JP2024076534A - 車両用開閉体駆動装置及びドラム - Google Patents

車両用開閉体駆動装置及びドラム Download PDF

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Abstract

【課題】ワイヤ溝とワイヤの擦れによる異音の発生を防止または低減するとともに、構造の簡単化、小型化、低コスト化を図ることができる車両用開閉体駆動装置及びドラムを提供する。
【解決手段】回転軸を中心として回転駆動されるドラムと、前記ドラムを収容するドラムハウジングと、を有し、前記ドラムは、車両用開閉体を駆動するためのワイヤが巻回されるワイヤ溝を有し、前記ドラムハウジングは、前記ワイヤ溝に前記ワイヤを案内するワイヤ案内部を有し、前記ワイヤ溝の側方に前記ワイヤ案内部が位置し、前記ワイヤ溝を形成する溝山の傾斜度合いは、前記溝山が前記ワイヤ案内部に向かうように設定される、ことを特徴とする車両用開閉体駆動装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用開閉体駆動装置及びドラムに関する。
例えば、特許文献1には、巻取ドラムと、巻取ドラムを回転駆動する回転軸と、巻取ドラムの外周に設けられた螺旋状に連続するワイヤ溝と、スライダベースに接続されるとともに両端部が巻取ドラムに連結されたワイヤと、巻取ドラムを収容するとともにワイヤ溝にワイヤを導くワイヤ案内部が形成されたケーシングとを有するワイヤ式レギュレータが記載されている。
特開平8-21150号公報
ワイヤ式レギュレータは、巻取ドラムのワイヤ溝とワイヤが擦れて異音が発生するおそれがあり、この異音発生の問題は、巻取ドラムの軸方向の両端側(一端側、他端側)で顕著となる傾向がある。そこで、特許文献1のワイヤ式レギュレータは、巻取ドラムと回転軸とを、軸方向の相対移動は自由に、かつ回転方向へは一体に回転するように支持している。
ところが、特許文献1のワイヤ式レギュレータは、巻取ドラムと回転軸とを、軸方向の相対移動は自由に、かつ回転方向へは一体に回転するように支持する機構が複雑となり(例えば、巻取ドラムの回転軸上において、その中立位置から移動した巻取ドラムを中立位置に戻すための圧縮ばねが必要となり)、巻取ドラム及びケーシングの軸方向への大型化及び高コスト化を招いていた。
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、ワイヤ溝とワイヤの擦れによる異音の発生を防止または低減するとともに、構造の簡単化、小型化、低コスト化を図ることができる車両用開閉体駆動装置及びドラムを提供することを目的とする。
本実施形態の車両用開閉体駆動装置は、回転軸を中心として回転駆動されるドラムと、前記ドラムを収容するドラムハウジングと、を有し、前記ドラムは、車両用開閉体を駆動するためのワイヤが巻回されるワイヤ溝を有し、前記ドラムハウジングは、前記ワイヤ溝に前記ワイヤを案内するワイヤ案内部を有し、前記ワイヤ溝の側方に前記ワイヤ案内部が位置し、前記ワイヤ溝を形成する溝山の傾斜度合いは、前記溝山が前記ワイヤ案内部に向かうように設定される、ことを特徴とする。
本発明によれば、ワイヤ溝とワイヤの擦れによる異音の発生を防止または低減するとともに、構造の簡単化、小型化、低コスト化を図ることができる車両用開閉体駆動装置及びドラムを提供することができる。
ワイヤ溝を形成する溝山の傾斜度合いの定義を示す概念図である。 ワイヤ溝を形成する溝山の底部のピッチの定義を示す概念図である。 ウインドレギュレータを示す図である。 ドラムハウジングとドラムの収容状態を示す拡大図である。 図4のV-V線に沿う断面図である。 図4のVI-VI線に沿う断面図である。 アッパワイヤ案内部とロアワイヤ案内部を重ねて描いた図である。 溝山の複数領域毎に溝山の傾斜度合いと溝山の底部のピッチを設定する場合の一例を示す図である。
特許請求の範囲で規定する「ウインドレギュレータ」は、自動車(車両)に組み込んだ状態のウインドレギュレータ、及び、自動車(車両)に組み込む前のアッシ(サブアッシ)状態のウインドレギュレータの双方を含む概念で使用する(いずれも特許発明の技術的範囲に含まれる)。特許請求の範囲で規定する「ドラム」は、ウインドレギュレータに組み込んだ状態のドラム、および、ウインドレギュレータに組み込む前の状態のドラムの双方を含む概念で使用する(いずれも特許発明の技術的範囲に含まれる)。また、「ウインドレギュレータ」は「車両用開閉体駆動装置」と読み替えてもよい。また、「ウインドガラス」は、「車両用開閉体」と読み替えてもよい。また、「ワイヤ」は、「ケーブル」と読み替えてもよい。
