８は雄型１２が常に雌
型９に対向し、従って、雄型１２の縁線１６が雌型９の
縁線１１と接触するように互いに配置される。
【００３６】この完全に反対な構成を永続的に維持する
ために、２つのシリンダ７，８は２つの戻りギヤを有す
る１つのモータにより回転可能で、各戻りギヤは２つの
シリンダ７，８の１つを駆動する。
【００３７】図３に示したように、互いに対向する雄型
１２及び雌型９の位置はキャビティ１７の範囲を定め
る。更に、雄型１２は突出部を形成し、雌型９は凹部を
形成しているので、シリンダ７の面１０、シリンダ８の
面１３、及び側部１４は空間１８を形成し、この空間１
８及びキャビティ１７は夫々シリンダ７の面１０の一方
側に配置されているので、空間１８はキャビティ１７と
は同一平面にない。
【００３８】正確な形状が雄型及び雌型の形状に依存す
る好適な装置を、シリンダ７，８の直ぐ下流に設け、製
品３の切断により生じたくずを排出回路に向けることが
できる。
【００３９】上記装置は雄型１２と雌型９との間の接触
領域下流のシリンダ７の軸に沿って雌型９の両側に配置
された、雌型９を備えるシリンダ７の接線方向の一連の
ウエッジにより形成可能である。
【００４０】雄型１２及び雌型９に対し製品３を完全に
配置するために、例えば、２つの横方向のガイドにより
形成された装置を切断ユニット２の下流に設けることが
できる。
【００４１】次に、本発明による装置の操作モードにつ
いて記述する。
【００４２】膨脹し、同時押出された製品３は同時押出
し調理装置１により形成される。
【００４３】この製品はコンベアベルト５により搬送さ
れ、選択的に平坦化ユニットにより平坦化される。
【００４４】熱可塑性状態の製品３は、上記横方向ガイ
ドにより位置決めされた後、切断ユニット２に向かって
搬送される。図４に示したように、製品３は雌型９と、
雄型１２との間で切断される。
【００４５】製品３はキャビティ１７内にあるので、製
品３の外皮を切断することにより形成された２つの縁部
２１，２２は接触し、接合線２３を形成する。更に、キ
ャビティ１７外方の空間１８内に配置された残部はキャ
ビティ１７とは異なる面にあるため、縁線１１，１６が
互いに接触するところに剪断力が発生し、キャビティ１
７内に配置された製品から残部を引き離すのを助長す
る。従って、内側の充填物２４を囲む連続した外皮を有
する製品が得られる。
【００４６】シリンダ７，８は回転し続け、雄型１２と
雌型９は分離し、一方上記ウエッジは切断操作により生
じたくずを確実に引き離す。
【００４７】凹設構造の雌型９内に配置されている最終
製品はその後オリフィス９１を介して圧縮空気を投入す
ることにより取り出される。圧縮空気の投入による冷却
効果により、製品は取り出したとき熱可塑性を失うため
に、圧縮空気の投入による最終製品の取り出しは最終製
品の形状を固定するという利点を更に有する。
【００４８】同時に、他の雄型１２が上述の方法と同じ
方法で他の雌型９と係合する。
【００４９】従って、本発明は、同時押出し調理により
得られた製品を所望の形状に切断可能とする一方、同時
にその外側の穀類をベースとした外皮と、内側の充填物
を保護する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による装置の図解図。
【図２】本発明による装置の切断シリンダの軸に直交す
る断面図。
【図３】雄型と雌型との接触を図示する、図１の線Ａ−
Ａ上の切断シリンダ軸の貫通面に沿う詳細部の断面図。
【図４】同時押出された製品の切断を図示する図３と同
様な断面図。
【図５】図３の断面に示した詳細部の変形例を示す図。
【符号の説明】
１ 同時押出し調理装置 ２ 切断ユニット ３ 製品 ５ コンベアベルト ６ シリンダ ７ 切断シリンダ ８ 切断シリンダ ９ 雌型 １０ 面 １１ 縁線 １２ 雄型 １３ 凹設面 １４ 側部 １５ 中央面 １６ 縁線 １７ キャビティ １８ 空間 ２１ 縁部 ２２ 縁部 ２３ 接合線

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 内側の充填物を取り囲んでいて穀類をベ
    ースとした外皮を有する食料製品を同時押出調理し、こ
    の外皮がまだ熱可塑性状態にある間に、前記食料製品を
    反対方向に回転する２つの平行な円筒状の面間のニップ
    の中に移動せしめ、前記２つの平行な円筒状の面のうち
    の一方の面は、この面から突出する１つ又は２つ以上の
    雄切断要素を有し、他方の面は、この面内に形成された
    １つ又は２つ以上の雌切断要素を有し、これら雄及び雌
    切断要素は、前記ニップにおいて１つの雄切断要素が１
    つの雌切断要素中に延びるように協働しており、前記ニ
    ップにおいて前記雄切断要素が前記食料製品の一部分を
    前記雌切断要素中に押し進めてこの部分を前記食料製品
    の残部から剪断することにより前記食料製品を切断し、
    切れ目のところで前記外皮が前記内側の充填物をおおっ
    ているようにすることを特徴とする、同時押出された調
    理済み食料製品の製造方法。
  2. 【請求項２】 協働する前記雄及び雌切断要素の前縁及
    び後縁が、前記食料製品を切断するために協働する、請
    求項１に記載の方法。
  3. 【請求項３】 切断される前に前記食料製品を平坦化す
    る、請求項１又は２に記載の方法。
  4. 【請求項４】 前記食料製品を切断した後に、圧縮空気
    を前記雌切断要素中に注入して、前記雌切断要素から前
    記食料製品の切断された部分を取り除く、請求項１又は
    ２に記載の方法。
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