本実施形態のウインドレギュレータは、回転軸を中心として回転駆動されるドラムの外周面に形成された、ウインドガラスを駆動するためのワイヤが巻回されるワイヤ溝の形状・構造に工夫を施したものである。本実施形態のウインドレギュレータは、ドラムを収容するドラムハウジングに形成された、ワイヤ溝にワイヤを案内するワイヤ案内部を有し、ワイヤ溝の側方にワイヤ案内部が位置する。そして、ワイヤ溝を形成する溝山の傾斜度合いは、溝山がワイヤ案内部に向かうように設定される。さらに、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離に応じて、「ワイヤ溝を形成する溝山の傾斜度合い」、及び、「ワイヤ溝を形成する溝山の底部のピッチ」が設定される。以下、「ワイヤ溝を形成する溝山の傾斜度合い」、及び、「ワイヤ溝を形成する溝山の底部のピッチ」の定義について、図面を参照して説明する。なお、「傾斜度合い」は「傾斜角度」と読み替えられてもよい(傾斜度合いが傾斜角度を含んでいてもよい)。
図1A~図1Eは、ワイヤ溝を形成する溝山の傾斜度合いの定義を示す概念図である。ワイヤ溝は、ドラムの外周面に形成された螺旋状に連続する溝(螺旋溝)であり、ドラムの回転軸方向(図中の上下方向)に周期的に現れる溝山と、隣接する溝山の間に規定(画成)される周期的な溝山の底部とを有している。なお、図1A~図1Eでは、作図の便宜上の理由により、溝山の頂部と底部を尖った(鋭角の)形状に描いているが、実際には、溝山の頂部と底部は若干の丸み(R面)を帯びた形状となっている。さらに、図1A~図1Eでは、溝山の傾斜度合い(傾斜角度)の違いを誇張して描いている。
図1Aは、溝山の傾斜度合いがゼロの基準状態を示している。図1Aでは、1つの溝山に注目したとき、回転軸方向と直交する方向(図中の左右方向)に位置する溝山の頂部を中心とした二等辺三角形を呈しており、隣接する溝山の底部から両者の間に位置する溝山の頂部を結んだ二辺が等辺部を構成している。なお、上述した特許文献1を含んだ従来のウインドレギュレータは、回転軸方向の位置にかかわらず一律に、ワイヤ溝を形成する溝山の傾斜度合いがゼロの状態となっている。
図1B、図1Cは、溝山の傾斜度合いが緩やかに設定された状態を示している。図1B、図1Cでは、溝山の傾斜度合いを視覚的に把握しやすくするために、図1Aの基準状態の等辺部の交点(溝山の頂部)を通り、且つ、回転軸方向と直交する方向(図中の左右方向)に延びる仮想線(二点鎖線)を描いている。図1B、図1Cでは、1つの溝山に注目したとき、回転軸方向と直交する方向(図中の左右方向)に位置する溝山の頂部を中心として、隣接する溝山の一方の底部から溝山の頂部を結んだ長辺部と、隣接する溝山の他方の底部から溝山の頂部を結んだ短辺部とを有している。図1Bでは、ワイヤ案内部がワイヤ溝の側方かつ下方(斜め下)に位置しており、そのワイヤ案内部に向かって溝山の傾斜度合いが設定される例を描いている。図1Cでは、ワイヤ案内部がワイヤ溝の側方かつ上方(斜め上)に位置しており、そのワイヤ案内部に向かって溝山の傾斜度合いが設定される例を描いている。
図1D、図1Eは、溝山の傾斜度合いが急峻に設定された状態を示している。図1D、図1Eでは、溝山の傾斜度合いを視覚的に把握しやすくするために、図1Aの基準状態の等辺部の交点(溝山の頂部)を通り、且つ、回転軸方向と直交する方向(図中の左右方向)に延びる仮想線(二点鎖線)を描いている。図1D、図1Eでは、1つの溝山に注目したとき、回転軸方向と直交する方向(図中の左右方向)に位置する溝山の頂部を中心として、隣接する溝山の一方の底部から溝山の頂部を結んだ長辺部と、隣接する溝山の他方の底部から溝山の頂部を結んだ短辺部とを有している。図1Dでは、ワイヤ案内部がワイヤ溝の側方かつ下方(斜め下)に位置しており、そのワイヤ案内部に向かって溝山の傾斜度合いが設定される例を描いている。図1Eでは、ワイヤ案内部がワイヤ溝の側方かつ上方(斜め上)に位置しており、そのワイヤ案内部に向かって溝山の傾斜度合いが設定される例を描いている。
図1B、図1Cにおける溝山の長辺部と、図1D、図1Eにおける溝山の長辺部とを比較すると、前者が後者よりも短くなっている(後者が前者よりも長くなっている)。図1B、図1Cにおける溝山の短辺部と、図1D、図1Eにおける溝山の短辺部とを比較すると、前者が後者よりも長くなっている(後者が前者よりも短くなっている)。図1B、図1Cにおいて、溝山とワイヤ案内部の回転軸方向(図中の上下方向)の距離が相対的に小さくなっており、このため、図1B、図1Cにおける溝山の傾斜度合いが相対的に緩く設定されている。図1D、図1Eにおいて、溝山とワイヤ案内部の回転軸方向(図中の上下方向)の距離が相対的に大きくなっており、このため、図1D、図1Eにおける溝山の傾斜度合いが相対的に急峻に設定されている。
図2A~図2Eは、ワイヤ溝を形成する溝山の底部のピッチの定義を示す概念図である。上述した通り、ワイヤ溝は、ドラムの外周面に形成された螺旋状に連続する溝(螺旋溝)であり、ドラムの回転軸方向(図中の上下方向)に周期的に現れる溝山と、隣接する溝山の間に規定(画成)される周期的な溝山の底部とを有している。図2A~図2Eに描いたように、溝山の底部のピッチは、隣接する溝山の底部の頂部どうしの回転軸方向(図中の上下方向)の間隔(距離)Pとして定義される。
ワイヤ溝を形成する溝山の底部のピッチPは、溝山とワイヤ案内部の回転軸方向(図中の上下方向)の距離に応じて設定される。図2Aでは、溝山の傾斜度合いがゼロの基準状態において、溝山の底部のピッチをP1で描いている。図2B、図2Cでは、溝山の傾斜度合いが緩やかに設定された状態において、溝山の底部のピッチをP2で描いている。図2D、図2Eでは、溝山の傾斜度合いが急峻に設定された状態において、溝山の底部のピッチをP3で描いている。ピッチP1、P2、P3の大小関係は、P1<P2<P3を満足する。すなわち、溝山の底部のピッチは、ワイヤ案内部との回転軸方向(図中の上下方向)の距離が大きいほど長く設定され、ワイヤ案内部との回転軸方向(図中の上下方向)の距離が小さいほど短く設定される。
図3~図7を参照して、本実施形態のウインドレギュレータについて説明する。図3は、ウインドレギュレータを示す図である。図4は、ドラムハウジングとドラムの収容状態を示す拡大図である。図5は、図4のV-V線に沿う断面図である。図6は、図4のVI-VI線に沿う断面図である。図7は、アッパワイヤ案内部とロアワイヤ案内部を重ねて描いた図である。
ウインドレギュレータ10は、車両のドア(図示略)に取り付けられてウインドガラス(図示略)を昇降させる昇降装置である。ウインドレギュレータ10は、ウインドガラスの昇降方向に延びるガイドレール11と、ガイドレール11の長手方向に移動可能に支持されたスライダ12と、を備えている。スライダ12は、ウインドガラス、あるいはウインドガラスを保持するガラスホルダに取り付けられる。スライダ12がガイドレール11に沿って移動することによって、ウインドガラスが昇降する。図1は、ウインドガラスが最も上昇した状態でのスライダ12の位置を示している。
ガイドレール11の側方にドラムハウジング13が設けられている。ガイドレール11の上端に取り付けられたワイヤガイド(ケーブルガイド)14とドラムハウジング13とを、アッパアウタケーシング15が接続している。ガイドレール11の下端に取り付けられたワイヤガイド(ケーブルガイド)16とドラムハウジング13を、ロアアウタケーシング17が接続している。アッパアウタケーシング15とロアアウタケーシング17はそれぞれ管状であり、内部にワイヤ挿通孔を有している。ワイヤガイド14、16は、ガイドレール11に対して回転するプーリでも良く、回転しないガイドでも良い。
ドラムハウジング13には、ドラム20が回転可能に支持されている。また、ドラムハウジング13には、モータユニット21が取り付けられている。モータユニット21は、モータ22によって駆動部23の回転軸(セレーション軸)23aを回転させる。駆動部23の回転軸23aがドラム20の嵌合孔20aに嵌合して、駆動部23の回転軸23aの回転がドラム20に伝達される。
ドラム20は、嵌合孔20aを囲む円筒形状の部材であり、螺旋状のワイヤ溝(ケーブル溝)20Xを外周面に有している。ワイヤ溝20Xにはアッパインナワイヤ(アッパインナケーブル、ケーブル)24とロアインナワイヤ(ロアインナケーブル、ケーブル)25が巻回される。アッパインナワイヤ24は、アッパアウタケーシング15の内部のワイヤ挿通孔を通ってワイヤガイド14に導かれて、スライダ12に接続する。ロアインナワイヤ25は、ロアアウタケーシング17の内部のワイヤ挿通孔を通ってワイヤガイド16に導かれて、スライダ12に接続する。
以上の構造のウインドレギュレータ10では、モータ22を駆動してドラム20を回転させることによって、スライダ12がガイドレール11に沿って昇降方向に移動し、ウインドガラスを昇降させる。具体的には、図3及び図4の反時計方向にドラム20が回転すると、アッパインナワイヤ24がドラム20に巻き取られると共にロアインナワイヤ25がドラム20から繰り出されて、スライダ12が上昇する。図3及び図4の時計方向にドラム20が回転すると、ロアインナワイヤ25がドラム20に巻き取られると共にアッパインナワイヤ24がドラム20から繰り出されて、スライダ12が下降する。このように、ウインドレギュレータ10は、アッパインナワイヤ24とロアインナワイヤ25を介してスライダ12に駆動力を伝達するワイヤ駆動式のウインドレギュレータである。
続いて、ドラムハウジング13について詳細に説明する。
ドラムハウジング13のうち、アッパインナワイヤ24とロアインナワイヤ25が配設される側を表側とし、その反対側を裏側とする。図4はドラムハウジング13の表側を示している。
ドラムハウジング13は、ドラム20を回転可能に収容支持するドラム収容部30と、アッパアウタケーシング15が接続するアッパアウタケーシング接続部31と、ロアアウタケーシング17が接続するロアアウタケーシング接続部32と、を備えている。
図5に示すように、ドラム収容部30は、ドラム20の外周面に形成されたワイヤ溝20Xを囲む筒状壁30aと、ドラム20の底面に対向する底壁30bと、を有する。底壁30bの中央にボス30cが突出しており、ドラム20に形成した支持孔20cにボス30cが挿入されている。ドラム20は、ボス30cを中心として回転可能に支持される。
アッパアウタケーシング接続部31は、アッパアウタケーシング15の外側を囲む側壁部と、アッパアウタケーシング15の端部が当接する端壁部を有する。アッパアウタケーシング15はアッパアウタケーシング接続部31に挿入され、アッパアウタケーシング接続部31の端壁部にアッパアウタケーシング15の端部が当接して、挿入方向の位置が定められる。さらに、ドラムハウジング13のうち、アッパアウタケーシング接続部31及びアッパアウタケーシング15の接続部近傍には、アッパインナワイヤ24のドラムハウジング13への入口部であり、ワイヤ溝20Xにアッパインナワイヤ24を案内するアッパワイヤ案内部(アッパケーブル案内部、ケーブル案内部)13Xが形成されている。アッパワイヤ案内部13Xは、ドラムハウジング13の入口部において、ドラム20の回転軸方向の両側からアッパインナワイヤ24を挟持する複数の爪部から構成されている(図6参照)。
ロアアウタケーシング接続部32は、ロアアウタケーシング17の外側を囲む側壁部と、ロアアウタケーシング17の端部が当接する端壁部を有する。ロアアウタケーシング17はロアアウタケーシング接続部32に挿入され、ロアアウタケーシング接続部32の端壁部にロアアウタケーシング17の端部が当接して、挿入方向の位置が定められる。さらに、ドラムハウジング13のうち、ロアアウタケーシング接続部32及びロアアウタケーシング17の接続部近傍には、ロアインナワイヤ25のドラムハウジング13への入口部であり、ワイヤ溝20Xにロアインナワイヤ25を案内するロアワイヤ案内部(ロアケーブル案内部、ケーブル案内部)13Yが形成されている。ロアワイヤ案内部13Yは、ドラムハウジング13の入口部において、ドラム20の回転軸方向の両側からロアインナワイヤ25を挟持する複数の爪部から構成されている(図6参照)。
ドラムハウジング13は、車両ドアに対して取り付けるための3つのドア締結部33、34及び35を備えている。ドア締結部33、34及び35を結ぶ仮想の三角形を設定した場合、当該三角形がドラム収容部30を囲むような配置で設けられている。ドア締結部33、34及び35は、車両ドアのドアパネルに対して、かしめ、ボルト止めなどの手段によって締結固定される。
また、ドラムハウジング13は、モータユニット21を取り付けるための3つのモータユニット締結部36、37及び38を備えている。モータユニット締結部36はドラム収容部30とドア締結部33の間に配置され、モータユニット締結部37はドラム収容部30とドア締結部34の間に配置され、モータユニット締結部38はドア締結部34とドア締結部35の間に配置されている。モータユニット締結部36、37及び38は、モータユニット21に対して、かしめ、ボルト止めなどの手段によって締結固定される。モータユニット21をドラムハウジング13に取り付けることにより、駆動部23の回転軸23aがドラム20の嵌合孔20aに嵌合する。
アッパインナワイヤ24は、ワイヤガイド14とアッパアウタケーシング接続部31の間ではアッパアウタケーシング15の内部のワイヤ挿通孔を通り、アッパアウタケーシング接続部31からドラム収容部30の間でアッパアウタケーシング15から出て、アッパワイヤ案内部13Xからドラム収容部30に向けて下方(斜め下方)に延びる。そして、ドラム収容部30の内部で、アッパインナワイヤ24がドラム20のワイヤ溝20Xに巻回される。
ロアインナワイヤ25は、ワイヤガイド16とロアアウタケーシング接続部32の間ではロアアウタケーシング17の内部のワイヤ挿通孔を通り、ロアアウタケーシング接続部32からドラム収容部30の間でロアアウタケーシング17から出て、ロアワイヤ案内部13Yからドラム収容部30に向けて上方(斜め上方)に延びる。そして、ドラム収容部30の内部で、ロアインナワイヤ25がドラム20のワイヤ溝20Xに巻回される。
このように、本実施形態のウインドレギュレータ10は、嵌合孔20aに嵌合された回転軸23aを中心として回転駆動されるドラム20と、ドラム20を収容するドラムハウジング13とを有している。ドラム20は、ウインドガラスを駆動するためのアッパインナワイヤ24及びロアインナワイヤ25(ワイヤ)が巻回されるワイヤ溝20Xを有している。ドラムハウジング13は、ワイヤ溝20Xにアッパインナワイヤ24を案内するアッパワイヤ案内部13X(ワイヤ案内部)と、ワイヤ溝20Xにロアインナワイヤ25を案内するロアワイヤ案内部13Y(ワイヤ案内部)とを有している。
ワイヤ溝20Xの側方にアッパワイヤ案内部13X及びロアワイヤ案内部13Y(ワイヤ案内部)が位置している。図6に示すように、アッパワイヤ案内部13X及びロアワイヤ案内部13Y(ワイヤ案内部)は、ドラム20のワイヤ溝20Xのうち、ドラム20の回転軸方向の中間部(中心部)の側方に位置している。図7に示すように、実線で描いたアッパワイヤ案内部13Xと、破線で描いたロアワイヤ案内部13Yとが、ドラム20の回転軸方向に僅かだけ(例えばワイヤ一本分だけ)オフセットされて配置されているが、以下では、アッパワイヤ案内部13Xとロアワイヤ案内部13Yがともに、ドラム20のワイヤ溝20Xのうち、ドラム20の回転軸方向の中間部(中心部)の側方に位置しているものとして説明する。
今、発明の理解を容易にするために、図5、図6を参照して、ドラム20のワイヤ溝20Xを形成する溝山が回転軸方向に沿って5つあるものとして簡略化して説明する。5つの溝山に符号20XA、20XB、20XC、20XD、20XEを付す。溝山20XAは、アッパワイヤ案内部13X及びロアワイヤ案内部13Yと同じ回転軸方向位置にある。すなわち、溝山20XAは、アッパワイヤ案内部13X及びロアワイヤ案内部13Yとの回転軸方向の距離を略ゼロとみなすことができる。溝山20XB、20XCは、アッパワイヤ案内部13X及びロアワイヤ案内部13Yとの回転軸方向の距離が第1の距離(溝山20XAの略ゼロより大きい距離)となっている。溝山20XD、20XEは、アッパワイヤ案内部13X及びロアワイヤ案内部13Yとの回転軸方向の距離が第2の距離(溝山20XB、20XCの第1の距離より大きい距離)となっている。
そして、本実施形態のウインドレギュレータ10では、アッパワイヤ案内部13X及びロアワイヤ案内部13Yとの回転軸方向の距離に応じて、ドラム20のワイヤ溝20Xを形成する溝山20XA、20XB、20XC、20XD、20XEの傾斜度合いを最適設定している。より具体的には、アッパワイヤ案内部13X及びロアワイヤ案内部13Yとの回転軸方向の距離が略ゼロ(最も小さい)の溝山20XAについて、溝山20XAの傾斜度合いがゼロの基準状態としている(図1A参照)。また、アッパワイヤ案内部13X及びロアワイヤ案内部13Yとの回転軸方向の距離が第1の距離(2番目に小さい)の溝山20XB、20XCについて、溝山20XB、20XCの傾斜度合いが緩やかに設定された状態(図1B、図1C参照)としている。さらに、アッパワイヤ案内部13X及びロアワイヤ案内部13Yとの回転軸方向の距離が第2の距離(最も大きい)の溝山20XD、20XEについて、溝山20XD、20XEの傾斜度合いが急峻に設定された状態(図1D、図1E参照)としている。
このように、溝山20XA、20XB、20XC、20XD、20XEの傾斜度合いが、溝山20XA、20XB、20XC、20XD、20XE(の頂部)がアッパワイヤ案内部13X及びロアワイヤ案内部13Yに向かうように設定されている。
溝山20XA、20XB、20XC、20XD、20XEの傾斜度合いは、アッパワイヤ案内部13X及びロアワイヤ案内部13Yとの回転軸方向の距離が大きいほど急峻に設定され、アッパワイヤ案内部13X及びロアワイヤ案内部13Yとの回転軸方向の距離が小さいほど緩やかに設定される。
なお、回転軸方向に並んで見える複数の溝山の傾斜度合いは、必ずしもワイヤ案内部との回転軸方向の距離に応じて設定しなくても良く、すべての溝山の傾斜度合いを均一にしても良い。ワイヤ案内部と対向する溝山や回転軸方向の距離が少ない溝山は傾斜度合いをゼロにし、その他の溝山の傾斜度合いを均一にしても良い。
図6は、ウインドガラスが上死点でアッパインナワイヤ24及びロアインナワイヤ25が巻き取り又は繰り出しされる部位を描いている。図6において、溝山20XEの傾斜度合いは、ウインドガラスが上死点でアッパインナワイヤ24及びロアインナワイヤ25が巻き取り又は繰り出しされる部位で最も急峻となるように設定されている。ウインドガラスの下死点も同様であり、溝山20XDの傾斜度合いは、ウインドガラスが下死点でアッパインナワイヤ24及びロアインナワイヤ25が巻き取り又は繰り出しされる部位で最も急峻となるように設定されている。このように、溝山20XD、20XEの傾斜度合いは、ウインドガラスが上死点又は下死点でアッパインナワイヤ24及びロアインナワイヤ25が巻き取り又は繰り出しされる部位で最も急峻となるように設定されている。
さらに、本実施形態のウインドレギュレータ10では、アッパワイヤ案内部13X及びロアワイヤ案内部13Yとの回転軸方向の距離に応じて、ドラム20のワイヤ溝20Xを形成する溝山20XA、20XB、20XC、20XD、20XEの底部のピッチが設定される。
図5において、溝山20XAと溝山20XB、20XCとの間の底部に符号20Y1を付し、溝山20XB、20XCと溝山20XD、20XEとの間の底部に符号20Y2を付し、溝山20XD、20XEとその外側の溝山との間の底部に符号20Y3を付す。この場合、隣接する溝山の底部20Y1と溝山の底部20Y2どうしの回転軸方向の間隔であるピッチが相対的に小さく、隣接する溝山の底部20Y2と溝山の底部20Y3どうしの回転軸方向の間隔であるピッチが相対的に大きくなっている。
このように、溝山20XA、20XB、20XC、20XD、20XEの底部のピッチは、アッパワイヤ案内部13X及びロアワイヤ案内部13Yとの回転軸方向の距離が大きいほど長く設定され、アッパワイヤ案内部13X及びロアワイヤ案内部13Yとの回転軸方向の距離が小さいほど短く設定される。つまり、ワイヤ溝を形成する溝山の底部のピッチについて、上述した図2A~図2Eで例示したP1<P2<P3の関係が満足される。
また、溝山20XA、20XB、20XC、20XD、20XEの底部のピッチは、ウインドガラスが上死点又は下死点でアッパインナワイヤ24及びロアインナワイヤ25が巻き取り又は繰り出しされる部位で最も大きくなるように設定されている。
図8A、図8Bに示すように、ドラム20のワイヤ溝20Xを形成する溝山は、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離に応じた複数領域に区画することができる。図8Aでは、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離が略ゼロの第1の領域と、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離が「小」の第2の領域と、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離が「大」の第3の領域とに区画されている。図8Bでは、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離が略ゼロの第1の領域と、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離が「小」の第2の領域と、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離が「中」の第3の領域と、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離が「大」の第4の領域とに区画されている。図8A、図8Bは、作図の便宜上の理由により、溝山の傾斜度合いとピッチが同じになるように、ドラムのワイヤ溝を描いている。
図8Aにおいて、第1の領域では、溝山の傾斜度合いがゼロの基準状態であり、溝山の底部のピッチが最小となっている。第2の領域では、溝山の傾斜度合いが緩やかに設定され、溝山の底部のピッチが2番目に小さく設定されている。第3の領域では、溝山の傾斜度合いが急峻に設定され、溝山の底部のピッチが最大に設定されている。
図8Bにおいて、第1の領域では、溝山の傾斜度合いがゼロの基準状態であり、溝山の底部のピッチが最小となっている。第2の領域では、溝山の傾斜度合いが最も緩やかに設定され、溝山の底部のピッチが2番目に小さく設定されている。第3の領域では、溝山の傾斜度合いが2番目に緩やかに設定され、溝山の底部のピッチが2番目に大きく設定されている。第4の領域では、溝山の傾斜度合いが最も急峻に設定され、溝山の底部のピッチが最大となっている。
図8A、図8Bに示すように、溝山の傾斜度合いは、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離に応じた複数領域のいずれに属するかに応じて段階的に設定される。また、溝山の底部のピッチは、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離に応じた複数領域のいずれに属するかに応じて段階的に設定される。なお、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離に応じた複数領域を何段階に設定するかには自由度があり、種々の設計変更が可能である。図8Aで例示した3段階や図8Bで例示した4段階に限定されることはなく、2段階や5段階以上であってもよい。
このように、本実施形態の車両用開閉体駆動装置は、回転軸を中心として回転駆動されるドラムと、前記ドラムを収容するドラムハウジングと、を有し、前記ドラムは、車両用開閉体を駆動するためのワイヤが巻回されるワイヤ溝を有し、前記ドラムハウジングは、前記ワイヤ溝に前記ワイヤを案内するワイヤ案内部を有し、前記ワイヤ溝の側方に前記ワイヤ案内部が位置し、前記ワイヤ溝を形成する溝山の傾斜度合いは、前記溝山が前記ワイヤ案内部に向かうように設定される。
これにより、ワイヤ溝とワイヤの擦れによる異音の発生を防止または低減するとともに、構造の簡単化、小型化、低コスト化を図ることができる。
ドラムのワイヤ溝のうち、ワイヤ案内部の真横に位置する(回転軸方向の距離がゼロ)の部位であれば、溝山の傾斜度合いがゼロの基準状態であっても、ワイヤの巻き取り/繰り出し時におけるワイヤ溝との擦れによる異音発生のおそれは低い。しかし、例えば、ドラムのワイヤ溝のうち、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離が大きくなるに連れて、ワイヤ案内部からワイヤ溝に至るワイヤ角度が急峻となるため、ワイヤの巻き取り/繰り出し時におけるワイヤ溝との擦れによる異音発生のおそれが高くなる。
そこで、本実施形態では、ワイヤ溝を形成する溝山の傾斜度合いを、溝山がワイヤ案内部に向かうように設定することで、ワイヤの巻き取り/繰り出し時におけるワイヤ溝との擦れによる異音発生を効果的に防止または低減することができる。また、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離に応じて、ワイヤ溝を形成する溝山の傾斜度合いを最適設定する(例えば、溝山の傾斜度合いをワイヤ案内部との回転軸方向の距離が大きいほど急峻に設定し、且つ、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離が小さいほど緩やかに設定する)ことで、ワイヤの巻き取り/繰り出し時におけるワイヤ溝との擦れによる異音発生を効果的に防止または低減することができる。また、ドラムのワイヤ溝の形状を変えるだけであり、上述した特許文献1のような大掛かりな機構(巻取ドラムと回転軸を軸方向の相対移動が自由に支持する機構)が不要となるので、装置の構造の簡単化、小型化、低コスト化を図ることができる。
なお、ワイヤ溝を形成する溝山の傾斜度合いを最適設定した場合であっても、ワイヤ溝の周辺部には、ドラムハウジングのドラム収容部の筒状壁が最小クリアランスで位置しているので、ワイヤがワイヤ溝から外れることはない。
また、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離に応じて、ワイヤ溝を形成する溝山の底部のピッチを最適設定することで、傾斜角度が異なる溝山を有するワイヤ溝を作り易くすることができる。すなわち、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離が大きく傾斜度合いが大きい溝山を作る場合であっても、当該部分の溝山の底部のピッチを大きくすることで、傾斜度合いが大きい溝山を一定の大きさ・太さで作ることができ、剛性や耐久性を維持することができる。溝山の底部のピッチを変える場合でも、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離が小さい部分のピッチは変えずに、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離が大きい部分のピッチだけを変えることで、装置の構造の簡単化、小型化、低コスト化を図ることができる。
以上、本開示に係る発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示に係る発明が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示に係る発明は、特許請求の範囲の記載に基づいて定まる発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に係る発明に対して何ら制限的な意味をもたらさない。
上記の実施形態では、アッパワイヤ案内部13Xとロアワイヤ案内部13Yがともに、ドラム20のワイヤ溝20Xのうち、ドラム20の回転軸方向の中間部(中心部)の側方に位置しているものとして説明した。しかし、アッパワイヤ案内部13Xとロアワイヤ案内部13Yの少なくとも一方が、ドラム20のワイヤ溝20Xのうち、ドラム20の回転軸方向の一端寄り又は他端寄りの側方に位置していてもよい。この場合であっても、ワイヤ案内部との回転軸方向の距離に応じて、ワイヤ溝を形成する溝山の傾斜度合い、及び/又は、ワイヤ溝を形成する溝山の底部のピッチが設定される。また、ワイヤ案内部が回転軸方向においてドラム20とずれていて(ドラム20と対向していない)も良い。ワイヤ案内部が回転軸方向においてドラム20とずれる場合も「ワイヤ溝の側方にワイヤ案内部が位置している」ことに含まれる。
10 ウインドレギュレータ(車両用開閉体駆動装置)
11 ガイドレール
12 スライダ
13 ドラムハウジング
13X アッパワイヤ案内部(ワイヤ案内部)(アッパケーブル案内部、ケーブル案内部)
13Y ロアワイヤ案内部(ワイヤ案内部)(ロアケーブル案内部、ケーブル案内部)
14 ワイヤガイド(ケーブルガイド)
15 アッパアウタケーシング
16 ワイヤガイド(ケーブルガイド)
17 ロアアウタケーシング
20 ドラム
20a 嵌合孔
20c 支持孔
20X ワイヤ溝(ケーブル溝)
20XA 傾斜度合いがゼロの基準状態の溝山
20XB 20XC 傾斜度合いが緩やかに設定された状態の溝山
20XD、20XE 傾斜度合いが急峻に設定された状態の溝山
20Y1 20Y2 20Y3 溝山の底部
21 モータユニット
22 モータ
23 駆動部
23a 回転軸(セレーション軸)
24 アッパインナワイヤ(ワイヤ)(アッパインナケーブル、ケーブル)
25 ロアインナワイヤ(ワイヤ)(ロアインナケーブル、ケーブル)
30 ドラム収容部
30a 筒状壁
30b 底壁
30c ボス
31 アッパアウタケーシング接続部
32 ロアアウタケーシング接続部
33 34 35 ドア締結部
36 37 38 モータユニット締結部

Claims (10)

  1. 回転軸を中心として回転駆動されるドラムと、
    前記ドラムを収容するドラムハウジングと、
    を有し、
    前記ドラムは、車両用開閉体を駆動するためのワイヤが巻回されるワイヤ溝を有し、
    前記ドラムハウジングは、前記ワイヤ溝に前記ワイヤを案内するワイヤ案内部を有し、
    前記ワイヤ溝の側方に前記ワイヤ案内部が位置し、
    前記ワイヤ溝を形成する溝山の傾斜度合いは、前記溝山が前記ワイヤ案内部に向かうように設定される、
    ことを特徴とする車両用開閉体駆動装置。
  2. 前記ワイヤ案内部との前記回転軸方向の距離に応じて、前記溝山の傾斜度合いが設定される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用開閉体駆動装置。
  3. 前記溝山の傾斜度合いは、前記ワイヤ案内部との前記回転軸方向の距離が大きいほど急峻に設定され、前記ワイヤ案内部との前記回転軸方向の距離が小さいほど緩やかに設定される、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用開閉体駆動装置。
  4. 前記溝山の傾斜度合いは、前記ワイヤ案内部との前記回転軸方向の距離に応じた複数領域のいずれに属するかに応じて段階的に設定される、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用開閉体駆動装置。
  5. 前記溝山の傾斜度合いは、前記車両用開閉体が上死点又は下死点で前記ワイヤが巻き取り又は繰り出しされる部位で最も急峻となるように設定される、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用開閉体駆動装置。
  6. 前記ワイヤ案内部との前記回転軸方向の距離に応じて、前記ワイヤ溝を形成する前記溝山の底部のピッチが設定される、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用開閉体駆動装置。
  7. 前記溝山の底部のピッチは、前記ワイヤ案内部との前記回転軸方向の距離が大きいほど長く設定され、前記ワイヤ案内部との前記回転軸方向の距離が小さいほど短く設定される、
    ことを特徴とする請求項6に記載の車両用開閉体駆動装置。
  8. 前記溝山の底部のピッチは、前記ワイヤ案内部との前記回転軸方向の距離に応じた複数領域のいずれに属するかに応じて段階的に設定される、
    ことを特徴とする請求項6に記載の車両用開閉体駆動装置。
  9. 前記溝山の底部のピッチは、前記車両用開閉体が上死点又は下死点で前記ワイヤが巻き取り又は繰り出しされる部位で最も大きくなるように設定される、
    ことを特徴とする請求項6に記載の車両用開閉体駆動装置。
  10. 回転軸を中心として回転駆動されるとともに、ドラムハウジングに収容されるドラムであって、
    車両用開閉体を駆動するためのワイヤが巻回されるワイヤ溝を有し、
    前記ワイヤ溝の側方に、前記ワイヤ溝に前記ワイヤを案内する前記ドラムハウジングのワイヤ案内部が位置し、
    前記ワイヤ溝を形成する溝山の傾斜度合いは、前記溝山が前記ワイヤ案内部に向かうように設定される、
    ことを特徴とするドラム。
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